虹とモンスーン

アジア連帯講座のBLOG

三里塚-反空港

報告:2014三里塚反対同盟旗開き

旗開き写真土地強奪を許さない



1月12日、三里塚芝山連合空港反対同盟(代表世話人:柳川秀夫)は、横堀農業研修センターで2014三里塚反対同盟旗開きを行い、30人が参加した。

安倍政権は14年度予算で成田空港機能拡充にむけて29億円を計上し、成田国際空港周辺整備のための国の財政上の特別措置法」(成田財特法)も5年間延長する方針まで決めた(1月7日)。成田国際空港会社の夏目誠社長は、年頭あいさつで夜間飛行時間延長(午後11時までを12時まで認める)を強行したことを「弾力的運用」と称して居直り、「本年は駐機場やLCC専用ターミナルビルの整備を進めるなど、2014年度中の空港容量30万回への拡大へ向け取り組んでまいります」と宣言した(1月1日)。

国土交通省が「首都圏空港の中長期発着枠拡大に向けた有識者委員会」(13年11月1日)を起ち上げ、発着時間制限緩和などを検討していることと連動して、空港会社は「成田国際空港の更なる機能強化に向けた検討チーム」を設置した。つまり、14年度中の30万回発着達成、東京五輪に便乗した夜間飛行時間制限緩和をねらい三里塚農民、空港周辺住民の生存権・環境・営農破壊攻撃を拡大しようとしているのだ。

13年7月15日、東峰地区の島村さんの畑にキャセイ航空機の主翼にある空気抵抗をおさえるフェアリング(60×20センチ/1・5キロ)が落下した。その後も空港周辺で立て続けに航空機部品が落下していたことが判明したため国土交通省は、部品の欠落を空港当局に報告する義務を外国の航空会社にも課すことを決め、1月9日から実施すると公表した。欠落事故が社会問題化したため今頃になって報告義務化した。営利主義を優先させることによって安全軽視を放任してきたことを自ら証明した形だ。30万回発着を撤回し、過密運航をただちに中止せよ。

夏目は年頭あいさつで落下事故被害者への謝罪、事故について一切触れることをしない傲慢な態度を押し出してきた。空港反対運動への敵対と空港機能強化にむけて司法権力の強制力を使っての横堀団結小屋強制撤去(12年11月28日)を皮切りに天神峰地区の農民が耕す農地を平行滑走路の誘導路整備のために裁判を通じて強奪しようとしている。この延長で横堀現闘本部に対しても、一方的に鉄板で囲み、封鎖しておきながら建造物撤去にむけた申入書(13年12月3日)を送りつけてきた。横堀研修センター破壊策動も開始している。

反対同盟と支援は、横堀現闘本部撤去阻止をはじめ木の根ペンション・プールと一坪共有地、横堀の鉄塔・団結小屋と案山子亭の拠点を守りぬき反撃していくことを打ち固めた。



国交省と空港会社の策動



旗開きは、山崎宏さん(労活評現闘/横堀地区案山子亭)の開催あいさつから始まり、「今年で加瀬勉さんが富里空港予定地反対運動から含めて五三年。柳川秀夫さんは四八年も反対運動を取り組んできた。現在も反対運動が続いていることは人民の力は敵権力に負けていないんだという一つの証だ。全国の三里塚に心を寄せる仲間たちとの連帯と初心を貫くことによって強化されてきた。空港会社は、昨年一二月、横堀現闘本部を撤去しろと申し入れ、拒否するなら法的措置を強行すると恫喝してきた。こうした敵の攻撃に対しては、これまで通り原則的立場を貫いて断固として闘いぬいていきたい」と訴えた。

柳川秀夫さん(反対同盟世話人)は、「昨年、横堀団結小屋が裁判で土地と建物が強奪された。強制収用がなくなったから力による行使ができないにもかかわらず、権力を持っているものは形を変えて法律を使って目的を達成しようとする。ものすごく腹が立っている」と厳しく糾弾した。

報告として「第1は、敵は横堀共有地(柳川名義)を強奪し換金したが、そんなカネは守るものではない。反対同盟は、共有地について目的が終了したら元の地主に返すという約束だった。だからカネは地主に返す手続きを行った。第2は、空港会社は横堀現闘本部を撤去してくれと言ってきたが、一方的に封鎖し通行する道もないなかでそんなことができるわけがないと反論しておいた。空港会社が自ら撤去すると言ってきたから、ある時期に裁判の手続きに入り、強制的に撤去するつもりだ。第3は、横堀研修センターの土地は共有地だが元の地主が12月に『返してもらえないか』と言ってきた。私は、『問題が解決したら返すが、そんな状況ではない。長い目で見てもらわないと困るよ』と言っておいた。空港会社は、ここも法的手段で強奪することをねらっている」と述べた。

そのうえで柳川さんは、「敵はやれるところはやるが、その先はできないことをよくわかっているはずだ。昔のやり方を繰り返しているだけだ。今年も気を引き締めて頑張っていきたい」と決意表明した。

加瀬勉さん(大地共有委員会〔Ⅱ〕代表)は、「安倍が内閣を作ってから、福島原発の悲劇が起きているのに原発輸出、沖縄米軍オスプレイの配備、消費増税、辺野古新基地建設、秘密保護法制定など山ほど闘う課題がある。全国的な反撃が不十分だ。ところが沖縄県議会が普天間閉鎖、辺野古新基地反対の意見書を決議した。かつて反対同盟も成田空港反対決議をしたが、運輸省と千葉県は芝山町議員に対して白紙撤回させたことを思い出した。空港賛成議員リコールの署名を行った。しかし町長の雲隠れ、選挙管理委員を辞職させたりなど直接請求権を蹂躙したり、買収したりした。同じような陰謀が沖縄県議会にやられる危険性がある。沖縄民衆の、ヤマトンチューはなにをしているんだという突きつけに対してどのように応えるのか。沖縄基地反対集会を三里塚をはじめ全国で行っていかなければならない」と発言した。

さらに「敵はデモ、抗議をテロだと言ってきた。東京五輪に参加する選手は、成田、羽田、関西空港を使うが、反対運動に対する弾圧が強まってくるだろう。一坪共有地を武器にして闘っていこう」と強調した。

平野靖識さん(東峰地区らっきょう工場)は、「東峰の島村さんの畑にキャセイ航空機の部品が落下した。長年恐れていたことが現実化した。東峰部落は緊張し、空港会社と国交省に抗議した。ところが『落し主が悪い』という無責任な態度だった。シンポジウム、円卓会議で地域住民の同意がなければ滑走路は作れないと合意していたにもかかわらず、約束破りに対して謝罪もしていない」と批判した。

さらに「東峰地区の萩原進さん(北原派反対同盟事務局次長)が12月21日に亡くなった。非常に残念だった。同じく北原派の市東孝雄さん(天神峰地区)の土地が裁判を通して奪われようとしている。大木よねさんの代執行を上回る規模になる。お父さんの市東東一さんは、三里塚物産の協力者であり、大恩人だ。だから息子さんの土地が奪われようとしているが、なにかあれば現場に駆けつける」と発言した。

さらに、小山広明さん(泉南市会議員)、刈谷稔さん(田中機械)、渡邊充春さん(関西三里塚闘争に連帯する会/関西三里塚相談会)、などの関西の仲間たち、東水労、たんぼクラブ、横堀団結小屋維持会などの仲間たちが連帯あいさつした。

最後に2014年闘争勝利にむけてスクラムを強化していくことを誓い合った。(Y)

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報告:12.8三里塚―東峰現地行動 

三里塚デモ横堀現闘本部破壊を許さない

 12月8日、三里塚空港に反対する連絡会は、旧東峰共同出荷場で「三里塚―東峰現地行動 成田空港年間30万回飛行、飛行制限時間緩和を許さない!反原発!原発再稼働やめろ!TPP反対!」を行い、45人が参加した。

 成田空港会社は、騒音地区の住民の反対を押し切って地元自治体の同意を取り付け、夜間飛行時間延長(午後11時までを12時まで認める)を強行した。2014年度中に年間30万回の発着のために空港機能の拡充を行っている。また国交省は、首都圏空港発着枠の拡大に向けて有識者委員会を立ち上げ、東京五輪による航空需要拡大などと過大需要をデッチ上げてさらなる過密運行、安全軽視、環境・人権破壊の空港公害をまき散らしていくことをねらっている。

 国交省・空港会社が一体となって天神峰、東峰住民に対する追い出し攻撃を強め、空港反対闘争への敵対を強めている。横堀団結小屋強制撤去(2012年11月28日)に続いて、横風用滑走路完成を阻む横堀現闘本部破壊策動を開始した。本部の土地は、最高裁が空港会社の主張を全面的に認める不当判決(13年4)によって所有権を強奪したが、本部建物は周囲を鉄板で囲いながらも一切触れることができないでいた。空港会社は、現闘本部撤去にむけた申入書(12月3日付)を三里塚芝山連合空港反対同盟(代表世話人 柳川秀夫)に送りつけてきた。

 申入書は、「建物は、空港建設予定地内に所在し、空港の安全かつ効率的な運用に支障となっており、当社といたしましては、このような状況を早急に解消したいと考えているところであり、貴団体に対し、早急に同建物を収去の上、土地を明け渡していただくよう求めます」と手前勝手な事情で早く壊せと恫喝し、しかも「12月25日」までに「収去の意思の有無、方法等について」回答しろという傲慢なものだ。あげくのはてに「ご回答がいただけない場合は、当社の申し入れに応じていただけないものと理解し、当社といたしましては、法的措置もやむを得ない」と言うほどだ。

 横堀団結小屋破壊を強行したように現闘本部も司法権力の強制力を使って撤去することを宣言してきたのである。現闘本部を守りぬく闘いは、木の根ペンション・プール、横堀の鉄塔・団結小屋・案山子亭など反対同盟の拠点強化とともに押し進めていく闘いだ。空港公害をまき散らし、三里塚農民の人権破壊を繰り返す空港会社を追い詰めていこう。同時に三里塚闘争と全国反空港運動は、安倍政権の成長戦略による空港乱開発・過密運行政策と真っ向と対決する闘いだ。安倍政権を打ち倒そう。



飛行機の落下物放置糾弾



 集会は、山崎宏さん(横堀地区)のあいさつから始まり、冒頭、安倍政権と与党による秘密保護法強行採決と治安弾圧強化への踏み出しを糾弾した。「横堀などの一坪共有地は、司法権力を使って空港会社が強奪したが、闘う拠点は健在だ。用地内農民と連帯して闘っていこう」と呼びかけた。

 石井紀子さん(三里塚農民)は、「またお会いできてうれしいです。夏の猛暑、秋の台風で家屋、畑などが被害を受けた。『異常気象』によって地球はどうなっていくのか心配しながら日々生活している。さらに加えて消費増税、秘密保護法強行採決とか、政府はいったい何を考えているのか。国民を苦しめるだけの政治は許せない。こういう時だからこそ野菜を食べて、エネルギーをもらって前に進んでいきたい。さつまいも、里芋を茹でてきましたので三里塚の秋の味をあじわってください」と発言した。

 平野靖識さん(東峰地区/らっきょう工場)は、「東峰にとってとても恐ろしいことが起きた。7月15日に到着した飛行機の落下物が島村さんの畑に落ちた。16日の朝、島村さんの息子さんが畑で発見した。ただちに東峰住民に伝え、成田市を通じて空港会社に伝えた。落下物は、飛行機の主翼にある空気抵抗をおさえるフェアリング(60×20センチ/1・5キロ)というものだ。落下地点が島村さん宅であったら大変なことになっていた」。

 「通報から1週間後、キャセイ航空の夜9時到着便が落としたことが判明した。国交省が各航空会社に落下物について問い合わせ、調査に答える形でわかった。本来、機体に異常があった時は、すぐに空港会社、国交省に連絡することになっているのだが、実際には行われていなかったがわかった。滑走路延長上に人が住んでいるなかで飛行機を飛ばし続けている。そもそもシンポジウム、円卓会議で地域住民の同意がなければ滑走路は作れないと合意していた。だが合意を破り、運行を強行してきた。当初から心配していたことが現実化した。いまだに国交省の謝罪はない」。

 「2002年、日韓共同でサッカー大会を開催することを口実にして平行滑走路の供用を強行した。東京オリンピックの招致が決まり、周辺自治体議員などが成田空港の機能強化を言い出している。引き続き元気に、暮らしていく。正しいことを言い続けていく」と強調した。

 小山広明(大阪・泉南市議、泉州沖に空港をつくらせない住民連絡会)から反空港全国連絡会(11・16~17)合宿報告など連帯アピールを行った。

 集会後、空港用地内にある開拓道路に向けてデモに移った。

 デモ終了後、横堀大鉄塔に移動して交流会を行った。横堀団結小屋維持会は、鉄塔中段の補強作業について報告した。

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【案内】12.8三里塚-東峰現地行動

12.8三里塚-東峰現地行動

成田空港年間30万回飛行、飛行制限時間緩和を許さない!
反原発!原発再稼働やめろ!TPP反対!


●日時:12月8日(日)/午後1時結集

●場所:旧東峰共同出荷場跡(成田市東峰65-1)、開拓道路に向けてデモ/デモ後(車で横堀に移動)

●会場への行き方:東成田駅地上12時結集/迎車待機(10:34発 京成上野 (特急)→11:42着
成田11:52発→11:58着  東成田)

●横堀交流会:午後3時頃/横堀大鉄塔で交流会

●主催:三里塚空港に反対する連絡会

連絡先:千葉県山武郡芝山町香山新田90-5/電話:FAX0479-78-8101

開拓道路での抗議安倍右翼政権打倒!

 安倍政権は衆参両院での多数を占め、何でもできるとばかりに様々な政策を推進しようとしている。改憲をはじめとして集団的自衛権行使の容認、国家安全保障会議(日本版NSC)創設と特定秘密保全法案の制定、自衛隊の南西諸島への配備など「戦争ができる国」を目指している。

 原発政策においても東電福島第一原発の事故が収束の見込みがないばかりか、汚染水が流出し続けるという事態にもかかわらず原発再稼働に突き進んでいる。安倍は本来核武装論者であり、その前提となる原発―核政策は変えるわけにはいかないのである。

 安倍は、福島第一原発の汚染水は「コントロール下にある」などと世界中にウソをついてオリンピック招致に成功した。これによってナショナリズムを高揚させ、国内の矛盾を隠蔽して挙国体制を構築しようと目論んでいるのだ。安倍右翼政権を打倒する闘いをあらゆる戦線で強めなければならない。

農民追い出し攻撃を許さない!

 日本の表玄関である成田空港も国際的威信をかけて完成させるために、あらゆる攻撃をしかけてくることは明らかである。

 成田国際空港は2014年度中に年間30万回の発着を目標に空港機能の拡充を図っている。そのためには空港予定地内の反対派の土地の強奪は不可欠である。空港会社は事業認定による強制代執行という手段を失った現在、裁判によって土地を収奪する方法を取ってきた。司法権力の強制力を使って用地内の土地を強奪してきた。

 用地内の一坪共有地に対しては賠償方式で裁判所に提訴した。一方的に土地評価額を設定し、金を払って有無を言わさずに所有権を共有者から空港会社に移転するというやり方だ。

 反対同盟はこの司法権力を使った土地強奪に対して、木の根、横堀の一坪共有者約50名と共に千葉地裁、東京高裁、最高裁と3年間にわたり裁判闘争を闘ってきた。

 最高裁は今年4月に不当にも上告を棄却し、空港会社の主張を全面的に認める決定を下した。まさに強制代執行と何ら変わらない土地強奪である。

 横堀現闘本部の土地はこうした手段で所有権は奪われたが、空港会社はまだ建物には一切手を付けることは出来ない。空港会社はいずれこれも裁判にかけて撤去を策動してくることは明らかである。かかる攻撃を断固粉砕しなければならない。

 天神峰の用地内農民に対しても平行滑走路の誘導路整備のために長年耕作してきた土地を裁判を通じて取り上げようとしている。農民の生活基盤を根こそぎ奪うという従来と変わらぬ空港会社のやり方を許すことはできない。

 東峰地区の住民は空港施設に囲まれ、騒音と排気ガスが降り注ぐ厳しい環境の中で生活し闘い続けている。未だ用地内には木の根ペンション・プール、横堀の鉄塔・団結小屋・案山子亭など反対同盟の拠点が存在し、横風滑走路の完成を阻んでいる。

空港公害を撒き散らすな!

 空港会社はLCC(格安航空会社)の導入を図り、騒音地区の住民の反対を押し切って地元自治体の同意を取り付け、夜間飛行時間延長(午後11時までを12時まで認める)を強行した。国交省は、2020年夏のオリンピックとパラリンピックの東京開催に便乗して成田空港と羽田空港の飛行時間帯の規制緩和、発着便数の拡大に向けて検討に入った。利潤の追求のためにはこのようになし崩し的に運用を変更してくるのだ。住民の生活を破壊する空港機能の拡張を許してはならない。

 「国策」としての空港建設に対峙する全国的な闘いとして三里塚闘争を共に闘おう。 2013.9.21

報告:6.9 三里塚―東峰現地行動&横堀交流会

9東峰行動 6月9日三里塚空港に反対する連絡会は、「6・9三里塚―東峰現地行動&横堀交流会」を行い、45人が参加した。

 成田国際空港会社は、羽田空港の国際路線の拡大やアジアハブ空港競争からの大きな後退による危機感から2014年度に年間30万回離発着を強行しようとしている。その一環として国土交通省と空港会社は、これまでの離着陸時間(6時から23時)を緩和し、23時台でも可能へと緩和してしまった。空港周辺住民の騒音公害の拡大への反対があったにもかかわらず、空港利権に群がる千葉県、周辺9市町で構成する「成田空港に関する四者協議会」で強引に合意をとりつけた。さらに推進派は、東峰住民を追い出し、B滑走路(2500m)の再延長(4000m)、第三滑走路の建設などを求め「完全空港」をねらっている。

 連絡会は、推進派の野望を許さず、闘う農民と連帯し、「最高裁の一坪共有地裁判不当判決糾弾!年間30万回飛行、飛行制限時間緩和を許すな!反原発!原発再稼働やめろ!TPP反対!」を掲げて現地行動を取り組んだ。

 前段集会が旧東峰共同出荷場跡で行われた。

 山崎宏さん(横堀地区・労活評現闘)は、「推進派をバックアップしているのが司法権力だ。千葉地裁による横堀・団結小屋破壊(12年11月28日)に引き続き、最高裁は一坪共有地裁判に対して立て続けに上告棄却の不当判決を出した。裁判を通した『強制収用』を糾弾する。さらに市東孝雄さん(天神峰地区)の農地も裁判で強奪しようとしている。空港会社の利潤追求のための反対運動つぶしを許してはならない。東峰住民に対する追い出し策動を許さない」とアピールした。



東峰地区から横堀大鉄塔へ



 石井紀子さん(三里塚農民)は、「ここに集まってくれてうれしいです。今年はカラ梅雨みたいで、カラカラだ。畑にトラクターをかけたら砂ぼこりみたいになってしまった。だんだん砂漠化していくようだ。このような環境で農業を営んでいくことは大変なことだ。気候と同じで、この地で住んでいるだけで厳しい状況だ。同じ農民として市東さんの畑の取り上げが、他人事ではない。まじめに営農に取り組んでいる人に対して、まだそこまでやるのか。ここで農業をやり続け、皆さんが野菜を食べてくれることが、一番のアンチだ。どういう思いで野菜を作っているのかを伝えてほしい」と発言した。

 平野靖識さん(東峰地区・らっきょう工場) は、「らっきょうの漬け込み時期だが、若い仲間たちも参加してくれている。成田空港は開港してから35年たったが、同じ時期に三里塚物産を始めた。東峰住民は、自然を守り抜いている。しかし、裁判所は、空港会社のために天神峰地区の市東の畑に対して7月に土地を取り上げる判決を出そうとしている。1983年に反対同、支援が分裂した。共同行動ができない状況が続いている。北原派の支援がさまざまに引き起こした内ゲバとかで運動が傷つき、世の中の信頼を失ってしまった。これについてはきちんと総括をしてもらいたい。未来永劫世直しを誓うのであれば、そこのところを整理して前に進んでいきたいと考えている」と強調した。

 デモに移り、開拓道路からB滑走路にむけて「年間30万回飛行、飛行制限時間緩和を許すな!東峰住民追い出し攻撃をやめろ!」とシュプレヒコール。

 デモ終了後、参加者は横堀大鉄塔に移動し、交流会を行った。田んぼくらぶ、東水労、5・10経産省前テント被弾圧者、労活評などから発言があった。最後にスクラムを強化していくことを確認した。

(Y)
 

報告:5.18三里塚の最新情報を聞いて、鎌田さんと柳川さんの話をじっくり聞く会

jpg 5月18日、「いま成田空港で何が起きているのか」プロジェクト(成田プロジェクト)は、文京シビックセンターで「未来永劫、世直し 三里塚の最新情報を聞いて、鎌田さんと柳川さんの話をじっくり聞く会」を行い、60人が参加した。

 成田空港が国策として機動隊の暴力とカネの札束で強行開港してから三五年。政府・成田国際空港会社の傲慢な姿勢は、なんら変わっていない。発着回数を30万回へと大幅増便していくために夜間・早朝の離着陸制限の緩和、司法権力を使った一坪共有地強奪、横堀・団結小屋破壊(12・11・28)、闘う農民の追い出し攻撃を繰り返している。プロジェクトは、人権侵害、環境破壊を許さず、三里塚闘争に心を寄せる仲間たちとともに集会を設定した。



あいかわらずの農民・住民無視



 集会は、中里英章さんの主催者あいさつから始まった。

 山崎宏さん(横堀地区・案山子亭)は、横堀・団結小屋破壊や声明/一坪共有地裁判・最高裁不当判決糾弾(三里塚空港反対同盟大地共有委員会/13・5・14)を紹介し、「会社は、三里塚闘争破壊のために横堀・団結小屋を破壊し、私を追い出したが、逆に空港用地内の横堀大鉄塔横の案山子亭で住むことになった。今後も頑張っていく」と発言した。

 平野靖識さん(地球的課題の実験村)は、「最近の三里塚」をテーマに「国と空港会社は、12年12月に深夜・早朝の離着陸制限緩和を提案してきた。B滑走路南端の東峰区は、遠山地区の『騒対協』での説明会に東峰区長の参加を求めたが、騒対協役員でないことを理由に断ってきた。申し入れでは『シンポ・円卓会議のような当事者住民が参加し充分な議論ができるような公的な場、社会的な場を用意することから考え直すべき』と訴えた。結局、午後11時から12時に緩和してしまった。騒音被害が深刻化するにもかかわらず、被害者の『当事者―騒音下住民の了承』なき首長判断は『地元の同意』ではない」と強調した。

 さらに「空港会社は、『へ』の字に曲がった誘導路を直線化するために天神峰地区の市東孝夫さんの農地明け渡し要求を千葉地裁に提訴(06・10)し、農地強奪をねらっている。市東さんは、北原派だが空港会社のやり方は許せない」と述べ、農民無視が続いていることを批判した。

 柳川秀夫さん(三里塚の農民)は、「横風滑走路には鉄板で囲まれているが、現闘本部が建っている。土地は司法強奪したが、まだ建物は拠点として健在している。三里塚闘争に多くの人々が関わり、様々な問題を提起してきた。1991年のシンポから円卓会議で提起した民主主義の問題がいまだに解決されず、権力は力で押し進めている。力の対決構造が続いている」ことを明らかにした。

 今後の展望として①新しい物差しを作っていく協同作業の蓄積②大量生産・大量消費・大量廃棄社会から転換した社会ビジョンの提示③弱肉強食の経済成長主義を実践的に批判し、「腹八分目」の生き方が重要であると問題提起し、「TPPにしても推進派は、農業が『大事』だと言っているが農民は大事じゃないんだ。アメリカ型の大きな農業をめざしている。それは農村の破壊だ」と厳しく批判した。



三里塚と脱原発



 鎌田慧さん(ルポライター)は、かつての三里塚「廃港」要求宣言の会、3・11以降の「さようなら原発一万人署名市民の会」の取り組みを紹介しながら、「『未来永劫、世直し』とは永続革命ということだ。空港が開港してから三五年たっても今日のような集会を開く状況だ。三里塚闘争が切り開いた道を現在の運動にどのように結びつけていくかだ。三里塚闘争は、実力闘争であり、全国から人々が駆けつけ、三里塚の地で闘われた。やがて水俣、反公害、環境破壊反対、反原発運動へとつながり、人々の生活から反対していく運動へと裾野がった。運動作りについても、一緒にやるなら他を批判するな、内ゲバをやるなと言ってきたことは生かしていくべきだ」と総括した。

 さらに、「青年行動隊だった相川勝重は、現在、芝山町長で発着回数30万回の推進派だ。権力は、より狡猾に懐柔策を強めてきている。同様に権力は、原発再稼働推進派を巻き込みながら懐柔策を強めながら強行しようとしている。三里塚闘争は、三里塚実験村という対案を提起したが、なぜうまくいかなかったのかの総括は重要だ。脱原発など現在の運動に生かしていくべきだ」と問いかけた。

 パネルディスカッションに移り、各報告者間の意見交換が行われた。会場からは、TPP反対運動を取り組む大野和興さん(農業ジャーナリスト)、たじまよしおさん(長野在住)などから発言があった。

(Y)
 

声明 一坪共有地裁判・最高裁の不当判決糾弾! 三里塚空港反対同盟大地共有委員会

声明 一坪共有地裁判・最高裁の不当判決糾弾!

 三里塚空港反対同盟大地共有委員会(代表:加瀬 勉)




 最高裁第一小法定(桜井龍子裁判長)は4月25日付けで、成田国際空港会社が一坪共有地2カ所の売却を求めた裁判で空港会社の言い分を認め、共有者の上告を却下する決定ら出した。これで反対同盟が取り組んだ一坪共有地裁判は全て終結した。

 空港会社は2009年、用地内の一坪共有地を賠償金と引き換えに売却するように求める訴訟を起こした。

 裁判は1審千葉地裁、2審東京高裁で空港会社の主張を認め売却を命じる判決をくだした。共有者は上告して最後まで闘いぬいたが、不当にも最高裁は上告を退けた。

 空港会社は用地内に点在し、空港の完成を阻む一坪共有地を手に入れるために、事業認定を取り下げて強制収用が不可能となった現在、司法権力の強制力を使って土地を取り上げるという手段に出た。これは反対同盟と空港公団(当時)の間で開かれた「成田シンポジウム」で確認された「強制的な手段を用いないで話し合いで解決する」という約束を反故にするものであり、強制代執行と実質何ら変わらない土地強奪である。

 空港会社は「共有地の大部分を空港会社が取得している」。共有者が用地内に土地を持っていても「何ら経済的価値を生み出さない」などと、一坪共有地運動の意味を完全に否定する主張をした。すべてカネで解決するという姿勢だ。強奪とカネですべてを押し進めるという空港建設を開始して以降、一貫したやり方である。

 今回、決定が出た対象の土地2カ所のうち1カ所には反対同盟の横堀現闘本部が建っている。建物は鉄板で囲われ所有者が近づくことも出来ない状態の中で、空港会社はこれを撤去するために再び裁判を起すことは明らかである。現闘本部破壊・撤去策動を断じて許してはならない。

 空港会社は利益の追及のために空港機能の拡大をなりふり構わず行っている。現在、年間約22万回の飛行を30万回に増やそうとしており、また、LCC(格安空港会社)の求めに応じて夜間の飛行制限午後11時までを11時台まで緩和することを決めた。

 これには航空機騒音被害に苦しむ住民から反対の声が上がっているが、関連自治体の同意を得たとして強行している。

 政府、空港会社(公団)は「国策」として空港建設を強権をもって推し進めてきた。それに対する農民の闘いは、多くの労働者・学生・市民を結集してきた。そして現在もなお闘いは続き成田空港の完成を阻んでいる。

 大地共有委員会は、全国の三里塚に心を寄せる仲間と共に一坪共有地、現闘本部を守り抜いて闘う決意である。

(5月14日)
 

最高裁一坪共有地裁判不当判決糾弾!現闘本部と横堀くぼち共有地 

jpg 4月25日、最高裁第1小法廷(桜井龍子裁判長)は、成田空港横風用滑走路「完成」を阻む横堀地区の現闘本部(共有者17人)とくぼ地(共有者37人)の一坪共有地の強奪をめざす空港会社の主張を認め上告棄却を出した。判決は、いずれも空港会社の単独所有を認め、全面的価格賠償方式(地権者との合意もなく一方的に金銭補償することをもって土地強奪ができる悪法)を適用した千葉地裁と東京高裁の不当判決を支持した。柳川秀夫さん(三里塚反対同盟世話人)の横堀・木の根持分裁判でも最高裁は同様の判決を出している(2月28日)。

 司法権力は、1991年から反対同盟と国・運輸省―空港公団(当時)の間で始まったシンポ・円卓会議の中で運輸省と公団が、農民の意志を無視し国家権力の暴力を使って推し進めた空港建設のやり方を謝罪し、二度と強権的な手段を用いないと約束した歴史的経緯などを無視して「強制収用」を適用したのである。

 だが空港会社は、「廃屋同然」だと罵倒して現闘本部の建物を自動的に撤去できない。現在、本部の周囲を鉄板で封鎖しているが、建造物を撤去するためには、反対同盟を被告にして提訴しなければならない。新たな「強制収用」を許さない。

 空港会社の一連の暴挙は、空港「完成」化にむけたあせりとして司法権力を使って共有地強奪、横堀・団結小屋破壊を立て続けに行ってきた。しかし、横堀現闘本部をはじめ木の根ペンション、横堀大鉄塔と団結小屋、案山子亭、横堀研修センターの闘う拠点によって空港会社に打撃を与え続けている。農民、住民の生活・環境破壊の発着回数三〇万回、飛行時間延長に反対していこう。六・九東峰現地行動&横堀交流会へ(Y)



●6.9三里塚-東峰現地行動&横堀交流会
 
日時:6月9日(日)/午後1時結集
 
場所:旧東峰共同出荷場跡(成田市東峰65-1)、開拓道路に向けてデモ/デモ後(車で横堀に移動)
 
会場への行き方:東成田駅地上12時結集/迎車待機(10:34発 京成上野 (特急)→11:43着
成田11:52発→11:57着  東成田)
 
横堀交流会:午後3時頃/横堀大鉄塔で交流会
 
主催:三里塚空港に反対する連絡会

連絡先:千葉県山武郡芝山町香山新田90-5/電話:FAX0479-78-8101

 

【案内】未来永劫、世直し-三里塚の最新情報を聞いて、鎌田さんと柳川さんの話をじっくり聞く会

未来永劫、世直し
三里塚の最新情報を聞いて、
鎌田さんと柳川さんの話をじっくり聞く会




お話
鎌田慧さん/ルポライター(「さようなら原発1000万人署名市民の会」呼びかけ人/「脱原発法制定全国ネットワーク」代表世話人/元・廃港要求宣言の会事務局長)


柳川秀夫さん(三里塚の農民)


平野靖識さん(地球的課題の実験村)



日時●2013年5月18日(土) 午後2:00 ~5:00(開場1:30)
場所●文京シビックセンター・区民会議室4階ホール〔東京メトロ 後楽園駅・丸の内線(4a・5番出口)南北線(5番出口)徒歩1分、都営地下鉄春日駅三田線・大江戸線(文京シビックセンター連絡口)徒歩1分、JR総武線 水道橋駅(東
口)徒歩9分〕



参加費●500円



主催●成田プロジェクト

東京都文京区本郷3-13-3 三富ビル ペンの事務所気付
TEL:03-3818-1835 FAX:03-3818-9312 narita-pj@pen.co.jp



成田空港では、2500メートル滑走路の南端に暮らす人びとの上空40メートルをジェット旅客機が通過する現状は変わっていません。一坪共有地の強奪がおこなわれ、そればかりか、政府・国交省と成田空港会社は、発着回数を30万回へ大幅増便し、夜間・早朝の離着陸制限を2時間も緩和しようとするなど、人権無視、非道の対応が続いています。

 こうした中、柳川さんは、2013反対同盟旗開きで、「11.28団結小屋破壊は強制収用だ。基本的には力の論理で強行してきた。しかし、人間の力を押しつぶすことはできない」と、政府・国交省や成田空港会社を批判しました。また、「闘うという志があるかぎり、未来永劫、世直しができるまでがんばっていこう」と、展望をのべました。40年にわたって原発への警鐘を鳴らしつづけてきた鎌田さんは、“さよなら原発1000万人アクション”や“脱原発法制定運動”に全力で取り組んで来られました。

三里塚の最新情報を平野さんからうかがい、鎌田さんと柳川さんの話をじっくり聞いて三里塚闘争を根本から考えていきたいと思います。また、3年後の2016年には成田空港の閣議決定から50年の節目を迎えますから、ひとつの区切りをつけて、新しい運動を考えていければいいな、と思います。

【案内】6.9三里塚-東峰現地行動&横堀交流会

6.9三里塚-東峰現地行動&横堀交流会

最高裁の一坪共有地裁判不当判決糾弾!年間30万回飛行、飛行制限時間緩和を許すな!反原発!原発再稼働やめろ!TPP反対!


日時:6月9日(日)/午後1時結集
 
場所:旧東峰共同出荷場跡(成田市東峰65-1)、開拓道路に向けてデモ/デモ後(車で横堀に移動)
 
会場への行き方:東成田駅地上12時結集/迎車待機(10:34発 京成上野 (特急)→11:43着
成田11:52発→11:57着  東成田)
 
横堀交流会:午後3時頃/横堀大鉄塔で交流会
 
主催:三里塚空港に反対する連絡会

連絡先:千葉県山武郡芝山町香山新田90-5(案山子亭)
 電話:FAX0479-78-8101

◆司法-空港会社による「土地強奪」糾弾!

 最高裁第一小法廷は2月28日、柳川秀夫さん持ち分の一坪共有地裁判で、一審千葉地裁、二審東京高裁の不当判決を支持し、上告を棄却した。

 成田国際空港会社は2009年、共有者に賠償金と引き換えに土地を引き渡すように求めて提訴した。裁判所は、一・二審ともに空港会社の主張を認め「空港会社の単独所有を認める」として地権者は買収に応じるよう命じた。最高裁もそれを支持し判決は確定した。
 
団結小屋阻止闘争 空港会社(空港公団)は事業認定を取り下げ、土地収用法による強制的な空港用地の取得が不可能となり、空港反対の強固な意志をもって買収に応じない地権者に対しては裁判に訴えて土地を強奪せんとした。司法権力-裁判による土地の取上は強制代執行と何ら変わらない強権的なやり方である。

 判決は「本件土地についても原告(空港会社)が大部分の持ち分を所有している。」「被告(地権者)が本件各土地を現物分割により共有持ち分割に従って取得したとしても、その経済的用法に従い、農地等として利用することは極めて困難であると予想される」と勝手に利用方法を想定し、「予想」しているのである。

 土地を囲い込み、一方的に地権者が立ち入りできないようにして「極めて困難」にしたのは空港会社であるにもかかわらず、そのことには全く触れようとしない。

 最高裁決定は国策としての成田空港完成を援護する全くの政治判決であり、断じて許すことはできない。
 
◆人権・環境破壊の30万回離発着、制限時間緩和反対

 空港会社は羽田新滑走路供用開始、国際路線の拡大によって国際空港としての相対的地位が低下することに危機感を抱いている。それへの対策として年間30万回離発着を14年度中に実施しようと目論んでいる。

 すでに利権の拡大を求める関連自治体との合意は取り付けたとしているが、直接騒音被害を受ける住民は決して納得していない。

 さらに安全性に問題がある格安航空会社(LCC)の導入を推進してきたが、内陸空港故の夜間飛行時間制限が大きなネックとなっている。飛行可能時間内(午前6時~午後11時)に到着できない便は欠航となってしまうからだ。この致命的な欠点を解消するためにLCCから制限時間緩和の要望が出され、制限時間の形骸化を図ろうとしている。

 空港会社は周辺住民にアリバイ的な説明会を行ったが、住民の不安や危惧の声が上がった。成田市下総地区は「絶対反対」と説明会も拒否している。また東峰地区は「騒音下の住民の了承がないまま(仮に)成田市長が受け入れを表明しても無効だ」と成田市に申し入れ、反対している。3月19日、成田市芝山町は午後11時台に限定して飛行時間緩和の容認を表明した。

 空港会社の利潤追求による住民を無視した策動を許してはならない。用地内農民・住民の追い出し攻撃に対して連帯して闘おう。横堀現闘本部共有地・横堀くぼ地裁判上告審に勝利しよう!東峰現地に結集し、共に闘おう!

最高裁不当判決糾弾! 柳川秀夫さん持分の一坪共有地裁判-三里塚空港に反対する連絡会

三里塚地図1最高裁不当判決糾弾! 柳川秀夫さん持分の一坪共有地裁判



三里塚空港に反対する連絡会

 
 2月28日、最高裁第1小法廷(桜井龍子裁判長)は、柳川秀夫さん持分の一坪共有地裁判で一審(2011年9月22日)、二審(12年8月9日)の「空港会社の単独所有を認める」不当判決を支持し、上告棄却した。司法権力と成田空港会社が一体となった共有地強奪を許さない。昨年11月28日の千葉地裁と空港会社が一体となった三里塚闘争と一坪共有地運動への敵対としての横堀・団結小屋破壊を強行に引き続く暴挙を糾弾する。成田空港内拠点である木の根ペンションとプール、横堀大鉄塔と案山子亭、一坪共有地を守り抜き、闘う陣形を強化し反撃していく。



一坪共有地強奪を許さない



 司法権力は、いずれも空港会社の単独所有を認め、全面的価格賠償方式(地権者との合意もなく一方的に金銭補償することをもって土地強奪ができる悪法)を適用した。柳川さんの横堀土地持分(約116㎡、15分の3)に720万6507円、木の根の土地持分(1・5㎡、780分の1)に12万9246円を一方的に支払うことによって「所有権の移転」と称する土地強奪を認めた。

 しかし判決の根拠は、きわめて希薄なものでしかない。

 第1の問題は、判決が横堀共有地に対して空港会社の「本件土地についても原告が大部分の持ち分を所有している。土地は空港建設に必要不可欠の土地」と認めたことだ。柳川さんの横堀共有地持分は15分の3の所有であり、空港会社が「大部分の持ち分を所有している」という評価は当てはまらない。千葉地裁が言う、「共有者間の実質的公平を害しないと認められる特段の事情が存する」のである。この現実を無視して「被告が賠償金を取得する方法で分割することが相当である」という結論ありきで判決を組み立てたと言わざるをえない。

 だから「被告が本件各土地を現物分割により共有持分割合に従って取得したとしても、その経済的用法に従い、農地等として利用することは極めて困難であると予想される」とまで断定するしかなかった。「困難」にさせているのは空港会社であるにもかかわらず、そんなことはおかまいなしなのである。

 第2は、シンポ・円卓会議の中で運輸省と公団が、農民の意志を無視し国家権力の暴力を使って推し進めた空港建設のやり方をしないという反対同盟との約束違反であり、裁判を通した「強制収用」論を排除した。

 しかも公団の浅子直樹用地業務推進室長(当時)が北原派反対同盟に属する共有分割請求訴訟での記者会見(2002年12月24日)で「他の共有地については引き続き任意交渉し、訴訟で取得を求めるのは今回が最後である」と述べている事実、空港会社の東峰神社立木を無断伐採したことを東峰地区住民に謝罪し(2005年5月9日)、円卓会議での約束を再確認し、「平行滑走路の問題については、あくまで皆様との話し合いによって解決してまいりたいと思っています」と約束した事実をことごとく無視した。

 つまり裁判所は、「シンポジウムや円卓会議が反省の対象としてきた強制的な土地収用手続きによる土地取得と同視することはできない」と断定し、「本件各請求が信義則に反して許されないということはできない」と空港会社の主張を防衛しぬいたのだ。

 要するに最高裁は、これらの事実を否定し、脆弱性に貫かれた判断をあらためて追認したのである。国策としての成田空港の完成化にむけて空港会社を防衛しぬき、民衆の権利を否定しつくす司法権力の「階級的任務」の貫徹でしかない。



空港会社の暴挙をはねかえそう



 空港会社は、羽田空港新滑走路供用開始による成田空港の地位低下の挽回をねらって14年度中の30万回離発着をねらっている。そのために航空機接触事故を避けるための措置であったA・B滑走路の同時離発着方式を導入したあげく、24時間の完全空港化にむけた圧力の一環として午後11時~午前6時離着陸制限の一時間延長策動を強めていった。

 空港会社のあせりは、これだけではない。国際線新規就航や増便を対象とした着陸料の50%減免を導入する。各国の空港着陸料と比較して約42万円も高く、各航空会社から値下げ要求が出ていたが、はねつけることもできない状況なのだ。

 さらに安全軽視の格安航空会社(LCC)の誘致を促進したが、離着陸制限時間違反の再犯現状を突破するために制限時間緩和へと踏み出そうとしている。3月末からの航空自由化(オープンスカイ)に間に合わせるために周辺住民(5騒音地区と芝山町内7地区)に対するアリバイ的な説明会を行った。いずれも不安や危惧の声が出ており、成田市下総地区は「絶対反対」と説明会すら拒否しているほどだ。空港利権を貪る推進派を動員して防音工事費、移転補償費支出、減税などの交換条件を押し付けて封殺しようと水面下で策動している。

 空港会社の闘う農民と空港周辺住民の人権と生活・環境権破壊を許してはならない。柳川秀夫さん持分の一坪共有地裁判不当判決糾弾!横堀現闘本部共有地裁判、横堀くぼち裁判上告審に勝利しよう。
 

【報告】2013三里塚反対同盟旗開き&東峰現地行動

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 1月13日、三里塚芝山連合空港反対同盟(世話人:柳川秀夫)は、横堀農業研修センターで2013三里塚反対同盟旗開きを行い、50人が参加した。


 旗開きでは昨年11月28日の千葉地裁八日市場支部による横堀・団結小屋撤去の強制執行との闘い報告資料(抗議声明、ドキュメント、新聞記事)が配布された。抗議闘争に参加した仲間たちは、警察・ガードマンとの強制排除に対する体を張った闘いなどを紹介しながら空港会社、千葉地裁に対する怒りをあらためて参加者とともに共有化した。


 旗開きは、山崎宏さん(労活評現闘/横堀地区案山子亭)の開催あいさつから始まり、「昨年は、一坪共有地に対し空港会社が裁判を通して強奪を行ってきた。裁判闘争は、東京高裁で敗訴し、最高裁に上告中だ。一坪共有運動の連絡先である横堀の団結小屋が裁判によって撤去の決定が行われ、11月28日に強制撤去された。空港会社は、話し合いといいながらも実質的には司法権力を使って土地強奪、拠点破壊を行っている。こうした敵の攻撃に対しても、これまで以上の闘いを組むことによって抵抗していこう。11・28団結小屋破壊抗議闘争には、反対同盟と支援が一体となって果敢に闘った。主体の顕在と底力を示すことができた。今年もともに奮闘していこう」と決意表明した。


 柳川秀夫さん(反対同盟世話人)は、冒頭、「昨年12月に小川むつさん(元婦人行動隊)、今年1月5日に熱田一さん(反対同盟旧熱田派代表)が亡くなった。かつてともに闘った先輩たちの冥福を祈りたい」と報告した。


 そして、「11・28団結小屋破壊は強制収用だ。絶対にあってはならない状況だが、基本的には力の論理で強行してきた。しかし人間の力を押しつぶすことはできない。団結小屋破壊抗議闘争は、多くの人が集まり、意気軒昻の闘いであった。今年も何が起こるかわからないが、問題がある以上闘っていこう」と呼びかけた。


 また、「千葉地裁は、団結小屋前にある道祖神も破壊しようとしてきた。そんなことをやったら絶対にバチが当たるぞと抗議したら、神主を呼んでお払いをしてどこかに持っていった。『神様』は強いことを示した。横堀大鉄塔下に故原勲さん、上坂喜美さん、江口志郎さんの遺髪や遺骨がある。三人の魂が存在している。死んでも魂は残る。人間の生きざまと情念は絶えることはない。死んだ人も闘う勢力だ。闘うという志があるかぎり、未来永劫、世直しができるまで頑張っていこう」と述べた。


 加瀬勉さん(大地共有委員会〔Ⅱ〕代表)は、「昨年の団結小屋破壊、一坪共有地『強制執行』判決に断固抗議する。団結小屋破壊抗議闘争の現場指揮を行なった。鬱積した感情を出し切った。七九歳になるが一生青春、三里塚の先兵の決心をあらたにした」ことを述べた。



 さらに①衆院選での民主党の惨敗と統治能力のなさ②三里塚闘争から逃亡した共産党③安保容認、三里塚治安立法賛成、一坪共有地放棄した社会党④旧総評指導部の三里塚闘争への敵対⑤新左翼諸党派の「雲散霧消」と不統一状況を歴史的に批判し、「権力を追い込んでいったことは自信を持っていい。過去の栄光にぶらさがっていることはできない。政治は生き物だ。現実にどう対応していくか問われている。三里塚の拠点を守りぬき、権力に肉薄して続けていく」と力強くアピールした。


 清井礼司弁護士は、「空港会社は、横堀・団結小屋破壊裁判で無理矢理に地主・尾野勇喜雄(元横堀農民)を原告にさせ、形式的には表にでない形だった。尾野は、第二の犠牲者でもある。今後も地域の分断のために会社は、行政に介入し反対派を追い出そうとしてくるだろう。今後、横風滑走路建設が焦点化する。ここには一坪共有地、旧横堀現闘本部の拠点がある。絶対死守の決意を固め、闘う陣形を強化していこう」と発言した。


 平野靖識さん(東峰地区らっきょう工場)は、「成田空港B滑走路に三本目の誘導路の工事が終わった。空港会社は春のダイヤ改正から二七万回離発着を強行する。これまでよりも東峰地区上空の騒音がひどくなる。島村宅、樋ケ宅、小泉宅の苦労を思うと腹立たしい。空港運用の変更時は、空港会社から東峰部落に説明があったが、このごろでは住民に対する説明はほとんど行われていない。住民の生活が脅かされ続けている。三里塚物産は今年、35周年になるが、若い人たちも参加し新たな継承が生まれている。若者たちの育成に寄与していきたい」と発言した。



 関西から駆けつけた小山広明さん(泉南市会議員)、関西三里塚闘争に連帯する会の渡邊充春さん、刈谷稔さん、支援の仲間たちが次々と発言した。


 旗開き終了後、参加者は東峰地区共同出荷場跡地に移動し、三里塚空港に反対する連絡会による東峰現地行動を行った。


 デモ出発前に石井紀子さん(三里塚農民)は、「闘う皆さんと再会できてうれしい。旧出荷場はなくなってしまったが、この場所を守っていきたい」とアピール。その後デモに移り、B滑走路が目の前に見える開拓道路から「三里塚空港粉砕!飛行時間延長・30万回離発着をやめろ!」のシュプレヒコールを東峰地区一帯に響かせた。(Y)

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【案内】1.13 2013三里塚反対同盟旗開き-東峰現地行動へ

2013三里塚反対同盟旗開き

■主催:三里塚芝山連合空港反対同盟(世話人:柳川秀夫)

■日時:2013年1月13日(日)、正午/場所:横堀農業研修センター(0479-78-0100)


    参加費:1000円

■新連絡先:三里塚芝山連合空港反対同盟、大地共有委員会(Ⅱ)

                  千葉県山武郡芝山町香山新田90-5/電話:FAX0479-78-8101

■会場への行き方:京成東成田駅地上 11時00分集合 迎えの車待機/09:28発  京成上野 →10:35着 成田→10:46発  京成成田 →乗り換え 京成本線(普通) [芝山千代
田行き]→10:52着  東成田



1.13東峰現地行動へ

■主催:三里塚空港に反対する連絡会

■日時:1月13日(日)、午後2時/場所:旧東峰共同出荷場跡 開拓道路コースのデモ

    /反対同盟旗開き終了後、東峰出荷場跡地に移動

■新連絡先:千葉県山武郡芝山町香山新田90-5/電話:FAX0479-78-8101



横堀・団結小屋破壊弾劾!



 千葉地裁八日市場支部は11月28日、横堀の団結小屋撤去の強制執行を行った。

 28日早朝7時、地裁の執行官がガードマンに守られながら多数の「執行補助員」(撤去作業員)を引き連れて小屋の前に現れた。加瀬勉大地共有委員会(Ⅱ)代表、柳川秀夫反対同盟代表世話人、小屋の住人の現闘は団結小屋敷地内に待機して破壊に抗議する。

 前夜から横堀農業研修センターに泊り込んだ三里塚空港に反対する連絡会をはじめとする約30名の仲間は、6時に団結小屋前に結集し、「団結小屋破壊を許さない」「一坪共有地運動を守り抜くぞ」の横断幕を掲げ、抗議のシュプレヒコールをあげる。

 仲間の断固たる抗議の気迫の前にガードマンたちはなす術もなく執行官は小屋に近づくことができない。執行官はついに待機していた千葉県警の機動隊に出動を要請し、制服機動隊が仲間の排除にかかる。仲間を一人一人引き抜いて排除し、機動隊員が壁を作って執行官の通路を確保する。執行官と県警公安警察は小屋の敷地内に進入し、中にいた3人を追い出した。

 その後、「執行補助員」の腕章をまいた作業員たちが昼すぎまで重機を使っての周囲の立木伐採や物資の搬出作業を行った。正午過ぎ、解体業者は2台の重機を使って2つの建物の破壊を開始した。作業は日没過ぎまで続き、小屋は完全に撤去された。

 今回の団結小屋の撤去は、反対運動が厳然として継続し、闘う主体が健在であることを示した。そして同時に空港会社の空港整備のやり方が、空港建設当初からあいも変わらず、国家権力機動隊の力をもって強行していくということも示したのだ。

 小屋の土地明け渡しが反対同盟を被告として提訴されたのと、一坪共有地を裁判によって強奪しようと提訴されたのが全く同じ時期であったことが空港会社の意図を物語っている。

 空港会社は羽田空港の国際化に伴う成田の相対的地位の低下に焦り、なりふり構わない攻撃に打って出ている。資本の利潤の追及のためには地元住民・農民の生活を踏みにじってでもその目的を遂げようとするその本質が露骨に現れたものだ。



飛行時間延長・年間30万回発着をやめろ!



 空港会社は成田の国際空港としての存続の重要な要件としてLCC(格安航空会社)の就航拡大を目指している。しかし、内陸空港であるが故に夜間の飛行時間制限というネックを抱えている。LCCにとって時間制限は運行上、「門限」に間に合わず欠航を余技なくされるという致命的な欠点であり、空港会社に飛行時間の延長を求めている。年間30万回への発着回数の増加とともに住民の生活がまたもや踏みにじられようとしているのだ。

 我々は40年以上にわたって闘い続ける三里塚農民と連帯し、闘いの重要性を改めて確認し、共に闘い抜いていきたい。

 1月13日、反対同盟旗開き、東峰現地行動に結集しよう!



柳川秀夫さん 11.28緊急行動前段集会での発言(要旨)

 1991年に政府と「いかなる状況においても、強制手段はとらない」と合意した。シンポジウムでは、「今後の空港問題の解決については、話し合いで解決する」と合意した。でも力があるものが正義だとすれば、それは理不尽だ。旧態依然として続いているということだ。だから世界的にも各国で紛争が起こっている。理不尽な力でもって、物事を押しすすめれば、かならず反発がある。その度がだんだん過ぎれば、力の対決に戻るかもしれない。そのときは、また違う形の力の対決となるかもしれない。そういうことも含めて今日の代執行の強行がある。ともに頑張っていきたい。



加瀬勉さん 抗議声明(要旨)  激動の時代を更に前進

 我々は、彼らの弾圧に屈することなく果敢に抗議行動を展開した。人民主権は民主主義の基本理念であり、土地所有権、居住権等の我々私権は公権力をはるかに凌ぐものである。にもかかわらずそれを蹂躙し、民主主義を破壊する国家犯罪を行った。40年の長きを闘ってきた我々は更に一寸の土地をも死守し、更に50年余闘うことをここに宣言する。社会変革のための新しい共同行動を創造してゆかなければならない。 空港建設反対、農地死守の先頭に立って闘うよう決意を込めて呼びかける。
 

11.28横堀団結小屋破壊を糾弾する! 緊急行動報告(三里塚空港に反対する連絡会)

28闘争(三里塚空港に反対する連絡会による報告)

 11月28日、千葉地裁八日市場支部は、成田空港会社が三里塚闘争と一坪共有地運動への敵対の一環として横堀団結小屋破壊を設定した意図を忠実に代弁して強制撤去を強行した。われわれは、千葉地裁の成田空港会社と一体となった暴挙を糾弾する。

 千葉地裁と空港会社よ!11.28破壊は、三里塚闘争史上における新たな犯罪行為として書き加えられる。われわれは、絶対に許さないし、ただちに反撃の闘いに踏み出していく。三里塚芝山連合空港反対同盟(代表:柳川秀夫)、大地共有委員会(Ⅱ)〔代表:加瀬勉〕、三里塚空港に反対する連絡会は、団結小屋破壊抗議闘争を体を張って果敢に闘いぬいたが、この闘うスクラムは三里塚闘争の実力闘争の地平を引き継ぎ、新たな闘う水路を切り開いていく決意を打ち固めた。

 三里塚反対同盟、大地共有委員会(Ⅱ)は、新たな闘う拠点として成田空港の完成化を阻む横堀大鉄塔隣りの案山子亭に移設することを決定した。山崎宏さん(労闘―労活評)が事務局として案山子亭に住み、活動を展開していく。また、三里塚空港に反対する連絡会の連絡先も案山子亭になった。

 用地内拠点の横堀大鉄塔と案山子亭、木の根ペンション、一坪共有地を守り抜き、全国の脱原発運動をはじめ民衆の闘いと結びつきながら空港会社の野望を打ち砕いていく陣形をさらに構築する。横堀団結小屋破壊裁判、一坪共有地裁判は、いずれも上告審の闘いに入っている。勝利判決をかちとるために奮闘中だ。11・28破壊を糾弾し、支援・連帯を強化していこう。



ドキュメント緊急行動



 11・28横堀団結小屋破壊を許さない緊急行動に参加する仲間たちは、27日、闘争前夜に横堀研修センターに結集した。

 加瀬さんは、「団結小屋破壊の強制執行は、三里農民の財産権、居住権を破壊する国家犯罪だ。強引にやらなければならないほど空港会社は追い詰められているのであり、あせりの現われだ。用地内拠点と一坪共有地は人民の闘う土地であり、社会変革を押し進めていく『武器』だ。明日の闘いは、三里塚闘争を全国に訴え、政府・空港会社に打撃を与える闘いになる。『完成』できない成田空港の全貌を暴きだし、反対し続ける農民、民衆の正義の闘いだ。頑張っていこう」と檄を飛ばした。

 28日、午前六時、横堀団結小屋前に集まった仲間たち30人は、「横堀団結小屋破壊許さない!」の横断幕を掲げ、「団結小屋破壊工事をやめろ!強制執行をはねかえすぞ!われわれは最後の最後まで闘うぞ」のシュプレヒコールを横堀地区一帯に響かせた。すでに千葉県警の公安政治警察と機動隊、ガードマンが大量に配備されているが、毅然として闘争態勢を組んでいった。

 柳川さん、加瀬さん、山崎さんは、団結小屋内で待機する。外の仲間たちは、ガッチリとスクラムを組んでいった。

 小山広明さん(大阪府泉南市会議員/反空港全国連絡会)は、「政府は『いかなる状況においても強制収用はしない』と言ってきた。国交省と反空連との交渉(一一・九)でも態度は変わっていないと言っていた。だが空港会社は、裏から地権者を動かし千葉地裁が強制執行を行おうとしている。こんなペテンを許してはならない。三里塚の原点と人権を守り抜くために大阪から駆けつけた。最後までガンバロー」とアピール。

 午前七時過ぎ執行官と執行補助員がガードマンに守られながら小屋前に到着し、栗原執行官が柳川さん、山崎さんに立ち退きを通告する。ガードマンが仲間たちに対して暴力排除で襲いかかってきた。だが仲間たちの反撃によってけちらしていった。形勢不利と判断した敵は「打ち合わせ」どおりに機動隊に「援助要請」し、一人一人の腕を持ち、引き抜いていった。さらに執行官、ガードマン、機動隊は、団結小屋敷地内に進入し、柳川さん、山崎さん、加瀬さんを排除した。

 その後、重機によって立木伐採、団結小屋破壊を強行した。作業員の中には、ヘルメットを被らず、安全靴も履いていない者もいる。急遽集められたアルバイト作業員たちだ。地裁が労働災害防止のための労働安全衛生法違反を黙認するほどだ。重機が動いている中、危険な作業を強いる悪徳業者を使わなければならないずさんな強制執行作業なのだ。

 不当排除後、ただちに抗議集会を開始する。

 柳川さんは、「執行官に対して山崎さんの同意なしに個人の財産である植えた樹木や水道ポンプを伐採、破壊するなと抗議したが、すべて拒否してきた。道祖神でさえも神主にお払いさせてどこかに持っていこうとしている。結果的には見てのとおりだが、こういう問題は今後も続く。皆さんとともに頑張っていきたい」と決意表明した。

 山崎さんは、「空港会社が団結小屋破壊を強行したのは、やはり一坪共有地運動の拠点として機能してきたからだ。共有地強奪裁判提訴と同時に団結小屋破壊裁判も提訴したことに現れている。今日の闘いは、断固とした空港反対闘争が健在であることを示した。全国の三里塚に心を寄せる仲間、反原発を闘う仲間たちとともに国策である成田空港建設に反対していこう」とアピールした。

 最後に抗議のシュプレヒコールを行い、工事監視行動に移っていった。解体業者は正午過ぎ、2台の重機を使って建物の破壊にとりかかり、日没過ぎまで解体、伐採作業を行った。翌29日は敷地内の樹木を全て切り払い、午後8時までには完全に更地にしてしまった。



【新連絡先】

●三里塚芝山連合空港反対同盟、大地共有委員会(Ⅱ)千葉県山武郡芝山町香山新田90-5/電話:FAX0479―78―8101



●三里塚空港に反対する連絡会―同



●2013年反対同盟旗開き/主催:三里塚芝山連合空港反対同盟(世話人:柳川秀夫)/日時:1月13日(日)、正午/場所:横堀農業研修センター(0479-78-0100)/参加費:1000円

■会場への行き方:京成東成田駅地上 11時00分集合 迎えの車待機/09:13発  京成上野・特急 →10:20着 京成成田 →乗り換え 10:32発 京成本線(普通) [芝山千代田行
き]→10:37着  東成田



●1・13東峰現地行動/主催:三里塚空港に反対する連絡会/日時:1月13日(日)、午後2時/場所:旧東峰共同出荷場跡 打ち合わせ後、開拓道路コースのデモ/反対同盟旗開き終了後、東峰出荷場跡地に移動
 

【案内】11・28横堀・団結小屋破壊を許さない!緊急行動へ

千葉地裁の看板(画像は撤去通告する地裁の貼り紙)

11・28横堀・団結小屋破壊を許さない!緊急行動へ




三里塚空港に反対する連絡会



 10月29日、千葉地裁は、横堀・団結小屋住人に対して「11月28日(水)、午前7時に小屋を撤去する。それまでに住人は小屋撤去、退去せよ」と通告してきた。この通告は成田空港会社と一体となった三里塚闘争破壊であり、一坪共有化運動に対する敵対だ。三里塚反対同盟(世話人:柳川秀夫)、大地共有委員会(Ⅱ)〔代表:加瀬勉〕、三里塚空港に反対する連絡会は、この暴挙を許さない。連絡会は、11月28日、地裁と空港会社の攻撃を許さない緊急行動を取り組んでいく。抗議行動への参加と支援連帯を訴える。

 2012年4月25日、東京高裁第9民事部(下田文男裁判長)は、横堀・団結小屋破壊裁判(建物収去土地明渡請求事件)で空港会社の指示のもとに原告となった地主・尾野勇喜雄(元横堀農民)の主張を追認し、三里塚反対同盟に対して「工作物を収去して本件土地を明け渡せ」と通告し、「仮に執行することができる」いう不当判決を言い渡した。判決は、原告=空港会社の三里塚闘争に対する敵対の意図を受け入れ、横堀団結小屋破壊への全面的な加担だ。反対同盟と弁護団は、不当判決を許さず、ただちに上告した。

 立て続けの共有地裁判反動判決と連動して空港会社は、地主・尾野に横堀・団結小屋破壊のための事務手続きの進行を指示し、千葉地裁に「工作物収去命令申立書」(7月12日)を提出した。地裁は柳川秀夫さんに「意見があれば書面」を10日以内に提出せよ(7月26日)と通知してきた。そして裁判所は、8月12日、いつでも撤去できる「決定分」を出し、今回、「11月28日小屋撤去」を通告してきた。

 空港会社のねらいは、反対同盟と大地共有委員会(Ⅱ)、連絡会の連絡先でもある横堀・団結小屋を破壊することによって空港拡張工事など空港「完成」化を加速させていくことにある。しかし、これは一坪共有地運動をはじめ木の根ペンションとプールの共有地、横堀大鉄塔と団結小屋、案山子亭、横堀研修センターなどの闘う拠点がますます空港会社に打撃を与え続けていることを現しており、その焦りとして横堀団結小屋破壊を画策してきたのだ。

 すでに横堀団結小屋には、「三里塚空港粉砕!団結小屋破壊阻止!一坪共有地強奪を許さない! 大地共有委員会(Ⅱ)」の看板を掲げている。11・28横堀団結小屋破壊を許さない緊急行動に結集しよう。



緊急行動

●日時:11月28日(水)、午前6時、横堀団結小屋前結集

●連絡先:横堀団結小屋(0479-78-0039)、横堀研修センター(0479-78-0100)/千葉県山武郡芝山町香山新田131─4

●前日から横堀研修センター宿泊可//事前連絡、迎車可

 
 

10.25東京高裁不当判決糾弾!現闘本部共有地裁判  三里塚空港に反対する連絡会の声明

2三里塚図










 

10.25東京高裁不当判決糾弾!  三里塚空港に反対する連絡会

 10月25日、現闘本部共有地裁判(「第2801号 共有物分割請求事件」)の控訴審判決が東京高等裁判所第2民事部(大橋寛明裁判長)で行われ、成田空港会社の主張を全面的に受け入れ、全面的価格賠償方式(地権者との合意もなく一方的に金銭補償することをもって土地強奪ができる悪法)によって共有地の「権利を空港会社に移転する」という不当判決を出した。三里塚反対同盟(世話人:柳川秀夫)は、不当判決に抗議し、ただちに上告する。現闘本部共有地は、成田空港C滑走路の完成を断固として阻んでおり、拠点を守り抜いていく。

 不当判決の第一は、三里塚大地共有委員会と共有者の「登記名義の取得」の契約関係、つまり「共有・再共有についての事実誤認」(①登記済証の原本は大地共有委員会が一括して保管している②共有名義人、被告も含めて当該土地の実質的な共有持権も処分権もない)について無視し、一審判決と同様に高裁も空港会社の主張を守り抜いたことだ。

 そもそも一坪共有運動及び再共有化運動の責任機関は三里塚大地共有委員会であり、「三里塚大地共有契約書」に明記されているように共有者は「転売、贈与、担保権の設定等、権利の移転及び共有地の分割は一切しない」という契約をしており、「単に登記名義を取得した」にすぎない。しかし高裁は、なんとしてでも空港会社と一体となって反対運動潰しのために「共有・再共有についての事実誤認」論を抹殺したのである。

 第二は、提訴自体が著しく「信義則に反する」ことであり、「強制的手段」論を否定したことだ。

 被告は、空港会社の提訴そのものが1991年から反対同盟と国・運輸省―空港公団(当時)の間で始まったシンポ・円卓会議の中で運輸省と公団が、農民の意志を無視し国家権力の暴力を使って推し進めた空港建設のやり方を謝罪し、二度と強権的な手段を用いないと約束した歴史的経緯などを無視することだと反論した。つまり、裁判を通した「強制収用」だと主張した。

 しかし高裁は、歴史的経緯を投げ出し、いきなり「共有分割請求は、共有者が共有関係の解消を求めるものにすぎず、その分割方法は、共有者間の協議により、協議が調わないときは裁判所が定めるものであって、請求者が取得することになるかどうかは、裁判所が諸事情を総合考慮して行う裁量判断により決せられるのであるから、『強制的手段』に当たらないことは、明らかである」などと主張した。

 いったいどのような「総合考慮」したというのか。そのひとかけらも披露しておらず、いいかげんに展開しているにすぎない。「政府・公団の反対同盟との約束は何も土地収用法の手続きに限定されない」し、「『あらゆる強制的手段』には提訴も含まれている」ことを当時の空港公団の発言、新聞記事、黒野空港会社社長の謝罪等の事実から「信義則に反する」は明白だ。これらの事実を通り越して、裁判所の空港会社防衛のために、わざわざ「裁判所」論を展開しているのだ言わざるをえない。この手法を詭弁というのだ。

 空港会社と裁判所が一体となった反対闘争に対する敵対を許さず、最高裁裁判に勝利しよう。裁判闘争カンパ(一口2000円)を行おう。



●カンパ送り先

三里塚芝山連合空港反対同盟大地共有委員会(Ⅱ)/〒289─1601 千葉県山武郡芝山町香山新田131─4/ 電話&FAX0479─78─0039

●振替口座 00290─1─100426 大地共有委員会(Ⅱ)

●大地共有委員会ブログ
http://blog.livedoor.jp/kyouyutisanri/

報告:8.18三里塚・木の根ペンションでおひさま発電所オープン記念!

木の根2 8月18日、三里塚・木の根ペンションで「おひさま発電所オープン記念!〔原発の電気に頼らない〕木の根夏祭り」(主催:地球的課題の実験村 協賛:全国農漁民発電網〔準備会〕)が行われ、60人が参加した。

 「巨大空港のどまん中で現代文明のありようを問い続ける 木の根ペンション太陽光発電に出資カンパ」が一月に呼びかけられ、6月末までに98人、60万4000円が集まった。5月下旬にはソーラーパネル(最大3・8kw/h)20枚の設置工事を開始し、発電をスタートしていた。

 この計画は、「続・木の根物語プロジェクト」からペンションで消費するエネルギーを自給していこうという提案を受け、三里塚反対同盟やペンション利用者などとともに検討を積み上げ、①「再生可能なエネルギーを、木の根の地に建設することをとおして、豊かな大地と原発のない社会を目指して、交流ができる場としていきたい」②「私たちの生活の場から『豊かさ』を問い直し、大量消費社会から、今後のエネルギー政策において、誰もが参加し地域主体の分散型エネルギー構造を整えていく」ことを確認していった。

 作業過程では、学習会の取り組み、埼玉県小川町を拠点に日本・アジア各地で太陽光発電に取り組んでいる桜井薫さん(自然エネルギー事業共同組合REXTA代表)の協力を受けながらオープンにたどり着いた。



空港のど真ん中で夏祭り



 会場は、ペンションの裏庭。にぎり、焼きそば、天然酵母パン、酒処「ろくでなし」、無農薬野菜、有機農産物加工品の販売、ヨーヨーつりなどの売店が並ぶ。

 大森武徳さん(続・木の根物語プロジェクト)が「現在使われている電気は、すべてソーラーパネル『おひさま発電』です。木の根夏祭りにようこそ」と開会宣言を行った。

 第一部は、韓国農楽集団ウリト、「ザ・空」、「AKOGARE」、「発電Happening」の演奏が行われる。

 第二部は、大野和興さん(実験村、農業ジャーナリスト) のアピールで始まり、「おひさま発電所オープン」を祝うとともに、「全国農漁民発電網設立・準備会」について紹介し、「仕事と暮らしの足元から『原発いらない』を発信する。全国の百姓と漁師で原発一基分に電気を作ることをめざす。食とエネルギーの自給で地域自立をめざす。10月21日に福島県三春町で『芹沢農産加工所太陽庫発電完成記念シンポ』で正式発足する」と紹介した。

 桜井薫さんは、プロジェクター映写を使いながら、「太陽光発電・自然エネルギーの今・今後」をテーマに講演。3・11以降、被災地避難所での太陽光発電の設置支援、世界各地での設置活動を報告。

 さらに「REXTAは、1994年12月に設立自然エネルギー利用関連の事業を行うメンバーにより構成された事業協同組合だ。市民共同発電所運動は、今まで電力会社から一方的に送られてくるものと思っていた電気を市民自らの力で作り出すことにより、一人一人の意識の変化や地域のエネルギー自給率の向上につながる。 自然エネルギーの利用により、CO2の削減・
温暖化防止や地域の産業、社会の活性化につながる」と強調した。

 続いて脱原発ソング「ゆうき千葉人」をスタートにしながら盆踊りに移った。

 ペンションは、成田空港第一ターミナル南側数百メートル、二本の誘導路にはさまれたところに存在している。空港反対闘争のシンボルだ。木の根夏祭りは、航空機が撒き散らす轟音を跳ねかえしていった。(Y)

横堀・団結小屋破壊を許さない!

横堀看板 立て続けの共有地裁判反動判決と連動して空港会社は、地主・尾野勇喜雄(元横堀農民)に横堀・団結小屋破壊のための事務手続きの進行を指示し、千葉地裁に「工作物収去命令申立書」(七月一二日)を提出した。地裁は柳川秀夫さんに「意見があれば書面」を一〇日以内に提出せよ(七月二六日)と通知してきた。八月下旬以降、横堀団結小屋(反対同盟の連絡先/労闘―労活評現闘常駐)の退去・小屋撤去命令を決定し、退去日を通告してくる。

 空港会社のねらいは、大地共有委員会(Ⅱ)の連絡先でもある横堀・団結小屋を破壊と住民を追い出しであり、一坪共有地運動の敵対だ。これは空港会社が拡張工事などの空港「完成」化に向けたあせりの現われだ。つまり、一坪共有地、木の根ペンションとプールの共有地、横堀大鉄塔と団結小屋、案山子亭、横堀研修センターなどの闘う拠点がますます空港会社に打撃を与え続けているのだ。

 すでに横堀団結小屋には、「三里塚空港粉砕!団結小屋破壊阻止!一坪共有地強奪を許さない! 大地共有委員会(Ⅱ)」の看板が掲げられている。横堀団結小屋破壊を許さない包囲を強化していこう。東峰地区住民への追い出しを許さず、空港会社を追い詰めていこう。(Y)



●一坪共有地裁判カンパに協力しよう(一口 二〇〇〇円 振替口座:00290―1―100426 大地共有委員会〔Ⅱ〕)



●大地共有委員会〔Ⅱ〕連絡先:〒289─1601 千葉県山武郡芝山町香山新田131─4/電話&FAX0479─78─0039/振替口座 00290─1─100426 大地共有委員会(Ⅱ)
 

三里塚共有地裁判8.9不当判決糾弾! 柳川秀夫さん持分裁判/横堀共有地(鉄塔前のくぼ地)裁判

横堀くぼち写真 8月9日、東京高裁第五民事部(大竹たかし裁判長)は、柳川秀夫さん持分裁判と横堀共有地(鉄塔前のくぼ地)裁判に対して控訴棄却の不当判決を出した。裁判後、清井礼司弁護士は、不当判決に対しては上告するという三里塚反対同盟の意志を明らかにした。

 判決は、いずれも空港会社の単独所有を認め、全面的価格賠償方式(地権者との合意もなく一方的に金銭補償することをもって土地強奪ができる悪法)を適用した千葉地裁不当判決を支持した。

 柳川持分裁判は、横堀土地持分(約116㎡、15分の3)に720万6507円、木の根の土地持分(1.5㎡、780分の1)に12万9246円を一方的に支払うことによって「所有権の移転」と称する土地強奪を認めた。

 しかし柳川さんの横堀共有地持分は15分の3の所有であり、空港会社が「大部分の持ち分を所有している」という評価は当てはまらない。だから一審判決では、「裁判所による共有物の分割(民法258条2項)について、法は、裁判所の適切な裁量権の行使により、共有者間の公平を保ちつつ」などと振る舞いながら「共有者間の実質的公平を害しないと認められる特段の事情が存するときは、共有物を共有者のうちの一人の単独所有又は数人の共有とし、これらの者から他の共有者に対して持分の価格を賠償させる方法、すなわち全面的価格賠償の方法による分割をすることも許されるべきである」などと強引に空港会社の所有権を認める暴論を展開せざるをえなかった。

 高裁もこの乱暴な論理を踏襲し、「NAAは空港用地として不可欠な土地を単独で取得する必要性が高い」し、「賠償額は妥当で、当事者間の公平が害されることはない」などと強引に認定し、柳川さんの反論を排除した。

 横堀共有地(鉄塔前のくぼ地)裁判でも全面的価格賠償方式を適用し、空港会社が被告・共有者37人(持ち分1080分の1)に賠償額3万727円を一方的な支払いで所有権移転を認めた。

 このように司法権力と空港会社が一体となって共有地強奪と敵対を強行した。反対同盟は、ただちに上告し、裁判闘争を闘いぬく決意だ。

 一坪共有地裁判カンパに協力しよう(一口 2000円 振替口座:00290―1―100426 大地共有委員会〔Ⅱ〕)
 

●現闘本部共有地裁判控訴審判決

     10月25日(木)/東京高裁第2民事部822号法廷/午後1時



■大地共有委員会〔Ⅱ〕連絡先:〒289─1601 千葉県山武郡芝山町香山新田131─4/電話&FAX0479─78─0039/振替口座 00290─1─100426 大地共有委員会(Ⅱ)

 

【案内】8.18 おひさま発電所オープン記念!〔原発の電気に頼らない〕木の根夏祭り

P7174010 8.18 おひさま発電所オープン記念!
〔原発の電気に頼らない〕木の根夏祭り



木の根ペンションのおひさま発電所のため、皆さんにたくさんの出費カンパをお寄せいただきました。6月末までに98名、60万4千円となり、おかげさまで五月下旬から最大3.8kw/hのソーラーパネル20枚が発電をスタートしました。それを記念して〔原発の電気に頼らない〕木の根夏祭りを開催いたします。歌あり、講演会あり、踊りありのお祭りをにぎやかに行いたいと思います。ぜひお越し下さい!

日時:8月18日(土)午後5時~9時
場所:成田市木の根ペンション(0476-35-2215)/京成東成田駅徒歩10分
参加費:1000円(1ドリンク+1食込み)
主催:地球的課題の実験村 協賛:全国農漁民発電網(準備会)

■プログラム
第1部/バンド演奏
第2部/プロジェクター映写/7時30分~講演会 桜井薫さん(自然エネルギー事業共同組合REXTA代表理事)「太陽光発電・自然エネルギーの今・今後」/盆踊り
 おにぎり、焼きそば、天然酵母パン、酒処「ろくでなし」、無農薬野菜、有機農産物加工品の販売、ヨーヨーつりなど

三里塚共有地裁判のお知らせ

三里塚共有地裁判のお知らせ

●第三回現闘本部共有地裁判(結審)

 8月7日(火)、午前11時/東京高裁第2民事部822号法廷

●柳川秀夫持分、横堀くぼ地共有地裁判判決 傍聴の参加を

 8月9日(木)、午後4時/東京高裁第5民事部511号法廷

 (判決後、弁護士会館ロビーで報告)★地下鉄霞ヶ関下車



●裁判カンパ協力お願いします(1口 2000円 振替口座:00290―1―100426 大地共有委員会<Ⅱ>)

三里塚芝山連合空港反対同盟大地共有委員会(Ⅱ)

〒289─1601 千葉県山武郡芝山町香山新田131─4/ 電話&FAX0479─78─0039

大地共有委員会ブログ http://blog.livedoor.jp/kyouyutisanri/



●三里塚共有地裁判経過

2010.10

空港会社が柳川秀夫持分土地、現闘本部一坪共有地、横堀くぼ地一坪共有地を強奪するために千葉地裁に提訴。横堀団結小屋(大地共有委員会(Ⅱ)連絡先、労闘―労活評現闘)の撤去・土地明け渡し裁判も起こした。

2011.9

千葉地裁は、現闘本部裁判(2011.9.16)、柳川裁判(2011.9.22)、横堀くぼ地一坪共有地裁判(2011.9.28)で、いずれも全面的価格賠償方式(地権者との合意もなく一方的に金銭補償することをもって土地強奪ができる)を適用し、空港会社の単独所有を認める不当判決を出した。

2011.10.25

千葉地裁が原告の横堀団結小屋の「撤去・土地明け渡し」を認める不当判決。

2012.4.25

東京高裁が横堀団結小屋破壊裁判不当判決。判決が確定していないにもかかわらず住民の追い出し、団結小屋取り壊しができる仮執行も認めた。
 
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