反資本主義新党(NPA)
二〇一三年八月二八日
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バッシャール・アル・アサド体制は、自国民に対して組織している殺りくのレベルをますます引き上げている。化学兵器を使ったダマスカス周辺の市民居住地域への最近の空爆は、こうした人道に対する犯罪をもたらした大国の偽善への恐怖と怒りをふたたびかきたてている。
NPA(仏反資本主義新党)は、反乱に立ちあがったシリア民衆への全面的連帯と、いかなる観点からも擁護できない政権を打倒しようとする民衆の決意への称賛を、再確認するものである。
われわれはアル・アサドの犯罪を励ましているロシア政府とイラン政府の直接的共謀を非難する。しかし、民衆が築き上げた集団的な闘争組織が何カ月にもわたって求めてきた武器の提供を拒否した西側の大国もまた、この人殺し政権の継続に責任を有しているのである。そうした行為は、シリア民衆の第二の致命的な敵である宗教的反理性主義潮流の発展への手助けとなっている。
いまや米国、フランス、英国は目標を絞った爆撃によって直接的に紛争に介入する意思を明らかにしている。オランド大統領自身が、どのような民主主義的協議も行わないままその前面に立とうとしているこうした政策に、われわれは全面的に反対する。実際、犯罪的で冒険主義的な体制に対するこうした政策は逆効果しかもたらさず、また逆の国際的プロパガンダを強め、結局のところシリアにおける苦しみを決定的に増大させることになる。
あらゆる不可欠の国際的支援を得ながら、しかし何よりも自分の利害しか考えない諸国の作戦や直接的介入ぬきに、完全な自決を伴う解放を勝ち取るのはシリア民衆自身である。妥協へのあらゆる橋を破壊した政権に対峙しているシリア民衆、そして民主主義、社会的公正、すべての構成要素の民族的尊厳のために闘う人びとの代表は、バッシャール・アル・アサド一族の打倒、そしてあらゆる外国の指揮を拒否するという点に関して、妥協することはできない。
(「インターナショナルビューポイント」二〇一三年九月号)