虹とモンスーン

アジア連帯講座のBLOG

三里塚-反空港

【緊急声明】成田空港機能拡大工事着工に反対する声明

配信:空港図【緊急声明】
成田空港機能拡大工事着工に反対する声明


2018年9月1日

加瀬勉(三里塚芝山連合空港反対同盟大地共有委員会(2)代表)


 成田国際空港会社は二五〇〇m滑走路を北側に一〇〇〇m延長するための地盤調査のボーリング工事を開始した。また、夜間空港飛行制限を六時から深夜一二時まで延長、深夜の飛行便数制限の撤回のため新たなる防音工事の受付を一〇月一日より開始することを明らかにした。空港機能拡大の工事着工を直ちに中止せよ!

 空港機能拡大計画説明会を住民との協議合意の場と利用し、一方的に計画を住
民に強制し、四者協の合意を住民との合意と曲解し、今度の着工となった。説明会は説明会であり住民との合意ではない。四者協の合意は住民の合意ではない。住民無視、農地強奪、自然破壊、騒音地獄の発生と住民無視の生存権を脅かす空港機能拡大、工事着工計画を直ちに中止せよ。

 われわれはあらゆる手段をもって抗議行動を展開する。沖縄の辺野古の基地拡張計画、福島の原発汚染水を海に放流するための説明会、三里塚の空港機能拡大のための強行着工。政府と資本の強権政治に対し自らの生活を守るために連帯して闘うことを表明するものである。

報告:7.8三里塚—東峰現地行動

8東峰1 7月8日、三里塚空港に反対する連絡会は、旧東峰共同出荷場跡に結集し、「飛行制限時間緩和を許さない! 成田空港「第三滑走路」計画を撤回せよ! 反原発—再稼働やめろ! 沖縄・辺野古の新基地建設反対! TPP反対!」を掲げ、東峰現地行動を行い、55人が参加した。

 安倍政権の憲法改悪・グローバル派兵国家建設と連動して、国と成田国際空港会社は、3月13日、千葉県と空港周辺九市町で四者協議会を開き、2020年東京五輪・パラリンピックでの旅客の増大を口実にした飛行時間の延長(現行午前6時〜午後11時までを午前5時から翌日午前1時まで)、平行(B)滑走路の北側延伸、2030年度までの第三滑走路建設を強行することで合意した。

 自治体など推進派は、住民の反対を無視し、交付金の増額・地域振興策と引き換えに空港会社の見直し案を受け入れ「早急に地域振興策を」と、前のめりになってきた。住民の生活を破壊してでも一部の利害関係者の利益を追い求めるという姿勢で一貫している。

 しかし、各地区説明会では、移転対象となる住民、新たに騒音地域となる住民、騒音がさらに増大する騒音地域住民からは厳しい批判の声が上がり、断固反対が次々と表明された。

 横芝光町の騒音被害を受ける住民は「騒音だけが増えてメリットは何もない」と反対を表明。芝山町の南部の住民も「なし崩し的に合意した」と四者協議会の合意を批判し、飛行時間の延長を中止することを森田県知事に求めた。成田市の空港予定地内に住む東峰地区住民も、住民を無視した一方的な決定を批判し、生活を破壊する空港機能強化に反対する声明を出している。

 空港会社の夏目誠社長は、「機能強化に向けて手続きを着実に進める。地権者の同意を頂くことが早急に必要になっている」と称して用地業務推進室を設置し、土地の取得などを担当する用地部の職員を増員(80人)に増やした。すでに用地買収同意書をばらまき用地買収に着手した。つまり、空港会社の「親切、丁寧に」のスローガンとは真逆の態度で居直り続け、住民の人権・環境破壊、過密運航等
空港公害の拡大に突き進んでいる。このような推進派のねらいを許さず、闘う農民、住民と連帯し、木の根ペンションとプール、横堀大鉄塔と案山子亭、横堀研修センターなどの闘争拠点を打ち固め、スクラムを強化していこう。

 集会は、山崎宏さん(労闘—労活評議会/横堀地区)のアピールから始まり、「説明会で石井紀子さんが空港会社になにをもって合意がなされたのかと問いただしたら、空港会社の担当者は答えられなかった。ここに象徴されるように住民の話を聞く姿勢はない。形式的に説明会を行い、自治体首長が合意したというものだ。一方的な計画の押し付け、あらゆる権力を使って圧力かけ、大金をばらまきながら押し進めるというやり方は空港建設当初から今回の事態まで本質的には何ら変わるものではない。私たちは空港会社など推進派を許さず、第3滑走路建設反対!東京五輪を利用した飛行時間制限緩和に反対していこう」と訴えた。

 石井紀子さん(川上地区)は、強風続きの天候を語りながら、「オウム真理教の7人が死刑執行された。国家による大量虐殺だ。大量虐殺を行ったから同じようなことをするのか」と批判した。

 さらに、「今日は敬愛するじいちゃん(石井武さん)の命日だ。じいちゃんの思い出を語りたい。私が嫁に来たころ、もっぱら反対同盟の全国行脚をやっていた。援農や来客も多かった。じいちゃんは色々と喋っていた。内容もおもしろかった。ばあちゃんは飯がないのになと嘆いていたときもあった。小泉政権の時、公開討論をやって、絶対に負けないぞと言っていた。実現はしませんでしたが、本気だった。どこに出ても誰にも負けない正義と主張があると自信を持っていた。晩年は病気との闘いで苦労していたが、最後は苦しくむこともなく逝った。じいちゃんは東峰の墓地に分骨し眠っています。息子の恒司さんは墓地を売ってしまった。本当にショックだったが、今も墓地にじいちゃんがここにいてくれることが一番の支えだ。皆さん、時間があったらお墓参りしてください。喜ぶと思います」と発言した。

 平野靖識さん(らっきょう工場・東峰地区)は、「4月4日東峰火災についてのご報告とおわび」の文書を配布し、経過を報告し、「樋ケさんの家も、三里塚物産の冷蔵庫も同地での再建は果たせませんでした。東峰六三番地の一坪共有運動に力を与えていたに違いないと思うとき、これらを共に失火により消滅させてしまった不始末の責任の重さを感じずにいられません。一坪共有者の皆さんと、日々三里塚闘争を闘われている皆さん、また三里塚闘争に心を寄せている皆さんに心より深くおわび申し上げます」と発言。

 さらに「三月に四者協が行われ合意したとぶち上げた。4月5日に、もう四者協で合意しちゃっていたのに東峰地区の説明会を行った。東峰の人たちは、岩沢という空港会社の共生部長が第一回目の説明会の時、『空港機能強化のご説明は、期限はない。繰り返し双方向、対話型の性格です』と言っていた。四月の説明会では、どういうことなのかと問いただした。ところが岩沢部長は参加しなかった。住民がコケにされている。闘いはこれからだ」と糾弾した。

 集会後、開拓道路に向けてデモに移った。B滑走路に向けて「第三滑走路建設をやめろ!飛行制限緩和を許さない!」のシュプレヒコールを行った。

 デモ終了後、第三滑走路計画の現地調査に入った。山崎さんのガイドで参加者
は、成田空港周辺地図を見ながら各ポイントをチェックしていった。明らかに計画の杜撰であること、住民無視の環境破壊に満ちていること、ゼネコンなど空港利権を膨らませる建設であることを確認した。

(Y)





案内 : 三里塚 7.8東峰現地行動

配信:東峰デモ三里塚 7.8東峰現地行動

◦日時:7月8日(日)午後1時

◦場所:旧東峰共同出荷場跡(千葉県成田市東峰65-1)/開拓道路に向けてデモ
            デモ終了後現地調査

◦会場への行き方
京成東成田駅地上 12時30分集合 迎えの車待機/10:34発  京成上野特急 →
11:41着 成田→11:52発  京成成田 →乗り換え 京成本線(普通) [芝山千代田行
き]→11:57着  東成田 

◦主催:三里塚空港に反対する連絡会
            連絡先:千葉県山武郡芝山町香山新田90-5/電話:FAX0479-
78-8101

飛行制限時間緩和を許さない! 成田空港「第3滑走路」計画を撤回せよ! 
反原発―再稼働やめろ! 沖縄・辺野古の新基地建設反対! TPP反対!


 安倍政権打倒!

 安倍自民党政権は中国や朝鮮民主主義人民共和国の「軍事的脅威」を煽りながら、日本の軍事力の飛躍的な強化を推し進めている。そして米軍と共に世界中で戦争ができる国家体制の構築を目指し、憲法の改悪を目論んでいる。沖縄・辺野古の新基地や高江のヘリパッド建設を機動隊の暴力をもって強行してきていることは、明らかに沖縄差別に基づくものである。日米安保体制下、沖縄のみならず
日本各地で米軍―自衛隊一体の軍事展開を行うために基地機能の強化が図られている。この間、自衛隊の日報が隠蔽されていたことが明らかにされたが、このことは実質的に憲法が空洞化され自衛隊が外国の戦場に派遣されていたことを示している。かかる、改憲―戦争推進の安倍政権を一刻も早く倒さなければならない。

 環境・生活破壊の第3滑走路建設・空港機能強化反対!


 国土交通省―成田国際空港会社は資本の利潤の追及のために空港機能の拡大をはかろうとしている。2030年度までの第3滑走路の建設、2020年東京五輪・パラリンピックでの旅客の増大を口実にした飛行時間の延長(現行午前6時~午後11時までを午前5時から翌日午前1時まで)を決め、さらに平行(B)滑走路を北側に延伸しようとしている。

 国・千葉県・関係9自治体・空港会社からなる四者協議会はこの計画を推進するために住民説明会を各地区で行ってきた。この説明会の中で、移転対象となる住民、新たに騒音地域となる住民、騒音がさらに増大する騒音地域住民からは厳しい批判の声が上がり、断固反対が次々と表明された。

 一方、自治体は住民の反対を無視し、交付金の増額・地域振興策と引き換えに空港会社の見直し案を受け入れ「早急に地域振興策を」と、前のめりになってきた。住民の生活を破壊してでも一部の利害関係者の利益を追い求めるという姿勢で一貫している。

 第3滑走路南端の飛行コース下となる横芝光町では、これまでも平行(B)滑走路の騒音下で騒音被害を受けていた地域の住民たちが強く反対し、町長も四者協議会の中で建設への同意を保留してきた。しかし、他の自治体が計画推進に積極的になる中で「判断を遅らせることで地域振興から取り残されてしまう」として3月12日、受け入れに合意した。「横芝光町だけが同意しないと、全体の計画が進まない」という他の周辺自治体からの「同調圧力」の中での「苦渋の選択」だった。
 
これを受けて3月13日、四者協議会は機能強化に最終合意し、第3滑走路建設が
決定した。しかし、横芝光町の騒音被害を受ける住民は「騒音だけが増えてメリットは何もない」と反対を続け、説明会の開催を求めている。また、芝山町の南部でA、B滑走路2本の延長線上に挟まれた地区の住民も「なし崩し的に合意した」と四者協議会の合意を批判し、飛行時間の延長を中止することを森田県知事に求めた。

 成田市の空港予定地内に住む東峰地区住民も、住民を無視した一方的な決定を批判し、生活を破壊する空港機能強化に反対する声明を出した。

 新滑走路の建設は単に経済的な利潤追及という要因に留まらない。空港こそまさに兵站基地、出撃拠点として戦争遂行のための不可欠の軍事的インフラである。

 安倍政権の改憲・戦争政策に対決する闘いと結合し、第3滑走路建設に反対しよ
う。7.8三里塚現地に結集し、共に闘おう!

【東峰地区声明】四者協での「成田空港の更なる機能強化」決定は認められません

3月13日、成田国際空港会社、国土交通省、千葉県、空港周辺九市町で構成する「成田空港に関する四者協議会」は、①B滑走路の南側に、新たに3500mのC滑走路を増設②B滑走路を北側に1000m延伸し、3500mに変更③夜間飛行制限の発着時間を6時~24時(翌0時)に変更する(現在は6時~23時)などを合意した。

3・13合意は、住民説明会で多くの反対の声が上がっていたにかかわらず無視し、空港公害の押しつけでしかない。東峰住民は、生活破壊に満ちた3・13合意に抗議の声明を公表した。以下、配信する。(三里塚空港に反対する連絡会・Y)



「地元同意」は得られていない!
四者協での「成田空港の更なる機能強化」決定は認められません
2018年3月末 成田市東峰区


■私たち住民は同意していません。首長だけの同意は地元同意とは言えません。

 この3月13日、「成田空港に関する四者協議会」は、夜間飛行制限撤廃など空港被害拡大に対する多くの反対があることを承知のうえで、「成田空港の更なる機能強化」を決定しました。周知のとおり、四者協は国、NAAのほか、県と9市町の首長だけで構成されています。騒音地域も合わせて面積1万ヘクタール以上、人口数十まんにも及ぶ地域住民の生命や財産、大小の地域共同体の存否にかかわる大問題にもかかわらず、四者協では住民は意見表明や議論する機会は一度も与えられていません。住民や報道陣の傍聴も許されない非公開の会議で、「地元同意」と判断されたというのです。おかしくありませんか。私たち東峰区も3回にわたって「説明会」を行いましたが、どの会でも住民の誰ひとりも「更なる機能強化」に賛同したことはありません。住民個々の生命財産にかかわる「合意」は首長は代行できるのでしようか。

■「説明会」は一方的な説明以上ではなく、とても「話合い」とは言えません。


 四者協は一昨年冬から各市町各集落で行われてきた「説明会」で、住民との話合いが行われて合意が得られたというかもしれません。しかし、東峰区での説明は「飛行回数や飛行時間を増やす」ことに伴う防音工事や移転など「飛ばす側」からの「対策」ばかりでした。

肝心なこと、「用地問題や騒音・落下物被害、地
域間格差の拡大など、現在の空港でも未解決なものを多くかかえたままで、もう一つの空港ほど大がかりなものを造れば、問題や被害を拡大するだけではないのか」、「朝5時から深夜1時まで、BC独立運用による1分半に一度の騒音でも、住民の睡眠や健康な生活は確保されると考えるのか。その根拠は?」、「永年人が住む内陸に大国際空港を造り運用する以上、夜間飛行制限など当初からの最低限の制約があって当然ではないのか」などの問いや批判には、「開港時、シンポ円卓の時代とは状況が変わった。空港間競争に勝ち抜かねばならないから」という答えしか返ってきません。住民が、健康や生活、地域の将来について空港との関係を問うているにもかかわらず、「対策」や技術的な問題だけで「事足れり」なのです。問いと答えが大ズレでは話合いは成立しません。

朝5時から深夜1時まで
の運用時間にどこでも大反対されて、出てきたのが「6時間スライド案」と聞いて、その発想が信じられずあきれるばかりでした。睡眠時間スライド制など、私たち地域住民すべてが空港の従業員扱いされて、みんなの生活をそれに合わせろと言われているのですよ。

 本来なら住民の一番近くにいる自治体が、そのズレに気づき、問題点の指摘を細くしたり、再検討をうながさねばならないはずです、答えは四者とも同じでした。「わかりません」、「検討していません」、「(昨年NHKで繰り返しとりあげられた『睡眠夫妻があぶない』などの「資料」も)見ていません(見直すつもりもありません)」などの答えばかり。これでは双方向での議論はとうてい成り立たず、「説明会」は「話合い」と呼べるものなっていないことは明らかです。

■夜間飛行制限撤廃―A滑走路先行実施には同意も協力もいたしません。その提案そのものが最初の「説明会」での約束違反です。

 一昨年12月、東峰での最初の説明会でNAAは「いつまでと期限を切ることもせず、地域の皆さんに説明し了承していただく」と明言しました。そのとき夜間飛行制限「緩和」は「更なる機能強化の1つ」として、BC滑走路の延長新設後の運用開始からとされていました。しかし、なぜか「6時間スライド制夜間飛行案」と一緒に、突然「東京オリンピックまでにA滑走路での夜間飛行制限撤廃、24時半までの運用」が持ち出されたのです。つまり、「期限を設けず」と言っていたにもかかわらず、もっとも反対の声が高い夜間飛行制限撤廃について「東京オリンピック前までに同意を確定しろ」と、住民や自治体に迫ったわけです。そしてこの3月、「時間が迫られている」と9市町の首長らだけで「7時間スライド」とA滑走路先行実施に地元「同意」を決定したのです。当然やられるべき新提案についての各地説明会も一切なしで「決定」されたのです。住民としてこれらを「地元同意」での決定と認めることはとうていできません。

 また昨年12月の東峰区の説明会で「Aだけといっても、事故などでA滑走路閉鎖の時にはBも使うだろうし、空港直近の騒音時間拡大も考えれば、A先行実施には反対」と言ったら、「Bを使うことはありませんから」と、あとはにべもないお返事でした。B開業以来、私たち東峰区民の了承もなく頭上を飛び交う飛行機ではあっても、台風や事故での遅延など深夜までの飛行の連絡がNAAからあれば、「人道問題」でもあり、否とも応とも言えず、そのことがNAAなど他からみれば「了承」「協力」と受け止められたかもしれません。しかし、今後はどんな事態でもA夜間飛行制限撤廃で増便運航される便のB使用については一切否、非協力です。区に隣接するターミナルや駐車場での自走やエンジンテストなど「営業騒音」の時間延長や騒音被害拡大も認めるつもりはありません。

四者協は、「空の行政代執行」へと突き進んでいます。
独断での行政手続きの進行をとめ、住民との話し合いの場を設けるべきです。

 今回のように、住民が何を言っていようが、個々の生命財産にかかわる重大事を首長が代行して決定できるとすれば、それはまさに「空の行政代執行」にほかなりません。住民がいくらダメだといっても頭上を飛ばれれば、生涯心身を傷つけられ続けるか、自己防衛のためにその家や土地から離れるしか選びようがないのです。これは暴力的手段での空港建設ではないのですか。

 四者協は、3月13日の「地元同意」をもって次の行政で続きへと進んでいます。しかし、これは繰り返しますが「住民の同意」を得たものではなく、「話合いで空港をつくる」という『空港と地域の共生』の根本から大きく逸脱したものです。四者協は現行の行政手続きを停止し、地域住民とのきちんとした「話合い」の場をつくられるよう、切に望むものです。 以上

報告 : 三里塚管制塔占拠闘争40年 今こそ新たな世直しを!3.25集会

P3250950 三月二五日午前一一時から、東京お茶の水連合会館で「1978年3・26三里塚管制塔占拠闘争40年 今こそ新たな世直しを! 3・25集会」が三里塚芝山連合空港反対同盟(柳川秀夫代表世話人)、元管制塔被告団の主催で行われ二八五人が集まった。北海道、宮城、福島、新潟、群馬、長野、静岡、関西、広島、山口などと関東から、当時ともに闘った仲間たちが駆けつけ同窓会的な雰囲気をかもしていた。

壇上には九ゲート突入闘争で火炎に包まれて亡くなった新山幸男同志、管制塔被告であった原勲さんの遺影と当時管制塔を占拠した時に掲げた「先鋒隊」の旗そして反対同盟の旗。壁には当時、管制塔占拠を伝えた商業新聞、集会に合わせて発売された『加瀬勉 闘いに生きる 我が人生は三里塚農民と共にあり(上)』(柘植書房新社)や3・26マグカップ、Tシャツなどが並べられた。

 映画「三里塚のイカロス」の上映が第一部。上映後代島監督は「三里塚闘争の支援にだけはさわらない方がよい」と忠告を受けたが、「この映画を一九六七年の羽田闘争の写真から始めたのは時代を思い出し、問い直してもらいたかったからだ。一〇~二〇代の人に、あの時代をタブーにするのではなく理解し、肥やしにして欲しい」と述べた。



 第二部の集会は中川憲一さん(元管制塔被告団)の司会で始められた。柳川秀夫さん(反対同盟代表世話人)が空港をめぐる現状とどのような闘いをすべきかを発言した。

 「空港会社は第三滑走路を作り、空港を巨大化しようとしている。加瀬勉さんが住んでいる所は騒音直下になり、ズタズタにされる。五二年前は村々が総決起して闘い始めた。今は個人個人で反対していても、力を合わせて目的に向かっていくとならない社会構造になっている。反対の決起集会もない。日本全国の共同体はもう存在しない。地域の生活に執着しない。便利なものができ、情報が入る。反対同盟も大半が去っていった」。

 「三里塚の課題は魂の問題だ。腹八分で持続できる社会をめざす。世直しの考え方が備わっていかないとダメだ。私は七〇歳になった。悔いのない生き方をするために最後のがんばりをしたい」。

 次に平田誠剛さん(元管制塔被告団)があいさつした。

 「四〇年前、マンホールから飛び出し、青い空を見た。全身炎に包まれた九ゲートの新山は亡くなり、管制塔の原君は自ら命を絶つというつらい経験をした。面白かったこと、辛かったことがあったが世の中に悲劇はない。全部が笑いとなった」と平田さんらしい言い回しをしながら、現在福島原発事故被災者支援運動を行っていることを報告した。

 「二〇一一年三・一一福島原発事故後、ウシトラ旅団を組織し、支援に入った。いわき市で場所を提供し支えてくれたのは三・二六闘争の仲間たちだった。福島の被災者たちが熊本地震の被災者たちを励ますために仮設住宅を訪ねたいと言うのでカンパを集めた。和多田さんがカンパしてくれた。そして、熊本に行くと三・二六を闘った人々が支えてくれた。熊本の仮設住宅の人たちは『福島の人たちと交流し、初めて笑ったり、泣いたりできた』と話し、福島の被災者を感動させた。相手と心が通じることができた。みんなできる力がないと思っているが人を信じてがまんしながら進みましょう」。



 管制塔裁判の弁護団だった清井礼司さんは、一九七一年の時三里塚闘争はベトナムに通じていると思っていたが今は、沖縄の空とつながっていると自覚しながら闘うことが重要だと指摘した。

 三里塚物産の平野靖識さんが「管制塔を壊しても社長になれると言われるが私も四〇年前に三里塚物産を立ち上げた」と経歴を話し、「NHKのラジオに『今日は何の日』という番組がある。一九七八年の今日、成田管制塔に駆けあがって管制室を破壊する事件があり、これによって開港が二カ月延期になったと放送した。過激派によってなされたということではなく、淡々とする報道だった。日本の社会に忘れることのないエピソードになった。民衆の思いに逆らって政策を強制するとしっぺ返しを受けるということだ」とエピソードを紹介した。

 平野さんは闘争と暴力の問題についてもふれた。「私は中国の文革の時代に中
国を訪れ下放運動に影響されて三里塚に入った。毛沢東は『銃口から政権が生まれる』という考えを広めた。それに影響された人たちがあさま山荘事件や三菱重工爆破事件を起こし、人々のひんしゅくを買い、革命ごっこになった。それに対して管制塔闘争は実力行使に自己規律『人を殺さない、傷つけない』を持っていた。人を傷つけることなく快挙を成し遂げた」。

 生産と闘いをどのように結びつけるのか。「反対同盟の農家は有機農業をいち
早く取り入れた。若い人は有機農業に魅力を感じ、たくさんの人が訪れ、定着率も高い。闘いの経験が力になっていて、三里塚物産も三・二六闘争を闘った仲間の息子さんが後継者になってくれている」。



 参加できなかった人たちのメッセージがビデオなどで紹介された。加瀬勉さんの新年旗開きでのあいさつ。加瀬さんは別に集会用に「国家権力の空港建設の暴政に抗すること五〇年。青天霹靂三・二六管制塔に翻った赤旗は、月陽の如く天宙に輝いた。断固たる我々の戦いの決意・我々の勇気は、日本人民の将来、未来を指し示すものであった。時はいま、空港機能拡大阻止の戦線に征かんとす。吾、老いて野に伏すも志は千里にあり。壮心盛んにして新なり。二〇一八年三月二五日」という連帯のメッセージを寄せた。

2017木の根幻野祭の映像、大森武徳さんが「私は三九歳。一つの歴史として興味を持っている若者はいる。今後、①有機農家を増やしていく②木の根ペンションや合宿所などを歴史遺産として維持していく。Tシャツ、グッズなどを作り、楽しい運動を作っていきたい」とビデオメッセージを寄せた。

 石井紀子さんのメッセージを野島みかさんが代読した。野島さんは狭山闘争支援に積極的に関わっていて、狭山再審を求めている石川一雄さんとえん罪無罪を勝ち取った足利・布川事件などの元被告たちの映画『獄友』が上映されていることを紹介した。

 「1978年当時結婚3年目で、育児に忙しかった。管制塔占拠闘争を知り、よくぞやってくれた。うれしかった。じいちゃんは『しばらく帰れない。後を頼む』と言って家を出て行き、横堀要塞戦で逮捕された。しっかり家を守ることが運動を前進させると考えた。そうした底辺を支えた女たちがいた」。

 「今回、女性発言者が1人もいない。今、運動を担っているのは男ばかりだ。1971年、男ばかりの戦場に、ウーマン・リブ運動に参加していた私は、三里塚を女たちの闘いの場、リブの出先機関の役割を担うというつもりで三里塚闘争に参加した。その後、現地に女たちが100人くらい集まることもあった。しかし、どこへ行ったの? 何を考えているのか聞いてみたい。闘争を担ってきた女性がいる。身近な人の話を聞き、思いを語って下さい。前進していかなければならない。女の人の話を聞かなければならない。初心に立ち戻って、それぞれの立場で新鮮な出会いができるようにがんばっていこう」。

 現在の運動の持っている「男中心のあり方について」鋭い指摘が石井さんから
投げかけられた。


現地で常駐している山崎宏さんが、第三滑走路をめぐる状況について報告した。

 鎌田慧さん(ルポライター)が「管制塔占拠という突出した闘いを実行できたのは、連帯する会の坂さん、廃港要求宣言の会・前田俊彦さんなどの広い運動があったからだ。三里塚の農民たちが要塞に入って逮捕投獄されていた。秩父困民党、谷中村の闘い、砂川闘争を引き継いだ闘争だ」と闘争の意義を語った。そして、「第二、第三の管制塔占拠を」とは言わない。「あの当時の盛り上がりの中でできたことで今は無理だ。占拠しなくても勝てる闘いが問われている。沖縄・辺野古闘争、カヌーで、ピケで車を止める。素手で闘う非暴力闘争。管制塔を上回る闘いの準備を日常的につくるのか問われている。追憶するのではなく、自省してがんばっていかなければならない。知恵の源泉にしていく、広げていく。もう少しがんばっていこう」。

 次に、闘う仲間からの発言。全国空港反対連絡会(反空連)の渡邊充春さんが「全国の空港は四〇から九七に増えている。赤字の垂れ流し、膨大な税金を投入している。騒音・落下物の問題。佐賀空港にオスプレイ配備計画、軍民共用という問題もある」と指摘した。

福島からの中路良一さんが「原発事故避難者は五万人と言われるが八万人以上いる。事故が収束していないから帰れない。除染で出た放射能汚染物問題も解決しようがない。そして、東京電力に刑事責任をとらせる裁判が昨年から始まっていて、津波を予想していたが対策をとっていなかったことが明らかにされている。東電に責任を取らせ、支配階級の中から獄友を増やしてほしい」と訴えた。

いわき自由労組の桂さんは「私は一六歳から三里塚に関わり始めた。『三里塚は私たちの教室だ。農民は教師だ』と教えられた。以前は除染作業者の賃金の問題が相談の中心だったが、今は原発労働者の相談が多い。去年の一〇月、過労により構内で亡くなった。労災死だろうと追及している。福島現地に来て欲しい。三里塚闘争と根っこは同じだ」と話した。

 羽田空港の増便問題を問うている反空連の仲間が「B滑走路でコンビナートの
ある川崎に向けて離陸させてはならないとしていたが増便して飛ばしている。事故があったらたいへんなことになる。海から海への飛行をとるべきだ」と語った。



 集会の最後に参加した元管制塔被告団一二人全員(四人が欠席)が壇上に勢ぞろいした。一言ずつ短くアピールを行った。

 「一〇年がんばって、五〇周年も実現しよう」、「今日の集会で主役はいっぱいいたと分かった。いっしょに闘った仲間が主役だ」。和多田粂夫さんは「三七歳で逮捕され、五〇歳で刑務所を出てきた。あの闘争は偶然性が重なった闘争だった。『エアポートレビュー』という雑誌で空港の構造が分かり作戦を立てた。管制塔にたどり着くにはものすごく多くの困難があった。そうしたことを忘れてはならない。第三滑走路に反対して闘う反対同盟があるかぎりいっしょに闘っていきたい」とまとめの発言をした。

 集会の後、三部の懇親会を行った。そこでも闘いに参加した仲間から当時の闘いの話や三里塚闘争への思い、女性差別問題などに言及した発言もあり、多元的に三里塚闘争を問う中身の濃い四〇周年集会となった。

(M)


報告:18年三里塚反対同盟旗開き

配信:旗開き 1月14日、三里塚芝山連合空港反対同盟(代表世話人・柳川秀夫)は、横堀農業研修センターで「18年反対同盟旗開き」を行い、40人が参加した。

 国交省・成田国際空港会社・千葉県・関係自治体が一体となって飛行制限時間
緩和・成田空港「第3滑走路」計画を押し進めている。18年度政府予算案では成田空港機能拡大に向けて52億円を計上している。同時に「第3滑走路」計画の着手にむけて地元工作のバックアップを表明している。地元説明会は、すでに120回行われている。「対話型説明会」と言っているが、推進派の一方的な押し付けであることが実態だ。住民の「説明した」という既成事実の積み上げでしかない。

 成田国際空港会社の夏目社長は「新年ご挨拶」で飛行制限時間緩和・成田空港「第3滑走路」計画推進に向けて「可能な限り速やかに更なる機能強化の最終的な結論が得られるよう最大限努力して参りたい」と述べている。説明会で明らかになった住民の不安・疑問・反対の声はほとんど無視し、強行突破する姿勢をあらためて示した。反対同盟は、このような推進派を糾弾し、年頭にあたってあらたな闘う決意を打ち固めた。

 開催にあたって現地報告が山崎宏さん(労闘―労活評議会/横堀地区)から次のように報告。

 「国交省・空港会社が一体となって第3滑走路計画を押し進めている。各地で説
明会を行い、同意をとりつけようとしている。しかし、その中でも騒音で大きな被害を受ける地域から強い反発があり、絶対反対だという声もあがっている。とりわけ横芝光町の住民は、『騒音直下で騒音地域が拡大するばかりだ』『地元にはなんの利益もない』とかなり強い反発が噴出している。第3滑走路計画はデッドロック状態だ」。

 「一方、地元自治体は、国や空港会社から取れるものはどんどんとっておこうと地域振興策と引き換えに容認していこうとする動きがある。芝山町、成田市、多古町は前のめりになっている。私たちは第3滑走路計画に反対し、同時に飛行制限時間緩和に対しても反対の声を上げていこう」。

柳川秀夫さん

 柳川秀夫さん(反対同盟代表世話人)は、冒頭、横堀の大鉄塔の一番高い部分が老朽化したので業者に頼んで撤去したことを報告し、今後も鉄塔防衛のために協力を呼びかけた。

 さらに「第3滑走路問題は、結局、どんどん開発し、自分たちが潤っていくとい
う考え方が根底にある。便利になっていくことを優先することは、昔から築いてきた価値を失ってしまうことになる。だからこそ新しい価値観と文明をもう一度きちっと作っていくことが問われている。空港反対の三里塚闘争から全国発信し続けていきたい」と強調した。

石井紀子さん

 石井紀子さん(川上地区)は、「横堀研修センターがみんなで使うことによって支えられている。とりわけ田んぼくらぶの取り組みが重要だ」とアピール。

 さらに「昨年、秋の長雨で野菜が作りにくい状況だった。40年、ほうれん草を
作ってきたが、初めて失敗した。天候のせいだと言ってしまうと、それで終わりだ。なにが敗因かと考えたが、水はけ、芽の撒き方などあらゆる天候を想定しておかなければならなかった。闘いと同じです」。

 「昨年12月、『週刊金曜日』の依頼で東峰の小泉英政さん、平野靖識さん、私、萩原富夫さん、大森武徳さんの座談会を行った。島村昭治さんの息子の努君が『私がここで生きている理由』という文章を寄せてくれた。東峰で一番被害が大きい島村家の声が掲載されてことは、とても大きなことだ。しかもこれから農業を担っていく人の声だ。大森君もそうですが、これから闘争を引き継いでくれる人たちの声だ。新しい孫が生まれたが、本当に明るい未来を私たちが用意できるだろうか。私たちは何をしてきたのだろうか。これから何をしなければならないのか。そういうことをすごく考えています」と発言。

平野靖識さん

 平野靖識さん(らっきょう工場・東峰地区)は、「今年は管制塔占拠闘争から40年。成田空港が開港してから40年、そしてらっきょう工場の三里塚物産を開業してから40年です。私は支援者として三里塚に来て、第一次、二次代執行があった1971年の後、三里塚のお百姓たちは、この闘いは長くなるだろうという見通しで自分たちの農業の見通しを立てた。農林省や農協が指導する大量生産、化学肥料・農薬使用の近代農業を拒否して有機農法へとチェンジしていった。この地域の人たちが作る有機農産物を加工していくのがらっきょう工場でした。らっきょう、落花生を加工し、三里塚を闘った人々によって支えられた」と述べた。

 そして、「今年4月にらっきょう工場四〇周年の集いを行います。有機農業の力
と世代の受け渡しをベースにした集まりです。若い人たちが三里塚でどのように生きていくか、そして地域力をつけていくためには何が必要なのかなどを考えていきたい」と訴えた。

加瀬勉さん

 加瀬勉さん(三里塚大地共有委員会代表)は、「国交省・千葉県・空港会社は市町村、地域、集落単位で120回の空港機能拡大の説明会を開いた。会議では騒音問題を中心に不満が続出し、夜間飛行拡大に反対の声が続出した。横芝町長は騒音被害で空港利益をもたらさないし、四者協議会の離脱もありえると表明している。夏目空港会社長は、空港関連交付金が41億円以上があるが、そのうち地域振興策のために20億円を積み上げて60億円も出すと表明した。また、地域振興基本プランも出し、4~7万人の雇用計画も出してきた。四者協議会では、空港機能拡大に賛成しているが、市町村格差が増大し、交付金を増額せよと要求している。成田市長は、集団移転には責任は持てない、個人で解決してほしいと言っている。芝山町の相川町長は、30億円の交付金を要求し、移転については芝山に住んでよかったと思えるインフラ整備をすると公言している」と報告。

 さらに「首長は温度差はあるが交付金に群がるハイエナである。権力の飼い犬
にすぎない。空港で犠牲になる住民を生贄にしようとしている」と厳しく糾弾した。

配信:開拓道路 清井礼司弁護士は、「かつて三里塚の地下壕はベトナムに繋がっていると言って闘った。現在は、沖縄に繋がっていると言って闘っていきたい」と決意表明した。さらに高見圭司さん(スペース21)、日米安保終了を通告する会、中川憲一さん(元管制塔被告団)、渡邊充春さん(関西三里塚闘争に連帯する会 関西三里塚相談会)からアピール。

 沖縄から参加した仲間は、稲嶺名護市長選の報告を行い辺野古新基地建設反対
の闘いの連帯を訴えた。柘植書房新社は、加瀬勉さんの闘いの記録本の刊行準備が進めてられていることを報告した。

 最後に団結頑張ろうを行い、交流会に入った。

 旗開き終了後、東峰地区に移動し、三里塚空港に反対する連絡会のよびかけによる東峰現地行動が取り組まれ、開拓道路から空港にむけて「成田空港粉砕!第三滑走路計画に反対!」のシュプレヒコールを行った。

(Y)

 

案内 : 2018三里塚反対同盟旗開き&1.14東峰現地行動

2018反対同盟旗開き&1.14東峰現地行動のお知らせ 

■2018反対同盟旗開き■

主催:三里塚芝山連合空港反対同盟(代表世話人・柳川秀夫)


日時:2018年1月14日(日)正午
 
場所:横堀農業研修センター
   (千葉県山武郡芝山町香山新田131/0479-78-0100)

参加費:1000円

【会場への行き方】:京成東成田駅地上 11時00分集合 迎えの車待機
【09:13発  京成上野特急 →10:21着 成田→10:32発  京成成田 →乗り換え 京成本線(普通) [芝山千代田行き]→10:37着  東成田】


■三里塚 1.14東峰現地行動■

◦日時:2018年1月14日(日)午後2時30分

◦場所:旧東峰共同出荷場跡(千葉県成田市東峰65-1)/集会後、開拓道路に向け
てデモ

◦会場への行き方
①2018反対同盟旗開き終了後(午後2時頃)→旧東峰共同出荷場に車移動 
②京成東成田駅地上 14時00分集合 迎えの車待機/12:34発  京成上野特急 →13:41着 成田→13:52発  京成成田 →乗り換え 京成本線(普通) [芝山千代田行き]→13:57着  東成田 

◦主催:三里塚空港に反対する連絡会
            連絡先:千葉県山武郡芝山町香山新田90-5/電話:FAX0479-78-8101


呼びかけ:三里塚 1.14東峰現地行動

飛行制限時間緩和を許さない! 成田空港「第3滑走路」計画を撤回せよ!   
反原発―再稼働やめろ! 沖縄・辺野古新基地建設反対!


安倍政権打倒!

 安倍自公政権は衆院選挙の3分の2を上回る議席を確保し、改憲に向けて大きく踏み出そうとしている。安倍はアメリカと一体となって戦争をする道をつき進んできた。特定秘密保護法、安保法制、「共謀罪」を成立させ、総仕上げとして改憲を目論んでいる。安倍は朝鮮民主主義人民共和国のミサイル発射、核実験を最大限利用して軍備拡張をはかり、排外主義を煽って国民を統合、統制し、戦争に動員しようとしている。今こそ戦争反対、安倍政権打倒を全力をもって闘い抜こう。

空港機能拡張による人権・環境破壊を許さない!

 政府・国土交通省─成田国際空港会社は資本の利潤の追求のために空港機能の拡大をはかろうとしている。2030年度までの第3滑走路の建設、2020年東京五輪・パラリンピックでの旅客の増大を口実にした夜間飛行制限の緩和(現行午後11時から午前6時までの7時間を午前1時から5時までの4時間)を決め、さらに平行(B)滑走路の北側延伸計画まで提示した。

 国・千葉県・関係9自治体・空港会社からなる四者協議会はこの計画を推進するために住民説明会を各地で行ってきた。移転対象となる住民、新たに騒音地域となる住民、騒音がさらに増大する騒音地域住民からは厳しい批判の声が上がり、断固反対が次々と表明された。この結果、空港会社は飛行制限を現行より1時間短縮するという見直し案を提示し住民に説明した。しかし、住民はこれにも納得せず、なし崩し的にさらに短縮するのではないかと不信感を募らせている。

 しかし、関係自治体は住民の反対を無視し、交付金の増額・地域振興策と引き換えに空港会社の見直し案を受け入れ「早急に地域振興策を」と、前のめりになっている。住民の生活を破壊してでも一部の利害関係者の利益を目指す利権追求の構図そのものである。

 空港会社(当時、空港公団)は「成田シンポジウム─円卓会議」の結果、「強制的な手段によらず話し合いによる解決をはかる」と確約し、事業認定を取り下げ、強制代執行による土地の取り上げは不可能となった。

 しかし空港会社はそれ以降、民事裁判に提訴して裁判所の強制力で農民、地権者から土地を取り上げるという手段を取ってきた。それによって用地内の一坪共有地を強奪し、農民の耕作地を取り上げようとしている。

 横堀地区にある反対同盟現闘本部も裁判で土地の所有権を奪ったうえで、建物の撤去、土地の明け渡しを求める訴訟を起こした。一審千葉地裁は反対同盟側の証人調べの申請を却下し、たった4回の書面審理のみで空港会社の主張を全面的に認める判決を下した。控訴審の東京高裁は第1回の公判で突然結審を言い渡し、控訴棄却の決定を行った。

 上告した最高裁は16年7月上告棄却の決定を下し、判決が確定した。それを受けて空港会社は千葉地裁八日市場支部に撤去の申請を行い、5月31日深夜午前0時から裁判所による強制撤去が行われた。このような裁判所を使った土地の取り上げは強制代執行と何ら変わらない公権力の行使による土地強奪である。

「第3滑走路計画」を撤回しろ!

 新滑走路の建設は単に経済的な利潤追求という要因に留まらない。空港こそまさに兵站基地、出撃拠点として戦争遂行のための不可欠の軍事的インフラである。空港反対の闘いを反戦闘争の一環としても位置付けて闘わなければならない。

 1・14三里塚現地に結集し、三里塚農民と共に闘い抜こう!

三里塚管制塔占拠闘争40年3・25集会に賛同を

 三里塚管制塔占拠闘争40年3・25集会に賛同を

  空港突入40年の集いにむけて
               三里塚芝山連合空港反対同盟代表世話人 柳川秀夫


20050721tower 世直しの旗が翻ったのは駒井野の強制代執行であった。まさに戦争状態でむかえた代執行。世直しの闘いを宣言することで百姓も誇りを侍って闘うことができた。

 百姓は畑に種をまくと、訪れる豊かな稔りを迎えるために手入れを惜しまず汗を流す。山の木の手入れ等、何十年も次の世代の為続ける。

 闘いも途中で決してあきらめず根気よく闘い続けてきた。作物を育てるのと似たようなものだ。

 新しい年を迎える度、又今年も頑張れば来年は勝てると年寄りが話し会っていたのを今も覚えている。作物も今年だめでも来年があるように。

 しかし、百姓では出来ないこともあった。今日ではボランティアとかになってしまったが、多くの人達の助けが求められた強行開港阻止という難題。それは果断に生命、人生を代価に3月26日に行われた。

 重くて背負いきれない程の快挙であり、大義の春であった,

 40年目に何を思えば良いのか,三里塚では世直しはいくさと密接でもあったが。時が移り世の中の在り方を見直すことへと重みが増している。

 今あの日に帰って夢は色褪せてないか。さらに輝いているか確かめるのも大切なのかも。世直しの新たな旗が翻るために。 (2017.11.7)

  「3・26」の闘いを継承し、新たな世直しへ
                         元管制塔被告団 中川憲一


 1978年3月、時の福田赳夫自民党政権は成田開港を国家の威信をかけた最重要課題と位置づけ、力ずくで3・30開港を図ってきました。1966年閣議決定から、機動隊の暴力を前面に出した国家の土地取り上げと闘ってきた三里塚の農民と支援は、この非道に真っ向から立ち向かいました。

 1年を超えた開港阻止決戦の正念場となった3月26日。「空港包囲・突入・占拠」を掲げて菱田小跡に結集した三里塚闘争に連帯する会、労調委などの仲間は、横堀要塞の闘いと連動して空港へ突入。

 前日25日夜から下水溝に進入していた私たち管制塔部隊は、26日午後1時、9ゲート・8ゲートからの空港突入に呼応して、マンホールから飛び出して管制塔に駆け上がり、管制室を占拠しました。

 時の政権の道理を無視した3・30開港を人民のパワーが阻止したのです。この闘いは、60年代の反戦・全共闘の闘いから70年代連赤・内ゲバという後退とは違う闘いのあり方を示しました。管制塔の闘いは海外の運動にもインパクトを与えたと聞いています。

 その後も2005年には皆さんの協力による一億円カンパ運動によって、管制塔被告は政府による賠償強制執行をはね返すことができました。

 いま法も道理も無視した安倍政治が憲法改悪を目指し、沖縄では基地建設反対の闘いが続いています。成田空港でも住民を無視した夜間発着時間拡大、第三滑走路の計画が出されています。

 このような中で迎える管制塔占拠闘争40年。40年集会を開催したいと思います。

 「3・26」40年にあたり、民衆の闘いの歴史を貶め消そうとする体制に対抗して「3・26」を語り継ぐととともに、40年前の闘いをもう一度見直し、その原点を再発見・再定立していきたい。この集会が旧交を温めると共に、78年を知らない人々と共に、その今日的意味を考えるきっかけになれば幸いです。

 全国の皆さんの集会への参加と賛同を呼びかけます。

   日本人民の希望と未来の赤旗
                     三里塚大地共有委員会代表 加瀬勉


 開港阻止決戦・空港包囲・突入・占拠。三里塚空港にディエンビエンフーの戦いを。空港を包囲し突入し、亀井・三井警備局長率いる警視庁精鋭部隊を粉砕し、管制塔に突入占拠し赤旗を翻した。開港を阻止し、ディエンビエンフーの戦いを三里塚闘争で実現させたのである。三里塚で「警視庁敗れたり」と秦野警視総監に言わしめたのである。

 管制塔戦士たちが打ち振る赤旗の血潮の燃え滾る鮮やかさは我々の前途を指し示すものであったが、また権力の容赦ない弾圧でもあった。新山君が原君が犠牲になって斃れていった。囚われた管制塔戦士達は冷たい鉄格子、獄中の深い闇、家族の苦難の生活。10年余の歳月。三里塚闘争のさらなる前進と勝利を、日本の夜明けを信じて戦い抜いた。俺たちは万難を排して獄中にいる管制塔戦士に連帯したのか。したと言い切れるのか。問い続ける40年であった。

 その問いに一人一人が答える時代が到来してきた。戦争政策遂行、改憲内閣、ファシストの安倍内閣の4度の成立、「三里塚空港機能拡大・夜間飛行制限緩和・空港用地700ha拡大・新滑走路の建設・50万回増便」の10年計画の新たなる攻撃がかかってきた。戦いの思想を魂を管制塔戦士の行動を規範に共に競いあい磨きあってゆこうではないか。団結して前へ。


  ★管制塔占拠闘争40年集会賛同を

◎賛同  個人1000円、団体3000円  (公表の可否をお知らせください)

◎賛同金振込先/郵便振替 00180-5-567296 研究所テオリア
(通信欄に「管制塔集会賛同」と明記)

◎集会タイトル 1978.3.26三里塚管制塔占拠闘争40年 今こそ新たな世直しを3・25集会

◎日時 2018年3月25日(日)午前11時(予定)

◎会場 連合会館2階大会議室(御茶ノ水駅)

◎集会第1部 映画「三里塚のイカロス」上映/第2部 現地から報告、発言、他/第3部 懇親会

◎参加費 1部+2部 1000円、3部(懇親会) 2000円

◎主催・三里塚芝山連合空港反対同盟(柳川秀夫代表世話人)
    元管制塔被告団

◎連絡先
 ・三里塚芝山連合空港反対同盟 千葉県山武郡芝山町香山新田90‐5/TEL・FAX0479‐78‐8101
 ・元管制塔被告団 090-8171-1810 中川
 ・三里塚空港に反対する連絡会 東京都千代田区内神田1-17-12勝文社第二ビル
101研究所テオリア/TEL・FAX 03-6273-7233 
Mail:email@theoria.info

中核派「前進」掲載の「映画『三里塚のイカロス』批判」を批判する

中核(襲撃した被害者の活動家の本名を掲載した当時の中核派の犯行声明のビラ。『前進』の声明では被害者の本名はおろか住所・職場まで暴露するという反階級的犯罪に手を染めた)

 中核派の「前進」(2017.10.9号)に「映画『三里塚のイカロス』批判」を「中石浩輔」の署名入りで掲載している。

 「三里塚の歴史と真実ゆがめ 虚偽で『闘争の終結』あおる」というタイトルで、「三里塚のイカロス」は「三里塚の歴史と真実をねじ曲げ、国家権力による闘争圧殺攻撃に手を貸す『作品』となっている」と規定する。

 「中核派への憎悪 岸宏一に語らせ」の項では「三里塚のイカロス」に登場する岸宏一(元中核派現地責任者)に対して「一語一語が真実をゆがめ、真実を隠し、自己の脱落・転向を正当化するための言葉だ」と断定する。だが中核派は岸を反革命だとレッテル張りすることによって、岸らの告発・批判を一切排除し、内ゲバ官僚主義組織の自己保身的な立場を露骨に現わしているにすぎないのだ。

 中石は、「『三・八分裂』は権力の同盟破壊」の項で映画が「国家権力中枢からの攻撃」である一坪共有地運動なのに、「反対同盟分裂を『セクト間の主導権争い』と描くのは歴史の偽造だ」と言う。

 ならば当時の中核派の現地責任者の岸が一坪再共有化運動についてなんて言っているのか。『革共同政治局の敗北1975~2014』で岸は(一坪共有地運動が)「『政府・公団に土地を売り飛ばす道を開くもの』と短絡的に批判することは誤りである。……この論点を苦し紛れにつくりあげた責任の多くは現地責任者の岸にあった。批判のための批判であるという自覚は当時からあった。今なおそれを繰り返しているのを見ると、悔恨の念ひとしおである」などと心情を吐露している。

 また、同書で「第四インターへのテロル」の理由として、「三里塚闘争で主流派になる」目的で「現地の劣勢」を挽回するために「全国運動で巻き返し、さらに熱田派の中心的支援党派である第四インターに軍事的せん滅戦を仕掛け、その党派的瓦解を策動したのである。この行為は、筆者らは今にしてはじめていえるようになったのだが、国家権力にたいしてともにたたかう左翼運動の原則を踏み外したものといわざるをえない」と述べている。

 これら岸の「証言と立場」表明こそが当時の中核派の「歴史的事実」であり、「歴史を偽造」しているのは現在の中核派であることを自ら証明している。

 さらに「脱落者を使った破壊策動許すな」の項では(一坪共有地運動が)「第四インターはこの攻撃の手先に成り果てていた」と述べ、第四インターへのテロ襲撃を正当化している。当時、中核派は、三里塚芝山連合反対同盟と一坪再共有化運動に対し土地売り渡しなどと悪罵を投げ、全国の一坪共有者を戸別訪問し、恫喝などの暴力を強行し、熱田派系の三里塚連帯集会に対しては集会破壊を繰り返し策動してきた。これに対して中石は「そこで疑問や反対を訴える参加者に凄惨な暴行を振るった」「現地と全国での暴力事件は数知れない」などと一坪共有化運動に敵対する集会破壊と暴力事件を正当化し、その延長に第四インターへのテロ襲撃を居直る始末だ。

 岸は、中核派の党派的利害を優先し、第四インターを「反革命」と規定し、その「殺人未遂、傷害、暴行、脅迫」事件が「正義の戦い」だと居直ることに対して「第四インターへのテロルの誤りを自己批判的にとらえ返し、襲撃を受けた第四インターの被害者の方たちに心から深く謝罪する。あわせて第四インターの皆さんとラディカル左翼を支援してきたすべての皆さんに謝罪する」と言わざるをえなかった。この「歴史的事実」を現在の中核派が岸の「自己の脱落・転向を正当化するための言葉だ」と短絡的に切り捨てるところに内ゲバ官僚主義組織のあり方を、さらに居直り強化していくことを中石映評は示したのである。


(Y)

 【参考論文】
◦「水谷 保孝/岸 宏一著「革共同政治局の敗北1975~2014」(白順社)
「第9章/第1節」に対する批判メモ/L・L(かけはし2015年6月22日号)
http://www.jrcl.net/frame150622d.html

◦革共同(中核派)再建協議会の自己批判は受け入れられない JRCL中央委員
会声明(『かけはし』(2009年2月23日号)
http://www.jrcl.net/frame090223b.html

◆声明 中核派のテロ行為を弾劾する!三里塚芝山連合空港反対同盟(代表・熱田一)
(84年1月13日)
http://www.jrcl.net/framege5.html

◆緊急アピール テロ襲撃に反対する358氏が共同声明
(84年1月10日)
http://www.jrcl.net/framege7.html

◆声明 中核派のテロ襲撃弾劾し反対同盟と三里塚闘争を防衛せよ
日本革命的共産主義者同盟(第四インターナショナル日本支部)中央委員会政治局
(「世界革命」84年1月16日第819号)
http://www.jrcl.net/framege4.html

◆許すなテロ襲撃 内ゲバ主義を一掃するために
(84年8月15日発行のパンフレットから)
http://www.jrcl.net/framege3.html

◆中核派は再共有運動への敵対とテロを自己批判せよ 反対同盟とともに木の根一坪共有地を守りぬこう
(「かけはし」98年4月27日)
http://www.jrcl.net/framege2.html

◆共同行動の原則と「内ゲバ」主義について
(「かけはし」1999.2.15号)
http://www.jrcl.net/framege1.html

報告:7.2三里塚・東峰現地行動

20170702san01


報告:7.2三里塚・東峰現地行動

 

 72日、三里塚空港に反対する連絡会は、旧東峰共同出荷場跡で「三里塚・東峰現地行動」を行い、45人が参加した。

 国交省─成田国際空港会社は、アジア国際空港競争からの劣勢状況をばん回するために千葉県、空港周辺市町による四者協議会(20169月)で過密運航による安全軽視・空港公害の拡大を前提とした①第三滑走路建設計画案(空港南東の芝山町に建設する)②B滑走路拡張(北側に1000 メートル延伸し、3500メートルに延長)③成田空港の深夜 ・ 早朝の飛行制限時間について、現在の午後11時~午前 6時から、午前15時に、三時間短縮する案を提示した。すでに空港用地内・周辺の住民から多くの反対・疑問の声が出ているにもかかわらず無視し、協議会は「了承」してしまった。成田国際空港会社の夏目誠社長は「期限は区切らず丁寧に説明する。住民と双方向の対話をして理解を得たい」などと述べ、アリバイ的な住民説明会を各地で開催していくことになった。

 各地の説明会では夜間飛行制限時間緩和に対して「4時間しか眠れない」「安静な夜を奪うな」「人権破壊だ」などの猛烈な抗議が出た。空港会社は、17612日の四者協議会で住民の抗議を回避するために見直し案(①2020年までにA滑走路の発着時間を午前六時~翌午前零時に変更②第三滑走路供用開始後、午前5時~午前0時半)を提示してきた。

 最終的には現行より2時間半延長となり、あくまでも飛行発着回数の増加を前提とした夜間飛行時間制限緩和攻撃の性格は変わらない。推進派は、空港会社と一体となってカネ儲けとバラマキの地域振興策の充実と称して対策金の増額をねらった住民分断を強めている。空港周辺の住民は、空港会社をはじめ四者協議会の談合に対する不信と怒りを強めている。加瀬勉さん(多古町/反対同盟大地共有委員会〈Ⅱ〉代表)は、多古町牛尾地区説明会でなんら反省しない国、空港会社に対して厳しく弾劾した。

 空港会社の利益優先のための強引な手法は、531日未明の千葉地方裁判所八日市場支部による三里塚芝山連合空港反対同盟(柳川秀夫代表世話人)の横堀現闘本部(第二ターミナル東側の誘導路内)を撤去する強制執行へと結びついている。横堀現闘本部撤去糾弾!用地内で闘い続ける農民と連帯し、新たな第三滑走路建設、飛行時間の拡大に反対していこう。

 

 連絡会は、午前中、横堀鉄塔の中段に設置されている「抗議する農民」(沖縄の彫刻家・金城実さんの作品)を降ろす作業を行った。今後、像を補修していく予定だ。さらに横堀研修センターの清掃・整備作業などを行った。

 集会は、山崎宏さん(労活評現闘/横堀地区)の現地報告から始まった。

 「二〇二〇年東京五輪・パラリンピックに向けて輸送量を増大することを口実にして夜間飛行制限時間緩和を進めようとしている。夜中の1時から5時を提案してきた。これに対して騒音地帯にかかる住民から多くの反発があり、今度は四者協議会で2020年に向けて一時間短縮すると再提案してきた。しかし一方的であり、先々裏切られるだろうと不信感で一杯だ。こうした事態に入っていながら空港推進派は、地域振興策の増額要求などで取り引きして押し進めようとしている。住民を無視した飛行制限時間緩和に断固抗議していく」。

 「『成田第3滑走路実現を目指す有志の会』は、第三滑走路計画にもアジアとの国際空港競争に勝ち抜くために必要だと押し進めようとしている。空港建設拡大は、単に経済的な面以外に安倍政権が推進している戦争政策と一体でもある。空港そのものが軍事インフラであり、一つでも多くの滑走路を建設し、いつでも軍事利用へと転化していくことをねらっている。厳しく監視し、空港の軍事利用に反対していこう」と訴えた。

 

 石井紀子さん(成田市川上・農業)は、「空港会社は、朝の五時から夜中の一時までの夜間飛行制限時間緩和を言い出してきたが、川上の住民はとんでもないと怒っている。空港反対運動に参加してこなかった人々も抗議し、説明会はぐちゃぐちゃになった。地域で納得、了承してくださいと言っても、そんなことはできない。本気で実現しようとしているのか。自分で自分の首を絞めているのと同じだ。もうひと踏ん張りしていこう」とアピールした。

 さらに「地区で沖縄の闘いを撮った『標的の島 風(かじ)かたか』上映会があった。東峰地区の島村努君が来てくれて、終ってから『この空港の機能強化についてなんかやらないといけないですよね』と熱っぽく語っていたのが印象的でした。次の世代か育ってくれたのかなと思った。地域で少しずつ長いものにまかれない流れを作っていきたい。胸を張って生きられるように頑張っていきたい」と強調した。

 

 平野靖識さん(三里塚らっきょう工場)は、①夜間飛行制限時間緩和反対の東峰地区の取り組み、四者協議会の説明会のやりとりを紹介。

 「成田空港は内陸空港だから地域に甚大な被害を及ぼす。円卓会議で『抑制的な運用につとめる』と合意し、7時間の飛行禁止を行うことになった。こんな約束も投げ捨てようとしている。夜間飛行制限時間緩和修正案を厳しく批判していきたい。天神峰地区の市東孝雄さん(北原派)の畑を取り上げる不当な判決が昨年、最高裁で出たが、現在、土地取り上げの執行をさせないための裁判が千葉地裁で行われている。円卓会議で『用地問題の解決にあたっては、あらゆる理由で強制的手段をとってはならない。あくまで話し合いで解決することだ』と合意している。この合意が強制的な土地取り上げを止めている。ともに三里塚を闘った沖縄の宮城せつこさんが亡くなり、遺族の意向により三里塚の地に散骨した」と報告した。

 

 大森武徳さん(らっきょう工場)は、531日未明の千葉地方裁判所八日市場支部による現闘本部破壊に対する抗議行動を報告。

 横堀団結小屋維持会は、午前中の「抗議する農民」を降ろす作業、横堀研修センターの清掃・整備作業を報告し、拠点を防衛していく闘いの重要性を強調した。また、映画『三里塚のイカロス』(代島治彦監督作品)が完成し、試写会の感想や9月から上映会が始まることを紹介した。

 渡邊充春さん(関西三里塚闘争に連帯する会)は、49関西空港反対集会、325反空港全国連絡会の全国交流会(静岡)を報告した。

 最後に「飛行制限時間緩和を許さない! 成田空港「第三滑走路」計画を撤回せよ! 裁判所の強制執行─現闘本部破壊を許さない!」のシュプレヒコールを行い、開拓道路に向けてデモに移った。(Y)

案内:7.2三里塚・東峰現地行動へ

20170702san


7・2 
三里塚・東峰現地行動へ

三里塚 東峰現地行動

飛行制限時間緩和を許さない! 成田空港「第三滑走路」計画を撤回せよ! 裁判所の強制執行─現闘本部破壊を許さない! 反原発―再稼働やめろ! 沖縄・辺野古新基地建設反対!

 

安倍政権打倒!

 

 安倍自公政権は「共謀罪」の成立を目論み、46日、衆院本会議で審議入りを強行した。安保─戦争法制、特定秘密保護法の成立など、戦争国家体制を着々と構築する安倍政治を断じて許してはならない。安倍は教育勅語の復活、学校体育への銃剣道導入などまさになりふり構わず天皇制強化─戦争への道をつき進んでいる。

 また、沖縄の辺野古・高江の米軍基地建設を沖縄への差別を露骨に示しながら強行している。さらには福島原発事故の被害者を切り捨てて原発再稼働を推し進めている。かかる安倍政権を1日も早く打倒しなければならない。

 

人権・環境破壊の夜間飛行制限時間緩和をやめろ!

 

 政府─国交省─成田国際空港会社は、空港機能の拡大を図るとして第三滑走路を2030年度までに建設するとしている。これと併せて第二(B)滑走路の北側延伸、夜間飛行時間の制限緩和の計画を打ち出している。

 夜間制限の緩和は2020年東京五輪・パラリンピックの旅客増に対応して発着枠を増やすために、現在は午後11時から翌朝6時までの制限時間を、午前1時から5時までと大幅に短縮しようというものだ。夜間のたった四時間しか飛行機の飛ばない時間がないという、騒音下住民にとってはまったく耐え難い計画である。

 国交省・空港会社・千葉県・関係自治体で構成される四者協議会は昨年10月から関係する九市町の住民に対して説明会を行ってきた。その中で住民はすべてこの飛行時間の延長に反対の声を上げ、説明する空港会社を厳しく批判した。

 2013年にはLCC(格安航空会社)などの要請により、午後11時台でも離着陸できる「弾力的運用」が導入された。その際、住民側と「なしくずし的に拡大しない」という合意が交わされた。それを全く反古にする今回の提案である。空港会社は「認めてもらえば、おおむね90%の航空会社のリクエストに応えられ、東アジアの空港間競争を戦っていける」と語り、交付金の拡充などを提示した。営利追求のみを考え、住民の生活、健康などは一顧だにしない空港会社の姿勢が露呈している。

 成田市の成田空港騒音対策地域連絡協議会(騒対協)は空港機能の拡大に関しては、これまで成田市と基本的には同じ立場にたって騒音対策・補償を要求してきたが、今回の問題では強く反発している。それほどまでに飛行時間の延長は生活に深刻な影響を及ぼすということである。

 第三滑走路の新たな騒音地域になる横芝光町航空機騒音等対策協議会が発着時間の拡大について「騒音被害を将来にわたり受け続けることに住民の理解は得られない」と四者に再検討を申し入れた。

 

成田空港「第三滑走路」計画粉砕!

 

 多古町でも地区の説明会において、加瀬勉さんが三里塚闘争の歴史を踏まえて、空港建設によっていかに住民が国家権力の暴虐の前に苦しめられ、地域が分断、破壊されたかを語り、またしても利潤の追求のために第三滑走路を押し付けていることを弾劾し、断固反対していくことを表明した。

 用地内で闘い続ける農民と連帯し、新たな第三滑走路建設、飛行時間の拡大に反対する住民と連帯し、三里塚現地に結集し共に闘おう!


20174月)

 

日時:72日(日)/午後2時結集

場所:旧東峰共同出荷場跡(千葉県成田市東峰651)/集会後、開拓道路に向けてデモ

会場への行き方:東成田駅地上13時半集合~待機迎車で会場へ

 (11:55発 京成上野 (特急)13:01着 成田13:12発→13:17  東成田)

横堀農業研修センター整備片付け作業。午前1030分~

 (午前10時東成田駅/迎車有り/センター℡0479―78─0100)

主催:三里塚空港に反対する連絡会

 連絡先:千葉県山武郡芝山町香山新田905/電話:FAX0479―78─8101

 

報告:三里塚芝山連合空港反対同盟2017旗開き&1.15東峰現地行動

配信:旗開き 1月15日、三里塚芝山連合空港反対同盟は、横堀農業研修センターで2017年旗開きを行い、50人が参加した。


 開催あいさつを山崎宏さん(横堀地区/労闘―労活評現闘)から行われ、「昨年は三里塚闘争50年で7月15日、東京で集会を行った。だが政府・空港会社は、大きな攻撃をかけてきている。第3滑走路計画持ち出して、なにがなんでも力づくて、これまでやってきた方針を、欺瞞的にあたかも住民の要望に応えて作るという構図を作り出し、様々な策動を行っている。立ち退き対象になる地区で国交省・千葉県・地方自治体・空港会社が一体となって説明会という形でアリバイ作りを行っている。その中身は、芝山町北部地区にもう一本滑走路を作るというものだ。さらに平行滑走路の北側に延伸する。夜間飛行制限時間を緩和するという」、「今まで騒音時間帯は、午後11時から翌朝六時までの7時間は、飛行機が飛ばない時間だったが、それを大幅に短縮して、今後は4時間にまで緩和したいと言い出している。これがいかに経済効果を生み出すかと宣伝しているが、騒音による住民の立ち退き、騒音被害によって夜眠れなくなる事態に関しては、まったく考慮の範囲に入っていない。こうして住民を追い出して、自らの利潤追求のために欲望を遂げていく。まさに安倍政権の政治的質を同じようなものだ」と批判した。


 柳川秀夫さん(三里塚芝山連合反対同盟/代表世話人)は、「第3滑走路計画問題とともに横堀現闘本部裁判があり、裁判所は不当判決を出し、撤去せよと通知してきた。あくまでも反対なものは反対だという態度を貫き通していきたい。昨年、関西三里塚闘争に連帯する会の刈谷稔さんが亡くなった。あらためて冥福を祈りたい。刈谷さんの遺産カンパをいただいた。ありがとうございます。最後まで三里塚に思いを寄せ、闘う闘魂は引き継いでいくことを再認識した」と発言した。

 さらに「三里塚闘争は問題があるかぎり闘っていきたい。農業をやっいるから天候の変化を認識している。経済オンリーのグローバリゼーション、弱肉強食の社会の大きな現れだ。開発や発展の考え方に対して、反対の対案を出していかなければならない。三里塚は、問答無用の強硬策があいかわらず続いている。民主主義の多数決の論理は、一方的にまかり通っている。強い者はなにをやってもいいんだというものだ。こんなのを民主主義とは言わない。三里塚闘争は民主主義の問題を提起し、これからもちゃんと提起していくことが大事だ。今年も頑張っていきたい」と決意表明した。

 加瀬勉さん(多古町/三里塚大地共有委員会代表)は、冒頭、「本当ならば刈谷君が座っているはずだ。1回も休まず参加し、決意表明をしてくれた。刈谷君を哀悼して『闘いは吾が命なり 一途なる男の生の 誠なりけり』の追悼歌を捧げたい」と歌った。

 「現在、不眠不休の状態で忙しい。権力は、空港の機能拡大として第3滑走路計画を提案しているからだ。多古町にまで入って説明している。1000ヘクタールの面積を必要とし、3500メートルの滑走路を約10年がかりで建設し、50万回の増便を行っていくという計画だ。そのために2000戸の農民の立ち退きが必要となると言っている。昨年11月、多古町町長、国・県・空港会社が説明に来た。真正面と対決した。『怒り心頭に発す 機能拡大絶対反対 夜間飛行緩和絶対反対、第三滑走路建設反対、50万回発着反対、騒音被害反対、立ち退き断固拒否』の反論を行った。『空港と人間の命、どちらが大事か言ってみろ。何人殺してきたんだ』と追及した。防音工事交付金をバラまいているが、木造だから騒音は下がらない。新しい計画でも防音対策をすると言ってカネを積む。しかし騒音被害は下がらない。空港会社と今後、あらゆる分野で鋭く対決せざるをえない」と述べた。

 「厳しく追及したが、騒音対策法などの枠内の回答でしかなく、何一つ責任ある回答はなかった。住民は日常生活、営農活動全体を防音せよと要求するが、敵は財政がないと言うだけだ。住民の怒りは共通したものだ。国はシンポジウム、円卓会議で謝罪し、黒野空港会社元社長は東峰神社神木伐採事件で謝罪し、千葉県は大木よねさん事件で謝罪したくせに、なんで空港機能拡大プランを出してくるんだ。財産権に介入し、人権侵害に対して徹底的に糾弾した。敵はうつむいているだけだ。だけどやつらは絶対にあきらめない。警戒していこう。住民の怒りに対して、新しい大衆運動として組織していきたい。孤軍奮闘だ。敵は三〇年に五〇万回の計画を出してきた。こちらは百年戦争として闘う決意をしたい」と訴えた。


 石井紀子さん(成田市川上)は、「空港会社は第三滑走路計画についていろんなところで住民説明会を行っている。川上でも行い四〇人ぐらいが参加した。四者が来て説明したが、『ご理解いただきたい』と繰り返しただけだ。『住民の生活をどうしてくれるんだ』と予想以上に住民は怒ってました。私は『住民の反対を押し切ってまで作るんでしょうか』と聞いたら、『そんなことはありません。ご理解をいただいてからです』と言ったが、『反対しているかぎりできないんですね』と追及したら黙ってしまった」と紹介した。

 そのうえで「この段階で五〇万回離発着を出し、世界に並ぼうというみっともない姿そのものだ。空港反対派じゃないひとまで反対している。まさに墓穴を掘っている。トランプが米大統領になったように、差別と分断、いわれなき憎しみがひろがらないように気をひきしめていろんなことをやっていかなければと思ってます。政治の荒廃、右傾化を止めていきたい」と発言した。


 平野靖識さん(東峰地区/らっきょう工場)は、「昨年、横堀現闘本部撤去の不当判決とともに天神峰地区の天神峰地区の市東孝雄さんの畑についても明け渡せの不当判決を出している。さらに第三滑走路計画の東峰・天神峰住民説明会があった。島村家の息子さんたちも反対の声を上げていた。闘いの結果、空港会社は東峰地区に対して滑走路延長はできないと説明せさるをえなかった。東峰地区の拠点を守ってきた成果だ。第三滑走路計画反対の闘いを東峰地区でも行っていきたい」とアピールした。

 後半は 清井礼司弁護士から横堀現闘裁判の報告につづいて支援のあいさつに移った。

15東峰行動 高見圭司さん(スペース21)、渡邊充春さん(関西三里塚闘争に連帯する会 関西三里塚相談会)、根本博さん(泉州沖に空港を作らせない住民連絡会)、山田謙さん(東大阪三里塚闘争に連帯する会)、小山広明さん(三里塚国際大学)、全金田中機械の仲間、釜ヶ崎日雇労働組合、鈴村多賀志さん(田んぼくらぶ)、日米安保条約終了通告を求める会から闘いの報告と年頭の決意表明が行われた。

 1.15東峰現地行動

 旗開き後、三里塚空港に反対する連絡会は、東峰地区に移り、元東峰共同出荷場から開拓道路に向かってデモを行った。成田空港に向けて「飛行制限時間緩和を許さない! 成田空港『第三滑走路』計画を撤回せよ! 裁判所の強制執行―現闘本部破壊を許すな!反原発―再稼働やめろ! 沖縄・辺野古・高江の新基地建設反対!」のシュプレヒコールをたたきつけた。

(Y)

報告:12.3横堀現闘本部強制執行抗議緊急行動

配信:緊急行動三里塚 12月3日、三里塚空港に反対する連絡会は、横堀現闘本部強制執行抗議緊急行動を横堀十字路で行った。

 成田国際空港会社が三里塚芝山連合空港反対同盟(柳川秀夫代表世話人)に対して横堀現闘本部撤去と土地の明け渡しを求めた横堀現闘本部破壊裁判(朽廃建物収去土地明渡請求事件)は、1審(千葉地裁/2015年9月2日)、2審(16年2月3日、東京高裁)、最高裁(16年7月21日)と立て続けに不当判決を言い渡した。

 横堀現闘本部を鉄板で囲ったままの既成事実を前提にして一連の判決は、①成田空港シンポジウム(1991年)、円卓会議(1993年)における「平行滑走路の整備については、あらゆる意味で強制的手段が用いられてはならず、あくまでも話し合いにより解決する」という歴史的事実を排除し、「信義則に反し、権利濫用になるとはいえない」と断定した②空港会社の現闘本部を管理・運営するための通行権をバリケードで妨害した事実を容認した③空港機能拡大に対して空港会社の営利主義を防衛した―などを柱にした不当なものであった。司法権力は空港会社防衛という階級的任務を貫徹するために反動判決をデッチ上げたのである。

 成田空港会社は、このような不当判決に基づき空港機能拡大の一環として横堀現闘本部撤去への建物収去命令申立を千葉地裁に起こした(11月1日)。千葉地裁は、アリバイ的に強制執行に対して意見があれば書面を14日以内に提出せよと言ってきた。つまり、14日以降、いつでも横堀現闘本部破壊のために強制執行を強行するということだ。

 三里塚芝山連合反対同盟(代表世話人・柳川秀夫)は、空港会社の主張を追認した不当判決を批判し、横堀現闘本部破壊の強制執行の強行を許さないと抗議の意見書を提出した。三里塚空港に反対する連絡会は、反対同盟に連帯して、緊急行動を取り組んだ。

 抗議行動は、空港用地内を鉄板で囲んでいるため現闘本部に行くことができないが、現闘本部に最も近い位置となる横堀十字路で行った。空港に向けて「横堀現闘本部撤去を許さない!千葉地裁は強制執行をやめろ!第3滑走路建設計画を撤回せよ!夜間飛行制限時間緩和をやめろ!」などの抗議のシュプレヒコールを行った。

 山崎宏さん(労活評現闘/横堀地区)は、「空港会社は、横堀現闘本部を破壊し、裁判によって土地を強奪した。反対同盟と支援が管理していた本部に向けた道路を通行不能にし、鉄板で囲い込み、管理できない状態にし、『朽廃』に追い込んだ。その上で空港の『妨害物』だから撤去せよと要求し、民事訴訟による土地強奪を行った。千葉地裁は、反対運動の歴史を無視して空港会社の主張を全面的に認めた。現地調査、証人尋問の要求さえも却下した。東京高裁は、一回の裁判で結審するという不当な訴訟指揮をした。最高裁は7・17三里塚闘争50周年・東京集会の直後の7月21日に上告棄却の決定を下す政治的判決を行った。司法権力を使った拠点破壊を許さない」とアピール。

 横堀団結小屋維持会は、横堀現闘本部が反対同盟と支援の活動拠点であった歴史をふり返り、空港会社による数々の暴力的通行破壊、鉄板囲い込みの犯罪を糾弾した。

 抗議行動後、横堀大鉄塔に移動し、鉄塔中段から鉄板で囲まれた横堀現闘本部、空港誘導路などを視認し、今後の闘いの方向性を検討した。

(Y)

【IMFO】2017.1.15三里塚空港反対同盟旗開きと1.15東峰現地行動のお知らせ

2017.1.15反対同盟旗開きと1.15東峰現地行動のお知らせです。

■2017反対同盟旗開き 主催:三里塚芝山連合空港反対同盟(代表世話人・柳川秀夫)

日時:2017年1月15日(日) 時間:正午 場所:横堀農業研修センター
(0479―78―0100) 参加費:1000円

会場への行き方:京成東成田駅地上 11時00分集合 迎えの車待機/09:13発  京成上野特急 →10:21着 成田→10:32発  京成成田 →乗り換え 京成本線(普通) [芝山千代田行き]→10:37着  東成田 

★反対同盟旗開き終了後(午後2時頃→旧東峰共同出荷場に車移動)

■2017.1.15 三里塚―東峰現地行動 主催:三里塚空港に反対する連絡会

飛行制限時間緩和を許さない! 成田空港「第3滑走路」計画を撤回せよ! 裁判所の強制執行―現闘本部破壊を許すな! 反原発―再稼働やめろ! 沖縄・辺野古・高江の新基地建設反対! TPP反対!

日時:2017年1月15日(日)/午後3時結集

場所:旧東峰共同出荷場跡(成田市東峰65-1)、開拓道路に向けてデモ

主催:三里塚空港に反対する連絡会
/連絡先:千葉県山武郡芝山町香山新田90-5/電話:FAX0479-78-8101

■会場への行き方:①2017反対同盟旗開き終了後(午後2時頃)→旧東峰共同出荷場に車移動 
②京成東成田駅地上 14時00分集合 迎えの車待機/12:35発  京成上野特急 →13:41着 成田→13:52発  京成成田 →乗り換え 京成本線(普通) [芝山千代田行き]→13:57着  東成田
 

1.15東峰現地行動呼びかけ

 安倍自民党政権は「戦争する国」づくりを目指し、2015年戦争法制を強行成立させ、南スーダンPKO派兵を突破口に、米軍と一体となって世界各地に自衛隊を派兵しようとしている。

 憲法9条は完全に空洞化されようとしている。安倍首相は、憲法を実態に合わせるために改憲を目論んでいる。憲法審査会の再始動を進め、3分の2以上の改憲派を確保した今、民進党をも巻き込んで改憲の世論形成を図っている。

 労働者・人民は今こそ安倍政権打倒!改憲阻止を闘う大衆的な直接行動をつくり出さなければならない。それなくしては着々と戦争に向いつつある現状を変えることはできない。

夜間飛行制限時間の緩和を許すな!

 三里塚では今、成田第3滑走路建設、夜間飛行制限の大幅緩和という計画が進められている。

 政府・国交省・空港会社は2020年東京五輪時の外国客増加を口実に発着回数を増やそうとしている。現在、夜間の飛行は午後11時から午前6時までは飛行が禁止されているが(2013年からやむを得ない遅延の際は例外的に午後11時台は認める)、それを午前1時から5時までのたった4時間に短縮しようというのだ。

 もともと内陸空港という制約上、住民が騒音被害を受けるのを少なくするために設けられた発着時間制限であった。それをLCC(格安航空会社)導入に伴って例外が設けられたのだ。その際には地元市町に「なし崩的に運用時間が拡大しないようにする」と約束されていた。

 騒音下におかれている成田市、芝山町、横芝光町、多古町の住民は、住民説明会で「夜間飛行延長は絶対に認められない」と反対の声を上げている。

 国交省・空港会社は、「アジア諸国との空港間競争や日本経済は大変厳しい状況にあり理解してもらいたい」などと、ひたすら自らの利益のみを追い求め、住民の生活には一顧だにしないという姿勢を改めようとしていない。

 住民の犠牲の上に成り立つ「空港機能の強化」を絶対に許すことはできない。国交省・空港会社は直ちに夜間飛行制限時間の短縮を撤回せよ!

2030年を目標とした成田第3滑走路建設阻止!

 国交省―成田空港会社は、2014年、成田に第3滑走路を作る計画を打ち出した。成田市や千葉県の経済団体が国交省に要望を出したのを受けて、空港機能拡大を目指して2030年を目標に新たな3本目の滑走路を作るというものだ。これと併せて平行(B)滑走路の北側延伸(1000m)も出されている。

 成田空港は羽田空港拡張、国際線の増便に伴い「空の表玄関としての地位が低下する」という危機感が高まり、しゃにむに成田を拡大しようとしている。

 3本目の滑走路用地は平行(B)滑走路南東の芝山町北部にかかる。全体で約200戸が予定地内にあり、移転を迫られ、騒音の影響を受けるのは現在の約6000戸から約2000戸増えるという。住民を札束で追い出し、騒音被害を押しつけて生活を破壊する第3滑走路・北側延伸計画に断固反対する。

横堀現闘本部裁判―最高裁の不当な決定弾劾! 裁判所の強制執行―本部破壊を許すな!

 現闘本部裁判は、千葉地裁が反対同盟の求めた現地調査、証人尋問を一切認めず、たった4回の書面審理で結審し、空港会社の不当な現闘本部撤去策動を追認した。東京高裁においても第1回公判で結審、次回判決という拙速な訴訟指揮を行った。そして最高裁は7・17三里塚闘争50周年・東京集会の直後の7月21日に上告棄却の決定を下すという露骨なやり方だった。

 今後、千葉地裁による本部建物破壊の強制執行が目論まれているが、我々はこうした不当な攻撃には現地に結集して,断固として抗議の声を上げていく。

 三里塚農民、全国の闘う仲間と連帯して直接行動を闘い抜こう。三里塚に結集しよう!
                       
                                                                      
2016.10.18

【三里塚】加瀬勉さんの国、空港会社、行政等に対する抗議文

配信:加瀬さん加瀬勉さんから国、空港会社、行政等に対する抗議文が届きましたので配信します。

「抗議文 加瀬勉」について

 11月6日、千葉県多古町の牛尾共同利用施設で「成田空港の機能強化に関する地区説明会」が開催された。

 成田空港会社は、9月27日、空港機能の強化と称して住民の生活破壊に直結する「第3滑走路の配置」、「空港敷地の範囲」、「夜間飛行制限の見直し」(午後11時~午前6時から午前1時~5時の短縮)、「予測騒音コンター」等を成田空港に関する四者協議会(成田空港の周辺9市町と国土交通省、千葉県、成田国際空港会社)に提示した。夏目誠空港会社社長は、騒音被害が大きいと予想される地域を対象に地区単位で説明会を実施すると表明していた。その一環として行われたのが牛尾地区説明会であった。

 牛尾地区の住民である加瀬勉さん(三里塚大地共有委員会代表)は、空港会社が押し進める「成田空港の機能強化」に対して断固として抗議し、以下のような抗議文を明らかにした。皆さんにFAX、データ配信します。各メディア掲載は許可が出ています。(Y)


加瀬勉さんの抗議文

 お前たちは犯罪者

 成田空港の建設は国家犯罪の積み重ねの上に建設されたものである。お前たちは加害者であり犯罪者であり犯人なのである。

 人面獣心

 強権を突如発動しあらゆる者を奪い尽した。我々の闘争抵抗で強権が通らないと知るや、今度は「丁寧に説明する」「結論は急がない」と町村単位、地区単位、集落単位で説明会を開いている。鉄棒を振るっても鬼は鬼、笑っていても鬼に変わりない。「夜間飛行の制限緩和」「50万回増便」「第三滑走路建設」「騒音対策」に「ご理解をいただきました」この口実、既成事実をつくるための説明会ではないか。そこに並んでいる鬼ども、人間の皮をかぶった鬼ども衣の下に鎧が見える。我々は断じて、いかなる空港の機能拡大に断固反対する。

 殺人鬼

 「国策に反対するものは日本人ではない」「日本から出て行け」「空港に反対する奴は何人殺してもよい。お上からの指示である」。俺たちはあらゆる迫害を受け、多くの人が殺されていった。その事実をこの目で見つめ、体験してきた。いかにお前たちに殺されたか、殺されるような弾圧と迫害を受けてすべてを奪われたか。真実を語るから聞け犯罪人ども、空港機能拡大のペーパープランを撤回せよ。再び地域に大混乱を起こし、我々を殺して空港を拡大してゆくのか。人間の命を超える大義などこの世に存在しない。

 人間の良心の破壊

 「空港(株)、うつ向いていないで立って聞け」。お前のところの黒野(元空港株式社長、最高顧問)は、突如、三里塚東峰神社の御神木を無断で切り倒した。集落の鎮守、初詣、結婚の報告、出産の宮参り、七・五・三の宮参り・成人の宮参り、秋の収穫祭り。日常は神聖な場所として清掃してきた。御神木の一枝も折るものもない。集落の守り神として信仰の対象にしてきた。御神木を無断に伐採したことは、憲法で保障されている思想、信条の自由にたいする重大な人権侵害である。黒野は東峰集落住民に謝罪文を提出したが空港機能拡大の講演会を開催して歩いている。「黒野、人間として恥じを知れ」。

 国土航空局

 空港(株)の黒野が東峰神社の御神木を伐採する重大な過ちを犯した。監督官庁の航空局はどのように指導し注意したのか。答えてみろ。なぜ黙っているのだ。答えられまい、真実は、航空局が指示し切らせたのであろう。真犯人は黒野でなく、航空局お前であろう。

 一般社会では刑事事件である。なぜ刑事事件にならないのか。なぜそれが隠蔽されるのか。空港建設が国家犯罪であるからである。

 闘病生活

 私の集落では一戸一名の割合で病人がいる。ある者は通院し、ある者は福祉施設へ、ある者は自宅で療養生活を送っている。この人々にとって絶対必要なものは騒音のない静かな環境である。この人たちを騒音被害で苦しめ、さらに騒音地獄におとしいれ、立ち退きを要求するとはなにごとか。人権蹂躙である。人間の命をちじめる空港機能拡張計画を撤回せよ。

 振興政策

 隣の家と軒先を並べていながら騒音a地区、b地区に分断され、同じく軒を並べていながら、騒音b地区と騒音区域外に分断されている。騒音被害は同じだが、測定線引きによって分断された。集落内に被害とともに差別をなぜ持ち込んだのだ。子どもたちが独立し、結婚し、屋敷内に住宅を建てローンを組んで生活している。46年度以降新築した家には防音工事補助は出ない。防音の工事の補助は、家族構成割りであり、家の建ぺい面積にしたがってだされていない。集落の一戸の家族構成は平均3人である。工事費足りない。被害を受けている我々が不足分を出している。加害者の空港(株)のお前たちの会社が黒字で儲かっていて被害者の我々がなぜ工事費の不足分を出さなくてはならないのか。

 夜間飛行制限緩和

 夜間飛行緩和断固反対。24時間稼働絶対に許さない。騒音の30デシベル(音の高さ)の特殊な防音装置の寝室を作ると説明しているが、密封した金庫みたいな部屋になぜ我々は寝なければならないのか。高温多湿の日本の風土は開放的な家屋でなければならない。牢屋のような中に我々を封じ込めるとはなにごとか。

 立ち退き

 第三滑走路10年後、50万回増便30年後、騒音被害立ち退き区域からになるから村を出ていってくれ。「ふざけるなこの野郎」、お前たちのためになぜ俺たち住民が運命を変えなければならないのか。縄文、弥生有史以前から生活している場所を離れなければならないのか。お前たちの最高幹部は天下って高額な退職金を二度、三度もらって、宮遣いのお前たちも、やがて定年退職してゆくだろう。いや来年にも職場の配置転換で空港問題の係から離れるかもしれない。俺たちは子々孫々、永久に騒音地獄の中で生活してゆかねばならない。

なん人も人の運命に介入干渉する権利は有していない。我々の財産権、居住権、職業選択の自由、健康で文化的な生活を等しくおくる権利等の基本的権利人間の良心の世界になぜ行政権力をもって介入して来るのだ。三里塚の悲劇を再び作り出す夜間飛行制限緩和、50万回増便、第三滑走路建設計画を撤回せよ。

 重い経済負担

 防音工事個人負担は、当初、空港公団の統計では一戸当たり100万円支出されたと言われている。では、空港関連振興策の集落排水(下水・トイレ)の宅地内工事は最高個人負担260万円、最低30万円、平均50万円から60万円負担している。成田用水事業はどうだ、米価核が安く10a当たり10万円ぐらいしかならない。生産費は10a当たり全国平均で13万円である。年金、農外収入で組合費、賦課金を収めている。防音工事、集落排水、成田用水、空港関連振興策の経済負担は俺たちに重くのしかかつている。騒音被害で苦しみ、加えて経済負担で苦しんでいる。

空港(株)は黒字、お前たちも月給をもらってのうのうと生活している。なぜ俺たちが犠牲にならなければならないのか。

 騒音対策

 空港機能拡大とは騒音の被害を拡大し深刻化させることである。どんなに金をかけても木造家屋では騒音被害は防ぐこととができない。芝山相川、多古菅澤、横芝光伊藤の首長は空港交付金が成田市ばかり優遇されていて我々は少ない額であるといっている。交付金が増額され道路、箱物を作っても騒音の被害はなくならない。私の集落に騒音迷惑料が年間70万円来ている。騒音被害が増大し、被害が深刻化すれば、迷惑料もそれに従って増額されるだろう。でも、「金をやるから我慢しろ」では騒音の被害はなくならない。我々の我慢にも限度がある。必ず爆発する。お前たちにそのことを警告しておく。

 世界の流れに逆行

 「空港と地域との共生」とんでもない、「自然と人間の共生」これが我々の理念である。日本有数の北総台地の畑作農業を破壊し、北は茨城水郷稲作地帯、南は九十九里稲作平野の自然を騒音地獄にし、我々の生活に被害を与える。増便によって飛行機の排ガスをまき散らす。環境問題は地球温暖化に象徴されるように人類生存の危機をはらんでいる。京都議定書から最近のパリ―協定の枠組みまで、それでも地球の温度は3度上昇するといわれている。世界航空業界の総会でも2%の二酸化炭素の削減を議決している。空港機能の拡大は、この世界の流れに逆行するものであり、我々の未来に対する挑戦にほかならない。

 菅澤多古町長辞任せよ

 お前は町長をやめろ。何時から航空局と成田(株)の手先、提灯持ちになったのか。航空局に雇ってもらって霞が関の合同庁舎の玄関の掃除。空港(株)の窓ふき、掃除夫になればよい。空港で犠牲になり、騒音で苦しんでいる町民をしり目に、空港機能拡大四者協(成田、芝山、多古、横芝光の首長)の中で積極的に発言している。町民を犠牲にする町長など紙くずより価値がない。友納、川上千葉県知事、藤倉成田市長、寺内、手島芝山町長の誤り過失を、再び犯しているからである。町長をやめて、多古町の道路の端に散乱しているごみでも拾って歩け、町民のためになるし、社会や人類に貢献することができる。

 農民の作ったもの食うな

 お前ら今朝の食事何食ってきた。農民の作ったものを食ってきたであろう。毎日農民の作った米や野菜を食べて生き命を養っているだろう。農民の土地を奪い、農民を追い出し、農民を弾圧し、暴行し監獄に入れ、村を廃墟にした。そんなお前らに農民の汗水流して作った食料を食う資格はないのだ。滑走路と空港ビルディングのコンクリートをかじっていろ。それでは生きていることはできまい。農民の作った食糧によってお前らは生きているのだ。その農民を迫害して殺して空港を作ってきたのだ。現在の2500mの滑走路をさらに延長し新たに3500mの滑走路を新設する。その用地は1000ヘクタールを必要とする。米の政策で農民を苦境に陥れる。日本農業を衰退させる。そして農民から空港建設の土地を奪ってゆく。一寸もお前たちには渡さぬ。身命をかけて絶対に阻止する。

 航空政策の混迷

 「国策に反対するお前らは国賊である」「国策に反対するお前らは日本人ではない」「国賊は日本から出て行け」「空港に反対する奴らは何人殺してもよい。お上(政府)から命令されている」、お前たちはその言葉を実行して空港を建設してきた。「アジアに一つのハブ空港、それが成田」とお前らは言ってきた。韓国仁川、中国北京、上海に、フィリピンのマニラに巨大空港が建設されて、お前たちの思惑は外れた。

 国際線の発着は成田のみから、羽田、中部、関空へ、そして全国の地方空港への国際線の乗り入れ、これもお前たちの言ってきたことと違う結果になった。超音速機、音速の3倍の飛行機コンコルドがフランスで開発された。ソ連でもツボレスTU137型機が開発された。膨大な開発費、衝撃波の発生する騒音被害等で開発は中止されて姿を消した。今や、小型の格安飛行機が主力になる勢いである。お前たちの航空政策は、見通しはみんな外れた。

 だが俺たちは耐えがたき犠牲を背負わされた。お前たちは一人として政治責任はとってはいない。霞が関合同庁舎航空局に群がる学識経験者が、成田空港の機能拡大のプランを作成した。50万回発着は早くても15年後、遅くて30年後、なんの見通しもないペーパープランを出して再び地域を混乱させ悲劇を再発させようとするとはなにごとか。撤回せよ。

 戦後最大の失敗

 「成田空港の建設は戦後最大の失敗」だ。これは私の言葉ではない。私は、日本財界の要請によってその代表と会談した。経団連会長の桜田武、柳井日本商工会議所会頭、日本財界の実力者中山泰平、日本鋼管の社長、それに、元警視総監の秦野章である。

 桜田が「成田の内陸に空港を建設したことは、戦後自民党政策の中で最大の失敗であった。財界は海上空港を主張していたが、佐藤総理が我々の意見を聞かなかった。だからこんなことになってしまった。成田は4000m滑走路一本、貨物空港で事態を収拾したい」。

 私は成田空港の建設を放棄してほしいと要求した。

 秦野は「関東管区、中部管区の警官隊を総動員したが警視庁成田で破れたり。ジャングルの中にビルを建てて周りから攻撃されているようなものである。とても守れ切れない。日本の警察は15000人毎日動員して10日しか持たない。警察行政が麻痺してしまう。成田の事態を収拾したい」。

 私は闘争を継続すると秦野に言った。

 空港機能を拡大すれば住民の犠牲は深刻になる。内陸空港成田が背負った悲劇の運命である。航空局官僚とその手先の首長の亡者どもが悲劇の空港に取りすがっている。

 悪魔

 そこに座っている航空局の悪魔、空港(株)の悪魔、千葉県空港対策課の悪魔ども、悪魔はその魔力を失う時がある。それは鏡に映ったあまりにも醜い自分の姿を見たときである。鏡とは人民の、民衆の姿である。三里塚シンポで政府に行き過ぎがあったと謝罪した。村山総理も親書で謝罪した。黒野も東峰住民に謝罪文を提出した。千葉県当局も大木よねさんに強制代執行をかけたことに謝罪した。

 謝罪とは罪を償い、2度と過ちを繰り返さないことを誓い努力決意することである。反省するどころか新たな機能拡大のプランを出してくるのだ。三里塚シンポで強制代執行はやらないと合意しておきながら、空港(株)の社長夏目は、天神峰の市東さんの土地を強権発動して明け渡してもらおうと言明している。謝罪、反省とは人間の良心にもとずいて行うものである。
 謝罪、反省を方便としか考えていないそこに座っている悪魔ども、お前たちに
将来、未来を語る資格はない。

 人間の尊厳

 強制代執行時に俺は大木よねさんと生活を共にしていた。朝夕毎日、機動隊とガードマンが巡回にやってくる。そして、よねさんに「婆、出て行け」「糞婆、まだ生きていたのか」「婆あ、早く死ね」等あらゆる暴言、差別言葉を浴びせて行く。

 ある日、我慢が切れたよねさんが着物の裾をまくり性器をあらわにして、「そんなにこの婆が憎いなら、この股の穴に警棒を突っ込んで殺せ、この穴からお前たちも生まれたのだ」と機動隊に抗議した。さすがの機動隊も黙って帰っていった。

 お前たちにも母親がいるだろう。妻もいるだろう。可愛い娘もいるだろう。それが大木よねさんのような迫害を受けたらなんとする。「航空局答えてみろ」「空港(株)答えてみろ」「千葉県答えてみろ」「答えろと言っているんだ。なぜ黙っているのだ」。

 お前らが人間の尊厳を冒涜している事実をこの目で見、体験し、知った。この事実から目をそらし、知らんふりして素通りすることは、人間として許されることではない。知っているのに知らんふりをすることは鬼どものお前らよりさらに畜生道の地獄に落ちることになる。人間として生きたいから五五年の歳月を駆けて、お前たち国家と対決しているのだ。

 人類の敵

 空港(株)の共生委員会、空港と地域の共生、我々は違う、自然と人間の共生共存だ。空港ビル、滑走路、騒音地獄との共栄共存ありえない。

 空港の機能が拡大されれば土地は奪われ、自然は破壊され、騒音地獄は深刻化する。空港と地域の和解、共存など永久にありえない。我々は自然と人間の共栄、共存なのだ。人間のコンクリートと騒音地獄との共栄共存などありえない。地球温暖化に見られるように環境問題は人類の生存の危機として直面してきている。京都議定書に始まってパリ協定の枠組みを各国が完全に実施しても地球の温度は3℃上昇するといわれている。特にサンゴ礁の島国は水没の危険にさらされている。環境破壊による地球難民が発生している。空港機能を拡大してジェット機の油を北は茨城水郷穀物地帯、南は千葉県九十九里平野全体にまき散らす、そして騒音地獄の深刻な拡大。人類の生存をかけて環境保全に努力しているのに、お前たちは環境破壊をさらに深刻化させてゆく。お前たちは人間の敵なのである。歴史の流れに反逆する人類の敵である。天罰、歴史の裁きを必ず受けるであろう。首を洗って待っていろ。

 殺人鬼ども

 昨年、三ノ宮静枝さんが亡くなった。静枝さんは「空港が憎い」といって自ら命を絶った三ノ宮文雄君の母親である。首にロープをかけ、裏山の産土神社の境内の椎の木に縊死していた。俺は、仲間とともに文雄君を樹からおろし首のロープを取って、文雄君の家に連れ帰った。息子の死を見た一瞬「ギャー」と悲鳴を上げて静枝さんは昏倒し意識を失った。お前たちは文雄君の命を奪った人殺しなのだ。

 駒井野強制代執行の時は、婦人行動隊が砦の杭に鎖で身体を縛り付けて抗議した。杭と婦人行動隊をワイヤーロープで縛り付け、ブルドーザーで引き抜き、立ち木に登っているのに切り倒し、チェンソーを始動させ襲い掛かり、鳶口を振るって暴行を加えてきた。逮捕者800名、重傷者42名。北原事務局長の高校生ノ娘さんは、ガソリンを頭からかぶって抗議の自殺をしようとした。三里塚の宮本由美子さんは、「朝死んで帰ります」と両親に頭を下げ、1日の闘争が終って自宅に帰ってきて、「死なずに帰ってきて申し訳ありませんでした」と両親に頭を下げた。由美子さんは、小学校六年生であった。東山君は機動隊のガス銃で射殺され、刑務所から出てきた原君は拘禁症で自ら命を絶った。新山君は全身火傷で死んでいった。殺人鬼ども、人殺しども、人間の命と空港のどっちが大切か答えてみろ。黙ってうつ向いていないで答えてみろ。答えられまい。

 岩山の秋葉君は電車に飛び込んで自殺を図った。上野駅地下道で生活していた。移転したが悩んで自殺した女性、補償金の配分で親族で争いができ、新築した家に放火して自殺を図ろうとした農民、補償金を博打で使い果たし、家屋敷を失いホームレスになった農民、空港問題で離婚等、お前ら移転補償金をはらったから責任がないと逃げているが、悲劇の原因を作ったのはお前たちである。人間の価値の創造発展は、汗を流して働く労働の中から作り出される。それを暴力と紙幣で金を奪い尽してゆく。悪魔の所業を断じて許すわけにはゆかない。

 歴史に学ぶ

 中国の故事に「その国を滅ぼさんとするならば、その国の史を消滅させることである」、有名な格言がある。成田空港建設50年の歴史、それは弾圧、迫害、殺人の歴史である。この悲劇のすべての責任は政府と空港(株)、お前たちにあるのだ。この真実をなぜ語らない。お前たちの犯した犯罪としての過失は取り返しのつかないものだ。国家と資本の真の招待とは、強権による支配、力こそ正義であるというのが立場。

 だが、今度は2000年前の荘子の言葉、「人民を統治支するには小魚を煮るように、あまり弄ると魚が崩れる、時間をかけて静かに煮ることである」「親切丁寧に説明する」「結論は急がない」。強権によって農民を殺し、今度は真綿で首を絞めて農民殺す。夜間飛行制限緩和、50万回増便、第3滑走路の建設計画は新たなる農民殺しの計画ではないか。空港建設50年の歴史の真実をお前たちは真剣に命がけで学ぶべきである。

 空港の軍事利用

 航空局、「空港には民間と軍事の区別はありません。空港は真っ先に軍事的に使われます」と、日米安保地位協定についてなぜ正直に説明しない。安保法案が国会で成立した。列車、各医療機関、空港など特定公共機関は軍事的に利用でき動員できることになった。この重大なことを何故に説明しないで隠蔽しているのだ。東に旭海軍航空基地、南に栗山陸軍飛行場、北に八街陸軍飛行場があって、連日、米軍艦載機の猛爆、機銃掃射を見て私は育った。自らの命は自らが守る。軍事的に使われる空港建設は絶対に許すわけにはゆかない。

 侵略の軍隊

 1941年12月8日、日本軍は真珠湾奇襲攻撃、太平洋戦争に突入。

 1966年7月4日、佐藤(総理)は閣議において三里塚に空港を建設することを突如決定。千葉県の川上副知事は、「今日は大木よねさに対する代執行を中止する」と言って大木よねさん宅を急襲し、代執行を強行、大木よねさんに重傷を負わせすべてを破壊し強奪した。

 空港(株)の社長の黒野は、突如、東峰神社、産土神の御神木を切り倒した。

 お前たちの三里塚でやってきたことは、戦前の軍部、ファシストと全く同じことをやってきたのである。お前たちはファシストであり、軍部独裁者であり、民主主義を蹂躙し破壊し三里塚の農民を迫害し、すべてを強奪した侵略軍なのだ。

 三里塚シンポで政府は謝罪、村山総理も謝罪、黒野も謝罪した。千葉県も大木よねさんに謝罪した。いくら謝罪しても、お前たちに殺された人間の命は戻って来ない。コンクリートの下になった田畑や自然、そしてすべてを強奪されて運命を変えることを余儀なくされた多くの人々の生活とその歴史は戻っては来ない。

ファシストども自らの命をもって償い謝罪せよ。謝罪しつつ夜間飛行の制限緩和、50万回増便、第三滑走路の建設、1000ヘクタールの空港用地の拡大計画を提案してくるとは何事か。外道ども人間としての恥を知れ。計画を撤回せよ。
 
 環境破壊

 空港が建設された分水嶺である。北は根古名川、大須加川が北総台地の湧水を集めて利根川に流れ込む。南は新川、栗山川、高谷川、作田川が九十九里浜に注ぐ。高谷川と栗山川の合流地点に広がる水田地帯が俺の村である。この両河川の合流地点の川岸に屋号問屋さん(勝又貫行)の家がある。九十九里で鰯業が最盛期の時に千鰯が三十石船で積み荷されて栗山川を遡って問屋さんの川岸の倉庫に到着する。

 この俵詰めにされた千鰯は私の村は、勿論近在の田畑の肥料として配られる。千鰯の俵の荷卸しをした三十石船は、この地域で生産された米を積んで栗山川を下り九十九里浜に出る。そこから、利根川銚子河口を遡り,関宿の運河から江戸川に入る。多古米は江戸前寿司の原料となる。東京駅北口に多古米の販売の大きな看板が現在立っている。多古米は美味で特産米として他の地域の産米より高値で販売されている。私の村は多古特産米の中心的な生産地である。

 三里塚木の根谷津の一番上の水田が小川源さんの所有する水田である。この水田と畑の窪地に源さんの炭素窯があった。現在は管制塔の下になってしまった。源さんの水田は湧水の天水田であった。湧水を手で救って飲み、蛙がいて、タニシがいて、蛍がいて、オタマジャクシがいて、トンボがいた。この水田の湧水は横堀に出て辺田に出て高谷河上流の小さな流れに入る。その上流は一鍬田丹波山集落、反対同盟木村喜重さんの集落がある。一鍬田は高谷川の最上流でここが源水である。朝倉秋葉哲さんの所有する水田も源水のところである。浅香、稲葉、飯櫨を経て高谷川に合流する。高谷川は流れを大きくして下り、私の隣村、谷台地先で堰き止められて、牛尾、船越、木戸台、牛熊、殿辺田、寺方、於機の地域と集落の水田耕作に利用されてきた。この地域の稲作は高谷川の水流、水の恩恵によって生産されてきた。

 この地域の稲作は北総台地の湧水、谷津田、高谷川によって育てられてきたのである。高谷川は、この地域の人々にとって、インダス・ガンジスであり、ナイル、黄河なのである。高谷川はわれわれの文明の発祥地であり、われわれは高谷川の恩恵を受けてきた。その分水嶺、水源が空港建設で破壊され、コンクリートで埋められてしまったのである。現在は空港関連事業成田用水事業で利根川新川機場から送水されている。高谷川自然水、天水と利根川の水を反復して利用しているが高谷川の水資源の重要性は昔も今もかわりない。10aは300坪であるが、高さ2mの水量を必要とし、米は生産されている。さらに高谷川上流埋め立て1000町歩の空港用地を拡大するというのである。

 私の隣村志摩集落台地に縄文、弥生、平安時代の複合遺跡が関東最大の規模で存在している。

 多古高校横の居合五

 ちいき十嵐さんの宅地よりマンモスの等身大の牙が出土している。日本が大陸とつながっていたことを証明している。多古町は丸木船の全国一の出土数である。空港建設はこれらの地域の文化、資源を破壊尽しして建設されているのである。それは日本民族の精神、文化、良心の破壊、人間性の破壊にほかならないのである。

 日本の産業革命は、明治30年代。たかが100年ちょっとである。富岡絹糸工場が世界遺産となって騒いでいるが、「女工哀史」「ああ野麦峠」を読んでみるがいい。人間の生き血を吸って資本が太ってきたことがわかる。空港建設もまた人間の血と命を奪って肥大しているのである。私資本の傲慢さを絶対に許さない。

 ハイエナどもは交付金に群がり、増額するなら「空港機能拡大」を容認すると説明会開催を許した小泉成田市長、相川芝山町長、菅沢多古町町長、伊藤横芝光町長のことである。夜間飛行の制限緩和、1000町歩の空港用地の拡大、第三滑走路の建設、50万回の増便、騒音地獄で立ち退き住民は2000戸、騒音被害は北は茨城県水郷穀物地帯一帯、南は九十九里平野全体に広がる。この広大な地域の自由民を空港建設の犠牲に、生贄にするというのである。空港建設のために住民を生贄にする首長の祭司ども、住民を犠牲にして空港建設の露払い、提灯持ちをしたければ市長、町長を辞職して、霞が関合同庁舎航空局の玄関掃除に雇ってもらい、空港(株)ビルディングの窓ふきになればよいではないか。住民を犠牲にするお前らは市長でも町長でも何でもない。紙屑みたいなものである。

 佐藤(総理)の突如の三里塚位置決定、友納千葉県知事、藤倉成田市長、寺打ち芝山町長の犯した過ちをお前らは再び繰り返しているのである。口を開けば市民、町民のためのガラス張りの政治を選挙公約で唱ええ、霞が関に巣喰う安倍(総理)をはじめとする権力者共は住民自治、地方の時代、地方創生と言いつつ地方地域衰退を作り出してきた。高度経済成長政策は農村から土地、水、そして労働力を奪い尽してきた。過疎、集落放棄、耕作放棄、その後の政治経済のグローバル化は、格差、差別、貧困の固定化の社会を作り出した。空港周辺地域の村々、集落を見るがよい。多くの集落は廃墟になり、騒音地獄が発生した。

空港機能の拡大はさらなる環境破壊、生活破壊、貧困と格差社会の固定化を促進するに他ならない。 
  

映画『三里塚のイカロス』の製作支援を

CeaA-UaUAAA44T0若者はなぜ農民のために
命がけで闘ったのか



第二章『三里塚のイカロス』は
人生をかけて闘ったあなたの物語です。

映画製作費の支援を、
9月20日まで、クラウドファンディングで募集中

https://motion-gallery.net/projects/sanrizuka02




■2017年劇場公開予定

 国家権力と闘った三里塚の農民たちの生きざまを描いたドキュメンタリー映画『三里塚に生きる』に続く、第二章『三里塚のイカロス』の制作が進行中だ。今度は農民の闘いを助けた若者たちが主人公である。

 2015年から始った撮影はほぼ終了し、音楽録音も行い、現在編集中で、2017年に劇場公開予定だ。制作資金が不足しており、製作者の代島治彦監督が、完成までの諸経費300万円の支援を求めている。

 8月11日、制作支援のためのイベントが都内で行われた。前作『三里塚に生きる』の無料上映に続いて、『三里塚のイカロス』ダイジェスト版が10分ほど上映された。上映後は、安保法制に反対する国会前の闘争を取材したジャーナリストと映画監督、代島監督の3人によるトークショーが行われた。

■ダイジェスト版を見てきた

 ダイジェスト版では、登場人物の名前や場所の説明はない。私の知る範囲で、少しだけ加えて紹介する。
 錆びつき蔓が絡まる鉄骨。そこに轟音とともにジェット機の腹が視界に飛び込んでくる。ジェット機は頭上を通過し、滑走路に消えて行く。航路直下の岩山記念館(要塞)の屋上から見える風景だ。開港を拒んでいた大鉄塔は倒されたが、その跡に建てられた要塞は、今も空港の前に立つ。

 前作で、大木よねの隣で、襲いかかろうとする機動隊に対して、稲を持ちながら激しく抗議する若者がいた。今はすっかり頭も薄くなった加瀬勉さんだ。加瀬さんは、全学連が1967年三里塚の支援にやってきた経過を、当時と同じように、力強い話し方で説明する。

 場面は変わり、ガラス戸が無くなり、荒れ果てた建物の前で、二人の男性が、一人は車いすに座り、支援に来た当時を振り返り、食料も不足しカエルを捕まえ食べた思い出を語りだす。「インター現闘団」と書かれた大きな古いトタン板の大看板。そう、ここは朝倉公民館、朝倉団結小屋があった場所だ。文字の一部は消えかけてい
るものの、「大地を人民の手に」「一坪再共有運動貫徹」の文字が読める。

 二人の話題は、反対同盟分裂後のテロ襲撃にうつる。「襲撃の前には、電話線が切断されるから、電話線が切れたらブザーが鳴る装置を電電公社の労働者が作り、メンバーの家にとりつけた」とテロを警戒しながら暮らした様子を語る。「ある日、ドンドンと玄関をたたく人がいた。開けてみたら『吉田さん大丈夫ですか』と警察だ
った」と笑いながら話す。そして、襲撃に反撃しようと思わなかったのかとの問いかけに、「よく耐えたよな」「耐えなきゃ大変なことになっていた」と真面目に答えた。

 一方、初老のしっかりした服装の男性は、党派の現地責任者であったが「自分に相談なしに(テロ襲撃は)決行された」と話す。

 このほかに、援農先で知り合った現地の青年と結婚した女性。なれそめを聞かれて、恥ずかしそうに、笑顔で思い出を話す。

 三里塚50年のつどいで、「網走番外地」を歌って会場を驚かせた「ミスターX」こと中川憲一さんは、横堀の農道でパトロール中の機動隊員に声をかけられる。「オレは、40年前あの管制塔を占拠した犯人だ。今、撮影中だから・・」「オレの話を聞くか」と切り返すと、機動隊員は「勤務中ですから」と面倒くさそうに引き下っがてしまう。

 わずか10分のダイジェストだが、これだけでも十分興味が沸いた。「過激派」とレッテルを張られ、政府や警察は常に農民と引き離そうとした若者たち。その本当の姿と、闘争のあまり語られない部分にも焦点をあてている。

 なお、車いすの男性は、強制代執行を迎え撃つためのトンネル(塹壕)掘りで落盤事故にあい、半身不随となったのであり、テロ襲撃の被害者ではない。

今の若者がどうみているのか

 トークショーでは、2015年国会前闘争に集まった人々を取材した二人が、昨年の闘争と三里塚闘争について語った。

 一人は、路上で声を上げ国会前を群衆で埋め尽くした学生団体『SEALDs』を、結成から半年間カメラで追った映画『わたしの自由について~SEALDs2015~』の西原孝至監督。

 三里塚闘争を直接は知らない32歳の西原さんは、映画を勉強しているときに小川伸介監督の三里塚シーリズを見て、「ドキュメンタリーはすごい」と思うと同時に三里塚闘争に「あこがれがあった」そうだ。前作については「一生を掛けて闘っている人にはげまされた」と感想を述べた。

 もう一人は、国会前を支えたもう一つの層、中高年を「シニア左翼」と名付けた『シニア左翼とは何か』の著者で教育ジャーナリスの小林哲夫さん。小林さんは、かつて政治の季節を闘った人々に期待を込めて、「70~80年代大変なことを、どうか墓場まで持って行かないでほしい」と、一番しんどい時期の話を残し、今の運動につなげるようにと訴えた。

 代島監督は最後に、「自慢できない話にしていきたい」と締めくくった。

■過激派の温床のイメージ

 前作が公開されたとき、開港阻止闘争を闘った我々の同志から批判の声が上がった。一つは、「3・26が描かれていない」であり、もう一つは、上映時に販売されたパンフレットに「1984年1月 新左翼党派による武装闘争、党派間の内ゲバがはじまる」との記述を見つけ、「あれは一方的な襲撃であり、内ゲバではない、テロだ」という批判だ。

 今作『イカロス』では、この二つの批判に答える内容が描かれている。代島監督は、「政治の季節」の先輩たちに強いあこがれをもっていた。だが、内ゲバがはじまり殺人まで起きると、その熱は冷め、ハシゴをはずされた感覚だけが残り、ハシゴを登ったら、きっとそこは地獄だったかもしれないと感じていたそうだ。前作公開後のある日、管制塔占拠し出所直後に自死した原勲さんを追悼する元被告たちの花見に参加した。横堀鉄塔の下で酒を酌み交わしているとき、三里塚で闘った先輩たちの天国と地獄を映画にしたいという、強い衝動が走ったと述べている。

 闘争を続けた者には苦しかった時期、遠くにいた者には近寄り難い「過激派の温床」というイメージ。実際にそこに生きた人々の声を引き出すのが今作『イカロス』だ。農民を助けた若者は、自由に飛び回る羽をもちながらも、太陽に近づき過ぎて墜落したイカロスだったのだろうか。代島監督は、英雄物語を作るのではなく、それを否定し、よいことも悪いことも含めて伝えたいようだ。

■製作費支援を

 三里塚闘争過程で、命を落とした者、逮捕投獄された人、また心身に傷を負った人は少なくない。多くの人が語りたくないと思っている。にも関わらず、カメラの前に立ち、あえて語った9人に敬意を表したい。また、多くの元若者に断られながらも、三里塚闘争50年の全体像を明らかにしようと努力している代島監督に期待した
い。

 映画への支援は、9月20日まで、銀行振込、口座振込のほか、インターネット上でも行える。クラウドファンディングでは支援額に応じた特典も用意されている。
https://motion-gallery.net/projects/sanrizuka02

報告:三里塚闘争50年の集い7.17東京集会

s-P7174210 7月17日、三里塚芝山連合空港反対同盟(代表世話人・柳川秀夫)は、文京シビックセンターで「三里塚闘争50年の集い7・17東京集会」を行い、一五五人が参加した。

 1966年7月4日、政府は三里塚農民に事前に知らせず、突然三里塚の地に空港を建設することを閣議決定した。三里塚農民は空港反対同盟を結成し体を張った闘いを展開した。民主主義とは何かという問題を全国に突き付け、多くの労働者・学生・市民が三里塚に駆けつけた。集会は、50年に及ぶ農民・人民の闘いの成果、教訓を確認し、さらに現在の第三滑走路建設計画も含め、今後の方向性に向けて発言が行われた。

 会場には三里塚闘争の歴史をふり返る写真パネル、「天皇への直訴状」など貴重な資料が展示されている。集会冒頭には「抵抗の大地」(1971年強制代執行阻止闘争の記録)が上映された。

 前半の司会は山崎宏さん(横堀地区)。

 柳川秀夫さん(代表世話人)は、「巨大開発で空港がどんどん大きくなっていく。政府がいくら謝ったとしても、この課題は解決できない。世直しという筵旗を掲げて闘ってきたが、それは本質的には革命だ」と主催者あいさつ。

 石井紀子さん(成田市川上・農業)は、東峰十字路事件(1971年9月16日)で地元の青年たちが不当逮捕され、裁判支援のために家族会を結成。家族会の手紙などを紹介しながら、「三里塚の中で、ものすごく華々しく燃えた若い女たちの闘い」を語った。東峰裁判支援コンサート(1985年5月)で三里塚の女性たちを知り、女性たちを撮った島田恵さん(映画監督)も登壇し、『自分の原点は三里塚にあった』と語った。

 平野靖識さん(東峰地区/三里塚らっきょう工場)は、1969年3月の三里塚闘争に参加し、その成果としての「有機農法、農的価値を掲げた地球的課題の実験村」を取り上げた。「第三滑走路計画が問題となっているが、農業基盤が弱くなり、農業後継者がいないなかで反対運動の困難性がある」と指摘した。 

 加瀬勉さん(大地共有委員会[Ⅱ]代表)は、亡くなった反対同盟と支援、獄中闘争を闘いぬいた管制塔占拠の同志に対して「インターナショナル」を歌って敬意を表した。闘争を前進させるために①農民の主体性の確立と民主主義②社会党、共産党、中核派などの「政党公害」の総括③社会変革と結びついた三里塚闘争の発展などを強調した。

 後半の司会は辻和夫さん(田んぼくらぶ)。

 発言は、清井礼司弁護士、鎌田慧さん(ルポライター)、高見圭司さん(スペース21)、関西・三里塚闘争に連帯する会、代島治彦監督、羽田空港増便問題を考える会、中川憲一さん(元管制塔被告団)、田んぼくらぶから行われた。

  閉会あいさつで柳川さんは、今後も「世直しで頑張っていこう」と訴える。最後は、参加者全員の団結ガンバローで締めくくった。

(Y)

報告:6.26三里塚―東峰現地行動

26三里塚デモ 6月26日、三里塚空港に反対する連絡会は、「飛行制限時間緩和を許さない! 成田空港『第3滑走路』計画を撤回せよ! 横堀現闘本部裁判最高裁で勝利判決を! 反原発―再稼働やめろ! 沖縄・辺野古新基地建設反対! TPP反対!」のスローガンを掲げ東峰現地行動を行い、40人が参加した。

 前段集会を旧東峰共同出荷場跡で行い、山崎宏さん(横堀地区/労闘―労活評現闘)が現地状況について次のように報告した。

 「国土交通省、成田国際空港会社は一体となって2030年までに第三滑走路を作るという計画案を出してきた。これまでの空港反対運動の歴史を無視して、空港拡大を推進する計画だ。成田市、芝山町は、地元住民有志という形で第三滑走路の誘致を進める組織ができ、運動を展開している。報道によれば芝山町北側に3500㍍クラスの滑走路を作ろうということが有力視されている。芝山町、多古町、横芝光町などはさらに騒音が拡大する。しかし芝山町は、自分たちの利害をかけて必死になって第三滑走路誘致活動を行っている」。

 「2020年東京オリンピックを通して旅客増加が見込まれると称して夜間の飛行制限時間の緩和への動きが出ている。成田市などの推進派に要望を出させながら、政府・空港会社はこれを梃子に夜間飛行制限時間を緩和しようとしている。現在でも早朝六時から夜一一時までは飛行し、住民の生活はギリギリのところにある。それをさらに制限時間を緩和して、もっと早朝、深夜まで飛行させようと策動している。かつて平行滑走路が作られる時、サッカーワールドカップに向けて旅客増が見込まれるからと滑走路拡大計画を掲げ、平行滑走路運用を強行した。スポーツイベントを利用しながら空港拡大をねらう、同じ手口を繰り返している」。

 「政府は事業認定を取り下げて土地の強制収用ができないが、裁判を通じて農民から土地を奪う、一坪共有地の解消を図ってきている。シンポ・円卓会議で『強制的手段を行わない。住民と話し合って解決する』と確認してきたにもかかわらず、みんな反古にして一方的に権力を行使し空港拡張を行ってきた。このような攻撃を許さず、地元住民と連帯してともに闘っていこう。今後も闘いの地平を譲らず、空港絶対反対、空港拡張を許さない闘いを進めていこう」。

 平野靖識さん(東峰地区/三里塚らっきょう工場)は、三里塚闘争50年を迎え、新たな闘いに向けて決意表明を行った

 「らっきょう工場は、木々に囲まれ、騒音はうるさいが真夏でも涼しい。50年闘い続けると、若かった木々も育った。人が住み続け、土地を守ることがとても大切だ。私は三里塚に空港建設の閣議決定(1966年7月3日)後、支援として参加した。戸村一作委員長を訪問し、4000㍍滑走路計画の北側にあった駒井野に入った。第一次代執行阻止を闘い、取香の小泉よねさん宅の代執行前に別件で逮捕され、拘置房内に連れていかれ、9・16東峰十字路事件を知った。警察の弾圧は現地の若い人たちに繰り返し強行された。この闘いは、長期戦になると実感していった」。

 「彼等は、農業を見直し、1972年あたりから東峰で有機農業を取り組み始めた。国が進める化学肥料を使う大規模農業では土地が痩せ、機械化貧乏が膨らんでいったからだ。このような農業は間違いではないかと反省した。また、沖縄、水俣、三里塚が反権力の砦だったが、チッソが作る農薬で農業を行うことを拒否した。現在、反対同盟は3つに分裂しているが、空港反対闘争をしっかりと闘い続けているのは、近代化農法を拒絶し、有機農法を取り組んだ人たちが、今もなお空港に対して異議申し立てを続けている」。

 「シンポジウム・円卓会議によって国は、力ずくで空港を作っていくやり方に対して民主主義的ではなかったと公に謝罪した。収用裁決申請を全て取り下げた。三里塚物産の土地、島村家の土地、用地内の反対派の土地は強制収用の対象外となった。しかし、その後、ことごとく裏切り、現在、農地法の不当な解釈によって天神峰地区の市東孝雄さんの土地が奪われようとしている。闘いの拠点をしっかりと守りながら、これから先の闘いを続けていきたい。50周年ということで7月17日に東京で集会が行われる。皆さんとともにお会いしたい」。

 田んぼくらぶの仲間から所用で参加できない石井紀子さん(成田市川上)からのメッセージが読み上げられた。

 「7月17日の反対同盟50周年の集会には、私も参加した80年代の若い嫁たちの運動を話したいと思います。86年の東峰裁判判決の前後、青年行動隊の妻たちと支援の女性たちの裁判支援から始まった運動がありました。

 三里塚の女性たちというと婦人行動隊のおばさんたちが浮かぶと思いますが、一時期若い女たちも頑張っていたものです。

 辺田・浅川・中谷津・東・宿・岩山・東峰・三里塚と広範囲に渡る青行の妻たちが自分の夫にかかわることなので皆、立ち上がり、家族会を作って団結したのです。家族会ニュースを発行し、駅頭でビラを撒き、じゃがいもを配り、保釈金の足しにとキムチを漬け、田植えをし果ては日比谷公会堂で集団劇までやりました。この『家族会と支える女たち』の活動をずっと写真に撮ってくれた人がいます。今は映画監督になった島田恵さんです。石井家に住み込んで生活を共にする中で私や他のみんなの飾らない素顔を撮られました。

 ずっと私が持っていましたが、17日に公開しようと思います。みんな若くて一生懸命で輝いていたこの時期の写真をぜひ見に来て下さい。17日に会場でお会いしましょう! 石井紀子」。

 根本博さん(泉州沖に空港を作らせない住民連絡会)は、「空港問題は、国のウソとデマによって進めてきた共通なところがある」と指摘し、「関西空港も需要が伸び、経済も大きくなると言われてきた。結局、需要は伸びず、開港20年にしても1兆円以上の借金が残っている。関西空港ができる前提であった14万回着陸さえカバーできていない。航空需要は、時の経済情勢によって左右され、うなぎ登りで伸びることはない。日本人の需要は、ここ3年で減っている。1兆円の借金を減らすために空港運営権を売却したりなどで覆い隠そうとしている。環境破壊、兵站のための空港の軍事化を許さず空港建設のねらいを暴き出しながら闘っていきたい」と発言した。

 集会後、開拓道路に向けてデモに移った。開拓道路に到着後、B滑走路にむけて「三里塚空港粉砕!農民追い出しを許さないぞ!」のシュプレヒコールを響かせた。

 デモ後、旧東峰共同出荷場跡で交流会を行い、参加者から今後の三里塚闘争の方向性の問題提起、論議などを深めていった。

(Y)

【案内】三里塚闘争50年の集い7.17東京集会

三里塚闘争50年の集い7.17東京集会のご案内

主催:三里塚芝山連合空港反対同盟(代表世話人・柳川秀夫)

    語り 柳川秀夫さん(代表世話人)
       石井紀子さん(成田市川上、農業)
       平野靖識さん(三里塚らっきょう工場)
    講演 加瀬勉さん(三里塚大地共有委員会[Ⅱ])

  上映:「抵抗の大地」(1971年強制代執行阻止闘争の記録)

◦日時:7月17日(日)/開場・正午/映画・12時半
                     トーク開始・午後1時
◦場所:文京シビックセンター26F・スカイホール
         (地図2頁/地下鉄後楽園駅・春日駅)
◦資料費:500円
◦賛同募集 個人1000円 団体2000円
 振替口座 00290─1─100426 大地共有委員会(2) 
 通信欄に「集会賛同」と明記してください。
◦主催:三里塚芝山連合空港反対同盟(代表世話人・柳川秀夫)
連絡先:千葉県山武郡芝山町香山新田90-5/電話:FAX0479-78-8101

71916 呼びかけ

 1966年7月4日、政府は地元に事前に一切知らせることなく、突然三里塚の地に空港を建設することを閣議決定しました。政府は農民など金で簡単に立ち退かせる事ができると考えていたのです。こうした農民蔑視の政府のやり方に対して、三里塚農民は空港反対同盟を結成して自らの生活・農業を守るために立ち上がりました。

 「国策」としての空港建設に刃向かう農民に対して政府は国家権力の暴力装置である警察機動隊を全面に立て、農民を排際して空港建設を強行してきました。

 三里塚農民はこうした政府・公団の強権的なやり方に村ぐるみ、家族ぐるみの体を張った闘いを展開しました。こうした闘いは民衆の正義、民主主義とは何かという問題を突き付け、多くの労働者・学生・市民が三里塚に駆けつけ、共に反権力実力闘争を闘いました。

 また、世界的にもベトナム反戦闘争やパレスチナ人民の解放闘争、フランスのラルザックの空港反対の闘いをはじめとする民衆の闘いとも連帯と共感を作り出してきました。

 現在、安倍右翼政権のもとで人民の生活や権利はますます後退させられ、戦争する国家体制の構築が進められています。三里塚の闘いは今こそ大きな意義をもっています。

 三里塚ではいまだに当初計画された空港は完成させていないのです。これは多くの犠牲を払った50年に及ぶ農民・人民の闘いの成果です。こうした成果や生活、権利、民主主義も闘い続けることによってしか守ることはできません。それが三里塚闘争の教訓でもあります。

 政府・空港公団は1991年からおこなわれた「成田シンポジウム・円卓会議」をうけて「これまでの強権的やり方は間違っていた」と全面的に謝罪し、「これからは地元との話し会いによって問題の解決を図る」と確約しました。しかし、それ以降も約束を反故にし、地元を無視して平行滑走路の建設、供用、延長を強行し、今回第3滑走路の建設を画策しています。利潤の追求のみを目的とした空港機能の拡張はとまることがありません。闘いは続いているのです。 
                                                
 ここで再度、三里塚闘争の普遍的な意義を確認し、闘いを前進させていこうではありませんか。

  三里塚現地からのアピール

柳川秀夫(代表世話人)

 50年前、国によって有無もなく空港は決められた。

 生活と農地を守るため反対を続けてゆくには実力阻止の道しかなく、結果、対決のエスカレートは必然のことであった。戦争の論理に当てはめて阻止の方針を考えてゆくと物事が見え、適切な闘い方が見えてくる事態でもあった。

 また、このような闘いは流血の犠牲を伴うことでもあり、個々それぞれが参加し続けるには、何故そこまでして空港に反対するのか、その意味は常に自らに問い続けることでもあった。

 体を張って農地を守る船出は長い道のりで何故という問いと共に、単に土地を守ることではなく土を守るという考え方を厳しい闘いは教えてくれた。

 現代社会は空港を限りなく拡大してゆく方向が相も変わらないように、消費を際限なく拡大してゆく経済成長が続けられ、この社会の仕組みは変革なしには変わることは出来ない事柄でもある。

 結果、深刻な課題となっている「持続可能な」ということと、闘いの中で生まれた土を守るということは同義である。

 1971年、第一次代執行時、駒井野の地に立てられた世直しの筵旗は今もはためいている。

加瀬勉(大地共有委員会[Ⅱ]代表)

 三里塚反対同盟は全国の住民運動と連帯・共闘してきました。人間の命の尊厳、一切の価値を生み出す生産と労働、大自然は絶対に侵してはならないし、破壊してはなりません。国家権力はそれを侵し、破壊し、強奪し金と物に置き換えることを国家の政治の理念としてきました。人間の尊厳よりも金と物を最高の価値とする国家を人間と自然が共存する国家にしていかなければなりません。

 三里塚では多くの村がコンクリートの下に埋められました。騒音地帯で廃墟になった三里塚の村々、福島で原発で廃墟になったむら村、村を追われた人々と三里塚の農民の運命がかさなります。沖縄辺野古で基地建設の強行の現実が三里塚闘争と重なってきます。戦争法反対、絶対あきらめない闘争の持続と50年の歳月を国家権力に屈することなく闘い続けてきた三里塚闘争が重なってきます。日本人民の闘争の熱い思いを共有していきたいと思います。

 三里塚では第3滑走路建設計画が浮上してきました。国家権力は着々と陰謀を組んでいますが、初心に返って闘いに挑んでゆく決意です。

石井紀子(成田市川上・農業)

 反対同盟は半世紀にわたって闘い続け、しかもまだ闘いは終わってはいないのです。

 飛行機が何万回飛んでも畑を手離す人がいても、この地に生きて農に携わる人が居る限り闘いは終わらないのです。

 空港会社は更なる拡張、拡張と騒いでいますが、拡張の行き着く所はどこなのでしょうか。

 チョウチョウのいない春、トンボのいない秋、春なのに夏のように暑い昼、寒い夜、何かとてつもない変化が地球規模で起きているような気がします。人間の過剰な文明がもたらした災厄なのでしょう。

 空港会社はそのことに気づかず自分の首をしめるばかりか、大勢の人の首をしめているのです。これ以上の拡張を許すことはできません。

 みんなの力で第3滑走路を止めましょう!

平野靖識(三里塚らっきょう工場)

 ナリタは日本の民主主義の砦。

 50年前、理不尽に位置決定され、力ずくで建設された成田空港は、代執行阻止、管制塔占拠・破壊などの実力闘争の末、政府・空港公団(当時)を言論戦の場に引きずり出し、その全過程が民主的でなかったと謝らせました(空港問題シンポジウム/円卓会議)。円卓会議では空港問題の平和解決の方向も示され、国・県・公団も合意しました(隅谷調査団最終所見)。

 しかしその後、国交省・空港会社はこの合意を踏みにじり、地域のコンセンサスを得ぬまま、2本目の滑走路の建設と供用を進めました。今、平和解決へのプロセスは見失われ、地域は騒音地獄に置かれています。

 ナリタの経験は民主主義は闘いなしには達成できず、その成果も闘いなしに維持できないことを教えています。ナリタの内外に総反動の風が吹いていますが、50年守り抜いた土地と人々のネットワークで、民主主義の闘いを推し進めたいものです。これからもナリタは民主主義の砦です。


【案内】三里塚 6.26東峰現地行動

三里塚 6.26東峰現地行動
飛行制限時間緩和を許さない! 成田空港「第3滑走路」計画を撤回せよ!
横堀現闘本部裁判最高裁で勝利判決を!
反原発―再稼働やめろ! 沖縄・辺野古新基地建設反対! TPP反対!


●日時:6月26日(日)/午後1時結集
●場所:旧東峰共同出荷場跡(成田市東峰65-1)、開拓道路に向けてデモ
●会場への行き方:東成田駅地上12時集合/迎車待機で会場へ
(10:34発京成上野(特急)→11:41着成田11:52発→11:57着東成田)
●主催:三里塚空港に反対する連絡会
連絡先:千葉県山武郡芝山町香山新田90-5/電話:FAX0479-78-8101


13三里塚デモ安倍政権を打倒しよう

 安倍政権は戦争する国家体制構築を目指し、改憲をも射程に入れ、日米安保強化、安保法制の施行を推し進めている。また、原発再稼働、TPP推進、労働法制の改悪などを強行し、人民の生活破壊、格差の拡大、民主主義的権利の剥奪など国会での議席数を背景に行っている。安倍政権を1日も早く打倒しよう。

夜間飛行時間制限の緩和をやめろ

 成田空港においては成田国際空港会社が2016年度から3カ年の中間経営計画を発表した。それによれば「定時運行率を世界最高水準の90%に近い水準」を目標に掲げ、1時間あたりの発着回数を滑走路2本で現行68回から72回に、年間では23・5万回から27万回を目指すとしている。

 また、LCC(格安航空会社)の就航割合を現行25%から30%以上に増やすとしている。空港会社夏目誠社長は「LCCは従来の航空会社と共に成田空港を支える両翼」と語り、LCCの拡大に邁進している。国交省-空港会社は2020年東京オリンピックまでに離発着回数を増やすために夜間飛行時間制限(現行では原則午後11時から翌朝6時までは飛行禁止)を緩和しようとしている。LCCの増便にとっては成田の夜間飛行時間制限は大きな桎梏となっているのだ。

 成田は内陸空港であるが故に、住民の生活を騒音から守るため夜間飛行制限は不可欠である。それを需要の拡大を理由に利潤追求のためなし崩し的に緩和しようとしている。成田では地元の第3滑走路建設を目指す有志(利権)団体が制限時間の緩和を求める要望書を提出している。 騒音被害を拡大する制限時間の緩和を
断じて認めることはできない。

「第3滑走路計画」を撤回せよ

 国土交通省は「2030年をめどに成田に第3滑走路を」という計画を打ち出し、その実現に向けた協議を四者協議会(国、千葉県、成田市などの関係自治体、空港会社)によって行っている。また住民有志という形で成田市や芝山町を中心に組織が結成され、第3滑走路建設の推進に向けて宣伝・署名活動などを展開している。

 こうした動きには現に騒音被害を受けている住民や、第3滑走路によって新たに立ち退きを迫られたり、騒音被害を受ける住民の間からは反対の声が上がっている。目先の利潤のみを追い求め、住民の生活や環境の破壊をもたらす第3滑走路の建設を許すことはできない。

土地強奪を許さない

 空港会社は空港機能の拡充を名目に、用地内の反対派拠点を次々に裁判に提訴して強奪している。過去、農民・地元住民の反対に対して強権を発動して押さえ付け、空港建設を進めてきたことを「謝罪」し「反省」した国・空港公団は事業認定を取り下げ、「話し合いによる解決」を約束した。しかし、土地収用法による強制代執行が出来なくなった空港会社は民事訴訟によって、司法権力の強制力を使って土地を取り上げるという手段にうったえてきた。

 反対同盟横堀現闘本部の土地(1坪共有地)を裁判で取り上げ、建物の撤去を求める裁判を提訴した。一審千葉地裁はたった4回の書面審理のみで空港会社の主張を全面的に認める不当判決を出し、二審東京高裁は一回目の公判で結審し、2月3日またも「空港会社側は長期間解決の努力を続けたと認められ、提訴は許される」と会社側を擁護する不当な判決を下した。反対同盟は最高裁に上告し裁判闘争を闘い抜いている。

6.26東峰現地行動へ

 安保法制施行-日米ガイドラインにより空港の軍事利用の可能性は増大している。成田の軍事使用を許さず、日米安保粉砕の闘いとも連携して三里塚闘争を闘おう。用地内農民と連帯して東峰住民追い出し、第3滑走路建設反対を三里塚・東峰現地に結集し共に闘い抜こう!

7.17三里塚闘争50年の集い
■語り:柳川秀夫さん、加瀬勉さん
■上映:「抵抗の大地」他
■現在賛同人募集中!
主催:三里塚芝山連合空港反対同盟(会場:東京都内)



記事検索
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

  • ライブドアブログ