虹とモンスーン

アジア連帯講座のBLOG

三里塚-反空港

案内 : 2018三里塚反対同盟旗開き&1.14東峰現地行動

2018反対同盟旗開き&1.14東峰現地行動のお知らせ 

■2018反対同盟旗開き■

主催:三里塚芝山連合空港反対同盟(代表世話人・柳川秀夫)


日時:2018年1月14日(日)正午
 
場所:横堀農業研修センター
   (千葉県山武郡芝山町香山新田131/0479-78-0100)

参加費:1000円

【会場への行き方】:京成東成田駅地上 11時00分集合 迎えの車待機
【09:13発  京成上野特急 →10:21着 成田→10:32発  京成成田 →乗り換え 京成本線(普通) [芝山千代田行き]→10:37着  東成田】


■三里塚 1.14東峰現地行動■

◦日時:2018年1月14日(日)午後2時30分

◦場所:旧東峰共同出荷場跡(千葉県成田市東峰65-1)/集会後、開拓道路に向け
てデモ

◦会場への行き方
①2018反対同盟旗開き終了後(午後2時頃)→旧東峰共同出荷場に車移動 
②京成東成田駅地上 14時00分集合 迎えの車待機/12:34発  京成上野特急 →13:41着 成田→13:52発  京成成田 →乗り換え 京成本線(普通) [芝山千代田行き]→13:57着  東成田 

◦主催:三里塚空港に反対する連絡会
            連絡先:千葉県山武郡芝山町香山新田90-5/電話:FAX0479-78-8101


呼びかけ:三里塚 1.14東峰現地行動

飛行制限時間緩和を許さない! 成田空港「第3滑走路」計画を撤回せよ!   
反原発―再稼働やめろ! 沖縄・辺野古新基地建設反対!


安倍政権打倒!

 安倍自公政権は衆院選挙の3分の2を上回る議席を確保し、改憲に向けて大きく踏み出そうとしている。安倍はアメリカと一体となって戦争をする道をつき進んできた。特定秘密保護法、安保法制、「共謀罪」を成立させ、総仕上げとして改憲を目論んでいる。安倍は朝鮮民主主義人民共和国のミサイル発射、核実験を最大限利用して軍備拡張をはかり、排外主義を煽って国民を統合、統制し、戦争に動員しようとしている。今こそ戦争反対、安倍政権打倒を全力をもって闘い抜こう。

空港機能拡張による人権・環境破壊を許さない!

 政府・国土交通省─成田国際空港会社は資本の利潤の追求のために空港機能の拡大をはかろうとしている。2030年度までの第3滑走路の建設、2020年東京五輪・パラリンピックでの旅客の増大を口実にした夜間飛行制限の緩和(現行午後11時から午前6時までの7時間を午前1時から5時までの4時間)を決め、さらに平行(B)滑走路の北側延伸計画まで提示した。

 国・千葉県・関係9自治体・空港会社からなる四者協議会はこの計画を推進するために住民説明会を各地で行ってきた。移転対象となる住民、新たに騒音地域となる住民、騒音がさらに増大する騒音地域住民からは厳しい批判の声が上がり、断固反対が次々と表明された。この結果、空港会社は飛行制限を現行より1時間短縮するという見直し案を提示し住民に説明した。しかし、住民はこれにも納得せず、なし崩し的にさらに短縮するのではないかと不信感を募らせている。

 しかし、関係自治体は住民の反対を無視し、交付金の増額・地域振興策と引き換えに空港会社の見直し案を受け入れ「早急に地域振興策を」と、前のめりになっている。住民の生活を破壊してでも一部の利害関係者の利益を目指す利権追求の構図そのものである。

 空港会社(当時、空港公団)は「成田シンポジウム─円卓会議」の結果、「強制的な手段によらず話し合いによる解決をはかる」と確約し、事業認定を取り下げ、強制代執行による土地の取り上げは不可能となった。

 しかし空港会社はそれ以降、民事裁判に提訴して裁判所の強制力で農民、地権者から土地を取り上げるという手段を取ってきた。それによって用地内の一坪共有地を強奪し、農民の耕作地を取り上げようとしている。

 横堀地区にある反対同盟現闘本部も裁判で土地の所有権を奪ったうえで、建物の撤去、土地の明け渡しを求める訴訟を起こした。一審千葉地裁は反対同盟側の証人調べの申請を却下し、たった4回の書面審理のみで空港会社の主張を全面的に認める判決を下した。控訴審の東京高裁は第1回の公判で突然結審を言い渡し、控訴棄却の決定を行った。

 上告した最高裁は16年7月上告棄却の決定を下し、判決が確定した。それを受けて空港会社は千葉地裁八日市場支部に撤去の申請を行い、5月31日深夜午前0時から裁判所による強制撤去が行われた。このような裁判所を使った土地の取り上げは強制代執行と何ら変わらない公権力の行使による土地強奪である。

「第3滑走路計画」を撤回しろ!

 新滑走路の建設は単に経済的な利潤追求という要因に留まらない。空港こそまさに兵站基地、出撃拠点として戦争遂行のための不可欠の軍事的インフラである。空港反対の闘いを反戦闘争の一環としても位置付けて闘わなければならない。

 1・14三里塚現地に結集し、三里塚農民と共に闘い抜こう!

三里塚管制塔占拠闘争40年3・25集会に賛同を

 三里塚管制塔占拠闘争40年3・25集会に賛同を

  空港突入40年の集いにむけて
               三里塚芝山連合空港反対同盟代表世話人 柳川秀夫


20050721tower 世直しの旗が翻ったのは駒井野の強制代執行であった。まさに戦争状態でむかえた代執行。世直しの闘いを宣言することで百姓も誇りを侍って闘うことができた。

 百姓は畑に種をまくと、訪れる豊かな稔りを迎えるために手入れを惜しまず汗を流す。山の木の手入れ等、何十年も次の世代の為続ける。

 闘いも途中で決してあきらめず根気よく闘い続けてきた。作物を育てるのと似たようなものだ。

 新しい年を迎える度、又今年も頑張れば来年は勝てると年寄りが話し会っていたのを今も覚えている。作物も今年だめでも来年があるように。

 しかし、百姓では出来ないこともあった。今日ではボランティアとかになってしまったが、多くの人達の助けが求められた強行開港阻止という難題。それは果断に生命、人生を代価に3月26日に行われた。

 重くて背負いきれない程の快挙であり、大義の春であった,

 40年目に何を思えば良いのか,三里塚では世直しはいくさと密接でもあったが。時が移り世の中の在り方を見直すことへと重みが増している。

 今あの日に帰って夢は色褪せてないか。さらに輝いているか確かめるのも大切なのかも。世直しの新たな旗が翻るために。 (2017.11.7)

  「3・26」の闘いを継承し、新たな世直しへ
                         元管制塔被告団 中川憲一


 1978年3月、時の福田赳夫自民党政権は成田開港を国家の威信をかけた最重要課題と位置づけ、力ずくで3・30開港を図ってきました。1966年閣議決定から、機動隊の暴力を前面に出した国家の土地取り上げと闘ってきた三里塚の農民と支援は、この非道に真っ向から立ち向かいました。

 1年を超えた開港阻止決戦の正念場となった3月26日。「空港包囲・突入・占拠」を掲げて菱田小跡に結集した三里塚闘争に連帯する会、労調委などの仲間は、横堀要塞の闘いと連動して空港へ突入。

 前日25日夜から下水溝に進入していた私たち管制塔部隊は、26日午後1時、9ゲート・8ゲートからの空港突入に呼応して、マンホールから飛び出して管制塔に駆け上がり、管制室を占拠しました。

 時の政権の道理を無視した3・30開港を人民のパワーが阻止したのです。この闘いは、60年代の反戦・全共闘の闘いから70年代連赤・内ゲバという後退とは違う闘いのあり方を示しました。管制塔の闘いは海外の運動にもインパクトを与えたと聞いています。

 その後も2005年には皆さんの協力による一億円カンパ運動によって、管制塔被告は政府による賠償強制執行をはね返すことができました。

 いま法も道理も無視した安倍政治が憲法改悪を目指し、沖縄では基地建設反対の闘いが続いています。成田空港でも住民を無視した夜間発着時間拡大、第三滑走路の計画が出されています。

 このような中で迎える管制塔占拠闘争40年。40年集会を開催したいと思います。

 「3・26」40年にあたり、民衆の闘いの歴史を貶め消そうとする体制に対抗して「3・26」を語り継ぐととともに、40年前の闘いをもう一度見直し、その原点を再発見・再定立していきたい。この集会が旧交を温めると共に、78年を知らない人々と共に、その今日的意味を考えるきっかけになれば幸いです。

 全国の皆さんの集会への参加と賛同を呼びかけます。

   日本人民の希望と未来の赤旗
                     三里塚大地共有委員会代表 加瀬勉


 開港阻止決戦・空港包囲・突入・占拠。三里塚空港にディエンビエンフーの戦いを。空港を包囲し突入し、亀井・三井警備局長率いる警視庁精鋭部隊を粉砕し、管制塔に突入占拠し赤旗を翻した。開港を阻止し、ディエンビエンフーの戦いを三里塚闘争で実現させたのである。三里塚で「警視庁敗れたり」と秦野警視総監に言わしめたのである。

 管制塔戦士たちが打ち振る赤旗の血潮の燃え滾る鮮やかさは我々の前途を指し示すものであったが、また権力の容赦ない弾圧でもあった。新山君が原君が犠牲になって斃れていった。囚われた管制塔戦士達は冷たい鉄格子、獄中の深い闇、家族の苦難の生活。10年余の歳月。三里塚闘争のさらなる前進と勝利を、日本の夜明けを信じて戦い抜いた。俺たちは万難を排して獄中にいる管制塔戦士に連帯したのか。したと言い切れるのか。問い続ける40年であった。

 その問いに一人一人が答える時代が到来してきた。戦争政策遂行、改憲内閣、ファシストの安倍内閣の4度の成立、「三里塚空港機能拡大・夜間飛行制限緩和・空港用地700ha拡大・新滑走路の建設・50万回増便」の10年計画の新たなる攻撃がかかってきた。戦いの思想を魂を管制塔戦士の行動を規範に共に競いあい磨きあってゆこうではないか。団結して前へ。


  ★管制塔占拠闘争40年集会賛同を

◎賛同  個人1000円、団体3000円  (公表の可否をお知らせください)

◎賛同金振込先/郵便振替 00180-5-567296 研究所テオリア
(通信欄に「管制塔集会賛同」と明記)

◎集会タイトル 1978.3.26三里塚管制塔占拠闘争40年 今こそ新たな世直しを3・25集会

◎日時 2018年3月25日(日)午前11時(予定)

◎会場 連合会館2階大会議室(御茶ノ水駅)

◎集会第1部 映画「三里塚のイカロス」上映/第2部 現地から報告、発言、他/第3部 懇親会

◎参加費 1部+2部 1000円、3部(懇親会) 2000円

◎主催・三里塚芝山連合空港反対同盟(柳川秀夫代表世話人)
    元管制塔被告団

◎連絡先
 ・三里塚芝山連合空港反対同盟 千葉県山武郡芝山町香山新田90‐5/TEL・FAX0479‐78‐8101
 ・元管制塔被告団 090-8171-1810 中川
 ・三里塚空港に反対する連絡会 東京都千代田区内神田1-17-12勝文社第二ビル
101研究所テオリア/TEL・FAX 03-6273-7233 
Mail:email@theoria.info

中核派「前進」掲載の「映画『三里塚のイカロス』批判」を批判する

中核(襲撃した被害者の活動家の本名を掲載した当時の中核派の犯行声明のビラ。『前進』の声明では被害者の本名はおろか住所・職場まで暴露するという反階級的犯罪に手を染めた)

 中核派の「前進」(2017.10.9号)に「映画『三里塚のイカロス』批判」を「中石浩輔」の署名入りで掲載している。

 「三里塚の歴史と真実ゆがめ 虚偽で『闘争の終結』あおる」というタイトルで、「三里塚のイカロス」は「三里塚の歴史と真実をねじ曲げ、国家権力による闘争圧殺攻撃に手を貸す『作品』となっている」と規定する。

 「中核派への憎悪 岸宏一に語らせ」の項では「三里塚のイカロス」に登場する岸宏一(元中核派現地責任者)に対して「一語一語が真実をゆがめ、真実を隠し、自己の脱落・転向を正当化するための言葉だ」と断定する。だが中核派は岸を反革命だとレッテル張りすることによって、岸らの告発・批判を一切排除し、内ゲバ官僚主義組織の自己保身的な立場を露骨に現わしているにすぎないのだ。

 中石は、「『三・八分裂』は権力の同盟破壊」の項で映画が「国家権力中枢からの攻撃」である一坪共有地運動なのに、「反対同盟分裂を『セクト間の主導権争い』と描くのは歴史の偽造だ」と言う。

 ならば当時の中核派の現地責任者の岸が一坪再共有化運動についてなんて言っているのか。『革共同政治局の敗北1975~2014』で岸は(一坪共有地運動が)「『政府・公団に土地を売り飛ばす道を開くもの』と短絡的に批判することは誤りである。……この論点を苦し紛れにつくりあげた責任の多くは現地責任者の岸にあった。批判のための批判であるという自覚は当時からあった。今なおそれを繰り返しているのを見ると、悔恨の念ひとしおである」などと心情を吐露している。

 また、同書で「第四インターへのテロル」の理由として、「三里塚闘争で主流派になる」目的で「現地の劣勢」を挽回するために「全国運動で巻き返し、さらに熱田派の中心的支援党派である第四インターに軍事的せん滅戦を仕掛け、その党派的瓦解を策動したのである。この行為は、筆者らは今にしてはじめていえるようになったのだが、国家権力にたいしてともにたたかう左翼運動の原則を踏み外したものといわざるをえない」と述べている。

 これら岸の「証言と立場」表明こそが当時の中核派の「歴史的事実」であり、「歴史を偽造」しているのは現在の中核派であることを自ら証明している。

 さらに「脱落者を使った破壊策動許すな」の項では(一坪共有地運動が)「第四インターはこの攻撃の手先に成り果てていた」と述べ、第四インターへのテロ襲撃を正当化している。当時、中核派は、三里塚芝山連合反対同盟と一坪再共有化運動に対し土地売り渡しなどと悪罵を投げ、全国の一坪共有者を戸別訪問し、恫喝などの暴力を強行し、熱田派系の三里塚連帯集会に対しては集会破壊を繰り返し策動してきた。これに対して中石は「そこで疑問や反対を訴える参加者に凄惨な暴行を振るった」「現地と全国での暴力事件は数知れない」などと一坪共有化運動に敵対する集会破壊と暴力事件を正当化し、その延長に第四インターへのテロ襲撃を居直る始末だ。

 岸は、中核派の党派的利害を優先し、第四インターを「反革命」と規定し、その「殺人未遂、傷害、暴行、脅迫」事件が「正義の戦い」だと居直ることに対して「第四インターへのテロルの誤りを自己批判的にとらえ返し、襲撃を受けた第四インターの被害者の方たちに心から深く謝罪する。あわせて第四インターの皆さんとラディカル左翼を支援してきたすべての皆さんに謝罪する」と言わざるをえなかった。この「歴史的事実」を現在の中核派が岸の「自己の脱落・転向を正当化するための言葉だ」と短絡的に切り捨てるところに内ゲバ官僚主義組織のあり方を、さらに居直り強化していくことを中石映評は示したのである。


(Y)

 【参考論文】
◦「水谷 保孝/岸 宏一著「革共同政治局の敗北1975~2014」(白順社)
「第9章/第1節」に対する批判メモ/L・L(かけはし2015年6月22日号)
http://www.jrcl.net/frame150622d.html

◦革共同(中核派)再建協議会の自己批判は受け入れられない JRCL中央委員
会声明(『かけはし』(2009年2月23日号)
http://www.jrcl.net/frame090223b.html

◆声明 中核派のテロ行為を弾劾する!三里塚芝山連合空港反対同盟(代表・熱田一)
(84年1月13日)
http://www.jrcl.net/framege5.html

◆緊急アピール テロ襲撃に反対する358氏が共同声明
(84年1月10日)
http://www.jrcl.net/framege7.html

◆声明 中核派のテロ襲撃弾劾し反対同盟と三里塚闘争を防衛せよ
日本革命的共産主義者同盟(第四インターナショナル日本支部)中央委員会政治局
(「世界革命」84年1月16日第819号)
http://www.jrcl.net/framege4.html

◆許すなテロ襲撃 内ゲバ主義を一掃するために
(84年8月15日発行のパンフレットから)
http://www.jrcl.net/framege3.html

◆中核派は再共有運動への敵対とテロを自己批判せよ 反対同盟とともに木の根一坪共有地を守りぬこう
(「かけはし」98年4月27日)
http://www.jrcl.net/framege2.html

◆共同行動の原則と「内ゲバ」主義について
(「かけはし」1999.2.15号)
http://www.jrcl.net/framege1.html

報告:7.2三里塚・東峰現地行動

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報告:7.2三里塚・東峰現地行動

 

 72日、三里塚空港に反対する連絡会は、旧東峰共同出荷場跡で「三里塚・東峰現地行動」を行い、45人が参加した。

 国交省─成田国際空港会社は、アジア国際空港競争からの劣勢状況をばん回するために千葉県、空港周辺市町による四者協議会(20169月)で過密運航による安全軽視・空港公害の拡大を前提とした①第三滑走路建設計画案(空港南東の芝山町に建設する)②B滑走路拡張(北側に1000 メートル延伸し、3500メートルに延長)③成田空港の深夜 ・ 早朝の飛行制限時間について、現在の午後11時~午前 6時から、午前15時に、三時間短縮する案を提示した。すでに空港用地内・周辺の住民から多くの反対・疑問の声が出ているにもかかわらず無視し、協議会は「了承」してしまった。成田国際空港会社の夏目誠社長は「期限は区切らず丁寧に説明する。住民と双方向の対話をして理解を得たい」などと述べ、アリバイ的な住民説明会を各地で開催していくことになった。

 各地の説明会では夜間飛行制限時間緩和に対して「4時間しか眠れない」「安静な夜を奪うな」「人権破壊だ」などの猛烈な抗議が出た。空港会社は、17612日の四者協議会で住民の抗議を回避するために見直し案(①2020年までにA滑走路の発着時間を午前六時~翌午前零時に変更②第三滑走路供用開始後、午前5時~午前0時半)を提示してきた。

 最終的には現行より2時間半延長となり、あくまでも飛行発着回数の増加を前提とした夜間飛行時間制限緩和攻撃の性格は変わらない。推進派は、空港会社と一体となってカネ儲けとバラマキの地域振興策の充実と称して対策金の増額をねらった住民分断を強めている。空港周辺の住民は、空港会社をはじめ四者協議会の談合に対する不信と怒りを強めている。加瀬勉さん(多古町/反対同盟大地共有委員会〈Ⅱ〉代表)は、多古町牛尾地区説明会でなんら反省しない国、空港会社に対して厳しく弾劾した。

 空港会社の利益優先のための強引な手法は、531日未明の千葉地方裁判所八日市場支部による三里塚芝山連合空港反対同盟(柳川秀夫代表世話人)の横堀現闘本部(第二ターミナル東側の誘導路内)を撤去する強制執行へと結びついている。横堀現闘本部撤去糾弾!用地内で闘い続ける農民と連帯し、新たな第三滑走路建設、飛行時間の拡大に反対していこう。

 

 連絡会は、午前中、横堀鉄塔の中段に設置されている「抗議する農民」(沖縄の彫刻家・金城実さんの作品)を降ろす作業を行った。今後、像を補修していく予定だ。さらに横堀研修センターの清掃・整備作業などを行った。

 集会は、山崎宏さん(労活評現闘/横堀地区)の現地報告から始まった。

 「二〇二〇年東京五輪・パラリンピックに向けて輸送量を増大することを口実にして夜間飛行制限時間緩和を進めようとしている。夜中の1時から5時を提案してきた。これに対して騒音地帯にかかる住民から多くの反発があり、今度は四者協議会で2020年に向けて一時間短縮すると再提案してきた。しかし一方的であり、先々裏切られるだろうと不信感で一杯だ。こうした事態に入っていながら空港推進派は、地域振興策の増額要求などで取り引きして押し進めようとしている。住民を無視した飛行制限時間緩和に断固抗議していく」。

 「『成田第3滑走路実現を目指す有志の会』は、第三滑走路計画にもアジアとの国際空港競争に勝ち抜くために必要だと押し進めようとしている。空港建設拡大は、単に経済的な面以外に安倍政権が推進している戦争政策と一体でもある。空港そのものが軍事インフラであり、一つでも多くの滑走路を建設し、いつでも軍事利用へと転化していくことをねらっている。厳しく監視し、空港の軍事利用に反対していこう」と訴えた。

 

 石井紀子さん(成田市川上・農業)は、「空港会社は、朝の五時から夜中の一時までの夜間飛行制限時間緩和を言い出してきたが、川上の住民はとんでもないと怒っている。空港反対運動に参加してこなかった人々も抗議し、説明会はぐちゃぐちゃになった。地域で納得、了承してくださいと言っても、そんなことはできない。本気で実現しようとしているのか。自分で自分の首を絞めているのと同じだ。もうひと踏ん張りしていこう」とアピールした。

 さらに「地区で沖縄の闘いを撮った『標的の島 風(かじ)かたか』上映会があった。東峰地区の島村努君が来てくれて、終ってから『この空港の機能強化についてなんかやらないといけないですよね』と熱っぽく語っていたのが印象的でした。次の世代か育ってくれたのかなと思った。地域で少しずつ長いものにまかれない流れを作っていきたい。胸を張って生きられるように頑張っていきたい」と強調した。

 

 平野靖識さん(三里塚らっきょう工場)は、①夜間飛行制限時間緩和反対の東峰地区の取り組み、四者協議会の説明会のやりとりを紹介。

 「成田空港は内陸空港だから地域に甚大な被害を及ぼす。円卓会議で『抑制的な運用につとめる』と合意し、7時間の飛行禁止を行うことになった。こんな約束も投げ捨てようとしている。夜間飛行制限時間緩和修正案を厳しく批判していきたい。天神峰地区の市東孝雄さん(北原派)の畑を取り上げる不当な判決が昨年、最高裁で出たが、現在、土地取り上げの執行をさせないための裁判が千葉地裁で行われている。円卓会議で『用地問題の解決にあたっては、あらゆる理由で強制的手段をとってはならない。あくまで話し合いで解決することだ』と合意している。この合意が強制的な土地取り上げを止めている。ともに三里塚を闘った沖縄の宮城せつこさんが亡くなり、遺族の意向により三里塚の地に散骨した」と報告した。

 

 大森武徳さん(らっきょう工場)は、531日未明の千葉地方裁判所八日市場支部による現闘本部破壊に対する抗議行動を報告。

 横堀団結小屋維持会は、午前中の「抗議する農民」を降ろす作業、横堀研修センターの清掃・整備作業を報告し、拠点を防衛していく闘いの重要性を強調した。また、映画『三里塚のイカロス』(代島治彦監督作品)が完成し、試写会の感想や9月から上映会が始まることを紹介した。

 渡邊充春さん(関西三里塚闘争に連帯する会)は、49関西空港反対集会、325反空港全国連絡会の全国交流会(静岡)を報告した。

 最後に「飛行制限時間緩和を許さない! 成田空港「第三滑走路」計画を撤回せよ! 裁判所の強制執行─現闘本部破壊を許さない!」のシュプレヒコールを行い、開拓道路に向けてデモに移った。(Y)

案内:7.2三里塚・東峰現地行動へ

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7・2 
三里塚・東峰現地行動へ

三里塚 東峰現地行動

飛行制限時間緩和を許さない! 成田空港「第三滑走路」計画を撤回せよ! 裁判所の強制執行─現闘本部破壊を許さない! 反原発―再稼働やめろ! 沖縄・辺野古新基地建設反対!

 

安倍政権打倒!

 

 安倍自公政権は「共謀罪」の成立を目論み、46日、衆院本会議で審議入りを強行した。安保─戦争法制、特定秘密保護法の成立など、戦争国家体制を着々と構築する安倍政治を断じて許してはならない。安倍は教育勅語の復活、学校体育への銃剣道導入などまさになりふり構わず天皇制強化─戦争への道をつき進んでいる。

 また、沖縄の辺野古・高江の米軍基地建設を沖縄への差別を露骨に示しながら強行している。さらには福島原発事故の被害者を切り捨てて原発再稼働を推し進めている。かかる安倍政権を1日も早く打倒しなければならない。

 

人権・環境破壊の夜間飛行制限時間緩和をやめろ!

 

 政府─国交省─成田国際空港会社は、空港機能の拡大を図るとして第三滑走路を2030年度までに建設するとしている。これと併せて第二(B)滑走路の北側延伸、夜間飛行時間の制限緩和の計画を打ち出している。

 夜間制限の緩和は2020年東京五輪・パラリンピックの旅客増に対応して発着枠を増やすために、現在は午後11時から翌朝6時までの制限時間を、午前1時から5時までと大幅に短縮しようというものだ。夜間のたった四時間しか飛行機の飛ばない時間がないという、騒音下住民にとってはまったく耐え難い計画である。

 国交省・空港会社・千葉県・関係自治体で構成される四者協議会は昨年10月から関係する九市町の住民に対して説明会を行ってきた。その中で住民はすべてこの飛行時間の延長に反対の声を上げ、説明する空港会社を厳しく批判した。

 2013年にはLCC(格安航空会社)などの要請により、午後11時台でも離着陸できる「弾力的運用」が導入された。その際、住民側と「なしくずし的に拡大しない」という合意が交わされた。それを全く反古にする今回の提案である。空港会社は「認めてもらえば、おおむね90%の航空会社のリクエストに応えられ、東アジアの空港間競争を戦っていける」と語り、交付金の拡充などを提示した。営利追求のみを考え、住民の生活、健康などは一顧だにしない空港会社の姿勢が露呈している。

 成田市の成田空港騒音対策地域連絡協議会(騒対協)は空港機能の拡大に関しては、これまで成田市と基本的には同じ立場にたって騒音対策・補償を要求してきたが、今回の問題では強く反発している。それほどまでに飛行時間の延長は生活に深刻な影響を及ぼすということである。

 第三滑走路の新たな騒音地域になる横芝光町航空機騒音等対策協議会が発着時間の拡大について「騒音被害を将来にわたり受け続けることに住民の理解は得られない」と四者に再検討を申し入れた。

 

成田空港「第三滑走路」計画粉砕!

 

 多古町でも地区の説明会において、加瀬勉さんが三里塚闘争の歴史を踏まえて、空港建設によっていかに住民が国家権力の暴虐の前に苦しめられ、地域が分断、破壊されたかを語り、またしても利潤の追求のために第三滑走路を押し付けていることを弾劾し、断固反対していくことを表明した。

 用地内で闘い続ける農民と連帯し、新たな第三滑走路建設、飛行時間の拡大に反対する住民と連帯し、三里塚現地に結集し共に闘おう!


20174月)

 

日時:72日(日)/午後2時結集

場所:旧東峰共同出荷場跡(千葉県成田市東峰651)/集会後、開拓道路に向けてデモ

会場への行き方:東成田駅地上13時半集合~待機迎車で会場へ

 (11:55発 京成上野 (特急)13:01着 成田13:12発→13:17  東成田)

横堀農業研修センター整備片付け作業。午前1030分~

 (午前10時東成田駅/迎車有り/センター℡0479―78─0100)

主催:三里塚空港に反対する連絡会

 連絡先:千葉県山武郡芝山町香山新田905/電話:FAX0479―78─8101

 

報告:三里塚芝山連合空港反対同盟2017旗開き&1.15東峰現地行動

配信:旗開き 1月15日、三里塚芝山連合空港反対同盟は、横堀農業研修センターで2017年旗開きを行い、50人が参加した。


 開催あいさつを山崎宏さん(横堀地区/労闘―労活評現闘)から行われ、「昨年は三里塚闘争50年で7月15日、東京で集会を行った。だが政府・空港会社は、大きな攻撃をかけてきている。第3滑走路計画持ち出して、なにがなんでも力づくて、これまでやってきた方針を、欺瞞的にあたかも住民の要望に応えて作るという構図を作り出し、様々な策動を行っている。立ち退き対象になる地区で国交省・千葉県・地方自治体・空港会社が一体となって説明会という形でアリバイ作りを行っている。その中身は、芝山町北部地区にもう一本滑走路を作るというものだ。さらに平行滑走路の北側に延伸する。夜間飛行制限時間を緩和するという」、「今まで騒音時間帯は、午後11時から翌朝六時までの7時間は、飛行機が飛ばない時間だったが、それを大幅に短縮して、今後は4時間にまで緩和したいと言い出している。これがいかに経済効果を生み出すかと宣伝しているが、騒音による住民の立ち退き、騒音被害によって夜眠れなくなる事態に関しては、まったく考慮の範囲に入っていない。こうして住民を追い出して、自らの利潤追求のために欲望を遂げていく。まさに安倍政権の政治的質を同じようなものだ」と批判した。


 柳川秀夫さん(三里塚芝山連合反対同盟/代表世話人)は、「第3滑走路計画問題とともに横堀現闘本部裁判があり、裁判所は不当判決を出し、撤去せよと通知してきた。あくまでも反対なものは反対だという態度を貫き通していきたい。昨年、関西三里塚闘争に連帯する会の刈谷稔さんが亡くなった。あらためて冥福を祈りたい。刈谷さんの遺産カンパをいただいた。ありがとうございます。最後まで三里塚に思いを寄せ、闘う闘魂は引き継いでいくことを再認識した」と発言した。

 さらに「三里塚闘争は問題があるかぎり闘っていきたい。農業をやっいるから天候の変化を認識している。経済オンリーのグローバリゼーション、弱肉強食の社会の大きな現れだ。開発や発展の考え方に対して、反対の対案を出していかなければならない。三里塚は、問答無用の強硬策があいかわらず続いている。民主主義の多数決の論理は、一方的にまかり通っている。強い者はなにをやってもいいんだというものだ。こんなのを民主主義とは言わない。三里塚闘争は民主主義の問題を提起し、これからもちゃんと提起していくことが大事だ。今年も頑張っていきたい」と決意表明した。

 加瀬勉さん(多古町/三里塚大地共有委員会代表)は、冒頭、「本当ならば刈谷君が座っているはずだ。1回も休まず参加し、決意表明をしてくれた。刈谷君を哀悼して『闘いは吾が命なり 一途なる男の生の 誠なりけり』の追悼歌を捧げたい」と歌った。

 「現在、不眠不休の状態で忙しい。権力は、空港の機能拡大として第3滑走路計画を提案しているからだ。多古町にまで入って説明している。1000ヘクタールの面積を必要とし、3500メートルの滑走路を約10年がかりで建設し、50万回の増便を行っていくという計画だ。そのために2000戸の農民の立ち退きが必要となると言っている。昨年11月、多古町町長、国・県・空港会社が説明に来た。真正面と対決した。『怒り心頭に発す 機能拡大絶対反対 夜間飛行緩和絶対反対、第三滑走路建設反対、50万回発着反対、騒音被害反対、立ち退き断固拒否』の反論を行った。『空港と人間の命、どちらが大事か言ってみろ。何人殺してきたんだ』と追及した。防音工事交付金をバラまいているが、木造だから騒音は下がらない。新しい計画でも防音対策をすると言ってカネを積む。しかし騒音被害は下がらない。空港会社と今後、あらゆる分野で鋭く対決せざるをえない」と述べた。

 「厳しく追及したが、騒音対策法などの枠内の回答でしかなく、何一つ責任ある回答はなかった。住民は日常生活、営農活動全体を防音せよと要求するが、敵は財政がないと言うだけだ。住民の怒りは共通したものだ。国はシンポジウム、円卓会議で謝罪し、黒野空港会社元社長は東峰神社神木伐採事件で謝罪し、千葉県は大木よねさん事件で謝罪したくせに、なんで空港機能拡大プランを出してくるんだ。財産権に介入し、人権侵害に対して徹底的に糾弾した。敵はうつむいているだけだ。だけどやつらは絶対にあきらめない。警戒していこう。住民の怒りに対して、新しい大衆運動として組織していきたい。孤軍奮闘だ。敵は三〇年に五〇万回の計画を出してきた。こちらは百年戦争として闘う決意をしたい」と訴えた。


 石井紀子さん(成田市川上)は、「空港会社は第三滑走路計画についていろんなところで住民説明会を行っている。川上でも行い四〇人ぐらいが参加した。四者が来て説明したが、『ご理解いただきたい』と繰り返しただけだ。『住民の生活をどうしてくれるんだ』と予想以上に住民は怒ってました。私は『住民の反対を押し切ってまで作るんでしょうか』と聞いたら、『そんなことはありません。ご理解をいただいてからです』と言ったが、『反対しているかぎりできないんですね』と追及したら黙ってしまった」と紹介した。

 そのうえで「この段階で五〇万回離発着を出し、世界に並ぼうというみっともない姿そのものだ。空港反対派じゃないひとまで反対している。まさに墓穴を掘っている。トランプが米大統領になったように、差別と分断、いわれなき憎しみがひろがらないように気をひきしめていろんなことをやっていかなければと思ってます。政治の荒廃、右傾化を止めていきたい」と発言した。


 平野靖識さん(東峰地区/らっきょう工場)は、「昨年、横堀現闘本部撤去の不当判決とともに天神峰地区の天神峰地区の市東孝雄さんの畑についても明け渡せの不当判決を出している。さらに第三滑走路計画の東峰・天神峰住民説明会があった。島村家の息子さんたちも反対の声を上げていた。闘いの結果、空港会社は東峰地区に対して滑走路延長はできないと説明せさるをえなかった。東峰地区の拠点を守ってきた成果だ。第三滑走路計画反対の闘いを東峰地区でも行っていきたい」とアピールした。

 後半は 清井礼司弁護士から横堀現闘裁判の報告につづいて支援のあいさつに移った。

15東峰行動 高見圭司さん(スペース21)、渡邊充春さん(関西三里塚闘争に連帯する会 関西三里塚相談会)、根本博さん(泉州沖に空港を作らせない住民連絡会)、山田謙さん(東大阪三里塚闘争に連帯する会)、小山広明さん(三里塚国際大学)、全金田中機械の仲間、釜ヶ崎日雇労働組合、鈴村多賀志さん(田んぼくらぶ)、日米安保条約終了通告を求める会から闘いの報告と年頭の決意表明が行われた。

 1.15東峰現地行動

 旗開き後、三里塚空港に反対する連絡会は、東峰地区に移り、元東峰共同出荷場から開拓道路に向かってデモを行った。成田空港に向けて「飛行制限時間緩和を許さない! 成田空港『第三滑走路』計画を撤回せよ! 裁判所の強制執行―現闘本部破壊を許すな!反原発―再稼働やめろ! 沖縄・辺野古・高江の新基地建設反対!」のシュプレヒコールをたたきつけた。

(Y)

報告:12.3横堀現闘本部強制執行抗議緊急行動

配信:緊急行動三里塚 12月3日、三里塚空港に反対する連絡会は、横堀現闘本部強制執行抗議緊急行動を横堀十字路で行った。

 成田国際空港会社が三里塚芝山連合空港反対同盟(柳川秀夫代表世話人)に対して横堀現闘本部撤去と土地の明け渡しを求めた横堀現闘本部破壊裁判(朽廃建物収去土地明渡請求事件)は、1審(千葉地裁/2015年9月2日)、2審(16年2月3日、東京高裁)、最高裁(16年7月21日)と立て続けに不当判決を言い渡した。

 横堀現闘本部を鉄板で囲ったままの既成事実を前提にして一連の判決は、①成田空港シンポジウム(1991年)、円卓会議(1993年)における「平行滑走路の整備については、あらゆる意味で強制的手段が用いられてはならず、あくまでも話し合いにより解決する」という歴史的事実を排除し、「信義則に反し、権利濫用になるとはいえない」と断定した②空港会社の現闘本部を管理・運営するための通行権をバリケードで妨害した事実を容認した③空港機能拡大に対して空港会社の営利主義を防衛した―などを柱にした不当なものであった。司法権力は空港会社防衛という階級的任務を貫徹するために反動判決をデッチ上げたのである。

 成田空港会社は、このような不当判決に基づき空港機能拡大の一環として横堀現闘本部撤去への建物収去命令申立を千葉地裁に起こした(11月1日)。千葉地裁は、アリバイ的に強制執行に対して意見があれば書面を14日以内に提出せよと言ってきた。つまり、14日以降、いつでも横堀現闘本部破壊のために強制執行を強行するということだ。

 三里塚芝山連合反対同盟(代表世話人・柳川秀夫)は、空港会社の主張を追認した不当判決を批判し、横堀現闘本部破壊の強制執行の強行を許さないと抗議の意見書を提出した。三里塚空港に反対する連絡会は、反対同盟に連帯して、緊急行動を取り組んだ。

 抗議行動は、空港用地内を鉄板で囲んでいるため現闘本部に行くことができないが、現闘本部に最も近い位置となる横堀十字路で行った。空港に向けて「横堀現闘本部撤去を許さない!千葉地裁は強制執行をやめろ!第3滑走路建設計画を撤回せよ!夜間飛行制限時間緩和をやめろ!」などの抗議のシュプレヒコールを行った。

 山崎宏さん(労活評現闘/横堀地区)は、「空港会社は、横堀現闘本部を破壊し、裁判によって土地を強奪した。反対同盟と支援が管理していた本部に向けた道路を通行不能にし、鉄板で囲い込み、管理できない状態にし、『朽廃』に追い込んだ。その上で空港の『妨害物』だから撤去せよと要求し、民事訴訟による土地強奪を行った。千葉地裁は、反対運動の歴史を無視して空港会社の主張を全面的に認めた。現地調査、証人尋問の要求さえも却下した。東京高裁は、一回の裁判で結審するという不当な訴訟指揮をした。最高裁は7・17三里塚闘争50周年・東京集会の直後の7月21日に上告棄却の決定を下す政治的判決を行った。司法権力を使った拠点破壊を許さない」とアピール。

 横堀団結小屋維持会は、横堀現闘本部が反対同盟と支援の活動拠点であった歴史をふり返り、空港会社による数々の暴力的通行破壊、鉄板囲い込みの犯罪を糾弾した。

 抗議行動後、横堀大鉄塔に移動し、鉄塔中段から鉄板で囲まれた横堀現闘本部、空港誘導路などを視認し、今後の闘いの方向性を検討した。

(Y)

【IMFO】2017.1.15三里塚空港反対同盟旗開きと1.15東峰現地行動のお知らせ

2017.1.15反対同盟旗開きと1.15東峰現地行動のお知らせです。

■2017反対同盟旗開き 主催:三里塚芝山連合空港反対同盟(代表世話人・柳川秀夫)

日時:2017年1月15日(日) 時間:正午 場所:横堀農業研修センター
(0479―78―0100) 参加費:1000円

会場への行き方:京成東成田駅地上 11時00分集合 迎えの車待機/09:13発  京成上野特急 →10:21着 成田→10:32発  京成成田 →乗り換え 京成本線(普通) [芝山千代田行き]→10:37着  東成田 

★反対同盟旗開き終了後(午後2時頃→旧東峰共同出荷場に車移動)

■2017.1.15 三里塚―東峰現地行動 主催:三里塚空港に反対する連絡会

飛行制限時間緩和を許さない! 成田空港「第3滑走路」計画を撤回せよ! 裁判所の強制執行―現闘本部破壊を許すな! 反原発―再稼働やめろ! 沖縄・辺野古・高江の新基地建設反対! TPP反対!

日時:2017年1月15日(日)/午後3時結集

場所:旧東峰共同出荷場跡(成田市東峰65-1)、開拓道路に向けてデモ

主催:三里塚空港に反対する連絡会
/連絡先:千葉県山武郡芝山町香山新田90-5/電話:FAX0479-78-8101

■会場への行き方:①2017反対同盟旗開き終了後(午後2時頃)→旧東峰共同出荷場に車移動 
②京成東成田駅地上 14時00分集合 迎えの車待機/12:35発  京成上野特急 →13:41着 成田→13:52発  京成成田 →乗り換え 京成本線(普通) [芝山千代田行き]→13:57着  東成田
 

1.15東峰現地行動呼びかけ

 安倍自民党政権は「戦争する国」づくりを目指し、2015年戦争法制を強行成立させ、南スーダンPKO派兵を突破口に、米軍と一体となって世界各地に自衛隊を派兵しようとしている。

 憲法9条は完全に空洞化されようとしている。安倍首相は、憲法を実態に合わせるために改憲を目論んでいる。憲法審査会の再始動を進め、3分の2以上の改憲派を確保した今、民進党をも巻き込んで改憲の世論形成を図っている。

 労働者・人民は今こそ安倍政権打倒!改憲阻止を闘う大衆的な直接行動をつくり出さなければならない。それなくしては着々と戦争に向いつつある現状を変えることはできない。

夜間飛行制限時間の緩和を許すな!

 三里塚では今、成田第3滑走路建設、夜間飛行制限の大幅緩和という計画が進められている。

 政府・国交省・空港会社は2020年東京五輪時の外国客増加を口実に発着回数を増やそうとしている。現在、夜間の飛行は午後11時から午前6時までは飛行が禁止されているが(2013年からやむを得ない遅延の際は例外的に午後11時台は認める)、それを午前1時から5時までのたった4時間に短縮しようというのだ。

 もともと内陸空港という制約上、住民が騒音被害を受けるのを少なくするために設けられた発着時間制限であった。それをLCC(格安航空会社)導入に伴って例外が設けられたのだ。その際には地元市町に「なし崩的に運用時間が拡大しないようにする」と約束されていた。

 騒音下におかれている成田市、芝山町、横芝光町、多古町の住民は、住民説明会で「夜間飛行延長は絶対に認められない」と反対の声を上げている。

 国交省・空港会社は、「アジア諸国との空港間競争や日本経済は大変厳しい状況にあり理解してもらいたい」などと、ひたすら自らの利益のみを追い求め、住民の生活には一顧だにしないという姿勢を改めようとしていない。

 住民の犠牲の上に成り立つ「空港機能の強化」を絶対に許すことはできない。国交省・空港会社は直ちに夜間飛行制限時間の短縮を撤回せよ!

2030年を目標とした成田第3滑走路建設阻止!

 国交省―成田空港会社は、2014年、成田に第3滑走路を作る計画を打ち出した。成田市や千葉県の経済団体が国交省に要望を出したのを受けて、空港機能拡大を目指して2030年を目標に新たな3本目の滑走路を作るというものだ。これと併せて平行(B)滑走路の北側延伸(1000m)も出されている。

 成田空港は羽田空港拡張、国際線の増便に伴い「空の表玄関としての地位が低下する」という危機感が高まり、しゃにむに成田を拡大しようとしている。

 3本目の滑走路用地は平行(B)滑走路南東の芝山町北部にかかる。全体で約200戸が予定地内にあり、移転を迫られ、騒音の影響を受けるのは現在の約6000戸から約2000戸増えるという。住民を札束で追い出し、騒音被害を押しつけて生活を破壊する第3滑走路・北側延伸計画に断固反対する。

横堀現闘本部裁判―最高裁の不当な決定弾劾! 裁判所の強制執行―本部破壊を許すな!

 現闘本部裁判は、千葉地裁が反対同盟の求めた現地調査、証人尋問を一切認めず、たった4回の書面審理で結審し、空港会社の不当な現闘本部撤去策動を追認した。東京高裁においても第1回公判で結審、次回判決という拙速な訴訟指揮を行った。そして最高裁は7・17三里塚闘争50周年・東京集会の直後の7月21日に上告棄却の決定を下すという露骨なやり方だった。

 今後、千葉地裁による本部建物破壊の強制執行が目論まれているが、我々はこうした不当な攻撃には現地に結集して,断固として抗議の声を上げていく。

 三里塚農民、全国の闘う仲間と連帯して直接行動を闘い抜こう。三里塚に結集しよう!
                       
                                                                      
2016.10.18

【三里塚】加瀬勉さんの国、空港会社、行政等に対する抗議文

配信:加瀬さん加瀬勉さんから国、空港会社、行政等に対する抗議文が届きましたので配信します。

「抗議文 加瀬勉」について

 11月6日、千葉県多古町の牛尾共同利用施設で「成田空港の機能強化に関する地区説明会」が開催された。

 成田空港会社は、9月27日、空港機能の強化と称して住民の生活破壊に直結する「第3滑走路の配置」、「空港敷地の範囲」、「夜間飛行制限の見直し」(午後11時~午前6時から午前1時~5時の短縮)、「予測騒音コンター」等を成田空港に関する四者協議会(成田空港の周辺9市町と国土交通省、千葉県、成田国際空港会社)に提示した。夏目誠空港会社社長は、騒音被害が大きいと予想される地域を対象に地区単位で説明会を実施すると表明していた。その一環として行われたのが牛尾地区説明会であった。

 牛尾地区の住民である加瀬勉さん(三里塚大地共有委員会代表)は、空港会社が押し進める「成田空港の機能強化」に対して断固として抗議し、以下のような抗議文を明らかにした。皆さんにFAX、データ配信します。各メディア掲載は許可が出ています。(Y)


加瀬勉さんの抗議文

 お前たちは犯罪者

 成田空港の建設は国家犯罪の積み重ねの上に建設されたものである。お前たちは加害者であり犯罪者であり犯人なのである。

 人面獣心

 強権を突如発動しあらゆる者を奪い尽した。我々の闘争抵抗で強権が通らないと知るや、今度は「丁寧に説明する」「結論は急がない」と町村単位、地区単位、集落単位で説明会を開いている。鉄棒を振るっても鬼は鬼、笑っていても鬼に変わりない。「夜間飛行の制限緩和」「50万回増便」「第三滑走路建設」「騒音対策」に「ご理解をいただきました」この口実、既成事実をつくるための説明会ではないか。そこに並んでいる鬼ども、人間の皮をかぶった鬼ども衣の下に鎧が見える。我々は断じて、いかなる空港の機能拡大に断固反対する。

 殺人鬼

 「国策に反対するものは日本人ではない」「日本から出て行け」「空港に反対する奴は何人殺してもよい。お上からの指示である」。俺たちはあらゆる迫害を受け、多くの人が殺されていった。その事実をこの目で見つめ、体験してきた。いかにお前たちに殺されたか、殺されるような弾圧と迫害を受けてすべてを奪われたか。真実を語るから聞け犯罪人ども、空港機能拡大のペーパープランを撤回せよ。再び地域に大混乱を起こし、我々を殺して空港を拡大してゆくのか。人間の命を超える大義などこの世に存在しない。

 人間の良心の破壊

 「空港(株)、うつ向いていないで立って聞け」。お前のところの黒野(元空港株式社長、最高顧問)は、突如、三里塚東峰神社の御神木を無断で切り倒した。集落の鎮守、初詣、結婚の報告、出産の宮参り、七・五・三の宮参り・成人の宮参り、秋の収穫祭り。日常は神聖な場所として清掃してきた。御神木の一枝も折るものもない。集落の守り神として信仰の対象にしてきた。御神木を無断に伐採したことは、憲法で保障されている思想、信条の自由にたいする重大な人権侵害である。黒野は東峰集落住民に謝罪文を提出したが空港機能拡大の講演会を開催して歩いている。「黒野、人間として恥じを知れ」。

 国土航空局

 空港(株)の黒野が東峰神社の御神木を伐採する重大な過ちを犯した。監督官庁の航空局はどのように指導し注意したのか。答えてみろ。なぜ黙っているのだ。答えられまい、真実は、航空局が指示し切らせたのであろう。真犯人は黒野でなく、航空局お前であろう。

 一般社会では刑事事件である。なぜ刑事事件にならないのか。なぜそれが隠蔽されるのか。空港建設が国家犯罪であるからである。

 闘病生活

 私の集落では一戸一名の割合で病人がいる。ある者は通院し、ある者は福祉施設へ、ある者は自宅で療養生活を送っている。この人々にとって絶対必要なものは騒音のない静かな環境である。この人たちを騒音被害で苦しめ、さらに騒音地獄におとしいれ、立ち退きを要求するとはなにごとか。人権蹂躙である。人間の命をちじめる空港機能拡張計画を撤回せよ。

 振興政策

 隣の家と軒先を並べていながら騒音a地区、b地区に分断され、同じく軒を並べていながら、騒音b地区と騒音区域外に分断されている。騒音被害は同じだが、測定線引きによって分断された。集落内に被害とともに差別をなぜ持ち込んだのだ。子どもたちが独立し、結婚し、屋敷内に住宅を建てローンを組んで生活している。46年度以降新築した家には防音工事補助は出ない。防音の工事の補助は、家族構成割りであり、家の建ぺい面積にしたがってだされていない。集落の一戸の家族構成は平均3人である。工事費足りない。被害を受けている我々が不足分を出している。加害者の空港(株)のお前たちの会社が黒字で儲かっていて被害者の我々がなぜ工事費の不足分を出さなくてはならないのか。

 夜間飛行制限緩和

 夜間飛行緩和断固反対。24時間稼働絶対に許さない。騒音の30デシベル(音の高さ)の特殊な防音装置の寝室を作ると説明しているが、密封した金庫みたいな部屋になぜ我々は寝なければならないのか。高温多湿の日本の風土は開放的な家屋でなければならない。牢屋のような中に我々を封じ込めるとはなにごとか。

 立ち退き

 第三滑走路10年後、50万回増便30年後、騒音被害立ち退き区域からになるから村を出ていってくれ。「ふざけるなこの野郎」、お前たちのためになぜ俺たち住民が運命を変えなければならないのか。縄文、弥生有史以前から生活している場所を離れなければならないのか。お前たちの最高幹部は天下って高額な退職金を二度、三度もらって、宮遣いのお前たちも、やがて定年退職してゆくだろう。いや来年にも職場の配置転換で空港問題の係から離れるかもしれない。俺たちは子々孫々、永久に騒音地獄の中で生活してゆかねばならない。

なん人も人の運命に介入干渉する権利は有していない。我々の財産権、居住権、職業選択の自由、健康で文化的な生活を等しくおくる権利等の基本的権利人間の良心の世界になぜ行政権力をもって介入して来るのだ。三里塚の悲劇を再び作り出す夜間飛行制限緩和、50万回増便、第三滑走路建設計画を撤回せよ。

 重い経済負担

 防音工事個人負担は、当初、空港公団の統計では一戸当たり100万円支出されたと言われている。では、空港関連振興策の集落排水(下水・トイレ)の宅地内工事は最高個人負担260万円、最低30万円、平均50万円から60万円負担している。成田用水事業はどうだ、米価核が安く10a当たり10万円ぐらいしかならない。生産費は10a当たり全国平均で13万円である。年金、農外収入で組合費、賦課金を収めている。防音工事、集落排水、成田用水、空港関連振興策の経済負担は俺たちに重くのしかかつている。騒音被害で苦しみ、加えて経済負担で苦しんでいる。

空港(株)は黒字、お前たちも月給をもらってのうのうと生活している。なぜ俺たちが犠牲にならなければならないのか。

 騒音対策

 空港機能拡大とは騒音の被害を拡大し深刻化させることである。どんなに金をかけても木造家屋では騒音被害は防ぐこととができない。芝山相川、多古菅澤、横芝光伊藤の首長は空港交付金が成田市ばかり優遇されていて我々は少ない額であるといっている。交付金が増額され道路、箱物を作っても騒音の被害はなくならない。私の集落に騒音迷惑料が年間70万円来ている。騒音被害が増大し、被害が深刻化すれば、迷惑料もそれに従って増額されるだろう。でも、「金をやるから我慢しろ」では騒音の被害はなくならない。我々の我慢にも限度がある。必ず爆発する。お前たちにそのことを警告しておく。

 世界の流れに逆行

 「空港と地域との共生」とんでもない、「自然と人間の共生」これが我々の理念である。日本有数の北総台地の畑作農業を破壊し、北は茨城水郷稲作地帯、南は九十九里稲作平野の自然を騒音地獄にし、我々の生活に被害を与える。増便によって飛行機の排ガスをまき散らす。環境問題は地球温暖化に象徴されるように人類生存の危機をはらんでいる。京都議定書から最近のパリ―協定の枠組みまで、それでも地球の温度は3度上昇するといわれている。世界航空業界の総会でも2%の二酸化炭素の削減を議決している。空港機能の拡大は、この世界の流れに逆行するものであり、我々の未来に対する挑戦にほかならない。

 菅澤多古町長辞任せよ

 お前は町長をやめろ。何時から航空局と成田(株)の手先、提灯持ちになったのか。航空局に雇ってもらって霞が関の合同庁舎の玄関の掃除。空港(株)の窓ふき、掃除夫になればよい。空港で犠牲になり、騒音で苦しんでいる町民をしり目に、空港機能拡大四者協(成田、芝山、多古、横芝光の首長)の中で積極的に発言している。町民を犠牲にする町長など紙くずより価値がない。友納、川上千葉県知事、藤倉成田市長、寺内、手島芝山町長の誤り過失を、再び犯しているからである。町長をやめて、多古町の道路の端に散乱しているごみでも拾って歩け、町民のためになるし、社会や人類に貢献することができる。

 農民の作ったもの食うな

 お前ら今朝の食事何食ってきた。農民の作ったものを食ってきたであろう。毎日農民の作った米や野菜を食べて生き命を養っているだろう。農民の土地を奪い、農民を追い出し、農民を弾圧し、暴行し監獄に入れ、村を廃墟にした。そんなお前らに農民の汗水流して作った食料を食う資格はないのだ。滑走路と空港ビルディングのコンクリートをかじっていろ。それでは生きていることはできまい。農民の作った食糧によってお前らは生きているのだ。その農民を迫害して殺して空港を作ってきたのだ。現在の2500mの滑走路をさらに延長し新たに3500mの滑走路を新設する。その用地は1000ヘクタールを必要とする。米の政策で農民を苦境に陥れる。日本農業を衰退させる。そして農民から空港建設の土地を奪ってゆく。一寸もお前たちには渡さぬ。身命をかけて絶対に阻止する。

 航空政策の混迷

 「国策に反対するお前らは国賊である」「国策に反対するお前らは日本人ではない」「国賊は日本から出て行け」「空港に反対する奴らは何人殺してもよい。お上(政府)から命令されている」、お前たちはその言葉を実行して空港を建設してきた。「アジアに一つのハブ空港、それが成田」とお前らは言ってきた。韓国仁川、中国北京、上海に、フィリピンのマニラに巨大空港が建設されて、お前たちの思惑は外れた。

 国際線の発着は成田のみから、羽田、中部、関空へ、そして全国の地方空港への国際線の乗り入れ、これもお前たちの言ってきたことと違う結果になった。超音速機、音速の3倍の飛行機コンコルドがフランスで開発された。ソ連でもツボレスTU137型機が開発された。膨大な開発費、衝撃波の発生する騒音被害等で開発は中止されて姿を消した。今や、小型の格安飛行機が主力になる勢いである。お前たちの航空政策は、見通しはみんな外れた。

 だが俺たちは耐えがたき犠牲を背負わされた。お前たちは一人として政治責任はとってはいない。霞が関合同庁舎航空局に群がる学識経験者が、成田空港の機能拡大のプランを作成した。50万回発着は早くても15年後、遅くて30年後、なんの見通しもないペーパープランを出して再び地域を混乱させ悲劇を再発させようとするとはなにごとか。撤回せよ。

 戦後最大の失敗

 「成田空港の建設は戦後最大の失敗」だ。これは私の言葉ではない。私は、日本財界の要請によってその代表と会談した。経団連会長の桜田武、柳井日本商工会議所会頭、日本財界の実力者中山泰平、日本鋼管の社長、それに、元警視総監の秦野章である。

 桜田が「成田の内陸に空港を建設したことは、戦後自民党政策の中で最大の失敗であった。財界は海上空港を主張していたが、佐藤総理が我々の意見を聞かなかった。だからこんなことになってしまった。成田は4000m滑走路一本、貨物空港で事態を収拾したい」。

 私は成田空港の建設を放棄してほしいと要求した。

 秦野は「関東管区、中部管区の警官隊を総動員したが警視庁成田で破れたり。ジャングルの中にビルを建てて周りから攻撃されているようなものである。とても守れ切れない。日本の警察は15000人毎日動員して10日しか持たない。警察行政が麻痺してしまう。成田の事態を収拾したい」。

 私は闘争を継続すると秦野に言った。

 空港機能を拡大すれば住民の犠牲は深刻になる。内陸空港成田が背負った悲劇の運命である。航空局官僚とその手先の首長の亡者どもが悲劇の空港に取りすがっている。

 悪魔

 そこに座っている航空局の悪魔、空港(株)の悪魔、千葉県空港対策課の悪魔ども、悪魔はその魔力を失う時がある。それは鏡に映ったあまりにも醜い自分の姿を見たときである。鏡とは人民の、民衆の姿である。三里塚シンポで政府に行き過ぎがあったと謝罪した。村山総理も親書で謝罪した。黒野も東峰住民に謝罪文を提出した。千葉県当局も大木よねさんに強制代執行をかけたことに謝罪した。

 謝罪とは罪を償い、2度と過ちを繰り返さないことを誓い努力決意することである。反省するどころか新たな機能拡大のプランを出してくるのだ。三里塚シンポで強制代執行はやらないと合意しておきながら、空港(株)の社長夏目は、天神峰の市東さんの土地を強権発動して明け渡してもらおうと言明している。謝罪、反省とは人間の良心にもとずいて行うものである。
 謝罪、反省を方便としか考えていないそこに座っている悪魔ども、お前たちに
将来、未来を語る資格はない。

 人間の尊厳

 強制代執行時に俺は大木よねさんと生活を共にしていた。朝夕毎日、機動隊とガードマンが巡回にやってくる。そして、よねさんに「婆、出て行け」「糞婆、まだ生きていたのか」「婆あ、早く死ね」等あらゆる暴言、差別言葉を浴びせて行く。

 ある日、我慢が切れたよねさんが着物の裾をまくり性器をあらわにして、「そんなにこの婆が憎いなら、この股の穴に警棒を突っ込んで殺せ、この穴からお前たちも生まれたのだ」と機動隊に抗議した。さすがの機動隊も黙って帰っていった。

 お前たちにも母親がいるだろう。妻もいるだろう。可愛い娘もいるだろう。それが大木よねさんのような迫害を受けたらなんとする。「航空局答えてみろ」「空港(株)答えてみろ」「千葉県答えてみろ」「答えろと言っているんだ。なぜ黙っているのだ」。

 お前らが人間の尊厳を冒涜している事実をこの目で見、体験し、知った。この事実から目をそらし、知らんふりして素通りすることは、人間として許されることではない。知っているのに知らんふりをすることは鬼どものお前らよりさらに畜生道の地獄に落ちることになる。人間として生きたいから五五年の歳月を駆けて、お前たち国家と対決しているのだ。

 人類の敵

 空港(株)の共生委員会、空港と地域の共生、我々は違う、自然と人間の共生共存だ。空港ビル、滑走路、騒音地獄との共栄共存ありえない。

 空港の機能が拡大されれば土地は奪われ、自然は破壊され、騒音地獄は深刻化する。空港と地域の和解、共存など永久にありえない。我々は自然と人間の共栄、共存なのだ。人間のコンクリートと騒音地獄との共栄共存などありえない。地球温暖化に見られるように環境問題は人類の生存の危機として直面してきている。京都議定書に始まってパリ協定の枠組みを各国が完全に実施しても地球の温度は3℃上昇するといわれている。特にサンゴ礁の島国は水没の危険にさらされている。環境破壊による地球難民が発生している。空港機能を拡大してジェット機の油を北は茨城水郷穀物地帯、南は千葉県九十九里平野全体にまき散らす、そして騒音地獄の深刻な拡大。人類の生存をかけて環境保全に努力しているのに、お前たちは環境破壊をさらに深刻化させてゆく。お前たちは人間の敵なのである。歴史の流れに反逆する人類の敵である。天罰、歴史の裁きを必ず受けるであろう。首を洗って待っていろ。

 殺人鬼ども

 昨年、三ノ宮静枝さんが亡くなった。静枝さんは「空港が憎い」といって自ら命を絶った三ノ宮文雄君の母親である。首にロープをかけ、裏山の産土神社の境内の椎の木に縊死していた。俺は、仲間とともに文雄君を樹からおろし首のロープを取って、文雄君の家に連れ帰った。息子の死を見た一瞬「ギャー」と悲鳴を上げて静枝さんは昏倒し意識を失った。お前たちは文雄君の命を奪った人殺しなのだ。

 駒井野強制代執行の時は、婦人行動隊が砦の杭に鎖で身体を縛り付けて抗議した。杭と婦人行動隊をワイヤーロープで縛り付け、ブルドーザーで引き抜き、立ち木に登っているのに切り倒し、チェンソーを始動させ襲い掛かり、鳶口を振るって暴行を加えてきた。逮捕者800名、重傷者42名。北原事務局長の高校生ノ娘さんは、ガソリンを頭からかぶって抗議の自殺をしようとした。三里塚の宮本由美子さんは、「朝死んで帰ります」と両親に頭を下げ、1日の闘争が終って自宅に帰ってきて、「死なずに帰ってきて申し訳ありませんでした」と両親に頭を下げた。由美子さんは、小学校六年生であった。東山君は機動隊のガス銃で射殺され、刑務所から出てきた原君は拘禁症で自ら命を絶った。新山君は全身火傷で死んでいった。殺人鬼ども、人殺しども、人間の命と空港のどっちが大切か答えてみろ。黙ってうつ向いていないで答えてみろ。答えられまい。

 岩山の秋葉君は電車に飛び込んで自殺を図った。上野駅地下道で生活していた。移転したが悩んで自殺した女性、補償金の配分で親族で争いができ、新築した家に放火して自殺を図ろうとした農民、補償金を博打で使い果たし、家屋敷を失いホームレスになった農民、空港問題で離婚等、お前ら移転補償金をはらったから責任がないと逃げているが、悲劇の原因を作ったのはお前たちである。人間の価値の創造発展は、汗を流して働く労働の中から作り出される。それを暴力と紙幣で金を奪い尽してゆく。悪魔の所業を断じて許すわけにはゆかない。

 歴史に学ぶ

 中国の故事に「その国を滅ぼさんとするならば、その国の史を消滅させることである」、有名な格言がある。成田空港建設50年の歴史、それは弾圧、迫害、殺人の歴史である。この悲劇のすべての責任は政府と空港(株)、お前たちにあるのだ。この真実をなぜ語らない。お前たちの犯した犯罪としての過失は取り返しのつかないものだ。国家と資本の真の招待とは、強権による支配、力こそ正義であるというのが立場。

 だが、今度は2000年前の荘子の言葉、「人民を統治支するには小魚を煮るように、あまり弄ると魚が崩れる、時間をかけて静かに煮ることである」「親切丁寧に説明する」「結論は急がない」。強権によって農民を殺し、今度は真綿で首を絞めて農民殺す。夜間飛行制限緩和、50万回増便、第3滑走路の建設計画は新たなる農民殺しの計画ではないか。空港建設50年の歴史の真実をお前たちは真剣に命がけで学ぶべきである。

 空港の軍事利用

 航空局、「空港には民間と軍事の区別はありません。空港は真っ先に軍事的に使われます」と、日米安保地位協定についてなぜ正直に説明しない。安保法案が国会で成立した。列車、各医療機関、空港など特定公共機関は軍事的に利用でき動員できることになった。この重大なことを何故に説明しないで隠蔽しているのだ。東に旭海軍航空基地、南に栗山陸軍飛行場、北に八街陸軍飛行場があって、連日、米軍艦載機の猛爆、機銃掃射を見て私は育った。自らの命は自らが守る。軍事的に使われる空港建設は絶対に許すわけにはゆかない。

 侵略の軍隊

 1941年12月8日、日本軍は真珠湾奇襲攻撃、太平洋戦争に突入。

 1966年7月4日、佐藤(総理)は閣議において三里塚に空港を建設することを突如決定。千葉県の川上副知事は、「今日は大木よねさに対する代執行を中止する」と言って大木よねさん宅を急襲し、代執行を強行、大木よねさんに重傷を負わせすべてを破壊し強奪した。

 空港(株)の社長の黒野は、突如、東峰神社、産土神の御神木を切り倒した。

 お前たちの三里塚でやってきたことは、戦前の軍部、ファシストと全く同じことをやってきたのである。お前たちはファシストであり、軍部独裁者であり、民主主義を蹂躙し破壊し三里塚の農民を迫害し、すべてを強奪した侵略軍なのだ。

 三里塚シンポで政府は謝罪、村山総理も謝罪、黒野も謝罪した。千葉県も大木よねさんに謝罪した。いくら謝罪しても、お前たちに殺された人間の命は戻って来ない。コンクリートの下になった田畑や自然、そしてすべてを強奪されて運命を変えることを余儀なくされた多くの人々の生活とその歴史は戻っては来ない。

ファシストども自らの命をもって償い謝罪せよ。謝罪しつつ夜間飛行の制限緩和、50万回増便、第三滑走路の建設、1000ヘクタールの空港用地の拡大計画を提案してくるとは何事か。外道ども人間としての恥を知れ。計画を撤回せよ。
 
 環境破壊

 空港が建設された分水嶺である。北は根古名川、大須加川が北総台地の湧水を集めて利根川に流れ込む。南は新川、栗山川、高谷川、作田川が九十九里浜に注ぐ。高谷川と栗山川の合流地点に広がる水田地帯が俺の村である。この両河川の合流地点の川岸に屋号問屋さん(勝又貫行)の家がある。九十九里で鰯業が最盛期の時に千鰯が三十石船で積み荷されて栗山川を遡って問屋さんの川岸の倉庫に到着する。

 この俵詰めにされた千鰯は私の村は、勿論近在の田畑の肥料として配られる。千鰯の俵の荷卸しをした三十石船は、この地域で生産された米を積んで栗山川を下り九十九里浜に出る。そこから、利根川銚子河口を遡り,関宿の運河から江戸川に入る。多古米は江戸前寿司の原料となる。東京駅北口に多古米の販売の大きな看板が現在立っている。多古米は美味で特産米として他の地域の産米より高値で販売されている。私の村は多古特産米の中心的な生産地である。

 三里塚木の根谷津の一番上の水田が小川源さんの所有する水田である。この水田と畑の窪地に源さんの炭素窯があった。現在は管制塔の下になってしまった。源さんの水田は湧水の天水田であった。湧水を手で救って飲み、蛙がいて、タニシがいて、蛍がいて、オタマジャクシがいて、トンボがいた。この水田の湧水は横堀に出て辺田に出て高谷河上流の小さな流れに入る。その上流は一鍬田丹波山集落、反対同盟木村喜重さんの集落がある。一鍬田は高谷川の最上流でここが源水である。朝倉秋葉哲さんの所有する水田も源水のところである。浅香、稲葉、飯櫨を経て高谷川に合流する。高谷川は流れを大きくして下り、私の隣村、谷台地先で堰き止められて、牛尾、船越、木戸台、牛熊、殿辺田、寺方、於機の地域と集落の水田耕作に利用されてきた。この地域の稲作は高谷川の水流、水の恩恵によって生産されてきた。

 この地域の稲作は北総台地の湧水、谷津田、高谷川によって育てられてきたのである。高谷川は、この地域の人々にとって、インダス・ガンジスであり、ナイル、黄河なのである。高谷川はわれわれの文明の発祥地であり、われわれは高谷川の恩恵を受けてきた。その分水嶺、水源が空港建設で破壊され、コンクリートで埋められてしまったのである。現在は空港関連事業成田用水事業で利根川新川機場から送水されている。高谷川自然水、天水と利根川の水を反復して利用しているが高谷川の水資源の重要性は昔も今もかわりない。10aは300坪であるが、高さ2mの水量を必要とし、米は生産されている。さらに高谷川上流埋め立て1000町歩の空港用地を拡大するというのである。

 私の隣村志摩集落台地に縄文、弥生、平安時代の複合遺跡が関東最大の規模で存在している。

 多古高校横の居合五

 ちいき十嵐さんの宅地よりマンモスの等身大の牙が出土している。日本が大陸とつながっていたことを証明している。多古町は丸木船の全国一の出土数である。空港建設はこれらの地域の文化、資源を破壊尽しして建設されているのである。それは日本民族の精神、文化、良心の破壊、人間性の破壊にほかならないのである。

 日本の産業革命は、明治30年代。たかが100年ちょっとである。富岡絹糸工場が世界遺産となって騒いでいるが、「女工哀史」「ああ野麦峠」を読んでみるがいい。人間の生き血を吸って資本が太ってきたことがわかる。空港建設もまた人間の血と命を奪って肥大しているのである。私資本の傲慢さを絶対に許さない。

 ハイエナどもは交付金に群がり、増額するなら「空港機能拡大」を容認すると説明会開催を許した小泉成田市長、相川芝山町長、菅沢多古町町長、伊藤横芝光町長のことである。夜間飛行の制限緩和、1000町歩の空港用地の拡大、第三滑走路の建設、50万回の増便、騒音地獄で立ち退き住民は2000戸、騒音被害は北は茨城県水郷穀物地帯一帯、南は九十九里平野全体に広がる。この広大な地域の自由民を空港建設の犠牲に、生贄にするというのである。空港建設のために住民を生贄にする首長の祭司ども、住民を犠牲にして空港建設の露払い、提灯持ちをしたければ市長、町長を辞職して、霞が関合同庁舎航空局の玄関掃除に雇ってもらい、空港(株)ビルディングの窓ふきになればよいではないか。住民を犠牲にするお前らは市長でも町長でも何でもない。紙屑みたいなものである。

 佐藤(総理)の突如の三里塚位置決定、友納千葉県知事、藤倉成田市長、寺打ち芝山町長の犯した過ちをお前らは再び繰り返しているのである。口を開けば市民、町民のためのガラス張りの政治を選挙公約で唱ええ、霞が関に巣喰う安倍(総理)をはじめとする権力者共は住民自治、地方の時代、地方創生と言いつつ地方地域衰退を作り出してきた。高度経済成長政策は農村から土地、水、そして労働力を奪い尽してきた。過疎、集落放棄、耕作放棄、その後の政治経済のグローバル化は、格差、差別、貧困の固定化の社会を作り出した。空港周辺地域の村々、集落を見るがよい。多くの集落は廃墟になり、騒音地獄が発生した。

空港機能の拡大はさらなる環境破壊、生活破壊、貧困と格差社会の固定化を促進するに他ならない。 
  

映画『三里塚のイカロス』の製作支援を

CeaA-UaUAAA44T0若者はなぜ農民のために
命がけで闘ったのか



第二章『三里塚のイカロス』は
人生をかけて闘ったあなたの物語です。

映画製作費の支援を、
9月20日まで、クラウドファンディングで募集中

https://motion-gallery.net/projects/sanrizuka02




■2017年劇場公開予定

 国家権力と闘った三里塚の農民たちの生きざまを描いたドキュメンタリー映画『三里塚に生きる』に続く、第二章『三里塚のイカロス』の制作が進行中だ。今度は農民の闘いを助けた若者たちが主人公である。

 2015年から始った撮影はほぼ終了し、音楽録音も行い、現在編集中で、2017年に劇場公開予定だ。制作資金が不足しており、製作者の代島治彦監督が、完成までの諸経費300万円の支援を求めている。

 8月11日、制作支援のためのイベントが都内で行われた。前作『三里塚に生きる』の無料上映に続いて、『三里塚のイカロス』ダイジェスト版が10分ほど上映された。上映後は、安保法制に反対する国会前の闘争を取材したジャーナリストと映画監督、代島監督の3人によるトークショーが行われた。

■ダイジェスト版を見てきた

 ダイジェスト版では、登場人物の名前や場所の説明はない。私の知る範囲で、少しだけ加えて紹介する。
 錆びつき蔓が絡まる鉄骨。そこに轟音とともにジェット機の腹が視界に飛び込んでくる。ジェット機は頭上を通過し、滑走路に消えて行く。航路直下の岩山記念館(要塞)の屋上から見える風景だ。開港を拒んでいた大鉄塔は倒されたが、その跡に建てられた要塞は、今も空港の前に立つ。

 前作で、大木よねの隣で、襲いかかろうとする機動隊に対して、稲を持ちながら激しく抗議する若者がいた。今はすっかり頭も薄くなった加瀬勉さんだ。加瀬さんは、全学連が1967年三里塚の支援にやってきた経過を、当時と同じように、力強い話し方で説明する。

 場面は変わり、ガラス戸が無くなり、荒れ果てた建物の前で、二人の男性が、一人は車いすに座り、支援に来た当時を振り返り、食料も不足しカエルを捕まえ食べた思い出を語りだす。「インター現闘団」と書かれた大きな古いトタン板の大看板。そう、ここは朝倉公民館、朝倉団結小屋があった場所だ。文字の一部は消えかけてい
るものの、「大地を人民の手に」「一坪再共有運動貫徹」の文字が読める。

 二人の話題は、反対同盟分裂後のテロ襲撃にうつる。「襲撃の前には、電話線が切断されるから、電話線が切れたらブザーが鳴る装置を電電公社の労働者が作り、メンバーの家にとりつけた」とテロを警戒しながら暮らした様子を語る。「ある日、ドンドンと玄関をたたく人がいた。開けてみたら『吉田さん大丈夫ですか』と警察だ
った」と笑いながら話す。そして、襲撃に反撃しようと思わなかったのかとの問いかけに、「よく耐えたよな」「耐えなきゃ大変なことになっていた」と真面目に答えた。

 一方、初老のしっかりした服装の男性は、党派の現地責任者であったが「自分に相談なしに(テロ襲撃は)決行された」と話す。

 このほかに、援農先で知り合った現地の青年と結婚した女性。なれそめを聞かれて、恥ずかしそうに、笑顔で思い出を話す。

 三里塚50年のつどいで、「網走番外地」を歌って会場を驚かせた「ミスターX」こと中川憲一さんは、横堀の農道でパトロール中の機動隊員に声をかけられる。「オレは、40年前あの管制塔を占拠した犯人だ。今、撮影中だから・・」「オレの話を聞くか」と切り返すと、機動隊員は「勤務中ですから」と面倒くさそうに引き下っがてしまう。

 わずか10分のダイジェストだが、これだけでも十分興味が沸いた。「過激派」とレッテルを張られ、政府や警察は常に農民と引き離そうとした若者たち。その本当の姿と、闘争のあまり語られない部分にも焦点をあてている。

 なお、車いすの男性は、強制代執行を迎え撃つためのトンネル(塹壕)掘りで落盤事故にあい、半身不随となったのであり、テロ襲撃の被害者ではない。

今の若者がどうみているのか

 トークショーでは、2015年国会前闘争に集まった人々を取材した二人が、昨年の闘争と三里塚闘争について語った。

 一人は、路上で声を上げ国会前を群衆で埋め尽くした学生団体『SEALDs』を、結成から半年間カメラで追った映画『わたしの自由について~SEALDs2015~』の西原孝至監督。

 三里塚闘争を直接は知らない32歳の西原さんは、映画を勉強しているときに小川伸介監督の三里塚シーリズを見て、「ドキュメンタリーはすごい」と思うと同時に三里塚闘争に「あこがれがあった」そうだ。前作については「一生を掛けて闘っている人にはげまされた」と感想を述べた。

 もう一人は、国会前を支えたもう一つの層、中高年を「シニア左翼」と名付けた『シニア左翼とは何か』の著者で教育ジャーナリスの小林哲夫さん。小林さんは、かつて政治の季節を闘った人々に期待を込めて、「70~80年代大変なことを、どうか墓場まで持って行かないでほしい」と、一番しんどい時期の話を残し、今の運動につなげるようにと訴えた。

 代島監督は最後に、「自慢できない話にしていきたい」と締めくくった。

■過激派の温床のイメージ

 前作が公開されたとき、開港阻止闘争を闘った我々の同志から批判の声が上がった。一つは、「3・26が描かれていない」であり、もう一つは、上映時に販売されたパンフレットに「1984年1月 新左翼党派による武装闘争、党派間の内ゲバがはじまる」との記述を見つけ、「あれは一方的な襲撃であり、内ゲバではない、テロだ」という批判だ。

 今作『イカロス』では、この二つの批判に答える内容が描かれている。代島監督は、「政治の季節」の先輩たちに強いあこがれをもっていた。だが、内ゲバがはじまり殺人まで起きると、その熱は冷め、ハシゴをはずされた感覚だけが残り、ハシゴを登ったら、きっとそこは地獄だったかもしれないと感じていたそうだ。前作公開後のある日、管制塔占拠し出所直後に自死した原勲さんを追悼する元被告たちの花見に参加した。横堀鉄塔の下で酒を酌み交わしているとき、三里塚で闘った先輩たちの天国と地獄を映画にしたいという、強い衝動が走ったと述べている。

 闘争を続けた者には苦しかった時期、遠くにいた者には近寄り難い「過激派の温床」というイメージ。実際にそこに生きた人々の声を引き出すのが今作『イカロス』だ。農民を助けた若者は、自由に飛び回る羽をもちながらも、太陽に近づき過ぎて墜落したイカロスだったのだろうか。代島監督は、英雄物語を作るのではなく、それを否定し、よいことも悪いことも含めて伝えたいようだ。

■製作費支援を

 三里塚闘争過程で、命を落とした者、逮捕投獄された人、また心身に傷を負った人は少なくない。多くの人が語りたくないと思っている。にも関わらず、カメラの前に立ち、あえて語った9人に敬意を表したい。また、多くの元若者に断られながらも、三里塚闘争50年の全体像を明らかにしようと努力している代島監督に期待した
い。

 映画への支援は、9月20日まで、銀行振込、口座振込のほか、インターネット上でも行える。クラウドファンディングでは支援額に応じた特典も用意されている。
https://motion-gallery.net/projects/sanrizuka02

報告:三里塚闘争50年の集い7.17東京集会

s-P7174210 7月17日、三里塚芝山連合空港反対同盟(代表世話人・柳川秀夫)は、文京シビックセンターで「三里塚闘争50年の集い7・17東京集会」を行い、一五五人が参加した。

 1966年7月4日、政府は三里塚農民に事前に知らせず、突然三里塚の地に空港を建設することを閣議決定した。三里塚農民は空港反対同盟を結成し体を張った闘いを展開した。民主主義とは何かという問題を全国に突き付け、多くの労働者・学生・市民が三里塚に駆けつけた。集会は、50年に及ぶ農民・人民の闘いの成果、教訓を確認し、さらに現在の第三滑走路建設計画も含め、今後の方向性に向けて発言が行われた。

 会場には三里塚闘争の歴史をふり返る写真パネル、「天皇への直訴状」など貴重な資料が展示されている。集会冒頭には「抵抗の大地」(1971年強制代執行阻止闘争の記録)が上映された。

 前半の司会は山崎宏さん(横堀地区)。

 柳川秀夫さん(代表世話人)は、「巨大開発で空港がどんどん大きくなっていく。政府がいくら謝ったとしても、この課題は解決できない。世直しという筵旗を掲げて闘ってきたが、それは本質的には革命だ」と主催者あいさつ。

 石井紀子さん(成田市川上・農業)は、東峰十字路事件(1971年9月16日)で地元の青年たちが不当逮捕され、裁判支援のために家族会を結成。家族会の手紙などを紹介しながら、「三里塚の中で、ものすごく華々しく燃えた若い女たちの闘い」を語った。東峰裁判支援コンサート(1985年5月)で三里塚の女性たちを知り、女性たちを撮った島田恵さん(映画監督)も登壇し、『自分の原点は三里塚にあった』と語った。

 平野靖識さん(東峰地区/三里塚らっきょう工場)は、1969年3月の三里塚闘争に参加し、その成果としての「有機農法、農的価値を掲げた地球的課題の実験村」を取り上げた。「第三滑走路計画が問題となっているが、農業基盤が弱くなり、農業後継者がいないなかで反対運動の困難性がある」と指摘した。 

 加瀬勉さん(大地共有委員会[Ⅱ]代表)は、亡くなった反対同盟と支援、獄中闘争を闘いぬいた管制塔占拠の同志に対して「インターナショナル」を歌って敬意を表した。闘争を前進させるために①農民の主体性の確立と民主主義②社会党、共産党、中核派などの「政党公害」の総括③社会変革と結びついた三里塚闘争の発展などを強調した。

 後半の司会は辻和夫さん(田んぼくらぶ)。

 発言は、清井礼司弁護士、鎌田慧さん(ルポライター)、高見圭司さん(スペース21)、関西・三里塚闘争に連帯する会、代島治彦監督、羽田空港増便問題を考える会、中川憲一さん(元管制塔被告団)、田んぼくらぶから行われた。

  閉会あいさつで柳川さんは、今後も「世直しで頑張っていこう」と訴える。最後は、参加者全員の団結ガンバローで締めくくった。

(Y)

報告:6.26三里塚―東峰現地行動

26三里塚デモ 6月26日、三里塚空港に反対する連絡会は、「飛行制限時間緩和を許さない! 成田空港『第3滑走路』計画を撤回せよ! 横堀現闘本部裁判最高裁で勝利判決を! 反原発―再稼働やめろ! 沖縄・辺野古新基地建設反対! TPP反対!」のスローガンを掲げ東峰現地行動を行い、40人が参加した。

 前段集会を旧東峰共同出荷場跡で行い、山崎宏さん(横堀地区/労闘―労活評現闘)が現地状況について次のように報告した。

 「国土交通省、成田国際空港会社は一体となって2030年までに第三滑走路を作るという計画案を出してきた。これまでの空港反対運動の歴史を無視して、空港拡大を推進する計画だ。成田市、芝山町は、地元住民有志という形で第三滑走路の誘致を進める組織ができ、運動を展開している。報道によれば芝山町北側に3500㍍クラスの滑走路を作ろうということが有力視されている。芝山町、多古町、横芝光町などはさらに騒音が拡大する。しかし芝山町は、自分たちの利害をかけて必死になって第三滑走路誘致活動を行っている」。

 「2020年東京オリンピックを通して旅客増加が見込まれると称して夜間の飛行制限時間の緩和への動きが出ている。成田市などの推進派に要望を出させながら、政府・空港会社はこれを梃子に夜間飛行制限時間を緩和しようとしている。現在でも早朝六時から夜一一時までは飛行し、住民の生活はギリギリのところにある。それをさらに制限時間を緩和して、もっと早朝、深夜まで飛行させようと策動している。かつて平行滑走路が作られる時、サッカーワールドカップに向けて旅客増が見込まれるからと滑走路拡大計画を掲げ、平行滑走路運用を強行した。スポーツイベントを利用しながら空港拡大をねらう、同じ手口を繰り返している」。

 「政府は事業認定を取り下げて土地の強制収用ができないが、裁判を通じて農民から土地を奪う、一坪共有地の解消を図ってきている。シンポ・円卓会議で『強制的手段を行わない。住民と話し合って解決する』と確認してきたにもかかわらず、みんな反古にして一方的に権力を行使し空港拡張を行ってきた。このような攻撃を許さず、地元住民と連帯してともに闘っていこう。今後も闘いの地平を譲らず、空港絶対反対、空港拡張を許さない闘いを進めていこう」。

 平野靖識さん(東峰地区/三里塚らっきょう工場)は、三里塚闘争50年を迎え、新たな闘いに向けて決意表明を行った

 「らっきょう工場は、木々に囲まれ、騒音はうるさいが真夏でも涼しい。50年闘い続けると、若かった木々も育った。人が住み続け、土地を守ることがとても大切だ。私は三里塚に空港建設の閣議決定(1966年7月3日)後、支援として参加した。戸村一作委員長を訪問し、4000㍍滑走路計画の北側にあった駒井野に入った。第一次代執行阻止を闘い、取香の小泉よねさん宅の代執行前に別件で逮捕され、拘置房内に連れていかれ、9・16東峰十字路事件を知った。警察の弾圧は現地の若い人たちに繰り返し強行された。この闘いは、長期戦になると実感していった」。

 「彼等は、農業を見直し、1972年あたりから東峰で有機農業を取り組み始めた。国が進める化学肥料を使う大規模農業では土地が痩せ、機械化貧乏が膨らんでいったからだ。このような農業は間違いではないかと反省した。また、沖縄、水俣、三里塚が反権力の砦だったが、チッソが作る農薬で農業を行うことを拒否した。現在、反対同盟は3つに分裂しているが、空港反対闘争をしっかりと闘い続けているのは、近代化農法を拒絶し、有機農法を取り組んだ人たちが、今もなお空港に対して異議申し立てを続けている」。

 「シンポジウム・円卓会議によって国は、力ずくで空港を作っていくやり方に対して民主主義的ではなかったと公に謝罪した。収用裁決申請を全て取り下げた。三里塚物産の土地、島村家の土地、用地内の反対派の土地は強制収用の対象外となった。しかし、その後、ことごとく裏切り、現在、農地法の不当な解釈によって天神峰地区の市東孝雄さんの土地が奪われようとしている。闘いの拠点をしっかりと守りながら、これから先の闘いを続けていきたい。50周年ということで7月17日に東京で集会が行われる。皆さんとともにお会いしたい」。

 田んぼくらぶの仲間から所用で参加できない石井紀子さん(成田市川上)からのメッセージが読み上げられた。

 「7月17日の反対同盟50周年の集会には、私も参加した80年代の若い嫁たちの運動を話したいと思います。86年の東峰裁判判決の前後、青年行動隊の妻たちと支援の女性たちの裁判支援から始まった運動がありました。

 三里塚の女性たちというと婦人行動隊のおばさんたちが浮かぶと思いますが、一時期若い女たちも頑張っていたものです。

 辺田・浅川・中谷津・東・宿・岩山・東峰・三里塚と広範囲に渡る青行の妻たちが自分の夫にかかわることなので皆、立ち上がり、家族会を作って団結したのです。家族会ニュースを発行し、駅頭でビラを撒き、じゃがいもを配り、保釈金の足しにとキムチを漬け、田植えをし果ては日比谷公会堂で集団劇までやりました。この『家族会と支える女たち』の活動をずっと写真に撮ってくれた人がいます。今は映画監督になった島田恵さんです。石井家に住み込んで生活を共にする中で私や他のみんなの飾らない素顔を撮られました。

 ずっと私が持っていましたが、17日に公開しようと思います。みんな若くて一生懸命で輝いていたこの時期の写真をぜひ見に来て下さい。17日に会場でお会いしましょう! 石井紀子」。

 根本博さん(泉州沖に空港を作らせない住民連絡会)は、「空港問題は、国のウソとデマによって進めてきた共通なところがある」と指摘し、「関西空港も需要が伸び、経済も大きくなると言われてきた。結局、需要は伸びず、開港20年にしても1兆円以上の借金が残っている。関西空港ができる前提であった14万回着陸さえカバーできていない。航空需要は、時の経済情勢によって左右され、うなぎ登りで伸びることはない。日本人の需要は、ここ3年で減っている。1兆円の借金を減らすために空港運営権を売却したりなどで覆い隠そうとしている。環境破壊、兵站のための空港の軍事化を許さず空港建設のねらいを暴き出しながら闘っていきたい」と発言した。

 集会後、開拓道路に向けてデモに移った。開拓道路に到着後、B滑走路にむけて「三里塚空港粉砕!農民追い出しを許さないぞ!」のシュプレヒコールを響かせた。

 デモ後、旧東峰共同出荷場跡で交流会を行い、参加者から今後の三里塚闘争の方向性の問題提起、論議などを深めていった。

(Y)

【案内】三里塚闘争50年の集い7.17東京集会

三里塚闘争50年の集い7.17東京集会のご案内

主催:三里塚芝山連合空港反対同盟(代表世話人・柳川秀夫)

    語り 柳川秀夫さん(代表世話人)
       石井紀子さん(成田市川上、農業)
       平野靖識さん(三里塚らっきょう工場)
    講演 加瀬勉さん(三里塚大地共有委員会[Ⅱ])

  上映:「抵抗の大地」(1971年強制代執行阻止闘争の記録)

◦日時:7月17日(日)/開場・正午/映画・12時半
                     トーク開始・午後1時
◦場所:文京シビックセンター26F・スカイホール
         (地図2頁/地下鉄後楽園駅・春日駅)
◦資料費:500円
◦賛同募集 個人1000円 団体2000円
 振替口座 00290─1─100426 大地共有委員会(2) 
 通信欄に「集会賛同」と明記してください。
◦主催:三里塚芝山連合空港反対同盟(代表世話人・柳川秀夫)
連絡先:千葉県山武郡芝山町香山新田90-5/電話:FAX0479-78-8101

71916 呼びかけ

 1966年7月4日、政府は地元に事前に一切知らせることなく、突然三里塚の地に空港を建設することを閣議決定しました。政府は農民など金で簡単に立ち退かせる事ができると考えていたのです。こうした農民蔑視の政府のやり方に対して、三里塚農民は空港反対同盟を結成して自らの生活・農業を守るために立ち上がりました。

 「国策」としての空港建設に刃向かう農民に対して政府は国家権力の暴力装置である警察機動隊を全面に立て、農民を排際して空港建設を強行してきました。

 三里塚農民はこうした政府・公団の強権的なやり方に村ぐるみ、家族ぐるみの体を張った闘いを展開しました。こうした闘いは民衆の正義、民主主義とは何かという問題を突き付け、多くの労働者・学生・市民が三里塚に駆けつけ、共に反権力実力闘争を闘いました。

 また、世界的にもベトナム反戦闘争やパレスチナ人民の解放闘争、フランスのラルザックの空港反対の闘いをはじめとする民衆の闘いとも連帯と共感を作り出してきました。

 現在、安倍右翼政権のもとで人民の生活や権利はますます後退させられ、戦争する国家体制の構築が進められています。三里塚の闘いは今こそ大きな意義をもっています。

 三里塚ではいまだに当初計画された空港は完成させていないのです。これは多くの犠牲を払った50年に及ぶ農民・人民の闘いの成果です。こうした成果や生活、権利、民主主義も闘い続けることによってしか守ることはできません。それが三里塚闘争の教訓でもあります。

 政府・空港公団は1991年からおこなわれた「成田シンポジウム・円卓会議」をうけて「これまでの強権的やり方は間違っていた」と全面的に謝罪し、「これからは地元との話し会いによって問題の解決を図る」と確約しました。しかし、それ以降も約束を反故にし、地元を無視して平行滑走路の建設、供用、延長を強行し、今回第3滑走路の建設を画策しています。利潤の追求のみを目的とした空港機能の拡張はとまることがありません。闘いは続いているのです。 
                                                
 ここで再度、三里塚闘争の普遍的な意義を確認し、闘いを前進させていこうではありませんか。

  三里塚現地からのアピール

柳川秀夫(代表世話人)

 50年前、国によって有無もなく空港は決められた。

 生活と農地を守るため反対を続けてゆくには実力阻止の道しかなく、結果、対決のエスカレートは必然のことであった。戦争の論理に当てはめて阻止の方針を考えてゆくと物事が見え、適切な闘い方が見えてくる事態でもあった。

 また、このような闘いは流血の犠牲を伴うことでもあり、個々それぞれが参加し続けるには、何故そこまでして空港に反対するのか、その意味は常に自らに問い続けることでもあった。

 体を張って農地を守る船出は長い道のりで何故という問いと共に、単に土地を守ることではなく土を守るという考え方を厳しい闘いは教えてくれた。

 現代社会は空港を限りなく拡大してゆく方向が相も変わらないように、消費を際限なく拡大してゆく経済成長が続けられ、この社会の仕組みは変革なしには変わることは出来ない事柄でもある。

 結果、深刻な課題となっている「持続可能な」ということと、闘いの中で生まれた土を守るということは同義である。

 1971年、第一次代執行時、駒井野の地に立てられた世直しの筵旗は今もはためいている。

加瀬勉(大地共有委員会[Ⅱ]代表)

 三里塚反対同盟は全国の住民運動と連帯・共闘してきました。人間の命の尊厳、一切の価値を生み出す生産と労働、大自然は絶対に侵してはならないし、破壊してはなりません。国家権力はそれを侵し、破壊し、強奪し金と物に置き換えることを国家の政治の理念としてきました。人間の尊厳よりも金と物を最高の価値とする国家を人間と自然が共存する国家にしていかなければなりません。

 三里塚では多くの村がコンクリートの下に埋められました。騒音地帯で廃墟になった三里塚の村々、福島で原発で廃墟になったむら村、村を追われた人々と三里塚の農民の運命がかさなります。沖縄辺野古で基地建設の強行の現実が三里塚闘争と重なってきます。戦争法反対、絶対あきらめない闘争の持続と50年の歳月を国家権力に屈することなく闘い続けてきた三里塚闘争が重なってきます。日本人民の闘争の熱い思いを共有していきたいと思います。

 三里塚では第3滑走路建設計画が浮上してきました。国家権力は着々と陰謀を組んでいますが、初心に返って闘いに挑んでゆく決意です。

石井紀子(成田市川上・農業)

 反対同盟は半世紀にわたって闘い続け、しかもまだ闘いは終わってはいないのです。

 飛行機が何万回飛んでも畑を手離す人がいても、この地に生きて農に携わる人が居る限り闘いは終わらないのです。

 空港会社は更なる拡張、拡張と騒いでいますが、拡張の行き着く所はどこなのでしょうか。

 チョウチョウのいない春、トンボのいない秋、春なのに夏のように暑い昼、寒い夜、何かとてつもない変化が地球規模で起きているような気がします。人間の過剰な文明がもたらした災厄なのでしょう。

 空港会社はそのことに気づかず自分の首をしめるばかりか、大勢の人の首をしめているのです。これ以上の拡張を許すことはできません。

 みんなの力で第3滑走路を止めましょう!

平野靖識(三里塚らっきょう工場)

 ナリタは日本の民主主義の砦。

 50年前、理不尽に位置決定され、力ずくで建設された成田空港は、代執行阻止、管制塔占拠・破壊などの実力闘争の末、政府・空港公団(当時)を言論戦の場に引きずり出し、その全過程が民主的でなかったと謝らせました(空港問題シンポジウム/円卓会議)。円卓会議では空港問題の平和解決の方向も示され、国・県・公団も合意しました(隅谷調査団最終所見)。

 しかしその後、国交省・空港会社はこの合意を踏みにじり、地域のコンセンサスを得ぬまま、2本目の滑走路の建設と供用を進めました。今、平和解決へのプロセスは見失われ、地域は騒音地獄に置かれています。

 ナリタの経験は民主主義は闘いなしには達成できず、その成果も闘いなしに維持できないことを教えています。ナリタの内外に総反動の風が吹いていますが、50年守り抜いた土地と人々のネットワークで、民主主義の闘いを推し進めたいものです。これからもナリタは民主主義の砦です。


【案内】三里塚 6.26東峰現地行動

三里塚 6.26東峰現地行動
飛行制限時間緩和を許さない! 成田空港「第3滑走路」計画を撤回せよ!
横堀現闘本部裁判最高裁で勝利判決を!
反原発―再稼働やめろ! 沖縄・辺野古新基地建設反対! TPP反対!


●日時:6月26日(日)/午後1時結集
●場所:旧東峰共同出荷場跡(成田市東峰65-1)、開拓道路に向けてデモ
●会場への行き方:東成田駅地上12時集合/迎車待機で会場へ
(10:34発京成上野(特急)→11:41着成田11:52発→11:57着東成田)
●主催:三里塚空港に反対する連絡会
連絡先:千葉県山武郡芝山町香山新田90-5/電話:FAX0479-78-8101


13三里塚デモ安倍政権を打倒しよう

 安倍政権は戦争する国家体制構築を目指し、改憲をも射程に入れ、日米安保強化、安保法制の施行を推し進めている。また、原発再稼働、TPP推進、労働法制の改悪などを強行し、人民の生活破壊、格差の拡大、民主主義的権利の剥奪など国会での議席数を背景に行っている。安倍政権を1日も早く打倒しよう。

夜間飛行時間制限の緩和をやめろ

 成田空港においては成田国際空港会社が2016年度から3カ年の中間経営計画を発表した。それによれば「定時運行率を世界最高水準の90%に近い水準」を目標に掲げ、1時間あたりの発着回数を滑走路2本で現行68回から72回に、年間では23・5万回から27万回を目指すとしている。

 また、LCC(格安航空会社)の就航割合を現行25%から30%以上に増やすとしている。空港会社夏目誠社長は「LCCは従来の航空会社と共に成田空港を支える両翼」と語り、LCCの拡大に邁進している。国交省-空港会社は2020年東京オリンピックまでに離発着回数を増やすために夜間飛行時間制限(現行では原則午後11時から翌朝6時までは飛行禁止)を緩和しようとしている。LCCの増便にとっては成田の夜間飛行時間制限は大きな桎梏となっているのだ。

 成田は内陸空港であるが故に、住民の生活を騒音から守るため夜間飛行制限は不可欠である。それを需要の拡大を理由に利潤追求のためなし崩し的に緩和しようとしている。成田では地元の第3滑走路建設を目指す有志(利権)団体が制限時間の緩和を求める要望書を提出している。 騒音被害を拡大する制限時間の緩和を
断じて認めることはできない。

「第3滑走路計画」を撤回せよ

 国土交通省は「2030年をめどに成田に第3滑走路を」という計画を打ち出し、その実現に向けた協議を四者協議会(国、千葉県、成田市などの関係自治体、空港会社)によって行っている。また住民有志という形で成田市や芝山町を中心に組織が結成され、第3滑走路建設の推進に向けて宣伝・署名活動などを展開している。

 こうした動きには現に騒音被害を受けている住民や、第3滑走路によって新たに立ち退きを迫られたり、騒音被害を受ける住民の間からは反対の声が上がっている。目先の利潤のみを追い求め、住民の生活や環境の破壊をもたらす第3滑走路の建設を許すことはできない。

土地強奪を許さない

 空港会社は空港機能の拡充を名目に、用地内の反対派拠点を次々に裁判に提訴して強奪している。過去、農民・地元住民の反対に対して強権を発動して押さえ付け、空港建設を進めてきたことを「謝罪」し「反省」した国・空港公団は事業認定を取り下げ、「話し合いによる解決」を約束した。しかし、土地収用法による強制代執行が出来なくなった空港会社は民事訴訟によって、司法権力の強制力を使って土地を取り上げるという手段にうったえてきた。

 反対同盟横堀現闘本部の土地(1坪共有地)を裁判で取り上げ、建物の撤去を求める裁判を提訴した。一審千葉地裁はたった4回の書面審理のみで空港会社の主張を全面的に認める不当判決を出し、二審東京高裁は一回目の公判で結審し、2月3日またも「空港会社側は長期間解決の努力を続けたと認められ、提訴は許される」と会社側を擁護する不当な判決を下した。反対同盟は最高裁に上告し裁判闘争を闘い抜いている。

6.26東峰現地行動へ

 安保法制施行-日米ガイドラインにより空港の軍事利用の可能性は増大している。成田の軍事使用を許さず、日米安保粉砕の闘いとも連携して三里塚闘争を闘おう。用地内農民と連帯して東峰住民追い出し、第3滑走路建設反対を三里塚・東峰現地に結集し共に闘い抜こう!

7.17三里塚闘争50年の集い
■語り:柳川秀夫さん、加瀬勉さん
■上映:「抵抗の大地」他
■現在賛同人募集中!
主催:三里塚芝山連合空港反対同盟(会場:東京都内)



三里塚闘争50年を記念して 加瀬勉 2016.3.8

配信:加瀬さん三里塚闘争開始から50年に際して、加瀬勉さんからアピールが届きましたので配信します。


 三里塚闘争50年を記念して 加瀬勉 2016.3.8


禿頭を光らせて
 
 空港建設の暴政にこうすること55年。八街、富里、三里塚に転戦。黒髪をなびかせて闘争してきた美青年も、白髪からこのように禿頭になりました。さらに禿頭を光らせて三里塚闘争一隅を担ってゆく決意を新たにしております。

 三里塚は東峰の人たちを中心に、木の根のペンション、横堀大鉄塔、労農合宿所、そして一坪土地共有者500名が頑張っています。人民の闘争は永遠であり、三里塚闘争もまた永遠であります。
 
三里塚闘争は内乱

  今は亡きクリスチャンの戸村委員長は「地上に平和をもたらすためにきたのではない。剣を投ずるためにきたのである」と私たちを激励しました。三里塚闘争は、国家と日本人民の闘争、内乱であったと思います。

 北総台地の人民が日本の歴史の表舞台で活躍したのは、貴族社会を震撼させ武家社会の歴史的登場を予言した平将門の乱(承平5年935)、房総三国を独立国として5年にわたって支配した下総の住人(現香取郡東圧街)上総介平忠常の乱(万寿4年1028―長元4年1031)徳川初期(承応3年1654)、家老久世大和守に越訴した百姓一揆の佐倉宗吾郎、北総台地の農民と日本人民の空港建設反対闘争(1960年―)であります。特に三里塚に於いては50年の長きにわたって闘争が継続されています。それは我々の闘争に道理があり、歴史発展の法則にかなっているに外ありません。主権在民、抵抗権、革命権は我々にあります。

侵してはならないもの破壊してはならないもの

 三里塚反対同盟は、全国の住民運動と連帯・共闘してきました。人間の命の尊厳、一切の価値を生み出す生産と労働、大自然は絶対に侵してはならないし、破壊してはなりません。国家権力はそれを侵し破壊し、強奪し金と物に置き換えることを国家の政治の理念としてきました。人間の尊厳よりも金と物を最高の価値する国家を人間と自然が共存する国家に変革してなければなりません。

 地球上には70億の人が暮らしています。その人口の半分の人が栄養障害と飢餓に苦しんでいます。地域的にはアフリカ、ラテンアメリカ、アジアの諸国ですが、飽食に明け暮れている日本は世界一食糧輸入国、食糧自給率の低い国で食糧不足の飢餓の国であります。輸入食糧に頼るのではなく国内農業を発展させて自給の政策をとるべきです。日本一の条件をもっている北総畑作農業を破壊する空港建設には絶対反対しなければなりません。限られた土と自然の環境は、人類の生存のために守らなければなりません。

434e8dff47df8d62a6a9bdf913fe4f84人間の生贄

 古代王朝は神の名において人間を生贄にして国家を作ってきました。

 20世紀、三里塚に於いて、大木よねさんに代執行を行い「国策」の名の下に空港建設の生贄にしました。人間を生贄にするそれが国家の本質であります。戸村委員長は、大木よねさんは日本一貧しい人であるといいました。私もそう思います。

 大木よねさんは、7歳のとき親と別れ支配され差別され、搾取され、無一物で生きてきました。貧しい人々が少しでも幸せになる社会を作るこれが国家の理念政治の理念でなければなりません。それを、代執行をかけて全てを奪いつくした。悪鬼に劣る行為です。人間の尊厳に対する反逆です。人間を空港建設の生贄する国家の行為を断じて許してはならないと思います。主権在民、健康で文化的生活をおくる権利は憲法によって保障されています。民主主義を蹂躙する政府の行為を断じて許してはなりません。人民の意志を無視する政府をいつでも打倒することができる力を我々が持った時に真の民主主義は発展してゆきます。

国際連帯活動
 
 三里塚闘争は、世界的な広がりをもちました。ベトナム侵略戦争反対、アメリカの黒人の人権闘争、パレスチナの国家独立闘争、フランス基地反対闘争、ドイツフランクフルト空港反対闘争、中国人民との交流など国際連帯についても積極的に行ってきました。これまでの農民運動は地域性の枠を越えることができませんでした。三里塚闘争は大きく飛躍しました。人民が世界歴史の表舞台で活躍する時代が訪れてきました。

29793364_225闘争は最高の芸術である

  日本で一番長いマンホールの夜。突如、管制塔に翻った赤旗。開港阻止闘争の完全な勝利。世界的実存主義哲学者サルトルは三里塚闘争の支持者でした。20世紀地球で一番美しいものは「中国革命の長征」であるといっております。人間の良心の全面的な解放を保障する社会体制の実現をめざす、われわれの階級闘争は人間の良心が天と地、宇宙に光り輝き満ち満ちている雄大な地球上に画く最高の芸術でなければなりません。人間的感動を与えないそれは闘争ではありません。

総力戦

 警視庁、関東管区、名古屋までの中部管区の精鋭延べ9000の機動隊。夜明けの闇の中から現れて、銀色の盾に朝日が反射し機動隊の陣形は壮観でした。向かい撃つわれわれの部隊は広場を埋め尽くし、群集も呼応して鬨(とき)の声は三里塚の山野に響きわたりました。砦を死守する反対同盟婦人行動隊は柱に身体を鎖で縛りつけ、砦の中は少年行動隊、三里塚高校生協議会、反対同盟青年行動隊、老人決死隊、反対同盟総力を上げて戦いに挑みました。逮捕者461名、負傷者841名(内重傷者43名)

国賊の農民を殺せ

 農民放送塔が響いて、機動隊に向かって一斉に投石、投石で駒井野の青い空が一瞬曇った。機動隊の突入、機動隊の高圧放水、大型ブルドーザー、砦破壊の大型バックホー、代執行破壊舞台、火炎瓶で応酬。機動隊、破壊機械に命中、炎上。鎖で身体を砦にまきつけていた婦人行動隊にワイヤーロープがかけられてブルドーザーで曳かれてく、代執行破壊部隊突入、「国策に反対する人間は日本人ではない」「国賊」「上が責任を取るから何人殺してもいい」と指示されている。「殺すぞ」と掛声をかけて火事場用の鳶口を振りかかってくる、木を切るエンジンカッターで襲いかかってくる。反対同盟の農民が上っている木がそのまま切り倒されてゆく。

 私は初めて殺されると思いました。国賊として反対同盟の農民を殺しても空港は建設する。人間を殺しても空港は作る。これが国家の意思でありました。

4rz6w美しき人間の涙
 
 塞の中の白兵戦、火炎瓶も使い、ドラムカンのガソリンをバケツに汲んで機動隊に浴びせる。焚火を投げつける。火達麿になった機動隊を高圧放水車が消す。 「何で機動隊のためにあんたが死ぬのよ」と高校生・柳川信子さんの絶叫である。


 振り向くと、北原事務局長の娘さんが、バケツでガソリンをかぶって焼身自殺の抗議をするところであった。信子さんの声に北原さんの娘さんがわれに返った。

 その一瞬、信子さんの目から大粒の涙が溢れた。その涙に太陽が光った。美しい人間の涙である。私はこんな美しい涙をこれで見たことはありませんでした。

闘争は朗らかに

 婦人行動隊が少年行動隊のわが子を胸に囲んで、この親子を殺してから空港を作れと口々に絶叫している。男で残ったのは石井英祐君と私、婦人行動隊のところに駆け寄ると同時に私の襟首に機動隊の手がかかった。逮捕。その一瞬、婦人行動隊の椿のおっかさんが苦しい顔をして倒れた。「婦人行動隊が死んだ」と叫んだ。「早く砦の外に出して医者のところに連れてゆけ」と叫んだ。

 驚いた機動隊は私の襟首の手を放した。椿のおっかさんを抱きかいて砦の外に全員脱出した。安全なところに来た。椿のおっかさんが目をパチリ開けてにっこり笑った。「加瀬さん、みんな大丈夫か」と声をかけた。みんな助けるために機動隊に死んだふりの仮病を使ったのである。「機動隊の野郎ども、ざまあみろ」と婦人行動隊の笑い声が駒井野の山野に響き渡った。闘争はいつも厳しく、美し
く、朗らかである。

2祈りの心を失って

 三里塚の老人決死隊であった人たち、また、多くの人たちが亡くなってゆきました。私はこれまで「安らかにお眠りください」と祈りを捧げました。この祈りの言葉を失ってしまいました。三里塚では墓を掘り起こし暴き、その上をブルドーザーで固めてコンクリートを流して空港を建設してきました。空は騒音の爆弾の破裂です。地の下も地上も空も人間が安らかに眠るところは三里塚にはありません。人間としての祈りの心をとりもどさなければなりません。

生きている者 死んでいった者

 私は多くの反対同盟員と全国の同志を失いました。でも、これらの人たちは私の中に生きています。戸村さん、明治さん、石橋さん、源さん、菅沢老人行動隊長、熱田さん、秋葉さん、石井さん、三宮さん、岩沢吉井さん、長谷川たけさん、柳川のおっかさん、原君、東山君、新山君等々数えきれません。これらの人々と毎日言葉を交わして生きています。生きているものとの会話、亡くなった人との会話の重さは私は同じです。亡くなったこれらの人々は、三里塚空港反対同盟地獄の軍団を組織して闘っているそうです。「生きているお前たち、なんとだらしなく、意気地がないことょ」と私は毎日お叱りを受けています。

大きな課題

 三里塚闘争に深くかかわってきた社会党、総評は歴史の中に消滅してゆきました。共産党も三里塚から去ってゆきました。新左翼も力を失いました。私たちが解決しなければならない重要な課題が三里塚闘争ではっきりしました。これはとても良いことだと思っています。農民が大衆が命をかけて闘っているのに党利と党略では政党の名に値しません。

熱き思いを共有して

 三里塚では多くの村がコンクリートの下に埋められました。騒音地帯で廃墟になった三里塚の村々、福島で原発で廃墟になった村々、村を追われた人々と三里塚の農民の運命が重なります。沖縄辺野古で基地建設を強行の現実が三里塚闘争と重なってきます。戦争法案反対、絶対あきらめない闘争の持続と、50年の歳月を国家権力に屈することなく闘い続けてきた三里塚闘争が重なってきます。日本人民の闘争の熱い思いを共有していきたいと思います。三里塚では第3滑走路建設計画が浮上してきました。国家権力は着々と遠謀を組んでいますが、初心に帰って闘いに挑んでゆく決意です。

少年行動隊宮本由美子さんの手記(小学校6年生)

 駒井野代執行の時、「死んで帰ります」と両親に告げて家を出ました。命をかけてたたかって夜家に帰りました。私両親に「生きて帰って申し訳ありませんした」と頭を下げました。

横堀現闘本部破壊裁判2.3不当判決 加瀬勉談話と反対同盟声明

jpg加瀬勉 談話

 反対同盟を「権利能力なき社団」と認定し、空港会社の「職権乱用」を全面的に認めた今回の東京高裁の不当判決に断固抗議する。我々はただちに最高裁に上告し最後まで闘うことを表明する。

 三里塚大地共有委員会代表 加瀬勉

反対同盟声明

東京高裁の横堀現闘本部破壊を追認する不当判決を弾劾する

 2月3日、東京高裁民事12部(杉原則彦裁判長)は反対同盟に横堀現闘本部の建物の撤去を求める成田国際空港株式会社の主張を認め、一審千葉地裁の判決に不当として控訴した反対同盟に対して控訴棄却の決定を言い渡した。

 空港会社は別の訴訟で土地のすべてを取得したとして、建物の撤去と土地の明け渡しを求めて提訴した。

 空港会社は誘導路用地内にある建物が「朽廃」し、空港運用上妨げになるとして反対同盟に撤去を求めた。しかし、建物が「朽廃」した原因を作り出したのは空港会社である。2006年、突然現闘本部に至る道路を一方的にバリケード封鎖し、所有者の往来、管理を不可能にした。空港会社は裁判で「1998年1月の旗開き以降一切使用していない」と事実に反するでっち上げの主張を行った。反対同盟は証拠を挙げてこれに反論したが、一審千葉地裁はこれを無視、高裁判決もこれに触れることはなかった。

 また、反対同盟は裁判に提訴して強制的手段によつて事を進めることは成田空港シンポジウム(1991年)、円卓会議(1993年)での「平行滑走路の整備においては、あらゆる意味で強制的手段が用いられてはならず、あくまでも話し合いにより解決する」という信義則に反すると主張した。

 高裁は「円卓会議での合意において、あらゆる意味での強制的手段が用いられてはならないことが明示的に確認されたのは、平行滑走路のための用地の取得についてであること、また少なくともそれ以外の用地の取得について、純粋に民事上の紛争について民事訴訟の手続きによる解決を求めることを排除するものでないことは現判決のとおりである。」と三里塚闘争の歴史性から切り離し、切り縮める判断を下した。

 さらに高裁は、「なお、仮に上記合意が民事裁判をしないことも含むものであったとしても少なくとも、話し合いによる解決を目指す合理的な努力を相当期間にわたって継続しても、なお解決に至らない場合には、民事裁判による解決を求めることが許されると解すべきである」と念を押した。また、「円卓会議での合意から長期間が経過し、その前後を通じて被控訴人(空港会社)や国が、話し合いその他の方法による解決の努力を続けてきたことに照らせば、民事裁判による解決を求めることも許されると解すべきである。」として空港会社を擁護した。これは高裁が時間が経てば円卓会議の合意は時効であると言ったに等しい。また、「解決の努力を続けてきたことに照らせば」とは、どんな一方的で相手に取って受け入れ難い要求であっても、既成事実をアリバイ的に積み重ねれば「努力」したとして容認されるべきである、とも言っているのだ。

 こんな空港会社擁護一辺倒の判決を断じて認めることは出来ない。

 裁判所は歴史的に成田空港問題の当初以来、空港公団の時代から空港会社の主張を全面的に追認して来た。

 反対同盟はかかる不当な判決に断固抗議し、最高裁に上告して最後まで闘い抜く決意である。

2016年2月13日

三里塚芝山連合空港反対同盟(代表世話人 柳川秀夫)

【横堀現闘本部破壊裁判】2・3東京高裁による不当判決を糾弾する!(三里塚空港に反対する連絡会)

配信:現闘本部横堀現闘本部破壊裁判
2・3東京高裁による不当判決を糾弾する!

三里塚空港に反対する連絡会(2・10)


 2月3日、東京高裁第12民事部(杉原則彦裁判長)は、成田国際空港会社が三里塚芝山連合空港反対同盟(柳川秀夫代表世話人)に対して横堀現闘本部撤去と土地の明け渡しを求めた訴訟(朽廃建物収去土地明渡請求事件)において1審(千葉地裁/2015年9月2日)に続いて不当判決を言い渡した。なお高裁は現闘本部破壊のための「仮執行は、相当でないから付さない」としたが、1審と同様に周囲を鉄板塀で囲った不当な状態を追認した。

 判決は、「円卓会議での合意において、あらゆる意味での強制的手段が用いられてはならないことが明示的に確認されたのは、平行滑走路のための用地の取得についてであること、また、少なくともそれ以外の用地の取得について、純粋に民事上の紛争について民事訴訟の手続による解決を求めることを排除するものではないことは、原判決のとおりである」としてあらためて成田空港シンポジウム(1991年)、円卓会議(1993年)における「平行滑走路の整備については、あらゆる意味で強制的手段が用いられてはならず、あくまでも話し合いにより解決する」という歴史的事実を排除した。

 さらに高裁は、露骨な歴史の歪曲であるがゆえに「なお、仮に上記合意が民事裁判をしないことも含むものであったとしても、少なくとも、話合いによる解決を目指す合理的な努力を相当期間にわたって継続しても、なお解決に至らない場合には、民事裁判による解決を求めることが許されると解すべきである」と補強し、「円卓会議での合意から長期間が経過し、その前後を通じて被控訴人や国が、話合いその他の方法による解決の努力を続けてきたことに照らせば、民事裁判による解決を求めることも許されると解すべきである」と空港会社を防衛をするのだ。

 高裁は、いったい何を根拠にして空港会社が「話合いその他の方法による解決の努力を続けてきた」というのか。空港会社がやったことは、現闘本部が「(1998年)1月に開催された旗開き以降は一切使用していない」と事実をねじ曲げ、一方的に横堀十字路から現闘本部に至る通路にバリケードを設置(2006年7月~9月)して封鎖したことである。反対同盟は、空港会社の嘘を暴くために写真、文書などの証拠を多数提出し、1998年1月以降も諸々の行事や会合で使用していたことを証明していったが、完璧に無視するという立場を貫いた。

 高裁は、空港会社防衛の根拠があまりにも弱いため①黒野社長の「暫定滑走路に関わる謝罪」(「回答」/2002・5・9/「東峰区の皆さまへ」)②公団の浅子直樹用地業務推進室長(当時)が北原派反対同盟に属する共有地の共有分割請求訴訟での記者会見(02・12・24)で「他の共有地については引き続き任意交渉し、訴訟で取得を求めるのは今回が最後である」(毎日新聞/02・12・25)という事実について「(空港会社が)話合いにより成田空港に係わる紛争の解決を図る旨の発言をした事実があり」と触れざるをえなかった。

 だが「(空港会社が)地域住民に対して、航空機の騒音被害等について謝罪し、滑走路の整備について話合いによる解決の努力をする旨表明しているとしても、そのことによって本件請求が信義則に反し、権利濫用になるとはいえない」と暴論を展開するが、その根拠を一切提示することができないところに判決の脆弱性
が現れている。

 一審判決では、歴史的事実と本裁判を切り離して「土地が原告の単独所有に帰したことを前提として、土地の単独所有者とその地上建物の所有者との間の純粋に民事上の紛争について民事訴訟の手続き」だとすり替え、切り縮めて主張したうえで、「そのような手続きが円卓会議において用いられてはならないこととされた強制的手段に当たるとは解し難い」と一方的に不当な認定を行っていた。高裁は、ストレートに「信義則に反し、権利濫用になるとはいえない」と断定することによって、より反動判決へとエスカレートしていったのである。

 一般的・客観的に見ても「嘘つき空港会社」であり、傲慢な態度、姿勢は明白である。高裁は、具体的な証拠を検証することができないために「信義則に反し、権利濫用になるとはいえない」と言うしかなかったのだ。

 このような姿勢は、現闘本部の「老朽化」「朽廃」へと追い込んだ犯人が空港会社であるにもかかわらず、なんと「(現闘本部)の周囲を鉄板塀で囲んで使用を妨げたのが原因であると認めるには疑問が残る」と言い出す始末だ。現闘本部を管理・運営するために通行権をバリケードで妨害・圧殺するという事実があるにもかかわらず、いったいどのような「疑問が残る」というのだ。この延長で空港会社が鉄板塀で囲い込み、現闘本部内にある書類、諸備品などの反対同盟の所有物を、実質的に破壊・強奪してしまった犯罪さえも黙認している。

 しかも現闘本部の「破片」が「滑走路内に飛散した場合には、航空機の運航を妨げるのみならず、重大な航空機事故が発生する危険性があったため、それを防止するために囲い込みが必要であった」という空港会社の主張を取り入れ、空港会社の「窃盗」犯罪は正当だと認定し、「ブルジョア法」でさえも投げ棄ててしまった。

 だめ押し的に判決は、横堀現地闘争本部撤去も含めた空港機能拡大に対して「過密運行、安全軽視、環境・人権破壊、空港公害の拡大と、時代に逆行する危険に満ちたもの」という反対同盟の主張に対して、「新滑走路が設けられることに空港公害の発生の蓋然性及び程度の具体的に認定させる証拠はなく、本件請求の権利濫用を基礎付けるものではない」と真っ向から否定した。航空機の騒音の拡大、落下物、ニアミスなどの事故が多発化しているにもかかわらず、排除・無視して空港会社の営利主義を防衛するのだ。

 このように高裁判決はブルジョア国家防衛という階級的任務を貫徹するために反動判決をデッチ上げたのである。、空港会社の夏目誠社長は「一審と同様、当社の主張が正当と認められた。空港のさらなる機能強化が求められる中、機能拡充に当該用地を活用していきたい」と居直り発言を行っている。反対同盟は、高裁不当判決を許さず、ただちに上告し裁判闘争を行っていくことを表明している。

2・3高裁判決糾弾!最高裁勝利判決をかちとろう。

報告:2016三里塚芝山連合空港反対同盟旗開き

配信用:2016旗開き 1月10日、三里塚芝山連合空港反対同盟 (代表世話人:柳川秀夫)は、横堀農業研修センターで「2016反対同盟旗開き」を行い、37人が参加した。

 成田国際空港会社(NAA)の夏目誠社長は4日、年頭訓示で安全軽視の過密運航や環境破壊をもたらす夜間飛行制限の緩和などの空港機能強化にむけて「騒音下の住民に丁寧な説明を行い、理解と協力を得ることを忘れてはならない」と居直り、押し進めていくことを表明。

 さらに第3滑走路についても「成田空港に関する4者協議会(4者協)での議論が重要な局面を迎えた。空港間競争が激化する中、成田の最重要の戦略となる」と位置づけ、国・千葉県・地元周辺推進派との連携を進め、踏み込んだキャンペーンを展開していくと宣言した。すでに空港会社は「成田国際空港の更なる機能強化推進本部」(15年10月)を設置し、パンフレット作成、特設ウェブサイト開設、成田空港マフィア(利権集団)への工作などを行っている。

 安倍政権の2016年度予算で成田空港関連予算は、昨年度よりも5億円増の44億円を計上した。震災発生時対策、耐震対策、CIQ(税関・入管・検疫)機能向上に投入する。まだ第3滑走路にむけた調査費等は予算計上していない。だが空港会社は、自己財源で約470億円をかけて高速離脱誘導路(A・B滑走路の到着機の滑走路占有時間短縮にむけ、滑走路から早く離脱させるために誘導路を整備する)、エプロンの整備を行う。過密運航にむけて拡張工事を押し進めながら第3滑走路キャンペーンを強化し、空港マフィアを使って地元農民、民衆に対して当面の獲得目標である夜間飛行制限の緩和を迫っていく計画だ。同時に三里塚闘争の破壊にむけて横堀現闘本部裁判、東峰住民など闘う農民の追い出し攻撃を行っている。

 反対同盟と支援は、木の根ペンションと一坪共有地、横堀大鉄塔と案山子亭、横堀研修センター、横堀現闘本部などの拠点を守り抜き、安倍政権、成田空港会社、空港マフィアの野望を打ち砕いていく。

 「第三滑走路計画粉砕!」のスローガンを掲げた旗開きは、山崎宏さん(横堀地区/労活評現闘)の開催あいさつから始まり、「政府と空港会社は、一体となって第三滑走路の建設を目論んでいる。また、現空港用地内の土地を取り上げるために裁判に提訴し、横堀現闘本部を撤去しようとしている。東京高裁は、まともに審議もせず第1回の公判(15年12月14日)で結審し、次回は判決公判となる(2月3日〈水〉午後1時30分/824号法廷)。今年も第三滑走路計画粉砕の闘いにむけて奮闘していこう」と呼びかけた。

 柳川秀夫さん(反対同盟世話人)は、「今年、三里塚の闘いは50年を迎える。弱い者が強い者に力で押し切られるかといったら、そうではない。世界は、いろんな紛争、闘いが繰り広げられている。『テロ』の一言で片付けているが、その根源は何かについて真剣に考えなければならない。だから弱い者は、負けるわけにはいかない。これが結論だ。グローバル経済によって弱肉強食の世の中がまかり通っている。空港問題もその中の一つだ。だから新しい物差しを作っていくことを考えながら、今年も行動していきたい」と発言した。

 石井紀子さん(成田市川上)は、「残念な報告です。1月4日、ワンパックの旧宿泊所を解体しました。すでに東峰の旧ワンパック出荷場もない。なとんか残したかったが、石井恒司さんが用地内の土地・墓地の権利を売ってしまい、空港会社に渡ってしまった。思い出深いところなので最後まで見届けた。私は忸怩たる思いだが、ずっと忘れない。らっきょう工場、島村家もおり、私も含めて東峰は生き続ける。ここ横堀研修センターもみんなの力で維持していこう」と呼びかけた。

 加瀬勉さん(大地共有委員会Ⅱ代表/多古町牛尾)は、「除夜の鐘が鳴り終わると同時に、『第三滑走路計画反対』の文書を地元の100戸に配布した。権力に対する戦闘宣言だ。深夜、初めて村中に撒いた。闇は深くても朝が来ない日はない。厳しい寒さだったが、いずれ春は来る。『小さな火でも燎原を焼き尽くす』(「星火燎原」毛沢東)とあるように、1人でビラを撒きながらも、きちっと決意したのが元朝参りだ。これからは集まりがいつも同じ顔しか見ない金太郎飴ではだめだ。三里塚に新しい命を打ち込んでいこう。人民の中に新しい種を撒いてい
こう」。

 「私の村は、第3滑走路ができると騒音地区になる。みんなに問うた。騒音地獄で子々孫々まで生きていくのか。補償金を貰って移転していくのか。第3滑走路に反対し、粉砕していくのか。私は、第3滑走路計画粉砕のために生涯をかけて闘うと表明した。村の反応はよかった。文書を配布したら翌日、国家権力の手先どもが会談を申し込んできた。私は断固拒否した。決意新たに今年も闘っていこう」。

 平野靖識さん(東峰地区/らっきょう工場)は、「小泉よねさんのお墓が東峰共同墓地にできた。小泉英政さんによってよねばあちゃんの闘いを讃える文章が刻まれている。東峰で御披露目があった。第3滑走路計画推進派は、B滑走路を南に延長するのは無理だという認識になっている。東峰地区は闘いの成果として、しっかり守っていきたい。三里塚50年だが、平行滑走路の作られ方、運用の仕方について、シンポジウム、円卓会議で語られた成田空港の平和的解決の道筋から逸脱して進んでいる。そもそも平行滑走路は正当性がない。それなのに第三滑走路なんてとんでもない。異議申し立てを続け、らっきょう工場で頑張っていきた
い」と強調した。

 支援の発言に移り、高見圭司さん(スペース21)、大阪と福岡の仲間、田んぼくらぶ、首都圏の仲間などからアピールが行われた。(Y)
 

報告:12.13三里塚―東峰現地行動

13三里塚デモ 12月13日、三里塚空港に反対する連絡会 は、「成田空港『第三滑走路』計画を撤回せよ! 横堀現闘本部裁判勝利! 年間30万回飛行、飛行制限時間緩和を許さない! 反原発―再稼働やめろ! 沖縄・辺野古新基地建設反対! TPP反対!」を掲げて「三里塚―東峰現地行動」を行い、36人が参加した。

 成田国際空港会社は、アジアハブ空港競争に敗北しただけではなく、羽田空港新滑走路供用開始によって国際空港としての地位低下が止まらない状況だ。すでに国交省航空局は、成田空港の役割を「国際線同士の乗り継ぎや格安航空会社(LCC)貨物中心というようになるのではないか」(東京新聞11・16)と位置づけているほどだ。

 空港会社は、劣勢挽回のために必死だ。東京五輪による航空需要拡大をでっち上げながら30万回離発着、空港拡張、安全軽視のLCCの誘致、離着陸制限時間の緩和圧力、「第三滑走路建設計画」キャンペーンを強めている。その現れが11月27日の「成田空港に関する四者協議会」(国、千葉県、成田市など周辺九市町、成田国際空港会社)だ。2030年までに成田に第3滑走路を作るという国土交通省の計画に続いて、空港会社は①B滑走路を北側に1000㍍延伸して3500㍍案②B滑走路南側に第3滑走路3500㍍整備案を提示した。メディアに「第2案が有力」とキャンペーンさせながら、早期に実現したい夜間飛行制限時間(現行では午後11時から午前6時までは飛べない)の緩和を求めるほどだ。

 事前の利権配分の合意ができていなかったため参加者から「(2013年3月に)午後11時台に新たなダイヤを組まないと約束したばかりで、夜間飛行制限緩和の議論自体おかしい」「午後10台以降の増便検討は、騒音下住民を無視していると言わざるをえない」と反発される始末だ。しかも協議会には、森田千葉県知事、夏目誠空港会社社長の欠席で不信を増幅させてしまった。

 このように空港会社は、空港周辺地元による第3滑走路計画要求を担保にして安倍政権に財政出動を迫っていく方針だ。とりわけ成田第3滑走路を目指す有志の会には、石毛博道(元青年行動隊・元反対同盟事務局長)などが事務局となり、周辺商工会が参加し、推進の先兵となっている。しかしこの手法も東京新聞に「成田空港の第三滑走路は、財源確保や事業の枠組みが未定で構想段階」「建設ありきではない姿勢が求められる」と言われるレベルなのだ。国・空港会社・空港推進派による住民追い出し廃村化、農業破壊、騒音の拡大による生活破壊を許さない。第3滑走路建設計画を撤回せよ。

 集会が旧東峰出荷場跡で始まった。

 山崎宏さん(横堀地区/労活評現闘)は、「第3滑走路計画を国が出し、空港会社がそのメリットについて報告した。11月の4者協議会ではB滑走路南側に第3滑走路3500㍍案が有力だという。成田第3滑走路を目指す有志の会は、そのお先棒となっている。第3滑走路計画に対して厳しく批判していこう」とアピールした。

 石井紀子さん(成田市川上)の発言。

 「先ほど皆さんと一緒に東峰共同墓地に行って、大木よねさんのお墓を墓参した。立派な石碑ができてよかった。感無量です。私も東峰の『特別区民』として色々な行事に参加させてもらっている。ここに生きて暮らし、守っていきたい」。

 「安保法制反対で国会に行ったが、あんな戦争法を通してしまった政府はなんなんだろう。国民の平和を守るなどと空々しく言えたものだ。腹が立ってしょうがない。国会には小さい子どもを連れたお母さんたちとか、お年寄りのグループとか、高校生、若者たちが一人一人で集まってきて心強かった」。

 平野靖識さん(東峰地区/らっきょう工場)の発言。

 「昔の仲間たちが第3滑走路計画のお先棒をかついでいる。地域の生き残りのために空港誘致に動いている。非常に残念な事態だ。これは地域力が衰えていることによって起こっている。三里塚物産は、地域の生産物を加工して販売している。ベテランの農業者が他地域の若者も含めて伝えている。地域力を維持しながら、根拠地にして闘っていきたい」。

 「11月のはじめにNGOのスタディーツアーで沖縄の辺野古、高江に行った。現地の仲間たちも含めてかつて三里塚に行ったことを話してくれたり、いろんな出会いがあった。三里塚に参加した人たちが各地で闘っている。空港半分を諦めさせ、仕事をして暮らしているのは根拠地だとも言われた。今、北原派の市東孝雄さんの土地が奪われようとしている。高裁で不当判決が出て、最高裁で争っている。ぜひ関心を持って、支援していただきたい」。

 根本博さん(泉州沖に空港を作らせない住民連絡会)は、「関西新空港は、いまだに1兆円を超える赤字を抱えている。空港建設に伴ったエアポートシティやゲートウェイに出資した地元自治体は多額な借金で苦しい状況だ。2001年から反空港全国連絡会とし全国の仲間と交流し、赤字の福岡空港、関西新空港、静岡空港の問題点を明らかにしてきた。運営権を民間に売って生き延びようとし、そのしわ寄せが空港で働く労働者に強まっていく。空港が右肩上がりで続くというのは嘘だ。成田空港の第三滑走路は必要ない。生活破壊、軍事利用反対などの視点からもチェックし反対していこう」とアピールした。

 集会終了後、デモに移り、開拓道路前に到着。B滑走路に向けて「三里塚空港粉砕!第3滑走路計画を撤回しろ!」のシュプレヒコールを行った。デモは、旧東峰共同出荷場跡に戻り、交流会に入り、各地の闘いなどを報告した。

(Y)

【案内】12.13三里塚-東峰現地行動

12.13三里塚-東峰現地行動

成田空港「第3滑走路」計画を撤回せよ! 横堀現闘本部裁判勝利! 
年間30万回飛行、飛行制限時間緩和を許さない! 
反原発―再稼働やめろ! 沖縄・辺野古新基地建設反対! TPP反対!

三里塚空港に反対する連絡会


●日時:12月13日(日)/午後1時結集
●場所:旧東峰共同出荷場跡(成田市東峰65-1)、開拓道路に向けてデモ
●会場への行き方:東成田駅地上12時集合/迎車待機で会場へ
(10:34発 京成上野 (特急)→11:42着 成田11:52発→11:57着  東成田)
●主催:三里塚空港に反対する連絡会
連絡先:千葉県山武郡芝山町香山新田90-5/電話:FAX0479-78-8101

安倍政権打倒

 安倍政権は米国と共に世界中で戦争をする安保法制を、労働者・市民・学生の国会を包囲する数万人の結集と全国各地で行われた抗議行動を無視して強行成立させた。安倍首相は独占資本の利益のために原発再稼働、TPPの推進、労働法制・治安法制の改悪、沖縄・辺野古新基地建設の強行など国の形を根本から変え、労働者、農民、市民の生活と権利を奪う政策を押し進めている。反人民的な安倍自公政権を全力で打倒しなければならない。

横堀現闘本部裁判不当判決糾弾

 国土交通省―成田国際空港株式会社は一体となって「空港機能の拡張」を名目として様々な悪辣な策動を行っている。

 空港会社は空港予定地内に存在する農民の土地や一坪共有地をはじめとする反対運動の拠点を訴訟によって強奪するというやり方をこの間取ってきた。空港会社は昨年2月、反対同盟を相手取って空港用地内横堀にある反対同盟現闘本部の建物を撤去し、土地を明け渡すように千葉地裁に提訴した。一坪共有地であった土地は、すでに裁判で全て空港会社の所有となり、建物は「朽廃」して空港機能拡張のジャマになるというのがその理由だった。

 9月2日、千葉地裁(金子直史裁判長)は不当にも空港会社の言い分を全て認めて、建物を撤去し土地を明け渡せという判決を言い渡した。

 空港会社(当時、空港公団)は1991―94年の「成田シンポジウム・円卓会議」の結果、「話し合いによる解決を目指す」「用地の取得には強制的手段を用いない」という確約をした。しかし、空港会社はその約束をことごとく反故にして司法の強制力(裁判所の強制執行)を使って土地の取得、団結小屋などの撤去を行ってきた。

 千葉地裁はこうした空港会社のやりかたに対し、「民事訴訟の手続きによる解決を求める」ことは「強制的手段に当るとは解し難い」と空港会社を擁護し、判決を下した。かかる不当判決は断じて認めることはできない。空港反対同盟は直ちに控訴し、最後まで裁判闘争を闘い抜くことを表明している。

 国土交通省・空港会社は2020年東京オリンピックまでに発着回数を増やすために、夜間飛行制限時間(現行では午後11時から午前6時までは飛べない)を緩和するという方針を地元に提示している。LCC(格安航空会社)の要請に応え、飛行制限時間を緩和するというのだ。資本の利潤の追求のために住民の生活を破壊する制限時間緩和を許すことはできない。

 さらに国土交通省は2030年までに成田に第3滑走路を作るという計画を作成し、地元に提示した。9月17日にはこれを話し合う4者協議会(国と県、成田市など地元9市町、空港会社)が開かれ、計画推進のために協議が行われた。

 ここで国は空港会社に対して滑走路増設の効果やコスト、騒音問題を調査するチームを設置するように提示したという。われわれは住民追い出しによる廃村化、農業破壊、騒音の拡大による生活破壊をもたらす第3滑走路建設に断固反対し闘い抜く。

 三里塚農民、用地内農民と連帯し、東峰住民追い出し、第3滑走路建設策動を許さず共に闘おう!12.13東峰現地に結集しよう!(2015.10.16)
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