20-09-Charb
生前のステファヌ・シャルボニエ(通称シャルブ) 2012年

mxフランスでの週刊紙「シャルリー・エブド」襲撃事件で殺害された同紙編集長ステファヌ・シャルボニエ(通称シャルブ)は、ダニエル・ベンサイドの『マルクス[取扱説明書]』の挿絵を担当していた。

宗教だけに限らず、政治、経済などあらゆる権威や非寛容に対する風刺を行ってきた。生前、彼は地元メディアに「ひれ伏して生きるより立って死ぬ方がいい」と語っていたという。最近では「イスラム国」と闘うクルド民族を熱心にサポートしていたようで、コバネの戦線からもシャルブへの弔意が伝えられている。以下はフランスの反資本主義新党(NPA)による緊急の声明。





フランス:残虐で反動的な暴挙
週刊新聞「シャルリー・エブド」事務所襲撃と
12人の殺害についてのNPA(反資本主義新党)の声明


2015年1月7日

 以下は、フランスの新聞「シャルリー・エブド」への襲撃事件に対するNPA(反資本主義新党)の声明である。この襲撃事件では、編集者で著名な漫画作家であるステファン・シャルボニエをふくむ一〇人のジャーナリストと二人の警官が殺された。「ムハマドの漫画」問題以来、同紙事務所は武装警官によってガードされていた。

 風刺新聞「シャルリー・エブド」事務所へのこの攻撃は、ジャーナリストや従業員に対するこうした無分別で殺人的暴力に対する憤激と怒りを引き起こした。この暴力は、反動的で蒙昧な偏見によって、表現の自由、報道の自由への恐怖をまき散らすことをねらったものである。

 われわれはしばしば、きわめて論争的な方法であったとしても、「シャルリー・エブド」の漫画家やジャーナリストと討論し、かれらと共同の闘争を行ってきた。

 NPAは犠牲となった人びとの友人と家族、「シャルリー・エブド」のジャーナリストと従業員たちへの連帯を表明する。

 しかしわれわれは、レイシズムをもてあそび、外国人、とりわけムスリムへの憎悪をかきたてたり、この事件を利用して新しい弾圧法規を作成しようとする魔法使いの弟子たちとのいかなる全国的連合にも加わらない。こうした連中は、われわれが今日生きている外国人嫌悪の有毒な空気への重大な責任を負っているのだ。

 双方ともに民主主義と自由への敵である。かれらは労働者や民衆的諸階級の敵である。連帯の世界への敵なのだ。

 NPAは、本日(一月七日)午後五時に、パリの共和国広場で開催される「シャルリー・エブド」に連帯するデモへの参加を呼びかける。

cb
生前のシャルブ(右)とベンサイド(中央)