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【報告】8.24反原発行動が官邸・国会・霞が関一帯を取り囲む

DSCF1331 八月二四日、首都圏反原発連合有志が呼びかけた反原発行動が官邸・国会・霞が関一帯を取り囲み、熱気に包まれた。八月二二日、首都圏反原発連合有志は野田首相と会談し、原発の即時廃止、再稼動を止める、保安庁規制委員会人事を白紙撤回することを求めたが、野田首相は旧来の立場を変えず、要求をすべて拒否した。二度と会わないという今後の立場も明らかにした。

 こうした状況の中で、連続して続けられてきた金曜日官邸前行動がどうなるか注目されていた。午後六時前には官邸前に通ずる歩道は警察によって厳しく規制されて、官邸前に行くことはできない。官邸から離れて歩道につながるか、国会正門前に行くしかない。国会正門前にはスピーチと子どもエリアが作られた。規制もそれほどではなく、気持ちよく行動できるスペースが作られていた。

 二週間前に参加した時は、官邸前ではスピーチはごくわずかで、ほとんどコールが行われた。ところが、国会正門前では、スピーチが中心で、それもだれでも参加者が発言できるので、のびのびと自分の思いをぶつけていた。

 ハンガリーに長く滞在している男性は、「ハンガリーでは、原発一基で国の電力の三分の一をまかなっているが、電気を輸出するために、新たに原発を新設計画があったが福島原発事故後、その計画は取りやめになった」と報告。

 「それまで原発問題に関心がなかったが飯舘村にボランティアで行って以来、自分たちの問題だと自覚して、行動に参加するようになった」と語る男性。唯一原発裁判で違法性を認める判決を出した元判事が「第二の福島を作るな、子どもを守れ」と訴えた。「娘が孫を連れて東京から関西に避難したと原発によって家族が引き裂かれた」と訴える車椅子の男性。小学生くらいの男児が「切々と命を守るために、原発社会をやめよう」と語り、共感をえていた。

 国会周辺の辻辻で、たんぽぽ舎を中心に訴えが行われていた。歩道をドラム隊が練り歩く。経産省正門、裏別館前でも呼びかけが行われていた。八時過ぎから、環境省前、東電前などで行動が取り組まれた。行動に参加した人々は自覚的、意識的に、解放感を持って行動を行っていた。脱原発・反原発運動の高まりは持続し発展している。

(M)

【報告】 7.16 さようなら原発10万人集会に17万人の人の波

716 七月一六日、東京・代々木公園で「さようなら原発10万人集会」がさようなら原発一〇〇〇万人アクション実行委の主催で開かれ、一七万人が集まった。会場には照りつける強い日差しにもかかわらず、午前一〇時前から人々が続々と集まった。会場はサッカー場の第一ステージをメイン会場としながら、野外音楽堂を第二ステージ、そしてそれを取り囲む道路などに第三・四案内カーの上からの訴えが行われた。各会場ともライブ、トークや訴え、全国の原発立地からの訴えが行われた。

 全国各地の団体の旗、反原発の思い思いの旗やゼッケン、全労協や全労連などさまざまな旗が林立した。全共闘世代のいくつのかの大学の旗もあった。若者から中高年世代、女性や男性、子どもたちまで、「野田政権の再稼働への怒り、原発ゼロの世界をつくりだそう。被災地を見捨てない」、そんな気持ちであふれかえった。

 メイン会場では催しが始まる前に、全世界へのメッセージを書いたたくさんの旗が数十メートルにわたり会場の中心に掲げられた。そして一二時一五分から小室等&こむろゆい+梅津和時&モアのライブが行われた。永六輔さん、佐高信さんが登壇し、短いアピールをした。続いて、神田香織さんが司会を行い、福島弁で開会のあいさつを行った。最初に参加した呼びかけ人のあいさつがあった。

  鎌田慧さんが次のように発言した。

 「集会は大成功だ!一〇万人を超えている。まだ会場に向かって歩いてきている。原発を止めるための署名七八〇万筆を集め、六月一五日官邸に届けた。しかし野田内閣は翌日に大飯原発の再稼働を決めた。再稼働を決めた内閣にNOをつきつけたい」。

 「福島原発がどうなるかまったく分からない。爆発するかもしれない。生命をないがしろにする政府を弾劾していきたい。政府は二〇三〇年までに原発を一五%する、で逃げ切ろうとしている。ただちに〇%だ。パブリックコメントやエネルギー環境会議をパンクさせよう。八月エネルギー構想を転換させよう。秋にもう一度大きな集会をやる」。

 メイン会場の絵の作者で、現代アート第二世代の代表とも言われる奈良美智(よしとも)さんが「何かしなければならないと思いながら、実行できずにきた。しかし、自分の絵をデモに使っていいかと言われた。そうした形で運動に参加してきた。がんばろう」とあいさつした。

 坂本龍一さんが「四二年前、日米安保反対の代々木公園での集会に参加して以来のことだ。官邸前と同じ市民が多く来ている。四〇年ぶりに日本の市民が声を上げている。原発政策への怒りが充満している。官邸前の行動だけでは原発は止まらない。大きな集会を開く、パブリックコメントを書く、脱原発の市長を増やす、長期的に電力会社への依存を減らしていく。こうした運動をつくりだしていこう。たかが電気のために命の危険にさらせてはならない。おカネより命、経済よりも命。『福島の後に沈黙しているのは野蛮(ママ)だ』」と檄を飛ばした。

 内橋克人さんは「代々木公園のすべてを埋め尽くし、外まで広がっている。ゆがんだ社会を照らす確かな力となっていくだろう。大飯原発に続き、伊方、泊、美浜と全国で再稼働計画が目白押しだ。福島の悲惨な現実はどこへやられてしまったのか。原発反対運動に対して、二つの反発がある。一つ目、原発反対と叫んでいても対案がないではないか。決してそうではない。人間の魂に備わっている危険を避けようとする感性がある。二つ目、新しい原発への安全神話だ。原子力基本方針に、わが国の安全保障に資するという改正案が通った。これは核武装に道を開くものだ。福島から学ばない議員を国会に送ってはならない。さらに高い志を掲げ進もう」と呼びかけた。

 大江健三郎さんは「昨年の明治公園六万人集会参加から、さようなら原発運動は勝つと思うようになった。七五〇万筆の署名を官邸に届けたが翌日には大飯原発の再稼働を決めたのを知り、落ち込んだ」と語った。そして戦前の中野重治さんへの弾圧の例を紹介しながら、「原発再稼働というわれわれは侮辱の中に生きている。次の原発の大爆発に打ち破られないために、政府を打ち倒さなければならない。しっかりやり続けよう」と訴えた。

 落合恵子さんは「コンクリートから人へと言った政権が命より原発になっている。犯罪行為の共犯者にはならない。闘うことを人間の誇りとしたい。ひるまない、後戻りしない。守るのは命だ。オスプレイ、基地にも反対だ。本当の民主主義を、原発と独裁を挫折させよう、子どもたちの未来のために」と語った。

 澤地久枝さんは「会場に来るとき、日本中の各県の旗、人の流れが切れ目なかった。未来のためにがんばらなくてはならない。後悔のない人生を、核のない社会を。輸出も必要ない。小さな国へ。みんなが政治の主人公だ」と語った。

 瀬戸内寂聴さんは「百年前に起きた大逆事件に触れて、過去の人たちの苦労、反逆のおかげで現在がある」と語り、「運動が勝利できるか懐疑的であったり、むなしいという時もあるが、それでもめげなく、集まりがんばろう」と話した。

 次に、広瀬隆さんが「稼働させない替わりに電気料金を上げ、関西電力の経営破たんも防ぐ」という案で持って、関西電力と話し合えと語った。

 原発立地の福井から中嶌哲演さんと福島から武藤類子さんが発言した。

P7167840 中嶌さんは「三〇年前に反対運動をしていた小浜市民が大飯3・4号機が増設されたら、子や孫へ死刑判決を受けたのと同じだと語っていた。大飯3号機がフル稼働すると①一五〇〇万キロワットを関西に送ることになる②一日に発電する電気料金は五億円③一日に出る放射性廃棄物は広島型原爆の三個分だ。若狭は第二の福島になりうる。こうしたビッグピンチをビッグチャンスに変えていこう」と訴えた。

 武藤さんは詩人のように語りかけた。「六月に関さんはたった一人東京に向かって歩き始めた。明日東電と経産省にあなた方が出して物を返しに来たよと行くのだそうです。暑い日も雨の日もてくてく歩くうちに、一人二人と同情者が増え、今日会場に到達した」。

 「福島の現状は余りにも厳しい。4号機、再稼働、がれき問題、安全保障、廃墟と復興の狭間で絶たれていく命たち。アメリカのジョアンナ・メーシーという人がかつて『絶望こそが希望である』と語った。福島原発事故という最悪の中から、私達はかすかな光をたぐり寄せ、賢くつながりあっていこう。共に歩んでゆきましょう」。

  原宿、渋谷、新宿の三つのコースに分かれて都内をパレードした。この力をさらに強め、再稼働阻止、原発ゼロへ。(M)

報告:3.24 さようなら原発1000万人アクション集会

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 3月24日、「太陽と風、大地、自然の恵みをエネルギーに!再稼働を許すな! さようなら原発1000万人アクション」集会(主催・実行委)が日比谷野外音楽堂で行なわれ、6000人が集まった。

  オープニングは、山本コータローさんのトーク&ライブで始まり、「1986年のチェルノブイリ原発事故以来、反原発運動を取り組み、参議院選挙にも出た。原発推進派は自分たちの利権のことしか考えていない。これ以上の犠牲者を出してはならない。再稼働は絶対に危ない。福島原発事故を起こしてしまった責任は私にもある。これから体をはって原発をなくすために頑張る」と訴えた。
  鎌田慧さん(作家/呼びかけ人)は、「26日に柏崎刈羽原発が停止する。あと泊原発が止まると原子力発電の発電がなくなる。しかし、放射能に汚染された空、土、川、海が残っている。野田首相は、原発再稼働をやると言っている。民衆の思いに真っ向から挑戦することは認められない。すでに私たちは子どもたちに謝っても謝りきれないような過ちを行なってしまった。署名数は550万筆です。1000万筆をやりきろう。7月16日(月・休日/代々木公園)の10万人集会を成功させ、政府・電力会社を追い詰めていこう」と呼びかけた。

  澤地久枝さん(作家/呼びかけ人)は、「原発技術をとめてはならないという宣伝が大きくなっている。原発絶対反対を言うと冷たい目で見られることが多発している。署名の取組みも、いろんなしがらみがあって困難なケースもあると聞いている。しかし、次の世代に恐怖を押し付けて退場することはできない。命をカネに代えることはできない。私たちの意志で原発と関連施設はいらないと言い続けていこう」と訴えた。

  辛淑玉(賛同人/人材育成コンサルタント)は、「核と原発は人を殺すものだからだめだ。原発は差別だ。貧しく声をあげられないところに建設してきた。沖縄に基地を置くことと同じだ。海の汚染は、長い間、水俣病の人たちを差別してきた構造と同じだ。福島差別、結婚差別が起こっている。原爆被爆者二世三世に対する差別と一緒だ。部落差別もそうだ。心、家族、地域、社会を壊したのが、原発の結果だ。共に理解できる人たちと命が奪われない社会を作っていきたい」と発言した。

  福島現地から大内良勝さん(3・11県民実行委員会)は、3・11県民集会の成功を報告し、「震災・原発事故以降、福島の現状は変わっていない。逃げた子どもは二万人だが、逃げられない子どもも2万人以上います。七月の集会には、1000万人署名を達成し参加したい。来年も3・11に集会を行ないたい」と表明した。

  新潟から小島誠さん(新潟県平和運動センター副議長)は「3月26日に柏崎刈羽原発六号機の停止し、東電全原発が停止する。福島原発事故の徹底検証を求めながら、創意工夫ある取組みで再稼働阻止を実現していこう」と訴えた。

  さらに川野浩一さん(原水禁議長)のアピール、林洋子さん(俳優)が署名のおたよりを朗読した。

  最後に「まとめ」を落合恵子さん(作家/呼びかけ人)が行い、原発再稼働に向かう野田政権を厳しく糾弾した。

  集会終了後、デモに移り、銀座一帯に「脱原発!再稼働を許さない!」のシュプレヒコールが響き渡った。

(Y)

報告:2・11反「紀元節」行動

P2116169天皇制統合強化を許さない!
 
 
 「危機」の時代の天皇制を問う!2・11反「紀元節」行動実行委員会は、2月11日、日本キリスト教会館で集会を行い、80人が参加した。

 「建国記念の日」は、1967年、自民党政権が天皇制国民統合の強化にむけて戦前の「紀元節」を引きついでデッチあげた「祝日」だ。政府式典は2005年から政府・自民党は、「国民式典」開催について、「建国記念の日は定着し、式典の役割を終えた」「会員の高齢化により式典を運営するのが困難」などの理由から中止にした。だが神社本庁、日本会議などによる「日本の建国を祝う会」の主催で「建国記念の日 奉祝中央式典」(明治神宮会館)を行ってきた。

 今回参加した自民党の谷垣禎一総裁は、「自民党が政権を取り返したら、こういう式典は当然、政府主催で行う」と発言し、天皇制の政治利用を強めていくことを確認している。街宣右翼らも「紀元節奉祝式典」(日本青年館)を行い、天皇制と侵略戦争賛美と改憲を掲げた。

 さらに3.11東日本大震災以降、天皇・皇族らは被災地訪問を繰り返し、今年の3月11日には政府主催の東日本大震災一周年追悼式に出席する。このイベントは、「追悼」「復興」という名のもとに政府責任をあいまいにし、天皇制に統合していくための演出でしかない。また、天皇行事である「全国豊かな海づくり大会」(11月11日、沖縄・糸満市)、「第六七回国民体育大会」(岐阜県、9月29日)、「第六三回全国植樹祭」(山口県、5月27日)も行う。天皇制強化にむけた諸策動のねらいを暴きだし、反天皇制運動を強化していこう。



政府主催3.11東日本大震災一周年追悼式反対



 集会は、実行委による基調報告から始まり、①2・11をめぐる右派動向と「ハシズム」状況②戦後から続く「危機」③天皇Xデーと「女性宮家」構想問題などを分析。さらに3.11政府主催の東日本大震災一周年追悼式に対して「戦死者をその犠牲者と演出する8・15『全国戦没者追悼式』と同質の攻撃である」と断罪し、「3・11は、核・原発政策を推進する戦後の『平和と繁栄』の欺瞞を明らかにした。だから私たちは、象徴天皇制の戦争責任、そして今日の核・原発大国をつくりだした責任を追及しよう」とアピールした。

 問題提起が次の4人から行われた。

 京極紀子さん(「日の丸・君が代」の法制化と強制に反対する神奈川の会)は、橋下大阪市長問題を取り上げ、「ハシズムがめざすもの……ナショナリズムと超新自由主義」というテーマから「教育基本条例」とハシズムの手法を批判し、「『条例化』阻止のために大阪の闘いを支援していこう。私たちの民主主義を対置し、在特会などの排外主義、公共サービスの民営化などに反対する労働運動、市民運動を強化していこう」と呼びかけた。

 桜井大子さん(女性と天皇制研究会)は、「『女性宮家』? 政府はこんなことやっている場合か」と糾弾し、「女性宮家」構想の背景、伝統主義右翼の「伝統=男系」の危機について明らかにし、私たちの平和・平等・民主主義そのものが危機にあると掘り下げた。そのうえで「天皇も皇后も高齢で体調も芳しくない。天皇・皇后の仕事は、皇太子と皇太子妃雅子にということにしたいが、雅子は病気でそれがかなわずだから、成人した秋篠宮の上の娘に宮家を立てて格上げし、皇后の仕事を託そうという話らしい。男系主義と序列社会の天皇制の悪あがきだ。しかも生身の女性の身体を要求する政治システムを許容し、人権感覚の希薄化の助長だ。天皇制は滅びるべきだ」と強調した。

 なすびさん(福島原発事故緊急会議・被曝労働問題プロジェクト)は、「『紀元節』に考える格差・差別と脱原発・反原発」について提起し、「何をすべきなのか」について「単に格差・差別システムとしての原発の停止で済むのか?そのシステムで生きざるを得ず、生存条件を築いてきた人々の生存権をどうするのか?」などを問いかけ、「格差・差別構造を見据えた人の交流とつながり、そこからこの構造に閉じ込められない共生の方針を探りたい。被曝労働問題はその大きな橋にとなる」と結んだ。

 村上陽子さん(ゆんたく高江)は、冒頭、沖縄防衛局による高江工事の阻止の闘いの報告とともに支援を訴えた。さらに「沖縄と天皇制」について沖縄文学の一つである嶋津与志の「骨」を資料にし、「沖縄が『捨て石』とされたのは天皇制を残存させるための時間稼ぎにほかならず、その負債がいまもって沖縄に苦痛を与え続けている。いま求められているのは、私たちが聞き捨ててきた記憶や文脈を提起し、たどりなおすことではないだろうか」と語った。



権力と右翼一体の闘争破壊を跳ね返せ



 集会終了後、デモに移り、早稲田から新宿方面一帯にわたって「天皇制はいらない!『紀元節』反対!」のシュプレヒコールを響かせた。

 なお高田馬場交差点付近で日本侵略を許さない国民の会、在日特権を許さない市民の会の三〇人ほどが「反天連カウンター」と称して「天皇陛下、靖国神社、英霊を冒涜し続ける反日極左を全員東京湾に叩きこめ!」などと挑発してきた。また、天皇主義右翼も街宣車約二〇台が「反天連は日本から出ていけ!」と叫びながらデモ妨害をしてきた。いずれも警視庁警備課・右翼公安担当との事前打ち合わせのもとで行っていることは間違いない。国家権力、排外主義者、天皇主義右翼が一体となった反天皇制運動の破壊を許さない。

(Y)

【報告】 2.11 さようなら原発1000万人アクション全国一斉行動in東京

2・11代々木12・11
さようなら原発一〇〇〇万人アクション全国一斉行動in東京

ウソはもう沢山!再稼働策動を止め今すぐ原発を止めろ!

一万二〇〇〇人寒さ吹き飛ばし力強く行進

 三・一一から一一カ月を迎えた二月一一日「太陽と風、大地、自然の恵みをエネルギーに!再稼働を許すな!さようなら原発一〇〇〇万人アクション全国一斉行動」が各地で行われた。

野田政権、原発推進勢力によるなし崩し的原発再稼働のもくろみに民衆による痛打を浴びせその野望を打ち砕くと共に、原発のない社会への踏み出しを民衆の意志としてはっきりさせること、そのために広範に広がる「原発ノー」の声を、また嘘にまみれ無能かつ無責任なマスメディアを含むいわゆる「原発村」への不信と怒りを、巨大な形として止むことなく登場させる行動の一環だ。

そしてそこでは、さようなら原発一〇〇〇万人署名必達への行動をさらに加速すること、およびこの日は特に、三月一一日に福島県郡山市で開催予定の「原発いらない!福島県民集会」の成功をめざすことが呼びかけられた。東京ではその「in東京」が、午後一時三〇分からの代々木公園を会場とした集会、その後のパレードとして展開された。

 東京はこの日も最高気温が一〇℃に届かず真冬の寒さが続いていた。しかしその中でも、集会に向かう人並みは開会時刻が近づくにつれどんどん数を増し、開会のアナウンスが流れる頃には、会場は中を歩くことも困難なほど、人そして色とりどりの旗やデコレーションで埋め尽くされていた。集会の最後の方で、参加人数は一万二〇〇〇人と発表された。

 まだ続々と人波がつめかける中で進められた四五分の集会では、一〇〇〇万人アクションの呼びかけ人から、大江健三郎さん、澤地久枝さん、落合恵子さん、福島の当事者から、永山信義さん(福島県平和フォーラム)、増子理香さん(つながろう!放射能から避難したママネット@東京)、菅野正寿さん(NPO法人福島県有機農業ネットワーク理事長)、特別発言として、山本太郎さん(俳優)、藤波心さん(タレント)が、それぞれの個性がにじみ出る思いを、飾りのない率直な語り口で訴えた。

 大江さんは、すべてをあいまいにしたまま原発再開をめざす者たちの倫理性の崩壊を指摘し、そこへの抵抗が不可欠であること、そして希望は原発をまだ止めたままであることだとし、今ならこどもたちに原発を私たちは止めたと言えるチャンスがある、止める決意が決定的だ、と力説した。

 澤地さんは、もうすぐ原発ゼロの日が来る、それは確かに国の仕組みから来る日だとしてもそうさせているのは人々の「原発ノー」の声であり、集会に参加したりデモをする意味ははっきり示されていると、会場を行動に向け奮い立たせた。

 永山さんは、「ゴーストタウン」発言で元国交相の責任を追及する一方で、「ゴーストタウン」の原因をつくった者たちの責任に頬被りするマスメディアに率直に憤りを向けつつふるさとを返せと訴え、三月一一日の郡山集会への結集を呼びかけた。

 増子さんは、子どもと共に転々と避難する不安な思い、生業を捨てざるを得ない喪失感を、声をつまらせながら語った。

 菅野さんは、再生に向けて持続可能な社会へ変えなければならない、その中核に一次産業を据えよう、と訴えた。

 山本さんは、マスメディアを信じる人はまだまだ多い、原発ゼロへもっと声を、もっと怒りをと力を込め、この集会を取材していたアルジャジーラのカメラを通して世界へ声を届けようと、自ら音頭を取り会場全体を大シュプレヒコールへと導いた。

 藤原さんはまだ中学生だという。しかし、三・一一で価値観が変わった、原発がないと経済がおかしくなると言う人がいるが、原発があるから経済がダメになるのではないか、未来を守ってほしいとの彼女の訴えは、実に堂々と、しかも鋭く凛としていた。

 落合さんが最後に登壇した。そしてまず、常連である鎌田慧さんは上越市の行動に参加していること、東京と同時刻にパレードに出る手はずだと携帯電話で連絡を取り合ったと紹介し、収束宣言、原発輸出、人権を奪うもの、命を奪うものに真っ直ぐノーを突き付けよう、そして私たちの中にもある原発体質を変える一歩にしよう、と呼びかけた。

 短いながら一つ一つが胸に響くもののある発言だった。ただ、主催者の要請に従い多くののぼり旗が倒されたにもかかわらず、会場の後ろの方では発言が聞き取りにくかったことが惜しまれる。おそらく、会場の音響装置が集会の規模に追いついていなかったのだと思われる。

 集会はこの後直ちに、二コースに分かれたパレードに移った。気温が急速に下がる中会場を出るまで相当に待たされた部隊も多かった。しかし参加者は沿道の人々に、再稼働を止めさせよう、原発のない社会に舵を切らせよう、共に声を上げようと、さまざまなプラカードを振りつつ力強く呼びかけ行進を続けた。

 大阪、東京の住民投票条例請求署名運動の成功が示すように、「原発ノー」の声は確実に広がっている。再稼働阻止、そして原発の完全放棄へ、一〇〇〇万人署名の達成、七月一六日一〇万人集会の実現など、さらに多彩に行動を重ねよう。(谷)

【案内】2.11さようなら原発1000万人アクション全国一斉行動in東京

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再稼働許すな!
2.11さようなら原発1000万人アクション全国一斉行動in東京

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   1000万人署名にご協力を!      
――1000万人が動けば変えられる――
  

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■日時:2月11日(土) 13:00 

オープニングコンサート……the JUMPS
13:30 開会

■場所:代々木公園B地区、イベント広場&ケヤキ並木 (JR原宿駅徒歩10分、地下鉄代々木公園駅徒歩8分)

■発言:大江健三郎さん(呼びかけ人)、落合恵子さん(呼びかけ人)、永山信義さん(福島県から)、増子理香さん(つながろう!放射能から避難したママネット@東京)菅野正寿さん(NPO法人福島県有機農業ネットワーク理事長)、藤波心さん(タレント)、山本太郎さん(俳優)、他 ※手話通訳あり

■パレード出発 14:30~/送り出し音楽:TEX&SUN Flower Seed/日音協コース(予定):

①ケヤキ並木→渋谷勤福→宮下公園→明治通り→原宿→千駄ヶ谷小学校→明治公園

②イベント広場→代々木公園駅→参宮橋→新宿中央公園

昨年9月19日明治公園、12月10日日比谷野音に続いての1000万人アクション実行委員会の取り組みです。子どもたちの未来のために、エネルギー政策の転換と既存の原子力発電所の廃止を求めてのアクションです。お誘い合わせご参加ください。そしてこのアクションを、来る震災発生1年目となる3月11日の全国の大きなうねりに繋げていきたいと思います。

■主催:さようなら原発1000万人アクション実行委員会

■問い合わせ先:TEL03-5289-8224/原水禁 ※プラカード、横断幕、鳴り物等アピールグッズをお持ち寄りください。

【報告】全国から電力会社・経産省を包囲しよう!再稼働反対12・11デモ

DSCF0639 12月11日、「東電福島原発震災から9カ月 全国から電力会社・経産省を包囲しよう!再稼働反対12・11デモ」が11・11~12・11再稼働反対!全国アクション実行委員会の呼びかけで行われた、1000人が参加した。


 午後1時半から日比谷公園中幸門で、簡単な集会が行われた。佐々木慶子さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)が「福島県庁のある福島市でも放射線量が高い。とりわけ渡利地区。逃げるに逃げられない人たちがいる。政府・自治体は除染をやるから地元に住めと、安全キャンペーンをやっている。政府は自主避難者一人に八万円、妊婦・子どもいる家庭に40万円の補償を決めた。ふざけるなと怒り心頭だ。避難地区の家畜が見捨てられたように、人間も同じ扱いをされている。除染よりも被災者への生活支援を。すべての原発を止めよう」と訴えた。


 鈴木卓馬さん(浜岡原発を考える静岡ネットワーク)が「浜岡原発は5月14日以来、止まっているが一万本の燃料棒は入ったままである。9月に牧之原市議会が永久停止決議をして以来次々と廃炉決議が広がっている。中部電力は津波対策で18メートルの防潮堤を作っているが、福島原発事故原因が津波だけでなく、地震で最初に配管がやられたのだろう。津波対策を行っても事故は起きるだろう。永久停止、廃炉しかない。これから地方議員にもっと働きかけてゆく。浜岡原発停止の裁判は一審で完敗したが、福島原発事故で変わった。今までの基準が飛んでしまい、自ら判断せざるをえなくなっている。七年以上と止まっていた裁判が始まる」と報告した。




 大間原発と闘っているアサコハウス管理人の小川原あつ子さんが「フルMOX燃料を扱う大間原発は三七%の工事が進んでいるが、まだ原子炉本体の設置は行われていない。福島原発事故があり、いまは工事が止まっているが、地元自治体首長は工事の再開を要望している。設置主体の電源開発も工事を再開させ、完成させると言っている。地元は反対の声をあげることが困難だ。ぜひとも、外から支えて、訴えてほしい」と発言した。


 ウォールストリートの活動に参加しているスイング・マサさんがサックス演奏を披露した。次に福島老朽原発を考える会の青木さんが原発輸出と除染にかかる一兆円を被災者の生活のために使えと訴えた。なすびさん(福島原発事故緊急会議被曝労働問題プロジェクト)が被曝労働問題について、原発事故が起こる前から何も対応してこなかった労基署や政府・東電の対応を批判した。そして、仮に原発が廃炉になっても、原子炉の解体や廃棄物の処理・管理のために被曝労働は続く。そこまで考えて運動をつくろう、と語った。


 たんぽぽ舎の柳田真さんは、「12月のもんじゅ全国集会に参加した。その中で、闘う仲間たちに、東京のテント広場や経産省を包囲する行動を参考にしながら、北陸電力の本社のある富山市ではパラソルで行動を起こしたこと、さらに名古屋、岐阜、茨城でも同様の行動が取り組まれていることを知った。東京の運動の重要性を再確認した」と報告した。


 横浜市の鶴見で教員をやっている青島さんが、子どもたちを放射能から守るために、学校給食の全食分の調査をやるように市とねばり強く交渉していること、市民が独自に二カ所で測定所を設けて調べていることを報告した。みどりの未来の杉原浩司さんが、原子力協定に反対する闘いを報告し、今後、リトアニア、トルコも続く。今後の闘いの重要性を訴えた。東電前アクションの仲間たちによって、東電や政府を批判する寸劇が行われた。12月23日午後6時から、東電前で柏崎刈羽原発の廃炉を求めるアクションへの参加が呼びかけられた。


 この後、二時から沖縄電力を除く原発を稼働させてきた八電力に対して、原発の停止と廃炉を求めるデモを行った。デモは有楽町を通り、東京駅を丸の内に進んだ。そこは三菱など巨大メガバンクや大資本の超高層ビルが立ち並ぶ、大資本の心臓部であった。そうした中に、各電力が入っている。三時間半にわたる長時間のデモであったが、デモ隊は明るく元気に、街行く人々に訴えた。宮城県気仙沼のアンテナショップの店員は手を振ってくれた。街角で写真を撮る人がずいぶんいた。


 東電前では20人ほどの「在特会」の極右が原発防衛をがなりたて、デモを妨害しようとしたがデモ隊の方がはるかに力強く相手にもしなかった。


 午後五時半を過ぎ、デモ隊はようやく経産省テント広場に到着した。テントの仲間たちとエールの交換をしながら経産省を一周した。

(M)

報告:「太陽と風、大地、自然の恵みをエネルギーに! がんばろう!さようなら原発1000万署名」集会

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 12月10日、日比谷野外音楽堂で「太陽と風、大地、自然の恵みをエネルギーに! がんばろう!さようなら原発1000万署名」(主催・実行委)が行われ、5500人が参加した。  パンタ(元頭脳警察)による脱原発メッセージのオープニングコンサート後、集会が始まった。

 司会の神田香織さん(講談師)は、「私の故郷である福島県いわき市が3・11大震災と原発事故で被災した。原発事故が起きたから、すぐに止めるのが当たり前なのに、この国はまだ推進しようとしている。外国に輸出するとさえも決めてしまった。こんな現実を許さず、大きな声を上げて抗議していく。福島出身の仲間たちとともにふくしま支援・人と文化のネットワークを作った。署名は200万人が集まっている。なんとか目標数を実現しよう」と呼びかけた。

  呼びかけ人の鎌田慧さん(ルポライター)は、「この美しい空の下にもストロンチウムとか、いろんな核物質が流れているのではないかなど恐怖を感じながら生きていかなくてはいけない。本当に残念なことです。福島の子どもたちがどうなるのか。想像するだけでも胸が痛くなる。原発はすぐに止めなければならない。いかに早く廃炉にむかって進んでいくのか。原子兵器は原子炉から生まれる。もんじゅと再処理工場を止めれば、日本の核武装はできない。1000万署名を政府に叩きつけていこう。原発に賛成する政治家は落とそう。平和な社会を作ろう」と発言した。

  大江健三郎さん(作家)は、「9月19日の明治公園に六万人が集まった。私の人生で二番目に大きな集会だった。一番大きな集会は、2007年9月の沖縄宜野湾海浜公園で行われた『教科書検定意見撤回を求める県民大会』で11万人が集まった。この数は日本全体からすると1000万人になる。澤地久枝さんは、沖縄の11万人集会を意識して1000万人を集めようと提案した。署名運動を成功させよう」

「12月6日、衆議院で四カ国原子力協定を可決した。参議院は、福島原発事故前の三月に可決していた。政治家たちは、8ヶ月たつと3・11以前の意識に戻ってしまった。福島原発事故が収束さえしていないのに原発を輸出しようとしている。原発を廃絶しようとする根本にたった運動のみが、われわれの現在と未来を担っているものだと考える。様々な人たちが証言を始めている。お互いに学びあいながら進んでいこう」と訴えた。

  実行委員会に参加する中尾こずえさん(駅前アクション)、平野都代子さん(生活協同組合パルシステム千葉)、谷大二さん(カトリック正義と平和協議会会長)から署名の取組みなどがアピールされた。

  福島からの発言として大賀あやこさん(ハイロアクション福島原発)は、「秋から冬の季節風によって山の核汚染が拡散している。放射線量の値が上がっている地域もたくさんある。除染してもあまり下がらない。真実が隠され、人と人が分断されていく、この不安がいったいどれほど続くのか。原発が動いていることは、不安が続くことだ。また避難するのか。一日も早く脱原発が果たせることを願っている」と発言した。

  竹中柳一さん(福島県平和フォーラム)は、「原子力協定が可決されたが、棄権した議員は12人しかいない。日本、福島のことを考えていないのか。私は怒りで一杯だ。原子力安全・保安院は誰一人として首になっていない。3・11以来なにも変わっていない。日本、子どもたちの未来のために変えていこう」とアピールした。  集会終了後、銀座にむけてパレードに移り街頭の人々に脱原発を呼びかけていった。

(Y)

【案内】「がんばろう!さようなら原発1000万人署名」12・10集会

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「がんばろう!さようなら原発1000万人署名」12・10集会
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●日時  12月10日(土) 13:15オープニング・コンサート 13:30開会
     (40分程度の集会の後に、パレードを行います。)
●会場  東京・日比谷野外大音楽堂
東京都千代田区日比谷公園1-3
サイト http://hibiya-kokaido.com/
●交通  東京メトロ「霞ヶ関駅」(丸の内線・千代田線・日比谷線)徒歩5分
     都営地下鉄「内幸町駅」(三田線)徒歩5分
     JR「有楽町駅」(京浜東北線) 徒歩15分
●内容  オープニング・コンサート/PANTA(元・頭脳警察)
     内橋克人さん(呼びかけ人)
     鎌田 慧さん(呼びかけ人)
     大賀あや子さん(福島から)  ほか
     司会:神田香織さん(講談師)
●パレードコース(予定)
     日比谷公園→東京電力本社前→銀座→東京駅→常盤橋公園
●お願い お手製のプラカード、楽器、着ぐるみなど、
パレードを盛り上げるものを持ってきてください。
●主催  「さようなら原発1000万人アクション実行委員会」
     電話 03―5289―8224(原水禁)
     サイト http://sayonara-nukes.org/

 

***よびかけ***************************
9月19日、東京の明治公園には、6万人を超える人々が集まり、「さよう
なら原発」の声を上げました。福島からも1000人以上がバスで駆け付け、
放射能に汚染された故郷で暮らさなければならない苦しみや、福島県民を見
捨てた国に対する怒りを訴えました。
 しかし日本政府は、原発の停止を求める私たちの声に耳をふさいでいます。
3月11日の事故から8か月以上が過ぎましたが、いまだに原発の炉心は安定
せず、事故原因の調査を行うことができません。原発事故の被害を受けた人た
ちに対する、十分な補償も行われていません。福島から遠く離れた場所でも高
いレベルの放射線量が検出されていますが、政府は何の対処も行っていません。
国の政策で原子力発電を推進してきたのに、事故のツケは全て市民に背負わせ
ているのです。
それにもかかわらず、政府や官僚、電力会社や原発関連産業の経営者など、
利権に群がる人々は、今後も原子力発電を継続しようとしています。人の命
よりも、業界の利益を優先しようとする人々に対して、私たちができること
は何でしょうか。
それは、多くの市民が何度でも集まって、何度でも「さようなら原発」の声
をあげて、市民の力でエネルギー政策を変えさせることです。12月10日
に日比谷野外大音楽堂で集会を開催します。ぜひ、参加してください。
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【報告】~もうアッタマにきた~ ふざけんな東電!11.6デモ

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 11月6日、東京・常盤橋公園から、銀座・東電前を通り経産省正門前までの「もうアッタマにきた ふざけんな東電」パレードが東電前アクション!の主催で行われ、160人が参加した。


 パレード出発前に訴えたが行われた。主催者の栗原さんが「東電は自主避難者に賠償金を出さない。茨城のタケノコ農家の風評被害者に333円しか補償金を払わない。一方で清水前社長の退職金は五億円が支払われた。政府は当面の東電の賠償金のために一兆円を出すことを決めた。政府は東電の責任を追及していない。これ以上、原発を動かすのに耐えられない。本気で東電を解体しよう。今日はその第一歩だ」と訴えた。


 次に、たんぽぽ舎の渡辺さんが「東電追及がおざなりとなっているが、東電はつぶすべきだ。東電は希望をつぶし、自殺者を出させた。牛や豚など家畜を殺し、大量の住民を避難民化させ、苦しい生活をひいている。こんな企業は普通なら倒産し、経営責任が追及され、破たん処理が行われる。それなのに東電には行われていない。警察や検察に捜査するような運動を起こすべきだ。そして株主にも責任を負わせるべきだ。政府が東電を救うための税金や電気料金の値上げには絶対に応じられない」と提起した。




 埼玉デモをやってきた田中さんが埼玉での運動を紹介した後、経産省前女たちの座り込みをやった仲間が「福島の女たちの座り込みは福島から200人に達し、それを支えた人たちも2000人を超えた。それを引き継いだ10月30日から11月5日の全国の女たちの座り込みには北海道から沖縄まで1000人が参加した。思いをつなぐために編み物をしたり、布にアピールを書きバナーをつくり、経産省の周りを取り囲むために使った。デモはできないが、座り込みならできるといった人たちも含めて、ひとりひとりの力か小さいがみんなが集まれば大きな力になることを実感した。みんな芸達者で、音楽や英語での発信などを行った。原発推進派の牙城の経産省にこだわりまた行動したい」と報告した。


 園さんが「反原発テント村はずっと続く。震災でばらばらにされたが、どのような存在であり、つながっていくか座り込みは示した。女たちの座り込みに引き続き11月7日から10日まで座り込みを行う。支援をしてほしい」と呼びかけた。


 その後、歌と東電を風刺する寸劇、枝野前官房長官のお面を被った白装束の踊り子たちが「安全、安全」と繰り返す枝野を演じるパフォーマンスを行った。パレードも替え歌やさまざまなバージョンのシュプレヒコールなど、沿道の人々が分かるように工夫を行った。途中で右翼の街宣車と遭遇したがひるむことなくパレードは経産省正門前の「反原発テント村」に合流した。テント前では「原発賊石棺」の「墓」が建てられ、焼香するパフォーマンスが行われていた。最後に全体で経産省に向けたシュプレヒコールを行った。


(M)

【報告】10・29原発いらない福島の女たち、100人の座り込みクロージングアクション

1028 経産省前で「原発いらない福島の女たち、100人の座り込み」が10月27日から三日続けられ29日は最終日であった。経産省正門横のテントを中心に600人を超す人たちが座り込んだ。たくさんの女性たちが福島の女たちをサポートし、熱気に包まれていた。


 午前10時半、記者会見が行われた。佐藤幸子さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)が参院院内集会の報告を行った。


 「福島市の県庁から一㌔㍍の所に放射線量が高い渡利地区があり、そこの二軒から避難勧奨する以上の線量が検出された。避難するかしないかと聞いたところ、一軒はお寺で避難しないと応えた。そうすると国は避難勧奨地域に指定しないとしている。南相馬市では避難勧奨地区になっているのに福島市ではそうした扱いにしないのはおかしい。説明を求めても明確な回答がない。国は除染の時に測るとしているが、それも仮置場が決まらないと除染できないとしている。まず、放射線量をきちんと測ってほしい」。


 「汚染地域に子どもたちがいる。この状況を変えて欲しい。避難の権利は汚染地域でおびえて子育てしなくよいという生存権の問題だ。政治の中枢に危機感が伝わっていない」。


 

次に、三春町の工藤朝子さん。「放射能をすべて測って生活はできない。子どもたちはマスクをつけ、積算計をぶら下げている。甲状腺の健康検査を受けた。子どもたちは引き裂かれている」。「自分で除染したがその土は自分で処分するしかないので、結局自分の土地に置くしかない。住民たちで除染をやったが台風が来て、山から水が流れて元に戻ってしまった」。


 宇野さえ子さん。「昨日、福島の五人を含め一一人で、官邸に入り内閣補佐官と40分間話し合いをもった。これは福島みずほ社民党党首のはからいがあったから実現できた。私たちは第一にすべての原発の停止、廃炉を求めた。大熊町から命からがら会津に逃げた。もう一度原発事故が起きたら生きる道がないと訴えた。補佐官は『すぐに止めたい気持ちは自分たちも同じだが政治家の中には延ばしたい人たちもいて、いませめぎあいになっている。脱原発をめざしてがんばりたい』と語った」。「どこにも持っていきようがない恐怖と悲しみと怒り。夢と希望を奪われ、絶望感を持って生きている。私たちの苦しみは仕方がないのか、日本中が福島のように汚染されるのを許すのか。原発を止めて、原発をゆるせない」。


 三春町の武藤類子さん。「閉塞した気持ちになる。もう黙っていられない。経産省に行って訴えたい。私が元気になりたい、女たちが集まると元気になる。昨日までに座り込みに延べ1341人が参加してくれた。支えてくれた人々に感謝したい。日本が原発を輸出しようとしているトルコの人たちが連帯の1万1217筆の署名をあつめて送ってくれた。ドイツとも中継がつながっている。福島から世界へつながろう」。


 武藤さんは行動呼びかけのパンフレットに書かれた以下の詩を読み上げた。


ようこそ 勇気ある女たち!

遠くから、近くから

自分の時間とエネルギーとお金を割いて

集まってくれた一人ひとりにありがとう!

女たちの限りなく深い愛

聡明な思考

非暴力の力強さが

新しい世界を創っていくよ!

三日間ともに座り、語り、歌いましょう!

 


 次に京都のアイリーン・スミスさんが、10月30日~11月5日(9~18時)まで、「全国緊急アクション―福島の女たちに続け、『もう、黙ってはいられない!』全国の女たちは立ち上がり、そして座り込む」の行動提起を行い、「福島の女たちの行動に共感し連帯するメッセージが日本、世界から届いている。福島の女たちに続き、全国の女たちもがんばる」と決意を語った。郡山市議の駒崎さんがふくしま集団疎開訴訟について説明した。


 記者会見の後、全体で日比谷公園の中幸門に移り、東京電力前を通り銀座・東京駅を通り常盤橋まで、「原発はいらない、福島にきれいな空、海、土地を返せ」とシュプレヒコールしながら、元気よくパレードをした。9.19六万人大結集に引き続く重大なアクションであった。福島の被災者たちの怒りの声を霞が関にとどろかせ、政治の中枢を変えさせることが脱原発への大きな道へのひとつだ。さらに、福島のさまざまな被災者の訴えをとどろかせよう。


(M)

【報告】子どもたちを原発と放射能から守ろう! 10・23歌とお話とデモ

1023 一〇月二三日、東京・上野公園野外ステージ(旧・上野水上音楽堂)で「子どもたちを原発と放射能から守ろう! 10・23歌とお話とデモ」が開催された。主催は原発とめよう!東京ネットワーク。参加・協力団体は再処理とめたい!首都圏市民のつどい。二〇〇人が集まった。

一九六三年一〇月二六日、茨城県東海村の日本原子力研究所の動力試験炉で初めて発電が行われた。その七年前の一九五六年一〇月二六日は、日本が国際原子力機関(IAEA)に加盟した日でもある。この日は「原子力の日」とされ、子どもたちに原発などをテーマにしてポスターなどを書かせてきた。これに対して首都圏の反原発市民運動は「原子力の日」前後を毎年「反原子力の日」として集会・デモを積み重ねてきた。今年は、福島第一原発事故によって大地・海・空にまき散らされ続けている放射能から子どもたちの生命と健康を守ることをメインテーマとして集会・デモが準備された。

日本消費者連盟の富山洋子さんが司会をつとめた集会は制服向上委員会、生田卍さんの歌から始まった。続いて「プトニウムなんていらないよ!東京」の高木章二さんが主催者あいさつ。高木さんは「今年はさすがに子どもたちに原子力のポスターを書かせることができなくなった」と紹介し「柏崎刈羽原発五号機の取り換え用核燃料の輸送が一〇月一七日に行われた。柏崎刈羽原発は今までも激しい地震に見舞われており、今日にも大事故の危険に見舞われる可能性がある。福島の悲惨な状況を共有し、子どもたちを助けるためにはどうしたらいいかをともに考えよう」と訴えた。



続いて「お話」が佐藤幸子さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)と武本和幸さん(柏崎刈羽原発反対同盟)から行われた。

川俣町の住民の佐藤さんは「不幸せを数えたら一晩でも足りない。そいう思いを抱いてお母さんたちは福島にとどまっている。きちんとした情報さえあればこんなことにはならなかった」として次のように語った。

「政府・東電が数値を明らかにしなかったのはパニックを起こさせないという意図によるものだろうがパニックは実際に起きてしまった。それは国の責任だ。避難した人はたくさんいる。しかし『大丈夫』という宣伝の中で避難を隣の人に言うことさえためらわれた。地域の中で助け合いながら生きてきた人がバラバラにされた」。

「私たちがしっかり作った桃や梨を買いに来る人はほとんどいない。いま除染が宣伝されているが福島市の中で線量が高い渡利地区で除染が行われているが台風が来ればすぐに線量が上がってしまう。南相馬市に週末ごとに除染に来てくれる東大の児玉教授は、四割も下がればいい方だと語っていた。それでも政府や県は子どもたちを避難させることなく除染だけをやろうとしている。除染させてくれとは言うが避難させない」。

「チェルノブイリの子どもたちは毎年保養に行かなければならないほど体力が弱っている。福島の人はここにいれば大丈夫と思いたいのだ。そういう中で子どもたちをどう守っていくかが問われている。行政の側は避難は自由だがカネは出さないという方針だ。飯舘町でも県外避難にはカネを出そうとしない。行政は子どもの命を守ろうとしていない」。



武本さんは「柏崎刈羽原発は七機合計で八二一万kwという世界一の発電能力を持つが二〇〇七年七月一六日の中越大地震で重大な損傷を受けた。三・一一の段階で四機が運転していたが来年四月で止まることになる」と語った。

「これまで電力消費が増える、石油も切れる、原発は安くて安全という宣伝で原発の増設が進められた。しかし二〇〇一年夏の最大電力消費六四三〇万kwを超える消費は、その後記録されていない。電力消費は減少しており、これ以上は増えない。もはや原発なしでもやっていける時代になった。今回の大地震・津波で東北の沿海部にある火力発電所も全滅した。しかし東電は十分な余裕があり、この夏も需要が五〇〇〇万kwを超えることなく東北電力に融通しているほどだ」。

「経済効率を考えれば原発はもはや過去の遺産だ」と述べた武本さんは「原発は立地町村だけの問題ではない。今や三・一一を日本の歴史をリセットする契機とするべきだ。格差のない質素な社会をめざそう」と武本さんは訴えた。

「すべての原発を廃炉に 刈羽村生命を守る女性の会」の高桑千恵さんからのメッセージが紹介された後、集会宣言を採択して上野の街をぐるりと回るデモを行った。

(K)
 

【案内】 ~もうアッタマにきた!~ ふざけんな東電!11.6デモ

【転送・転載・拡散歓迎】
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~もうアッタマにきた!~
ふざけんな東電!11.6デモ

◆今すぐ止めよう!柏崎刈羽原発
◆再稼働・賠償逃れ・労働者使い捨て・料金値上げを許さない!


呼びかけ:東電前アクション!
http://toudenmaeaction.blogspot.com/
Email: toudenmae.action@gmail.com

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日時:11月6日(日)
13時~集合開始 14時~デモ出発(東電前通過⇒経産省正門前解散予定)


場所:常盤橋公園
東京都千代田区大手町2-7-2(東京駅徒歩4、5分)

地図⇒ http://www.mapion.co.jp/phonebook/M04010/13101/L1053091/



■鳴り物、自作プラカード、歌う人、叫ぶ人、静かに意思表示する人歓迎。



【11.6デモへの参加を呼びかけます!】


★危険度1、2を争う柏崎刈羽原発を今すぐ止めよう!


津波による原発ダウンの危険を国会などで指摘され、自身も知っていた東京電力。
なのに安全対策を怠ったまま3.11発生、そして「レベル8」×4=32の福島大事故。
こんな大事故を起こした時点で東電に原発を扱う資格なし。
だけど、そんな東電がいまだに新潟の柏崎刈羽原発を動かしている!


この柏崎刈羽原発、2007年7月16日の中越沖地震発生時には、
すべての原子炉が停止し、火事が起きるは、消火態勢の不備から鎮火が遅れるは、
液体廃棄物・汚水・使用済み燃料プールの水をダダ漏れさせて海に放射能漏れ事故を起こすは、
既にありえない事態になっていた危険すぎる原発だ。


しかも、この地震で敷地内で160センチもの地形の変形が確認されている柏崎刈羽原発。
3.11以降、各地で新たな地震の可能性が指摘されているなかで、なんでこんな危険な原発動かしてるの??
この夏、東電管内で1000万kWも電気は余っていた。柏崎刈羽2基分の200万kWを止めてもなんら支障なかったということ。


11.6デモでは、不必要で危険すぎる原発:柏崎刈羽の即時停止と廃炉をともに訴えましょう。


★東電はタイガイにしなさい!カイタイしかない!


大事故で反省ポーズの時期も終わったと思っているのか、東電の増長が目に余る。
黒塗りだらけの事故報告書を政府に提出するとか、料金値上げで賠償に充てるとか、
「値上げが嫌なら再稼働させろ」とか、その横柄さは枚挙にいとまがない。


そして自主避難者や除染に一切カネを出さないどころか、被害者への賠償説明書は160ページときた。
しかも「一切の異議・追加の請求を申し立てない」という文言への署名を求める。。。


その一方で、東電社員はボーナスを維持していまだに軽く平均年収1千万超え。
それどころか、常務以上の役員報酬は50%カットしたと言っても3600万!!!!
さらにさらに、大事故を引き起こしたA級戦犯の一人:清水前社長は退職金5億もらってトンズラ。

しかもしかも、この前社長に月300万円の年金、年9000万円の顧問料が支払われるという。




タイガイにしたらどうですか??トーデンさん。
あなたたちのなすべきことはすべての被害者への真摯な賠償と、
そして福島大事故の責任を取って、すべての原発を閉鎖することです。
ましてや再稼働なんて論外ですっ!


10月6日には、福島第一の収束作業員の三人目の死者が出た。
東電はロクに調べもせず「被ばくと死因との因果関係は考えにくいが、死亡診断書で確認する」と発表。
すでに様々な報道で、収束作業員は被曝検査もなおざりなまま、最低賃金で働かされていると伝えられている。


東電は労働者を使い捨てにするな!東電新旧役員こそ収束作業に行きなさい!


こんなブラック会社が、政府に守られて社会のライフラインを握っているあり方がもうガマンできない。
東電は原発を止めて、乾いた雑巾を絞るまでの賠償をしてカイタイしなさい!!!!


...こういうことを11月6日のデモでは訴えます。
社会悪はのさばらせない!自由なにんげんの主張で街路を埋め尽くしましょう。


タハリール広場~ウォール街~次は新橋・有楽町・霞が関の{原子力村}だ!



(参加は「非暴力」「反差別」を前提とします)


:::{ここまで}::::::::::::::::::

【報告】 9.19 「さようなら原発1000万人アクション」明治公園集会に6万人の大結集

919 1 9月19日、東京・明治公園で「太陽と風、大地、自然の恵みをエネルギーに! さようなら原発1000万人アクション」が同実行委員会の主催により開催され、会場に入りきれない大勢の人々六万人が大結集した。

 JR千駄ヶ谷駅を下りると改札まで10分程かかり、明治公園までたどりつくまでにさらに20分かかってしまったように、参加する人、人の波であった。開会一時間前に公園内は人で埋めつくされた。福島の被災者数百人は、「怒 福島隊」「怒 中通り隊」などのノボリを掲げて参加した。福島の被災者と連帯し、脱原発をめざすさまざまな市民グループの旗、大間や浜岡など原発立地地の旗、社会フォーラム系労組、全労連、全労協と労働組合の全国からの旗がなびいていた。

 午後一時から、寿によるオープニングコンサートが開かれた後、世界で繰り広げられている脱原発ポスターがメイン会場に登壇した。

 前段が終わり、いよいよメイン集会が開催された。呼びかけ人の鎌田慧さん(ルポライター)、大江健三郎さん(作家)、落合恵子さん(作家)、内橋克人さん(経済評論家)、澤地久枝さん(作家)が次々に登壇し、思いを語った。

919 2 鎌田さんは次のように語った。

 「今も続々と会場に参加者が詰めかけている。四万人を突破しているだろう。今日は一つの結節点であり、これからの出発点だ。一千万人署名は百万人を突破した。野田首相は国連で安全性と信頼性を実現し、の再稼働を行う演説をすると言う。世論調査でも八割の人が反対しているのにこの首相の行為は人民への敵対だ」。

 「どれぐらいの被曝者が発生しているのか。恐ろしい結果を認め、救済をしていかなければならない。脱原発運動は意識を変えていく文化革命だ。核と人類は共存できない。原発のある社会はいらない。子どもに平和な社会を残そう。原発にさようならと言おう。来年の3月24日に日比谷野外音楽堂で署名集約集会を開く。いっしょになってがんばろう」。

 次に大江さんが、原子力エネルギーは必ず荒廃し犠牲を伴うと指摘し、「イタリアは原発再開をめぐる国民投票を行い、九割の反対で阻止した。それを受けて自民党の幹事長は、『福島の事故を受けて集団ヒステリーになるのは分かる。反原発と言うのは簡単だが生活をどうするのか』と発言した。福島の汚染をどうするのか、内部被曝をしている子どもたちの健康をどうするのか。これからも私たちは原発事故を恐れる。政党の幹部や経団連に対して、原発をやめさせるように思い知らせなければならない。それには市民のデモや集会しかない」と提起した。

 内橋さんが「福島や下北半島、日本中から世界から参加してくれている。集まってくれてありがとう。原発は安全であるという神話がつくられ、今でも地下に穴を開けそこに原発をつくる計画が進められている。核武装の潜在力を持ち続けようとしている。原発エネルギーではなく、命のエネルギーが輝く国にしよう。さようなら原発」と訴えた。

 落合さんが「フランスで核事故が起きた。次は誰が犠牲になるのか。福島の子どもたちは『放射能は来ないで』と言う。それは国家の犯罪だ。そんなことを続けてはならない。函館で海峡を渡った大間原発に反対する人たちが運動を起こした。私の友人がオーストラリアから参加している。暴力に対して非暴力で歩き続ける」と発言した。

919 3 膝の骨折で50日間入院したという澤地さんは、それでも今日の集会に参加するために立ち上がらせたと語り始めた。「日本はヒロシマ・ナガサキの原爆の経験があり、原発を持ってはいけない国でありながら五四機の原発を持っている。これを変えさせるのは市民運動にかかっている。世直し、新しい国づくりが必要だ。二度と戦争を起こさせないと女たちががんばってきた。東電・国の責任を追及していかなければならない」。

 次にフーベルト・ヴァイガーさん(ドイツの国際的環境団体のネットワークに参加しているF0E代表でミュンヘン大学教授)、俳優の山本太郎さん、福島現地より武藤類子さん(ハイロアクション福島原発)が発言した。

 ヴァイガーさんは「ドイツでは何十年も何百万人もの人たちが反原発闘争を闘ってきた。フクシマに連帯を送りたい。フクシマは世界を変えた。原発はどんな国・システムでも制御できないこと明らかにした。政府・企業はなすすべを持っていないことを明らかにした。政府・原子力産業は福島事故を小さく見せよう、隠そうとしている。ドイツ、イタリアは大きな変化を見せた。ドイツは八機の原発を停止し、2022年までに脱原発を実現する。脱原発は政治的にやるかどうかだ。それは電力会社の解体、再生可能なエネルギーによって可能だ。二度と事故を起こしてはならない。いっしょに闘おう」と訴えた。

 山本さんは自分の人生は福島事故によって変わったと語り、原発推進派によるテレビや新聞の支配に抗して、子どもたちを守るために行動を起こそうと提起し、会場と一体となるコール行った。

 会場に福島から参加した数百人の人たちも起立した。そんな中で、福島の武藤さんが報告を行った。

 「福島はとても美しい所だ。海の浜通り、桃・梨・りんごの採れる中通り、そして会津平野。山は青く、水は清らかだ。そんな所に放射能が降り注ぎ被曝者になった。直後からの安全キャンペーンと不安の狭間で悩み悲しんだ。逃げるべきか、毎日決断が迫られた。国は守ってくれない。福島が実験場にされてしまう。捨てられる。推進側が息を吹き返す。それに対して、怒りを持って静かに子どもたちを守ろうと立ち上がっている。労働者が、農民が、障がい者が国と東電の責任を追及している」。

 「もう、原発はいらない。東北の鬼となっています。苦悩する私たちとつながって下さい、アクションに注目して下さい。私たちはどこにでも出向きます。私たちを助け下さい。フクシマを忘れないで下さい」。

 「暮らし方、生き方が問われています。コンセントの向こう側に差別と犠牲があります。美しい地球を原発で壊してはいけない。豊かな理想的な世界をつくろう。それには行動すること、誰でも変わる勇気を持とう。横につながり、途方もなく重くても軽やかに生き延びていこう」。

 司会者からアメリカのノーム・チョムスキーやフランスのスーザン・ジョージなどからメッセージが届いていることが報告された。最後に平和フォーラム・人権の藤本事務局長の音頭で脱原発コールを会場全員が行い、三つのコースに分かれてデモ行進を行った。福島原発事故から半年、今回の集会は原発を継続しようとする政治・電力会社・財界との長く厳しい闘いの大きな出発点になった。一千万人署名を実現し、原発の再稼働を止めよう。脱原発へ。

(M)

【報告】9・11再稼働反対・脱原発!全国アクション - 経産省を人間の鎖で囲もう!1万人アクション

911wa
 福島第一原発事故から半年が経ったが、一向に解決の目処さえつかない状態で、被害はさらに拡大している。原発推進路線を突き進んできた経済産業省は、反省なきままトップのすげ替えによる延命を図りつつある。そのもとにある原子力安全・保安院は、安全性チェック機関という役目を放棄した。“原発やらせ推進院”と化したまま、再稼働に動いている。

 事故の最大の責任官庁である経済産業省・保安院を、一万人の「人間の鎖」で包囲し、「原発NO!」の意志を表しよう、との呼びかけに応えて、9月11日午後一時、日比谷公園・中幸門に1500人の人たちが集まった。デモ出発前に、郡山市議選でトップ当選した滝田はるなさんや原発立地県からの参加者の発言が行われ、午後一時半から東電前から経済産業省を通り日比谷公園までの一時間のデモを行った。そして午後三時半に経済産業省(保安院)を「人間の鎖」で包囲した。



▲前段デモ 経産省前


 経産省前をはじめ四つのスピーカーで経産省の周り900メートルをつなぎ、集会と三回のウェーブで抗議行動を行った。経産省前では以下の参加者からの訴えが行われた。

 原発現地から。滝田はるなさんが「郡山では管理区域を超える放射能が検出されている。子どもたちは窓を閉めて家にいたり、プールにも入れなかった。『福島の子』ということでの差別を心配している。郡山市議選で新人なのに脱原発を訴えてトップ当選した。保守的な街でも人々の意識の変化を感じている。子どもたちを守るために活動していきたい」と報告した。鈴木卓馬さん(浜岡原発を考える静岡ネットワーク)は「浜岡原発は5月14日以来止まっている。これは運動の成果だ。裁判では一審で負けはしたが、控訴審で一・二号炉の廃炉和解を勝ち取った。今後浜岡が全国の攻防になるだろう」と語った。田中やすゑさん(怒髪天を衝く会、「さよなら原発」福岡の人)が玄海原発の再稼働と闘うと発言した。

 県外避難者の増子理香さん(つながろう!放射能から避難したママネット@東京)は「酪農をやっている夫を残して、子どもと二人で自主避難した。自主避難者は公営住宅にも入れない差別がある。そこでつながりを作り出して励ましあっている。支援を」と訴えた。上関原発反対運動を続けている岡本直也さん(上関原発計画白紙撤回・再稼働反対ハンスト者)と米原幹太さんらが、本日午後五時から10日間のハンストを経産省正門前で行うことを明らかにした
(詳細 →
http://hungerstrike.jimdo.com/)。

 その他、満田夏花さん(国際環境NGO FoE Japan)、阪上武さん(福島老朽原発を考える会)、吉田明子さん(原発輸出推進政策を止める国際署名)。自治体から。須黒奈緒さん(杉並区議、みどりの未来)、布施哲也さん(反原発自治体議員・市民連盟)、笠井亮さん(日本共産党衆院議員)、芦澤礼子さん(服部良一社民党衆院議員秘書)から、報告と訴えが行われた。

 この日、都内三カ所で脱原発の行動が行われたが、そのうちの素人の乱の新宿での行動に対して、またしても警察の弾圧により少なくとも五人の逮捕が出ていることが報告され、直ちに救援カンパが訴えられた。そして、9・19明治公園での五万人大集会への呼びかけが行われ、要請書が読み上げられた。さらに、五時からのハンスト支援への呼びかけも行われた。9・19へ向けて連続闘争への大きな弾みになる行動であった。

(M)
 
要請書

 内閣総理大臣 野田佳彦様、経済産業大臣様、原子力・安全保安院長 深野弘行様
 
 経産省・保安院は原発推進政策を断念し、脱原発に舵を切れ!
 
 新たに発足した野田内閣は、原発再稼働の意思を明確にしています。鉢呂吉雄経産相(早くも辞任)は、再稼働について、IAEA(国際原子力機関)による評価を加えることで、地元自治体の納得を得たいと表明していました。しかし、IAEAは「国際原子力ムラ」の一角を占める原発推進機関に過ぎず、安全を委ねるべき信頼性など持ち合わせてはいません。…(略)

 根本的な問題は、巨大事故を引き起こした張本人である経済産業省や保安院、安全委員会が組織の抜本的改革すらないまま、旧来の原発推進政策を事実上踏襲していることにあります。

 保安院や電力会社は、恥知らずにも「緊急安全対策」という名の小手先の措置のみを行い、6月18日にはすべての原発に関する「安全宣言」を出してみせました。それに無批判に乗っかり、玄海原発現地に乗り込んで再稼働に前のめりになった海江田元経産相の責任は重大であるにも関わらず、反省なき彼が民主党代表選の有力候補にさえなったことに、私たちはこの国の恐るべき無責任体質を見ます。

 野田新内閣のもとで、事故を引き起こした勢力が息を吹き返しつつあることに、私たちは戦慄を覚えています。誰が新経産大臣になろうと、経産省と保安院が行うべきことは明確です。私たちは以下を要求します。

 1.福島第一原発事故の早期収束に民間を含む世界のあらゆる叡智を結集して取り組むこと。そのために、事故対処態勢を抜本的に組み替えること。

 2.予断と憶測を排した事故の徹底的な原因究明を行うこと。そのためにあらゆる関連情報を即刻開示すること。

 3.巨大事故を引き起こした最大の責任官庁として、高濃度汚染地帯から人々を避難させ、雇用や生活を保障し、東電に自力避難者を含むすべての被災者への公正な賠償を行わせること。

 4.「ストレステスト」という名のアリバイテストを中止し、原発の再稼働に向けたプロセス自体を無期限停止させること。現在運転中の原発も停止させ、危険な「無免許運転」をやめさせること。

 5.建設中および計画中のすべての原発、高速増殖炉もんじゅ、核燃料再処理工場、使用済み燃料中間貯蔵施設などへの予算措置を取り止め、建設と計画を白紙撤回させること。

 6.原発輸出に向けたヨルダン、ベトナム、トルコなどとの実務者協議などを即刻中止し、原発輸出推進政策を白紙撤回すること。

 7.人類未曾有の巨大複合原発事故を引き起こした重大な責任を自覚し、再稼働を断念したうえで来春の全原発停止を受け入れ、すみやかな原発廃止に向けてあらゆる政策を総動員すること。そのために、新たに発足予定の「原子力規制庁」の内実を「脱原子力庁」へと抜本改編すること。

 2011年9月11日 福島原発事故の発生から半年の節目にあたって

 9・11再稼働反対・脱原発!全国アクション実行委員会

【報告】 8.27 「くり返すな!原発震災 つくろう!脱原発社会」新宿デモ

real826 8月27日、「原発とめよう! 東京ネットワーク」と「再処理とめたい! 首都圏市民のつどい」が毎月行っているデモが「くり返すな!原発震災 つくろう!脱原発社会」新宿デモとして、新宿中央公園「水の広場」を出発点にして行われた。

 最初に主催団体を代表してふぇみん婦人民主クラブの山口さんがあいさつ。山口さんは「事故から半年を迎えようとしている現在でも福島の状況は変わっていない。先日、子どもたちを放射能からまもる福島ネットのお母さんや子どもたちが上京し、経産省との話し合いを持った。子どもたちは『私たちはこれから10年先も大丈夫なのでしょうか』と真剣な面持ちで訴えたが、経産省側の回答は子どもたちをがっかりさせるものでしかなかった。汚染は首都圏の水や泥にまで及んでいる。子どもたちのためにも脱原発社会をつくろう」と語った。

 続いて「プルトニウムなんていらないよ!東京」の高木章次さんが、現在二基動いている東電柏崎刈羽を止めよう、と提起。WORLD PEACE NOWの中尾こずえさんは、この日、新宿駅西口で行われた1000万人署名運動について報告した。さらに反原発自治体議員・市民連盟共同代表の布施哲也さんのあいさつ、9.11~19アクションウィークの行動提起を受けて午後六時半から、週末の人出でにぎあう新宿の繁華街で「原発とめろ」の声を響かせながらデモ行進した。解散地の公園ではたんぽぽ舎の柳田真さんや、東電前アクションの園良太さんなどから行動提起も行われた。

 九月の行動を控えてデモの人数は100人ほどだったが、道行く人々に向けて元気よくアピールすることができた。

(K)

【案内】9・19「原発にさようなら集会」にあつまろう!


919

…… 呼びかけ文 ………

「原発にさようなら集会」にお集まりください

 3月11日の東日本大震災によって、東電福島第一原発は、1号炉から3号炉までが最悪事態の炉心溶融(メルトダウン)を引き起こしました。

 水素爆発、工場外壁の破壊などによって、高濃度の放射性物質が、海水、大気、土壌に放出され、環境を汚染するという未曾有の大事故となりました。

 2ヶ月がすぎても原子炉の暴走は収束する気配がなく、いまなお極めて不安定な状況がつづいています。これまでの放射性物質の拡散量だけでも、地域の住民と労働者ばかりか、まだ生まれていない将来の子どもたちの健康と生命にとっても、計り知れない悪影響を与えると危惧しております。

 原子力と人間の共生など、けっしてありえないことなのですが、それに気づいていながらも、私たちの批判の声と行動があまりにも弱かった、と深く悔やんでおります。

 いま原発を拒否する声はさまざまな運動となって拡がっていますが、わたしたちはこれまでの怠慢を反省し、政府や財界や電力会社などが、原発推進の巻き返しにでないためにも、さらに大きな市民の力で、原発依存の生活から脱却する道をあゆみだしたい、と念願します。

 わたしたちは、自然を収奪し、エネルギーを無限に浪費する生活を見直し、自然エネルギーを中心とする「持続可能な平和な社会」にむかうために行動します。その目標です。


1.. 新規原発建設計画の中止
2.. 浜岡からはじまる既存原発の計画的廃止。
3.. もっとも危険なプルトニウムを利用する「もんじゅ」、「再処理工場」の廃棄。

 これらを実現して、わたしたちの生存と未来の子どもへの責任を果たします。


 「原発にさようなら集会」を、つぎの要領で開催いたします。どうか皆さんでご参加ください。


日時……2011年9月19日 13:00~
場所……東京・明治公園
集会規模……5万人(集会後、パレードがあります)


1000万人アクション実行委員会 連絡先 原水爆禁止日本国民会議(原水禁) http://www.peace-forum.com/gensuikin/


〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台3-2-11 総評会館1F TEL 03-5289-0224 FAX 03-5289-8223


【案内】 9・11再稼働反対・脱原発! 全国アクション

◆ 9・11再稼働反対・脱原発! 全国アクション

◇再稼働に反対! 運転中の原発も止めよう! 来春の全原発停止を実現しよう!
◇安全委員会、保安院に安全審査の資格なし! ストレステストはいんちきだ!
◇福島の人々とともに、放射能から子どもたちと労働者を守ろう!
◇電力は足りている! エネルギー浪費をやめて、自然エネルギーへの転換を!

◆東京では、9月11日(日)午後に、経済産業省を1万人の「人間の鎖」
で包囲するアクションやデモなどを行います。以下が行動予定です。

13時    日比谷公園集合
13時30分 デモ出発
15時30分 経済産業省を「人間の鎖」で包囲(1回目:予定)

※アクションは、デモやパレード、申し入れ、講演会、上映会、広場、
チラシまきなど多様な形を歓迎します。また、9月11日(日)を基本とし
ますが、その前後、例えば9月10日(土)のアクションでも構いません。
アクションが決まりましたら、ぜひお知らせください。

※今後の詳細は「6・11アクション」の更新ウェブサイト(リニューアル
予定)にて発信していきます。アクションの登録も可能です。
http://nonukes.jp/ 



【呼びかけ】

9月11日は、福島原発震災の発生から半年。

今なお大地や大気や海への放射能の放出は続き、人や動物や自然を傷つけています。
特に、子どもたちや原発労働者の被ばくは深刻です。

原発の再稼働を止めれば、来春5月にはすべての原発が止まります。
原発現地と連けいし、全国、全世界の人々とともに、
9月11日に再稼働反対・脱原発の一斉アクションを呼びかけます。

9月11日は声をあげましょう!
原発なしでも大丈夫! 再稼働を止めて、脱原発へ!

【呼びかけの経緯】

 再稼働を止めれば来春にはすべての原発が止まる! 脱原発の最短コ
ースが見えてきました。「6・11脱原発100万人アクション」の成果を引き継
ぐ形で、福島原発震災の発生から半年となる9月11日に、「再稼働反対・
脱原発!」を掲げた一斉アクションを呼びかけようということになりました。
 原発を監視するはずの保安院の「やらせ指示」もマスコミに暴露された
今、安全委員会や保安院に安全審査の資格はまったくないことは明らか
です。
 実行委員会には、東京で「6・11アクション」を担った福島原発事故緊
急会議、eシフト(脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会)、エネル
ギーシフトパレード、芝公園などのデモの主催関係者などが関わってい
ます。
 原発現地での再稼働反対などのアクションと、そこへの各地からの結
集、さらに、都市部・各地での連帯アクションが呼応するような形を目指
しています。なお、「さようなら原発1000万人アクション」が呼びかける9月
18~19日の脱原発アクション(5万人行動など)とも連けいして取り組み
ます。ぜひ各地でも取り組みをご検討ください。


【呼びかけ】
「9・11再稼働反対・脱原発! 全国アクション」実行委員会
[連絡先] ピープルズ・プラン研究所
(TEL)03-6424-5748 (FAX)03-6424-5749

【報告】8.6 東電前・銀座 原発やめろデモ!!!素人の乱・第4波デモ

ゆお 八月六日午後四時、日比谷公園中幸門に集まり、福島でとんでもない事故を起こしといて、まだ反省の色もない東京電力や、ドサクサまぎれに再稼働をもくろんでいる九州電力はじめ、いまだに原発を守ろうとしている連中がたくさんいるエリア! 中部電力・関西電力・日本原子力研究開発機構・東京電力本店・九州電力・国際原子力開発(出現順)に対して、「東電前・銀座 原発やめろデモ!!!素人の乱・第4波デモ」が行われた。参加した数千人がさまざまな格好に彩られたパフォーマンスを繰り返した。

 デモ出発前に、アピールが行われた。最初に、素人の乱の松本哉さんが「八月六日はヒロシマに原爆が投下された日だ。それから六六年目に福島原発事故が起きた。原発=核だ。悪の権化東電や中部電力などに抗議しよう。悪を滅ぼそう」と呼びかけた。Misao Redwolf(No Nukes More Hearts)は八月二八日ふたたびいわき市でのデモを呼びかけた。西山圭さん(いわきの子供を守るネットワーク)が「地元が声をあげていかなければならない。子どもを守れ。原発なくせ」と訴えた。

 渋谷英明さん(福島自主避難民)は「自主避難民は補償の仮払いがもらえない。郡山市出身だが、自分の家の周りを計ると六マイクロシーベルトもあった。安全ではなく危ない。利益優先の原発止めよう。ふるさと返せ」と批判した。

 澤井正子さん(原子力資料情報室)が「福島原発事故でメルトダウンが起こり、その燃料棒がどこに行っているのか分かっていない。福島は二〇ミリシーベルトを一年間に浴びなければならないことになってしまった。稼働していた福島第一原発では一日で原子爆弾三個分の放射能の死の灰を作り出していた。人類が初めて経験している事故でコントロールできないのが原発であることが明らかになっている。原発のない社会を」と訴えた。

 小熊英二さん(社会学者)が原発は未来のエネルギーと言うがウソだと批判し、「原発補助金の電力料金三〇〇円を返せ。四〇年技術開発しても安全性が確保できない技術なんてダメな技術だ。原子力産業は古い産業だ、整理しろ。維持費が一日五千万円もかかるもんじゅはカネと命の浪費だ。既得権者の利益優先の原発推進政策をやめろ」と訴えた。鶴見済さん(フリーライター)が「原発推進の経済の仕組みが問題だ。原発輸出、新しい原発九基の原発増設を菅政権は進めようとしてきた。これは一基五千億円もする原発は産業界がもうかるからだ。東芝は原発を作っているが廃炉になってももうかる。お前らの利益のためにわれわれは生きているわけではない」と怒りをあらわにした。毛利嘉孝さん(社会学者)は「世論調査で七四%が原発いらないと答えている。脱原発は民主主義を取り返す運動だ。我々の政治をつくろう」と語った。その他、雨宮処凛さん(作家)などの発言があり、最後に制服向上委員会が歌を披露し、デモに出発した。

 デモは銀座を回り、二度東電前に出てくる二時間にわたるものだった。人通りも多く、たくさんの人にアピールした。午後七時からは新橋駅前SL広場で音楽やアピールが繰り返された。しかし、警察の過剰警備はあいかわらずで、デモ参加者を二人、さらにデモ後に築地署前で弾圧に抗議した者一人を不当逮捕した。警察の繰り返される弾圧を許すな。(M)

原爆投下から66年の広島8・6

86hiroshima 原爆投下から六六年目の八月六日、広島では今年三月一一日の東日本大震災と未曾有の福島原発災害の経験とを改めて重ね合わせながら、「ヒロシマ・ナガサキ」の経験を核兵器の廃絶と一切の「核エネルギー利用」との決別、すなわち「脱原発」の世界を実現していくための一連の行動が取り組まれた。

 反核兵器と反原発、そして軍都広島の歴史を問い直す反戦・反侵略の闘いを結びつけて一九七七年以来取り組まれてきた闘いの歩みを継承する「8・6ヒロシマ平和へのつどい2011」は、「ヒロシマ・ナガサキからフクシマまで 原発も核兵器もない世界へ!」をテーマに八月五日夜、広島市市民交流プラザで開催された。二二〇人が結集し、会場を満杯にした集会では、長崎、岩国、玄海原発現地、福島からの報告、服部良一社民党衆院議員の特別報告、田中利幸実行委員会代表の「二〇一五年核被害者世界大会」の提唱を含めて充実した内容が盛り込まれた。福島からはいわき市議で脱原発福島ネットワーク世話人の佐藤和良さんが、被ばく者を現に大量に生み出しつつある福島の現状が怒りと悲しみを込めて訴えられた(詳報は追って)。

 集会後、会場を県民文化センターに移して行われた全国交流会では北海道、福島、関東・首都圏、東海、関西、九州、沖縄から参加した仲間たちが運動の報告、問題提起など活発な論議が繰り広げられた。とりわけ山口県上関原発に反対してカヤック隊の海上行動や座り込み・ハンストを繰り広げた若い人たちの発言には大きな共感が寄せられた。
 
 八月六日には例年のように早朝から平和記念公園で「市民による平和宣言2011」やこの日の朝日新聞に掲載された「第九条の会ヒロシマ」の全面意見広告などが、原爆死没者慰霊式・平和祈念式に参加した人びとに配布された。午前七時四五分からは原爆ドーム前で「グラウンド・ゼロ(爆心地)のつどい」が開催され、原爆が投下された八時一五分からは約五分間にわたってダイインも行われた。

 八時半からは主催団体を「原発・核兵器なしで暮らしたい人びと」に移して「原爆ドーム前のつどい」を開催、九時からは「NO MOREヒバクシャみんなでウォーク~原発も核兵器もない世界へ~」と銘打った市内デモ行進。この「ウォーク」には例年を数倍する一五〇〇人が参加した。途中、中国電力本社前では上関原発に反対して座り込む仲間たちとエールの交換を行った。

 「ウォーク」解散地となった平和公園噴水前では「NO MORE ヒバクシャのつどい」を猛暑の中で行った。ここでは福岡で玄海原発に反対する行動に取り組んでいる「ニワカ隊」の若者のパフォーマンス、沖縄のKEN子さんの歌、いわき市議の佐藤和良さん、名古屋の仲間、関西共同行動、そして「ノー・ニュークス・アジアフォーラム」を代表してインドのウダヤ・クマールさん、そして国民投票で脱原発の道を確固たるものにしたイタリアの活動家も発言した。いわきの佐藤さんは「福島では原発が原爆になってしまった。爆発して今も放射能を撒き散らし続けている。原発はエネルギー問題なのではない。『カネか命か』の問題なのだ」と訴えた。

 さらに午後一時半からは再び市民民交流プラザで、核兵器廃絶をめざすヒロシマの会、ウラン兵器禁止を求める国際連合(ICBUW)、原発・核兵器なしで暮らしたい人びと、ECRR市民研究会・広島の共催で「8・6ヒロシマ集会 “内部ヒバク”から問い直す核/原子力体制――ヒロシマ・イラク・フクシマ――」が行われた(詳報は追って)。

 こうして今年の八・五~八・六ヒロシマの一連の行動は、強い切実さを持って、福島原発惨事のただ中でヒロシマ・ナガサキの原爆被害をとらえ返し、「原子力平和利用」=「原発推進」を容認することになってしまった運動の経験を真に克服しようという意思を確認していくものとなった。
 
 ところが八・六「平和式典」での松井広島市長の平和宣言はどうだったか。松井市長は福島原発事故にふれながら「『核と人類は共存できない』との思いから脱原発を主張する人々、あるいは、原子力管理の一層の厳格化とともに、再生可能エネルギーの活用を訴える人々がいます」と並列的に語り、「日本政府は、このような現状を真摯に受け止め、国民の理解と信頼を得られるように早急にエネルギー政策を見直し、具体的な対応策を講じていくべきです」というにとどまっている。ここでは、国策として進められた原発開発戦略がいかにウソと脅しとだましによるものであったかの指摘や批判は一言もない。

 菅首相のあいさつは、「原子力については、これまでの『安全神話』を深く反省し、事故原因の徹底的な検証と安全性確保のための抜本対策を講じるとともに、原発への依存度を引き下げ『原発に依存しない社会』を目指していきます」としている。ここでは「脱原発」とは明言していないものの、「脱原発依存」という表現で一定の政策転換を図ろうとする意向を示している。

 しかし菅内閣は八月五日に、自民党の小野寺五典衆院議員の質問主意書への答弁書として「諸外国が我が国の原子力技術を活用したいと希望する場合には、世界最高水準の安全性を有するものを提供していくべきだ」との内容を閣議決定している。「原発輸出」へのゴーサインである。一方で「脱原発依存」を語りつつ、他方では財界の強い圧力に沿って「原発輸出」を進めるとするこの立場は、菅首相の言う「脱原発」が一貫性も整合性も持たないまやかしに満ちたものであることを示している。

 始まった「脱原発」への流れを確固たるものにするためにこそ、福島そして広島・長崎、全世界の被ばく者の悲しみと思いを共有しようとする労働者・市民のたたかいによって、核兵器と原発にしがみつく支配者の意図を打ち砕いていかなければならない。(八月七日、K)
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