虹とモンスーン

アジア連帯講座のBLOG

反原発

【報告】 7.16 さようなら原発10万人集会に17万人の人の波

716 七月一六日、東京・代々木公園で「さようなら原発10万人集会」がさようなら原発一〇〇〇万人アクション実行委の主催で開かれ、一七万人が集まった。会場には照りつける強い日差しにもかかわらず、午前一〇時前から人々が続々と集まった。会場はサッカー場の第一ステージをメイン会場としながら、野外音楽堂を第二ステージ、そしてそれを取り囲む道路などに第三・四案内カーの上からの訴えが行われた。各会場ともライブ、トークや訴え、全国の原発立地からの訴えが行われた。

 全国各地の団体の旗、反原発の思い思いの旗やゼッケン、全労協や全労連などさまざまな旗が林立した。全共闘世代のいくつのかの大学の旗もあった。若者から中高年世代、女性や男性、子どもたちまで、「野田政権の再稼働への怒り、原発ゼロの世界をつくりだそう。被災地を見捨てない」、そんな気持ちであふれかえった。

 メイン会場では催しが始まる前に、全世界へのメッセージを書いたたくさんの旗が数十メートルにわたり会場の中心に掲げられた。そして一二時一五分から小室等&こむろゆい+梅津和時&モアのライブが行われた。永六輔さん、佐高信さんが登壇し、短いアピールをした。続いて、神田香織さんが司会を行い、福島弁で開会のあいさつを行った。最初に参加した呼びかけ人のあいさつがあった。

  鎌田慧さんが次のように発言した。

 「集会は大成功だ!一〇万人を超えている。まだ会場に向かって歩いてきている。原発を止めるための署名七八〇万筆を集め、六月一五日官邸に届けた。しかし野田内閣は翌日に大飯原発の再稼働を決めた。再稼働を決めた内閣にNOをつきつけたい」。

 「福島原発がどうなるかまったく分からない。爆発するかもしれない。生命をないがしろにする政府を弾劾していきたい。政府は二〇三〇年までに原発を一五%する、で逃げ切ろうとしている。ただちに〇%だ。パブリックコメントやエネルギー環境会議をパンクさせよう。八月エネルギー構想を転換させよう。秋にもう一度大きな集会をやる」。

 メイン会場の絵の作者で、現代アート第二世代の代表とも言われる奈良美智(よしとも)さんが「何かしなければならないと思いながら、実行できずにきた。しかし、自分の絵をデモに使っていいかと言われた。そうした形で運動に参加してきた。がんばろう」とあいさつした。

 坂本龍一さんが「四二年前、日米安保反対の代々木公園での集会に参加して以来のことだ。官邸前と同じ市民が多く来ている。四〇年ぶりに日本の市民が声を上げている。原発政策への怒りが充満している。官邸前の行動だけでは原発は止まらない。大きな集会を開く、パブリックコメントを書く、脱原発の市長を増やす、長期的に電力会社への依存を減らしていく。こうした運動をつくりだしていこう。たかが電気のために命の危険にさらせてはならない。おカネより命、経済よりも命。『福島の後に沈黙しているのは野蛮(ママ)だ』」と檄を飛ばした。

 内橋克人さんは「代々木公園のすべてを埋め尽くし、外まで広がっている。ゆがんだ社会を照らす確かな力となっていくだろう。大飯原発に続き、伊方、泊、美浜と全国で再稼働計画が目白押しだ。福島の悲惨な現実はどこへやられてしまったのか。原発反対運動に対して、二つの反発がある。一つ目、原発反対と叫んでいても対案がないではないか。決してそうではない。人間の魂に備わっている危険を避けようとする感性がある。二つ目、新しい原発への安全神話だ。原子力基本方針に、わが国の安全保障に資するという改正案が通った。これは核武装に道を開くものだ。福島から学ばない議員を国会に送ってはならない。さらに高い志を掲げ進もう」と呼びかけた。

 大江健三郎さんは「昨年の明治公園六万人集会参加から、さようなら原発運動は勝つと思うようになった。七五〇万筆の署名を官邸に届けたが翌日には大飯原発の再稼働を決めたのを知り、落ち込んだ」と語った。そして戦前の中野重治さんへの弾圧の例を紹介しながら、「原発再稼働というわれわれは侮辱の中に生きている。次の原発の大爆発に打ち破られないために、政府を打ち倒さなければならない。しっかりやり続けよう」と訴えた。

 落合恵子さんは「コンクリートから人へと言った政権が命より原発になっている。犯罪行為の共犯者にはならない。闘うことを人間の誇りとしたい。ひるまない、後戻りしない。守るのは命だ。オスプレイ、基地にも反対だ。本当の民主主義を、原発と独裁を挫折させよう、子どもたちの未来のために」と語った。

 澤地久枝さんは「会場に来るとき、日本中の各県の旗、人の流れが切れ目なかった。未来のためにがんばらなくてはならない。後悔のない人生を、核のない社会を。輸出も必要ない。小さな国へ。みんなが政治の主人公だ」と語った。

 瀬戸内寂聴さんは「百年前に起きた大逆事件に触れて、過去の人たちの苦労、反逆のおかげで現在がある」と語り、「運動が勝利できるか懐疑的であったり、むなしいという時もあるが、それでもめげなく、集まりがんばろう」と話した。

 次に、広瀬隆さんが「稼働させない替わりに電気料金を上げ、関西電力の経営破たんも防ぐ」という案で持って、関西電力と話し合えと語った。

 原発立地の福井から中嶌哲演さんと福島から武藤類子さんが発言した。

P7167840 中嶌さんは「三〇年前に反対運動をしていた小浜市民が大飯3・4号機が増設されたら、子や孫へ死刑判決を受けたのと同じだと語っていた。大飯3号機がフル稼働すると①一五〇〇万キロワットを関西に送ることになる②一日に発電する電気料金は五億円③一日に出る放射性廃棄物は広島型原爆の三個分だ。若狭は第二の福島になりうる。こうしたビッグピンチをビッグチャンスに変えていこう」と訴えた。

 武藤さんは詩人のように語りかけた。「六月に関さんはたった一人東京に向かって歩き始めた。明日東電と経産省にあなた方が出して物を返しに来たよと行くのだそうです。暑い日も雨の日もてくてく歩くうちに、一人二人と同情者が増え、今日会場に到達した」。

 「福島の現状は余りにも厳しい。4号機、再稼働、がれき問題、安全保障、廃墟と復興の狭間で絶たれていく命たち。アメリカのジョアンナ・メーシーという人がかつて『絶望こそが希望である』と語った。福島原発事故という最悪の中から、私達はかすかな光をたぐり寄せ、賢くつながりあっていこう。共に歩んでゆきましょう」。

  原宿、渋谷、新宿の三つのコースに分かれて都内をパレードした。この力をさらに強め、再稼働阻止、原発ゼロへ。(M)

【報告】6.27東電株主総会抗議-「再稼働前提の事業計画反対」と150人でデモ

DSC_03035月9日に政府が認定した東電の新「事業計画」は、柏崎刈羽原発全7基の再稼働を前提にし、福島第二原発はおろか福島第一原発5、6号機の廃炉費用も計上されていないという福島事故を経てもなお原発推進に固執するあり得ない内容の代物として発表された。

そして、「東電の実質国有化」とメディアで言われるこの「事業計画」の正体は、原発事故で息も絶え絶えになった東電に代わって政府が「責任を持って原発を動かす」という言わば「原発救済」政策でしかない。それはまた、原発の「不良債権化」を阻止して、東電に4兆円を融資している銀行団を「救済」する意味合いも含まれている。

また、賠償費用は20msv未満の汚染地域は全員帰宅を前提に計算し、除染費用は「放射性物質は無主物」とばかりに一切計上されていない。そして、勝俣恒久会長や清水正孝前社長ら経営陣が一切の責任から逃れながらその一方で、東電単独で3600人、関連会社併せて7400人の労働者のリストラ計画も盛り込まれている。

こんな「東電再建」と「政府による原発救済」の「事業計画」は認めない、と東電前アクション!は6月27日の株主総会で最終決定されようとしている「事業計画」に反対しようと、株主総会会場でのアピールと夜の東電前でのデモ行進を行った。

朝の対株主総会行動で株主たちに「脱原発株主の提案の賛成を」とアピールし、夜の「あらためて"東電解体"」宣言デモは日比谷公園に集まって前段集会。呼びかけの東電前アクション!から「今日の位置付け」をアピール。

"東電「再建」計画とは、柏崎刈羽原発を再稼働し新潟の人々を危険に晒すことを前提にした「再建」、福島の事故被害を隠蔽し、賠償責任を大きく放棄することを前提にした「再建」、その不十分な賠償責任すら電力料金に上乗せ、つまり料金値上げを前提にした「再建」、下請け労働者に被曝労働を強いて責任を取らないことを前提にした「再建」、言い換えると企業延命計画です。これに対し、私たちははっきり宣言する。それらを前提にしなければ「再建」できないのなら、「再建」などきっぱり諦めろ"

そして、福島で反原発を訴えている武藤類子さんが、東電の株主総会で提案した議案説明の文書であり、この集会へのメッセージとして送られたものを代読。

"東電は被害を受けた全ての人々に対し、本来はお金などでは償えないことではありますが、事故を発生させた企業として出来る限りの賠償をしなければなりません。国から支援された2兆4千億円を今も困難な中にいる人々、除染費用、すべての収束作業員の補償のために使ってほしい"と訴えるメッセージが読み上げられた。

そして、この日は福島第一原発の収束作業に携わっている労働者からのアピールがあった。

"原発の問題は差別の問題。福島の収束作業に従事しているのは都市部の貧困の人々、福島の貧困な地域の人々、東北の出稼ぎ労働者が日給1万円にも満たない状況のなかで働いている。しかし、都市部の反原発運動住民は無責任に「ハイロ、ハイロ」コールする。だけど、その廃炉の作業をしているのは人間です。収束作業員です。都市の人たちに本当に言いたい。無責任な「ハイロ」という言葉ではなくて、その廃炉に向けて皆でこの原子力という技術が生み出す差別の問題を、自問自答しながら、そしてこの新しい社会、新しいエネルギーをこれから皆で考えてほしい。"

この反原発運動への厳しい突きつけは、ともすれば「原発の危険排除」のみに集中するあまり、そこで必然的に生じる犠牲を仕方のないものとして追いやりかねない運動のあり方に、大きな波紋を投げかけるものだった。

デモ前集会を終えて、東電に向けてデモが出発。途中の関西電力東京支社前では「大飯原発再稼働反対!」とアピール。その先の東電前では全体で立ち止まりさらに大きな声で「柏崎刈羽再稼働反対!」「電気料金値上げ反対!」「東電解体!東電解体!」と150人がアピールした。

(F)

【報告】6.29 大飯再稼働反対-首相官邸前に押し寄せる抗議の人波

官邸前~2五月五日、日本のすべての原発が止まってから、初めて、七月一日に大飯原発3号炉が再稼働されようとしている。

 なんとしても、これを止めようとする人々が六月二九日、首相官邸前に集まった。六月一六日の大飯原発3・4号炉の再稼働を決定する前日の六月一五日以後、数万人の人々が首相官邸前に集まり大規模な抗議行動を毎週金曜日展開してきた。六月二二日には、主催者発表で四万五千人が集まったと言われた。

 午後六時前には、首相官邸に渡る交差点方向の歩道は人で埋め尽くされ、逆方向に下がるしかなかった。反原発を掲げるさまざまなプラカード、ウシトラ旅団、%旗、みどりの未来、日大全共闘や芝工大全学闘などさまざまな旗がなびいている。埼玉や千葉の旗もある。参加者の中で目立つのは若者たちだ。幼児を連れた家族連れが多いのも他の行動にはないものだった。

 官邸前で集会のような訴えがあったようだが、そのアピールは全体に届かない。ひたすら「再稼働反対!」を大声で繰り返し、それに参加者が呼応する。「政府が勝手に決めるな!」、「世論調査でも六割以上が再稼働反対の声を無視するな! なんとしても原発ゼロを実現したい」。こうした怒りを直接に表現するために、デモに参加した者たちの熱気が渦をまいていた。デモに参加する人の波は失せることがなかった。

 午後七時半過ぎ、国会議事堂と官邸前をブロックしていた機動隊の装甲車が移動して、官邸前の道路をブロックした。六車線の道路は完全に解放され、デモ隊で埋まった。官邸へ、官邸へと解放感あふれる人の波が押し寄せた。ぞくぞくする緊張感が続く。このまま押していったらケガ人が出るかもしれない。そんな迫力だ。午後八時前になると、主催者が「今日の行動は終わりです。次にも行動を行うために、速やかに解散して下さい」とアナウンスが繰り返された。もっと頑張ろうという声や、なぜここで終わるのか、という声も聞こえた。ここには、決して引き下がれないという、人びとの息吹きが感じられた。それは回を繰り返すごとに増加し、雪だるま的にふくれ上がる参加者の規模に示されている。

 この日の巨万の結集、七月一日の大飯現地の体を張った闘いにつづき、七・一六代々木公園一0万人大結集の成功へ! (M) 

【案内】7.16 「さようなら原発10万人集会」

7・16「さようなら原発10万人集会」

 

0716集会

日時:7月16日(月・休)11:00~
会場:東京・代々木公園B地区全体(サッカー場、イベント広場、ケヤキ並木周辺)
内容:場内にステージを5~6ヵ所設置します。

   メインステージ 12:30~ オープニングコンサート
                  小室等、フライングダッチマン
           13:00~14:00 集会
           呼びかけ人から 内橋克人さん、大江健三郎さん、落合恵子さん、
                   鎌田慧さん、坂本龍一さん、澤地久枝さん
   パレード出発:13:30~(集会中に出発します)。
           ※コースは3コースで調整中です。
   第2ステージ(野外)
   第3ステージ(トラック)
   第4ステージ(トラック)

※詳細内容調整中(随時更新していきます)。
※当日、お手伝いいただける方を募集しています。メールをいただきましたら、折り返しご連絡差し上げます。sayonara.nukes▲gmail.com(▲を@に変えてください)。

【呼びかけ文】
7・16「さようなら原発10万人集会」への呼びかけ
原発はいらない!この声で、代々木公園を埋め尽くそう


 福島第一原発で発生した、世界最大級の過酷事故によって、日本の豊かな自然――田んぼや畑、森、林、川、海、そして雲も空も放射能によって汚染されました。原発周辺で生活していた多くのひとびとは、家も仕事も失い故郷を追われ、散り散りになっていつ帰れるかわからない状態です。

 福島のみならず、さまざまな地域のひとびと、とりわけ子どもたちやちいさな生物に、これからどのような悪影響がでるのかの予測さえつきません。

 メルトダウン(炉心溶融)とメルトスルー、そして原子炉建屋の水素爆発という、あってはならない最悪事態はいまだ収束されず、圧力容器から溶け出た核燃料の行方さえ把握できない状況です。

 さらに迫り来る大地震が、原発を制御不能の原爆に転化する恐怖を現実のものにしようとしています。それにもかかわらず政府は、電力会社や財界の要求に応じて、やみくもに再稼動を認めようとしています。

 日本に住むひとびとの八割以上が、「原発は嫌だ」と考えています。世界のひとたちも不安を感じています。しかしその思いを目に見える形で表現しなければ、原発を護持・存続させようとする暴力に勝つことはできません。私たちはいまこそ、日本の指導者たちにはっきりと、「原発はいらない」という抗議の声を突きつけましょう。

 電気はいまでも足りています。さらに節電ができます。いのちと健康を犠牲にする経済などありえません。人間のための経済なのです。利権まみれの原発はもうたくさんです。反省なき非倫理、無責任、無方針、決断なき政治にたいして、もう一度力強く、原発いやだ、の声を集めましょう。

要請事項

1、停止した原子力発電所は運転再開せず、廃炉にする。建設中の原発と建設計画
  は中止する。

2、もっとも危険なプルトニウムを利用する、高速増殖炉「もんじゅ」と再処理工
  場の運転を断念し、すみやかに廃棄する。

3、省エネ、持続可能な自然エネルギーを中心に据えた、エネルギー政策に早急に転
  換する。

二〇一二年五月五日

全原発停止の日に

内橋克人
大江健三郎
落合恵子
鎌田慧
坂本龍一
澤地久枝
瀬戸内寂聴
辻井喬
鶴見俊輔

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

【案内】5.12 東電前アクション

【拡散歓迎・核不拡散】
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

柏崎刈羽の再稼働なんてありえない!
東電「事業計画」を撤回させよう5.12アクション


<呼びかけ>
東電前アクション!
Blog
http://toudenmaeaction.blogspot.jp/
Email toudenmae.action@gmail.com

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

■日時:2012年5月12日(土)
 15時~16時頃まで
(アクション後、交流会やりますのでぜひご参加を!)

■場所:東京電力本店前
 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号
 JR・東京メトロ・都営地下鉄浅草線新橋駅より徒歩5分
 都営地下鉄三田線内幸町駅より徒歩3分

【柏崎刈羽の再稼働なんてありえない!東電「事業計画」を撤回させよう5.12アクション】

東電の「総合特別事業計画」が酷すぎる。(収支悪化を防ぐため)柏崎刈羽原発を2013年度中に再稼働、今年7月家庭用電力値上げ…。
完全にダメ!東電前に集まって私たちの声を突きつけよう!

5月5日に全原発が停止
「もう絶対動かさせない」
この決意を胸に刻んで、実現させるための日が5月12日です!

東電本店前を埋め尽くそう!

【参考-朝日新聞】
2013年度中に柏崎刈羽原発を再稼働させる、、、。
柏崎刈羽原発「13年度再稼働」 東電の事業計画に明記
http://www.asahi.com/business/update/0425/TKY201204240803.html

■鳴り物、自作プラカード、歌う人、叫ぶ人、静かに意思表示する人歓迎
■非暴力・反差別の取り組みとして呼びかけます      

報告:4.27 チェルノブイリ―福島キャンドルナイト ~チェルノブイリ事故から26年、福島とつながるアクション~

fuku0427


 四月二七日午後七時から、経産省正門前で「チェルノブイリ―福島キャンドルナイト~チェルノブイリ事故から26年、福島とつながるアクション~」が東電前アクション!呼びかけで行われ、降り続く雨の中一〇〇人が参加して行われた。

 最初に、東電前アクション!の栗原さんが行動の趣旨を以下のように述べた。

 「二六年前の四月二六日、チェルノブイリ原発事故で大量の放射能がヨーロッパ・世界中にばら撒かれ深刻な汚染・被害が起きた。三〇〇〇キロも離れたスカンジナビア半島のトナカイを飼って生活する少数民族は一年間に一〇万ベクレルという高濃度の放射能汚染にさらされた。日本にも放射能は飛んできて一九八八年二月脱原発二万人集会が実現した。しかし、その後、脱原発の大衆的な運動は衰退した。そして、昨年の福島原発事故が起きた。何回事故を繰り返すのか、忘れてはならないことを忘れてしまう。そんなあり方を直していこう。絶対にチェルノブイリ、フクシマを繰り返すな」。

 「福島の子どもたちに甲状腺異常が出ているという。ウクライナでは放射線量が1mSVの場所は移住する権利が認められている。しかし、福島では20 mSV以下であれば大丈夫だと住まわそうとしている。チェルノブイリの経験が生かされていない」。

 「いまだ、福島原発事故は収束していないのに、政府・電力会社は原発再稼働をしようとしている。五月五日、泊原発の一基が止まれば原発ゼロの日がやってくるが福島原発事故があったからであり、祝う気にはなれない。それでもその後の闘いがあったからこそつかみとったものだ。このかすかな希望を生かそう。原発停止後は燃料棒を取り出し、廃炉にむけた作業を行わせよう。プラカードは中国語、ハングル、英語、ドイツ語、フランス語などを用意した。今日の行動は全世界のグローバルアクションの一環だ」。

 キャンドルをともしながら、参加者が経産省に向けて、再稼働をやめろと訴えた。テント広場でハンガーストライキを続ける福島出身者は「福島の若者たちが事故の収束のために被曝しながら働いている。再稼働なんかとんでもない。福島をこれ以上踏みにじるな」と怒りの発言をした。ドイツに数十年間住んでいて、一時帰国した人が「日本の脱原発を支援したい気持ちでやってきた。私は核兵器反対運動に参加してきたが、チェルノブイリ以後、反核と反原発はメダルの裏表だと思うようになった。ドイツではチェルノブイリ以後の脱原発の流れが逆戻りしそうになっていたが福島事故で脱原発が決まった。この問題は世界中の問題だ。被爆国の日本がなぜ原発大国になっていったのかドイツ市民にとっては疑問だらけだ。再稼働なんて考えられない。皆で手をつなげば脱原発は可能だ」と報告した。

 参加者からは次々に再稼働の動きを強める経産省に怒りの発言、シュプレヒコールを繰り返した。九週間にわたり、経産省に連続抗議行動をしているグループは午後八時から一時間経産省別館前での抗議行動を行った。首相官邸前での連続アクションには一〇〇〇人が集まり、中学生や母親などが激しい抗議行動を行った。次回は再建計画に二〇一三年度中の柏崎・刈羽原発の再稼働を明記した東電本店に対する抗議行動を五月一二日午後三時から行う予定が報告された。(M)

:::::::::::::::::::::::::

東電前アクション!の申し入れ書全文

経済産業相 枝野幸男 様
                                                      4月27日

                        申し入れ書

                                               東電前アクション!
                                               tel
                                               mail

 私たち東電前アクション!は、原発のない社会の実現を目指して活動をしています。
そして今日、旧ソビエト連邦におけるチェルノブイリ事故発生から26年を迎えるに期して、以下のように経済産業省および枝野幸男大臣に求めます。

一、 私たちは、100%安全な原発など存在し得ないと考えています。全国の原発の順次廃炉を決定し、その手続きに直ちに入ること。

一、 再処理をはじめとする核燃サイクル事業の破たんを認め、撤退を決定すること。

一、 政府自身が「点検で停止した原発は安全が確認されない限り再稼働させない」としています。しかし、福島第一原発の4号機は原子炉から燃料を抜いた状態であってもシビアアクシデントを起こしました。経産省は、「安全の確認されていない」全原発の使用前-使用済み核燃料をはじめ、事故を起こす可能性のあるすべての機器の撤去を促進すること。電力会社による再稼働に向けたあらゆる手続きや新たな燃料の搬入などを停止させること。

一、 大飯原発、伊方原発の安全性に関わる「ストレステスト」について、政府・経産省、原子力安全・保安院、原子力安全委員会のいずれもが「絶対に安全」と断言していないのが現状です。そして、手続き的にも、あるいは耐震性の計算などにおいても不備が指摘されています。経産省は、これまでの「ストレステスト」の結果を破棄し、「テスト」を根拠とした再稼働の手続きをすべて中断すること。

一、 東京電力への安全指導を怠り、福島事故を引き起こした加害当事組織である経産省と原子力安全・保安院、原子力安全委員会が、原発の安全を語る資格などないと考えます。新設されるとされている「原子力規制庁」から経産省と原子力安全・保安院、原子力安全委員会の人脈を完全に排し、原発に批判的もしくは懐疑的な識者も含め「規制」に徹した組織とすること。

一、 保安院は即時に解体して、全原発の順次廃炉のための計画と手順を作製し、廃炉作業員に多大な被曝をさせることのないように指導する「廃炉管理委員会」を設置すること。

一、 経産省は、廃炉を決定した原発立地地域の雇用や生活補償に責任を持ち、交付金に代わる「原発に頼らない街づくり」のための基金を創設し、拠出すること。

一、 枝野大臣は「電力不足の状況によっては計画停電もあり得る」などと恫喝じみたことを語っています。しかし、昨年11月1日に開催された政府・国家戦略会議における「第4回 エネルギー・環境会議 第3回電力需給に関する検討会合」では、夏のピーク時に全原発が停止したとしても、日本全国でわずか30万キロワットの「不足」にしかならないと指摘されています。
この数字は、計画停電などするまでもなく大企業をはじめとした多少の努力で乗り切れるものと考えます。社会を不要に混乱させ、昨年には少なくとも二名の交通事故死者を出した計画停電を絶対に強行しないこと。

一、 私たちは、原子力による破滅も、地球温暖化による破滅も拒否します。政府・経産省は「地球温暖化防止のために原発が必要」などとしていますが、原発はその稼動・燃料の管理・放射性廃棄物の管理などを含めれば火力発電とさして違わない「温室効果ガス排出施設」です。また、温暖化の一方の原因である海水温上昇を温排水の垂れ流しによって促進する施設です。経産省は、「地球温暖化防止のために原発が必要」という言説が虚偽であることを認め、その一切のキャンペーンを中止すること。

一、 ドイツやイタリアのようないわゆる「先進国」やニュージーランドのような日本とおなじ島国において、「原発のない社会」は実現し、あるいは実現されようとしています。経産省は「原発のない発電量」に合わせた全社会的な電力消費量の削減のためのロードマップを作製すること。

一、 とりわけ電気を大量に消費する一部上場の大企業に対しては、電力消費量に応じて課税することで消費を抑制し、その税収を原発立地地域への交付金に代わる「原発に頼らない街づくり」のための基金や自然エネルギーの普及に充てる「電力使用税」を新設すること。

一、 原子力にも火力=化石燃料の大量消費にも頼らない、その地域の特性に応じて生活・環境に配慮した小中規模の自然エネルギーによる発電とその全国ネットワーク化への転換を図ること。

一、 私たちは、電気供給のような社会的公共性の高い事業を独占的な営利企業が担うあり方が、原発の安全軽視につながり福島事故を引き起こした大きな一因であると考えます。政府・経産省は、全電力供給事業の「国有化」という選択肢を含む「脱営利事業化」を促進すること。


 以上、原子力から離脱し、低電力消費社会の実現のために、経産省が努力・まい進することを私たちは強く求めます。      

【案内】4.27 チェルノブイリー福島キャンドルナイト ~チェルノブイリ事故から26年、福島とつながるアクション~

拡散歓迎・核不拡散】
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
4.27 チェルノブイリー福島キャンドルナイト
~チェルノブイリ事故から26年、福島とつながるアクション~


キャンドルナイト実施予定!
恒例の上映アクションも!!

 <呼びかけ>
東電前アクション!
Eメール toudenmae.action@gmail.com   
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆  

■場所:経済産業省正門前

営団地下鉄霞が関駅(丸の内線・日比谷線・千代田線)
A12出口を出てすぐ!
銀座線は虎ノ門駅7番出口、都営三田線は内幸町駅日比谷寄り出口が便利です。

世界中ではチェルノブイリ、福島の大きい事故から小さい事故まで、すでに数えきれないほどの原発事故が発生している。
それでも「原発は安全です」「津波対策さえすれば大丈夫」。もう、そんな言葉に私たちは耳を貸す事はできない。
 
チェルノブイリでの衝撃、恐怖、悲しみは、遠い国のものとされ、その教訓は活かされなかった。
そして、起こるべくして起こってしまった福島事故。

もう、これ以上の悲しみ、苦しみ、怒りはいらない。
私たちは十分な被ばくをさせられ、原発労働者には過酷な被ばくをさせてきた。

もう、これ以上の無用な被ばくはいらない!

電気は足りていようがいまいが(実際は足りています)原発はいらない!

大飯に限らず、再稼働なんて私たちはうけいれない!うけいれてはいけない!

人の命よりも、お金のことにしか目がいかない政府に、NO!の意思を示そう!

キャンドルの未来を照らす温かな火を掲げ、強い意志を示そう!

4月27日(金)19:00~『経済産業省正門前』にて!
◆お手持ちのろうそくや光るもの持参歓迎          
◆フランスで呼びかけられている"Tchernobyl Fukushima - plus jamais ça !"
(チェルノブイリ・フクシマ 繰り返すな!)グローバルアクションに登録しました。

【案内】原発ゼロの日 さようなら原発5・5(ゴーゴー)集会

原発ゼロの日 さようなら原発5・5(ゴーゴー)集会

  • 日時:5月5日(土)13:00~コンサート、13:30~集会、14:30デモ出発
  • 場所:芝公園23号地 地図
  • 主催:「さようなら原発1000万人アクション」実行委員会
  • 101-0062 東京都千代田区神田駿河台3-2-11 総評会館1F
    原水爆禁止日本国民会議 気付
    tel.03-5289-8224 fax.03-5289-8223



    5月5日には日本中の原子力発電所が停止します。現在、唯一稼働している北海道電力泊原発の3号機がこの日に定期検査入りして停止。5月5日のこどもの日、東京・芝公園でもう原発の再稼働はさせないことを確認し合う集会を開催します。「さようなら原発鯉のぼり」を持って、参加しませんか?

          

    大飯原発再稼働を絶対に止めよう-4.17から5.5まで集団ハンストに突入!

    k 四月一七日から経産省前テントひろばで大飯原発再稼働阻止、原発ゼロへの思いを込めて五月五日の「泊が止まる日」までの「集団ハンガーストライキ」が決行されている。「黙っていても原発は止まるわけではない。ゼロの日を反原発の民衆運動自身の力で迎えよう」という決意を込めたアピールだ。

     一二時からの記者会見には、二九人のマスコミ関係者が詰めかけカメラやビデオを向ける。この日二六人になった集団ハンスト参加者は「再稼働阻止」と書かれた鉢巻きを締め、そろいの白いハッピを着込んで椅子に座っている。ハンスト者を囲む支援の人びとは三〇〇人近くに達した。

     上原公子元国立市長の司会で進められた「記者会見」集会では、まずテント村代表の渕上太郎さんが「ハンスト宣言」を行った。

     「野田政権はインチキなインスタント安全基準をもって、大飯原発再稼働に踏み切ろうとしている。まず再稼働ありきで、そのごり押しのために安全性をでっちあげるという、無責任かつデタラメきわまりない暴挙である」「脱原発への思いが日本列島に高まる中で、民衆の議論も新組織『原子力規制庁』の発足も待たずに四閣僚が強行しようとするこの決定は、絶対に許すことのできない重大犯罪である」。「だが、3・11を経て人々はこのような欺瞞にもはや騙されはしない。なぜならそれはこの国の、そして全世界の人々の命に関わるものであることを知っているからである」。

     続いて三月三一日からリレーハンストを行っている「原発いらない福島の女たち」から黒田節子さんが発言。黒田さんは、福井県小浜市の明通寺住職で大飯原発再稼働阻止のため三月二七日から三月三一日までハンストを行った中嶌哲演さんを引き継ぎ、三月三一日方リレーハンストに入ったことを報告、「ハンスト参加のエントリーは一〇〇人になろうとしている」と語った。

     社民党の照屋寛徳衆院議員、服部良一衆院議員も激励にかけつけて発言。服部さんは大飯原発再稼働に抗議し、テントひろばでのハンストと連帯し、自分も議員活動をやりぬきながらこの日から四八時間のハンストに入ると宣言。大きな拍手を受けた。さらに川田龍平参院議員(みんなの党)も「脱原発と再稼働反対のためにがんばる」とアピールした。

     次に三月三一日まで大飯再稼働に反対して五日間のハンストを貫徹した、「原発銀座」若狭湾の反原発運動の草分けともいえる福井県小浜市明通寺住職・中嶌哲演さんを広瀬隆さんが紹介。中嶌さんは静かながら凛とした口調で「後から来る者たちのために」行動する必要性を強調した。さらに一〇〇〇万人アクション呼びかけ人の鎌田慧さん、落合恵子さんや講談師でいわき市出身の神田香織さんが発言し「原発のない社会を実現するために、今が正念場」とハンスト者を激励した。

     広瀬隆さんも「原発を止めたことで関西電力が供給不足になることは絶対にありえない」と語った。

     こうして大きな注目の中で「大飯原発再稼働阻止」のため五月五日まで続くハンストが始まった。ハンスト期間はそれぞれ一週間、三日、一日とまちまちだが、共通の意思を集団的に表現するものとしてつくり出されようとしている。「原発ゼロ」の恐怖におののき、大飯から伊方へと再稼働早期実現に躍起となる野田政権の暴挙を、なんとしてもやめさせよう。(K)

    【報告】原発ゼロへ! 止めよう再稼働 4.11アクション

    411 「原発ゼロへ! 止めよう再稼働 4・11アクション」(呼びかけ再稼働反対!全国アクション)は四月一一日、午後六時に日比谷公園中幸門に集合し簡単な集会後、午後七時にデモ出発。国会請願の後、赤坂見附、日比谷公会堂の目の前の富国生命ビルに入る関西電力東京支社、東京電力東京本店を通り、新橋で解散した。あいにくの降りしきる雨の中、二時間半にわたる長いデモであったが、再稼働に動く政府に怒りをこめ、原発ゼロを実現する決意を現した。行動には七〇〇人が参加した。

     日本の原発の五四基のうち、動いているのは一基しかない。五月五日に泊原発が止まると原発ゼロになる。こうした事態を防ぐために、野田政権は全閣僚による決定ではなく、関係閣僚による決定という今までにないルールによって、大飯原発3、4号機の再稼働をこの数日で決め、枝野経産相がそれを受けて、福井県知事を説得するという道筋をつけようとしていた。こうした緊張した中での行動であった。

     デモ前集会では次々に野田政権の大飯原発再稼働に強く反対する意見が述べられた。服部良一さん(社民党、衆院議員)は「政府は何が何でも再稼働しようとしているが、枝野を福井で迎えうつ」と決意表明。FoEジャパンは原発からの電気はいらない、関西電力のこの夏、電力が足りなくなるというウソのキャンペーンを打ち砕くために「みんなの電力宣言」を発したと発言した。経産省前テント村の代表は「四月一〇日、大飯町に全国で四つ目の反原発テントが作られた。われわれは再稼働阻止のために四月一七日~五月五日まで集団的連続的ハンストに入る」と訴えた。たんぽぽ舎は「大飯と四国・伊方が再稼働にむけてねらわれている。大飯テント応援団ツアーを組みたい」と報告した。

     プルサーマルを心配するふつうの若狭の民の会から携帯電話を通じて「大飯町は七割が原発関連の仕事で生計を立てている。福島原発事故後、仕事がなくなっている。雇用があるから原発に反対できない、原発なくしたらどうしたらいいのかという意見が多い。農民たちは反対している。原発に依存してきた町の苦労が待ち構えている。こうした状況を踏まえた上で、再稼働反対を訴えたい」と報告があった。
     4.12首相官邸前緊急アクション、4・14渋谷区宮下公園からのデモの訴え、江東区竪川での野宿者強制排除に反対する行動で逮捕された仲間の救援の訴えなどが行われた。
     国会請願に対して、衆参合わせて社民党七人、共産党二人、みんなの党一人(川田龍平)の国会議員が対応し「五月五日の子どもの日に、原発ゼロをプレゼントしよう」とエールの交換を行った。

    (M)

    フランスの反原発の現段階


    ▲3月11日、リヨンとアビニョンを結ぶ230㌔を6万人で人間の鎖

    1年後のフクシマ――そしてフランスはどうか?



    ミシェル・レヴィ、ヴァンサン・ガイ



     福島の原発災害から一年がたった。原子力発電の廃止を求める大規模な動員が組織されている。

     原子力エネルギーの歴史においては、フクシマ以前・以後が区切られることになるだろう。チェルノブイリ事故の後、西側の原子力ロビーは防衛線を見いだした。事故はソ連邦システムに典型的な、不十分で非効率な官僚的運営がもたらしたものだ、という理由付けだ。「そんな事故はわれわれの国々では起こりえない」というのだ。

     日本の民間産業の技術の粋をつくした原発で事故が起きた今、こうした主張はどのようになっているのだろうか。今年一月末以後、日本で運転中の原発はわずか三基になっているが、電力不足など起きてはいない。この「擬似脱原発」的モデルは(津波の結果だという点はさておいても)望ましいことではない。なぜならその急速な供給回復には大規模な化石燃料への依存が必要だったからだ。しかしそれは、フランスがその最前線に立っている一部の諸国で見られるような原子力エネルギー中毒が、まさに不治の病であることをも示しているのだ。

     この状況は、エネルギー部門の多国籍企業がわれわれに押し付けているウソと危険なジレンマを、明らかにしている。「最も汚染のひどい」化石燃料(石炭、沖合油田、タールサンド、シェールガス)への大規模な依存は、原子力エネルギー放棄の代わりとなる解決策ではないのであり、「きれいな」放射能による死か、地球温暖化によるゆるやかな窒息死かの二者択一的選択をする必要など、われわれにはないのだ。



    原子力エネルギーは安全ではありえない



     一年前、メディアは、安全よりも利益に関心を持つ東京電力(TEPCO)の無責任、事故への備えのなさ、ウソについて、原子力産業の統制に責任のある諸機関や政府当局・地方自治体の積極的な共謀と合わせて、焦点化していった。こうした事実は論議の余地なく本当のことだ。しかしこの側面についてのみ強調しすぎれば、もっと重要なことを見落とすことになりそうだ。危険は、原子力エネルギーにとって固有のものなのである。

    「ヒューマン・エラー」、内部的機能不全、地震、飛行機事故、爆弾攻撃、あるいは予見しえない事件が引き起こすもう一つのチェルノブイリやフクシマは、遅かれ早かれ起きるだろう。ジャン・ジョーレス(訳注一)の言い方を借りれば、雲が嵐を伴うように原子力は破局を伴う、と言うことができる。われわれは、仏大統領選挙の主要候補がこの問題を取り扱うやり方の中で、そのことにいっそうの不快感をおぼえるのだ。

    欧州エコロジー―緑の党と社会党との破滅的な合意は、原子力の廃絶に関して緑の党がその目的のためにあいまいな形であっても交渉しえずに屈服し、二〇二五年までに原発の比率を七五%から五〇%に減らすだけに終わったことを明らかにした。したがって、緑の党の大統領選候補エヴァ・ジョリーが、支持の反響を得られなかったことに誰が驚くだろうか。フランス共産党においても現状維持の立場が支配的である。かれらの逆行的立場は、左翼戦線(訳注二)の意思表明をマヒさせるものなっている。

    サルコジ(大統領)とベッソン(エネルギー担当相)のUMP(国民運動連合)やその同僚たちは、原子力産業に働く労働者たちをおじけづかせるために、社会党が多くの原発を閉鎖したいと思っている、と信じるふりをしている。実際のところこれは、社会党の立場についての、そして原子力産業労働者の状況との関係での、二重のごまかしなのだ。原子力産業の労働者は、他の労働者と同様に、不安定な下請雇用であり、職業病に苦しんでいる。原発の廃止に伴う新たな雇用創出については、この問題に関するさまざまな報告についてサルコジやオランド(社会党の大統領選候補者)が何も言わないにもかかわらず、可能なのである。われわれが見ていることは、それとは全く逆に、そもそも当初、耐用期限三〇年で設計された原子炉の耐用年数を四〇年に延長しようという無謀な試みである。



    二一の原子炉をただちに廃炉にすべきだ



    原発の耐用年数の問題は今や最重要の課題になっており、われわれの要求は、すでに三〇年間運転してきた原子炉の廃炉である。現在なお運転し続けているが即座に廃炉にすべき原発は二一基あり、それ以外の二一基も二〇一七年には耐用期限年数に到達する。こうした要求は、原発を一〇年で廃止せよというNPA(反資本主義新党)の提案、ならびに現在進行中の原発プロジェクトを中止せよという提案との完全な一貫性を持っている。

    こうした要求は、反核運動の中で広範な支持を得る必要がある。三月一一日にリヨンとアヴィニョンの間で組織される人間の鎖は、この理由から言っても失敗させてはならない。それは、フランスで最も原発の多い地域で数万人を組織することを意味している。しかし日本での原発災害から一年後の日になされる一日行動だけでは、原子力ロビーを退却させるには不十分であり、われわれは、人間の鎖、デモ、核廃棄物を運搬する列車の阻止などさらなる行動について検討しておくべきである。原子力を止めるために、ともに原発を阻止する行動に立ちあがろう。



    二〇一二年三月六日



    (訳注一)二〇世紀初頭のフランス社会党の指導者。第二インターナショナルの中では「修正主義」の立場に立っていたが、第一次大戦に反対し右翼によって暗殺された。

    (訳注二)共産党と仏社会党から分かれた左翼党との選挙ブロック。左翼党のメランションが左翼戦線の大統領候補になっている。 
     

    ▼ミシェル・レヴィはブラジル出身の哲学者・社会学者であり、フランスの反資本主義新党(NPA)ならびに第四インターナショナルのメンバー。彼はアムステルダムのIIREの特別研究員であり、フランス国立科学研究センター(CNRS)の前主任研究員である。彼には『チェ・ゲバラのマルクス主義』、『マルクス主義と解放の神学』、『父なる祖国か母なる大地か』、『ラテンアメリカにおける宗教と政治』など多数の著書がある。邦訳書に『若きマルクスの革命理論』(山内昶訳 福村出版、一九七四年)、『世界変革の政治哲学』(山本博史訳、つげ書房新社、一九九九年)がある。彼は「国際エコ社会主義宣言」の共同起草者であり(ジョエル・コーヴェルとともに)、二〇〇七年にパリで開かれた「第一回国際エコ社会主義会議」の組織者の一人でもある。ヴァンサン・ガイは仏NPAのメンバー。
     

    (「インターナショナル・ビューポイント」2012年四月号)


    ▲1977年7月、フランス東中部クレイ=マルヴイルでの
    抗議側に死者が出た6万人の高速増殖炉建設計画反対闘争

    【案内】 原発ゼロへ!止めよう再稼働 4・11アクション

    原発ゼロへ!止めよう再稼働 4・11アクション

    【4月11日(水)】 <東電福島第一原発事故の発生から1年1ヶ月>

    午後6時 集合 日比谷公園中幸門(日比谷公会堂裏)
    ※千代田線・日比谷線「霞ヶ関駅」C1出口より200m
            丸の内線「霞ヶ関駅」B2出口より300m
           都営三田線「内幸町駅」A7出口より150m
        出発前集会

    午後7時 デモ出発 
        関西電力東京支社、経産省を通り、国会議事堂方面へ
        国会請願デモの後、街頭へ(予定)

        ※プラカード、横断幕、鳴り物、キャンドルなど持ち寄り歓迎。

     54基もある日本の原発のうち、動いているのはついにあと1基。原発
    ゼロの達成(5月5日に泊が止まる!)は目前です。
     日々「原発なしでも大丈夫」なことが証明されているにも関わらず、
    利権を失うことを恐れる「原子力ムラ」は、「今夏の電力不足」をあお
    り、大飯原発3、4号機の再稼働に前のめりになっています。
     福島事故の原因究明もまだであり、安全委員会が「ストレステストの
    1次評価のみでは安全性評価は不十分」と公言し、滋賀県、京都府など
    多くの「地元」自治体、住民が再稼働反対を表明する中、強引な再稼働
    は絶対に許されません。
     原発ゼロを実現し、原発全廃に舵を切るための、最大の正念場です。
    「3・11」1年に取り組まれた1万人以上の国会包囲「人間の鎖」の成功
    をはずみに、力を合わせて、政府に再稼働の断念を迫りましょう。
     「4・11」は再び日比谷から国会へ!

    【呼びかけ】 再稼働反対!全国アクション
    [連絡先]
    ピープルズ・プラン研究所 (FAX)03-6424-5749
    (E-mail)contact@2011shinsai.info
    (TEL)090-6185-4407[杉原] 
    http://2011shinsai.info/                                   
     

    【案内】5.26 成田プロジェクト 今だからこそ花崎さんの話を聴く会

    2012・5・26 成田プロジェクト 今だからこそ花崎さんの話を聴く会

    昨年4月、東日本大震災と福島第一原発事故からわずか1カ月のとき、ドイツを旅した花崎さんは「ドイツの脱原発論に接して」という一文を発表しました。


      そして「節度(ソープロシュネー)という詩も(裏面に印刷してあります)。この一文には倫理委員会の報告をもとにしてドイツが脱原発へ向かった理由が記されていたので、衝撃をもって受け止めました。私たちがもとめる思想の力を示しているからです。最近は邦訳もWeb上に出ました。
    (ドイツのエネルギー転換~未来のための共同事業 http://www.enecho.meti.go.jp/info/committee/kihonmondai/3rd/3-82.pdf


      3.11から1年をむかえた今、花崎さんの話をゆっくり聴いて、これからのことを考えようではありませんか !


    お話:花崎 皋平 さん(哲学者)


    日 時 2012年5月26日(土)


    開会2:00 ~ 5:00(開場1:30)


    会 場 文京シビックセンター・区民会議室4階ホール


    東京都文京区春日1-16-21 
    電話:03-3812-7111(文京区役所代表)
    東京メトロ 後楽園駅・丸の内線(4a・5番出口)南北線(5番出口)徒歩1分
    都営地下鉄春日駅三田線・大江戸線(文京シビックセンター連絡口)徒歩1分
    JR総武線 水道橋駅(東口)徒歩9分 参加費 500円


    問い合わせ・連絡先:成田プロジェクト(narita-pj@pen.co.jp
    〒113-0033 東京都文京区本郷3-13-3 三富ビル ペンの事務所気付
    TEL03-3818-1835 FAX03-3818-9312

    報告:3.26「東電の原発ゼロDAY」アクション

    326 3月26日未明、東電柏崎刈羽原発6号機が定期検査のため運転を停止し、ついに稼働している東電の原発はゼロとなった。そして日本全国の原発五四基のうち稼働中の原発も北電泊3号機一基のみとなった。

     この日、午後7時から新橋駅近くの東京電力本店前で「東電の原発ゼロDAYアクション~福島、新潟、もう絶対動かさせない」が行われた。呼びかけは、経産省前テントひろば、原発いらない福島の女たち、再稼働反対!全国アクション、たんぽぽ舎、東電前アクション、福島原発事故緊急会議。行動には130人が集まった。

     栗原学さんの司会で始まった集会では、最初にこの行動を企画した東電前アクションから植松さんが発言。植松さんは「東電の原発がすべて止まったことに喜んでばかりはいられない。福島や柏崎など原発立地の人びとに犠牲を強いながら豊かさを享受し、原発事故を止められなかった首都圏の私たちが、その責任を自覚し、東電との闘いを続けよう」と訴えた。

     eシフトから柏崎刈羽原発に対して「安らかにお眠りください」という「感謝状」が紹介された後、再稼働反対!全国アクションが大飯原発3、4号機再稼働阻止に向けた翌日(3月27日)の首相官邸前行動、4月11日の関電東京支店、経産省、国会に向けたデモを呼びかけた。たんぽぽ舎の柳田真さんは、前日の3月25日に福井市で行われた大飯原発3、4号機再稼働反対集会・デモ、ならびにこの日の福井県知事と県議会議長への申し入れについて報告し、「原発が止まっても電気は足りていることが事実をもって多くの人びとに浸透している」ことの重要な意味を訴えた。そして原発については「まったく素人」である四閣僚(首相、経産相、官房長官、原発担当相)の「政治決断」で大飯原発再稼働が決められようとしていることを厳しく批判した。

     また3月23日の原子力安全委員会では、わずか五分で審議が打ち切られ、原子力安全・保安院の大飯原発3、4号機に関わるストレステスト審査結果が「了承」されたことへの厳しい批判が、傍聴者から語られた。

     集会の前面に掲げられた白いボードに「東電解体」の文字や、前日の福井市でのデモの映像が映し出される中で、原発被災地から避難してきた人びとや福島県の住民が次々に東電に対する怒りをぶつけていった。故郷の双葉町を強制的に去らざるを得なかった住民は「防災訓練もやってきたが、なんの意味もなかった。こんな地獄のような苦しみをもう誰にも味わわせたくない」と切々と訴える。郡山市の住民は「この五月から学校の運動場が全面的に使用され、プールも解禁になる。こんなことで子どもたちを放射能から守ることはできない」と語り、富岡町の住民は「私は家も土地もあきらめた。だから東電は原発から撤退してほしい」と述べ、いわき市民も東電に向かって「責任を取ってほしい」と思いのたけをぶつけた。

     参加者が輪になり「正調・会津磐梯山」を踊るパフォーマンスを行った後、さらに経産省前テントひろばなどからの発言を受け、東京電力への申し入れ文が読み上げられた。130人のアクション参加者たちは、最後に東電本店に向かって抗議のシュプレヒコールをぶつけ、二時間に及ぶ「東電の原発ゼロDAY」アクションをしめくくった。



    27日には首相官邸前アクション



     3月27日には、緊急の呼びかけで「首相官邸前アクション」が午後六時から行われた。政府は3月29日にも四閣僚による大飯原発3、4号機再稼働への「政治決断」がなされようとしている、と報じられた。

     一日前の呼びかけにもかかわらず70人の人びとが参加する中で行われた集会では、多くの参加者から、すべての専門家たちが多かれ少なかれ大飯原発再稼働に対して、安全性が担保されていないとの意見を出しているにもかかわらず、原発についてはまったく素人の政治家が「政治決断」を行うことへの批判がだされた。また再稼働反対!全国アクション、福島原発事故緊急会議の連名の要請書、FoE Japanなど
    12団体の要請書がそれぞれ官邸に提出された。

     再稼働に向けて突進する野田政権の向う見ずな策動をはねかえし「再稼働阻止」から「原発ゼロ」の実現へ!

    (K)
     

    報告:3.24 さようなら原発1000万人アクション集会

    jpg
     3月24日、「太陽と風、大地、自然の恵みをエネルギーに!再稼働を許すな! さようなら原発1000万人アクション」集会(主催・実行委)が日比谷野外音楽堂で行なわれ、6000人が集まった。

      オープニングは、山本コータローさんのトーク&ライブで始まり、「1986年のチェルノブイリ原発事故以来、反原発運動を取り組み、参議院選挙にも出た。原発推進派は自分たちの利権のことしか考えていない。これ以上の犠牲者を出してはならない。再稼働は絶対に危ない。福島原発事故を起こしてしまった責任は私にもある。これから体をはって原発をなくすために頑張る」と訴えた。
      鎌田慧さん(作家/呼びかけ人)は、「26日に柏崎刈羽原発が停止する。あと泊原発が止まると原子力発電の発電がなくなる。しかし、放射能に汚染された空、土、川、海が残っている。野田首相は、原発再稼働をやると言っている。民衆の思いに真っ向から挑戦することは認められない。すでに私たちは子どもたちに謝っても謝りきれないような過ちを行なってしまった。署名数は550万筆です。1000万筆をやりきろう。7月16日(月・休日/代々木公園)の10万人集会を成功させ、政府・電力会社を追い詰めていこう」と呼びかけた。

      澤地久枝さん(作家/呼びかけ人)は、「原発技術をとめてはならないという宣伝が大きくなっている。原発絶対反対を言うと冷たい目で見られることが多発している。署名の取組みも、いろんなしがらみがあって困難なケースもあると聞いている。しかし、次の世代に恐怖を押し付けて退場することはできない。命をカネに代えることはできない。私たちの意志で原発と関連施設はいらないと言い続けていこう」と訴えた。

      辛淑玉(賛同人/人材育成コンサルタント)は、「核と原発は人を殺すものだからだめだ。原発は差別だ。貧しく声をあげられないところに建設してきた。沖縄に基地を置くことと同じだ。海の汚染は、長い間、水俣病の人たちを差別してきた構造と同じだ。福島差別、結婚差別が起こっている。原爆被爆者二世三世に対する差別と一緒だ。部落差別もそうだ。心、家族、地域、社会を壊したのが、原発の結果だ。共に理解できる人たちと命が奪われない社会を作っていきたい」と発言した。

      福島現地から大内良勝さん(3・11県民実行委員会)は、3・11県民集会の成功を報告し、「震災・原発事故以降、福島の現状は変わっていない。逃げた子どもは二万人だが、逃げられない子どもも2万人以上います。七月の集会には、1000万人署名を達成し参加したい。来年も3・11に集会を行ないたい」と表明した。

      新潟から小島誠さん(新潟県平和運動センター副議長)は「3月26日に柏崎刈羽原発六号機の停止し、東電全原発が停止する。福島原発事故の徹底検証を求めながら、創意工夫ある取組みで再稼働阻止を実現していこう」と訴えた。

      さらに川野浩一さん(原水禁議長)のアピール、林洋子さん(俳優)が署名のおたよりを朗読した。

      最後に「まとめ」を落合恵子さん(作家/呼びかけ人)が行い、原発再稼働に向かう野田政権を厳しく糾弾した。

      集会終了後、デモに移り、銀座一帯に「脱原発!再稼働を許さない!」のシュプレヒコールが響き渡った。

    (Y)

    【案内】3.26 東電の原発ゼロDAYアクション!

    【拡散歓迎・核不拡散】
    ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

    3.26 東電の原発ゼロDAYアクション!
    ~福島、新潟、もう絶対動かさせない~

    <呼びかけ>
    経産省前テントひろば、原発いらない福島の女たち、再稼働反対!全国アクション、
    たんぽぽ舎、東電前アクション!、福島原発事故緊急会議

    <連絡先>

    東電前アクション!
    TEL 090-1219-4519(栗原)
    MAIL toudenmae.action@gmail.com

    たんぽぽ舎
    東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
    FAX 03-3238-0797

    ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


    日時:2012年3月26日(月)
       19時~20時30分頃まで


    場所:東京電力本店前
    東京都千代田区内幸町1丁目1番3号
    JR・東京メトロ・都営地下鉄浅草線新橋駅より徒歩5分
    都営地下鉄三田線内幸町駅より徒歩3分


    ■鳴り物、自作プラカード、歌う人、叫ぶ人、静かに意思表示する人歓迎。
    ■このアクションを「非暴力」「反差別」の行動として呼びかけます。


    ==3月26日、柏崎刈羽原発全停止-東電管内原発ゼロ実現の日に==

    この日本列島で、原発ゼロまで残りあと二基のうちの一基だった東電:柏崎刈羽原発6号機が3月26日に停止します。
    東電の原発がすべて止まるこの日を、私たちは苦々しい思いで迎えることになるでしょう。

    福島事故の最大の責任者で加害者である東電の原発を残り二基のうちの一基まで動かさせてしまったことを。

    福島の現在進行形の悲惨な事態と引き換えに「東電の原発ゼロ」が実現するということに。

    なにより2003年に東電の事故隠しが露呈して東電の原発がすべて止まった時に、そのまま永遠に止めさせることが出来なかったことに。。。

    そしてまた、決意を新たに3月26日を迎えるでしょう。
    今度こそ絶対に東電管内-日本全国のすべての原発を二度と再び動かさせない、、、と。

    東電の原発は、その電気を使ってきた東京・首都圏で生活する者の責任で廃炉に追い込む、、、ということを。

    柏崎刈羽では、すでに昨年11月には新たに核燃料棒を搬入して、着々と再稼働の準備を進めています。
    あるいは、福島第二の再稼働に向けて、東電は「事故の記憶はいずれ風化する」などとうそぶき、福島で根回ししていることが伝えられています。

    「フクシマ」は安全な原発など存在しない、ということを知らしめました。
    そして、原発を動かすということは新たな核の破局への道を掃き清めることにほかなりません。

    3月26日に宣言しよう!「もう絶対動かさせない」
    この決意を胸に刻んで、実現させるための最初の日が3月26日です!

    東電本店前を埋め尽くそう!

    ::::(ここまで):::::::::::::::                                   
     

    【報告】 3.11 東京で三つのアクション

    touden三月一一日、東日本大震災・福島第一原発事故から一周年にあたり、東京でもさまざまな行動が取り組まれた。

    午前一一時から、〈フクシマ事故から一年、「もう原発はいらない!」3・11東電前【大】アクション!〉が東電前アクション!の呼びかけによって行われ、一三〇余人が参加した。ロイターをはじめ海外のメディアがたくさん取材に訪れた。

     呼びかけ人が「①東電は加害者としての責任をとことんとれ②もう原発を動かすな③企業としての生き延びるための見苦しい算盤勘定をやめろ」と行動の趣旨を述べた。尼崎でJR西が引き起こした尼崎事故の責任追及やアスベスト問題と闘っている仲間が「京都では昨日六〇〇〇人で集会を成功させ、大阪でも一万人集会を行っている。大飯原発の再稼働を許さない」と訴え、これから郡山の集会に参加することを表明した。たんぽぽ舎は「原発は安い電力料金ですむという神話を逆手にとって電力料金を値上げしようとしている。こんなウソがあるか。事故の責任をとれ」と迫った。

     福島事故緊急会議の木村さんは「大飯原発3・4号機のストレステストを行った。三月一三日に第五回の原子力安全委員会があり、さまざまな問題が指摘されているにも関わらず、稼働しても安全であると結論を出すだろう。これを認めない傍聴活動をしよう」と呼びかけた。

     イタリア人の反原発活動家のアンジェロさんが「世界中の目があなたたち見ている。怒って下さい。これは人間の問題だ」と訴えた。江東区竪川での野宿者強制排除と闘う仲間が経過の報告と支援を訴えた。また、もんじゅの仕事についたことのある原発労働者が四次下請けで働き、正規職員の半分の給料であった劣悪な条件を述べ、当時から原発を解体しなければならないと闘ってきたことを報告し、参加者から大きな拍手を受けた。新潟市からやってきた仲間から東電柏崎・刈羽原発を動かすなの訴えなどがあった。

     鳴り物や歌での訴えなどさまざまな工夫に満ちた行動が午後一時頃まで行われた。東電柏崎・刈羽原発が三月二六日に定期検査に入り、原発が止まる。残るは北海道の泊原発のみになり、これも四月末には定期検査に入るということで、原発ゼロの日が近づく。再稼働阻止のために3・26に東電前アクションを行うと呼びかけがあり、全体で確認して行動を終え、次の行動へ参加した。

    demo 午後二時から、日比谷公園中幸門に集まり、「3・11東京大行進~追悼と脱原発への誓いを新たに~」が首都圏反原発連合の呼びかけで行われ、一万人以上が参加した。

     首都圏反原発連合、3・11再稼働反対!全国アクション、さよなら一〇〇〇万人署名運動、いわきアクションママの会、ドイツ緑の党の連邦議員、中沢新一さんなどの発言が行われた。ステファノ・トドラさんが追悼の歌を披露し、東日本大地震の行った午後二時四六分に一分間の黙祷を行い、犠牲者の追悼を行った。午後三時からデモが出発したが、一時間経ってもまだ最後尾のデモが出発できず、日比谷を一周してきたデモ隊と合流する程の人の集まりであった。外国人の参加や若者・女性の参加も目立った。

    kokkaki 原発ゼロ!国会囲もうヒューマンチェーンが午後四時:社会文化会館前集合、午後五時、五時四五分:開会「人間の鎖」、午後六時:首相官邸前アクション(3・11再稼働反対!全国アクション主催)という予定であったが、国会包囲行動は一時間遅れで二回にわたってヒューマンチェーンを成功させた。そして、その後首相官邸前に集まり、原発立地の福島からハイロアクション福島原発四〇年実行委、脱原発福島ネットワーク、浜岡、四国・伊方、佐賀・玄海、北海道・泊の各闘う団体と、3・11再稼働反対!全国アクションが「再稼働をするな。原発をゼロにしろ」という要請書を総理大臣宛に提出した。すべての行動が東電への怒り、再稼働ねらう政府への抗議の声に満ち溢れていた。

    (M)
     

    【報告】 原発いらない!3・11福島県大集会

    郡山+060 3月11日、「東日本大震災・福島原発事故1周年 原発いらない!3・11福島県大集会~安心して暮らせる福島をとりもどそう~」(主催・実行委員会)が郡山市開成山野球場が行なわれ、 16000人が集まった。

     集会の冒頭はオープニング・コンサートから始まり、日音協、和合亮一作の詩の朗読から始まった。

     続いて加藤登紀子さん(歌手)が脱原発をアピールしながら震災直後に作った「今どこにいますか」などを熱唱。さらに「私たちが今被っていることは人災であり、人類が歩んできた文明の限界であり、文明災と言っていい。使用済み核燃料の行き先は地球のどこにもない。今すぐに原発を止めなければならない」と訴えた。



    原発全廃を実現しよう



     本集会は「開会のことば」を竹中柳一さん(実行委員会委員長)が行い、集会が「大きな変革の始まりとなることを」と強調した。

     清水修二さん(福島大学副学長)が呼びかけ人代表あいさつを行い、「電力不足や地域経済の打撃を理由にした再稼働の動きが急速に高まっている気配があります。県民の気持は一つです。『原発いらない』。痛恨の思いをこめた叫びです。ともに前進しましょう」と発言した。

     連帯のあいさつを大江健三郎さん(作家)から行なわれ、「私たちに求められていることは何か。原発の事故をなくすことだ。この国の原発をすべて廃止すればできます。私たちの子どもたちが放射能の被害が絶対になくなるわけです。原発の電力がなくなればどうなるのかと、すでに政府、産業界、マスコミの一部までが脅迫している。しかし人間らしく生きていけるかどうかの問題であり、倫理的責任を重んじることだ。民主主義にもとづいて市民一人一人がどのように抵抗していくかだ。原発全廃を実現しよう」とアピールした。

     原正夫郡山市長からのメッセージ紹介。

     県民の訴えでは、山形県米沢に小学生を避難させている福島市の母親が「米沢はマスクもいらない。放射能を気にすることもなく外で遊べる。でも福島のほうが楽しかったと子どもが時おり寂しそうな顔をします。私たちは福島第一原子力事故がなければ福島を離れることはありませんでした。子どもを守りたいと米沢に来たこと、それでも福島が好きだということ、その気持は変わりません」とアピール。

     二本松市で有機農業を営んでいる農民は、「有機農業者への打撃は深刻です。耕したくても耕せない農民の分までこの苦しみと向き合う。経営転化、離農する人たちも出ている。センセーショナルに報道されるたびに、福島県民が加害者であるような対応に怒りをもっています。マスコミが追及すべきは電力会社であり、原発を国策として押し進めてきた国ではないか。原発を推進してきたアメリカのいいなり、大企業中心の日本あり方を今変えなくていつ変えるのでしょうか。『がんばろう日本』ではなく『変えよう日本』であり、今日はその転換点にしていこう」と糾弾した。

     さらに相馬市の漁業者、飯舘村出身で福島市に避難している農民、警戒区域の県立富岡高校から郡山市のあさか開成高校に転校した高校生から発言があった。



    実行委の訴え



     東日本大震災が発生した14時46分に参加者全体で黙祷を行なった。

     小渕真理さん(アウシュヴィッツ平和博物館館長)が集会宣言を提案し、全体で採択した。とりわけ宣言は、「首都圏の皆さんに訴えます」で「福島原発は東京電力の原発です。首都圏の反映をささえるエネルギーを供給してきたのです。その福島原発は、私たちの力で何としてでも全て廃炉に追い込みます。しかしまだ、東京電力には新潟の原発があります。青森の原発も建設途上にあります。原子力発電の興廃の鍵を握っているのは、電源立地地域だけではありません。電力を大量に消費する大都市住民の『生き方』が正面から問われているのです」と問題提起している。

     また、実行委員会は、「私たちは次のことを訴えます」で「●福島県では原子力発電は将来にわたり行なわず、福島県を自然エネルギー等再生可能エネルギーの研究・開発拠点とすること。●放射能によって奪われた福島県の安全・安心を国と東京電力の責任で実現すること。特に子どもたちを放射能から守ること。●原発事故に伴うすべての賠償の実現と、県民の生活と雇用の保証を実現すること」を要求している。

     最後に片岡正彦さん(弁護士)が「閉会のことば」を行い集会を終了し、参加者はデモに移り、脱原発をアピールしていった。

    (Y)
     

    3・11原発ゼロへ!国会囲もうヒューマンチェーン/3・11再稼働反対!全国アクション

    3・11原発ゼロへ!国会囲もうヒューマンチェーン/3・11再稼働反対!全国アクション

    ◆3・11原発ゼロへ!国会囲もうヒューマンチェーン

    【3・11スケジュール】
    16時 社会文化会館前に集合
       (最寄駅:有楽町線・半蔵門線「永田町駅」)
    16時30分頃  出発
       (二手に分かれて議事堂エリアを囲みます)
    ★17時    「人間の鎖」(1回目)
    ★17時45分 「人間の鎖」(2回目)
    ☆18時~19時  首相官邸前アクション
       (要請書の提出など)
    ※人間の鎖、官邸前アクションから参加される方は、永田町駅または国会議事堂前駅から合流してください。

    ※社会文化会館地図
    http://www.syabunkaikan.org/Traffic.html

      

    <趣旨など>

    • 午後のアクションと夕方早めの各地からの合流アクションという二段構えで取り組む。
    • フランスの脱原発ネットワーク発の「世界各地でヒューマンチェーンを」の呼びかけに呼応して、今まで試みていないシンボリックなアクション(参加者が集まりやすいもの)として、国会を「人間の鎖」で囲み、後半に首相官邸付近に集まり、声を届ける。
    • メーリングリストやホームページ http://nonukes.jp/ などで告知を開始し、ブログやツイッター、フェイスブックなどでの広報を呼びかける。
      

     

    【呼びかけ】 3・11再稼働反対!全国アクション
     (連絡先) ピープルズ・プラン研究所
     (TEL) 03-6424-5748    (FAX) 03-6424-5749
     (E-mail) contact@2011shinsai.info
     (URL)http://nonukes.jp/
     (ツイッター)@1111nonukes 

    【アクション呼びかけ】

    東日本大震災と東電福島第一原発事故の発生から1年を前に、野田政権は、被災者・避難者への賠償や高線量地域からの避難などの最優先すべき課題をないがしろにしたまま、原発の輸出や再稼働へと動いています。

    経産省・保安院は、傍聴者を締め出し、原発メーカーから献金を受けた委員を辞めさせぬまま、ストレステスト意見聴取会を強行し、大飯原発3、4号機の再稼働を狙っています。さらに、世界から市民が集い、脱原発の砦とも言える「経産省前テントひろば」の撤去に向けた動きも強めています。
     
    当たり前の権利を認めさせ、再稼働を許さず原発ゼロの日本を実現するために、私たちが行動し声を挙げることが必要です。

    福島現地で大集会が行われ、世界各地でも原発NOのヒューマンチェーンが取り組まれる3月11日。東京でも、再稼働ではなく「脱原発」を政治決断させるためのアクションに取り組みます。

    残るはあと3基(2月20日にはあと2基に)!

    それぞれのアクション後にぜひ国会を目指してお集まりください。国会を囲む「人間の鎖」と首相官邸前アクションを成功させましょう!

    【報告】 2.11 さようなら原発1000万人アクション全国一斉行動in東京

    2・11代々木12・11
    さようなら原発一〇〇〇万人アクション全国一斉行動in東京

    ウソはもう沢山!再稼働策動を止め今すぐ原発を止めろ!

    一万二〇〇〇人寒さ吹き飛ばし力強く行進

     三・一一から一一カ月を迎えた二月一一日「太陽と風、大地、自然の恵みをエネルギーに!再稼働を許すな!さようなら原発一〇〇〇万人アクション全国一斉行動」が各地で行われた。

    野田政権、原発推進勢力によるなし崩し的原発再稼働のもくろみに民衆による痛打を浴びせその野望を打ち砕くと共に、原発のない社会への踏み出しを民衆の意志としてはっきりさせること、そのために広範に広がる「原発ノー」の声を、また嘘にまみれ無能かつ無責任なマスメディアを含むいわゆる「原発村」への不信と怒りを、巨大な形として止むことなく登場させる行動の一環だ。

    そしてそこでは、さようなら原発一〇〇〇万人署名必達への行動をさらに加速すること、およびこの日は特に、三月一一日に福島県郡山市で開催予定の「原発いらない!福島県民集会」の成功をめざすことが呼びかけられた。東京ではその「in東京」が、午後一時三〇分からの代々木公園を会場とした集会、その後のパレードとして展開された。

     東京はこの日も最高気温が一〇℃に届かず真冬の寒さが続いていた。しかしその中でも、集会に向かう人並みは開会時刻が近づくにつれどんどん数を増し、開会のアナウンスが流れる頃には、会場は中を歩くことも困難なほど、人そして色とりどりの旗やデコレーションで埋め尽くされていた。集会の最後の方で、参加人数は一万二〇〇〇人と発表された。

     まだ続々と人波がつめかける中で進められた四五分の集会では、一〇〇〇万人アクションの呼びかけ人から、大江健三郎さん、澤地久枝さん、落合恵子さん、福島の当事者から、永山信義さん(福島県平和フォーラム)、増子理香さん(つながろう!放射能から避難したママネット@東京)、菅野正寿さん(NPO法人福島県有機農業ネットワーク理事長)、特別発言として、山本太郎さん(俳優)、藤波心さん(タレント)が、それぞれの個性がにじみ出る思いを、飾りのない率直な語り口で訴えた。

     大江さんは、すべてをあいまいにしたまま原発再開をめざす者たちの倫理性の崩壊を指摘し、そこへの抵抗が不可欠であること、そして希望は原発をまだ止めたままであることだとし、今ならこどもたちに原発を私たちは止めたと言えるチャンスがある、止める決意が決定的だ、と力説した。

     澤地さんは、もうすぐ原発ゼロの日が来る、それは確かに国の仕組みから来る日だとしてもそうさせているのは人々の「原発ノー」の声であり、集会に参加したりデモをする意味ははっきり示されていると、会場を行動に向け奮い立たせた。

     永山さんは、「ゴーストタウン」発言で元国交相の責任を追及する一方で、「ゴーストタウン」の原因をつくった者たちの責任に頬被りするマスメディアに率直に憤りを向けつつふるさとを返せと訴え、三月一一日の郡山集会への結集を呼びかけた。

     増子さんは、子どもと共に転々と避難する不安な思い、生業を捨てざるを得ない喪失感を、声をつまらせながら語った。

     菅野さんは、再生に向けて持続可能な社会へ変えなければならない、その中核に一次産業を据えよう、と訴えた。

     山本さんは、マスメディアを信じる人はまだまだ多い、原発ゼロへもっと声を、もっと怒りをと力を込め、この集会を取材していたアルジャジーラのカメラを通して世界へ声を届けようと、自ら音頭を取り会場全体を大シュプレヒコールへと導いた。

     藤原さんはまだ中学生だという。しかし、三・一一で価値観が変わった、原発がないと経済がおかしくなると言う人がいるが、原発があるから経済がダメになるのではないか、未来を守ってほしいとの彼女の訴えは、実に堂々と、しかも鋭く凛としていた。

     落合さんが最後に登壇した。そしてまず、常連である鎌田慧さんは上越市の行動に参加していること、東京と同時刻にパレードに出る手はずだと携帯電話で連絡を取り合ったと紹介し、収束宣言、原発輸出、人権を奪うもの、命を奪うものに真っ直ぐノーを突き付けよう、そして私たちの中にもある原発体質を変える一歩にしよう、と呼びかけた。

     短いながら一つ一つが胸に響くもののある発言だった。ただ、主催者の要請に従い多くののぼり旗が倒されたにもかかわらず、会場の後ろの方では発言が聞き取りにくかったことが惜しまれる。おそらく、会場の音響装置が集会の規模に追いついていなかったのだと思われる。

     集会はこの後直ちに、二コースに分かれたパレードに移った。気温が急速に下がる中会場を出るまで相当に待たされた部隊も多かった。しかし参加者は沿道の人々に、再稼働を止めさせよう、原発のない社会に舵を切らせよう、共に声を上げようと、さまざまなプラカードを振りつつ力強く呼びかけ行進を続けた。

     大阪、東京の住民投票条例請求署名運動の成功が示すように、「原発ノー」の声は確実に広がっている。再稼働阻止、そして原発の完全放棄へ、一〇〇〇万人署名の達成、七月一六日一〇万人集会の実現など、さらに多彩に行動を重ねよう。(谷)
    記事検索
    アクセスカウンター
    • 今日:
    • 昨日:
    • 累計:

    • ライブドアブログ