AfPakmeet12月末にアフガニスタンとパキスタンの左翼組織の共同会議が開催され、共同声明が出されました。

画期的事態だと思いますので紹介します。
 
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アフガニスタン/パキスタン 

パキスタンとアフガニスタンの進歩的政党会議の宣言


 パキスタンとアフガニスタンの進歩的諸政党の二日間にわたる会議は、12月23日にラホールで閉幕した。二国間で進歩的グループ間の公式会議が組織されたのはこの数十年間で初めてのことだった。会議には両国から10の政治グループが出席した。アフガニスタンから四組織、パキスタンから六組織である。この会議にはパキスタンの主要な左翼政党のほとんどすべてが出席した。会議は三人の若い活動家、ソニア・カディル、アンマー・アリ・ジャン、アマン・カリアパーが司会団をつとめた。以下に掲載するのがこの会議で合意された共同宣言である。



 パキスタンとアフガニスタンの進歩的・民主主義的政党が、初めての二日間の合同会議のためにここラホールに集まった。両国の進歩的勢力にとって、共同の席に座り、米国が主導するNATOとタリバンという形をとった宗教的過激派によるわが国民の苦難を共有することは歴史的なステップである。われわれはまた、外国軍による占領と、宗教的過激主義の無言の保護を正当化するために様々な弁明を行っている両国の軍部と政府を激しく非難するものである。

 われわれは帝国主義と宗教的過激派勢力に対決する持続的キャンペーンの開始を決意する。われわれは政治的ならびに文化的・教育的レベルで、相互に調整した行動デーや他のイニシアティブを組織することを計画する。われわれはこの運動の拡大、そしてこの地域に公正な平和を打ち立て進歩を実現するという共通の目標を分かち持つ左翼と進歩的勢力の参加を計画している。われわれは、公正な平和を確保する広範な地域的連合を打ち立てるためにインドとイランの進歩的運動をここに含めることを決意する。

 われわれは以下のことに同意する。国際法のあらゆる承認された基準をあからさまに侵害する偽りの外観で主権国家を占領し、「人権」と「民主主義」の煙幕をシニカルに張りめぐらすNATOによる、犯罪的で女性差別的な軍閥の積極的な持ち上げは、アフガニスタン民衆に民主主義と自由をもたらすという神話の虚偽を暴露したことを。占領軍の政策は、中世的軍閥によるこの国の乗っ取りをもたらした。かれら軍閥勢力は、民主主義的プロセスの拒否、市民的自由と女性の平等な権利の否定という点で、彼らに置き換えられたタリバンと同様に頑迷固陋なのである。このことはアフガニスタンに世界最大のアヘン生産国であるという位置を回復させ、さらにアフガン社会の骨組みを破壊する無法状態へのもう一つの強力な要素になっている。

 タリバンの暴力的で神権政治的な運動はきわめて反民衆的なものであり、エリート聖職者による支配という理想を促している。タリバンはアフガニスタンの主権と自由を防衛すると主張しているが、かれらは基本的自由やかれら自身の住民を防護することができないし、かれらの政策はアフガニスタンを外国(たとえばパキスタンやイラクから)の介入、さらにはあからさまな占領の容易なターゲットにしているのだ。

 西側のメディアでは、アフガニスタンの女性の状況は、女性を擁護したNATOの侵攻以来劇的に改善されたと共通に描き出されており、アフガニスタン占領とパキスタンでの軍事作戦を正当化する口実として利用されている。われわれはこうした主張を嘘であるとして斥け、占領から10年のアフガニスタンは女性にとって最も危険な国のランク一位とされており、パキスタンもトップ5に入っていることを指摘する。

 パキスタンへのアメリカの対テロ戦争の影響を見れば、CIAとパキスタン軍の複数の部局との連携は、パキスタン国内での無人機攻撃、パキスタン市民のアメリカへの誘拐と売り渡し、カラチからカイバル峠(パキスタンとアフガニスタンとの国境)へのISAF(アフガニスタンにおける多国籍治安部隊)用軍事物資の継続的移送、パキスタン軍基地のアメリカ軍による使用をもたらした。アフガンのタリバン、パキスタンのタリバン、パキスタン軍の間の連携――タリバンとNATOの双方と取引するパキスタンの体制側の政策の一部として――の終焉が、軍部をおおっぴらにより好戦的な態度に導き、頂点にまで達した国内の反米感情につけこませ、インド・パキスタンの和平プロセスを挫折させ(あるいは少なくとも選挙で選ばれた代表の愛国的信任状を傷つけ)ようと試み、さらに恐ろしいことに政府を完全に追い出すよう試みるところにまで進ませる、とわれわれは見ている。

 われわれはバロチスタン州(訳注:イラン、アフガニスタンと国境を接するパキスタン南西部の州)での軍事行動を非難し、パキスタン政府に対して「行方不明」という形での体制側の弾圧措置をただちに実効的な形で停止するよう求める。

 こうした歴史の中でわれわれは、パキスタンとアフガニスタンの諸問題へのいかなる軍事的解決も拒否し、われわれの全エネルギーをNATOかタリバンかという虚偽の選択への具体的オルタナティブ、すなわち真に民衆的で自由のためのオルタナティブの構築にささげることを誓う。

 外国軍の即時撤退とともに社会・経済的公正の達成をめざす措置は、アフガニスタンとパキスタンの双方の民衆の苦難を和らげ、この地域の公正な平和をもたらすことができるとわれわれは信じる。しかし明らかにしよう。こうした民衆に有利な措置は民衆に対して与えられるものでは決してなく、NATO軍の撤退以後もアフガニスタンの支配を計画している地域勢力と外国勢力の切迫した同盟(最近のボン会議は、そうした同盟を作る試みの最新の例である)から民衆の力で引き出さなければならないことを。そしてそれは、かれらの共通の敵――すなわちアメリカ帝国、新植民地主義的パキスタン軍、タリバンならびに様々な連合グループ――を明確に特定してともに活動するアフガニスタンとパキスタンの真の大衆運動によってのみなされうるのだ。われわれはこうした闘争が、グローバリゼーションと新自由主義的課題を名目に行われるこの地域の経済的植民地化に対決する、より広範な闘いの一環であることを認識している。

 われわれは、貿易を促進し、より多くのビジネスと雇用の機会を創出する南アジア諸国間の貿易的紐帯の強化を支持する。



アフガン労働者革命組織

アフガニスタン連帯党

アフガン革命組織

マラライ・ジョヤ防衛員会(アフガニスタン)

パキスタン労働党(LPP)

パキスタン・アワミ党

パキスタン労働者党(WPP)

パキスタン労働組合防衛キャンペーン

アワミ・テフレーク(パキスタン)

統一カシミール人民全国党(パキスタン)



(「インターナショナル・ビューポイント」2011年12月号)