虹とモンスーン

アジア連帯講座のBLOG

反天皇制-反ナショナリズム

報告:7.24 1年前でもやっぱり返上!オリンピック大炎上新宿デモ

配信:オリンピックデモ 7月24日、「オリンピック災害」おことわり連絡会は、新宿アルタ前で「一年前でもやっぱり返上!オリンピック大炎上新宿デモ」が行われ、フランスやアメリカなどからの仲間も駆けつけ230人以上が参加した。

 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は、天皇ナルヒトを東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の名誉総裁に就かせた。就任期間は、オリンピック開催1年前の7月24日からパラリンピック閉幕日(2020年9月6日)までだ。

安倍政権は、天皇「代替わり」賛美キャンペーンとオリンピック・
パラリンピックキャンペーンを一体化させ、憲法九条改悪を射程にナショナリズムと差別・排外主義を連動させながら日本国家への民衆統合を強化させていく装置としてでっち上げた。

 このプロセスをいなおり的に示したのが、7月24日のオリ・パラ交通規制テストと称して30カ所以上の首都高速道路入り口を閉鎖し、意図的に国道246号や国道17号などの主要幹線で渋滞発生を作り出した。表向きは、オリ・パラ交通規制テストなどと強調しているが、その政治的本質は安倍政権のグローバル派兵国家建設の一環として位置づけ、民衆の生活破壊を前提にした五輪組織委、警察庁、自衛隊、民間警備の共謀による治安弾圧演習だ。すでに組織委は警視庁と初の合同訓練(18年9月28日)を皮切りに繰り返している。「自衛隊に警備協力要請、五輪組織委がテロ対策」(東京新聞/19年1月18日)と宣伝させ、反テロキャンペーンとセットで東京五輪を強行していくことを押し出している。

 安倍政権の一連の着手の階級的獲得目標は、反天皇闘争勢力と反オリ・パラ勢力を「国賊」として排除しぬき、民衆に対する人権侵害・無駄なカネ使い・環境破壊・治安弾圧のやりたい放題を推進していく国家建設にある。このようなオリ・パラを利用した政治的意図、カネ儲けのための利権コネクションの野望を暴露しぬき、闘う世界民衆とともにオリ・パラ推進の日本帝国主義勢力を厳しく批判し、今日から1年間、「オリンピック返上」を合言葉に果敢に反撃していこう。

 午後6時、アルタ前では、吹き荒れるオリ・パラキャンペーンと真っ向と対峙し、力強い反撃の狼煙が次々と発せられる。

 集会司会の桜井大子さん(連絡会)は、「マスコミはオリ・パラ1年前だと騒いでいるが、私たちは『もうオリンピックはいらない』の声を上げるために集まった。反対の理由は一杯ある。オリンピック会場を作るために、たくさんの公園、森、自然が壊され、そこで生きている人たちが追い出されている。世界的にもオリンピック反対の声は上がっているし、今日の行動にも海外の仲間たちが参加している。『反東京オリンピックガイド』を通して、皆さんに訴えていく」と発言。

 宮崎俊郎さん(連絡会)は、「今日のように真夏の炎上下でオリンピックをやるのはとんでもない。海外の仲間たちは、福島に行き、いかに復興していないかを確認した。安倍首相の福島原発の『アンダーコントロール』という嘘メッセージによって東京オリンピックが招致されたが、来日したフランスやアメリカの仲間は、私たちにとって大切なことを隠蔽することがオリンピックの本質である」と批判した。

 さらに「6月27日にJOC(日本オリンピック委員会)に対して、巨額な賄賂によってオリンピック招致したことについて答えろと質問した。一切答えないどころか、対応に出てきた職員の名前さえも言わない。まさに日本の隠蔽体質を現している。これからでも東京五輪は返上できる。今日海外のアクティビストが集まったように、『オリンピックはいらない』の声を日本、世界に広げていくことができる」とアピール。

 フレデリック・ヴィアルさん(2024年パリ五輪反対の会)は、「フランスでは2024年にオリンピックが行われることになっているが、私たちの闘いは、あなたたちと同じ問題で闘っている。オリンピックがあるところに汚職があり、資本の利益が優先されている。だからこそオリンピック反対の闘いは世界的になっている」と発言。

 ダニエル・シモネさん(パリ市会議員/2024年パリ五輪反対の会)は、「日本にとって福島の被災者支援、地域復興を優先すべきであり、オリンピックによる民間企業の利益を優先すべきではない。ロスアンゼルスでは六万人の住宅がない人たちのための援助を優先すべきであり、2028年ロスアンジェゼルスオリンピックではない。さらに気候変動と環境破壊を止めることが優先されなければならない。連帯して闘っていこう」と発言。

 2028年ロスアンジェルオリンピック反対運動を取り組む仲間は、今日の集会に18人で参加している。シェッドさんは、「オリンピックは、私たちのコミュニティーに合わないと訴えたい。安倍晋三とエリック(ロスアンジェルス市長)によって私たちの生活を資本と金持ちに売り渡すことをお断りだ。貧しい人々を追い出し、ホテルを建設することもお断りだ。警察が軍隊のように貧しい人々を追い出すこともお断りだ。どこでもオリンピックはお断りだ」と迫力あるアピール。

 ジュールズ・ボイコフさん(米パシフィック大教授/元プロサッカー選手でスペイン・バルセロナ五輪〈1992年〉代表メンバーとして参加)は、「オリンピックは皆さんの人生を破壊する。カネを奪い上げ、金持ちの懐に入れる。民主主義と共に死んでいく。福島から避難した人たちは4万人以上がシェルターで暮らしている。この現実をオリンピックによって隠されてしまっている。安倍晋三は嘘ばかりついている。皆さんと共に声を上げ、民主主義を取り戻そう」と訴えた。

 釜ヶ崎の労働者は、「労働者は、仕事を求めてセンターに来るのだが、建替を理由にして3月に閉鎖されることになった。私たちは、抗議して占拠したが、警察と大阪府の役人ら500人で来て私たちを追い出した。今でもセンター周辺でテント、野宿、座り込みを続けている」と抗議した。

 2018年韓国・ピョンチャン冬季オリンピック反対を取り組んだ仲間は、「オリンピックは、自然を破壊し、人を追い出し、税金を乱用した。ピョンチャンで行ったことを東京オリンピックで繰り返さないことを願うし、そのために頑張りたい」と力強くメッセージした。

 最後に反五輪の会の首藤久美子さんが集約発言。参加者全体で「ノーノーオリンピック! ノーノーIOC! ノーノーJOC」! ノーノー東京オリンピック!」とシュプレヒコール。

 デモは新宿駅周辺から歌舞伎町のコースへと進み、街中の人々に『オリンピック反対!』を訴えた。

(Y)


報告:7.21 シンポジウム 祝賀資本主義とオリンピック

配信:祝賀資本主義 2020年の東京五輪まであと1年。7月20日から27日にかけて、「開催1年前!? 反五輪国際イベント」と銘打って多彩なイベントが繰り広げられた。

 7月21日、東京の早稲田大学では「シンポジウム 祝賀資本主義とオリンピック」が行われた。この日のシンポジウムは7月20日から27日までの1週間にわたって繰り広げられた、「開催1年前」反五輪国際イベントの一環として開催されたもの。会場には150人が参加し、ほぼ満席となった。

 司会の鵜飼哲さん(一橋大教員)は、「福島原発事故からまる2年の2013年9月に決定された東京五輪は、安倍首相の『原発事故の影響はアンダー・コントロール』という大嘘で決定されたが、オリンピック問題の多面性とその問題点を考える上で、今日の講演者であるジュールズ・ボイコフさんの著書が大きな示唆を与えてくれた」と紹介。

 「ロンドン(2012年)や、リオデジャネイロ(2016年)での抗議運動の拡大を経て、オリンピックへの「学問的批判」が大きく前進したことを継承し、2020年東京五輪批判の運動を本格的にスタートさせていく行動が始まった」と、鵜飼さんは訴えた。

 この日のメインのスピーカーであるジュールズ・ボイコフさんは、かつてはアメリカの五輪サッカーチームの代表選手で、現在は大学教授としてオリンピック批判の研究や運動を行っている「異色の経歴」の持ち主だ。

 「祝賀資本主義とオリンピック」と題して講演したボイコフさんは、「①オリンピックの歴史、②「祝賀資本主義」の意味、③21世紀におけるオリンピック招致の傾向と祝賀資本主義との関係、④世界中で起きている、オリンピックの負の側面を明らかにする政治運動と人権アドボカシー活動」の四点にわたって、詳細に説明した。

 第1の問題は「コストの上昇」だ。バンクーバーで開催された2010年冬季五輪の費用は、当初見積もりの10憶ドルから100憶ドル以上に跳ね上がった。ロンドンで2012年に開催されたロンドン五輪では当初予算の38憶ドルが180憶ドル以上になった。実際には380憶ドルだと言われる。2014年のソチ冬季五輪では当初予算の120憶ドルが、過去の冬季五輪費用すべてを合わせたよりも多額の510憶ドルへと膨れ上がった。そして巨額の費用をかけて建設されたスタジアムの多くは、その後使われることなく廃墟と化したところも多い。

 さらにボイコフさんが訴えたのは「公共空間の軍事化」である。その多くは「テロ対策」を理由として警備体制・武装のレベルアップ、監視カメラの大量の導入、ドローンの投入などが進められ、五輪が終わった後でも、それは日常化された体制となる。

 そしてまた、「普通の働く人々の追い出し」だ。とりわけ「貧しい国々」(グローバル・サウス)では「鉄拳を用いた強制立ち退き」が強行され、「豊かな国々」(グローバル・ノース)では「より『洗練』(ジェントリフィケーション)された形態での同様なことが行われている、という違いはあるが。

 またボイコフさんは2022年の冬季五輪開催地である中国での人権侵害、新疆自治区のウイグル人への抑圧の強化についても注意を喚起した。

 こうしたことは「開発途上国」の問題だけでなく、2028年の五輪開催予定地である米国のロサンゼルスでも見られることだ。10万人に上るとされるホームレスを抱えるロサンゼルスでは、深刻な人道危機が広がっている、とボイコフさんは指摘する。

 最後にボイコフさんは、「スポーツは異なる手段で行われる政治」にほかならないこと、「オリンピックは1%の特権的エリートたちによって動かされている機械」であると強調するとともに、「ヘゲモニーは永遠には続かない」という社会理論家のスチュワート・ホールの言葉を引用し、「ますます多くの人びとがオリンピックの『矛盾をはらんだ複雑性』に立ち向かっている」と自信をもって語りかけた。

 ボイコフさんの講演の後、成城大教員の山本敦久さんが報告。

 山本さんは「ボイコフさんンの講演を受けて、祝賀資本主義の文脈で考える」としてナオミ・クラインの言う「惨事便乗型資本主義」と「祝賀資本主義」の相互関係について語り、トーチが走る道筋を「セレブレーション(祝賀)街道」と名付けるなど、「復興の祝賀」としての東京五輪ではなく、トーチが走る道筋を「セレブレーション(祝賀)街道」と名付ける「五輪開催」それ自体が甚大な「社会的災害」だと批判した。

 続いて「反五輪の会」のいちむらみさこさんが報告。いちむらさんは2018年2月の韓国ピョンチャンの反対運動に連帯した活動、そして五輪開催に伴う野宿者追い出し、都営霞が丘アパートの取り壊しなどに抗議する闘いなどについて報告した。

 「平成代替わり」、そして「東京五輪」を貫く「祝賀資本主義」のあり方を具体的に批判していく運動を、「改憲プログラム」への批判とも連動させながら作り出すことに挑戦しよう。

(K)

【パンフレット紹介】反東京オリンピック ガイドBOOK

配信:反オリンピックガイドブックパンフレット紹介
2020東京五輪に反対する18の理由
反東京オリンピック ガイドBOOK

「オリンピック災害」おことわり連絡会編
頒価500円


 2020年東京オリンピックまで、あと1年。すでに「オリンピック災害おことわり連絡会」(おことわり連絡会)が結成され、活発な活動が展開されている。

「おことわり連絡会」の活動の特徴は、オリンピック開催を口実にした野宿者排除や、福島原発災害を忘れさせようとする「復興宣伝」に反対する行動的キャンペーン、そして国際的な反オリンピック運動から学び、連携しようとする意識的活動を貫いている点だ。

 「オリンピック」という国家的・国際的プロジェクトは、ストレートに資本主義システムの現実的な機能という問題を、私たちに突き付ける。

 その「おことわり連絡会」から「2020年東京五輪反対する18の理由」と銘打った「反東京オリンピック ガイドBOOK」が刊行された。1部500円の「お手頃」価格で、なぜ「2020年東京五輪に反対するのか」を一八の項目に分けて説明してくれる。一項目が二ページでまとめられている。

①「どんどん膨れ上がる五輪開催の費用」
②「都市計画の変更なしにスタジアム建設はできなかった」
③「巨大イベントは利権の巣」
④「オリンピック招致で多額のワイロ」
⑤「ボランティア搾取の闇」
⑥「……野宿者・生活者が排除される」
⑦「オリンピックのための『テロ対策』」
⑧「『復興五輪』は棄民政策」
⑨「アジアの森林を破壊するオリンピック」
⑩「五輪建設現場の現実」
⑪「動員される子どもたち」
⑫「天皇・日の丸・君が代」
⑬「聖火リレーってなんだ?」
⑭「パラリンピックと優性思想」
⑮「女性アスリートとオリンピック」
⑯「クーベルタンとオリンピズム」
⑰「戦争とオリンピックはつきものだ」
⑱「世界各都市で反オリンピック運動」


 そう。この40ページのパンフは、読みやすい上に、充実した内容満載であり、私たちが「二〇二〇年東京五輪」の国家主義と差別と排除のありかたに異議をつらぬく上で、必要・不可欠な視点を提供している。

 最近の、各種パンフレットの中でも、その良く練り上げられた完成度において出色の出来だと思う。私としては、「近代五輪の父」と言われるクーベルタンの女性差別主義、軍事主義の言説の露骨さに、あらためて驚きを感じた。

 ぜひ、このパンフレットを読んでください。おすすめです。

(K)

報告:7.15 徹底検証!ナルヒト天皇制

ナルヒト天皇 7月15日、終わりにしよう天皇制!『代替わり』反対ネットワーク(おわてんねっと)は、文京区民センターで「徹底検証!ナルヒト天皇制」をテーマに「おわてんねっと」の4人から問題提起が行われた。

 井上森さんは、「ナルヒトの半生」についてスライドを使いながら、「Ⅰ、『東宮家のナルちゃん』(1960年~72年)」、「Ⅱ、『浩宮』の時代(1972年~1986年)」、「Ⅲ、雅子との結婚(1985年~2001年)」、「Ⅳ、愛子誕生~『人格否定発言』~バッシングから天皇へ(2001年から現在)」と時間的プロセスを追跡して、ナルヒトの「虚像と実像」を暴き出していった。

 とりわけ「人格否定発言」以降のマスコミ・世論の分岐、保守言論人による批判、インターネットでの批判などについて着目し、「現在の天皇制がいかに今後生き延びていくか。ネットなどの新たな発言が続いていることも含めた総合的な批判・分析・脆弱性を浮き彫りにしていくことが問われているだろう」と集約した。

 天野恵一さんは、「『代替わり』奉祝ファシズム報道の分析」をテーマに次のように切り込んだ。 
①  1990年1月、本島長崎市長に対する右翼襲撃に抗して開始した「タブーなき言論の自由を!」運動経験の成果と継承の共有化の確認。

 ②わだつみ会の「天皇と日本国家と指導者の戦争・戦後責任を屈することなく問い続ける決意」の声明の現在的意義。
 

②  1989年2月24日の「大喪の礼」反対・抗議闘争を闘った団体一覧を紹介し、「自粛強要」の天皇制攻撃に抗する闘う民衆のうねりを作り出したバネを検証し、現在の天皇賛美状況を突く回路の模索へ。

 ④「天皇ファミリーの『平和で心優しい』人柄賛美情報こそが最大・最強の戦後〈愛国心教育〉の〈擦り込み〉であり続けたし、あるというあたりまえの恐ろしい事実」の打破の試み。

 桜井大子さんは、「皇位継承問題」の現在に絞り込んで批判した。

 「権力・皇族にとって、そもそも皇位継承問題とは、天皇家の存続、維持、万世一系思想として突きつけられている。だから各政党は、基本的に皇位安定継承、女系議論に及び腰だ。共産党、社民党は、『女性・女系天皇を容認すべきだ』との立場だ。いずれも天皇制に統合される土俵にある。このプロセスの中にわれわれが存在しており、対抗していく方向性を打ち出していくことが問われている」。

 「あらためて天皇制の近現代史への分析と批判、象徴天皇制を続けるのか否か、という批判の強化が必要だ。さらに『愛子さまを天皇に』といった(性差別主義反対をアピール)『ゴヨウツツジの会』的な言論に揺らぐ層へのアプローチも必要な局面に入っているのではないか」と今後の方向性論議について示した。

 小倉利丸さんは、「ナルヒトと“水”(グローバリズムの観点から)」というテーマで「ナルヒトの研究テーマの『水運』、水問題を手がかりに、象徴天皇制と文化・学術の問題を考える」と設定し、ナルヒト講演をまとめた『水運史から世界の水へ』(NHK出版)や「第7回世界水フォーラム」のビデオメッセージなどを取り上げながら次のように批判した。

 「東日本大震災の『水害問題』を取り上げていながら山林から海にかけて広範囲に広がった放射能による水汚染(冷却水も含む)には一切の言及がない」。

 「労働の問題として、とりわけ戦前の植民地や日本国内のダム建設で徴用され、強制労働させられた多くの朝鮮人、中国人の労働者の問題がある。ここにも天皇制と語られないことの政がひそんでいる」。

 そのうえで①ナルヒトの水の民営化問題への関与の危険性②学術・学会・文化の権威づけのための天皇制の役割③天皇制の持つイデオロギー効果について掘り下げた。今後、「象徴天皇制の政治的な関与」の傾斜と政権による政治利用の相互連動はありえるから、これらと対決する反天皇制運動が求められると強調した。

 4人の問題提起を受けて、質疑応答を行い、提起者からあらためて今後の実践的課題と理論的掘り下げについてまとめた。

(Y)

報告:5.26トランプ来日と新天皇・トランプ会談反対・新宿デモ

配信:5.26 5月26日、アメリカのトランプ大統領は「国賓」として来日した。トランプの来日は2017年11月以来、2度目となる。5月26日、トランプは安倍首相とのゴルフ、千秋楽の大相撲観戦と優勝した朝乃山への米大統領杯贈呈、さらには安倍首相夫妻との会食など日米政治家トップ同士の親密な関係を誇示した。翌5月27日には、新天皇夫妻との会見も行われる。徳仁天皇としては、国賓として招かれた外国元首との初の公式会見となる。

 今回のトランプ訪日の政治的意味は、きわめて重要である。拡大する中国の影響力に対する政治・軍事・経済的対決、朝鮮半島の非核化をめぐる北朝鮮・金正恩体制との緊張した駆け引き、さらにはイランをはじめとした中東地域での軍事的緊張の深刻化など、トランプは安倍政権との間で、軍事を軸にした完全な一体化を求めており、安倍政権もまたトランプの要求に応えることこそ、日本が取りうる唯一の選択であると確信しているからである。

 安倍政権が憲法九条の改悪を何がなんでも強行し、沖縄・辺野古の新基地建設をすすめているのは、そこにこそ帝国主義国家としての日本生きる道はないと確信しているからだ。

 5月26日、「終わりにしよう天皇制!『代替わり』反対ネットワーク」(おわてんネット)は、トランプ来日と新天皇・トランプ会談反対をかかげて、新宿デモを行った。午後2時20分から新宿駅東口アルタ前で集会を開始。幾重もの警察の包囲、天皇主義右翼の罵声と挑発の中で、元気いっぱいにトランプ訪日、安倍首相との首脳会談、海上自衛隊初の空母型護衛艦「かが」への搭乗、天皇徳仁との会見のねらいを明らかにしていった。

 立川自衛隊監視テント村の井上森さんは、「おわてんネット」を代表して、現在の「令和天皇制」なるものが米日の支配階級の合作によるイデオロギー装置である、と語り、安倍・トランプ会談、天皇・トランプ会談それぞれの狙いを分析、批判する作業を通じて、天皇制に反対する運動を広げていくことを呼びかけた。

 つくば市の仲間は、6月8日のG20デジタル経済・貿易閣僚会合に反対する行動への参加を呼びかけた。練馬の仲間は、前日の五月二五日にG20への反対、トランプ・天皇会談反対を課題にした集会・デモについても報告した。神奈川の仲間からは、空母型護衛艦「かが」にトランプが搭乗することを通じてアピールされる、アジアにとどまらないグローバルな日米軍事共同作戦への抗議が表明された。

 「天皇制はいらないよ!」の歌声がにぎやかに広がる中で、デモに出発。執拗な右翼の挑発をはねのけ、150人のデモは元気よく人出でにぎわう日曜日の新宿の町に、「天皇制はいらない!トランプ・徳仁会見反対」の訴えを響かせた。

(K)


報告:5.9「南京大虐殺・靖国に抗議した香港人弾圧を許すな」集会

配信:香港五月九日、東京の文京シビックセンターで「南京大虐殺・靖国に抗議した香港人弾圧を許すな」集会が行われた。主催は、12・12靖国神社抗議見せしめ弾圧を許さない会。集会には九〇人が集まった。

 昨年一二月一二日、香港に住む五五歳の男性、郭紹傑(グオ・シウギ)さんと二六歳の女性、厳敏華(イン・マンワ)さんが、「正当な理由がないのに、午前六時五六分頃から午前七時一分頃までの間、靖国神社の『外苑』称される敷地内に同神社神門前参道入口から侵入した」として「建造物侵入」の罪名で逮捕・起訴され、現在も拘留中である。

 郭さんと厳さんは何をしたというのだろうか。郭さんは、「南京大虐殺を忘れるな」と中国語で書かれた横断幕を掲げ、「甲級戦犯 東条英機」と書かれた紙で作った「位牌」の箱を燃やし、「軍国主義打倒」と声を出して訴え、自撮り棒を目の間に立ててスマホで、この行為を撮影した。警備員の介入により、この行動は五〇数秒で中断されてしまった、という。

 厳さんは「香港民間電台」の記者として、厳さんの抗議活動をスマホで撮影し、その映像を香港に送った。ただそれだけの話である。しかし、厳さんのこの取材活動に対して、警備員は「一緒に来て」「録画を消して」と迫ってきた。厳さんは自分が「香港民間電台」の記者だと説明したにも関わらず、「建造物侵入」の容疑で、二人とも逮捕・起訴されてしまった。すでに三月七日、三月一九日と二回の公判が行われたが、四月一五日に行われ四回目の保釈申請も四月一七日に却下され、二人はともに現在も拘留中である。

 しかし靖国神社への抗議行動と、その取材活動に、どのような違法性が認められるというのだろうか。二〇〇九年八月、台湾の先住民族で国会議員だった高金素梅さんと台湾籍元日本兵が行った靖国神社への抗議活動について、二〇一一年九月、東京地検は書類送検されていた高金素梅さんを不起訴としている。それと比べても、今回の弾圧は不当極まるものであり、安倍政権の下での司法の反動化、「靖国」イデオロギーに基づく侵略戦争の美化を象徴するものである。

 二人が抗議行動をした一二月一二日は、一九三七年一二月一三日の日本軍による「南京陥落」の前日であり、二人の行動は、「南京大虐殺」に示される天皇制日本帝国主義による戦争犯罪を絶対に繰り返してはならないということを、日本の人びとに想起させる意味を持っていた。

 この日の集会では、まず「村山首相談話を継承し発展させる会」の藤田高景さんが「なぜ香港人が靖国で抗議したのか」と題して報告。絶対に日本が侵略戦争を行ったことを認めず、南京大虐殺の歴史事実さえ認めようとしない安倍首相の「歴史認識」を厳しく糾弾し、不当な逮捕・起訴・長期拘留が、安倍政権の歴史認識に迎合したものであることを批判した。

 歴史学者の田中宏さん(一橋大名誉教授)は「追及される日本の中国侵略責任」と題して講演。朝鮮植民地化の元凶である伊藤博文の肖像が一〇〇〇円札に取り入れられた時、自分もアジアの留学生からの批判を受け止めきれなかったという、日本とアジアの歴史認識のギャップについて振り返った。中国・朝鮮を除外したサンフランシスコ講和条約と、戦後四〇年でのワイツゼッカー西独大統領演説を対比させながら、さらに日本の難民政策の欠陥の根拠に、在日韓国・朝鮮人への差別政策があることについても、田中さんは指摘した。

 一瀬敬一郎弁護士からの裁判報告に続いて、最後にジャーナリストの和仁廉夫さんが「なぜ香港人が靖国で抗議したのか」と発言。


 「二人は一二月二六日に起訴されたが、一九四一年一二月二五日は一八日戦争で香港が陥落し、『黒色聖誕節』と言われた日だ。一九四二年二月には香港占領地に日本軍の総督府が設置され、三年八カ月に及ぶ占領の中で香港住民には軍票の使用が強制されたが、それは事実上の略奪に他ならなかった。飢餓と憲兵による暴行への恐怖がまん延する占領だった」と、和仁さんは香港の人びとの苦難の歴史に思いを馳せた。

 次の公判期日は,五月二二日(水)午前一〇時〜一二時(傍聴抽選は九時半締め切り)。注目しよう。

(K)

報告:4.30退位で終わろう天皇制!新宿大アピール

配信:アルタ前①
 4月30日、終りにしよう天皇制!『代替わり』反対ネットワーク(おわてんねっと)は、新宿駅東口アルタ前広場で「退位で終わろう天皇制!新宿大アピール」を行い、150人が参加した。

 天皇制の延命強化と民衆統合にむけた天皇「代替わり」儀式は、この日、午前に皇居・宮中三殿で「退位礼当日賢所大前の儀」を行い、午後五時の「退位礼正殿の儀」に向けて皇族・政府関係者・メディアが一体となって大賛美を演出するために総動員だ。「平成」から「令和」へと「元号フィーバー」を煽り、「新しい時代」などと手前勝手なストーリーを作り、日本の差別・分断・格差貧困の社会を覆い隠そうとしている。そもそも「代替わり」儀式は、デッチ上げられた天皇の神格を継承し、国歌神道的なものだ。

 安倍政権は、一連の「儀式」を強引に国事行為として位置付け公費支出の強行を決めている。明らかに憲法20条(信教の自由と政教分離原則)「何人も宗教上の儀式や行事に参加することを強制されない」「国はいかなる宗教的活動もしてはならない」の規定に違反だ。民衆の税金を天皇制延命・強化のために勝手に使うな!

 午後三時半頃、おわてんねっとの呼びかけによる大アピールに続々と仲間たちが結集する。アルタ前には街宣右翼の宣伝カーが四台止まっているが、警察はこの違法駐車に対してなんら警告もせず、放置のままだ。それだけでなく、宣伝活動妨害のためにカラーコーンを配置して仕切り囲みだした。歩道の人々に対してリーフレットやチラシの配布をさせないためのイヤガラセだ。右翼らは便乗して、「このやろう!日本から出ていけ!」などと差別・排外主義に満ちた「恫喝を」仕掛けてきた。

 仲間たちは、警察・右翼らの妨害挑発に乗らず、毅然と反天皇制・「代替わり」反対のアピールを開始した。

 トップバッターは、「おっちんズ」の反天皇制の唄だ。「天皇制はいらないよ」、「元号やめよう」を唄い、右翼の暴力を笑い飛ばした。

 Aさん「このように私たちの宣伝活動を妨害する警察右翼の暴力こそが、天皇制の実態だ。天皇神話はウソばかりだ。宗教儀式をさせないぞ。自由な表現つらぬき、民主主義を実現し、 憲法改悪ゆるさない」。

 Bさん「一連の儀式であきらかなように天皇制の世襲制こそが身分差別そのものだ。女性差別、民族差別 排外主義はゆるさない。人間は平等だ。天皇はいらない。いますぐ辞めろ 。憲法違反の即位儀礼 、大嘗祭をゆるさない」。


 Cさん「天皇制の戦争責任は終わっていない。侵略責任をいますぐ取らそう。明仁ら皇族は、『平和』『緑』などと言うたびにその欺瞞がはっきりしてくる。基地や軍隊をみとめない。戦争国家はつくらせないぞ」。

 首都圏と全国から駆けつけた仲間による力強いアピールが続く。

 なんと警察はスクラムを組みだした。右翼らは、警察に体当たりしながら挑発を繰り返したが、警察は公務執行妨害罪の現行犯で逮捕することなく、ニヤニヤしながらなれあいを披露する有様だ。右翼らは、総勢で40人ぐらいだが、これまで反天皇制デモに対して繰り返しイヤガラセ・妨害活動をしてきた「常習犯」ばかり。トラメガの音量を最大限にしながらヘイトスピーチを始めたが、内容はほとんど「このやろう!日本から出ていけ!」を繰り返し、支離滅裂だ。

 午後5時すぎ、アルタビジョンに「退位礼正殿の儀」の実況映像が映し出される。仲間たちは、ただちに「天皇『代替わり』反対!身分差別の天皇制を廃止させよう!憲法違反の即位儀礼をやめろ!」のシュプレヒコールをたたきつける。警察・右翼一体となった反天皇制宣伝活動の妨害を許さず、午後5時半まで貫徹した。

司会は、「宣伝活動に勝利した。明日の『新天皇いらない銀座デモ』で再会しよう」と訴え、行動を終了した。

(Y)

報告:反『昭和の日』立川デモ

配信:立川反天デモ

 4月29日、終りにしよう天皇制!『代替わり』反対ネットワーク(おわてんねっと)と立川自衛隊監視テント村の共催で「反『昭和の日』立川デモ」(緑町公園)が行われ、150人が参加した。

 「4月29日」を支配権力は、植民地支配責任・侵略戦争責任をとることなく死んだ天皇裕仁の誕生日を「昭和の日」(2007年制定)として賛美しデッチ上げた。すでに4月23日、天皇・皇后は、天皇制の強化・延命に向けて裕仁が埋葬されている武蔵陵墓地(八王子市)で「代替わり」儀式の一つである「昭和天皇山陵に親謁の儀」(退位することの報告)と称して参拝している。連動して天皇「代替わり」賛美キャンペーンの一環として昭和天皇記念館では天皇賛美イベント・無料開園日を開始している。

 おわてんねっとは、天皇「代替わり」攻撃に抗して反天ウィークとして位置づけ①憲法に違反して「代替わり」の道筋を作った明仁②米国主導の戦争に同調しつづけた明仁③侵略・植民地支配責任を取れなかった天皇制④「女性は生む機械」をつづける万世一系⑤メーデーの日を簒奪する新天皇即位⑥神格性を保持しつづける象徴天皇制を柱に抗議。反天ウィークの第三弾の取り組みの立川デモは、緑町公園を出発点にして昭和天皇記念公園包囲、立川駅一帯にわたって「『紀元節』反対!天皇『代替わり』を祝わないぞ!ヒロヒトの侵略責任を忘れない!昭和天皇記念館(立川)を閉館へ!」をアピールした。

 前段集会は、井上森さんの主催者あいさつから始まり、「政府は4月29日を昭和の日、30日を明仁天皇の退位の日、5月1日を天皇徳仁の即位の日として天皇三代を讃える日として設定した。私たちは4月29日を天皇制の戦争責任を忘れない日として闘っていきたい。明仁天皇は、即位した日から一貫して天皇制と戦争、軍隊の関係を切り離すイメージ操作を行ってきた。政府は、1989年4月29日、裕仁の誕生日を『みどりの日』として讃え、その制定式典を昭和記念公園で行った。明仁と美智子が来て戦争のイメージを脱色して緑や環境のイメージを付与する第一歩が立川から始まった。宮内庁によって歴史の偽造も数々と繰り返された。昭和天皇在位五〇年として昭和記念公園を作り、2005年に昭和記念館を開園した。立川は天皇賛美施設が密集するなかで天皇制の戦争責任を忘れないことを訴え続けていこう」とアピール。

 谷口和憲さん(「戦争と性」著者)は、「『戦争と性 』(第33号)は『特集象徴天皇制について考える タブーなき議論に向けて』をテーマにしている。昭和天皇が亡くなり、代替わりした時、色々な催しが中止させられたり、自粛ムードが強制された。違和感を持ち、天皇制反対デモに参加した。今回は、前回ほどの反対の取り組みが少ない。やはり天皇制問題についてタブー視してはいけないという思いから『戦争と性』を発行した。裕仁天皇より明仁天皇に対してダイレクトに戦争責任を問われにくい傾向がある。だが『日の丸・君が代』問題が天皇制と結びついていると不起立した教員から教えられ、本格的に天皇制について考えるようになった。象徴天皇制についてアンケートを集め、それをまとめた。ぜひ議論を深めていこう」と発言。

 遠藤良子さん(DV被害女性支援「くにたちファーム/国立市)は、「1987年、昭和天皇が死んだ日に国立では『日の丸』の弔旗反対の取り組みを行った。『国旗・国歌』法制定後、2000年、国立では一斉に『日の丸』が掲げられた。子ども達の抗議によって『日の丸』が降ろされるところもあった。産経新聞がそのことを報道し、右翼が集まり、徘徊しだした。しかし、私たちはネットワークを作って運動を続けてきた。

 さらに生活困窮、女性、子どもたちを支える活動をしている。一人一人の話を聞いてきて、やはり天皇制は差別と分断のうえにたった融和主義イデオロギーで人々を支配する装置だとつくづく思う。天皇制による戸籍制度、婚姻制度の仕組みが人々の心を蝕んでいる。日本の家族の見本であるみたいな天皇家の神話がなくならないかぎり民衆の生活がよくなるとは思えない」と遠藤さんは強調した。

 さらに国立住民、梁・永山聡子さん(大学非常勤講師、アジア女性資料センター)、岩下雅裕さん(立川自衛隊監視テント村)から天皇制批判と今後の闘いの方向性の問題提起があった。

 集会終了後、デモに移り昭和天皇記念公園を包囲し、立川駅一帯に渡って「 天皇いらない!いますぐ辞めろ!終わりにしよう天皇制!」のシュプレヒコールを響かせた。

(Y)

報告:新天皇いらない5.1銀座デモ

1反天デモ

 5月1日、終わりにしよう天皇制!『代替わり』反対ネットワーク(おわてんねっと)は、天皇制の延命と強化をかけた明仁天皇—徳仁天皇即位に反対して、「新天皇いらない銀座デモ」を行い、500人が参加した。

 天皇「代替わり」と称した天皇教の宗教儀式は、30日に明仁天皇の退位に向けた「退位礼正殿の儀」を行い、 1日午前10時半から皇居で徳仁が新天皇として受け継ぐ「剣璽等承継の儀」、新天皇が初めて「臣下」に謁見する「即位後朝見の儀」などを行う。徳仁天皇は、「おことば」において天皇制の戦争責任と加担、違憲儀式と政治的行為、支配者たちの悪政を覆い隠してきた明仁天皇の悪行を讃え、「憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としての責務を果たすことを誓う」などと居直り、継承していく決意表明を行った。安倍晋三首相にいたっては、「国民代表の辞」で改憲扇動、戦争法の制定と海外派兵など数々の違憲行為を繰り返してきたその延長において「天皇陛下を国及び国民統合の象徴と仰ぎ、激動する国際情勢の中で、平和で、希望に満ちあふれ、誇りある日本の輝かしい未来、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ時代を、創り上げていく決意であります」と述べ、従来通り、グローバル派兵国家の建設と改憲、ナショナリズムの強化などをあらためて強調する有様だ。

 国家権力は、首都圏—全国各地において天皇制警備態勢を配備し、また公安政治警察は天皇制反対派に対する監視・行動確認など不当な重弾圧態勢を強行してきた。このようなグローバル派兵国家建設の一環である天皇「代替わり」攻撃を許さず、日本列島天皇賛美状況に鋭く楔を打ち込む闘いを取り組んだ。

 デモ前段集会は、ニュー新橋ビル地下2Fホール。すでに機動隊・公安政治警察が新橋駅一帯にわたって警備配置につき、集会に対する威圧・いやがらせを強行してきた。仲間たちは、集会妨害を許さず、挑発に乗らず断固として会場を防衛し、集会を開始した。会場には入場できない参加者が廊下にあふれ出たほどだ。

 集会は、司会の開催あいさつで始まり、「反天WEEKとして4・17今こそ問い直そう!天皇制 練馬集会(100人以上)、4・28沖縄デー集会(120人)、4・29反「昭和の日」立川デモ(150人)を闘ってきた。さらに昨日は、新宿アルタ前で右翼と警察の妨害があったが、4・30退位で終わろう天皇制!新宿大アピールには、150人の仲間が参加した。本日の集会も会場一杯の状況で明らかなように天皇賛美状況を許さない闘いがあることを指し示した。さらにこの一年間、天皇賛美キャンペーンの洪水を許さず、力強く『天皇制はいらない!終わりにしよう天皇制!』を発し続けていこう」と訴えた。

 アピールは、「女性と天皇制研究会」、「2020オリンピック災害おことわり連絡会」、太田昌国さん(評論家・編集者)、「直接行動のみなさん」、「homeら連」、「女たちの戦争と平和資料館」(wam)」、「即位・大嘗祭違憲訴訟の会・監視弁護士」から活動報告、明日からの反天皇制運動に向けた問題提起が行われた。

 連帯メッセージは、茨城つくばから「五月一日は天皇の日じゃない労働者の日だメーデー実行委員会」、天皇制を考える会・静岡、天皇代替わりを機に天皇制を考えるあいちネットワーク、大阪から「参戦と天皇制に反対する連続行動」・「天皇代替わりを問う集会実行委員会」、天皇代替わりを問う九州山口連絡会か
ら届いている。

 最後に「おっちんズ」が「天皇制はいらないよ」を唄い、参加者全体で合唱し、「ヒロヒトの侵略責任を忘れない!アキヒトの天皇制強化のための退位反対!ナルヒトの『即位即退位』しろ!」を確認した。

 デモに移り、小雨の天候だったが、終始、元気よく反天皇制シュプレヒコールを繰り返し、新橋一帯に渡って響かせた。

(Y)




報告:3.30終わりにしよう天皇制!『代替わり』反対ネットワーク集会

 3月30日、「新元号」発表を目前にして東京の文京区民センター」が開催された。主催は「終わりにしよう天皇制!『代替わり』反対ネットワーク」。80人が参加したこの日の集会は、さまざまな活動の現場からの問題提起と論議を中心に組み立てられた。

 テーマは「代替わりと天皇教」、「米国と天皇」、「くらしと天皇」、「ヘイトと天皇」、「あとつぎ問題 女性と天皇」。
 
 「代替わりと天皇教」については、北野誉さん(反天皇制運動連絡会)が報告。北野さんは「内廷費」で行われる「秘儀」の実態について分析。その建設に巨額の費用が投ぜられる大嘗宮の空中からの写真などを示しつつ、神道そのものではない「天皇教」の独特のあり方などについても言及した。
 
 Mさんは「米国と天皇」の関係について報告し、米国による天皇制の利用、ポツダム宣言での天皇制の位置づけ、昭和天皇の対米工作、安保体制への関与、日本人の米国観、明仁天皇の「慰霊の旅」、平成天皇制の特徴について報告した。
 
 京極紀子さんは「くらしと天皇」と題して報告。天皇制によってこわされる日常や、「国民こぞって」というスローガンによる祝意の強制、祝日化の問題点などにも言及。また相模原市の選挙で「日本第一党」の桜井などが連日ガナリ立てている状況についても報告した。
 
 桜井大子さんは「女性と天皇」という観点から、「お世継ぎ」をめぐる問題点がどこにあるのかについて言及し、「世襲制は、権威や権力を血族が継承するという不公正を公正と言いくるめるもの」と批判した。
 
 「ヘイトと天皇」については宮崎一さん(差別・排外主義に反対する連絡会)が報告。韓国の国会議長発言、暴力化する排外主義、文化をむしばむ「愛国ソング」、植民地支配の歴史と排外主義」といった観点から紹介と分析が行われた。
 
 天皇代替わりに伴うイデオロギー状況や、社会の現実についての理解を、様々な分野と視点からとらえなおす上で、重要な集会だった。

(K)



報告:天皇在位30年式典に反対しよう!銀座デモ

2.24銀座デモ 2月24日、終わりにしよう天皇制!『代替わり』反対ネットワーク(おわてんねっと)は、「天皇在位30年式典に反対しよう!派兵=戦争・格差・災害・原発・差別 悪夢の30年!」銀座デモを行い、150人が参加した。

 銀座デモのターゲットは、東京・隼町の国立劇場で午後二時から開かれる「天皇陛下ご在位30年記念式典」だ。権力は、デモの集合場所であるニュー新橋ビルと新橋駅周辺に大量の公安政治警察と機動隊を配備し、厳戒態勢を敷いてきた。断固とした反天皇闘争に対して露骨な威圧をもって対応してきた。仲間たちは、ビル内にも潜入しようとする権力の嫌がらせと挑発を許さず毅然として入場し、前段集会を開始した。
 
 主催者から開催あいさつが行われ、「今日の式典は、国民を代表して内堀雅雄福島県知事が天皇への感謝の言葉を行う。天皇作詞・皇后作曲の歌を沖縄出身の歌手、三浦大知が歌う。福島と沖縄という『平成』の二大矛盾を天皇制の中に解消していこうするものだ。なんとか共産党は、式典には参加しないということだ。下からの突き上げもあるのかもしれない。NHKとテレビ朝日が生中継する。総務省は、小中学校、大学、役所などに日の丸を掲揚しろと通達を出した。まさに国民こぞって『お祝い』するという意図だ。私たちは、こんなものを決して祝え
ないし、祝ない。30年は、とんでもない時代だったんだと逆に突きつけていくデモにしていこう」と強調した。

 福島から駆けつけた仲間は、「天皇制こそ福島の原発事故と被ばくを覆い隠す見えざる暴力だ。その暴力の下手人が内堀雅雄福島県知事だ。人間として許し難いことだ。今、復興を進めるか否か、被ばくの現実を認めるか否かの分断が起きている。被ばくの現実を認める奴らこそが福島差別を広げていると圧力をかけられている。『偉い人』が安全と言っているのだから、これ以上危険だと言わないでくださいと圧力をかけている。このような図式のおおもとが天皇制だ。沖縄も同じだ。天皇制をひっくり返そう」と訴えた。

 部落解放同盟東京都連合会国立支部は、「戦争の歴史を風化させることはできない。次の世代に伝えていかなければならない。二〇〇〇年頃から『日の丸』反対闘争をやってきた。右翼もたくさんきた。この間、『平成最後の……』という言い方でなにもなかったかのように評価する人たちが多い。差別の元凶は、天皇制だ。今こそ天皇制はいらないの声を大きくしていこう」と発言した。

 沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックは、「今日は県民投票の投開票日だ。県知事選では玉城知事には39万以上の投票があった。それを上回る投票が行われるだろう。しかし、安倍首相と菅官房長官は、『結果について全く関係ない。土砂投入を続ける』と言い放っている。明仁天皇は、一一回も訪沖している。沖縄を国民国家に統合することが一番の目的だ。昨年は、与那国島を訪問している。与那国島の人々は、国境とかの意識はなく、隣人と親しくしてきた。だが安倍政権は、自衛隊の南西諸島配備再編政策のもとに自衛隊を進駐させた。天皇訪問時、自衛隊が堵列を組んで迎えた。天皇は、自衛隊の役割を確認するために訪問したのだ。これが天皇制の役割だ。明日、官邸前で県民投票の声を聞けと抗議行動を行う」とアピールした。

 再稼働阻止全国ネットワークは、「 天皇制がすり込まれている日常がある。友人の中には、『いい人だもの天皇、美智子様は』と言う人たちがいる。こういう状況が蔓延している。脱原発ツアーバスでは、参加した人たちが一言ずつ喋る時、ある人は『こんな原発がひどいなんて、もう天皇様に訴えるしかないんじゃないですか』と発言した。大熊町を訪問した時も、ある荒れた家の中の仏壇の上に歴代の天皇・皇后の写真が並んでいた。「あーあ」という想いを今でも忘れられない。天皇制を崩していくことは大変なことだと思いますが、声なき人々、私たちが繋ぎ合って、諦めることはなくやっていこう」と強調した。

 集会終了後、デモに移り、機動隊により不当な規制を許さず、式典会場に向けて「天皇在位30年式典反対!式典を中止しろ!無駄な税金を使うな!勝手に祝うな!」のシュプレヒコールを繰り返した。

(Y)



案内 : 2.24「天皇在位30年記念式典」反対 銀座デモ

2.24「天皇在位30年記念式典」反対 銀座デモ

日時:2019年2月24日(日)13時
集合時間・場所:13時 ニュー新橋ビル 地下2F ニュー新ホール集合
 ニュー新橋ビル:JR「新橋駅」西側 烏森口1分
         地図→http://bb-building.net/tokyo/deta/876.html
主催:終わりにしよう天皇制!『代替わり』反対ネットワーク
  (おわてんねっと)
   TEL 090-3438-0263
   E-mail owaten@han.ten-no.net
   ツイッター https://twitter.com/zzomecpivqvy9g9

案内→http://han.ten-no.net/?p=361

2月24日の政府主催在位30年式典に反対しよう!
派兵=戦争・格差・災害・原発・差別 悪夢の30年!


 湾岸戦争、PKO、9.11にイラク戦争、阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件。
 リーマンショックの前から続く「失われた20年」?
 固定された格差、貧困率は15%超え。
 JR、郵政、次は水道。
 民営化されカネを要求するインフラ、切り縮められる生存と権利、3.11東日本大震災、原発事故発生。
 逃げたい人、戻りたい人、被曝、廃炉、山積みのフレコンバッグ。
 地震、台風、あちこちで続く「自然」災害。
 打ち切られる支援、忘れられていく被災地。
 排外主義と差別。
 日常化するヘイトスピーチ。
 うわべだけのダイバーシティ。
 「外国人」にまで及ぶ奴隷労働化。
 民意蹂躙の沖縄新基地建設。
 オリンピック、万博、排除されるのは誰?
 イイ事ちょっとはあったかも知れないけど、災いだらけの30年。
 「天皇皇后は寄り添った」!?
 違う。
 差別と支配を強化し、問題を隠蔽した。
 式典では内堀雅雄福島県知事が国民代表として感謝の言葉を述べ、沖縄出身の
歌手、三浦大知が天皇作詞・皇后作曲の歌を歌う。
 当日沖縄では辺野古新基地建設の是非を問う県民投票。
 災害と戦争の被害をありもしない「慈悲」で封じるエグさとグロさ。
 そもそもいらない「天皇区切り」の30年!
 「天皇時間」の30年!
 災いだらけの30年!!!
 祝う?
 祝わない!!!!!!!




 政府は、天皇明仁の退位を前に、これを記念する行事を催そうとしています。

 しかし、明仁が天皇の地位にあったこの30年は、明仁を祝い記念するに値するものでしょうか?
 明仁が天皇になった1989年は、ベルリンの壁が崩壊した年でも知られていますが、バブル景気が絶頂のときでもありました。
 これがその後どうなったかは、誰もが知るところでしょう。
 そして、明仁の大嘗祭は、湾岸危機のまっただなかで催されました。

 明仁は、即位したときに何と言ったかを思い起こしましょう。
 彼は「皆さんとともに日本国憲法を守り,これに従って責務を果たすことを誓い……」と述べましたが、その直前には昭和天皇裕仁が「ひたすら世界の平和と国民の幸福を祈念され,激動の時代にあって,常に国民とともに幾多の苦難を乗り越え……」と述べています。
 裕仁が、政治的、宗教的、軍事的なあらゆる権力を有していたときに何が起きたかについて、明仁は十二分に知り、それにもかかわらずこうした発言をしたわけです。
 さらに裕仁は、戦後になってもその権威権力を行使し続け、沖縄を米軍基地へと売り渡しています。
 もちろんこのことも明仁は知っているのです。

 明仁天皇は平和主義者であると、世上に流布されています。
 しかし、こうして裕仁から引き継がれた天皇という地位において、彼が果たしたことは何だったのか。
 日本国家は「湾岸戦争」ののち、海外派兵を実質的に開始しました。
 そして、その後、天皇が自衛隊や米軍などを賞し栄典を与えることが、現在もなお続いています。
 「平和を祈る」天皇として彼の行為は語られていますが、それは、本質とは大きくかけ離れたものです。

 「平成」と呼ばれる明仁の在位期間に何があったのか、さまざまな方向から思い出してみませんか?
 そして、その中で、天皇や天皇制が果たした役割を、一つひとつ、ちゃんと見直してみませんか?
 天皇の在位30年を祝う?
 いや、私たちは祝わない!
 反対の声を上げ、行動していこう!

報告:天皇『代替わり』に反対する 2.11反「紀元節」行動

配信:紀元節 2月11日、「天皇『代替わり』に反対する 2.11反「紀元節」行動」(実行委)の集会が在日本韓国YMCAで行われ、130人が参加した。

 安倍政権は、グローバル派兵国家建設の一環として改憲攻撃と天皇制国民統合の強化をねらっている。すでに開始している天皇「代替わり」キャンペーンに抗して、全国の反天皇制運動を取り組む仲間たちによって「終わりにしよう天皇制!『代替わり』反対ネットワーク(おわてんねっと)」を昨年11月に起ち上げた。

 ネットは、「2019年11月に予定されている大嘗祭まで、1年間の期間限定の活動を通じて、明仁退位・徳仁即位の全過程に抗議し、マスコミや行政などを通じて拡散される奉祝賛美キャンペーンや、巨額の税金を投入して行われる種々の代替わり儀式に反対していきます」とアピールし、様々な対抗アクションを果敢に取り組んでいる。2月24日〈日〉に「『天皇在位三〇年記念式典』反対銀座デモ」(13時/ニュー新橋ビル地下2F・ニュー新ホール集合)を行う。

 集会は、実行委から「集会基調」(①「紀元節」と右派をめぐる状況②天皇
「代替わり」儀式との闘い③戦争する国と「平和」天皇④「代替わり」諸儀式と天皇行事反対の行動へ!)が提起された。

 とりわけ「新たに一つ増えた、今年の天皇『四大行事』」(①6月2日、「第70回全国植樹祭あいち2019」②9月7日~8日、「第39回豊かな海づくり大会あきた大会」③9月15日~11月30日、「第三四回国民文化祭にいがた2019」「第19回全国障害者芸術・文化祭にいがた大会」④9月28日~10月8日、「第74回国民体育大会 いきいき茨城ゆめ国体2019」、10月12日、「第一九回全国障害者スポーツ大会 いきいき茨城ゆめ大会2019)に対して「現地における反対運動への協力・連帯を!」と呼びかけた。

 菱木政晴さん(靖国合祀イヤですアジアネットワーク、即位・大嘗祭訴訟呼びかけ人)は、「近現代の親鸞理解と宗教としての天皇制 ―『紀元節』に想う真宗門徒のつぶやき―」をテーマに講演した。

 菱木さんは、「中曽根(1985年)・小泉(2001~2005年)・安倍(2013年)首相靖国参拝違憲国賠訴訟」について報告し、「国の機関の行為に対しては住民訴訟ができないため、国家賠償(損害賠償)請求訴訟として闘われた。このことが、『侵略戦争の加害行為を担わされた兵士と遺族はどのような被害を被ったか』という問いを生んだ。一人の人間としては、殺し殺されることに利用されたこと(人を単に手段として扱うこと=平和的生存権侵害)だが、信教の自由の人権に即して(限定して)考えるならば、『(古来の自然崇拝を基盤とする神道ではない新宗教としての『国家神道』、すなわち)天壌無窮の神勅と八紘一宇の詔勅を柱とするカルト宗教の宣伝の材料として利用された』」と批判した。

 さらに「国家神道、すなわち、宗教としての天皇制の拒否」、「真宗門戸にとっての反靖国・反国家神道」「極楽の人数と護国の英霊」などのテーマをクローズアップし掘り下げながら検証した。

 連帯発言が「2019・3・1独立運動100周年キャンペーン」、「3・2神奈川集会とデモ」、「辺野古の海を土砂で埋めるな!首都圏連絡会」などから行われた。

 デモに移り、神田町一帯にわたって「建国記念の日反対!」「紀元節を認めな
いぞ!」「天皇制はいらない!」のシュプレヒコールを響かせた。

(Y)

 

案内 : 天皇「代替わり」に反対する 2.11反「紀元節」行動(集会&デモ)

天皇「代替わり」に反対する 2.11反「紀元節」行動(集会&デモ)
案内→http://www.ten-no.net/?p=1097

日時:2月11日(月・休)13:15 開場(13:30 開始)

※集会後デモ

会場:在日本韓国YMCA 9F 国際ホール
    〒101-0064 東京都千代田区猿楽町(さるがくちょう)2−5−5
    JR「水道橋駅」徒歩6分、「御茶ノ水駅」徒歩9分
    地下鉄「神保町駅」徒歩7分
    地図→http://www.ayc0208.org/jp/map1.htm
    
講師:菱木政晴さん
   (靖国合祀イヤですアジアネットワーク、即位・大嘗祭訴訟呼びかけ人)
   
資料代:500円

主 催:天皇「代替わり」に反対する 2.11反「紀元節」行動

 今年、1年をかけて行われる天皇「代替わり」儀式。

 それは、象徴天皇制の下で、隠されている皇室祭祀が、天皇制を支えるもう一つの柱にほかならないという事実をさらけだす。

 それらは 紛れもなく国家神道の儀式であることを無視してはならない。

 私たちは、この「代替わり」総体との対決という課題を掲げた、今年の反天皇制運動を、天皇制国家の起源として虚構された「紀元節」に反対する行動から開始する。

 今年は、さまざまな天皇儀式が繰り出され、天皇制が神聖かつ大切なものであるという意識が、人びとの日常意識にすり込まれる。

 それは、天皇の神聖性を通して日本国家の神聖性を自明のものとする、国家主義の攻撃でもある。

 こうした攻撃にひとつひとつ反撃し、さまざまな視点から天皇制を問い続けていこう。

 まずは、2.11反「紀元節」行動へぜひご参加下さい。


呼びかけ団体:
 アジア連帯講座
 研究所テオリア
 戦時下の現在を考える講座
 立川自衛隊監視テント村
 反安保実行委員会
 反天皇制運動連絡会
 「日の丸・君が代」強制反対の意思表示の会
 靖国・天皇制問題情報センター
 連帯社
 労働運動活動者評議会

報告:終わりにしよう天皇制 11・25大集会&デモ

配信:11.25 11月25日、「終わりにしよう天皇制 11・25大集会&デモ」が千駄ヶ谷区民会館で行われ、170人が参加した。主催は、終わりにしよう天皇制!「代替わり」反対ネットワーク(おわんねっと)/呼びかけ:靖国・天皇制問題情報センター、反天皇制運動連絡会、「日の丸・君が代」の法制化と強制に反対する神奈川の会、天皇制いらないデモ実行委員会)。

 「おわてんねっと」は、2019年を通した「代替わり」キャンペーン、天皇賛美行事である2・11「紀元節」、4月30日の明仁退位、5月1日の「新天皇即位」、8月15日「靖国」、11月の「大嘗祭」などに対して抗議・反対行動を行う。すでに前段の闘いを開始しているが、この日の集会は「おわてんねっと」の立ち上げだ。全国の反天皇制運動を取り組む仲間たち、連帯する仲間たちに向けて「『おわりにしよう天皇制』は、自由と平和、平等と民主主義を求める私たちの合言葉です。天皇制の名のもとに殺され、屈辱を強いられた無数の人々、天皇制テロルに倒れた人々と共にある言葉です。無理に無理を重ねなければ存続しえない彼らは決して盤石ではありません。『代替わり』という天皇制最大の動揺期に、ともに声を上げる同志を募ります」と呼びかけている。

 ぜひ「おわてんねっと」の呼びかけに賛同し、共に闘っていこう。
(E-mail
owaten@han.ten-no.net Web:http://han.ten-no.net/)

 集会は、コント『忘れられないあの娘』から始まった。秋篠宮家長女の眞子(そっくりの女性)と友人の携帯の会話を通して恋愛問題、皇室の葛藤、綱引きなどをユーモラスたっぷりに演じながら天皇制の歪んだ現実を解剖しきった。ラストシーンは「眞子ちゃんいいかげんにしなよ」と叱りつけるところからだ。会場の溢れんばかりの大笑いは「代替わり」攻撃に抗していくための「号砲」だ。
 
 栗原康さん(アナキズム研究)は、「みんな天皇制がキライ」をテーマに講演。

 冒頭、三月沖縄旅行時、天皇訪沖を「祝 歓迎」集会と遭遇し、「日の丸」旗を掲げ「天皇陛下万歳」を繰り返す親天皇派勢力1500人を直視したことを通して、天皇制権力を実感したことを紹介。

 とりわけ「明仁、美智子の『平和イメージ』によって、戦争責任が問われず、来てくれてありがとうとなってしまう怖さを感じた。天皇は私たちのことはわかってくれる、というところにからめとられてしまうのではないか。ところがタクシーに乗車したが、運転手は『あいつらのせいで交通規制となり仕事にならない。商売あがったりだ。ちくしょー天皇カネ返せ』と言い出した。ここに一つの可能性があるなと感じた。こういう身近な感覚から天皇制はキライだということは大事だ」と述べた。

 栗原さんは、①「大正時代」の天皇制批判として金子文子、大杉栄(奴隷根性
論)のイデオロギーを集約的に整理②「大正時代」の天皇制批判として金子文子、朴烈の裁判闘争の意見陳述などを紹介しながら「爆弾の想像力」「みずから『不逞』にひらきなおる(働かずにどんどん食い倒す論)」の主張を解き明した。

 これらの主張は、現在でも繋がるところがあり、「憲法の第一条は天皇条項だ。天皇制は権力のひずみが生じるたびにおもてに現れる。天皇制はいまよりもよい『統治』があると思わせる危険性がある。だから知識人の一部は、天皇制に引きつけられる。天皇制民主主義と称してからめとられている。主人と奴隷の敷居そのものをふっとばす『爆弾の想像力』を持つことは、今でも通じる。沖縄のタクシーの運転手の『ちくしょー天皇カネ返せ』がそのことを示しているだろう」と述べ、今後の方向性を提起した。

 野戦之月有志の芝居が行われた。芝居は、腐り切った社会を告発し、自力・自立しながら圧政と闘いスクラムを打ち固めながら人間的豊かさを明らかにしていった。
 
 「3分で反対!天皇制」では、島袋陽子さん(東京琉球館)、いちむらみさこさん(反五輪の会)、池田弓子さん(女たちの戦争と平和資料館)、島田雅美さん(天皇問題を考える市民ネットワーク)、桜井大子さん(即位・大嘗祭違憲訴訟の会)が天皇制と安倍政権批判などをアピール。

 元号いらない署名運動の報告と提出行動の呼びかけ(12月5日(水)13時、衆議院第一議員会館前~内閣府に署名提出)、「おわてんねっと」への賛同呼びかけが行われた。

 最後におっちゃんズによる「天皇制はいらないよ」「元号やめよう」が歌われ、
参加者全体で合唱し、デモに向けた意志一致を行った。

 デモに移り、渋谷一帯にわたって「天皇制はいらない!『代替わり』で祝わないぞ!税金の無駄遣いをするな!皇居を解放だ!皇室は解散せよ!」などのシュプレヒコールを響かせた。


(Y)


案内 : 終わりにしよう天皇制11・25大集会&デモ

★☆終わりにしよう天皇制11・25大集会&デモ☆★

日 時:2018年11月25日(日)13:15開場 13:30開始
※集会後、デモ!
会 場:千駄ヶ谷区民会館 2階
    〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1丁目1-10
    JR山手線「原宿駅」竹下口より徒歩約6分
    地下鉄千代田線「明治神宮前駅」2番出口より徒歩約8分
    地図→http://www.j-theravada.net/tizu-sendagaya.html
内 容:
 講 演:栗原康さん(アナキズム研究)
     著書「何ものにも縛られないための政治学」他
 芝 居:森美音子さん(野戦之月)ほか
 その他:コント、歌、アピールなど予定!
主 催:終わりにしよう天皇制!「代替わり」反対ネットワーク
連絡先:東京都千代田区神田淡路町1-21-7 静和ビル1A ゴメンダ共同行動気付
    TEL 090-3438-0263
    E-mail owaten@han.ten-no.net
    Web:http://han.ten-no.net/


⇒なお、「新元号制定に反対する署名」は下記サイトでもすることができますの
で、ぜひご友人などによびかけてください!

 http://han.ten-no.net/?page_id=150


 来年5月1日の天皇代替わりまで、いよいよ半年となりました。

 この間、みなさんにもお願いしてきました「新元号制定に反対する署名」を呼びかけてきた4団体で、来年11月の大嘗祭までの一年間に活動を区切って集中的に代替わり過程に反対するための【終わりにしよう天皇制!『代替わり』反対ネットワーク】を呼びかけます。

 呼びかけ文は近々に出来上がる予定ですので、その節はぜひご賛同下さい。

 そのネットワークのスタートを告げる行動として、昨年も行った「終わりにしよう天皇制」大集会・デモを11月25日(日)に開催します!

 講演はお馴染み?最近本を立て続けに出版して気鋭のアナキズム研究者栗原康さん、テント芝居
の野戦之月の有志によるお芝居もあります。なかなか楽しいコントもあります。この間集めてきた元号反対署名の、集約発表も集会で行います。

 本格的な代替わり反対運動の幕開けを告げる充実した秋の1日にしたいと思いますので、ぜひぜひ総力結集で、よろしくご参加ください!

 天皇の自己申告で始まった「代替わり」も、いよいよ佳境に入りつつある。

 2019年4月30日明仁退位、翌5月1日メーデー直撃の新天皇徳仁即位。
 秋には即位札、大嘗祭。
 奉祝賛美の雨あられ。
 「お人柄」報道の大洪水。
 腐っている。
 もう全面的に腐っている。
 忖度とおべんちゃらの腐敗臭があたりに充満している。
 耐え難い。
 耐え難きは耐えられない!
 もうたくさんだ!
 結構だ!

 だから私たちは、「終わりにしよう天皇制!『代替わり』反対ネットワーク」を結成し、来年11月までの集中的な闘いを挑む。

 昨年大好評だった「終わりにしよう天皇制・大集会&デモ」を11月25日に開催
し、これをネットワークの活動のスタートとしたい。

 天皇制に反対する皆さん、「代替わり」プロセスに異議ある皆さん、よく分か
らんけど変だと思う皆さん!

 来たれ11.25集会&デモに!

 超総力結集でよろしくお願いします!




報告:ネットを悪用した『ヘイト攻撃』を考える10.3シンポジウム

配信:ヘイト 10月3日、参議院議員会館で「ネットを悪用した『ヘイト攻撃』を考える10・3シンポジウム」が菊池進さん(全日建)、松本耕三さん(全港湾)、鈴木剛さん(全国ユニオン)、嶋崎量さん(神奈川総合法律事務所)の呼びかけで行われた。

 安倍政権と自民党の差別・排外主義を背景にして、この間、レイシスト集団やネット右翼などが労働組合、辺野古新基地反対運動、差別反対運動に参加する仲間たちに対してネットやSNSなどを通して誹謗中傷、大量の嫌がらせメール攻撃を繰り返している。連動して警察権力は、正当な組合活動を違法行為だとして事件をデッチ上げ、不当な事務所家宅捜索、公安政治警察による弾圧に向けた監視強化などの対応も増えている。主催者は、レイシスト集団、ネット右翼、警察権力らによる攻撃を許さず、被害実態を共有し、反撃していくためのスクラムを
構築していく踏み出しとしてシンポジウムを行った。
 
 小谷野毅さん(全日建書記長)は、「関西生コン業界でつづく組合弾圧とネット右翼」というテーマで提起。

 「レイシストは、組合の運賃引き上げ、大阪広域生コン協組の民主化を求めるストライキ闘争に対して『ゆすり、たかり、組織犯罪』などとデマ宣伝を繰り返していた。ネットでデマ・嫌がらせを繰り返し、組合を暴力的な集団と印象づけることだった。また、自分たちの行動をすぐさま動画にし、ブログに同じ動画を繰り返し載せる。レイシストの嫌がらせは、明らかに関西生コンに敵対する大阪広域協のデマゴギーの先兵、露払いの役割を担っている」。

 「警察権力(奈良、滋賀、京都、大阪府県警)は、大阪広域協、レイシスト集団の敵対と一体となって正当な組合活動、ストライキなどに対して強要未遂、威力業務妨害事件としてデッチ上げ、3月から九月にかけて不当な家宅捜索、20人の組合員を不当逮捕した。いずれも逮捕の要件がなく、根こそぎ逮捕することによって組合を潰すことを目的にしている。不当弾圧後、業界、レイシスト、メディア、一部労組などによってデマキャンペーンが行われている。なかには生コン工場にまで押しかけ『連帯と手を切れ、脱退しろ』などと叫び、嫌がらせを行っている。このような不当弾圧を許さず、敵対勢力の攻撃を跳ね返していく」。

 鈴木剛さん(全国ユニオン会長)は、「労組批判本と差別排外主義者による攻撃と刑事弾圧の予兆」について報告。

 「青林堂(在特会等などの『ヘイト本』の出版社)から中村基秀さん(営業部長)が不当解雇され、2014年12月に東京管理職ユニオンに加入し、組合支部を結成して東京地裁に提訴し、『不当労働行為につき無効』と判断され、15年10月に復職。しかし、会社は不当な支配介入、ハラスメントが続き、損害賠償を求める裁判、東京都労働委員会への救済申し立てを行い、争議中だ」。

 「青林堂は、16年9月に『中小企業がユニオンに潰される日』というデマ本を出版したり、SNSでユニオンに対して誹謗中傷を配信する。『労働組合を装った企業恐喝集団であり、背後には反日左翼がいる』などとキャンペーンを行っている。さらに九月には差別排外主義者の瀬戸弘之らが街宣車で乗りつけ、ユニオン攻撃を行っている。公安警察も取り巻いて見ており、ユニオン運動に対する刑事弾圧の予兆を感じさせる。ユニオンは、攻撃に後退することなく、断固として闘い、青林堂闘争に勝利することを宣言する」。

 佐々木亮さん(東京弁護士会)は、「ネット右翼(190人)らによって『違法である朝鮮人学校補助金支給要求声明に賛同し、その活動を推進する行為は、日弁連のみならず当会でも積極的に行われている二重の確信的犯罪行為である』という懲戒理由で弁護士会の理事などに懲戒請求が行われた。その後も本人も含めて集団懲戒請求メールが続き合計で1000人を上回った。懲戒請求を煽ったのは、ネット右翼のブログだった。被害にあった弁護士とともにツイッター上で請求をした960人に対し損害賠償を求めて裁判を起こす記者会見(5月16日)を行った。また、青林堂闘争の原告側の代理人弁護士をしているが、集団懲戒請求メールは青林堂事件も関係していることは間違いない。攻撃に屈することなく、断固反撃していきたい」と発言。

 さらにレイシスト集団、ネット右翼らの動向、性格、嫌がらせ手法などの実態を分析し、いかに撃退していくのかなどについて和田悠さん(立教大学准教授)、香山リカさん(精神科医)、三宅雪子さん(元衆議院議員)、安田浩一さん(ジャーナリスト)、藤本泰成さん(平和フォーラム)が問題提起した。

 最後に、共に連帯し、情報を共有化し、レイシスト集団やネット右翼を許さない対抗運動を作っていくことを確認した。

(Y)


報告:「明治150年」天皇制と近代植民地主義を考える8・15行動

15反天 8月15日、「明治150年」天皇制と近代植民地主義を考える8・15行動実は、在日韓国YMCAで8・15反「靖国」行動の集会を行い、185人が参加した。

 安倍政権はグローバル派兵国家建設に向けた改憲攻撃、天皇代替わりと「明治150年」を一体化させた天皇制賛美キャンペーンを繰り広げている。連動して全国戦没者追悼式で天皇明仁は、最後の式典出席として「おことば」で「戦後の長き
にわたる平和な歳月に思いを致しつつ」の一節を加え、またしても欺瞞的な「平和主義」天皇像をデッチ上げた。日米安保体制下、戦争準備態勢を押し進めながら米軍の派兵を応援し、自衛隊が共同参戦してきた歴史を覆い隠すことに加担した。天皇制の植民地支配の犯罪、戦争・戦後責任からの逃亡について居直り続け、なんら反省することもなく、新たな戦争を射程にしながら戦争の死者を「尊い犠牲者」として賛美したのである。

 マスコミは一斉に「おことば」が「長き平和に思い」を現わしたなどと持ち上
げ、安倍首相の式辞が日本の戦争「加害触れず」などと対抗的に描き出す始末だ。

 安倍首相は、中国、韓国などの反靖国抗議を抑えるために靖国神社に玉串料の
奉納で右派対策し、閣僚には参拝を行わせなかった。だが自民党主要幹部、「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」が参拝することによって靖国派としてのアピールを押し出した。また、日本会議と「英霊にこたえる会」は靖国神社で集会を行い、安倍首相の総裁選三選と改憲の加速化に向けて意志一致している。

あらためて天皇制賛美を許さず、「代替わり」を通した新天皇賛美状況に楔を打ち込んでいかなければならない。反「靖国」行動は、すでにスタートしている2019天皇「代替わり」と侵略・植民地主義の「明治150年」賛美に抗する闘いに向けたステップとして取り組まれた。

 パネルディスカッションに入り、四人のパネラーから問題提起が行われた。

 坂田弁護士は、「即位・大事要塞訴訟に関する問題提起メモ」を報告し、「30年前の即位・大嘗祭訴訟では『一切の儀式・行事に国費を支出してはならない』などを請求した。大阪地裁(1992年)・高裁(1995年)は、政教分離について疑義は一概に否定できないと認めた。さらに天皇の即位を祝うことについて、個人が祝意を表わすことを国家が事実上にしろ強制すれば、私人の思想、表現の自由の侵害になると認めた。

 しかし、控訴審判決では控訴人らの訴えを全面的に斥けた。今回は退位の礼も
あり、すでに過去の批判を踏まえた上で実施が検討されている。だから現時点における訴訟の論理構成として ①政教分離 ②主権在民 ③納税者訴訟 ④天皇代替わりの手続き の問題を取り上げ、批判していきたい」と述べた。

 黒岩さん(「北方領土の日」反対!「アイヌ新法」実現!全国実行委員会〈ピリカ全国実〉)は、8月5日の「天皇出席の 『 明治・北海道150年式典 」反対、アイヌ民族連帯決起集会」とデモの取組みを報告し、「式典はアイヌモシリ(北海道)の侵略・植民地化、アイヌ民族同化・抹殺政策の歴史の隠ぺいだ。天皇制国家による他民族侵略・支配の『原型』としてのアイヌモシリ侵略である。私たちは、この開拓史観、民族排外主義が問われている。『明治150年』式典から天皇退位・即位式典とうち続く天皇制永続化攻撃と対決する統一戦線を構築しよう」と呼びかけた。

 井上森さん(元号いらない署名運動)は、「署名は5000筆を突破し、1万筆目指してさらなる行動をしていきたい。当初、2018年夏に『新元号発表』だったが、自民党保守派などの反発もあり代替わり1カ月前に延ばした。すてに大迷惑な状況が発生しているが、中央官庁、JR、警察らは書類、コンピューター、免許証などでは元号を使わず西暦で統一化している。元号をめぐって天皇明仁は沈黙し続けている。その一方で『平成のうちに』ということでオウム大量処刑を強行している。やはり日本において最高度の国家暴力を正当化する論理は天皇制しかないことを現わしている。この論理を打ち破る闘いが問われているだろう」と発言した。

 新孝一さん(反天連)は、「反天連第Ⅱ期」(1991・4)のスタートをふり返り、「『国際化』時代の『ソフト』で『クリーン』で環境問題にも理解あるというイメージをふりまくアキヒト(天皇制)との正面からの政治的対決をこそ、主要課題として私たちは結集する」と位置づけ、明仁天皇制を性格、役割、犯罪性などを暴露し、批判してきたことを浮き彫りにした。

 つまり、「結論を言えば、時に強い独自性や個性を発揮して明確なメッセージを発信することもあった、明仁天皇の言動は、歴史と政治によって大きく規定され、変化する。同時に、天皇の憲法の規定とは別の役割がある。この間の天皇主導の『退位』と天皇による天皇制の再定義したことに現れている。30年かけてここに収斂し、天皇像の到達点だとも言える」と集約した。

 連帯アピールが沖縄一坪反戦地主会・関東ブロック、日韓民衆連帯全国ネット
ワーク、オリンピック災害おことわり連絡会、米軍・自衛隊参加の防災訓練に反対する実行委員会から行われた。

 最後に集会アピールを確認し、靖国神社に向けてデモに移った。

 権力・機動隊は、デモ隊列に対して不当な規制を行ってきた。天皇主義右翼や在特会などは、デモに対して挑発を繰り返してきた。だが仲間たちは毅然と対応し、「天皇制反対・靖国神社解体」などの横断幕、プラカード、のぼりを林立させ街頭の人々にアピールし、靖国神社に向けて抗議のシュプレヒコールをたたきつけた。

(Y)


body 報告:8.11 「平和の灯を! ヤスクニの闇へ」キャンドル行動

配信ヤスクニ 8月11日、「平和の灯を! ヤスクニの闇へ」キャンドル行動実行委員会は、在日本韓国YMCAで「2018 『明治150年』とヤスクニ、そして改憲」をテーマに集会を行い三五〇人が参加した。

 実行委は、2006年、小泉純一郎首相の靖国参拝に抗し、靖国訴訟を取り組んできた東アジア四地域(日本、沖縄、台湾、韓国)の市民運動が靖国神社反対共同行動として開始した。その柱は、①靖国神社の歴史認識が、再び戦争のできる国へと右旋回する日本の現状と直結している、 ②韓国・台湾・沖縄・日本の遺族に断りもなく合祀していることは許さない、③ 首相の靖国参拝は憲法が定めた政教分離原則に違反する、―ことを確認しこれらの点を「ヤスクニの闇」として切り結ぶ共同行動として取り組んできた。毎年、8月に集会とデモを行い、今年で13回目だ。

 安倍政権は、憲法改悪をめざして2019年「天皇代替わり」と「明治150年」を結びつけ天皇制と植民地主義賛美キャンペーンを繰り広げている。この流れに日本会議など天皇主義右派勢力は、連動して侵略戦争と天皇制を賛美する靖国神
社を位置づけ、民衆動員をしながら靖国史観を広げようとしている。実行委は、安倍政権と右派が一体となった改憲攻撃を許さず、靖国神社の犯罪をあらためて社会的に暴き出していくために行われた。

 主催者あいさつが今村嗣夫さん(共同代表)から行われ、「安倍首相は、『長期政権の維持と権力の拡大強化』を図り、『平和憲法の改正』をもくろんでいる。靖国神社は、大日本帝国の下での植民地台湾・朝鮮出身の日本兵の戦没者やキリ
スト教徒の戦没者についても例外なく『合祀』している。『合祀』は『個』を『全体』に優先する民主主義社会の条理に背くものだ。今年も靖国神社に対して『アジアの遺族の人権を侵すな』、安倍政権に対し『平和的生存権を侵すな』と訴えていこう」と発言した。

 シンポジウムは、「『明治150年』とヤスクニ、そして改憲」をテーマに内海愛子さん(恵泉女学園大学名誉教授)の司会、3人のパネリストが問題提起した。

 高橋哲哉さん(東京大学教授)は、「『日毒』の消去という課題」をテーマにして提起。「日毒」とは、石垣島の詩人の八重洋一郎の日帝侵略を糾弾した詩集のタイトル。

 高橋さんは、「日毒」を紹介し、「明治維新150年」を貫く日本の植民地主義の克服という課題を八重が言うように「必ず果たさなければならない」課題であることを強調した。

 また、「朝鮮半島情勢が激動した。さしあたり戦争の危機が遠のいたばかりか、朝鮮戦争終結と在韓米軍撤退の可能性まで話題に上るに至った。今後についてはなお予断を許さないとしても安倍政権は、帝国期の植民地支配の責任を否認し続け、戦後日本が加担し続けてきた朝鮮戦争の終結にも背を向けるに至っては、『断絶』の克服どころか、新たな極東アジアの国際地図のなかで孤立を深めるばかりとなるだろう」と指摘。

 さらに「明治維新以後150年経った今も、日本はその継続する植民地主義によって、近隣諸民族との信頼関係を構築することができないでいるということではないか」と批判した。

 吉田裕さん(一橋大学教授)は、「日本軍兵士』、靖国、そして明治憲法体制」をテーマに提起。

 吉田さんが執筆した『日本軍兵士』(中公新書)の問題意識について語った。 「『日本軍兵士』は、兵士の目線、兵士の立ち位置から戦場の凄惨な現実を再構成するために兵士の身体へと着目した。ミクロな視点とマクロな視点を組み合わせた。戦場のリアルな現実に対する想像力を鍛え上げることが重要だ」と述べた。

 そのうえで「アジア・太平洋戦争期における日本軍の現実」として「全戦没者310万人の約9割は1944年以降の死者だ。指導者の責任の問題があり、遺族のわだかまりへとつながっている。いかに殺されたか。具体的には戦病死者、餓死者の異常な多さ、海没死、特攻死の特異な死、自殺の多さ、傷病兵・投降兵の殺害、食料強奪のための日本軍兵士殺害などだ。兵士たちの死の無残さ、兵士たちのおかれた状況の苛酷さを事実をもって対置することが重要だ。『英霊』にまつりあげることへの拒否へとつながる。兵士たちの加害と被害の関係性をどう考えるかは残された課題だ」と強調した。

 権赫泰さん(韓国・聖公会大学教授)は、「韓日関係:『安保が歴史を殺す』」をテーマに問題提起した。

 「朴政権は日本と歴史的争点である『慰安婦合意』(2015・12)を内外の反対世論を押し切って合意した。この合意は、ラオスで開かれた朴・安倍会談(16・10)で日韓軍事情報保護協定締結(16・11)を確認し、そのために拙速で処理したのだ。つまり、『慰安婦』合意と軍事情報保護協定は、『安保のために歴史を殺した』のである」と指摘。

 さらに「文在寅政権の登場と南北会談を通じた南北対立の緩和の可能性の台頭は、『安保のために歴史を殺した』既存のシステムの廃棄を要求するものである。靖国問題、『慰安婦』問題などの歴史問題の解決の努力が平和秩序の構築の最も
重要な要素だ。『安保を殺し歴史をいかさねばならないという』理由がまさにここにある」と呼びかけた。

 遺族証言では李明九さん(ヤスクニ合祀取消訴訟原告)が父の思い出を語り、「私の父は日本の名前で今も靖国に利用されています。一日も早く父を靖国から解放させてあげ、私もこの苦痛から抜け出したいのです。私はその日まで皆さまとともに頑張って行きたいと思います」と訴えた。

 日本軍「慰安婦」問題解決全国行動のアピール後、コンサート。閉会あいさつを李煕子(共同代表)が行った。

 集会終了後、靖国神社に向かうキャンドルデモに移り、「靖国反対!改憲やめろ!」のシュプレヒコールを九段下一帯にわたって響かせた。

(Y)

案内 : 「明治150年」天皇制と近代植民地主義を考える8.15行動

「明治150年」天皇制と近代植民地主義を考える8.15行動

【日時】 8月15日(水)
14時開場 集会後、デモに出発!
【会場】在日韓国YMCAアジア青少年センター
9階国際ホール
 ※JR水道橋駅、御茶ノ水駅、地下鉄神保町駅

■ 今年の8月15日の全国戦没者追悼式は、明仁にとっては、天皇として最後の式典出席となります。全国戦没者追悼式は、戦争の死者を、戦後日本の発展をもたらした「尊い犠牲者」と賛美することによって、その死を美化し顕彰する儀式にほかなりません。その意味において、軍人・軍属(戦闘協力者)の死者を「英霊」として祀る靖国神社と同質のものです。

■ 8・15反「靖国」行動は、国家による「慰霊・追悼」を撃ち、天皇制の植民地支配、戦争・戦後責任を批判し抜く行動として取り組まれてきました。日本が、戦争法や治安法を整備し、海外における米軍への協力活動など、実際の軍事行動に踏み込んでいる現在、国家にとって「新たな戦争の死者」をどう位置づけ、利用していくかという課題は、ますます現実的なものとなっています。


 国家による「慰霊・追悼」それ自体が、戦争準備の一環をなしているのです。「代替わり」に伴って新たに登場する新天皇が、そこでどのような役割を果し、また果すことが期待されているのかについても問うていかなければなりません。

■ 8・15反「靖国」行動をステップに、「明治150年」から「代替わり」諸儀式に具体的に反対していく運動を強化し、向こう側からの「平成の総括」を批判しぬき、天皇「代替わり」を契機として創り出される天皇制社会の時間と空間に抗していく、私たちの自由を取り戻す闘いを準備していきましょう。

主催 ●「明治150年」天皇制と近代植民地主義を考える8.15行動

【呼びかけ団体】アジア連帯講座/研究所テオリア/市民の意見30の会・東京/スペース21/戦時下の現在を考える講座/立川自衛隊監視テント村/反安保実行委員会/反天皇制運動連絡会/「日の丸・君が代」強制反対の意思表示の会/ピープルズ・プラン研究所/靖国・天皇制問題情報センター/連帯社/労働運動活動者評議会

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