虹とモンスーン

アジア連帯講座のBLOG

三里塚-反空港

報告:7.19三里塚―東峰現地行動

19三里塚 7月19日、三里塚空港に反対する連絡会は、「成田空港『第3滑走路』計画を撤回せよ! 横堀現闘本部裁判勝利! 年間30万回飛行、飛行制限時間緩和を許さない! 反原発―再稼働やめろ! 沖縄・辺野古新基地建設反対! TPP反対!」のスローガンを掲げて東峰現地デモを行い、40人が参加した。


安倍政権は、安保関連法(戦争法案)を7月16日に衆院で強行採決し、なにがなんでもの今国会での成立を目指している。世界中に自衛隊を派兵できるという戦争国家化に反対する大きなうねりは、国会を包囲しぬいた。三里塚の地からも戦争法案反対・沖縄辺野古新基地反対闘争連帯とともに、安倍政権の成長戦略の柱の一つである安全軽視・人権侵害の航空過密化と空港拡張の野望を許さない声を上げた。


前半の集会が旧東峰出荷場跡で行われた。

 

山崎宏さん(横堀地区/労活評現闘)は、「横堀現闘本部裁判は、千葉地裁が空港会社の主張に追随し、現地調査や証人申請を却下し、5月20日に結審した。9月2日に判決が予定されている。清井礼司弁護士は、地裁は三里塚の現実を知りたくない姿勢の現れだと批判していた。第2は、第三滑走路計画案の問題だ。国交省は、計画案を提起し、地元からの盛り上がりを利用して押し進めようとしている。成田市の第三滑走路を実現する会が立ち上げられ、芝山町の成田第3滑走路を目指す有志の会も設立が準備されている。計画案によって多くの住民、農民が追い立てられるが、そんなに簡単にはできない。今後も第3滑走路計画案をめぐる動向を注意し、反対運動を取り組んでいこう」とアピールした。


石井紀子さん(成田市川上)は、「皆さんもご存じでしょうが、石井恒司さんが持っている土地の権利を手放した。離婚してからバタバタと東峰の小屋の跡地、ワンパックの宿泊所、さらに石井武さんが埋まっている東峰の墓地まで手放した。さすがにショックでした。じいちゃんがあそこにいることが心の支えだった。なぜ墓地だけは拒絶できなかったのか。納得できないです。私は自分の世界を曲げられないし、仲間たちや信用を失ってまでお金がいるとは思わない。今、川上にいますけど東峰が根拠地であり、ここに人が暮らしていて東峰の地があるかぎり、ここに共にいたい。皆さんが来てくださって、心の支えになる。今後もよろしくお願いします」と発言した。

 

平野靖識さん(東峰地区/らっきょう工場)は、「三里塚物産は50年の闘いの成果だ。この木陰の東峰出荷場跡地も柳川秀夫さん、島村昭治さん、小泉英政さんの権利が残っている。第3滑走路が来てちょうだいよというのは、変なことになっている。政府は、これからの空港作りには地域住民のコンセサンスが必要だと言っていたが、踏みにじられてきた。有志の会は、B滑走路を北側に延長しろと言っている。南側は無理だと判断しているらしい。これは民衆の闘いの勝利の一つとして、ここはこのままでいきたい」と強調した。

 

札幌の仲間の連帯アピール後、開拓道路にむけてデモに出発した。炎天下だったが、「第三滑走路反対!空港粉砕!」のシュプレヒコールを行った。

 

デモは旧東峰出荷場に戻り、集会を再開した。

 

加瀬勉さん(三里塚大地共有委員会代表)は,冒頭、安保法案国会と自民党強行採決を糾弾し、①「三里塚50年の闘争と政党」②「三里塚の農民問題」について発言した(要旨別掲)。

 

続いて、「三里塚に生きる」自主上映実、日米安保条約終了通告を求める会が発言し、最後に今後の闘いを確認した。

加瀬勉さんの発言要旨

 

①  三里塚50年の闘争と政党」から


「革共同、即ち中核派の元政治局員、三里塚闘争責任者岸君が『中核派の分裂、政治局の堕落、崩壊』の本を出版した。その本の中で『中核派は三里塚反対同盟、三里塚反対闘争を政治的に利用するだけで裏切ってきた』と言明している。特に、反対同盟一坪共有地運動の推進者に対して、テロ、せん滅の敵対行動を行ったことに謝罪している。三里塚闘争と反対同盟農民に対して、あるいは杉並選挙闘争、婦人民主クラブの運動に対して、部落解放同盟の運動に対して、日本の大衆運動に対して敵対してきたことを幾多の事実を挙げて批判している。テロと内ゲバ、党内抗争に明け暮れて、党利党略のためにひたすら人民の闘争を利用してきたのである。この書籍によれば中核派は三里塚闘争の敵であるし、日本の大衆闘争に敵対する政治組織であることが判明した」。


「われわれは管制塔占拠闘争に勝利する等、国家権力に打撃をあたえた三里塚の歴史に輝かしい足跡を残した。その戦術的勝利をその後、政治闘争として発展させることができなかった」。

 

「三里塚50年の闘争を担いきる政党が日本に存在しなかったことが証明された。大衆闘争のなかで、思想を鍛え、行動を錬磨し、政党を発展させてゆく、大衆の利益を発展させる大衆路線を持った政党が日本には存在しなかったことが立証された。ゆえに今日の自民党独裁政権を許しているのである。われわれはこの困難の状況を深く理解し、その歴史的任務を遂行するために奮闘しなければならない」。

 

②  「三里塚の農民問題」

 

「東峰の石井恒司くんが空港(株)に敷地内の土地を売り渡した。彼はこのように言明している。『個人的には三里塚闘争は終わったと思っている』と。シンポシンポ、円卓会議を以って三里塚闘争は終了したのであると、石毛博道、相川勝重らも表明している。シンポ、円卓会議をもって三里塚闘争が終わったのであるとするならば、シンポ、円卓会議の路線は敗北主義である。抗日統一戦線問題と重慶会談、ベトナム戦争とパリ会談。話し合いも、交渉も闘争である。断じて統一戦線の中に自己の主体を解消したり、敵との会談、交渉に自らの主体を解体してはならない。交渉も話し合いも優れた政治闘争であることを理解できずシンポ・円卓会議推進者は権力の軍門に下っていったのである。そして、今や権力の手先になり、『第3滑走路の建設誘致に住民運動を』起こしている。闘争の敗北から権力の手先への変身である。厳しく批判しなくてはならない」。


③「大木よね執行問題に対しての和解」

 

「大木よねの代執行問題について反対同盟は最高裁まで裁判闘争を展開してきた。最近、小泉英政と空港(株)との間で和解が成立した。

 

(一)和解は代執行を受けた大木よねの遺志を引き継ぎ発展させるものであるのか。

 

(二)謝罪したというが謝罪をどう評価するのか。シンポ、円卓会議、東峰神社問題、天神峰小川嘉吉に対する謝罪、今回大木よねに対する謝罪、謝罪は数々の階級和解を作り出した。でも権力の空港建設の基本政策と精神は何一つ変わってはいない。巧妙に野心をとげているだけである。われわれは、金銭ですべてを奪われ、村を追い出され、運命が変わっただけである。数々の謝罪をどう評価するのかなどについて、私は現在、小泉君と意見を交わしている」。

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報告:2.28「丹波山『共有者の家』撤去を許すな! 現地緊急抗議行動

28三里塚緊急行動 2月28日、三里塚空港に反対する連絡会は、「丹波山『共有者の家』撤去を許すな! 現地緊急抗議行動」が取り組まれた。

 


成田空港会社は、夜間飛行制限緩和の圧力をかけながら年間41万回飛行(2020年)、第三滑走路建設(2030年)に向けた空港機能拡張路線をひた走っている。同時に三里塚闘争破壊に向けた東峰地区をはじめとした闘う農民、住民追い出し攻撃を強化している。その一環として空港用地内にある「丹波山『共有者の家』の破壊撤去にむけて千葉地裁に1月、提訴した。千葉地裁は、空港会社の主張を追認し、2月20日午前、強制撤去した。

 


「共有者の家」は、一坪共有地運動の拠点として1984年6月に反対同盟が建設した。だが空港公団(当時)は、反対闘争破壊に向けて1984年7月、共有地の分割と建物の撤去を求めて千葉地裁に提訴した。最高裁は、1994年3月、公団の言い分を認める不当判決を出した。しかし反対同盟は、一貫して断固として拒否してきた。

 

空港会社は、安倍政権の成長戦略に基づいて成田空港問題シンポジウムと円卓会議での「話し合いでの解決」を投げ捨て空港機能拡張路線を強行突破していくことに踏み出した。「共有者の家」の所有者は反対同盟であるにもかかわらず、個人所有としてデッチ上げ、その相続権をもつ家族から白紙委任状を取って回った手法に現れている。このような暴挙を許さず、連絡会は緊急の現地行動を取り組んだ。

 

連絡会は、B滑走路南側空港ゲート前で「丹波山『共有者の家』撤去強行 千葉地裁の強制執行を許さない」の横断幕を掲げ、「撤去糾弾!千葉地裁・空港会社を許さないぞ!」のシュプレヒコールを行なった。

 

司会の山崎宏さんは、反対同盟の「抗議声明 安倍内閣と国土交通省、空港会社が千葉地裁と結託して、われわれの丹波山『共有者』の家の建物に対して強権を発動して強制執行を行なった暴挙に断固抗議を表明する。『共有者の家』に至る道路を鉄製フェンスで封鎖し、立ち入りを阻み日常的に建物を管理できない状態にしておき、今回、強制執行による破壊、強奪という暴挙を行なった。

 

憲法に保障されている『主権在民』『財産権の擁護』に対する重大な侵害であり、民主主義を否定する行為である。強奪、破壊した建物をただちに復元して我々に返還せよ。強制執行に断固抗議する。2015年2月28日 三里塚芝山連合空港反対同盟代表世話人 柳川秀夫 大地共有委員会代表 加瀬勉」を読み上げた。

 

さらに「空港会社に忠実な千葉地裁は、反対同盟の財産を破壊し、諸物品を強奪した。この攻撃は、横堀団結小屋(12年11月)の強制撤去に続く暴挙であり、横堀現闘本部破壊裁判も同様の性格を持つものだ。現闘本部裁判は反対同盟を所有権者として提訴の相手とし、人格的には柳川代表を相手に裁判を起こしている。ところが『共有者の家』の『所有者』をデッチ上げた。そうすることによって反対同盟を全くカヤの外に置いてしまった。このような恣意的・ペテン的な空港会社のやり口を断じて許すことはできない。農民・住民無視の資本のやりたい放題の拡大路線を粉砕していこう」と訴えた。

 

辻和夫さん(『三里塚に生きる』自主上映会)は、「2月22日の上映会は、八〇人の参加があり成功しました。三里塚闘争の層の厚さを感じました。どうもありがとうございました。上映会後、山崎さんから本日の行動アピールが行なわれ、参加した。一坪共有地運動の拠点である『共有者の家』の破壊強行は、明らかにB滑走路延長計画も含んだ第三滑走路計画の先取り的な攻撃だ。丹波山『共有者の家』は、空港会社にとって二つの第三滑走路案のそれぞれの先端にあたり、滑走路と誘導路を結ぶ重要な地点だからだ。空港会社・千葉地裁を糾弾する」とアピールした。

 

最後にゲート前から再度シュプレヒコールを行った。

 

行動終了後、第三滑走路の計画地点の現地調査を行なった。東峰の東側に位置する新田地区の三里塚物産第二工場、圏央道建設予定コース、シンボリ牧場などを回った。いずれも農家のほか、一般住宅も多く第三滑走路計画の無謀さをあらためて確認した。

 

(Y)


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報告:3.4第4回横堀現闘本部撤去口頭弁論(朽廃建物収去土地明渡請求事件) 三里塚空港に反対する連絡会から

カラー現闘本部[1] 3月4日、千葉地裁(金子直史裁判長)で成田国際空港会社が三里塚反対同盟(柳川秀夫代表世話人)に対して横堀現闘本部撤去を求めた第4回口頭弁論(朽廃建物収去土地明渡請求事件)が行われた。

 


空港会社は、 反対同盟の「1991年、『成田空港シンポジウム』、1993年『円卓会議』は、政府が『成田空港問題』を『ボタンのかけ違い』と反省したところから始まり、結論的に、政府・公団(当時)は、シンポジウム・円卓会議に参加した(元)熱田派反対同盟の農民に対し、今後『あらゆる強制的手段』によらないことを約束した。

 

土地を取られる側に立てば、収用法の手続きと同じ結果をもたらす裁判手続きもここに含まれる」という主張に対して、「土地収用裁決申請を取り下げた公団が、『再度、土地収用法により、または、特別法を制定することで収用手続きを行なわない』、と確認されたものであって、裁判手続きを含むものではない」(準備書面14・10・17)と強引に解釈し、居直り的に「不法な有状態を解消するため、土地所有権に基づく返還請求権を行した本件訴訟のような民事訴訟までも含めて合意されたとは到底考えられるものではない」(同)と言い放ってきた。

 


さらに空港会社は、「信義違反」の事実の証拠である①公団の浅子直樹用地業務推進室長(当時)が北原派反対同盟に属する共有分割請求訴訟での記者会見(2002年12月24日)での「他の共有地については引き続き任意交渉し、訴訟で取得を求めるのは今回が最後である」と述べていた事実(毎日新聞02・12・25)。

 

②朝日新聞千葉版「一坪共有地地主の1000人に売却要請 NAA回答期限付き手紙」の記事の中で原告会社の談話として「協力が得られない場合でも訴訟による解決は考えていない」と述べていた事実――に対してもことごとく身勝手なストーリーをデッチ上げて否定してきた。

 

浅子発言に対しては、千葉地裁が共有地裁判で、「全面的価格賠償の方法にる共有物分割」(地権者との合意もなく一方的に金銭補償することをもって土地強奪ができる悪法)を前面に押し出し、「信義違反」の事実をことごとく排除し、「土地収用法上の収用手続とは本質的に異なる」とした判決(11・9・16)を持ち出して否定してきた(準備書面14・10・17)。

 

そのうえで(朝日記事の空港会社の発言は)「共有者持分権者へ持分売却依頼の手紙を送付した段階」(同)だと限定し、だから「協力を得られなかった場合、民事訴訟を行なうか否かといった方針まで決定する状況ではなかったため、原告が、その段階で、訴訟行為について明確に否定するような発言をすることは到底考えられない」(同)などと手前勝手な主観的な判断を押しつけてくるありさまだ。

 

さらに釈明書(14年12月5日)では、「仮にそのような発言がなされていたとしてしても、将来における訴訟による解決を否定する趣旨で述べたものではなく、かつ、被告との間で発言されたものではなく、被告に対し信義則違反を構成し得る程の契約的な意味を有するとは到底考えられないことから、被告の主張自体失当である」などと述べ、嘘つきを繰り返してきた空港会社だからその延長にあるのだと開き直っているにすぎない。

 

このように空港会社の主張は失敗し、信義違反は成立しており、不当な土地強奪であることを証明している。結局、空港会社は、必死で「被告の主張は円卓会議の合意事項等につき、誤った理解を前提とするものであって、何ら合理的な根拠を有するものではなく、失当である」と強調し、シンポジウム・円卓会議の歪曲と偽造のうえで浅子・空港会社発言を否定する根拠が薄弱であることを認めてしまっているのだ。

 

第二の争点である現闘本部進入路封鎖問題に対して反対同盟は、「横堀現闘本部に通ずる道路をバリケードで封鎖し、さらに本件物件の周囲を完全に鉄板で囲い込み、反対同盟関係者が本件建物について一歩も近づくことができないようにし、使用や修理・修繕を不可能とし、その結果として本件建物の状態を著しく悪化させておきながら、『建物としては朽廃し滅失状態となっている』として、本訴請求に及んだものであって、本訴請求は信義に著しく反するものであって、権利濫用に該る」と主張した。

 

ところが空港会社は、「航空機の航行の安全に支障が生ずるおそれがあったことから、空港管理者として安全管理上行なったものであり、被告が主張する使用等を妨害する目的で行なったものではない」(同準備書面)などと反論してきた。

 

さらに、「原告としては、被告より、本件物件への立ち入りについて申し出があれば、空港運用上の支障等により日時等は制限されるが、原告随行の上、認める用意があったものの、これまで、このような申し出はなかったものである」(同)と立ち入りを認めるポーズさえも示してきた。

 


しかし反対同盟の「横堀現闘本部の検証」、現闘本部の歴史、封鎖の不当性などを証明する証人尋問の要求に対して空港会社は、「敢えて検証」(検証申出に対する意見書/14年6月26日)は必要ない、「承認尋問については、その必要性を認められない」(意見書/14年10月17日)と否定しているように、これが本音なのである。しかも仮執行宣言付き判決を求めてきた。いずれにしても論理的一貫性がなく、ウソの上塗りのため論点をすりかえながら反論しているレベルなのである。

 

空港会社の目茶苦茶な主張に対して裁判所も危機感を現わし、「本件請求が、平行滑走路の整備と横風滑走路の整備とのいずれを目的とするものか」(裁判所/求釈明書/14年11月11日)、(空港会社の発言について)「新聞記事に引用されたような発言自体をしていない旨を主張しているのか、それとも、そのような発言自体はあったが、将来における訴訟による解決を否定する趣旨で述べたものではない旨を主張しているのか」(同)と誘導しなければならないほどだ。

 

空港会社の暴論、追認する地裁を許さず、勝利判決を勝ち取るために支援連帯を行なっていこう。


■横堀現闘本部撤去裁判
(朽廃建物収去土地明渡請求事件)



第五回口頭弁論 千葉地裁第601号法廷 
5月20日(水)午前11時

■裁判闘争費用のカンパ(1口 2000円)を訴えます。
振替口座:00290―1―100426 大地共有委員会〈Ⅱ〉

三里塚芝山連合空港反対同盟(代表世話人:柳川秀夫)/大地共有委員会Ⅱ(代表:加瀬 勉)

〒289─1601 千葉県山武郡芝山町香山新田90─5(案山子亭)/電話&
FAX0479─78─8101


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報告:2.22「映画『三里塚に生きる』自主上映会

三里塚に生きる 2月22日、日本キリスト教会館(東京・早稲田)で「映画『三里塚に生きる』(監督・撮影:大津幸四郎、監督・編集:代島治彦)」自主上映会(実行委員会)が行なわれ、会場いっぱいとなる80人が参加した。


上映実行委員会は、代島治彦監督の「配給宣伝・劇場公開をご支援ください」との要請に応え、自主上映と三里塚闘争について語り合う場を東京で創ろうということでできればいいなという思いを込めて2014年12月に、上映実行委員会が作られた。呼びかけ人は、今も三里塚闘争の支援を続けている繁山達郎さん(研究所テオリア)、芝崎眞吾さん(連帯社)、辻和夫さん(横堀団結小屋維持会/田んぼくらぶ)、和多田粂夫さん(元管制塔被告)、中川憲一さん(元管制塔被告)、平田誠剛さんの6人。賛同人は41人だった。


上映時間2時間20分。登場しているのは13人。柳川秀夫さん(元青年行動隊リーダー)、故・三ノ宮文男さん(元青年行動隊リーダー)、小泉英政さん(三里塚に定住した支援者)、島寛征さん(元反対同盟事務局次長)、三ノ宮静枝さん(元婦人行動隊)、椿たかさん(元婦人行動隊)、故・大木よねさん(元婦人行動隊)、萩原勇一さん(元親同盟)、堀越昭平さん(元親同盟)、石毛博道さん(元青年行動隊)、秋葉清春さん(元青年行動隊)、山崎宏さん(団結小屋の住人)、北井一夫(写真家)さんなどだ。登場した皆さんは、三里塚の今と「思い」をそれぞれ語り続けた。参加者は、登場するそれぞれの「重い語り」を受け止め、自分史を検証しながら引き込まれていった。参加者のアンケートにも「素晴らしいドキュメンタリーだ」「生きるとは何かを考えさせられた」「三里塚の人々の思いがよくわかった」等々に現れている。

 

映画を制作したのは、2人の監督。撮影を担当したのは大津幸四郎監督。編集やインタビューや編集を担当したのが代島治彦監督。上映後の代島監督講演会の冒頭、司会の辻さんがからあいさつと「監督・撮影の大津幸四郎さんが14年11月28日に肺がんで逝去されました。謹んでご冥福をお祈りいたします」と報告した。

 

代島監督の講演に移った。現地に詳しい方々が集まるだけに、「当日どんな意見が出るか、戦々恐々としています」と、事前に語っていた代島監督だが、「会場から笑い声があり、ここで笑うのかと、映画館とは違う体験ができた。」と、会場の熱気が伝わったことを述べた。「昔のことは喋りたくねえ」という人々の前で苦労したが三里塚闘争の真実を伝えたかったことを語った。(講演要旨別掲)。

 

現地から駆けつけた石井紀子さん(成田市川上)は、「この映画を観るのは3回目だ。観るたびに新たな発見があり、三里塚の人々の気持がわかってくる。私は一九七五年に東峰部落に入った。三里塚ワンパックを立ち上げて東峰の人たちと一緒にやってきた。空港会社は、小泉英政さんが43年目にしてようやく大木よねさんの土地に対する強制収用の補償問題を空港会社と小泉英政さんと話し合いを始めるわれるという有様だ。映画で小泉さんの思いが語られていてよかった。東峰は、北原派、旧熱田派、旧小川派の関係者がいる。あまり多くを語らない、生きていることが闘いだという感じだ。映画を作ると聞いて、何人が喋ってくれるのかと思ったほどだ。いまだから語りたい農民の気持を撮れていた。終わりがない三里塚だといえる」と発言した。

 

呼びかけ人あいさつが芝崎眞吾さん(連帯社)から行なわれ、かつて現地援農の取り組みのことを紹介しながら決意を表明した。

 

会場から感想や質問があり、交流の最後に、山崎宏さん(労活評現闘)が、最新のから現地報告と丹波山「共有者の家」撤去への抗議行動への参加を呼びかけた。策動を許すな! 2・28現地緊急抗議行動に結集を! 三里塚空港に反対する連絡会」が呼びかけられた。

 

最後に質疑応答などが行なわれ交流を深めていった。

(Y)


 

代島監督 代島監督の講演から
「見えにくくなっていた三里塚闘争、百姓の闘いは、基地や原発の問題ともつながっている」


今日は三里塚闘争に関係している方が多いということで画面に対して反応が一番あった上映会になった。ここで笑うのかのシーンがいくつもあって今でとは違う体験ができた。

 

この映画は、大津幸四郎さんに誘われる形で2012年8月、三里塚に踏み入れた。最初は大津さんの思いだった。1968年の「三里塚の夏」に写っている人たちが、DVD化されるのを契機に今どうしているのだろうかということを一人一人会って話してみたいということだった。島さんも柳川さんも温かくは迎えてくれたが、「昔のことは喋りたくねえ」「今、生きることで抵抗している。それでいいじゃないか」ということだった。また、「シンポジウム・円卓会議が終わって、それぞれが自由に生きている。今の三里塚を撮れるのか」と言われたりもした。

 

ドキュメンタリーを作る仲間たちは、東日本大震災があり、被災地を撮りに行ったり、福島原発事故など現在進行形のテーマに入っていた。私は、自分の八〇年代、九〇年代の生き方の反省もあって三里塚に入った。

 

この映画は、単純に闘争を描くということではなくて、日本の戦後の長い時間の動き、人間ってなんだろうという思いが三里塚の人々と話すなかで深く考えることができた。

 

映画には登場していないが、早くから石井紀子さんとはお話していた。逆に柳川さんは農作業、講演などの喋りだけでインタビューはできませんでした。柳川さんは、そういう方なんですね。生き方です。

 

山崎さんは、一番最初に登場しています。撮った順じゃないです。ある上映会で山崎さんが三里塚に生きる一人に入るのか入らないのかという質問があったが、僕は「入る」と言いました。三里塚で生きていると感じたからです。初対面なのに色々と質問をした。山崎さんは緊張感を持って答えたくれた。

 

大津さんが亡くなる前に気にしていたのが、三ノ宮静枝さんだった。周辺の人たちは静枝さんに文男さんのことを聞く人はいなかった。私たちは何回か静枝さんに伺うなかで文男さんの話ができた。静枝さんにとっては、文夫さんのことは過去の話ではない。今も生きている。

 

一人一人の体験、悩み、苦しみ、うしろめたさ、悲しいことなどの心話を持ち、溜め込みながら人生の心話になっていくんだなと思う。だからこの映画は、一人一人の心話です。

 

三里塚は、円卓・シンポジウムを反対同盟の側から働きかけ、国と話し合いによって謝らせて闘争を解決したと言う人がいたが、実感としてそう思えなかった。共生という道を選択するが、真実が見えなくなってきた。

 

この映画の中で三ノ宮文男さんの遺書と大木よねさんの戦闘宣言が朗読される。開港後、北原派と熱田派が分裂し、内ゲバなど色々あったなかで三里塚の真実が見えにくくなっている。多くの人々は、三里塚のイメージが新左翼、過激な暴力という印象が残ってしまった。

 

若い人たちの中で三里塚って、農民の闘いだったんだと言う者がいた。だからこそ見えなくなっている百姓の闘いである三里塚を撮りたかった。基地や原発の問題とつながっている。
(要約・編集部) 

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丹波山「共有者の家」撤去策動を許すな!2.28現地緊急抗議行動に結集を!

三里塚地図















丹波山「共有者の家」撤去策動を許すな!

2.28現地緊急抗議行動に結集を!


三里塚空港に反対する連絡会


日時:2月28日(土)、13時
場所:横堀農業研修センター(0479―78―0100/横堀農業研修センター
千葉県山武郡芝山町香山新田131)/研修センターから「共有者の家」に移動
主催:三里塚空港に反対する連絡会

(連絡先:千葉県山武郡芝山町香山新田90-5/電話:FAX0479-78-8101)


■会場への行き方:京成東成田駅地上 12時30分集合 迎えの車待機
10:34発  京成上野特急 →11:42着 京成成田→10:32発  京成成田 →乗り換え 11:52発 京成本線(普通) [芝山千代田行き]→11:57着  東成田

 

成田国際空港会社は丹波山の「共有者の家」を破壊・撤去するために1月、千葉地裁に強制執行の手続きを進めるように申し立てを行った。


「共有者の家」は、平行(B)滑走路予定地の南端付近の一坪共有地にあり、再共有化運動の拠点として1984年6月に反対同盟が建設し、会議や宿泊に活用していた。


空港公団(当時)は1984年7月、土地の所有権50分の43を取得したとして共有地の分割と建物の撤去を求めて千葉地裁に提訴、1994年3月に公団の言い分を認める最高裁の決定が出された。公団は東峰地区に代替地を用意し、建物の移転を求めて来たが、反対同盟は一貫して拒否してきた。


「NAA(空港会社)によると、裁判が確定した当時は、反対派と国が話し合いを始めた成田空港問題シンポジウム(91~93年)と、続く円卓会議(93、94年)が開かれていた。判決を受けてすぐに強制執行に踏み切ると、話し合いでの解決に影響を及ぼすとの判断があったため、見合わせていた。今回は、任意での収去の見通しも立たないことから、強制執行で区切りをつけることになったという。」(「朝日」2015.1.16)。横堀現闘本部の裁判による破壊策動同様、またもや裁判所(司法権力)を使っての強制執行である。


空港会社は昨年11月頃、道路と空港用地の境に鉄製フェンスを設置し、それまでは「共有者の家」まで行けたのに、全く近付けず建物を見ることさえできなくしてしまった。


空港会社は同じ頃、元反対同盟代表(故人)を所有者として、家族で相続権を持つ人たちから白紙委任状を取って回った。そして今回それを元に申し立てを行ったのだ。


「共有者の家」の所有者は反対同盟という組織であり、決して元代表個人のものではない。しかも元代表は20年以上前に代表を辞任しているのだ。



空港会社は反対同盟の現代表(柳川秀夫代表世話人)が建物の撤去・移転を断固拒否しているため、「所有者」をデッチ上げた。そうすることによって反対同盟を全くカヤの外に置いてしまったのだ。


実際、現在争われている横堀現闘本部撤去の裁判においては、反対同盟を所有権者として提訴の相手とし、人格的には柳川代表を相手に裁判を起こしている。このような恣意的・ペテン的な空港会社のやり口を断じて許すことはできない。そして、それを認めて受理する千葉地裁も同罪である。


本裁判の流れは裁判所が関係者(元代表の相続権者)に告知し、期限までに収去されなければ裁判所の執行官が強制執行するということだ。これが空港会社が悪知恵をはたらかせて作り上げたシナリオだ。


国、空港会社は三里塚闘争の歴史から何も学ぶことなく、再び強制的手段を用いてひたすら利益を追求することにのみ邁進している。「東京オリンピック」を目途に年間41万回飛行を目指し、そのために夜間飛行制限時間のなしくずし的緩和を周辺自治体に働きかけている。また、2030年度を目途に第3滑走路建設計画を検討している。かかる農民・住民無視の資本のやりたい放題の拡大路線を粉砕しなければならない。


 2.28現地に結集し、抗議の声を上げていこう!


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報告:1.11 2015三里塚空港反対同盟旗開き

2015反対同盟旗開き 1月11日、三里塚芝山連合空港反対同盟(代表世話人:柳川秀夫)は、「第3滑走路計画」粉砕を掲げて、横堀農業研修センターで2015年旗開きを行い、今年も闘う決意を示した。参加者は32人。

 

国土交通省「首都圏空港機能強化技術検討小委員会は、安全軽視の過密運航・環境破壊の「第3滑走路」計画を打ち出し、2030年度をメドに完成させ50万回発着を目指すというのだ。こんな財政根拠無し、住民追い出しを前提とした無謀な計画を金儲け優先で成田商工会や経済界が一体となってキャンペーンを強化している。

 


成田空港振興協議会の講演会(2014年11月19日)で黒野匡彦(元成田国際空港社長)が「国が言い出す前に第三滑走路建設を地元が言いだすべき」と煽り、内陸空港の致命的な欠陥である飛行制限時間(夜間飛行制限を午後11時から午前0時までに延長)の緩和にむけて圧力をかけるほどだ。小泉一成成田市長も市長選挙後(12月14日)、「第三滑走路建設は選択肢の一つ」と強調し、連携プレーの強化を指し示した。

 

さらに「成田第3滑走路を実現する会」臨時総会(12月28日)では早期実現署名(目標30万人)が目標署名に届いていないにもかかわらず予算国会に間に合わせるために137000人分をあわてて15年1月に国交相に提出することを決めた。

 

夏目誠空港会社社長は、「年始の訓示」で「第3滑走路」計画キャンペーンを横で見ながらアジア・ハブ空港競争の敗北、羽田空港との増便競争の劣勢をなんとか挽回するためにLCC(格安航空)増便と新ターミナル・「第3旅客ターミナル」の供用、誘導路整備などの空港拡張を「なんとしても成功させなければいけない」と叫ぶしかなかった。とりわけ必死な延命のために成田空港圏自治体連絡協議会に対して人権破壊に満ちた飛行時間制限緩和要求の拡大、闘う農民に対する追い出しと三里塚闘争拠点破壊攻撃などを強めざるをえないのだ。


旗開きは、山崎宏さん(横堀地区)の開会あいさつで始まった。

 

山崎さんは、「安倍政権の下でとんでもない社会が作られようとしている。三里塚でも過去の歴史を一切無視して第三滑走路計画、LCC導入と制限時間の撤廃策動が強まっている。敵権力に屈することなく勝利をかちとっていこう」と訴
えた。

 

柳川秀夫さん(反対同盟代表世話人)は、「空港会社は現闘本部破壊にむけて裁判に提訴し、撤去準備を進めている。裁判の結果なんて、いいことがあったためしがない。むこうは3本目の滑走路を作ろうとしている。周辺住民に対して請願署名を取り組んでいる。自民党が選挙で圧勝し、景気対策ということで空港拡張しようということだ。腹一杯飯を食っていくことが発展だと言っている。こんな価値観に抗してわれわれの価値観を作り出していかなければならない。国と空港会社が空港を作ろうとすることに対して対応していくこと以上に、50年を闘ってきた三里塚闘争は、空港問題にかぎらず、世の中のあり方を問い、新しい社会を作り出すことをめざしていきたい。皆さんとともに確認したい。まさに革命だ。三里塚は、そこに使命がある。百姓をやってて天候不順など環境危機を感じる。地球の危機、人間の存亡に関わる事態まで引き起こしている。物質文明にひた走るのではなく、新しい社会を模索するしか生き残れない。なにが問題なのかはっきりさせていきたい。今年も頑張っていきましよう」と発言した。

 

加瀬勉さん(大地共有委員会Ⅱ代表)は、農村コミュニティーの危機、介護問題などを語りながら社会が抱える諸課題を浮き彫りにし、「深刻な状態だから取り組まなければならない課題ははっきりしているが、主体が間に合っていない。しかし沖縄の衆院選挙は勝った。闘っている主体がちゃんとしていれば統一戦線ができるということだ。敵に分裂を強いることもできた。これは三里塚闘争の原則だった。沖縄の教訓を身につける必要がある」と述べた。

 

さらに「昨年末、空港会社と行政の非公開の陰謀会があった。会社は24時間飛行させてくれと要求した。資本の論理からすれば必然だ。革命的警戒心を強めなければならない」と強調した。


石井紀子さん(成田市川上)は、「東峰から川上に移って静かになると思ったが、深夜になると空港騒音がひどく感じる。第3滑走路問題が上がってえらいことになっている。行政に説明しろと要求したりしたが、まだ具体的なことは言えないという態度だ。川上は古い農村だが、暮らしにくくなっきている。農村潰しでしかない。空港会社は、エコ空港とか言っているが農業を潰している。へこたれない野菜を作り、たくさんの人に食べてもらい、立派な野菜ができるところだと訴え続けていく。映画『三里塚に生きる』が公開され、若い人たちにも勧めた。どんどん広げていこう」と発言した。

 

平野靖識さん(東峰地区らっきょう工場)は、「第3滑走路計画用地内に三里塚物産第2工場が存在している。空港会社にとっては残念でした。こんどのデモの途中でぜひ立ち寄ってください。1966年に三里塚闘争が始まった。来年、50年だ。沖縄の選挙勝利は、うれしかった。昔、沖縄・水俣・三里塚は、反権力の砦として闘った。今も続いている。50年闘われた三里塚は、国際的にも注目されてきた。来年は三里塚闘争は50年だ。元気で闘っていこう」。

 

「暮れに空港会社が来たので『第3滑走路はリアリティーがあるのか』と問いただしたら、『あれは国のほうの技術検討会で増やそうとすればどうなるのかということを言っているだけだ』と言っていた。問題は、地域力が落ちているなかで、空港建設のおこぼれにすがるような態勢に入っていることだ。周辺はゴルフ場、産業廃棄物処理場、公園墓地が多いことに現れている。空港が来ると栄えるというのは真っ赤なウソだ。いかにその地域で根付いて暮らしていけるかが課題だ」と批判した。


たじまよしおさんのメッセージ紹介後、支援の発言が続いた。

 

関西・三里塚闘争に連帯する会から昨年の反空港全国連絡会の取り組み、京都・米軍Xバンドレーダー基地反対闘争の報告が行われた。

 

横堀団結小屋維持会から「三里塚に生きる」・東京自主上映会(2月22日(日)/午後1時半/日本キリスト教会館6F〈早稲田〉)を予告編を上映し、紹介しながら参加をよびかけた。      (Y)

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報告:12・14三里塚―東峰現地行動

14 三里塚空港に反対する連絡会は、12月14日、旧東峰共同出荷場跡で「12・14三里塚―東峰現地行動」を行い、40人が参加した。

 


政府―国土交通省の「首都圏空港機能強化技術検討小委員会」は、2030年度をメドに成田・羽田の両空港に新しい滑走路を増設する計画を立て、周辺自治体や航空会社に提案した。成田空港に対しては、安全軽視・環境破壊の過密運航にむけて20年東京オリンピックまでに年間41万回離着陸を打ち出した。さらに地元商工会や経済界がつくる「成田第三滑走路実現する会」と国交省が一体となって年間50万回に向けて三本目の滑走路を建設するという策動を開始している。カネと暴力によって農民を追い出してきた歴史を何ら反省せず、再犯していく居直りを続けている。連絡会は、「成田空港「第三滑走路」計画を撤回せよ! 横堀現闘本部裁判勝利! 年間50万回飛行、飛行制限時間緩和を許さない! 反原発―再稼働やめろ!TPP反対!」のスローガンを掲げて東峰現地行動を取り組んだ。

 


集会は、山崎宏さん(横堀地区/労活評現闘)のあいさつから始まり、「本日は総選挙の投票日だ。安倍政権が大勝すれば、まさにナチスの全権委任法を与えるような事態だ。『第三滑走路』計画に反対し、安倍政権打倒にむけて断固闘っていこう」と呼びかけた。

 

石井紀子さん(川上地区)は、「『第三滑走路』計画について住民の不安が高まっている。11月末に成田市が説明会を行ったが、『国が確定的なことを言っていないから、わからない』を繰り返すだけだった。川上地区は用地内に入るので住民の不信感が増した。成田空港よりも羽田空港の利用率が増えているのに、なんで新たな滑走路を作るのか。形だけ滑走路を作るということがミエミエだ。破綻していくのは明白だ。私は、ここで野菜を作り、しっかりと生活していく」と発言した。

 

また、映画「三里塚に生きる」に触れて「東峰から移転した堀越昭平さんが出てくるが、本当は移転したくなかった思いを語っていた。闘う柳川秀夫さんは、かっこいい。こういう人がいるかぎり三里塚闘争は続いている。そして、同じような思いで生きている人たちがいる。東峰の地に集う人々がいる。私たちはこれからもここで生きていく」と強調した。

 


平野靖識さん(東峰地区・らっきょう工場)は、「三里塚物産の第二工場が新田地区にある。静かな所を求めて作ったが、第三滑走路が来るとしたらとんでもない。私たちなりに異議申し立てを行っていきたい」と発言した。

 

さらに空港会社による市東孝雄さん(天神峰地区/北原派反対同盟)の土地強奪裁判に触れ、「三里塚物産は、父親の市東東一さんの時代からお世話になってきた。空港会社による市東さんの土地強奪は、人ごとではない。裁判闘争を支援している」とアピールした。

 

関西三里塚闘争に連帯する会の苅谷稔さんは、泉州沖に空港をつくらせない住民連絡会の9・21集会、11・29~30第一三回反空港全国交流会を報告し、連帯する会のアピールを紹介した。

 

集会終了後、東峰部落の開拓道路(B滑走路用地内)にむけてデモに移った。

 


開拓道路に到着後、山崎さんは、「成田空港会社と地元経済界は、羽田空港の利用拡大に危機感を感じ、生き残りに必死だ。成田離れの拡大を止めるためにLCC専用ターミナルを作り、増便をねらっている。しかし、周辺住民との関係で飛行制限時間(夜11時まで。緊急時は12時)があるため、空港会社にとって致命的な限界だ。だから制限時間の緩和圧力を強めている。成田第三滑走路計画とともに農民、住民への犠牲の強要を許してはならない」と訴え、B滑走路にむかって抗議のシュプレヒコールを行った。

 

デモは、解散地点の共同出荷場跡に到着し、最後に辻和夫さん(横堀団結小屋維持会/田んぼくらぶ)から2・22「三里塚に生きる」上映会(別掲参照)への協力が呼びかけられた。(Y)



■2015年反対同盟旗開きのお知らせ
主催:三里塚芝山連合空港反対同盟(代表世話人:柳川秀夫)
日時:2015年1月11日(日)、正午
場所:横堀農業研修センター(0479―78―0100/千葉県山武郡芝山町香山新田131)
参加費:1000円

連絡先:〒289─1601 千葉県山武郡芝山町香山新田 90─5(案山子亭)

/電話&FAX0479─78─8101

■会場への行き方:京成東成田駅地上 11時00分集合 迎えの車待機
09:13発  京成上野特急 →10:21着 成田→10:32発  京成成田 →乗り換え 京成本線(普通) [芝山千代田行き]→10:37着  東成田 


■2・22『三里塚に生きる』上映実行委員会の賛同人になってください。
呼びかけ:繁山達郎(研究所テオリア)、芝崎眞吾(連帯社)、辻和夫(横堀
団結小屋維持会/田んぼくらぶ)

映画『三里塚に生きる』をご覧になりましたか(11月22日から12月19日まで東京・渋谷「ユーロスペース」で上映)。

代島治彦監督の「配給宣伝・劇場公開をご支援ください」の要請に応え、自主上映と三里塚闘争について語り合う場を東京で創ることができればいいなという思いを込めて、『三里塚に生きる』上映実行委員会を立ち上げることにしました。

映画に対しては様々な観点からのアプローチがあるでしょう。当日は代島治彦監督をお招きし、語り合いましょう。とりあえず辻の感想文(★)を参考資料にしながら共に探っていけたらなと思います。


賛同していただける方は、住所・氏名・連絡先(肩書き、氏名の公表の有無併記。記載がない場合は、「無」)をFAXか、mailをいずれかの連絡先に送ってください。賛同金は、「映画賛同金」と明記して新時代社に送ってください。(締め
切り2015年2月中旬)

●賛同金送金先/郵便振替 新時代社 00290=6=64430 「映画賛
同金」と明記
●賛同人(一口1000円)
●上映日時/2015年2月22日(日)/午後1時30~(上映時間/140分)/午後四時~代島治彦監督講演&賛同人の発言
●場所/早稲田奉仕園内/ 6ABC号室(日本キリスト教会館4F(地下鉄東西
線早稲田駅3b番、2番出口から徒歩5分)
http://www.hoshien.or.jp/map/map.html


●連絡先:
研究所テオリア
連絡先 東京都千代田区内神田1―17―12勝文社第二ビル101 TEL・FAX03―6273―7233
email@theoria.info

連帯社
連絡先 東京都文京区小石川1―8―9第二彦坂ビル5階 TEL FAX03―3814―1694

新時代社 東京都渋谷区初台1―50―4―103 TEL03―3372―9401 FAX03―3372―9402
mail@jrcl.net



●『三里塚に生きる』公式サイト

http://sanrizukaniikiru.com/
MotionGallery(モーションギャラリー)

https://motion-gallery.net/projects/sanrizuka

★辻の『三里塚に生きる』の感想文は、三里塚芝山連合空港反対同盟大地共有委員会(Ⅱ)ブログに掲載されています。
http://blog.livedoor.jp/kyouyutisanri/archives/8613983.html

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映画『三里塚に生きる』を観て

j_top_c 11月22日、渋谷ユーロスペースで「三里塚に生きる」の上映がスタートした。12月19日まで「不屈のロードショー」が行われる。「三里塚の今」を考えるためにぜひ観てほしい。


監督の思い

初日舞台あいさつが行われた。

 


代島治彦監督は「ご来場ありがとうございます。共同監督の大津幸四郎は、体調崩しており、ぜひ駆けつけたいといっていたが来れませんでした」と報告した。

 

大津監督の思いは、こうだ。「ともかく出来てしまったからには、農民たちの闘いは敗北したと括られるだろう。しかし、農民たちはこの地でヒコーキの発着を横目で眺めながら、農業を続けている。生きてつづけています。農民たちの生活も、心の裡も複雑に揺れ動いている、でしよう。私たちはカメラを彼らの脇にそっと置いて、彼らの独白を静謐な映像にしてみました」(『三里塚に生きる』採録シナリオ)。

 


代島監督は、「この国を相手に命をかけて闘った三里塚の人びとは『生きるかなしみ』の世界を生き続けてきました。人間は愚かで、無力なものだということを胸に刻みながら。だからこそ、いま彼らが語る真実は『人間は自らの無力さに気づかなければ、ほんとうの意味で人生を肯定的に生きることはできない』ということを教えてくれるのです」(同シナリオ)という観点からフィルム編集をやりきった。映画は二人のフィルターを通しつつも、次々と三里塚の人々の過去・現在・未来を浮き彫りにしていった。

 


「大木よね 戦闘宣言」を映画で朗読した吉行和子さん(俳優)は、「大木よねは、戦闘宣言でわかるようにすさまじい女性だった。だから監督に『戦闘宣言を読んでくれないか』と依頼されて『やるっきゃない』とOKした。三里塚に参加したわけではないが、映像は一人一人の生き方を伝え、色々と強烈に考えさせる。なにをやってもだめだという雰囲気の中で、だめでも反対していくエネルギー、忘れてはいけないものを感じさせる。今もそれは続いている。会場に若い人たちが参加しているが、さらに若い人たちに観てほしい映画だ」と訴えた。

 


映画に出演した北井一夫さん(闘争を記録した写真家)は、「大津さんは、45年間、心に残る三里塚があった。その思いを映像化した。大津さんの小川プロ時代の白黒映像もすごかったが、『三里塚に生きる』のカラー映像はみずみずしい新鮮さを感じる。三里塚とはなんだったのか突きつける説得力がある映画だ」と強調した。

 


柳川秀夫さんの思い


映画内容を詳細に記述することはできないが、「主な登場人物」をあえて以下のように明記しておく(パンフレット)。三里塚に心を寄せる人々であればこの映画の全体像をぼんやりと見えてくるのではないか。

 


登場しているのは柳川秀夫(元青年行動隊リーダー)、故・三ノ宮文男(元青年行動隊リーダー)、小泉英政(三里塚に定住した支援者)、島寛征(元反対同盟事務局次長)、三ノ宮静枝(元婦人行動隊)、椿たか(元婦人行動隊)、大木よね(元婦人行動隊)、萩原勇一(元親同盟)、堀越昭平(元親同盟)、石毛博道(元青年行動隊)、秋葉清春(元青年行動隊)、山崎宏(団結小屋の住人)、北井一夫などだ。

 


なお観客に配布された「サンリヅカニイキル? U(アンダー)三〇世代の感想座談会」は、1980年代以降に生まれた7人がおおいに語っている。その中味、
なかなか興味深いものだ。

 

映画は、三ノ宮文男さんの自死と柳川さんの三里塚に生きる=「闘う根拠」、
大木よねさんと小泉英政さんの三里塚に生きる「闘う根拠」、そして山崎宏さんの「闘う根拠」を観る側に迫ることに成功している。

 


印象的だったのは代島監督が柳川さんに対して、「なぜ闘いをやめないで闘い続けるのか」という問いに対して、「三ノ宮が死んでるのが一番でけえけど」、(三ノ宮遺書が)「『ここでずっと生き続けろ』っていう風に言っているからな」、「生きられる環境を(作れ)ってことだんべからなぁ、三ノ宮が言っていることはよ。そういうことをちゃんとやれっていうことだ」と語るシーンはズッシリと迫ってくる場面だ。あらためて柳川さんの思いがわかるような瞬間だった。

小泉英政さんの思い

冒頭、成田空港の轟音とともに全体像が映し出されるが、すぐに空港会社によって破壊された横堀団結小屋(労活評)が登場。さらに山崎さんへのインタビュー、横堀大鉄塔の上から山崎さんが空港を断固としてにらみつけるシーンを押し出してくる。このワンシーンの後に「三里塚に生きる」のタイトルが観客に飛び込んでくるのだ。

 

ラストコーナーでも「空港誘導路と隣接する『よねの畑』」シーンでは小泉さんが黙々と農作業しているシーンだ。小泉さんは、「普通のおばあちゃんが最後まで国に抵抗するという、そういう気持ちに惚れた訳で。引き継ごうと思うのは、そういう気持ちですよね」と語る。小泉さんの思いは、初日先着二〇人に三里塚・小泉循環農場の里芋プレゼントに現れているのかなと感じながらゲットした。

 

(Y)

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映画案内『三里塚に生きる』


よいよ11月22日から
東京・渋谷ユーロスペースでロードショー

長編ドキュメンタリー映画「三里塚に生きる」



 カメラが最初に訪ねるのは、「大地共有委員会2」の大看板が立つ横堀の団結小屋。団結小屋住人・山崎宏さんは、なぜ、空港に反対し続けるのか?との問いに、「何も変わっていない。問題は解決していない」と答えます。カメラは、その言葉を確かめるかのように、かつて激しく闘った人々を訪ねます。

 
 後半では、飛び交うジェット機を背景にしながら、反対同盟代表世話人・柳川秀夫さんが、もくもくと農作業を続ける姿や、東峰の畑で大木よねさんの思いを語る小泉英政さんが印象的です。
 

 映画のチラシやパンフレットに記載はありませんが、大地共有委員会2代表の加瀬勉さんの若きの姿も登場します。大木よねさんの住まいが強制代執行で奪われるその日、よねさんとともに脱穀作業をつづけ、大勢の機動隊に向かって激しく抗議しています。
 

 そのほか、アジア連帯講座が参加したデモや集会、旗開きの映像も登場しています。
 

 公共の名のもとに行われた暴力的な空港建設の理不尽さをうかびあがらせ、そこで生きている人々の姿、人生を記録した映画です。
 
 三里塚闘争に関わった人は見逃せない映画です。
 
 

 映画案内『三里塚に生きる』

監督・撮影:大津幸四郎、監督・編集:代島治彦

忘れられた人々の、忘れられない物語

国家権力を恐れなかった人びと


 農民たちに何の相談もなく一方的に新空港建設を決めた閣議決定から半世紀を迎えようとしている。現代の日本では、三里塚闘争は終わったものと、意図的に忘れ去られようとしている。大震災のあと、多くのカメラは被災地にむかった。しかし、二人の監督は、あえて三里塚に行き、国の暴力と正面から闘った農民、いまも闘い続ける農民に向き合う。強制的な弾圧に屈せず、どのように闘ったのか、いかに悩み、いかに傷つき、いかに苦しんだのか。

 人びとが静かに語る言葉が、この国の体質を浮き彫りにする長編ドキュメンタリーである。国家権力が何をしたのか、国家と闘うには何が必要なのかを伝え、そして人間は何のために生きるのかを考えさせる映画だ。日本ドキュメンタリー界で長いキャリアを持つキャメラマン大津幸四郎と、年下の映像作家代島治彦、二人の共同監督による作品。大津は、一九六八年、小川プロの三里塚作品、第一作目「日本解放戦線・三里塚の夏」を撮ったキャメラマンだ。

三里塚に向かったきっかけは、大津が「三里塚の夏」のDVDブックを製作したことにある。(「小川プロダクション『三里塚の夏』を観る」鈴木一誌編著、2012年太田出版)。一九六六年、佐藤栄作内閣は農村地帯である成田市三里塚および芝山町に空港建設を一方的に決める。農民たちは空港反対同盟を結成し、反対運動に立ち上がるが、政府・空港公団は機動隊を投入し、強制的に反対運動をつぶそうとする。国家の暴力にどう対抗するのか。三里塚闘争が転換点をむかえた六八年、小川紳介監督が率いる小川プロダクションは、抵抗する農民の姿を、農民の側に加担して描いた映画「日本解放戦線・三里塚の夏」を世に送り出した。


農民や青年たちは、「武装」しようと話し合い、反対同盟の幹部にも迫る。完全武装の機動隊と対峙した女性たちは、激しく声をぶつける。「お前たちの母親は、人を殺すためにお前を産んだのか」。最初はとまどいながら、しかし、国家権力と闘うことを覚悟し、どうどうと振る舞うように変わっていく。

このいきいきと闘った人々はどうしているか? 元気でいるだろうか? というつぶやきが、四五年ぶりに会いに行くきっかけだったそうだ。ところが、三里塚は、ジェット機が頻繁に離着陸を繰り返す騒音の中にある。小川プロの映画にもなった辺田部落を訪ねるが、かつての場所に農家は一軒も残っていない。

今もつづく三里塚闘争


農民が命をかけて抵抗し、全国から学生や青年が集まり三里塚闘争は大きな抵抗闘争となった。一九七八年、計画では三本だった滑走路が一本だけで、空港は「部分開港」する。八三年反対同盟は大地の共有運動を巡って分裂する。九〇年代、隅谷調査団が国と農民との調停にたち、シンポジウム・円卓会議を経て、九四年、国は「強制的な用地収用は二度と行わない」「地域住民との合意のうえで進めていく」と謝罪し、事業認定を取り下げた。また、農民の多くも謝罪を受け入れ、反対闘争から退場していった。

だが謝罪とはうらはらに、国は空港拡張をあきらめず、農家の軒先まで工事をすすめた。二〇〇二年サッカーワールドカップ開催を口実に、二本目の滑走路を供用開始し、農家の頭上四〇メートルをジェット機が通過する運用を始めた。また、共有地や農地などについても、空港会社(かつての空港公団)は裁判に訴え、所有者の意志を無視して強奪し、いまもなお同じ手段で強奪しようとしている。空港はいまだ未完成であり、闘争は今も続いている。

「浦島太郎」状態の中から始めて

 大津監督は、「浦島太郎」状態だった。記憶にある場所に家や目指す人もいない。ようやく訪ねあてた人も、長い年月でさまざまな苦悩があったのだろう、口は重く、簡単にはカメラの前では話さない。しかし、ベテランのドキュメンタリーキャメラマンであり、四五年前には「映画班」のヘルメットを被り、三里塚で撮影中に公務執行妨害で逮捕された大津だからだろう、ある人は懐かしい写真を手に、また別の人は開拓の思い出からカメラの前で静かに語りだす。

大津監督が開けた「玉手箱」の煙は、さまざまな言葉でちりばめられている。闘っていた時には、明かさなかった気持ちや、外からは窺うことができない苦労。複雑な心境。私にも、それぞれが輝いて聞こえた。

だが、映画は、一つの方向に導こうとはしない。ナレーションはなく、人々の独白と、かつての映像で構成されている。代島監督は「万華鏡のように、ちょっと位置をずらすだけで見える構図が一変する」と試写会で語っていた。どう見えるかは、観客にゆだねられている。

二人の死者が残した言葉


二時間二〇分と長いこの映画のクライマックスは、二人の死者の言葉だろう。

七一年、二度にわたって土地の強制収用が行われる。闘争は激しさを増し、機動隊員三人が死亡するまでになる。二二歳の三ノ宮文男は「国家権力ていうものは恐ろしいな。生きようとする百姓の生をとりあげ、たたきつぶすのだからな」との遺書を残して第二次第強制代執行の直後に自死する。その強制代執行では、大木よねの住宅と田畑も対象となった。大木よねは「戦闘宣言」を自宅の前に掲げた。

「遺書」を俳優の井浦新が、「戦闘宣言」を吉行和子が朗読する。二人の残した言葉は、あとに続く人々を生きさせている。今も闘い続ける柳川秀夫は、飛び交うジェット機の近くで、もくもくと農作業を続ける。出荷の作業をしながら、(あの遺書は)「生き続けろといっている」と答える。そして闘い続ける理由を問われると「悩んで、闘って、傷ついたことも、多くの仲間が死んだことも、空港ができたことで忘れられていくわけだっぺ。それは絶対に許せねえんだよ」と述べる。

支援者から大木よねの養子となり、三里塚に定住し農業を続ける小泉英政は、東峰の畑で空港を背にしながら、「最後まで国に抵抗することに惚れた」「それを引き継ごうと思う」と、代執行を一人で引き受けた大木よねばあちゃんについて静かに語る。

過去と現在を行きかいつつ


大津は「三里塚の夏」以降、小川プロを離れ、水俣シリーズなどを撮影する。

小川プロは七四年まで三里塚にとどまり、七本の三里塚映画を製作し、未公開のものも含め三里塚闘争に関する映像を多く残している。そうした過去の映像や、今回三年がかりで撮影した現在の映像が、自在に行き来し、国家権力に抵抗した農民の「長い時間」=人生を映像化している。

国家的事業、公共事業とされた成田空港建設。農民の暮らしは無視され、国家が一方的に決定し、押し付けてきた。闘争のなかで、目覚め、成長していく人びと。その一方で傷ついたことも。大震災や原発事故を経験し、国家や公共の名のもとに行われる政策の理不尽さを知り、どう生きるべきかを考える人には一つの指針となる映画でもあるでしょう。

この映画は、今年一一月二二日から一二月一九日まで東京・渋谷「ユーロスペース」で公開され、順次全国で上映される。前売り券を販売中。

日本での公開に先立ち、一〇月台湾国際ドキュメンタリー映画祭に招待されオー
プニングで上映され、好評だったとのこと。(敬称略)

【案内】12・14三里塚-東峰現地行動

12・14三里塚-東峰現地行動
成田空港「第3滑走路」計画を撤回せよ! 横堀現闘本部裁判勝利! 年間50万回飛行、飛行制限時間緩和を許さない! 反原発―再稼働やめろ!TPP反対!


●日時:12月14日(日)/午後1時結集

●場所:旧東峰共同出荷場跡(成田市東峰65-1)、開拓道路に向けてデモ

●会場への行き方:東成田駅地上12時結集/迎車待機(10:34発 京成上野 (特急)→11:42着 成田11:52発→11:58着  東成田)

●主催:三里塚空港に反対する連絡会
連絡先:千葉県山武郡芝山町香山新田90-5/電話:FAX0479-78-8101

●会場への行き方:東成田駅地上12時結集~待機迎車で会場へ(10:34発 京成上野 (特急)→11:43着 成田11:52発→11:57着  東成田)

1三里塚でも成田空港「第3滑走路」計画粉砕!

 政府―国土交通省は成田「第3滑走路」計画を打ち出してきた。これは羽田、成田などの首都圏空港の中長期的な発着枠の拡大を目指す「首都圏空港機能強化技術検討小委員会」(委員長・家田仁東大大学院教授)が出したものである。委員会は技術的な面に絞って可能性や選択肢を洗い出すという位置付けで、滑走路増設や発着時間制限の緩和など「タブーなし」(家田委員長)を掲げて検討を行ってきた。家田は「短期的には東京五輪がターゲット」としつつ発着枠の拡充策を検討すると述べている。

 成田はすでにLCC(格安航空会社)の要請を受けて、昨年から騒音下住民の反対を押し切って夜間飛行制限を午後11時から午前0時までに延長している。国交省はこの際、朝6時からの着陸を5時からに早めようとしたが、地元はそれを認めなかった。

 国交省の案では20年東京オリンピックまでに成田空港について①飛行機が着陸後に素早く滑走路を出るための誘導路を造る、②離着陸後の間隔時間を縮めて1時間当たりの発着回数を増やし、年間34万回にする、③さらに間隔時間を縮めて年間41万回を目指す、としている。

 「委員会」は2030年度をメドに成田・羽田の両空港に新しい滑走路を増設する計画を立て、周辺自治体や航空会社に提案した。成田では地元商工会や経済界がつくる「成田第3滑走路実現する会」と国交省が、実質的に一体となって年間50万回に向けて3本目の滑走路を1200億円かけて建設するというものだ。

 「委員会」は成田の3本目の滑走路について案を提示しているが、平行(B)滑走路の東側に並行した計画が出されている。これらはいずれも新たに滑走路建設のために多くの住民を強制的に移転させ、農地、山林を破壊し、騒音地域を拡大することである。この様な計画を出すこと自体、三里塚闘争の歴史を何ら顧みず、住民の意志を無視し、資本の利潤追求のみを図る許しがたい態度である。第3滑走路を断固粉砕しなければならない。

安倍政権打倒の闘いを

 安倍政権は日本版NSC(国家安全保障会議)設置、特定秘密保護法制定、集団的自衛権行使の容認、沖縄・辺野古の新基地建設強行などの戦争政策を強力に押し進め、日米新ガイドラインの作成を目論んでいる。

 憲法を形骸化するそのやり方は、まさに麻生太郎(副総理)が言った「ナチスの手法に学べ」そのものである。さらに原発再稼働推進、労働法制の改悪、消費税増税、TPP推進など、大資本優位の反人民的な政策は枚挙にいとまがない。自民党・公明党の国会内圧倒的多数の力を背景にまさにやりたい放題である。安倍政権を打倒する闘いを作りださないかぎり、労働者・人民の未来はない。

横堀現闘本部破壊を許さない

 政府・国交省―空港会社は空港機能の拡充を目指し、反対派の用地内の農地や一坪共有地を裁判に訴えて司法権力を使って強奪しようとしている。

 反対同盟の横堀現闘本部も土地は最高裁の決定で奪われた。空港会社は誘導路を拡張するために建物の除去を求める裁判を起こし、現闘本部を破壊しようとしている。千葉地裁で闘われている裁判闘争に勝利しなければならない。

 厳しい状況の中で闘い続ける三里塚農民と連帯し、12月14日現地に結集し、共
に闘おう! 2014.10

報告:9・17第3回横堀現闘本部撤去口頭弁論(朽廃建物収去土地明渡請求事件)三里塚空港に反対する連絡会

25 9月17日、千葉地裁(金子直史裁判長)で成田国際空港会社が三里塚反対同盟(柳川秀夫代表世話人)に対して横堀現闘本部撤去を求めた第3回口頭弁論(朽廃建物収去土地明渡請求事件)が行われた。


 反対同盟は、空港会社による現闘本部につながる道路封鎖(2006年7月~8月)によって通行・歩行権が剥奪されたこと、それを「所有権に基づく妨害排除請求権の行使」をしたという空港会社の主張に対して「権利濫用に該(あた)る」と以下のように反論(準備書面)した。


 「1991年、『成田空港シンポジウム』、1993年『円卓会議』は、政府が『成田空港問題』を『ボタンのかけ違い』と反省したところから始まり、結論的に、政府・公団(当時)は、シンポジウム・円卓会議に参加した(元)熱田派反対同盟の農民に対し、今後『あらゆる強制的手段』によらないことを約束した。土地を取られる側に立てば、収用法の手続きと同じ結果をもたらす裁判手続きもここに含まれる。原告は、現に、反対同盟(熱田派・元熱田派)に対して訴訟に持ち込まない、協力が得られない場合でも訴訟による解決は考えていない、としていた」。


 「然るに、原告は、社長が事情をよく知る黒野匡彦(元公団総裁)から、事情を知らずに民間から起用された森中小三郎に代わった途端に豹変し、シンポジウム・円卓会議での政府・公団の確約を反故にし、自力執行よろしく、いきなり横堀現闘本部に通ずる道路をバリケードで封鎖し、さらに本件物件の周囲を完全に鉄板で囲い込み、反対同盟関係者が本件建物について一歩も近づくことができないようにし、使用や修理・修繕を不可能とし、その結果として本件建物の状態を著しく悪化させておきながら、『建物としては朽廃し滅失状態となっている』として、本訴請求に及んだものであって、本訴請求は信義に著しく反するものであって、権利濫用に該る」。



 さらに補強証拠として「成田空港問題シンポジウム」「成田空港問題円卓会議」での政府・公団の約束事などを提出した。


 とりわけ以下の事実は決定的だ。
①  野社長の「暫定滑走路に関わる謝罪」(「回答」〈2005・5・9〉/「東峰区の皆さまへ」〈同〉)の事実について―空港会社の東峰神社立木を無断伐採したことを東峰地区住民に謝罪し、円卓会議での約束を再確認し、「平行滑走路の問題については、あくまで皆様との話し合いによって解決してまいりたいと思っています」と改めて約束していた。


②  訴請求の信義違反の事実について―公団の浅子直樹用地業務推進室長(当時)が北原派反対同盟に属する共有分割請求訴訟での記者会見(2002年12月24日)で「他の共有地については引き続き任意交渉し、訴訟で取得を求めるのは今回が最後である」と述べていた(毎日新聞02・12・25)。


 朝日新聞千葉版「一坪共有地地主の1000人に売却要請 NAA回答期限付き手紙」の記事の中で原告会社の談話として「協力が得られない場合でも訴訟による解決は考えていない」と述べていた。


 これらの事実からしても信義違反は成立しており、不当な土地強奪は明白だ。


 しかし共有地裁判で千葉地裁は、「全面的価格賠償の方法による共有物分割」を前面に押し出し、「信義違反」の事実をことごとく排除した。しかも、「シンポジウムや円卓会議が反省の対象としてきた強制的な土地収用手続きによる土地取得と同視することはできない」と述べ、「原告は、被告との間の本件土地の共有持分の取得に関し、話し合いにより合意により到達することが不可能であると判断して本件各訴訟を提起したものと認められ、本件各請求が信義則に反して許されないということはできない」と断言し、空港会社防衛を貫徹してきた。


 千葉地裁は、現闘本部破壊裁判でも空港会社の居直りストーリーを追認することが十分予想される。有効な反撃打として「横堀現闘本部の検証」、現闘本部の歴史、封鎖の不当性などを証明する証人尋問を実現していかなければならない。空港会社は、横堀現闘本部の検証」と証人尋問請求を「必要ない」と否定してきた。要するに空港会社の一貫した不当性が明らかになることを恐れているからだ。さらなる追撃を行っていこう。



■横堀現闘本部撤去裁判
(朽廃建物収去土地明渡請求事件)
第四回口頭弁論 千葉地裁第601号法廷 
11月12日(水)午前11時



■裁判闘争費用のカンパ(1口 2000円)を訴えます。
振替口座:00290―1―100426 大地共有委員会〈Ⅱ〉


三里塚芝山連合空港反対同盟(代表世話人:柳川秀夫)/大地共有委員会Ⅱ(代
表:加瀬 勉)
〒289─1601 千葉県山武郡芝山町香山新田 90─5(案山子亭)/電話
&FAX0479─78─8101

報告:5.14横堀現闘本部撤去裁判(朽廃建物収去土地明渡請求事件) 

現闘本部[1]三里塚空港に反対する連絡会から

5月14日、千葉地裁(金子直史裁判長)で成田国際空港会社が三里塚反対同盟(柳川秀夫世話人)に対して横堀現闘本部撤去を求めた第1回口頭弁論(朽廃建物収去土地明渡請求事件)が行われた。

 


空港会社は、空港反対闘争破壊のために天神峰、東峰住民に対する追い出し攻撃を強め、連動して横堀団結小屋強制撤去(2012年11月28日)に続いて成田空港横風用滑走路完成を阻む横堀現闘本部(芝山町香山新田)破壊にむけて2月6日、千葉地裁に提訴した。


現闘本部の土地は最高裁の不当判決(13年4月)によって空港会社が所有権を強奪したが、本部建物と各私有物について一切触れることができないでいた。だが空港会社は、羽田空港新滑走路供用開始による成田空港の地位低下、アジア国際空港競争の劣勢挽回のために30万回離発着、空港拡張、安全軽視の格安航空会社(LCC)の誘致、離着陸制限時間の緩和圧力を強めている。

 

あげくのはてに東京五輪による航空需要拡大などと過大需要をデッチ上げてさらなる過密運行、安全軽視、環境・人権破壊、空港公害の拡大をねらっている。あせりに満ちた空港会社は横堀現闘本部撤去を避けることができず、横堀誘導路の拡張なども含めて横風用滑走路完成化に突き進まざるをえないのだ。


空港会社の主張は、こうだ。

 

①原告―(1998年)「1月に開催された旗開き以降は一切使用していない」。

 

被告反論―1998年1月以降も諸々の行事や会合で使用していた。例えば、2004年8月7日、横堀香山稲荷神社前(横堀現闘本部ウラ)で横堀開拓百年記念式典を開催し、本部も使った。また、本部には、諸資料・パンフレット・書籍、餅つき道具(臼と杵)、テント、パイプ椅子などがあり、行事があるたびに本部に行き使用していた。

 

それにもかかわらず事前通告もなしに突然、2006年7月~8月、空港会社が横堀十字路から本部に至る通路をバリケードを設置して封鎖を強行し、現闘本部の使用・管理権を剥奪したのである。空港会社の「一切使用していない」というのはまったくの嘘であり、バリケード封鎖は正当な措置であるという主張は成立しない。このような経緯があるにもかかわらず、本部撤去に向けてひた隠しするという稚拙な展開をしているのが実態だ。

 

②原告―「航行の安全に支障が生ずるおそれがあったことから、平成20年9月に本件物件の四方に鉄板塀を設置し、 囲繞した」。「長期にわたり使用されず放置されてきたこと……朽廃し壊滅状態となっている」。

 

被告反論―公道封鎖の事実に触れることもなく、事前・事後において本部を鉄板で囲み、通行・歩行権を剥奪したことを居直っている。反対同盟が「放置」してきたのではなく、空港会社が本部損壊の現状確認、補修作業を妨害し続けていたのが真相だ。本部への交通・歩行権が継続して確保されていれば、当然、本部と私物の使用を行っていた。空港会社の主張は、権利の濫用であり、勝手に本部撤去、私物処分をすることはできない。現状確認するために検証することは当然の権利である。空港会社は検証について「不要」などと排除したが、裁判所は認めるべきである。

 

このように空港会社の手前勝手、杜撰な主張であるにもかかわらず、横堀団結小屋破壊を強行したように現闘本部も司法権力の強制力を使って撤去することをねらっているのだ。司法権力は、国策としての成田空港の完成化にむけて空港会社を防衛しぬき、民衆の権利の否定を繰り返し追認してきた。千葉地裁―空港会社が一体となった敵対を許してはならない。

 

裁判闘争は、現闘本部を守りぬく闘いであり、木の根ペンション・プール、横
堀の鉄塔・団結小屋・案山子亭など反対同盟の拠点強化である。安倍政権の成長戦略による空港乱開発・過密運行政策と真っ向から対決する闘いだ。裁判闘争への支援を訴える。

 

6・1三里塚―横堀現地行動に結集しよう!(6月1日〈日〉/午後1時/横堀農業研修センター)

■裁判闘争費用のカンパ(1口 2000円)を訴えます。
振替口座:00290―1―100426 大地共有委員会〈Ⅱ〉

三里塚芝山連合空港反対同盟(世話人:柳川秀夫)/大地共有委員会Ⅱ(代表:加瀬 勉)
〒289─1601 千葉県山武郡芝山町香山新田 90─5(案山子亭)/電話&FAX0479─78─8101

■横堀現闘本部撤去裁判(朽廃建物収去土地明渡請求事件)


第二回口頭弁論 千葉地裁第601号法廷 
7月9日(水)午前10時30分

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横堀現闘本部撤去裁判カンパのお願い

横堀現闘本部撤去裁判カンパのお願い

成田国際空港は2月6日、反対同盟横堀現闘本部の建物の撤去を求めて千葉地裁に提訴しました。

 

現闘本部は1983年4月、横堀の空港予定地内に建設され反対運動の拠点として大きな役割を担ってきました。しかし、空港会社は2006年に一方的に現闘本部に通じる道路を封鎖して反対同盟の使用・管理を不可能にし、航空機の誘導路の供用を開始したのです。空港会社は共有地となっていた現闘本部の土地を裁判で強奪しました。

 

今回の建物の撤去を求める裁判の提訴で空港会社は「訴状」で「長期にわたり使用されず放置されてきたこと」「建物としては朽廃し滅失状態となっている。」として本部に至る道路を封鎖したことによってこうした結果がもたされたことに一切触れず、撤去を求めて来たのです。これが空港会社のやり方です。反対同盟はこうした理不尽な裁判提訴を許さず、不当性を法廷の場で明らかにして闘っていく決意です。

 

裁判闘争費用のカンパ(1口 2000円)を訴えます。        
2014年4月1日
三里塚芝山連合空港反対同盟(世話人:柳川秀夫)
大地共有委員会Ⅱ(代表:加瀬 勉)
〒289─1601 千葉県山武郡芝山町香山新田 90─5(案山子亭)

/電話&FAX0479─78─8101

 

振替口座:00290―1―100426 大地共有委員会〈Ⅱ〉
ブログ:http://blog.livedoor.jp/kyouyutisanri/

■横堀現闘本部撤去裁判
(朽廃建物収去土地明渡請求事件)

第1回口頭弁論 千葉地裁第601号法廷 
5月14日(水)午前10時30分

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【報告】6・1三里塚-横堀現地行動

6・1三里塚-横堀現地行動
横堀現闘本部裁判勝利!成田空港年間30万回飛行、飛行制限時間緩和を許さない!
反原発―再稼働やめろ!TPP反対!


●日時:6月1日(日)/午後1時結集

●場所:横堀農業研修センター(千葉県山武郡芝山町香山新田131/0479-78-
0100)、集会後、辺田地区に向けてデモ

●会場への行き方:東成田駅地上12時結集~待機迎車でセンターへ(10:34発 京
成上野 (特急)→11:43着 成田11:52発→11:57着  東成田)

●主催:三里塚空港に反対する連絡会
連絡先:千葉県山武郡芝山町香山新田90-5/電話:FAX0479-78-8101

現闘本部破壊をはね返そう

 成田国際空港会社は2月6日、横堀にある反対同盟現闘本部の建物の撤去を求める裁判を千葉地裁に提訴した。横堀現闘本部は1983年4月、反対同盟が分裂したため用地内の一坪共有地に建てられたものであり、反対運動の拠点として使われてきた。

 空港会社は用地内から反対派の拠点を一掃するために、裁判に訴えて用地を強奪しようと目論んだ。

 「土地の大部分は空港会社が取得し、反対派の持ち分はほんのわずかである」「反対派が持っていても何ら経済的な価値を生み出さない」というのが空港会社の提訴の理由だった。土地を金銭による賠償で明け渡せというものであった。 反対同盟・一坪共有者は最高裁まで裁判闘争を闘ったが、裁判所は不当にも空港会社の主張を全て認め、土地の強奪に加担した。

 今回、空港会社は「訴状」で建物について「本件物件付近の誘導路を走行する航空機のジェットブラスト(排気)によって同物件が損壊し、その一部が周囲に飛散する等、航空機の安全に支障が生ずるおそれがあったことから、……四方に鉄板塀を設置し、……囲繞した」「長期にわたり使用されず放置されてはきたこと、……建物としては朽廃し滅失状態となっている。」として反対同盟に撤去を要求している。

 空港会社は2006年、反対同盟に何の断りもなく一方的に現闘本部に通ずる道路を封鎖し、誘導路の供用を開始し、同盟が建物を利用・管理する権利を奪ったのだ。「朽廃」した責任の全ては空港会社にあり、空港会社が建物を意図的に破壊したも同然である。こうしたふざけた空港会社のやり方は、裁判の中で徹底的に明らかにしていく。

安倍政権を打ち倒そう!

 安倍政権は集団的自衛権の行使、武器輸出の容認、自衛隊法の改悪をはじめ戦争できる態勢を着々と進めようとしている。中国、韓国への反感を煽り、国家主義、民族排外主義を強めている。原発再稼働、原発輸出を推進し、国内の社会構造を一変させるTPP締結にむけて交渉を重ねている。

 2020年の東京オリンピックに向け、震災復興が進んでいないにもかかわらず東京のインフラ整備に税金を注ぎこもうとしている。被災地の復興や被災者の生活再建など全く眼中にない。

農民追い出しを許さない!

 成田空港は羽田の国際路線増便により、3月30日からの夏ダイヤから週63便減少した。成田はこうした羽田との競争をLCC(格安航空会社)の参入でしのごうとしており、さらなる空港機能の拡充をめざしている。今回の現闘本部のある場所は誘導路の緑地にあるが、ここを新たな誘導路に使うということだ。

 裁判を通じた土地強奪を許さず用地内農民、三里塚農民と連帯し、6.1横堀現地に結集し共に闘おう。
 

報告:2014三里塚反対同盟旗開き

旗開き写真土地強奪を許さない



1月12日、三里塚芝山連合空港反対同盟(代表世話人:柳川秀夫)は、横堀農業研修センターで2014三里塚反対同盟旗開きを行い、30人が参加した。

安倍政権は14年度予算で成田空港機能拡充にむけて29億円を計上し、成田国際空港周辺整備のための国の財政上の特別措置法」(成田財特法)も5年間延長する方針まで決めた(1月7日)。成田国際空港会社の夏目誠社長は、年頭あいさつで夜間飛行時間延長(午後11時までを12時まで認める)を強行したことを「弾力的運用」と称して居直り、「本年は駐機場やLCC専用ターミナルビルの整備を進めるなど、2014年度中の空港容量30万回への拡大へ向け取り組んでまいります」と宣言した(1月1日)。

国土交通省が「首都圏空港の中長期発着枠拡大に向けた有識者委員会」(13年11月1日)を起ち上げ、発着時間制限緩和などを検討していることと連動して、空港会社は「成田国際空港の更なる機能強化に向けた検討チーム」を設置した。つまり、14年度中の30万回発着達成、東京五輪に便乗した夜間飛行時間制限緩和をねらい三里塚農民、空港周辺住民の生存権・環境・営農破壊攻撃を拡大しようとしているのだ。

13年7月15日、東峰地区の島村さんの畑にキャセイ航空機の主翼にある空気抵抗をおさえるフェアリング(60×20センチ/1・5キロ)が落下した。その後も空港周辺で立て続けに航空機部品が落下していたことが判明したため国土交通省は、部品の欠落を空港当局に報告する義務を外国の航空会社にも課すことを決め、1月9日から実施すると公表した。欠落事故が社会問題化したため今頃になって報告義務化した。営利主義を優先させることによって安全軽視を放任してきたことを自ら証明した形だ。30万回発着を撤回し、過密運航をただちに中止せよ。

夏目は年頭あいさつで落下事故被害者への謝罪、事故について一切触れることをしない傲慢な態度を押し出してきた。空港反対運動への敵対と空港機能強化にむけて司法権力の強制力を使っての横堀団結小屋強制撤去(12年11月28日)を皮切りに天神峰地区の農民が耕す農地を平行滑走路の誘導路整備のために裁判を通じて強奪しようとしている。この延長で横堀現闘本部に対しても、一方的に鉄板で囲み、封鎖しておきながら建造物撤去にむけた申入書(13年12月3日)を送りつけてきた。横堀研修センター破壊策動も開始している。

反対同盟と支援は、横堀現闘本部撤去阻止をはじめ木の根ペンション・プールと一坪共有地、横堀の鉄塔・団結小屋と案山子亭の拠点を守りぬき反撃していくことを打ち固めた。



国交省と空港会社の策動



旗開きは、山崎宏さん(労活評現闘/横堀地区案山子亭)の開催あいさつから始まり、「今年で加瀬勉さんが富里空港予定地反対運動から含めて五三年。柳川秀夫さんは四八年も反対運動を取り組んできた。現在も反対運動が続いていることは人民の力は敵権力に負けていないんだという一つの証だ。全国の三里塚に心を寄せる仲間たちとの連帯と初心を貫くことによって強化されてきた。空港会社は、昨年一二月、横堀現闘本部を撤去しろと申し入れ、拒否するなら法的措置を強行すると恫喝してきた。こうした敵の攻撃に対しては、これまで通り原則的立場を貫いて断固として闘いぬいていきたい」と訴えた。

柳川秀夫さん(反対同盟世話人)は、「昨年、横堀団結小屋が裁判で土地と建物が強奪された。強制収用がなくなったから力による行使ができないにもかかわらず、権力を持っているものは形を変えて法律を使って目的を達成しようとする。ものすごく腹が立っている」と厳しく糾弾した。

報告として「第1は、敵は横堀共有地(柳川名義)を強奪し換金したが、そんなカネは守るものではない。反対同盟は、共有地について目的が終了したら元の地主に返すという約束だった。だからカネは地主に返す手続きを行った。第2は、空港会社は横堀現闘本部を撤去してくれと言ってきたが、一方的に封鎖し通行する道もないなかでそんなことができるわけがないと反論しておいた。空港会社が自ら撤去すると言ってきたから、ある時期に裁判の手続きに入り、強制的に撤去するつもりだ。第3は、横堀研修センターの土地は共有地だが元の地主が12月に『返してもらえないか』と言ってきた。私は、『問題が解決したら返すが、そんな状況ではない。長い目で見てもらわないと困るよ』と言っておいた。空港会社は、ここも法的手段で強奪することをねらっている」と述べた。

そのうえで柳川さんは、「敵はやれるところはやるが、その先はできないことをよくわかっているはずだ。昔のやり方を繰り返しているだけだ。今年も気を引き締めて頑張っていきたい」と決意表明した。

加瀬勉さん(大地共有委員会〔Ⅱ〕代表)は、「安倍が内閣を作ってから、福島原発の悲劇が起きているのに原発輸出、沖縄米軍オスプレイの配備、消費増税、辺野古新基地建設、秘密保護法制定など山ほど闘う課題がある。全国的な反撃が不十分だ。ところが沖縄県議会が普天間閉鎖、辺野古新基地反対の意見書を決議した。かつて反対同盟も成田空港反対決議をしたが、運輸省と千葉県は芝山町議員に対して白紙撤回させたことを思い出した。空港賛成議員リコールの署名を行った。しかし町長の雲隠れ、選挙管理委員を辞職させたりなど直接請求権を蹂躙したり、買収したりした。同じような陰謀が沖縄県議会にやられる危険性がある。沖縄民衆の、ヤマトンチューはなにをしているんだという突きつけに対してどのように応えるのか。沖縄基地反対集会を三里塚をはじめ全国で行っていかなければならない」と発言した。

さらに「敵はデモ、抗議をテロだと言ってきた。東京五輪に参加する選手は、成田、羽田、関西空港を使うが、反対運動に対する弾圧が強まってくるだろう。一坪共有地を武器にして闘っていこう」と強調した。

平野靖識さん(東峰地区らっきょう工場)は、「東峰の島村さんの畑にキャセイ航空機の部品が落下した。長年恐れていたことが現実化した。東峰部落は緊張し、空港会社と国交省に抗議した。ところが『落し主が悪い』という無責任な態度だった。シンポジウム、円卓会議で地域住民の同意がなければ滑走路は作れないと合意していたにもかかわらず、約束破りに対して謝罪もしていない」と批判した。

さらに「東峰地区の萩原進さん(北原派反対同盟事務局次長)が12月21日に亡くなった。非常に残念だった。同じく北原派の市東孝雄さん(天神峰地区)の土地が裁判を通して奪われようとしている。大木よねさんの代執行を上回る規模になる。お父さんの市東東一さんは、三里塚物産の協力者であり、大恩人だ。だから息子さんの土地が奪われようとしているが、なにかあれば現場に駆けつける」と発言した。

さらに、小山広明さん(泉南市会議員)、刈谷稔さん(田中機械)、渡邊充春さん(関西三里塚闘争に連帯する会/関西三里塚相談会)、などの関西の仲間たち、東水労、たんぼクラブ、横堀団結小屋維持会などの仲間たちが連帯あいさつした。

最後に2014年闘争勝利にむけてスクラムを強化していくことを誓い合った。(Y)

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報告:12.8三里塚―東峰現地行動 

三里塚デモ横堀現闘本部破壊を許さない

 12月8日、三里塚空港に反対する連絡会は、旧東峰共同出荷場で「三里塚―東峰現地行動 成田空港年間30万回飛行、飛行制限時間緩和を許さない!反原発!原発再稼働やめろ!TPP反対!」を行い、45人が参加した。

 成田空港会社は、騒音地区の住民の反対を押し切って地元自治体の同意を取り付け、夜間飛行時間延長(午後11時までを12時まで認める)を強行した。2014年度中に年間30万回の発着のために空港機能の拡充を行っている。また国交省は、首都圏空港発着枠の拡大に向けて有識者委員会を立ち上げ、東京五輪による航空需要拡大などと過大需要をデッチ上げてさらなる過密運行、安全軽視、環境・人権破壊の空港公害をまき散らしていくことをねらっている。

 国交省・空港会社が一体となって天神峰、東峰住民に対する追い出し攻撃を強め、空港反対闘争への敵対を強めている。横堀団結小屋強制撤去(2012年11月28日)に続いて、横風用滑走路完成を阻む横堀現闘本部破壊策動を開始した。本部の土地は、最高裁が空港会社の主張を全面的に認める不当判決(13年4)によって所有権を強奪したが、本部建物は周囲を鉄板で囲いながらも一切触れることができないでいた。空港会社は、現闘本部撤去にむけた申入書(12月3日付)を三里塚芝山連合空港反対同盟(代表世話人 柳川秀夫)に送りつけてきた。

 申入書は、「建物は、空港建設予定地内に所在し、空港の安全かつ効率的な運用に支障となっており、当社といたしましては、このような状況を早急に解消したいと考えているところであり、貴団体に対し、早急に同建物を収去の上、土地を明け渡していただくよう求めます」と手前勝手な事情で早く壊せと恫喝し、しかも「12月25日」までに「収去の意思の有無、方法等について」回答しろという傲慢なものだ。あげくのはてに「ご回答がいただけない場合は、当社の申し入れに応じていただけないものと理解し、当社といたしましては、法的措置もやむを得ない」と言うほどだ。

 横堀団結小屋破壊を強行したように現闘本部も司法権力の強制力を使って撤去することを宣言してきたのである。現闘本部を守りぬく闘いは、木の根ペンション・プール、横堀の鉄塔・団結小屋・案山子亭など反対同盟の拠点強化とともに押し進めていく闘いだ。空港公害をまき散らし、三里塚農民の人権破壊を繰り返す空港会社を追い詰めていこう。同時に三里塚闘争と全国反空港運動は、安倍政権の成長戦略による空港乱開発・過密運行政策と真っ向と対決する闘いだ。安倍政権を打ち倒そう。



飛行機の落下物放置糾弾



 集会は、山崎宏さん(横堀地区)のあいさつから始まり、冒頭、安倍政権と与党による秘密保護法強行採決と治安弾圧強化への踏み出しを糾弾した。「横堀などの一坪共有地は、司法権力を使って空港会社が強奪したが、闘う拠点は健在だ。用地内農民と連帯して闘っていこう」と呼びかけた。

 石井紀子さん(三里塚農民)は、「またお会いできてうれしいです。夏の猛暑、秋の台風で家屋、畑などが被害を受けた。『異常気象』によって地球はどうなっていくのか心配しながら日々生活している。さらに加えて消費増税、秘密保護法強行採決とか、政府はいったい何を考えているのか。国民を苦しめるだけの政治は許せない。こういう時だからこそ野菜を食べて、エネルギーをもらって前に進んでいきたい。さつまいも、里芋を茹でてきましたので三里塚の秋の味をあじわってください」と発言した。

 平野靖識さん(東峰地区/らっきょう工場)は、「東峰にとってとても恐ろしいことが起きた。7月15日に到着した飛行機の落下物が島村さんの畑に落ちた。16日の朝、島村さんの息子さんが畑で発見した。ただちに東峰住民に伝え、成田市を通じて空港会社に伝えた。落下物は、飛行機の主翼にある空気抵抗をおさえるフェアリング(60×20センチ/1・5キロ)というものだ。落下地点が島村さん宅であったら大変なことになっていた」。

 「通報から1週間後、キャセイ航空の夜9時到着便が落としたことが判明した。国交省が各航空会社に落下物について問い合わせ、調査に答える形でわかった。本来、機体に異常があった時は、すぐに空港会社、国交省に連絡することになっているのだが、実際には行われていなかったがわかった。滑走路延長上に人が住んでいるなかで飛行機を飛ばし続けている。そもそもシンポジウム、円卓会議で地域住民の同意がなければ滑走路は作れないと合意していた。だが合意を破り、運行を強行してきた。当初から心配していたことが現実化した。いまだに国交省の謝罪はない」。

 「2002年、日韓共同でサッカー大会を開催することを口実にして平行滑走路の供用を強行した。東京オリンピックの招致が決まり、周辺自治体議員などが成田空港の機能強化を言い出している。引き続き元気に、暮らしていく。正しいことを言い続けていく」と強調した。

 小山広明(大阪・泉南市議、泉州沖に空港をつくらせない住民連絡会)から反空港全国連絡会(11・16~17)合宿報告など連帯アピールを行った。

 集会後、空港用地内にある開拓道路に向けてデモに移った。

 デモ終了後、横堀大鉄塔に移動して交流会を行った。横堀団結小屋維持会は、鉄塔中段の補強作業について報告した。

(Y)続きを読む

【案内】12.8三里塚-東峰現地行動

12.8三里塚-東峰現地行動

成田空港年間30万回飛行、飛行制限時間緩和を許さない!
反原発!原発再稼働やめろ!TPP反対!


●日時:12月8日(日)/午後1時結集

●場所:旧東峰共同出荷場跡(成田市東峰65-1)、開拓道路に向けてデモ/デモ後(車で横堀に移動)

●会場への行き方:東成田駅地上12時結集/迎車待機(10:34発 京成上野 (特急)→11:42着
成田11:52発→11:58着  東成田)

●横堀交流会:午後3時頃/横堀大鉄塔で交流会

●主催:三里塚空港に反対する連絡会

連絡先:千葉県山武郡芝山町香山新田90-5/電話:FAX0479-78-8101

開拓道路での抗議安倍右翼政権打倒!

 安倍政権は衆参両院での多数を占め、何でもできるとばかりに様々な政策を推進しようとしている。改憲をはじめとして集団的自衛権行使の容認、国家安全保障会議(日本版NSC)創設と特定秘密保全法案の制定、自衛隊の南西諸島への配備など「戦争ができる国」を目指している。

 原発政策においても東電福島第一原発の事故が収束の見込みがないばかりか、汚染水が流出し続けるという事態にもかかわらず原発再稼働に突き進んでいる。安倍は本来核武装論者であり、その前提となる原発―核政策は変えるわけにはいかないのである。

 安倍は、福島第一原発の汚染水は「コントロール下にある」などと世界中にウソをついてオリンピック招致に成功した。これによってナショナリズムを高揚させ、国内の矛盾を隠蔽して挙国体制を構築しようと目論んでいるのだ。安倍右翼政権を打倒する闘いをあらゆる戦線で強めなければならない。

農民追い出し攻撃を許さない!

 日本の表玄関である成田空港も国際的威信をかけて完成させるために、あらゆる攻撃をしかけてくることは明らかである。

 成田国際空港は2014年度中に年間30万回の発着を目標に空港機能の拡充を図っている。そのためには空港予定地内の反対派の土地の強奪は不可欠である。空港会社は事業認定による強制代執行という手段を失った現在、裁判によって土地を収奪する方法を取ってきた。司法権力の強制力を使って用地内の土地を強奪してきた。

 用地内の一坪共有地に対しては賠償方式で裁判所に提訴した。一方的に土地評価額を設定し、金を払って有無を言わさずに所有権を共有者から空港会社に移転するというやり方だ。

 反対同盟はこの司法権力を使った土地強奪に対して、木の根、横堀の一坪共有者約50名と共に千葉地裁、東京高裁、最高裁と3年間にわたり裁判闘争を闘ってきた。

 最高裁は今年4月に不当にも上告を棄却し、空港会社の主張を全面的に認める決定を下した。まさに強制代執行と何ら変わらない土地強奪である。

 横堀現闘本部の土地はこうした手段で所有権は奪われたが、空港会社はまだ建物には一切手を付けることは出来ない。空港会社はいずれこれも裁判にかけて撤去を策動してくることは明らかである。かかる攻撃を断固粉砕しなければならない。

 天神峰の用地内農民に対しても平行滑走路の誘導路整備のために長年耕作してきた土地を裁判を通じて取り上げようとしている。農民の生活基盤を根こそぎ奪うという従来と変わらぬ空港会社のやり方を許すことはできない。

 東峰地区の住民は空港施設に囲まれ、騒音と排気ガスが降り注ぐ厳しい環境の中で生活し闘い続けている。未だ用地内には木の根ペンション・プール、横堀の鉄塔・団結小屋・案山子亭など反対同盟の拠点が存在し、横風滑走路の完成を阻んでいる。

空港公害を撒き散らすな!

 空港会社はLCC(格安航空会社)の導入を図り、騒音地区の住民の反対を押し切って地元自治体の同意を取り付け、夜間飛行時間延長(午後11時までを12時まで認める)を強行した。国交省は、2020年夏のオリンピックとパラリンピックの東京開催に便乗して成田空港と羽田空港の飛行時間帯の規制緩和、発着便数の拡大に向けて検討に入った。利潤の追求のためにはこのようになし崩し的に運用を変更してくるのだ。住民の生活を破壊する空港機能の拡張を許してはならない。

 「国策」としての空港建設に対峙する全国的な闘いとして三里塚闘争を共に闘おう。 2013.9.21

報告:6.9 三里塚―東峰現地行動&横堀交流会

9東峰行動 6月9日三里塚空港に反対する連絡会は、「6・9三里塚―東峰現地行動&横堀交流会」を行い、45人が参加した。

 成田国際空港会社は、羽田空港の国際路線の拡大やアジアハブ空港競争からの大きな後退による危機感から2014年度に年間30万回離発着を強行しようとしている。その一環として国土交通省と空港会社は、これまでの離着陸時間(6時から23時)を緩和し、23時台でも可能へと緩和してしまった。空港周辺住民の騒音公害の拡大への反対があったにもかかわらず、空港利権に群がる千葉県、周辺9市町で構成する「成田空港に関する四者協議会」で強引に合意をとりつけた。さらに推進派は、東峰住民を追い出し、B滑走路(2500m)の再延長(4000m)、第三滑走路の建設などを求め「完全空港」をねらっている。

 連絡会は、推進派の野望を許さず、闘う農民と連帯し、「最高裁の一坪共有地裁判不当判決糾弾!年間30万回飛行、飛行制限時間緩和を許すな!反原発!原発再稼働やめろ!TPP反対!」を掲げて現地行動を取り組んだ。

 前段集会が旧東峰共同出荷場跡で行われた。

 山崎宏さん(横堀地区・労活評現闘)は、「推進派をバックアップしているのが司法権力だ。千葉地裁による横堀・団結小屋破壊(12年11月28日)に引き続き、最高裁は一坪共有地裁判に対して立て続けに上告棄却の不当判決を出した。裁判を通した『強制収用』を糾弾する。さらに市東孝雄さん(天神峰地区)の農地も裁判で強奪しようとしている。空港会社の利潤追求のための反対運動つぶしを許してはならない。東峰住民に対する追い出し策動を許さない」とアピールした。



東峰地区から横堀大鉄塔へ



 石井紀子さん(三里塚農民)は、「ここに集まってくれてうれしいです。今年はカラ梅雨みたいで、カラカラだ。畑にトラクターをかけたら砂ぼこりみたいになってしまった。だんだん砂漠化していくようだ。このような環境で農業を営んでいくことは大変なことだ。気候と同じで、この地で住んでいるだけで厳しい状況だ。同じ農民として市東さんの畑の取り上げが、他人事ではない。まじめに営農に取り組んでいる人に対して、まだそこまでやるのか。ここで農業をやり続け、皆さんが野菜を食べてくれることが、一番のアンチだ。どういう思いで野菜を作っているのかを伝えてほしい」と発言した。

 平野靖識さん(東峰地区・らっきょう工場) は、「らっきょうの漬け込み時期だが、若い仲間たちも参加してくれている。成田空港は開港してから35年たったが、同じ時期に三里塚物産を始めた。東峰住民は、自然を守り抜いている。しかし、裁判所は、空港会社のために天神峰地区の市東の畑に対して7月に土地を取り上げる判決を出そうとしている。1983年に反対同、支援が分裂した。共同行動ができない状況が続いている。北原派の支援がさまざまに引き起こした内ゲバとかで運動が傷つき、世の中の信頼を失ってしまった。これについてはきちんと総括をしてもらいたい。未来永劫世直しを誓うのであれば、そこのところを整理して前に進んでいきたいと考えている」と強調した。

 デモに移り、開拓道路からB滑走路にむけて「年間30万回飛行、飛行制限時間緩和を許すな!東峰住民追い出し攻撃をやめろ!」とシュプレヒコール。

 デモ終了後、参加者は横堀大鉄塔に移動し、交流会を行った。田んぼくらぶ、東水労、5・10経産省前テント被弾圧者、労活評などから発言があった。最後にスクラムを強化していくことを確認した。

(Y)
 

報告:5.18三里塚の最新情報を聞いて、鎌田さんと柳川さんの話をじっくり聞く会

jpg 5月18日、「いま成田空港で何が起きているのか」プロジェクト(成田プロジェクト)は、文京シビックセンターで「未来永劫、世直し 三里塚の最新情報を聞いて、鎌田さんと柳川さんの話をじっくり聞く会」を行い、60人が参加した。

 成田空港が国策として機動隊の暴力とカネの札束で強行開港してから三五年。政府・成田国際空港会社の傲慢な姿勢は、なんら変わっていない。発着回数を30万回へと大幅増便していくために夜間・早朝の離着陸制限の緩和、司法権力を使った一坪共有地強奪、横堀・団結小屋破壊(12・11・28)、闘う農民の追い出し攻撃を繰り返している。プロジェクトは、人権侵害、環境破壊を許さず、三里塚闘争に心を寄せる仲間たちとともに集会を設定した。



あいかわらずの農民・住民無視



 集会は、中里英章さんの主催者あいさつから始まった。

 山崎宏さん(横堀地区・案山子亭)は、横堀・団結小屋破壊や声明/一坪共有地裁判・最高裁不当判決糾弾(三里塚空港反対同盟大地共有委員会/13・5・14)を紹介し、「会社は、三里塚闘争破壊のために横堀・団結小屋を破壊し、私を追い出したが、逆に空港用地内の横堀大鉄塔横の案山子亭で住むことになった。今後も頑張っていく」と発言した。

 平野靖識さん(地球的課題の実験村)は、「最近の三里塚」をテーマに「国と空港会社は、12年12月に深夜・早朝の離着陸制限緩和を提案してきた。B滑走路南端の東峰区は、遠山地区の『騒対協』での説明会に東峰区長の参加を求めたが、騒対協役員でないことを理由に断ってきた。申し入れでは『シンポ・円卓会議のような当事者住民が参加し充分な議論ができるような公的な場、社会的な場を用意することから考え直すべき』と訴えた。結局、午後11時から12時に緩和してしまった。騒音被害が深刻化するにもかかわらず、被害者の『当事者―騒音下住民の了承』なき首長判断は『地元の同意』ではない」と強調した。

 さらに「空港会社は、『へ』の字に曲がった誘導路を直線化するために天神峰地区の市東孝夫さんの農地明け渡し要求を千葉地裁に提訴(06・10)し、農地強奪をねらっている。市東さんは、北原派だが空港会社のやり方は許せない」と述べ、農民無視が続いていることを批判した。

 柳川秀夫さん(三里塚の農民)は、「横風滑走路には鉄板で囲まれているが、現闘本部が建っている。土地は司法強奪したが、まだ建物は拠点として健在している。三里塚闘争に多くの人々が関わり、様々な問題を提起してきた。1991年のシンポから円卓会議で提起した民主主義の問題がいまだに解決されず、権力は力で押し進めている。力の対決構造が続いている」ことを明らかにした。

 今後の展望として①新しい物差しを作っていく協同作業の蓄積②大量生産・大量消費・大量廃棄社会から転換した社会ビジョンの提示③弱肉強食の経済成長主義を実践的に批判し、「腹八分目」の生き方が重要であると問題提起し、「TPPにしても推進派は、農業が『大事』だと言っているが農民は大事じゃないんだ。アメリカ型の大きな農業をめざしている。それは農村の破壊だ」と厳しく批判した。



三里塚と脱原発



 鎌田慧さん(ルポライター)は、かつての三里塚「廃港」要求宣言の会、3・11以降の「さようなら原発一万人署名市民の会」の取り組みを紹介しながら、「『未来永劫、世直し』とは永続革命ということだ。空港が開港してから三五年たっても今日のような集会を開く状況だ。三里塚闘争が切り開いた道を現在の運動にどのように結びつけていくかだ。三里塚闘争は、実力闘争であり、全国から人々が駆けつけ、三里塚の地で闘われた。やがて水俣、反公害、環境破壊反対、反原発運動へとつながり、人々の生活から反対していく運動へと裾野がった。運動作りについても、一緒にやるなら他を批判するな、内ゲバをやるなと言ってきたことは生かしていくべきだ」と総括した。

 さらに、「青年行動隊だった相川勝重は、現在、芝山町長で発着回数30万回の推進派だ。権力は、より狡猾に懐柔策を強めてきている。同様に権力は、原発再稼働推進派を巻き込みながら懐柔策を強めながら強行しようとしている。三里塚闘争は、三里塚実験村という対案を提起したが、なぜうまくいかなかったのかの総括は重要だ。脱原発など現在の運動に生かしていくべきだ」と問いかけた。

 パネルディスカッションに移り、各報告者間の意見交換が行われた。会場からは、TPP反対運動を取り組む大野和興さん(農業ジャーナリスト)、たじまよしおさん(長野在住)などから発言があった。

(Y)
 

声明 一坪共有地裁判・最高裁の不当判決糾弾! 三里塚空港反対同盟大地共有委員会

声明 一坪共有地裁判・最高裁の不当判決糾弾!

 三里塚空港反対同盟大地共有委員会(代表:加瀬 勉)




 最高裁第一小法定(桜井龍子裁判長)は4月25日付けで、成田国際空港会社が一坪共有地2カ所の売却を求めた裁判で空港会社の言い分を認め、共有者の上告を却下する決定ら出した。これで反対同盟が取り組んだ一坪共有地裁判は全て終結した。

 空港会社は2009年、用地内の一坪共有地を賠償金と引き換えに売却するように求める訴訟を起こした。

 裁判は1審千葉地裁、2審東京高裁で空港会社の主張を認め売却を命じる判決をくだした。共有者は上告して最後まで闘いぬいたが、不当にも最高裁は上告を退けた。

 空港会社は用地内に点在し、空港の完成を阻む一坪共有地を手に入れるために、事業認定を取り下げて強制収用が不可能となった現在、司法権力の強制力を使って土地を取り上げるという手段に出た。これは反対同盟と空港公団(当時)の間で開かれた「成田シンポジウム」で確認された「強制的な手段を用いないで話し合いで解決する」という約束を反故にするものであり、強制代執行と実質何ら変わらない土地強奪である。

 空港会社は「共有地の大部分を空港会社が取得している」。共有者が用地内に土地を持っていても「何ら経済的価値を生み出さない」などと、一坪共有地運動の意味を完全に否定する主張をした。すべてカネで解決するという姿勢だ。強奪とカネですべてを押し進めるという空港建設を開始して以降、一貫したやり方である。

 今回、決定が出た対象の土地2カ所のうち1カ所には反対同盟の横堀現闘本部が建っている。建物は鉄板で囲われ所有者が近づくことも出来ない状態の中で、空港会社はこれを撤去するために再び裁判を起すことは明らかである。現闘本部破壊・撤去策動を断じて許してはならない。

 空港会社は利益の追及のために空港機能の拡大をなりふり構わず行っている。現在、年間約22万回の飛行を30万回に増やそうとしており、また、LCC(格安空港会社)の求めに応じて夜間の飛行制限午後11時までを11時台まで緩和することを決めた。

 これには航空機騒音被害に苦しむ住民から反対の声が上がっているが、関連自治体の同意を得たとして強行している。

 政府、空港会社(公団)は「国策」として空港建設を強権をもって推し進めてきた。それに対する農民の闘いは、多くの労働者・学生・市民を結集してきた。そして現在もなお闘いは続き成田空港の完成を阻んでいる。

 大地共有委員会は、全国の三里塚に心を寄せる仲間と共に一坪共有地、現闘本部を守り抜いて闘う決意である。

(5月14日)
 
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