虹とモンスーン

アジア連帯講座のBLOG

反天皇制-反ナショナリズム

報告:11.14 大嘗祭に抗議するナイトイベント『大嘗祭反対!@トーキョーステー ション』

配信:大嘗祭① 11月14日、終わりにしよう天皇制!「代替わり」反対ネットワーク(おわてんネット)は、午後六時半から東京駅前丸の内駅前広場で「大嘗祭に抗議するナイ
トイベント『大嘗祭反対!@トーキョーステーション』」を行い、 200人近くが参加した。

 天皇「代替わり」関連の2019年度予算は、144億円だ。その内訳は、「即位の礼」
(10・22)の中心儀式「即位礼正殿の儀」などに36億円、台風被災に配慮してなどと延期したが強行したパレード「祝賀御列の儀」(11・10)で使うオープンカーに8000万円など使い放題だ。そして「大嘗祭」には27億1900万円で、儀式に使う大嘗宮の建設・解体はゼネコン各社が行う。安倍政権は、天皇家と連携プレーのうえで大嘗祭を国事行為ではなく皇室行事として実施するが、「重要な皇位継承儀式として公的性格がある」として手前勝手に決めつけ国費を支出した。

 すでに安倍政権と天皇家の水面下における綱引きの現れとして、わざわざ秋篠宮が誕生日記者会見(2018・11・30)で天皇制を強化していく観点から「大嘗祭については、これは皇室の行事として行われるものですし、ある意味の宗教色が強いものになります。私はその宗教色が強いものについて、それを国費で賄うことが適当かどうか」などと批判せざるをえない状況に入っていた。

 天皇制の暴力性の一環として多くのマスメディアは、女性差別・身分差別・神道儀式の天皇教儀式である大嘗祭に対して一切批判せず、疑問、揶揄させえもせず、賛美を繰り返した。その中でも憲法違反(政教分離)が明白な大嘗祭強行に対して産経新聞は、あえて「天皇と国民 つなぐ祭祀」(11・15)と強調し、日本会議の百地章を登場させて「大嘗祭への違憲論 解決済み」と押し出さなければならないという不安定性を自己暴露するほどだ。百地は、大嘗祭違憲裁判の判例をあげながら大嘗祭は「皇位継承のため不可欠な伝統儀式」だから特定宗教への援助ではなく公金支出も許されるなどと弱々しく整合性がない論理で居直るしかないのだ。だから百地は秋篠宮発言に触れることができず、日本会議による天皇家に対するアプローチを前提にして暴論を展開しているにすぎない。

 天皇制強化に向けた綱引きは、「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」(2017・6)付帯決議の「女性宮家の創設等」の検討も含めて新たな局面に入りつつある。皇位継承議論の関連で天皇主義の自民党議員を中心に「日本の尊厳と国益を護る会」が「男系男子維持のため旧宮家の男子を現皇室の養子にしろ」(10・23)などと言い出している。当面は、徳仁および天皇家、宮内庁、安倍政権との共謀関係を維持したうえで「即位後朝見の儀」(5・1)、「即位札正殿の儀」(10・22)における「お言葉」で示したように改憲を前提にした新たな天皇像をデッチ上げていくためにたち振る舞っていかざるをえない。

 天皇制強化派の矛盾・問題点を暴き出し、広範な反天皇制戦線を広げていこう。憲法違反(政教分離)の大嘗祭強行に対してキリスト教関係者は、「即位諸儀式は神道儀式。国事行為、公的行為とすることは国民主権、政教分離、憲法尊重の義務に違反する」(11・12)と抗議している。安倍政権のグローバル派兵国家建設に向けた憲法九条改悪の野望と連動した天皇制強化を許さず、安倍政権打倒、天皇制解体運動を押し進めていこう。

皇居に向けて次々と抗議アピール

 午後6時半、広場から約900mさきの皇居では天皇教儀式の「大嘗祭」が行われいる。仲間たちは、大量の公安政治警察と機動隊の包囲と妨害に抗して皇居に向けて「天皇ヤメロ 即位反対」、「大嘗“茶番”祭」「終わりにしよう天皇制!」の横断幕、「インチキ大嘗祭」「税金かえせ」などのプラカードを断固として掲げた。

 抗議行動は、井上森さん(おわてんネット)の開催あいさつから始まり、「大
嘗祭に使われるカネは、27億円だと言われている。台風被害で多くの被災者が出ている。100人以上の人が亡くなっている。被災者、復興のためにカネを使わず、天皇の『代替わり』のために儀式、パレードを行ってきたことに天皇制の本質がある。今、天皇制反対があってはならないものになってしまっている。しかし、天皇制に反対する私たちは、ここにいる。全国にもたくさんの仲間がいる。天皇制によって殺され、奪われ、弾圧されたたくさんの天皇制反対のアジアの人々がいる」とアピール。

 参加者全体で皇居に向けて「大嘗祭反対! インチキ儀式やめろ! 税金返せ! 政教分離守れ! 終わりにしよう天皇制!」のシュプレヒコールを突きつけた。

 次々と発言が続く。

 大分の「天皇問題を考える市民ネットワーク」は、「今日は天皇制に反対する大分、福岡の仲間たちが要請行動を行っている。前代替わりの時から裁判も含めて天皇制反対闘争を行ってきた。大嘗祭で天皇教の教組になったつもりの天皇はいらない。湯水のようにカネを使ういっぽうで、私たちはわずかな年金でどうやって食べていけるのか。おかしいことはおかしいと言い続けていこう」と発言。

 「おっちんズ」の「天皇制はいらないよ」の大合唱は、皇居にも響いていった。

 東京の仲間は、「集会に対して警察は囲み、写真を撮っている。これが天皇制
の暴力だ。以前は天皇制容認だったが、歴史を学ぶことによって反天皇制の立場になった。アジアの民の呪いの声を受け止め、私たちの手で天皇制を葬り去らなければならない」と訴えた。

 静岡の仲間は、「今年は反天皇集会を6回、3回のデモを行った。大嘗祭反対集
会を11月10日に行った。裕仁下血の時は、自粛が強制された。天皇制を考える集会に対して静岡県は会場不使用にした。高裁では、『市民の表現の自由は守られるべきだ』という確定の判決を勝ち取っている。粘り強く天皇制に反対していこう」と発言。

 さらに2020オリンピック災害おことわり連絡会、フェミニストグループ「紅一点」、女性と天皇制研究会、即位大嘗祭違憲訴訟などからアピールが行われた。

 最後に再度、「天皇制はいらないよ」の大合唱を行い、反天皇シュプレヒコールが東京駅前と皇居にわたって響いた。

(Y)

【転載】救援会声明 10・22天皇即位式弾圧★仲間を全員奪還しました!

【救援会声明③ 11/1】
10・22天皇即位式弾圧★仲間を全員奪還しました!
天皇制弾圧ゆるさず11・14大嘗祭反対ナイトイベントへ!


■獄中に11日間も仲間を捕らえながら続けられた「即位祝賀パーティー」

 11月1日、天皇即位式弾圧で不当逮捕され、勾留されていたふたりの仲間をと
りもどしました!やったー!10月25日に先に奪還した仲間もふくめて、3名とも不起訴処分です!無実の仲間を11日間も勾留した警察、検察、裁判所をゆるさない!謝れ!仲間を獄につなぎながら連日「祝賀」パーティーに明け暮れた天皇制を絶対にゆるさない!廃止だ!

 10月22日の天皇即位式反対デモには、500名を超えるひとびとの参加がありました。政府・マスコミの奉祝強制キャンペーンを打ち破って、「祝わない!」「天皇制いらない!」「即位式やめろ!」の声をあげたのでした。首都「戒厳」の2万6千人の警備体制を敷いた警視庁は、デモに凶暴に襲いかかり、3名の仲間を逮捕しました。天皇制反対の声の広がりを、むき出しの暴力を使って押さえ込もうという天皇警察の仕業です!

■天皇制の暴力が明らかに-広がる抗議の声

 72時間の監禁を経て、地検がだした勾留請求を地裁が一度は却下しました。裁判所も勾留をためらうほどの不当逮捕だったということです。ここで1人は奪還できましたが、裁判所は不当にも検察の準抗告を認め、のこり2人にはさらに10日間の勾留がつけられてしまいました。

 被弾圧者は警察の差別的・侮蔑的な取調べに黙秘でたたかいました。弁護団は連日連夜の接見、法的対応、書面作成に全力を尽くしてくれました。救援活動は、デモ当日の警察署抗議を皮切りに、カンパあつめ、警察署前での激励、差し入れ妨害への抗議、10月30日の勾留理由開示公判、地裁前での「なかまをかえせ祭り」、東京地検への抗議など、さまざまな動きを連日展開し、たくさんの仲間とともに弾圧への抗議の声をあげ続け、奪還を勝ち取りました!ツイッター経由で獄中へのたくさんの激励メッセージもいただきました。ありがとうございます!

 勾留理由開示公判で獄中の仲間が「今回の弾圧をうけて、天皇制の暴力性、弾圧の体質に改めて気づかされた」と陳述しました。この弾圧を知った多くの人が同じ思いでいるでしょうし、天皇制の生々しい暴力を初めて知った人もいると思います。ナルヒト天皇制が、その即位式の日に反対デモを弾圧して始まったことを、わたしたちは絶対に忘れません。

■11・14大嘗祭反対ナイトイベントへ!みんなあつまれ~!

 11月14日には、天皇が「皇祖神アマテラス」と共食するという最重要の宗教儀式「大嘗祭」が皇居で夜を徹して行うことが予定されています。一晩の儀式のために27億円もの税金をつかって、天皇の神格化をもくろむ政教分離違反の宗教儀式が行われようとしています。

おわてんねっとは、この大嘗祭に抗議するナイトイベント「大嘗祭反対!@トーキョーステーション」を11月14日18:30~東京駅前丸の内駅前広場で行います!

天皇制弾圧をはねかえし、「終わりにしよう天皇制!」の声をもっともっと!なかまたち!引くなー、押せ押せ!

      

2019年11月1日 「10・22天皇即位式弾圧救援会」
「救援カンパをよろしくおねがいします」
  弁護団は大奮闘してくれました!
最低限の弁護士費用をお支払いしたいのですが、不足してます!
カンパを引き続きよろしくおねがいします!

◆救援カンパの送り先→【郵便振替00100-3-105440】 「救援連センター」あて 
※共用の宛先です。「10・22天皇即位式弾圧救援カンパ」と必ずご明記ください。

報告:東京戒厳令を打ち破れ!10.22 即位式反対デモ 3人の不当逮捕糾弾!

10.22反天デモ 10月22日、終わりにしよう天皇制!『代替わり』反対ネットワーク(おわてんねっと)は、ニュー新橋ビル地下ニュー新ホールで「東京戒厳令を打ち破れ!10.22 即位式反対デモ」の前段集会を行った。さらに午後1時から行われている天皇の即位宣言ショー、国事行為と称して違憲(政教分離原則違反)が明白である「即位札正殿の儀」を演じている皇居に向けた抗議デモを500人以上の参加者で断固として貫徹した。

 国家権力は、天皇即位式反対を掲げる反天皇制デモに対する報復として3人の仲間を不当逮捕した(10月25日、1人奪還)。この暴挙を糾弾し、仲間たちの即時奪還を勝ち取り、反天皇制運動の包囲によって権力犯罪を暴き、追及していく。救援会声明

 安倍政権は、「即位式」に対して約26000人の警察を動員して首都戒厳体制を敷いた。なぜならば約50カ国の外国要人を招き、国内はもちろん国際的な政治ショーとしてメディアをフル動員させて演出し、なんとしてでも天皇即位総賛美の「即位式」を作り上げねばならなかった。

 ところが、公然と「即位礼も大嘗祭も憲法違反だ!天皇即位式に反対しよう!」を掲げる「おわてんねっと」デモの登場によって、その目論見は崩れ、その報復として最初から不当なデモ規制・弾圧態勢を敷き、「封じ込め」を策動してきた。デモの左右に機動隊を配置するサンドイッチ規制、デモの先頭と後尾に対する不必要な介入などを繰り返してきた。

 通常のデモよりも、速攻でデモ参加者を逮捕する態勢を作ってきた公安政治警察も大量配置してきた。つまり、デモに対する不必要な暴力的挑発を行い、デモ破壊を強行してきたのである。「おわてんねっと」のデモ、反天皇制運動に対する圧殺を跳ね返し、国家権力に不当逮捕・弾圧を強行した責任をとらせる。

 天皇即位関連儀式は、総額166億円をかけて11月14日の皇位継承儀式「大嘗祭」など来年4月まで行われる。パレード「祝賀御列の儀」は、「台風19号の甚大な被害を考慮」して11月10日に延期した。なぜ「甚大な被害を考慮」するならば一連の即位儀式に支出するカネ全額を被災地・住民にまわさないのだ。改憲を射程にした安倍政権と天皇制の維持・強化をねらう天皇一家にとってそんなことは絶対できない。その共謀共犯関係を居直り的に押し出したのが「即位札正殿の儀」での天皇徳仁の「お言葉」であり、安倍首相の「寿詞」だ。

 天皇徳仁の「お言葉」では、従来通り、明仁元天皇が天皇制と裕仁の戦争犯罪を棚上げにし、アジア・太平洋などの民衆に謝罪することもなく、欺瞞的な「平和主義」天皇像をつくりあげてきた手法を踏襲していくことを表明した。さらに、5月1日の「即位後朝見の儀」の「お言葉」と同様に、「日本国憲法」の「日本国」を使わず、「憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓います」と述べ、あえて自らの任務を再確認しているようにみせている。ところが明仁前天皇は、これまで「お言葉」において「日本国憲法を守り、これに従って責務を果たす」と述べてきたが、徳仁はこの部分は踏襲していないのだ。

 安倍首相の「寿詞」では、「日本国憲法にのっとり、象徴としての責務を果た
される」と述べ、徳仁とバランスをとろうとしていている。つまり、明らかに2人は、現行の「日本国憲法を守り」と述べず、徳仁が改憲を前提にした憲法に「のっとり」という意味を込めて述べることを、示し合わせて使ったのである。安倍と首相官邸、天皇一家と宮内庁の下準備を周到に行ったうえで、かつそのような共謀共犯関係を隠すこともなく、改憲を射程にした連携プレーを演じたのである。

 「即位式」は、安倍政権のグローバル派兵国家建設に向けた憲法九条改悪の貫
徹と天皇制を強化するために位置づけられ、連動して2020東京五輪キャンペーン、差別・排外主義を貫くナショナリズムを煽りながら民衆統合の強化のためのイベントであることをあらためて示したのである。

 集会は、京極紀子さん(おわてんねっと)の司会あいさつではじまり、『おわてんねっとは、天皇代替わり』に対して、この一年間、全力で闘っていこうと結成した。首都圏の仲間たちを中心に粘り強く積み上げてきた。4月30日〜5月1日の即位式に対しては、反天ウィークとして5日間の連続行動を取り組んだ。5月1日は、ここから銀座デモを500人で行った。今日の闘いは、反天皇闘争の後半戦の始まりだ。午前中から天皇制の神道儀式が国事行事として強行している。本日は、大阪、静岡など全国各地で闘われている。私たちも全力で今日、闘いぬこう。パレードが延期になったが、ならば儀式を全部やめてしまえ!」と発言した。

 死さん(おわてんねっとツイッター仲間)は、「天皇制がどれだけの人の尊厳を踏みにじっているのか。反天皇制を掲げると『いやなら日本から出ていけ』と言われる。天皇制は廃絶しかなく、日本こそ出ていけと言いたい。天皇制はぬぐいきれない侵略の血にまみれている。息苦しさをたどれば天皇制、家父長制、資本主義、侵略主義にたどりつく。日本こそ私から出ていけ。『日の丸』は掲げない、燃やす!天皇制廃絶」とアピール。

 斉藤たまみさん(日本キリスト教団神奈川教区社会委員会ヤスクニ・天皇制問
題小委員会/バスストップ から基地ストップの会)は、「キャンプ座間基地反対の取り組みとともに反天皇制の取り組みを行っている。私はクリスチャンだが、宗教が国家と結びつくことはおことわりだ。武力ではなく話し合いで解決していくことを願っています。基地や軍備にお金をかけるのではなく、基地を一つ一つなくしていくことだ。天皇制を終わりにしましょう」と発言。

 続いて、反天皇制・即位式反対の決意表明が五郎丸さん(武蔵野市などで活
動)、アナルコ・フェミニズムぐるーぷ・紅一点、大山千恵子さん、「表現の不自由展・その後」の再開をもとめる愛知県民の会、大分の「天皇問題を考える市民ネットワーク」から行われた。

 最後に、「おっちんズ」の反天皇制の唄を参加者全体で合唱し、銀座デモに向
かった。

(Y)



【転載】救援会声明 10・22天皇即位式反対デモでの3名不当逮捕を許さない

救援会声明 
10・22天皇即位式反対デモでの3名不当逮捕を許さない
早期奪還への支援と救援カンパをお願いします!!


■天皇即位式のための厳戒態勢のなかでの不当逮捕

 2019年10月22日、新天皇ナルヒトの即位式が皇居で行われました。台風の被害もつづくなか、世界各国からの400人もの招待客を招き、莫大な税金を費やし、2万6千人の警察官が厳戒態勢をつくりあげるなかで強行された即位式でした。高御座から即位を告げるナルヒトとそれに応える万歳の声は、主権在民と政教分離を破壊する、まさに天皇制にふさわしい儀式でした。

 「終わりにしよう天皇制!『代替わり』反対ネットワーク(おわてんねっと)」は、この日、新橋から銀座にいたる「10・22天皇即位式反対デモ」を決行しました。500名をこえる参加者は、「祝わない」「税金かえせ」「即位式中止を!」などと書いたプラカードを手にして抗議の声を上げました。デモカーからは歌が流れました。

警視庁は、20年ぶりに設置されたという「最高警備本部」による弾圧態勢を背景に、この日のデモへの敵対的妨害を露骨におこないました。デモを両側から規制する重装備の機動隊は、参加者に手をだして腕をつかみ、押し、耳元で「早く進め!」と大声を張り上げるなどの妨害をくりかえしました。

逮捕弾圧は立て続けに起こりました。機動隊の妨害に「触るな」と抗議していた仲間3名が、突然「公妨!」「確保!」のかけ声とともに機動隊に体を押さえ込まれ、地面に引き倒され、逮捕されてしまったのです!白昼の不当逮捕です。デモ参加者は弾圧抗議の声もあげつつ、最後まで即位式反対デモをやり抜きました。

■弾圧とともにはじまったナルヒト天皇制

10月22日の新たな天皇制弾圧は、ナルヒト天皇制もまた、暴力と弾圧とともに歩むことを鮮明に示しました。「即位恩赦」の一方で3名の仲間を捕らえ、他にも何件もの即位弾圧がかけられるなか、即位式がおこなわれたのです。

天皇制が弾圧とともにあったのは戦前のことだけではありません。政治的自由が憲法で保障された戦後においても、天皇制反対者に対するでっちあげ逮捕や、尾行などの人権侵害、そして右翼テロが繰り返されてきました。

世界から不当弾圧と歴史の改ざんを少しでも減らすために、日本天皇制は一刻も早く廃止しなくてはなりません。

■救援カンパを!抗議を!天皇制廃止を!

3名の仲間は、築地署、湾岸署、大井署に分散留置され、「取り調べ」と称した警察の嫌がらせを受けています。突然日常生活から切り離され自由を奪われ、不安でいっぱいだと思います。孤独な獄中での闘いには、たくさんの皆さんがこの天皇制弾圧を自分のこととして受けとめて、支援を寄せてくださることが何よりの力になります。

弁護士費用、反撃のための救援カンパを寄せてください。警察に抗議電話をかけてください。救援会が呼びかける行動に参加してください。そして天皇制廃止のための道のりをともに歩みましょう!

弾圧粉砕!警察は仲間を今すぐかえせ!天皇制の即時廃止を!

2019年10月24日 「10・22天皇即位式弾圧救援会」

◆救援カンパの送り先→【郵便振替00100-3-105440】 「救援連絡センター」あて 
※共用の宛先です。「10・22天皇即位式弾圧救援カンパ」と必ずご明記ください

◆抗議電話先→ 築地署03-3543-0110 大井署03-3778-0110 湾岸署03-3570-0110 (番号前に「184」をつけて非通知に)

◆救援会の情報は、「おわてんねっと」のブログ(http://han.ten-no.net/)、
ツイッターアカウント「おわてんねっと」で御確認ください。

【おわてんねっと今後の行動】

11月14日 大嘗祭反対!@トーキョー・ステーション 18:30 東京駅丸の内駅前広場

12月7日  終わりにしよう天皇制2019大集会・デモ 午後 千駄ヶ谷区民会館

報告 「日の丸・君が代」強制反対!10.23通達撤回!学校に自由と人権 を!10.20集会

配信:10.20「日・君」反対 10月20日、学校に自由と人権を!10・20集会実行委員会(10・23通達関連裁判訴訟団・元訴訟団 /13団体)は、日比谷図書館文化館で「憲法を変えさせない! 誰も戦場に送らせない! 『日の丸・君が代』強制反対! 10・23通達撤回! 学校に自由と人権を! 10・20集会」を行った。

 2003年、石原都知事が新自由主義と国家主義教育推進に向けて東京教育委員会
が10・23通達(卒業式・入学式などで「日の丸・君が代」を強制)を強要してから16年がたった。都教委は、「君が代」斉唱時の不起立・不伴奏等を理由にのべ483人の教職員に対して処分を強行してきた。小池都政も都教委路線を継承し、卒
業式で不起立を理由とした処分を行っている。「日の丸・君が代」強制は、都立看護専門学校や首都大学東京にも拡大しようとしている。安倍政権による学習指導要領改悪による小中学校の「道徳」の教科化、高校の科目「公共」の創設、教育勅語の教材化容認等と連動したものだ。

 集会は、10・23通達関連訴訟団結・元訴訟団が大同団結し、10・23通達撤回!「日の丸・君が代」強制に反対し、「憲法を変えさせず、誰も戦場に送らせない」運動を広げるために設定した。

 実行委員会の近藤徹さん(「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会 )が開会あいさつを行い、「都教委は、減給処分を取り消された18人の現職の都立学校教員を再処分(戒告処分)するという暴挙を行った。2013年3月の卒業式以降、最高裁判決(累積加重処分の歯止め)に反し、不起立四回以上の特別支援学校、都立高校の教職員を減給処分にした。被処分者に対する『再発防止研修』を質量ともに強化している。被処分者・原告らは16年間、、都教委の攻撃に屈せず、法廷内外で学校現場で粘り強く闘いを継続している」と発言した。

 各訴訟団が紹介された。紹介メッセージには、裁判闘争の報告と今後の闘いに向けた決意表明。なかでも「東京・教育の自由裁判をすすめる会」はメッセージの結びとして、「政府は、閣議で、天皇の即位を内外に宣言する『即位札正殿の儀』で各省庁が祝意を表わすため国旗を掲揚することを決め、自治体、学校、会社で国旗掲揚への協力を求めています。これは国民主権と相容れず、憲法の定める『国事行為』とは異なる政治的意図に利用されており反対です」と強調している。

 望月衣塑子さん(東京新聞記者)は、「民主主義とは何か?安倍政権とメディア」をテーマに講演した。

 冒頭、望月さんの原案である映画「新聞記者」(若手新聞記者と若手エリート
官僚の格闘を描き、権力の闇を暴き出そうとする社会派サスペンス)、望月さんを追った森達也監督の「i新聞記者ドキュメント」を紹介。

 続けて、「表現の不自由展・その後」補助金不交付問題と菅官房長官とのやり
などを通して安倍政権と首相官邸の強権化の推移を明らかにした。さらに萩生田文書(公平・公正・中立な報道を/2014年11月)と首相官邸をクローズアップし、報道に対して萎縮効果を狙った恫喝や記者会見時での望月質問圧殺策動の実態などを批判した。

 そのうえで「権力とどう向き合うか。安倍政権中枢は、裸の王様だ。そもそも
メディアの役割とは、権力の監視、チェックだ。戦争をさせないことだ」と結論づけた。

 浪花の歌う巨人・パギやん(趙博)のライブ&トーク。

 渡辺厚子さん(元アイム89組合員、東京「君が代」裁判原告)は、「ILO・ユネスコ勧告『日の丸・君が代』強制にNO!―教育の自由、教員の自由、子どもの自由―」をテーマに特別報告を行った。

 渡辺さんは、「皆さん、とってもうれしいニュースについて報告します」とあ
いさつし、「『日の丸・君が代』強制に対する是正勧告が、国際労働機関(ILO)と国連教育科文化機関(ユネスコ)双方で承認・採択され、公表された(2019年6月)。国際機関から『日の丸・君が代』強制への是正勧告が出されたのは、初めてのことである」と強調した。

 「勧告は、①教職員の市民的不服従の権利を認めた ②懲戒のしくみ、懲戒審査期間への同僚教員・教員団体の関わりを促している。 ③再発防止研修への警告として懲罰手段として研修を用いるな、と戒めている。 ④障がい児の人権を『その他の検討事項』として特設し、『教員と障がいをもつ生徒にとって困難を生じる状況が発生しかねないと憂慮する』『愛国的式典に関する要件を再検討すること』と勧告した」と紹介した。

 「だが文科省は、勧告を和訳せず、関係の地方自治体にのみ英語のまま勧告を
伝える。ユネスコは日本の国内法を理解せず勧告を出した、などと不誠実対応を続けている。文科省の居直りを許さず、勧告の実現に向けて市民運動をつくり出そう。天皇代替わりの行事に関しても、よりいっそう国家主義的な『日の丸・君が代』強制がまかりとおっている。今回の勧告を貴重な武器にして、再び天皇制公教育に支配されるような教育をさせないように力をつくして止めていこう」とアピール。

 最後に集会アピールを採択し、都教委に対する「10・23通達撤回」などの「請願行動」が呼びかけられた。

(Y)

報告:みんなで議論する! 東京パラリンピック! ただし、アンチ(9月8日)

東京パラリンピック 9月8日、2020オリンピック災害おことわり連絡会は、アカデミー茗台学習室で「みんなで議論する! 東京パラリンピック! ただし、アンチ」を行った。

 連絡会は、パラリンピック開催(2020年8月25日~9月6日)1年前にあたって様々な角度からパラリンピックを検証するためのステップとして企画した。論点としては、例えば、「競技であるかぎり差別の助長につながらないか」「競い合わないスポーツはありうるのか」などを設定した。

 すでに連絡会は、そのためのアプローチとして「反東京オリンピック ガイド」の「14 パラリンピックと優生思想」で「『障害者』スポーツの多くは、障害の程度や種類によって細かくクラス分けされています。秒単位で勝敗を争う世界の発想は、障害の軽重によって、能力の高低によって人々を序列化するのが前提です。人々はそれぞれの『障害』の軽重、能力の高低に沿って『分をわきまえる』ことが当然のように求められるようになります。これはナチスドイツが国策として『障害者』を抹殺した優生思想の発想となんら変わるところはありません」と批判。

 また、「『障害者』たちは、パラリンピックとは関係ないところで、自然発生的にスポーツを含む様々なことを工夫しながら楽しんできました。また、共生共学の空間の中では、『障害』のある子ども、ない子どもが知恵を出し合いながら色々なことを一緒に行ってきました。パラリンピックと『障害者』スポーツの称揚は、スポーツ以外のことを行っている人々の姿を不可視化し、共に生きている人たちの存在を後景化していきます」と強調している。

 そのうえで学習会の呼びかけでは「『健常』という『国民の責務』を果たさな
い、つまり戦争に行けないという『非国民』の範疇から脱出するための装置の一つとしてパラリンピックがあるのではという議論、皇室による観戦と慰労、オリパラ道徳教育、感動の共生、高額な義肢器具、オリパラの一体化など、パラリンピックが記録やメダルをともなう国威発揚に政治利用されていないかといった問題についても、みんなで議論したいと思います」と呼びかけた。

 問題提起を北村小夜さん(障害児を普通学校へ全国連絡会)、岡崎勝さん(自由すぽーつ研究所)が行った。

 北村さんは、「分けるな(パラリンピックは障害者差別を助長する)と言う立
場から」というテーマ。

 資料として「『障スポ』と歩む皇室」(朝日/18・10・12)、「東京パラリンピック 22競技540種目」、「障害区分(障害の種類・程度)」、「2018全国障害者スポーツ大会出場選手申込」などを材料にしながパラリンピックが抱える「差別・選別」などの問題性を浮き彫りにした。

 とりわけ北村さんは、「しばしばパラリンピックについて発言してきたのは、障害者や家族が生きて行くための要求をしていく中でしばしば恩恵に甘んじなければならない場面を見てきたからです。それは深い所で天皇制につながっています。皇族たちは障害児・者に対しては『憐み』を惜しみません。それがパラリンピックには露骨に表われます。感動、慈愛と同じ路線上に在る健常者は、頑張る障害者に感動し、できない障害者を憐れみます」と問いかけ、健常者と障害者の関係と差別のあり方、天皇制統合装置の反動性を暴いた。

 さらに、「『パラリンピック』が正式名称になり『もう一つのオリンピック』という考えが定着してきた。こうして大会ごとに整ってきたように見えるが、よく見ると障害者の振り分けの基準が整ってきたということである。制度が整い優れた能力の先主が現れればできないことを弁えざるを得ない障害者が明らかになる。それを無視するのが競争の理である。排除が進み、人々の心のバリアフリーも障害者の能力を過小評価するか過大評価するかに二極化されかねない」ことを明らかにした。

 岡崎さんのテーマは、「パラリンピックっていいものなの? スポーツにとっての『障害』を考える」。(この日、台風15号の影響で会場参加ではなく電話での報告となった)。

 冒頭、「教員という仕事で、障害を持った子どもたちと長い間付き合ってきたけれど、体育やスポーツの授業や指導の場面で、彼らと向き合うときは、体育やスポーツとは何か?という本質的な問いなしですまされなかった。オリンピック批判はスポーツ批判や社会批判として成立しなければならないけれど、パラリンピックも同様なのだと思う。『障害者スポーツ』について少し考えてみたい」と述べ、次のような問題提起を行った。

 「パラリンピックのスポーツとは、人間を障害者と健常者にカテゴリー化することと同一視することである。さらに掘り下げれば、①競争原理と排除の原理の中に感動を求めている ②費用対効果、宣伝効果によってスポーツの社会モデルを構築していく。資本の論理。 ③スポーツの意義を障害を持つ人にも強制していく。教育の論理。④「障害者への理解」を「障害者の『克服』を志向する」こととセットにする。勤勉効率。 ⑤障害「用」スポーツの囲い込みと分断。肢体と知的。障害の微細な分類。 ⑥「健康な障害者」イメージの固定化と暗黙の強制と動員。総動員体制などの問題が存在している―などと分析する視点をあげることができる」と述べた。

 さらに「オリンピックとパラリンピックの同一性と『協力』」、「障害者スポーツを見るまなざし」について取り上げ、「いずれも格差序列を前提としており、権力行為そのものだ。『健常』とは何かとして問われている」と訴えた。

 討論では、「運動会そのもののあり方、必要性があるのか」、「れいわ新選組
の積極性と今後の課題」、「障害者による『健常者社会』の告発、諸要求実現、あらゆる場でアプローチしていく踏みこみの必要性」などの論点などが様々な経験談の紹介も含めて提起され、明日に向けたリアルな論議が行われた。これからの1年間、パラリンピックに対する問題提起を継続して行っていくことを参加者全体で確認した。

(Y) 

報告:8.10 「平和の灯を!ヤスクニの闇へ 」キャンドル行動

配信:ヤスクニ 8月10日、「平和の灯を!ヤスクニの闇へ 」キャンドル行動実行委員会は、水道橋の在日本韓国YMCAで「2019 今、ヤスクニと植民地責任 なぜ加害者が被害者ヅラできるのか」をテーマにしたシンポジウム集会を行い、ヤスクニ抗議のキャンドル行動も含めて400人以上が参加した。

 開会のあいさつが今村嗣夫さん(共同代表)から行われ、「アジアの証言集会」(1978年4月)での台湾出身戦死者の遺族によるヤスクニ合祀取消しの取り組みを紹介しながら、「キャンドル行動は、毎年1回一四年間続けている。転換する朝鮮半島、東アジア情勢の下で、日本と周辺諸国との関係再構築の方向性を探っていかねばならない。ヤスクニ『合祀』拒否しているアジアの遺族のさまざまな苦悩を想起して、今日もまたキャンドル行動をつづけましょう」と発言した。

シンポジウムに移り、以下の4人のパネリストから問題提起が行われた。

 高橋哲哉さん(東京大学教授)は、「植民地主義をやめるという課題」というテーマから①〈私たち〉の現在地②安倍政権と植民地主義③日韓関係の現在について提起した。

 さらに徴用工裁判大法院判決を取り上げ、「1965年の日韓請求権協定は、日本側は一切の植民地支配を認めずに結んだ。そのことを「完全かつ最終的に請求権問題が解決された」と言っているのが安倍政権だ。判決は、不法な植民地支配の下で反人道的な行為として行われ、それに対する慰謝料として請求されているのだから正当であると判断した」と述べた。

 また、「日本政府は、「国と国との協定によっては、個人請求権は解消しない被害ことを日本政府は広島の被爆者の米国に対する請求とか、シベリア抑留の被害者のソ連に対する請求とかで関連して述べてきた。外務省の条約局長も日韓条約請求権協定についても個人請求権は解消されていないと答弁している」ことなどを明らかにし、安倍政権の不当性を批判した。

 竹内康人さん(歴史研究者・強制動員真相究明ネットワーク)も「植民地支配と強制動員」というテーマから韓国・徴用工裁判大法院判決の意義について、①戦争被害者個人の企業に対する賠償請求権を認め、強制動員企業の法的責任を目地 ②日韓請求権協定では強制動員の損害賠償は未解決 ③戦争被害者の尊厳を回復、市民の正義を実現したことを強調した。

 そのうえで「強制動員に関わり、その歴史を継承する日本企業は、その事実を認知し、日韓政府とともに解決に向けて共同の作業を行うべきだ。被害者賠償に応じ、和解をすすめるべきだ」と提起した。

 渡辺美奈さん(女たちの戦争と平和資料館館長)は、「植民地支配と『慰安婦』」を取り上げ、「戦地の慰安所に連れていかれた植民地の女性たち」や「植民地朝鮮内で日本軍の『慰安婦』にされた女性たち」を浮き彫りにし、①戦争責任と植民地責任②戦時性暴力と植民地支配下の性暴力③植民地公娼制度と日本軍の慰安所の連続性を批判した。

 金世恩さん(日本製鉄強制動員訴訟原告代理人・弁護士)は、「植民地支配を裁いた大法院判決」の現状について報告し、「強制動員は、日本政府の朝鮮半島に対する不法的な植民地支配及び侵略戦争の遂行と直結した日本企業の反人道的な不法行為である。判決は、解決できなかった問題を深く調べ、今でもこれをきちんと解決する機会とするべきである」と訴えた。

 続いて、韓国人遺族証言、台湾の合祀反対を取り組む仲間のビデオメッセージ、日韓若者アピールのダンス。

 特別アピールが日本軍「慰安婦」問題解決全国行動、即位・大嘗祭違憲訴訟の会、「韓国は『敵』なのか」声明の会の内田雅敏さん(共同代表)から行われた。

 さらにトリエンナーレ「表現の不自由展・その後」で「平和の少女像」を出品した彫刻家・キムソギョンさんが登壇し、展示中止などについて批判した。

 コンサートに移り、ジンタらムータ、ソン・ビョンフィさん、ハン・チュンウンさんが熱演した。
 最後に徐勝さん(共同代表)が閉会あいさつした。

 集会終了後、ヤスクニ抗議のキャンドル行動に移り、神田一帯にわたってシュプレヒコールを響かせた。

(Y)


報告:天皇に平和を語る資格なし 国家による『慰霊・追悼』反対!8・15行動

8.15 8月15日、終わりにしよう天皇制!『代替わり』反対ネットワーク(おわてんねっと)は、「天皇に平和を語る資格なし ―国家による『慰霊・追悼』反対!8・15行動―」が行われた。

 すでに日本武道館では、全国戦没者追悼式が行われている。新天皇・徳仁が即位後初めて式に参加する。国家による慰霊と追悼が強調される儀式に抗議してきた反天皇勢力は、この日も式に向かって抗議の意志をたたきつけた。

 そもそも戦没者追悼式は、安倍政権のグローバル派兵国家建設に向けた憲法九条改悪を貫徹するために天皇代替わりと2020東京五輪キャンペーン、差別・排外主義を貫くナショナリズムを煽りながら民衆統合の強化と連動したイベントだ。

 天皇徳仁は、安倍政権との連携プレーを常に前提にした「おことば」において前天皇明仁が使ってきた「深い反省とともに」を「深い反省の上に立って」と言い換えたうえで、「再び戦争の惨禍が繰り返されぬこと」などと述べた。明らかにアジア・太平洋などの民衆に謝罪することもなく、欺瞞的な「平和主義」天皇像を踏襲し、新たな天皇像に向けて立ち振る舞った。

 つまり、日米安保体制下、米軍の派兵作戦に参戦してきた自衛隊の「実績」を覆い隠す任務を担ってきた天皇制装置の役割、これからも天皇制の植民地支配の犯罪、戦争・戦後責任からの逃亡について居直り続けていくことの宣言でもある。天皇ナルヒトの反動的役割をメディアは一斉に讃え、挙国一致を演出しぬいた。
 
 安倍晋三首相にいたっては、「式辞」において「アジア諸国への加害と反省には七年連続で触れなかった」(朝日8・16)と揶揄されるほどに日本の植民地支配と侵略戦争犯罪を無視した。それだけではない。安倍は、「先の大戦では……広島や長崎での原爆投下、東京をはじめ各都市での爆撃、沖縄における地上戦などで、無残にも犠牲となられた方々」(首相官邸)と初めて触れたが、広島・長崎が要求する核兵器禁止条約への署名、沖縄民衆が要求する辺野古新基地建設反対について一言も取り扱うこともしなかった。まさに居直りそのものだ。

 安倍は、中国、韓国などの反靖国抗議を抑えるために靖国神社に玉串料の奉納と閣僚に参拝を行わせなかった。このジグザグに対して靖国神社境内での「戦没者追悼中央国民集会」(英霊にこたえる会、日本会議主催)は、「天皇陛下のご拝実現に向け、首相や閣僚の参拝の定着を求める」(産経)などと抗議のボルテージを上げ、櫻井よしこは「国家の基盤である憲法をきちんと改正していこう」
(同)と叫ぶしかなかった。

 天皇代替わりと2020東京五輪キャンペーンの真っ只中、安倍政権と天皇制、右派勢力の共犯関係を暴きだし、反天皇闘争を強化していこう。

 集会は、松井隆志さん(大学教員・『季刊ピープルズ・プラン』編集委員)による「〈戦後〉批判 戦争責任問題との関連で」というテーマの講演から始まった。

 松井さんは、①「戦後」への攻撃②問題含みの「戦後」③天皇制の存置によって「戦後」に何がもたらされたか④象徴天皇制の能力と欺瞞性を高めた「平成流」などについて分析。

 そのうえで「新天皇・徳仁は、解釈改憲を前提とした『合憲』路線だ。即位時に『常に国民を思い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり』という発言に現れている。今後、女性天皇、政教分離、歴史認識問題が浮上せざるをえない。本来であれば戦争批判であるべきだった『戦後』に居場所はなかった天皇制を継承する以上、その欺瞞をなくすことはできない」と批判した。
 
 参加団体のつくば・戦時下の現在を考える会、4・23天皇の出迎え・見送りに子どもたちの動員に抗議する八王子市民有志(根津 公子さん)、12・12靖国神社抗議見せしめ弾圧を許さない会、「2020オリンピック災害」おことわり連絡会、即位大嘗祭違憲訴訟の会、自衛隊・米軍参加の東京都・多摩市総合防災訓練に反対する実行委員会からアピールが行われた。

 さらに、おわてんねっとから「声明 あいちトリエンナーレ『表現の不自由点・その後』への天皇制弾圧に抗議し、反天皇制の闘いへの参加を訴える」が読み上げられた。

 最後に集会宣言を確認し、おっちんズの「天皇制はいらないよ」「天皇に平和を語る資格なし」の唄を参加者全体で合唱した。

 デモに移り、九段下交差点から靖国神社に向けて「全国戦没者追悼式反対!靖国神社は戦争神社!即位の礼も大嘗祭もいらないぞ!」のシュプレヒコールを繰り返した。途中、スコールのような豪雨になってしまったが、参加者は最後まで力強くデモを貫徹した。なおデモ参加者は、320人を超えた。

(Y)

案内 8/10 平和の灯を!ヤスクニの闇へ 第14回キャンドル行動

8/10 平和の灯を!ヤスクニの闇へ 第14回キャンドル行動

 現実を見つめ、この国のあり様を問い直していく必要があります。
 転換する朝鮮半島、東アジア情勢の下で、日本と周辺諸国との関係再構築の方向性を探っていかねばなりません。
 2019年ヤスクニキャンドル行動を、このことを考えていく場にしていきます。


平和の灯を!ヤスクニの闇へ 第14回キャンドル行動
と き:8月10日(土)開場 13:00 開始 13:30〜18:30
    キャンドルデモ 19:00〜
ところ:在日本韓国YMCA
    東京都千代田区神田猿楽町2-5-5
    アクセス→http://www.ayc0208.org/hotel/jp/access-access.html
内 容:
・シンポジウム「今、ヤスクニと植民地責任−なぜ加害者が被害者ヅラできるの
か?−」
 パネリスト:
  高橋哲哉さん(東京大学教授)「ヤスクニと植民地責任」
  竹内康人さん(歴史研究者・強制動員真相究明ネットワーク)
        「植民地支配と強制動員」
  渡辺美奈さん(女たちの戦争と平和資料館館長)
        「植民地支配と『慰安婦』」
  金 世恩さん(日本製鉄強制動員訴訟原告代理人・弁護士)
        「植民地支配を裁いた大法院判決」
・遺族等の訴え:韓国/日本/沖縄の遺族等
・諸団体からのアピール:「慰安婦」問題解決全国行動
            戦争させない1000人委員会
            ほか
・コンサート:ジンタらムータ、ソン・ビョンフィさん、ハン・チュンウンさん
参加協力券:1000円
主 催:平和の灯を!ヤスクニの闇へ キャンドル行動行動実行委員会
    共同代表:今村嗣夫、内田雅敏、大口昭彦、金城実、菅原龍憲、
         鈴木伶子、辻子実、徐 勝、野平晋作、服部良一、
         高金素梅、飛魚雲豹音楽工団、李熙子
連絡先:四谷総合法律事務所
    E-maiL peacecandle2006@yahoo.co.jp
    TEL 03-3355-2841
    FAX 03-3351-9256
    HP http://peoce-candle.net/

案内 国家による「慰霊・追悼」反対! 8/15行動

国家による「慰霊・追悼」反対! 8/15行動

【日時】
2019年8月15日(木)
  ■13:00 開場
  ■16:30 デモ出発(予定)
【講演】
 松井隆志 さん(大学教員)
 「戦後論再考〜慰霊追悼問題を中心に」(仮)
【場所】
 在日本韓国YMCA 9階ホール(東京都千代田区猿楽町2丁目5-5)
 
【主催】終わりにしよう天皇制!『代替わり』反対ネットワーク(おわてんねっ
と)
http://han.ten-no.net/?p=593



★アジア ・ 太平洋戦争のこの国の最高責任者だった、 昭和天皇 ・ 裕仁。
天皇制の戦争責任 ・ 植民地責任を糊塗するべく振舞った、 前天皇 ・ 明仁。

★そもそもこの国は、 「明治」 以来のおよそ150年間、天皇の名のもと侵略戦争を行い、植民地支配を行って、 平気な顔をし続けている。

★今年の8月15日、 新天皇・徳仁が、即位後初めて全国戦没者追悼式に参加し「おことば」 を述べる。 国家による慰霊と追悼が強制される儀式の場で、 ヌケヌケと天皇の地位を継ぎ居座る者が、 一体何を話すというのか!?

★天皇に平和を語る資格なし!
そして国家は、 慰霊と追悼ではなく、 謝罪と補償を!


 

報告:7.23 オリンピック・ムーブメントvsオルタ・グローバリゼーション・ムーブメント

配信:アタック 7月23日、ATTAC Japan(首都圏)は、文京シビックセンターで2020東京オリンピック・パラリンピック開催一年前にあたって「オリンピック・ムーブメント sv オルタ・グローバリゼーション・ムーブメント」をテーマに二人のフランスからのゲストを迎えて反オリンピックの問題提起を受けた。

 フレデリック・ヴィアルさんは、attacフランス(1999年)に参加し、様々な社会運動を取り組み、「2024パリオリンピック反対の会」を創設(2017年)し、会長を担っている。発言要旨別掲。

 ダニエル・シモネさんは、「2024パリオリンピック反対の会」のメンバーであり、またパリ市議で来年のパリ市長選挙に「オリンピック反対」を公約にして立候補予定だ。

 ダニエル・シモネさんは、「オリンピックは大都市の金融化を加速化させる。例えば、交通インフラの整備も人の移動のためではなく土地の価格を上げるために行われている。また、企業がオリンピック開催中の一五日間のためにいかに利益を上げられるかを追求し、色々なプロジェクトを推し進めるための言い訳に使われる。こんなオリンピックを中止させるために住民投票を行えと要求している。

開催地となる市民と手を結ぶことは重要だ」と強調した。通訳は、稲葉奈々子さん(上智大学教授)。

 2人の提起を受けて、質疑応答を行い、今後のオリンピック反対運動に向けた方向性を深めていった。
(Y)
 
 フレデリック・ヴィアルさんの問題提起

 オリンピックに反対する理由を上げる。
 パリ市長のイダルゴは、候補者だった時は、反五輪を掲げていた。ところが当選した後、反五輪をやめてしまった。私は、これに対して憤りを感じて反五輪運動に参加した。オリンピックは、旧体制のままで壁にぶちあたっているにもかかわらず、生き延びようとしている。そもそも公的オカネを私的な目的に流用していることが第1の反対すべきところだ。

 どこでも同じだがオリンピック予算にしても真剣に作られておらず、信用できない内容だ。東京オリンピックは、予定していた予算よりも爆発的に増えている。そのようなあり方がフランスにも影響を及ぼしている。

 最初はそんなにカネはかからないと言って始めるのだが、次々と新たな予算が追加されていく。例えば、セキュリティー、建設、交通やインフラなどにオカネが増えていく。すでにパリの場合では二倍に増え、最終的に六倍になるだろうと言われている。

 当初の予算から超過した予算にならなかったオリンピックはない。東京オリンピックもそうだし、1984年のロスアンゼルスオリンピックも予算は倍となった。

 フランスも同様だが、なぜこのようなことになってしまうのか。オリンピックを組織しているIOC(国際オリンピック委員会)自体が自分たち自身が利益を得る側にいるからだ。オカネは公的なものだから自分たちが支払うわけではないから増えていく。

 とりわけフランスの場合は、オリンピックのために特別の法律を作り、予算が超過したら公的資金から支払うことが可能だという内容だ。だから企業は、一円も払わなくてもいいし、様々な利益を得ることができる。公的資金とは市民のオカネだ。

 第2の問題は、IOCが国際的なブラックホールになっている組織ということだ。

 IOCの本部はスイスのローザンヌにあり、スイスの法律によって守られている。銀行口座の秘密によって一度も会計報告書を出したことがない。外部からの調査を行おうとしても、それができない。

 IOCは、様々な知的所有権を持っており、例えば、映像・写真などの著作権を持ち多額な利益を独占している。

 第3は、オリンピックによってエコロジー、すなわち環境が犠牲となっている問題だ。

 東京と同じようにフランスはオリンピック候補の時、いかに綺麗でエコロジーにかなっているかのプレゼンテーションを行った。しかし、すべて嘘だらけだ。

 例えば、300万人の人々が参加しても電気自動車、自転車、徒歩だから環境汚染
はないと言っている。しかし、人々は飛行機で来るし、パリ以外のところへと大量に移動するわけだから環境汚染されないというのは嘘だ。

 さらに炭素を排出したら、他方で木を植えればいいという議論がある。だが、それをいつどこで誰がやるのかを決められないままで流れている。

 水の汚染は、パリでも同じだ。推進派は、オリンピックのおかけでセーヌ川が綺麗になり、環境にいいと言う。だが、そのためには工事が必要であり、実際には一部分を科学的に綺麗に見えるようにするだけだ。

 第4は、オリンピックによって隠ぺいしていく圧力が強まっていく問題だ。東京の場合は、原子力の問題が隠ぺいされた。すでに福島原発問題はなくなり、それを信じさせるためにオリンピックが利用されている。非常に深刻な事態だ。

 フランスは、交通機関を発展させるグランドパリ計画がある。パリは小さな都市で、集中して人々が住んでおり、周りに大きな郊外が広がっている。この計画についてオリンピックを口実にしてやろとうとしており、なんら議論もしていない。

 このプロジェクトによってパリに人口がさらに集中する。2024年のオリンピックまでに完成させようとしている。民主主義的な議論をさせないことを正当化ている。

 例えば、農業が行われていた肥沃な土地をコンクリートで固めて、地下鉄を作り、ショッピングセンターを作る計画もある。これらも議論せずにオリンピックのために正当化されている。

 さらにオリンピックによって、貧しい人たちが住んでいるサンドニという都市の人々が追い出されようとしている。生き場所がなくった人々に対して推進派は、自分たちでなんとかしろと言うのです。オリンピックによる都市建設計画は、規模も大きくなり、同時に、貧しい人々が追い出されていく。この流れによってパリは、人々が住まない場所となり、周辺に人口が集中することになる。遠くに追いやられてしまう人々は、働くために交通機関を使って、時間をかけることになる。これはエコロジーの観点から、人間的観点から正しいことではない。

 第5の理由は、オリンピックの唾棄すべきイデオロギー的な問題だ。スポーツをスペクタルに見せようというイデオロギーは、競争の原理に基づいており、多くのオカネを使って行う。フランスには、もっと深刻な社会問題があるにもかかわらずだ。

 例えば、フランスでは「黄色いベスト」運動が行われているが、多くの人たちが排除されていることを意味している。経済システムからの排除、政治システムからの排除、つまり民主主義的ではない社会を意味している。

 公共の病院で救急で運ばれて亡くなった人がいました。財政難でまともな診察ができずに亡くなったのです。このような財政的な問題があるにもかかわらず、政府はたった15日のスポーツのスペクタルのためにたくさんのオカネを使おうとしている。

 要するに公共サービスのために払うオカネがない、高齢者のために払うオカネがない、教育のために払うオカネがない、しかしスポーツのスペクタルのためのオカネはあるということだ。これは深刻な民主主義の危機だ。

 私たちアタックが反対運動をするのは、民主主義のために闘い、公共財のために闘い、社会的に緊急性が高い課題のために闘っている。推進勢力は古い世界とシステムは失敗しているのがわかっているにもかかわらず、オリンピックを利用して維持・持続させようとしている。

 私たちが東京に来たのは、2日後に各国のオリンピック反対運動のメンバーとの会合があり、もはや失敗しているオリンピックだと示すことができるからだ。

 来年、地方議会選挙が行われる。この選挙に対してオリンピックの問題を提起するいい機会だと思っている。オリンピックに反対している勢力は、1つは緑の党、もう一つは「不屈のフランス党」。一緒に来たダニエル・シモネさんは、「不屈のフランス党」に所属している。選挙を通してオリンピックについて公的議論を行う。
 

報告:7.24 1年前でもやっぱり返上!オリンピック大炎上新宿デモ

配信:オリンピックデモ 7月24日、「オリンピック災害」おことわり連絡会は、新宿アルタ前で「一年前でもやっぱり返上!オリンピック大炎上新宿デモ」が行われ、フランスやアメリカなどからの仲間も駆けつけ230人以上が参加した。

 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は、天皇ナルヒトを東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の名誉総裁に就かせた。就任期間は、オリンピック開催1年前の7月24日からパラリンピック閉幕日(2020年9月6日)までだ。

安倍政権は、天皇「代替わり」賛美キャンペーンとオリンピック・
パラリンピックキャンペーンを一体化させ、憲法九条改悪を射程にナショナリズムと差別・排外主義を連動させながら日本国家への民衆統合を強化させていく装置としてでっち上げた。

 このプロセスをいなおり的に示したのが、7月24日のオリ・パラ交通規制テストと称して30カ所以上の首都高速道路入り口を閉鎖し、意図的に国道246号や国道17号などの主要幹線で渋滞発生を作り出した。表向きは、オリ・パラ交通規制テストなどと強調しているが、その政治的本質は安倍政権のグローバル派兵国家建設の一環として位置づけ、民衆の生活破壊を前提にした五輪組織委、警察庁、自衛隊、民間警備の共謀による治安弾圧演習だ。すでに組織委は警視庁と初の合同訓練(18年9月28日)を皮切りに繰り返している。「自衛隊に警備協力要請、五輪組織委がテロ対策」(東京新聞/19年1月18日)と宣伝させ、反テロキャンペーンとセットで東京五輪を強行していくことを押し出している。

 安倍政権の一連の着手の階級的獲得目標は、反天皇闘争勢力と反オリ・パラ勢力を「国賊」として排除しぬき、民衆に対する人権侵害・無駄なカネ使い・環境破壊・治安弾圧のやりたい放題を推進していく国家建設にある。このようなオリ・パラを利用した政治的意図、カネ儲けのための利権コネクションの野望を暴露しぬき、闘う世界民衆とともにオリ・パラ推進の日本帝国主義勢力を厳しく批判し、今日から1年間、「オリンピック返上」を合言葉に果敢に反撃していこう。

 午後6時、アルタ前では、吹き荒れるオリ・パラキャンペーンと真っ向と対峙し、力強い反撃の狼煙が次々と発せられる。

 集会司会の桜井大子さん(連絡会)は、「マスコミはオリ・パラ1年前だと騒いでいるが、私たちは『もうオリンピックはいらない』の声を上げるために集まった。反対の理由は一杯ある。オリンピック会場を作るために、たくさんの公園、森、自然が壊され、そこで生きている人たちが追い出されている。世界的にもオリンピック反対の声は上がっているし、今日の行動にも海外の仲間たちが参加している。『反東京オリンピックガイド』を通して、皆さんに訴えていく」と発言。

 宮崎俊郎さん(連絡会)は、「今日のように真夏の炎上下でオリンピックをやるのはとんでもない。海外の仲間たちは、福島に行き、いかに復興していないかを確認した。安倍首相の福島原発の『アンダーコントロール』という嘘メッセージによって東京オリンピックが招致されたが、来日したフランスやアメリカの仲間は、私たちにとって大切なことを隠蔽することがオリンピックの本質である」と批判した。

 さらに「6月27日にJOC(日本オリンピック委員会)に対して、巨額な賄賂によってオリンピック招致したことについて答えろと質問した。一切答えないどころか、対応に出てきた職員の名前さえも言わない。まさに日本の隠蔽体質を現している。これからでも東京五輪は返上できる。今日海外のアクティビストが集まったように、『オリンピックはいらない』の声を日本、世界に広げていくことができる」とアピール。

 フレデリック・ヴィアルさん(2024年パリ五輪反対の会)は、「フランスでは2024年にオリンピックが行われることになっているが、私たちの闘いは、あなたたちと同じ問題で闘っている。オリンピックがあるところに汚職があり、資本の利益が優先されている。だからこそオリンピック反対の闘いは世界的になっている」と発言。

 ダニエル・シモネさん(パリ市会議員/2024年パリ五輪反対の会)は、「日本にとって福島の被災者支援、地域復興を優先すべきであり、オリンピックによる民間企業の利益を優先すべきではない。ロスアンゼルスでは六万人の住宅がない人たちのための援助を優先すべきであり、2028年ロスアンジェゼルスオリンピックではない。さらに気候変動と環境破壊を止めることが優先されなければならない。連帯して闘っていこう」と発言。

 2028年ロスアンジェルオリンピック反対運動を取り組む仲間は、今日の集会に18人で参加している。シェッドさんは、「オリンピックは、私たちのコミュニティーに合わないと訴えたい。安倍晋三とエリック(ロスアンジェルス市長)によって私たちの生活を資本と金持ちに売り渡すことをお断りだ。貧しい人々を追い出し、ホテルを建設することもお断りだ。警察が軍隊のように貧しい人々を追い出すこともお断りだ。どこでもオリンピックはお断りだ」と迫力あるアピール。

 ジュールズ・ボイコフさん(米パシフィック大教授/元プロサッカー選手でスペイン・バルセロナ五輪〈1992年〉代表メンバーとして参加)は、「オリンピックは皆さんの人生を破壊する。カネを奪い上げ、金持ちの懐に入れる。民主主義と共に死んでいく。福島から避難した人たちは4万人以上がシェルターで暮らしている。この現実をオリンピックによって隠されてしまっている。安倍晋三は嘘ばかりついている。皆さんと共に声を上げ、民主主義を取り戻そう」と訴えた。

 釜ヶ崎の労働者は、「労働者は、仕事を求めてセンターに来るのだが、建替を理由にして3月に閉鎖されることになった。私たちは、抗議して占拠したが、警察と大阪府の役人ら500人で来て私たちを追い出した。今でもセンター周辺でテント、野宿、座り込みを続けている」と抗議した。

 2018年韓国・ピョンチャン冬季オリンピック反対を取り組んだ仲間は、「オリンピックは、自然を破壊し、人を追い出し、税金を乱用した。ピョンチャンで行ったことを東京オリンピックで繰り返さないことを願うし、そのために頑張りたい」と力強くメッセージした。

 最後に反五輪の会の首藤久美子さんが集約発言。参加者全体で「ノーノーオリンピック! ノーノーIOC! ノーノーJOC」! ノーノー東京オリンピック!」とシュプレヒコール。

 デモは新宿駅周辺から歌舞伎町のコースへと進み、街中の人々に『オリンピック反対!』を訴えた。

(Y)


報告:7.21 シンポジウム 祝賀資本主義とオリンピック

配信:祝賀資本主義 2020年の東京五輪まであと1年。7月20日から27日にかけて、「開催1年前!? 反五輪国際イベント」と銘打って多彩なイベントが繰り広げられた。

 7月21日、東京の早稲田大学では「シンポジウム 祝賀資本主義とオリンピック」が行われた。この日のシンポジウムは7月20日から27日までの1週間にわたって繰り広げられた、「開催1年前」反五輪国際イベントの一環として開催されたもの。会場には150人が参加し、ほぼ満席となった。

 司会の鵜飼哲さん(一橋大教員)は、「福島原発事故からまる2年の2013年9月に決定された東京五輪は、安倍首相の『原発事故の影響はアンダー・コントロール』という大嘘で決定されたが、オリンピック問題の多面性とその問題点を考える上で、今日の講演者であるジュールズ・ボイコフさんの著書が大きな示唆を与えてくれた」と紹介。

 「ロンドン(2012年)や、リオデジャネイロ(2016年)での抗議運動の拡大を経て、オリンピックへの「学問的批判」が大きく前進したことを継承し、2020年東京五輪批判の運動を本格的にスタートさせていく行動が始まった」と、鵜飼さんは訴えた。

 この日のメインのスピーカーであるジュールズ・ボイコフさんは、かつてはアメリカの五輪サッカーチームの代表選手で、現在は大学教授としてオリンピック批判の研究や運動を行っている「異色の経歴」の持ち主だ。

 「祝賀資本主義とオリンピック」と題して講演したボイコフさんは、「①オリンピックの歴史、②「祝賀資本主義」の意味、③21世紀におけるオリンピック招致の傾向と祝賀資本主義との関係、④世界中で起きている、オリンピックの負の側面を明らかにする政治運動と人権アドボカシー活動」の四点にわたって、詳細に説明した。

 第1の問題は「コストの上昇」だ。バンクーバーで開催された2010年冬季五輪の費用は、当初見積もりの10憶ドルから100憶ドル以上に跳ね上がった。ロンドンで2012年に開催されたロンドン五輪では当初予算の38憶ドルが180憶ドル以上になった。実際には380憶ドルだと言われる。2014年のソチ冬季五輪では当初予算の120憶ドルが、過去の冬季五輪費用すべてを合わせたよりも多額の510憶ドルへと膨れ上がった。そして巨額の費用をかけて建設されたスタジアムの多くは、その後使われることなく廃墟と化したところも多い。

 さらにボイコフさんが訴えたのは「公共空間の軍事化」である。その多くは「テロ対策」を理由として警備体制・武装のレベルアップ、監視カメラの大量の導入、ドローンの投入などが進められ、五輪が終わった後でも、それは日常化された体制となる。

 そしてまた、「普通の働く人々の追い出し」だ。とりわけ「貧しい国々」(グローバル・サウス)では「鉄拳を用いた強制立ち退き」が強行され、「豊かな国々」(グローバル・ノース)では「より『洗練』(ジェントリフィケーション)された形態での同様なことが行われている、という違いはあるが。

 またボイコフさんは2022年の冬季五輪開催地である中国での人権侵害、新疆自治区のウイグル人への抑圧の強化についても注意を喚起した。

 こうしたことは「開発途上国」の問題だけでなく、2028年の五輪開催予定地である米国のロサンゼルスでも見られることだ。10万人に上るとされるホームレスを抱えるロサンゼルスでは、深刻な人道危機が広がっている、とボイコフさんは指摘する。

 最後にボイコフさんは、「スポーツは異なる手段で行われる政治」にほかならないこと、「オリンピックは1%の特権的エリートたちによって動かされている機械」であると強調するとともに、「ヘゲモニーは永遠には続かない」という社会理論家のスチュワート・ホールの言葉を引用し、「ますます多くの人びとがオリンピックの『矛盾をはらんだ複雑性』に立ち向かっている」と自信をもって語りかけた。

 ボイコフさんの講演の後、成城大教員の山本敦久さんが報告。

 山本さんは「ボイコフさんンの講演を受けて、祝賀資本主義の文脈で考える」としてナオミ・クラインの言う「惨事便乗型資本主義」と「祝賀資本主義」の相互関係について語り、トーチが走る道筋を「セレブレーション(祝賀)街道」と名付けるなど、「復興の祝賀」としての東京五輪ではなく、トーチが走る道筋を「セレブレーション(祝賀)街道」と名付ける「五輪開催」それ自体が甚大な「社会的災害」だと批判した。

 続いて「反五輪の会」のいちむらみさこさんが報告。いちむらさんは2018年2月の韓国ピョンチャンの反対運動に連帯した活動、そして五輪開催に伴う野宿者追い出し、都営霞が丘アパートの取り壊しなどに抗議する闘いなどについて報告した。

 「平成代替わり」、そして「東京五輪」を貫く「祝賀資本主義」のあり方を具体的に批判していく運動を、「改憲プログラム」への批判とも連動させながら作り出すことに挑戦しよう。

(K)

【パンフレット紹介】反東京オリンピック ガイドBOOK

配信:反オリンピックガイドブックパンフレット紹介
2020東京五輪に反対する18の理由
反東京オリンピック ガイドBOOK

「オリンピック災害」おことわり連絡会編
頒価500円


 2020年東京オリンピックまで、あと1年。すでに「オリンピック災害おことわり連絡会」(おことわり連絡会)が結成され、活発な活動が展開されている。

「おことわり連絡会」の活動の特徴は、オリンピック開催を口実にした野宿者排除や、福島原発災害を忘れさせようとする「復興宣伝」に反対する行動的キャンペーン、そして国際的な反オリンピック運動から学び、連携しようとする意識的活動を貫いている点だ。

 「オリンピック」という国家的・国際的プロジェクトは、ストレートに資本主義システムの現実的な機能という問題を、私たちに突き付ける。

 その「おことわり連絡会」から「2020年東京五輪反対する18の理由」と銘打った「反東京オリンピック ガイドBOOK」が刊行された。1部500円の「お手頃」価格で、なぜ「2020年東京五輪に反対するのか」を一八の項目に分けて説明してくれる。一項目が二ページでまとめられている。

①「どんどん膨れ上がる五輪開催の費用」
②「都市計画の変更なしにスタジアム建設はできなかった」
③「巨大イベントは利権の巣」
④「オリンピック招致で多額のワイロ」
⑤「ボランティア搾取の闇」
⑥「……野宿者・生活者が排除される」
⑦「オリンピックのための『テロ対策』」
⑧「『復興五輪』は棄民政策」
⑨「アジアの森林を破壊するオリンピック」
⑩「五輪建設現場の現実」
⑪「動員される子どもたち」
⑫「天皇・日の丸・君が代」
⑬「聖火リレーってなんだ?」
⑭「パラリンピックと優性思想」
⑮「女性アスリートとオリンピック」
⑯「クーベルタンとオリンピズム」
⑰「戦争とオリンピックはつきものだ」
⑱「世界各都市で反オリンピック運動」


 そう。この40ページのパンフは、読みやすい上に、充実した内容満載であり、私たちが「二〇二〇年東京五輪」の国家主義と差別と排除のありかたに異議をつらぬく上で、必要・不可欠な視点を提供している。

 最近の、各種パンフレットの中でも、その良く練り上げられた完成度において出色の出来だと思う。私としては、「近代五輪の父」と言われるクーベルタンの女性差別主義、軍事主義の言説の露骨さに、あらためて驚きを感じた。

 ぜひ、このパンフレットを読んでください。おすすめです。

(K)

報告:7.15 徹底検証!ナルヒト天皇制

ナルヒト天皇 7月15日、終わりにしよう天皇制!『代替わり』反対ネットワーク(おわてんねっと)は、文京区民センターで「徹底検証!ナルヒト天皇制」をテーマに「おわてんねっと」の4人から問題提起が行われた。

 井上森さんは、「ナルヒトの半生」についてスライドを使いながら、「Ⅰ、『東宮家のナルちゃん』(1960年~72年)」、「Ⅱ、『浩宮』の時代(1972年~1986年)」、「Ⅲ、雅子との結婚(1985年~2001年)」、「Ⅳ、愛子誕生~『人格否定発言』~バッシングから天皇へ(2001年から現在)」と時間的プロセスを追跡して、ナルヒトの「虚像と実像」を暴き出していった。

 とりわけ「人格否定発言」以降のマスコミ・世論の分岐、保守言論人による批判、インターネットでの批判などについて着目し、「現在の天皇制がいかに今後生き延びていくか。ネットなどの新たな発言が続いていることも含めた総合的な批判・分析・脆弱性を浮き彫りにしていくことが問われているだろう」と集約した。

 天野恵一さんは、「『代替わり』奉祝ファシズム報道の分析」をテーマに次のように切り込んだ。 
①  1990年1月、本島長崎市長に対する右翼襲撃に抗して開始した「タブーなき言論の自由を!」運動経験の成果と継承の共有化の確認。

 ②わだつみ会の「天皇と日本国家と指導者の戦争・戦後責任を屈することなく問い続ける決意」の声明の現在的意義。
 

②  1989年2月24日の「大喪の礼」反対・抗議闘争を闘った団体一覧を紹介し、「自粛強要」の天皇制攻撃に抗する闘う民衆のうねりを作り出したバネを検証し、現在の天皇賛美状況を突く回路の模索へ。

 ④「天皇ファミリーの『平和で心優しい』人柄賛美情報こそが最大・最強の戦後〈愛国心教育〉の〈擦り込み〉であり続けたし、あるというあたりまえの恐ろしい事実」の打破の試み。

 桜井大子さんは、「皇位継承問題」の現在に絞り込んで批判した。

 「権力・皇族にとって、そもそも皇位継承問題とは、天皇家の存続、維持、万世一系思想として突きつけられている。だから各政党は、基本的に皇位安定継承、女系議論に及び腰だ。共産党、社民党は、『女性・女系天皇を容認すべきだ』との立場だ。いずれも天皇制に統合される土俵にある。このプロセスの中にわれわれが存在しており、対抗していく方向性を打ち出していくことが問われている」。

 「あらためて天皇制の近現代史への分析と批判、象徴天皇制を続けるのか否か、という批判の強化が必要だ。さらに『愛子さまを天皇に』といった(性差別主義反対をアピール)『ゴヨウツツジの会』的な言論に揺らぐ層へのアプローチも必要な局面に入っているのではないか」と今後の方向性論議について示した。

 小倉利丸さんは、「ナルヒトと“水”(グローバリズムの観点から)」というテーマで「ナルヒトの研究テーマの『水運』、水問題を手がかりに、象徴天皇制と文化・学術の問題を考える」と設定し、ナルヒト講演をまとめた『水運史から世界の水へ』(NHK出版)や「第7回世界水フォーラム」のビデオメッセージなどを取り上げながら次のように批判した。

 「東日本大震災の『水害問題』を取り上げていながら山林から海にかけて広範囲に広がった放射能による水汚染(冷却水も含む)には一切の言及がない」。

 「労働の問題として、とりわけ戦前の植民地や日本国内のダム建設で徴用され、強制労働させられた多くの朝鮮人、中国人の労働者の問題がある。ここにも天皇制と語られないことの政がひそんでいる」。

 そのうえで①ナルヒトの水の民営化問題への関与の危険性②学術・学会・文化の権威づけのための天皇制の役割③天皇制の持つイデオロギー効果について掘り下げた。今後、「象徴天皇制の政治的な関与」の傾斜と政権による政治利用の相互連動はありえるから、これらと対決する反天皇制運動が求められると強調した。

 4人の問題提起を受けて、質疑応答を行い、提起者からあらためて今後の実践的課題と理論的掘り下げについてまとめた。

(Y)

報告:5.26トランプ来日と新天皇・トランプ会談反対・新宿デモ

配信:5.26 5月26日、アメリカのトランプ大統領は「国賓」として来日した。トランプの来日は2017年11月以来、2度目となる。5月26日、トランプは安倍首相とのゴルフ、千秋楽の大相撲観戦と優勝した朝乃山への米大統領杯贈呈、さらには安倍首相夫妻との会食など日米政治家トップ同士の親密な関係を誇示した。翌5月27日には、新天皇夫妻との会見も行われる。徳仁天皇としては、国賓として招かれた外国元首との初の公式会見となる。

 今回のトランプ訪日の政治的意味は、きわめて重要である。拡大する中国の影響力に対する政治・軍事・経済的対決、朝鮮半島の非核化をめぐる北朝鮮・金正恩体制との緊張した駆け引き、さらにはイランをはじめとした中東地域での軍事的緊張の深刻化など、トランプは安倍政権との間で、軍事を軸にした完全な一体化を求めており、安倍政権もまたトランプの要求に応えることこそ、日本が取りうる唯一の選択であると確信しているからである。

 安倍政権が憲法九条の改悪を何がなんでも強行し、沖縄・辺野古の新基地建設をすすめているのは、そこにこそ帝国主義国家としての日本生きる道はないと確信しているからだ。

 5月26日、「終わりにしよう天皇制!『代替わり』反対ネットワーク」(おわてんネット)は、トランプ来日と新天皇・トランプ会談反対をかかげて、新宿デモを行った。午後2時20分から新宿駅東口アルタ前で集会を開始。幾重もの警察の包囲、天皇主義右翼の罵声と挑発の中で、元気いっぱいにトランプ訪日、安倍首相との首脳会談、海上自衛隊初の空母型護衛艦「かが」への搭乗、天皇徳仁との会見のねらいを明らかにしていった。

 立川自衛隊監視テント村の井上森さんは、「おわてんネット」を代表して、現在の「令和天皇制」なるものが米日の支配階級の合作によるイデオロギー装置である、と語り、安倍・トランプ会談、天皇・トランプ会談それぞれの狙いを分析、批判する作業を通じて、天皇制に反対する運動を広げていくことを呼びかけた。

 つくば市の仲間は、6月8日のG20デジタル経済・貿易閣僚会合に反対する行動への参加を呼びかけた。練馬の仲間は、前日の五月二五日にG20への反対、トランプ・天皇会談反対を課題にした集会・デモについても報告した。神奈川の仲間からは、空母型護衛艦「かが」にトランプが搭乗することを通じてアピールされる、アジアにとどまらないグローバルな日米軍事共同作戦への抗議が表明された。

 「天皇制はいらないよ!」の歌声がにぎやかに広がる中で、デモに出発。執拗な右翼の挑発をはねのけ、150人のデモは元気よく人出でにぎわう日曜日の新宿の町に、「天皇制はいらない!トランプ・徳仁会見反対」の訴えを響かせた。

(K)


報告:5.9「南京大虐殺・靖国に抗議した香港人弾圧を許すな」集会

配信:香港五月九日、東京の文京シビックセンターで「南京大虐殺・靖国に抗議した香港人弾圧を許すな」集会が行われた。主催は、12・12靖国神社抗議見せしめ弾圧を許さない会。集会には九〇人が集まった。

 昨年一二月一二日、香港に住む五五歳の男性、郭紹傑(グオ・シウギ)さんと二六歳の女性、厳敏華(イン・マンワ)さんが、「正当な理由がないのに、午前六時五六分頃から午前七時一分頃までの間、靖国神社の『外苑』称される敷地内に同神社神門前参道入口から侵入した」として「建造物侵入」の罪名で逮捕・起訴され、現在も拘留中である。

 郭さんと厳さんは何をしたというのだろうか。郭さんは、「南京大虐殺を忘れるな」と中国語で書かれた横断幕を掲げ、「甲級戦犯 東条英機」と書かれた紙で作った「位牌」の箱を燃やし、「軍国主義打倒」と声を出して訴え、自撮り棒を目の間に立ててスマホで、この行為を撮影した。警備員の介入により、この行動は五〇数秒で中断されてしまった、という。

 厳さんは「香港民間電台」の記者として、厳さんの抗議活動をスマホで撮影し、その映像を香港に送った。ただそれだけの話である。しかし、厳さんのこの取材活動に対して、警備員は「一緒に来て」「録画を消して」と迫ってきた。厳さんは自分が「香港民間電台」の記者だと説明したにも関わらず、「建造物侵入」の容疑で、二人とも逮捕・起訴されてしまった。すでに三月七日、三月一九日と二回の公判が行われたが、四月一五日に行われ四回目の保釈申請も四月一七日に却下され、二人はともに現在も拘留中である。

 しかし靖国神社への抗議行動と、その取材活動に、どのような違法性が認められるというのだろうか。二〇〇九年八月、台湾の先住民族で国会議員だった高金素梅さんと台湾籍元日本兵が行った靖国神社への抗議活動について、二〇一一年九月、東京地検は書類送検されていた高金素梅さんを不起訴としている。それと比べても、今回の弾圧は不当極まるものであり、安倍政権の下での司法の反動化、「靖国」イデオロギーに基づく侵略戦争の美化を象徴するものである。

 二人が抗議行動をした一二月一二日は、一九三七年一二月一三日の日本軍による「南京陥落」の前日であり、二人の行動は、「南京大虐殺」に示される天皇制日本帝国主義による戦争犯罪を絶対に繰り返してはならないということを、日本の人びとに想起させる意味を持っていた。

 この日の集会では、まず「村山首相談話を継承し発展させる会」の藤田高景さんが「なぜ香港人が靖国で抗議したのか」と題して報告。絶対に日本が侵略戦争を行ったことを認めず、南京大虐殺の歴史事実さえ認めようとしない安倍首相の「歴史認識」を厳しく糾弾し、不当な逮捕・起訴・長期拘留が、安倍政権の歴史認識に迎合したものであることを批判した。

 歴史学者の田中宏さん(一橋大名誉教授)は「追及される日本の中国侵略責任」と題して講演。朝鮮植民地化の元凶である伊藤博文の肖像が一〇〇〇円札に取り入れられた時、自分もアジアの留学生からの批判を受け止めきれなかったという、日本とアジアの歴史認識のギャップについて振り返った。中国・朝鮮を除外したサンフランシスコ講和条約と、戦後四〇年でのワイツゼッカー西独大統領演説を対比させながら、さらに日本の難民政策の欠陥の根拠に、在日韓国・朝鮮人への差別政策があることについても、田中さんは指摘した。

 一瀬敬一郎弁護士からの裁判報告に続いて、最後にジャーナリストの和仁廉夫さんが「なぜ香港人が靖国で抗議したのか」と発言。


 「二人は一二月二六日に起訴されたが、一九四一年一二月二五日は一八日戦争で香港が陥落し、『黒色聖誕節』と言われた日だ。一九四二年二月には香港占領地に日本軍の総督府が設置され、三年八カ月に及ぶ占領の中で香港住民には軍票の使用が強制されたが、それは事実上の略奪に他ならなかった。飢餓と憲兵による暴行への恐怖がまん延する占領だった」と、和仁さんは香港の人びとの苦難の歴史に思いを馳せた。

 次の公判期日は,五月二二日(水)午前一〇時〜一二時(傍聴抽選は九時半締め切り)。注目しよう。

(K)

報告:4.30退位で終わろう天皇制!新宿大アピール

配信:アルタ前①
 4月30日、終りにしよう天皇制!『代替わり』反対ネットワーク(おわてんねっと)は、新宿駅東口アルタ前広場で「退位で終わろう天皇制!新宿大アピール」を行い、150人が参加した。

 天皇制の延命強化と民衆統合にむけた天皇「代替わり」儀式は、この日、午前に皇居・宮中三殿で「退位礼当日賢所大前の儀」を行い、午後五時の「退位礼正殿の儀」に向けて皇族・政府関係者・メディアが一体となって大賛美を演出するために総動員だ。「平成」から「令和」へと「元号フィーバー」を煽り、「新しい時代」などと手前勝手なストーリーを作り、日本の差別・分断・格差貧困の社会を覆い隠そうとしている。そもそも「代替わり」儀式は、デッチ上げられた天皇の神格を継承し、国歌神道的なものだ。

 安倍政権は、一連の「儀式」を強引に国事行為として位置付け公費支出の強行を決めている。明らかに憲法20条(信教の自由と政教分離原則)「何人も宗教上の儀式や行事に参加することを強制されない」「国はいかなる宗教的活動もしてはならない」の規定に違反だ。民衆の税金を天皇制延命・強化のために勝手に使うな!

 午後三時半頃、おわてんねっとの呼びかけによる大アピールに続々と仲間たちが結集する。アルタ前には街宣右翼の宣伝カーが四台止まっているが、警察はこの違法駐車に対してなんら警告もせず、放置のままだ。それだけでなく、宣伝活動妨害のためにカラーコーンを配置して仕切り囲みだした。歩道の人々に対してリーフレットやチラシの配布をさせないためのイヤガラセだ。右翼らは便乗して、「このやろう!日本から出ていけ!」などと差別・排外主義に満ちた「恫喝を」仕掛けてきた。

 仲間たちは、警察・右翼らの妨害挑発に乗らず、毅然と反天皇制・「代替わり」反対のアピールを開始した。

 トップバッターは、「おっちんズ」の反天皇制の唄だ。「天皇制はいらないよ」、「元号やめよう」を唄い、右翼の暴力を笑い飛ばした。

 Aさん「このように私たちの宣伝活動を妨害する警察右翼の暴力こそが、天皇制の実態だ。天皇神話はウソばかりだ。宗教儀式をさせないぞ。自由な表現つらぬき、民主主義を実現し、 憲法改悪ゆるさない」。

 Bさん「一連の儀式であきらかなように天皇制の世襲制こそが身分差別そのものだ。女性差別、民族差別 排外主義はゆるさない。人間は平等だ。天皇はいらない。いますぐ辞めろ 。憲法違反の即位儀礼 、大嘗祭をゆるさない」。


 Cさん「天皇制の戦争責任は終わっていない。侵略責任をいますぐ取らそう。明仁ら皇族は、『平和』『緑』などと言うたびにその欺瞞がはっきりしてくる。基地や軍隊をみとめない。戦争国家はつくらせないぞ」。

 首都圏と全国から駆けつけた仲間による力強いアピールが続く。

 なんと警察はスクラムを組みだした。右翼らは、警察に体当たりしながら挑発を繰り返したが、警察は公務執行妨害罪の現行犯で逮捕することなく、ニヤニヤしながらなれあいを披露する有様だ。右翼らは、総勢で40人ぐらいだが、これまで反天皇制デモに対して繰り返しイヤガラセ・妨害活動をしてきた「常習犯」ばかり。トラメガの音量を最大限にしながらヘイトスピーチを始めたが、内容はほとんど「このやろう!日本から出ていけ!」を繰り返し、支離滅裂だ。

 午後5時すぎ、アルタビジョンに「退位礼正殿の儀」の実況映像が映し出される。仲間たちは、ただちに「天皇『代替わり』反対!身分差別の天皇制を廃止させよう!憲法違反の即位儀礼をやめろ!」のシュプレヒコールをたたきつける。警察・右翼一体となった反天皇制宣伝活動の妨害を許さず、午後5時半まで貫徹した。

司会は、「宣伝活動に勝利した。明日の『新天皇いらない銀座デモ』で再会しよう」と訴え、行動を終了した。

(Y)

報告:反『昭和の日』立川デモ

配信:立川反天デモ

 4月29日、終りにしよう天皇制!『代替わり』反対ネットワーク(おわてんねっと)と立川自衛隊監視テント村の共催で「反『昭和の日』立川デモ」(緑町公園)が行われ、150人が参加した。

 「4月29日」を支配権力は、植民地支配責任・侵略戦争責任をとることなく死んだ天皇裕仁の誕生日を「昭和の日」(2007年制定)として賛美しデッチ上げた。すでに4月23日、天皇・皇后は、天皇制の強化・延命に向けて裕仁が埋葬されている武蔵陵墓地(八王子市)で「代替わり」儀式の一つである「昭和天皇山陵に親謁の儀」(退位することの報告)と称して参拝している。連動して天皇「代替わり」賛美キャンペーンの一環として昭和天皇記念館では天皇賛美イベント・無料開園日を開始している。

 おわてんねっとは、天皇「代替わり」攻撃に抗して反天ウィークとして位置づけ①憲法に違反して「代替わり」の道筋を作った明仁②米国主導の戦争に同調しつづけた明仁③侵略・植民地支配責任を取れなかった天皇制④「女性は生む機械」をつづける万世一系⑤メーデーの日を簒奪する新天皇即位⑥神格性を保持しつづける象徴天皇制を柱に抗議。反天ウィークの第三弾の取り組みの立川デモは、緑町公園を出発点にして昭和天皇記念公園包囲、立川駅一帯にわたって「『紀元節』反対!天皇『代替わり』を祝わないぞ!ヒロヒトの侵略責任を忘れない!昭和天皇記念館(立川)を閉館へ!」をアピールした。

 前段集会は、井上森さんの主催者あいさつから始まり、「政府は4月29日を昭和の日、30日を明仁天皇の退位の日、5月1日を天皇徳仁の即位の日として天皇三代を讃える日として設定した。私たちは4月29日を天皇制の戦争責任を忘れない日として闘っていきたい。明仁天皇は、即位した日から一貫して天皇制と戦争、軍隊の関係を切り離すイメージ操作を行ってきた。政府は、1989年4月29日、裕仁の誕生日を『みどりの日』として讃え、その制定式典を昭和記念公園で行った。明仁と美智子が来て戦争のイメージを脱色して緑や環境のイメージを付与する第一歩が立川から始まった。宮内庁によって歴史の偽造も数々と繰り返された。昭和天皇在位五〇年として昭和記念公園を作り、2005年に昭和記念館を開園した。立川は天皇賛美施設が密集するなかで天皇制の戦争責任を忘れないことを訴え続けていこう」とアピール。

 谷口和憲さん(「戦争と性」著者)は、「『戦争と性 』(第33号)は『特集象徴天皇制について考える タブーなき議論に向けて』をテーマにしている。昭和天皇が亡くなり、代替わりした時、色々な催しが中止させられたり、自粛ムードが強制された。違和感を持ち、天皇制反対デモに参加した。今回は、前回ほどの反対の取り組みが少ない。やはり天皇制問題についてタブー視してはいけないという思いから『戦争と性』を発行した。裕仁天皇より明仁天皇に対してダイレクトに戦争責任を問われにくい傾向がある。だが『日の丸・君が代』問題が天皇制と結びついていると不起立した教員から教えられ、本格的に天皇制について考えるようになった。象徴天皇制についてアンケートを集め、それをまとめた。ぜひ議論を深めていこう」と発言。

 遠藤良子さん(DV被害女性支援「くにたちファーム/国立市)は、「1987年、昭和天皇が死んだ日に国立では『日の丸』の弔旗反対の取り組みを行った。『国旗・国歌』法制定後、2000年、国立では一斉に『日の丸』が掲げられた。子ども達の抗議によって『日の丸』が降ろされるところもあった。産経新聞がそのことを報道し、右翼が集まり、徘徊しだした。しかし、私たちはネットワークを作って運動を続けてきた。

 さらに生活困窮、女性、子どもたちを支える活動をしている。一人一人の話を聞いてきて、やはり天皇制は差別と分断のうえにたった融和主義イデオロギーで人々を支配する装置だとつくづく思う。天皇制による戸籍制度、婚姻制度の仕組みが人々の心を蝕んでいる。日本の家族の見本であるみたいな天皇家の神話がなくならないかぎり民衆の生活がよくなるとは思えない」と遠藤さんは強調した。

 さらに国立住民、梁・永山聡子さん(大学非常勤講師、アジア女性資料センター)、岩下雅裕さん(立川自衛隊監視テント村)から天皇制批判と今後の闘いの方向性の問題提起があった。

 集会終了後、デモに移り昭和天皇記念公園を包囲し、立川駅一帯に渡って「 天皇いらない!いますぐ辞めろ!終わりにしよう天皇制!」のシュプレヒコールを響かせた。

(Y)

報告:新天皇いらない5.1銀座デモ

1反天デモ

 5月1日、終わりにしよう天皇制!『代替わり』反対ネットワーク(おわてんねっと)は、天皇制の延命と強化をかけた明仁天皇—徳仁天皇即位に反対して、「新天皇いらない銀座デモ」を行い、500人が参加した。

 天皇「代替わり」と称した天皇教の宗教儀式は、30日に明仁天皇の退位に向けた「退位礼正殿の儀」を行い、 1日午前10時半から皇居で徳仁が新天皇として受け継ぐ「剣璽等承継の儀」、新天皇が初めて「臣下」に謁見する「即位後朝見の儀」などを行う。徳仁天皇は、「おことば」において天皇制の戦争責任と加担、違憲儀式と政治的行為、支配者たちの悪政を覆い隠してきた明仁天皇の悪行を讃え、「憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としての責務を果たすことを誓う」などと居直り、継承していく決意表明を行った。安倍晋三首相にいたっては、「国民代表の辞」で改憲扇動、戦争法の制定と海外派兵など数々の違憲行為を繰り返してきたその延長において「天皇陛下を国及び国民統合の象徴と仰ぎ、激動する国際情勢の中で、平和で、希望に満ちあふれ、誇りある日本の輝かしい未来、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ時代を、創り上げていく決意であります」と述べ、従来通り、グローバル派兵国家の建設と改憲、ナショナリズムの強化などをあらためて強調する有様だ。

 国家権力は、首都圏—全国各地において天皇制警備態勢を配備し、また公安政治警察は天皇制反対派に対する監視・行動確認など不当な重弾圧態勢を強行してきた。このようなグローバル派兵国家建設の一環である天皇「代替わり」攻撃を許さず、日本列島天皇賛美状況に鋭く楔を打ち込む闘いを取り組んだ。

 デモ前段集会は、ニュー新橋ビル地下2Fホール。すでに機動隊・公安政治警察が新橋駅一帯にわたって警備配置につき、集会に対する威圧・いやがらせを強行してきた。仲間たちは、集会妨害を許さず、挑発に乗らず断固として会場を防衛し、集会を開始した。会場には入場できない参加者が廊下にあふれ出たほどだ。

 集会は、司会の開催あいさつで始まり、「反天WEEKとして4・17今こそ問い直そう!天皇制 練馬集会(100人以上)、4・28沖縄デー集会(120人)、4・29反「昭和の日」立川デモ(150人)を闘ってきた。さらに昨日は、新宿アルタ前で右翼と警察の妨害があったが、4・30退位で終わろう天皇制!新宿大アピールには、150人の仲間が参加した。本日の集会も会場一杯の状況で明らかなように天皇賛美状況を許さない闘いがあることを指し示した。さらにこの一年間、天皇賛美キャンペーンの洪水を許さず、力強く『天皇制はいらない!終わりにしよう天皇制!』を発し続けていこう」と訴えた。

 アピールは、「女性と天皇制研究会」、「2020オリンピック災害おことわり連絡会」、太田昌国さん(評論家・編集者)、「直接行動のみなさん」、「homeら連」、「女たちの戦争と平和資料館」(wam)」、「即位・大嘗祭違憲訴訟の会・監視弁護士」から活動報告、明日からの反天皇制運動に向けた問題提起が行われた。

 連帯メッセージは、茨城つくばから「五月一日は天皇の日じゃない労働者の日だメーデー実行委員会」、天皇制を考える会・静岡、天皇代替わりを機に天皇制を考えるあいちネットワーク、大阪から「参戦と天皇制に反対する連続行動」・「天皇代替わりを問う集会実行委員会」、天皇代替わりを問う九州山口連絡会か
ら届いている。

 最後に「おっちんズ」が「天皇制はいらないよ」を唄い、参加者全体で合唱し、「ヒロヒトの侵略責任を忘れない!アキヒトの天皇制強化のための退位反対!ナルヒトの『即位即退位』しろ!」を確認した。

 デモに移り、小雨の天候だったが、終始、元気よく反天皇制シュプレヒコールを繰り返し、新橋一帯に渡って響かせた。

(Y)




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