虹とモンスーン

アジア連帯講座のBLOG

エコロジー - 反原発・反温暖化

報告:3.12原発のない福島を県民大集会に6000人

IMG_0905原発再稼働阻止・被害補償打ち切るな
風化させない事故責任追及を
全国から継続的支援の強化を




脱原発を全国全世界に発信

 三月一二日、福島県郡山市・開成山陸上競技場で「2016原発のない福島を!県民大集会」が同実行委主催で開催され、競技場観覧席をいっぱいにする六〇〇〇人が県内外から集まった。

 3・11福島原発事故から五年が経つ中で、原発事故は収束せず、長期避難が現在も続くなど問題はいっこうに解決していない。集会は福島原発事故被災者の救済、
原状回復を求め、国や東電の責任を追及し、脱原発を日本・世界に発信するものとなった。集会では次のことが訴えられた。

私たちは訴えます!

◦福島県では原子力発電は将来にわたり行わず、福島県を再生可能エネルギーの研究・開発及び自立的な実施拠点とすること。

◦放射能によって奪われた福島県の安全・安心を回復し、県民の健康、とりわけ子どもたちの健やかな成長を長期にわたって保障すること。

◦原発事故に伴う被害への賠償、及び被災者の生活再建支援を、国と東京電力の責任において完全に実施すること。

 ・ 代々木へキャラバン出発

 集会は3・11東日本大地震による犠牲者に対する黙とうから始められた。角田政志さん(実行委員長)が開会あいさつをした。

 「五年が経過したが困難を抱えて、その克服に努力している。福島で生き続ける。三つの確認をしている。現実を声にして発信する。除染しても放射能は動くので完全に除けない。健康不安を感じている。放射能廃棄物は学校・公園・家庭の敷地内に置いたままだ。中間貯蔵所・最終処分場について何も決まっていない。一〇万人が避難を余儀なくされている。すぐに帰還できない、風評被害も大きい。原発事故が根本原因だ。汚染水・廃炉問題も解決していない。そんな中で原発再稼働が全国で進んでいる。許せない。3・9大津地裁は高浜3号機、4号機の運転差し止めを認めた。福島県・市町村は県内原発の廃炉、福島第2原発の廃炉を要求している。国・東電は責任を認め、原発施策の見直しを。第2原発廃炉の署名運動を起こす。原発のない福島の実現を」。

 特別ゲストの鎌田慧さん(さようなら原発一千万人署名市民の会呼びかけ人)があいさつした。

 「もう原発はいやだという機運が全国を覆っている。大津地裁の稼働している原発を止めるという仮処分が出されたが初めのことだ。いかに無理な稼働だったのかを明らかにしている。鹿児島・川内原発は再稼働の前提として、免震重要棟を作るとしていたが稼働してしまったら作らないと言っている。違法な操業は停止すべきだ」。

 「これまでの運動は福島とともに歩むという力が足りなかった。『ひだんれん、刑事訴訟、被ばく者健康被害問題』など運動が広がっている。足尾鉱毒事件の時、鉱毒農民たちが東京に押し出した。われわれもキャラバンを組み、3・26代々木公園集会に向けて本日から押し出す。沖縄は県知事選で『沖縄の誇りある経済』を主張した。同じように『誇りある福島の創造』。時代の転機、どう未来を創っていくのか。原発は人類と共存できない」。

故郷の原状回復と「人間の尊厳」

 次に呼びかけ人、県民・県外からの訴えが行われた。

 呼びかけ人の武藤類子さん(ハイロアクション福島)が、二月二九日に東電社長(当時)ら三人が業務上過失致死傷で強制起訴された経緯を報告した後、次のように語った。

 「起訴の理由は三つ。一、原発事故で被害を被ることに注意をむけていたか。二、一五・七メートルの津波を予見していたか。三、防潮堤を作る計画を予定していたか。やろうとすればできたことだ。犯罪であり、理不尽なことだ。最近になって事故の事実が明らかになってきた。今後、隠された真実が明らかになるだろう。裁判は法廷の中ではない。裁判支援団を発足させた。多くの市民たちの力で支えていこう。たくさんの被害補償の裁判が起きている。昨年二一団体で、ひだんれんを結成した。被害者の切り捨ては許さない。原発社会に終止符を」。

 今野秀則さん(浪江町津島被害者原告団団長)。「私のふるさと浪江町津島地区は四五〇世帯、一四〇〇人が住んでいた。長い歴史と文化がありまとまっていた。しかし、原発事故で帰還困難地域になり離散した。人生を奪われ、今は漂流感に溢れている。町は劣化し荒廃している。猿・猪の大集団に出合った。このまま滅び去っていいのか。断じて許せない。国・東電の責任を追及する」。「夏までに指定区域を除染するというが地区の八割を占める山林はしないという。これでは戻れない。責任を問い、被害の回復を求めて二四四世帯、六六三人で原告団を結成した。ふるさとの原状回復、人間の尊厳の回復を求める」。

 あいばまなぶさん(大熊町住民)は「原発事故によって、妻と子たちは県外に避難し、生活がバラバラにされた。週末に数時間かけて子どもたちの所に帰る単身生活をしている。すべてを失ってしまった。原発再稼働を許せない。多くの人がおびえ、不安を抱えている。廃炉を願う。いつか大熊に戻り、自分の仕事をまっとうしたい」と話した。

 鈴木まなみさん(第一八代高校生平和大使)は八月にジュネーブの国連に行き、様々な団体と交流して、核兵器廃絶・平和を求める運動について深く考えるようになった経緯を語り、「福島では天気予報といっしょに放射線予報が出るが、原発情報が少なくなり、慣らされてきてしまっている。忘れてはいけない。現状を伝えていかなければならない。世界平和と核の廃絶を訴え、フクシマを発信していく」と訴えた。

 向原(むこはら)祥隆さん(ストップ川内原発!鹿児島県実行委員会)が「昨年川内原発1号機、2号機の再稼働が強行された。認めていないからガッカリしていない。近くには火山があり、噴火は予知できないと専門家も認めている。避難なんかできない。近隣地方自治体は反対決議を上げている。原発から出る温排水によって海藻は死に、魚は五分の一になっている。事故は必ず起き、そうすれば西日本は壊滅する」と警告し、フクシマとの連帯を訴えた。

 全体で「原発NO! 原発はイヤ! ふくしま」のプラカードを掲げアピールを行った。最後にアピール採択し、郡山市内をデモ行進した。

(M)

報告:3.2「ひだんれん」全国集会に800人

IMG_0857全国の原発事故被害者はつながろう
福島原発事故から5年
被害者を切り捨てるな! の叫び


私たちは絶対負けられない

 三月二日午後二時から、「福島原発事故から5年 被害者を切り捨てるな!全国集会」が原発事故被害者団体連絡会(ひだんれん)主催で開催され、日比谷野外音楽堂に福島を中心とした全国各地の告訴団が集まった。参加者は約八〇〇人。

 最初に司会者が午前中に緊急要求を提出し政府と交渉してきたことを報告した。そして長谷川健一さん(ひだれん共同代表、飯舘村)が「全国に避難して裁判を起こしている。横のつながりが弱かった。東電、国に立ち向かう。子ども被災者支援法は今まで通りで何の進展もない。これに負けてはいけない。力を合わせていこう」とあいさつした。次に、ひだれんの統一要求、緊急要請を読み上げた
(別掲)。

各地から怒りの訴えが続く

 続いて参加した団体が次々と報告した。

 宇野さん(京都訴訟団)。「個別立証に入っている。国にあざむかれ、苦しい日々を送っている。高浜4号炉が再稼働した。おとな・こどもに健康異変が起きている。五年はほんの序章だ。政府は避難者の数さえ把握していない。避難の権利が認められない。そんなことがあってはたまらない。被ばくの強要を許さない。第三期の署名を始める。三月九日に政府交渉を行う」。

 豊村さん、菅野さん(関西訴訟団)。「公判は第八回。告訴人は八七世帯、二四〇人。半数は子どもたち。自分たちの未来のために闘っている。命より大切なものがあるのか。安心して暮らしていくためにも声をあげよう。二度と帰れない。二〇〇年耕した田畑が原野に戻っている。国を断固追及していく」。

 キビタキの会(双葉郡葛尾村)の小島さん。「福島県の子ども一六六人が甲状腺がんにかかっていることが分かった。国は因果関係を認めようとしない。これからも病気は出るだろう。復興、復興の声だけだ。被害救済法を作れ」。

 賠償フォーラム山形・福島。「山形には三千余人が避難している。来年三月いっぱいで住宅支援が打ち切られる。やっと慣れたところだ。実態を調査し施策しろ」。

 鴨下さん(避難生活を守る会、いわき市)。「避難住宅の期限を撤回すべきだ。コミュニティの破壊だ。打ち切り対象一万八〇〇〇人に対して充分な補償をしろ」。

 くまもとさん(東京訴訟団)。「訴訟団、八九世帯、二八〇人。一五回裁判やっている。一一月に証拠調べ、本人尋問に入る。自主避難者の住宅の無償提供をやめ、延長しないと言っている。セシウム137は半減期が三〇年もあるのにだ」。

 武藤さん、佐藤さん(子ども脱被ばくの会)。「五月二六日に第五回。外で満足に遊ぶことができない。子どもは福島の生活が恐いと言っている。子どもたちを被ばくから守らなければならない」。

厚労省・東電に向けてデモ行進

 南相馬二〇mSv撤回訴訟団。「二〇一四年、二〇mSvに下がって規制が解除された。全国的には年一mSvに設定している。土壌汚染では四万ベクレルの所もある。どこでも高い所がある。五年後東京オリンピックがある。参加国を減らさないためだし、あるいは原発輸出のためだ。全世界の原発をすべてなくすべきだ」。

 村田さん(神奈川訴訟団)。「避難者三〇〇〇人いる。六一家族、一七四人の訴訟団。一三回終わり六合目だ。南相馬小高区、四月に解除。誰一人納得していない。家の周り除染が九割しか終わっていなし、畑・田んぼの除染始まったばかり。汚染物質を詰めたフレコンバッグがいたる所にあり、黒い山に沈んでいる。富士山より高い苦しみの山だ」。

 赤石沢さん(飯舘村民救済申立団)。「三〇〇〇人で申し立てた。村の存続が大事として情報が出されず、初期被ばく者がたくさん出た。山林の近くでは放射線が高く、再除染せざるをえなくなっている。土壌は高いままだ。被害者はがまんの避難生活をしている。限界を感じている。絶対に許してはならない」。

 武藤類子さん(福島原告団)。「告訴してから四年。当時の東電社長ら三人が強制起訴された。当たり前のことだ。われわれはつぐなえと言っている。ひだんれんは闘う被害者だ」。

 宮城訴訟団も参加していることが紹介された。小宮山泰子衆院議員(民主党)、玉城デニー衆院議員(生活の党と山本太郎と仲間たち)が参加した。

 集会宣言を読み上げ、「原発事故被害者の声を聞け!」「原発事故被害者を切り捨てるな!」のプラカードを掲げ、「謝れ」「償え」「補償せよ」とシュプレヒコールをあげ、厚労省・東電に向けてデモを行った。        
(M)
 
 
 ひだんれん統一要求
 
 基本要求


I、責任の明確化と謝罪


1.日本政府
 日本政府は、福島第一原発事故による原子力災害の法的・政治的責任を認め、被害者に謝罪をし、以下の要求について実行せよ

 (1)エネルギー政策を転換し、原子力発電から撤退すること

 (2)事故原因や事故対応の経緯、被害の調査を行い、原因の特定、責任の所在、被害の全容を究明し、速やかに公表すること

 (3)全ての被害者の詳細な健康調査、土壌を含む詳細な汚染調査を行い、速やかに公表すること

2.東京電力

 東京電力は、福島第一原発事故による原子力災害の法的・社会的責任を認め、被害者に対し明確に謝罪をし、以下の要求について実行すること。

 (1)情報開示を徹底し、刑事・民事訴訟等においても関係資料や情報を進んで提供すること

 (2)自死遺族らの訴訟等において求められた謝罪に応じること

 (3)損害賠償訴訟等においては原告の要求に従い、判決に対して被告側から控訴・上告は行わないこと

 (4)ADRにおいて、原子力損害賠償紛争解決センターの和解案等を拒否しないこと

Ⅱ.賠償

 日本政府及び東京電力は、連帯して、福島第一原発事故による原子力災害で発生した全ての被害及び今後発生する全ての被害について、被害者全員に、完全に賠償せよ。政府は、賠償が完了するまでの間に生じる被害及び完了後に生じた被害について、必要な立法を含む万全の措置を講じ、憲法11条・13条及び25条に定める全被害者の人格権、生存権を保障せよ

1.福島第一原発事故による原子力災害発生時に生じた被害への賠償

 (1)避難、退避、帰還、往来などによって生じた損害の全額を賠償すること

 (2)生活破壊による経済的負担の増加、医療費の発生・増加、営業損害、地域社会の破壊による損害などの全額を賠償すること

 (3)家屋、家財、土地、生産物などの被害に対し、事故発生前と同水準への回復を可能とする賠償をすること

2.福島第一原発事故による原子力災害発生後に生した被害への賠償

 (1)「生活破壊」「ふる言と破壊_等に関して生じた精神的苦痛に対して、全ての被害者に相当の慰謝料を支払うこと

 (2)事故発生後の不作為等によって拡大した被害及び精神的苦痛に対して、全ての被害者に相当の賠償及び慰謝料を支払うこと

 (3)情報隠匿・歪曲・意図的情報の流布などにより与えた精神的苦痛に対して、全ての被害者に相当の懲罰的慰謝料を支払うこと

3.今後発生する被害への賠償

 (1)今後発生する健康被害に対し万全の賠償を確約すること

 (2)今後発生する地域社会、地域産業の衰退・消滅に伴う被害に対する万全の賠償を確約すること

 (3)自然・生態系に生じた被害に対する万全の賠償を確約すること

Ⅲ.保障

1.被ばく防止
 (1)〈汚染調査〉政府は、詳細な空間線量及び土壌汚染濃度の測定を早急に実施し、結果を速やかに公表すること

 (2)〈原状回復〉政府は、前項調査に基づき、空間線量、土壌汚染濃度とも事故以前に復する措置を行うこと

 (3)〈被ばく回避〉前項原状回復がなされるまでの間、政府は、住民に避難、居住、帰還の選択の自由を保障し、いずれの場合も憲法25条に保障される生活を維持するに必要な支援を行うこと

 (4)〈子どもの転地保養〉特に子供の生活、教育環境における被ばく回避を徹底し、年間空間線量が1乱ジーベルトを下回ったことが科学的に立証されていない地域に住む18歳以下の子どもに対し、年間30日以上の転地保養を保障すること

2.健康調査・健康手帳

 (1)〈健康診断の拡充と疫学調査の実施〉少なくとも福島県内全域と「汚染状況重点調査地域」に指定されている全市町村を対象に、子どもの甲状腺に限らず、全ての年齢層のあらゆる疾患に対する健康診断と疫学調査を政府の責任で実施し、予防と治療体制を確立すること

 (2)〈健康手帳の交付〉少なくとも前項の住民(事故後の移動を含む)に対し、「健康手帳」を交付して事故後の健康状態を把握するとともに、一定線量以上の地域に居住して健康を阻害された住民については、少なくとも原爆被爆者と同等の援護を行うこと

3.事故収束作業の確実な促進と作業員の安全確保

 (1)現行の「廃炉行程表」を見直し、「確実な事故収束」を第一とする工程を示すこと

 (2)徹底した情報開示の下で、住民の安全を確保するとともに、政府が責任をもって作業員の労働環境と健康維持・管理にあたる体制を早急に確立すること

 (3)作業員に健康被害が生じた場合は、治療、生活維持のための万全な保障策を講じること
 
 緊急要求
 

 以上の基本要求を踏まえ、日本政府と福島県の政策提示によって生じている当面の問題について、以下の点を要求する

1.住宅無償提供に関して

 (1)福島県が2015年6月15日に発表した「避難指示区域外避難者に対する住宅無償提供2017年3月打ち切り」の方針を撤回し被害者への完全賠償が完了するか、または新たな法的保障措置が発効するまで従来通り無償提供を継続するよう、福島県に働きかけること

 (2)仮設住宅からみなし仮設住宅への転居、生活条件の変化に応じた転居など、住み替えを柔軟に認めること

 (3)放射能汚染地域からの新たな避難者への無償提供を再開すること

2.避難指示区域の解除・賠償打ち切りに関して

 (1)政府が2015年6月12日に閣議決定した「福島復美加道化指針・改訂版」で示した居住制限区域と避難指示解除準備区域の「2017年3月までの避難指示解除及び1年後の賠償打ち切り」の方針を撤回すること

 (2)年間追加被ばく線量が1 mSVを下回ったことが科学的に実証され、原発サイトにおける事故再発の危険性が完全に除去されるまでは現行の避難指示を維持レ帰還を強要しないこと

3.「原発事故子ども・被災者支援法」(支援法)に関して

 (1)政府が2015年8月25日に閣議決定した「支援法・基本方針改定」を撤回すること

 (2)支援法に定める避難・帰還・居住の選択の自由を認め、「被ばくを避けて生きる権利」を保障する施策を早急に確立すること

【フランスCOP21】反資本主義新党声明-非常事態宣言反対 デモの権利を!




非常事態宣言反対 デモの権利を!

NPA(反資本主義新党)



 フランス政府が布告した非常事態宣言によって、COP21の開始にあたってクライメート・ジャスティス(気候正義)を求める11月29日のデモは禁止された。一部の組織はデモ呼びかけを維持し、レプブリュク広場からナシオン広場に至る街路でヒューマンチェーンを登場させた。このデモには警察発表で五〇〇〇人、主催者発表で一万人が参加した。

 デモ禁止に抗議するデモの呼びかけもあった。警察はこのデモに対して、はるかに厳しい弾圧を行った。以下の声明は11月29日にNPA(反資本主義新党)が発したものである。



COP21に反対するすべてのデモ参加者をただちに釈放せよ! 警察国家反対!



 五〇〇〇人が参加した公正を求めるデモは、警察によって暴力的弾圧を受けた。催涙ガスや警棒を使って何十人もの人びとを暴力的に逮捕した政府は、COP21に反対するデモを阻止するためあらゆる手段を取ることに何のためらいも感じなかった。政府は、11月13日の犠牲者たちの追悼に際しては、スポーツイベント、コンサートなどの開催を許容したが、デモは弾圧するのだ。政府はデモ参加者を守ることについては関心をもたず、その政策を実施することにだけ関心があるのだ。

 EDF(以前の国営電力会社)、BNPパリバ(大手銀行の一つ)、GDFスエズ(以前の国営ガス会社)はいずれもCOP21のスポンサーであり、世界的な最大の汚染排出企業である。全世界の独裁者たちがファビウス(外相)とオランドから名誉ある歓迎を受けているが、よりよい世界のために抗議しようという人びとは弾圧されている。11月13日の攻撃は世界の腐朽をあからさまに示した。気候ではなく、システムを変えよう! デモ参加者ではなく、汚染をまき散らす者たちを止めよう!

 現在、パリのレプブリュク(共和国)広場では、COP21に反対する数百人のデモ参加者が包囲されており、警察による大量逮捕が行われている。その中には、NPAスポークスパースンのクリスティーヌ・プパンとオリビエ・ブザンスノー、そしてNPA、オルタナティブ・リベルテール、アンサンブルの数十人の同志たちが含まれている。こうした逮捕は、国家緊急事態から発する特別措置が、ISISのテロリズムに対してではなく、最も基本的なデモの権利を行使する人びとに対して効果を発揮していることの証拠である。

 明日パリのCOP21会議で国家元首たちが会合を持つが、かれらにこの地球と人類の運命を決定させることを望まないすべての人びとは、弾圧されている。昨日、一昨日と環境活動家をターゲットにした自宅監禁と家宅捜索が行われたが、今日、彼らはデモ中に逮捕された。ノーモア警察国家! パリで逮捕されたデモ参加者を釈放せよ。



 NPA 11月29日午後6時 パリ

報告:2015原発のない福島を!3.14県民大集会

譁ー遖丞ウカ2 3月14日、福島市あづま総合体育館で「2015原発のない福島を!3.14県民大集会」(主催:実行委員会)が行なわれ、県内各地、全国から6500人が集まった。田村市、南相馬市、川俣町、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、浪江町、葛尾村、飯舘村などが後援した。


集会前段のアトラクションとして計画的避難地域に指定されている川俣町山木屋地区の皆さんによる「山木屋太鼓」の演奏、グループ「ハッピーアイランド」
の創作ダンスが行なわれた。


開会あいさつが実行委員会を代表し、角田政志実行委員長(福島県平和フォーラム代表)が行い、「震災と原発事故による複合災害のダメージによって県民は大変な困難な生活を強いられている。12万人が避難生活を余儀なくされている。福島で生き続けることを原点にし、県民が手をたずさえて取り戻していく。そのために国と東京電力に対して原発の廃炉、被害の賠償、被災者の生活再建支援の一層の取り組みを求めていこう」と訴えた。


落合恵子さんの訴え

連帯あいさつが落合恵子さん(作家/「さようなら原発1000万署名市民の会」呼びかけ人)から行なわれた。


「原発はなぜ問題なのか。差別の構造そのままだからだ。沖縄にも言える。キャンプシュワブのゲート前で二人の方が拘束された。次の日には解放されたが、なにをやっているのだ。誰の命令かは、はっきりしている。この国のトップは『汚染水はアンダーコントロールされている』と言った。予想はしていたが、先月、汚染水が流出していることが明らかになった。だからこそもっと素朴な質問をぶつけていきたい。忘れさせていく装置の一つが東京オリンピック招致だった。私は、再度自分に問いかける。誰も犠牲にしない社会、生き方とは何か。一過性で終わることなく問い続けていきたい」。


「福島の方にお願いがある。福島に来るたび、どうにもならない後ろめたさに自分がうちのめされる。理由はひとつ。私は最後は帰るからだ。帰る私と留まる方々、留まらない形を選んで出ていった方々も含めた福島の方々と背負うものが違いすぎる。だから心からお願いすることは一つ。そばにいさせてください。ずーっと一緒に歩かせてください」。

トークリレー

トークリレーが、県内の仲間たちから行なわれた。


武藤類子さん(ハイロアクション福島)は、「原発サイト内では、一日七〇〇〇人の作業員が過酷な被ばく労働をしている。多重な下請け構造の中で賃金搾取や死亡事故も起きている。高濃度の汚染水が海に漏れ出し、海洋汚染が深刻だ。漁業関係者は怒っている。東電と国の隠蔽体質は変わっていない。線量が下がっていないのに帰還政策を進めている。除染廃棄物が生活空間に山積みだ。除染労働も深刻な被ばく労働だ。不安や苦しさを声に出せない雰囲気もある。日本という国家が見えてくる。単に事故前の福島に戻すのではなく、なぜこんなことが起きたのかを検証し、原発をなくす新しい道を考えていかなければならない」と訴えた。


菅野孝志さん(JA新ふくしま農協)は、「一番の不幸なことは、生産者と消費者の分断、家族、県民の分断、都市と農村の分断だ。多くの困難を乗り越え、農作物の安全検査などを徹底して行なっていきたい。TPP問題も含めて豊かな土と自然を守っていきたい」と発言した。


遠藤和則さん(JF相馬双葉漁協)は、「試験操業、二万五〇〇〇を超える検体調査をやりながら再開をめざしてきた。二重三重の安全チェックを行なってきた。三二種の出荷制限が続き、再び汚染水問題が起きた。廃炉のプロセスが見えないなか漁業者は東電に振り回されている。不安は消えない。福島の漁業、未来のためにも原発はいらない」と強調した。


続いて檜澤京太さん(ひめさゆりの宿ゆもとや)、石井凛さん(第一七代高校生平和大使)、本田歩さん(第一七代高校生平和大使)、吉岡棟憲さん(曹洞宗円通寺住職)が東電と国を厳しく糾弾し、原発廃炉をアピールした。


私たちは訴えます!

集会アピールを採択。さらに「私たちは訴えます!」(①福島県では原子力発電は将来にわたり行なわず、福島県を再生可能エネルギーの研究・開発及び自立的な実施拠点とすること ②放射能によって奪われた福島県の安全・安心を回復し、県民の健康、とりわけ子どもたちの健やかな成長を長期にわたって保障すること ③原発事故に伴う被害への賠償、及び被災者の生活再建支援を、国と東京電力の責任において完全に実施すること)を確認した。


最後に呼びかけ人の清水修二(福島大学特任教授)は、安倍政権の原発再稼働路線が強化されていることを許さず、共にスクラムを強めていくことを呼びかけた。



(Y)

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報告:3.11東電前アクション!

東電本店前1

3月11日、東電前アクション!は、「原発事故から満4年・3・11東電本店前アクション 東電と国の二次的加害=責任逃れと賠償遅延を許さない!」が行なわれ、100人が参加した。

 

 

東電前アクション!は、「抗議の最前線にいるのは、本来は私たち首都圏の人間ではないはずだ」という問題意識を持ち続けながら、事故直後から東電本店前や東電株主総会会場で、毎年3月11日に東電本店前で抗議アクションを行ってきた。

 

この日の行動は、①東電の意図的な賠償遅延②被ばく量が基準を超えた労働者は使い捨て③国の被害者救援の放棄と過剰なまでの東電救済④「原発事故子ども・被災者支援法」を骨抜き⑤「事態はコントロールされている」と国際社会に嘘をつき、東京でのお祭り=オリンピックを招致した安倍首相⑥汚染水の海洋投棄を漁業関係者に隠し続けた安倍政権を厳しく糾弾し、「東電と国の二次加害を許さない。許してはならない。3・11を加害者追及の日に!」として取り組んだ。

 

前段行動として午後五時から安倍首相あてに「放射能ブロック発言を撤回せよ」などの申し入れ行動を首相官邸前で行なった。

 

北海道の改憲阻止市民行動は、「3・11天皇出席の震災追悼式典―全国一斉黙祷反対!集会・デモに参加し、ここにきた。泊原発があり、大間原発が作られる。さらに日本原子力研究開発機構・幌延深地層研究センターがある。3つをテーマに反対原発運動を取り組んでいる。安倍政権の原発・戦争政策に厳しく弾劾していこう」と訴えた。

 

筑波の仲間は、「3・11以降、体調不良になった。病院のたらい回しの結果、甲状腺機能、副腎ホルモン機能が低下していた。放射能が原因と言い切れない社会的雰囲気がある。個人の責任へと追い込まれている。原発事故と体調不良について言い続けていく。原発はいらない」と発言。

 

つくば脱原発テントは、筑波駅前でテントを張って署名活動を取り組んでいることを報告し、「テントを出すと、何人も署名しにくる。関心が薄くなってきたと言われるが、そんなことはない」と強調した。

 

子ども脱被ばく裁判は、「昨年8月29日に提訴した。原発事故によって浪江町から避難しているが、4年たっても帰れない。100万人に1人の甲状腺ガンが38万人で117人がガン、ガンの疑いのある人数だ。これで原発事故と因果関係ないといえるのか。責任をとれ」と批判した。

 

栗原学さん(東電前アクション!)は、原発再稼働反対など「安倍首相および日本政府に対する要請文」(別掲)を読み上げ、内閣府に申し入れを行なった。

 

木幡ますみさん(原発いらない福島の女たち、事故後に大熊町から会津若松市に避難中)は、「復興だ、復興だと言って、何も解決していない。原発事故や放射能のことを何も言えない雰囲気がある。東電の賠償金が打ち切られた人は、ローンを抱えながら困難な生活が続いている。復興住宅にしても財政負担が多くて入れない人もいる。自主避難した人たちも必死に生きている。ともに頑張ろうと訴えた。人間は幸せに生きる権利があるはずだ。生きててよかったと実感できる生活をする権利があるはずだ」と発言した。

 

首相官邸に向けて抗議のシュプレヒコール後、東電本店前に移動。途中、経産省前テントに立ち寄り、エールの交換。不当判決を許さずテントを守り抜く決意を打ち固めた。

 

午後7時、東電本店前で「東電と国の二次的加害=責任逃れと賠償遅延を許さない!」をメインに次々と東電に向けた抗議アピール。その後、参加者は東電に対する申し入れ(別掲)を行なった。

 

さらに発言が続き、東電本店に向けた抗議のシュプレヒコールをたたきつけた。

 

(Y)


●安倍晋三首相および日本政府への要請文
2015年3月11日
内閣総理大臣 安倍晋三 殿

東電前アクション!
原発いらない福島の女たち・木幡ますみ

2011年3月11日に発生した東日本大震災と福島原発事故から丸四年を迎える今日、私たちはあらためて安倍晋三首相に以下のことを申し入れる。

一、 安倍首相がオリンピックの東京誘致のプレゼンテーションの際に行ったスピーチにおける「汚染水の影響はブロックされている」発言は、現状をまったく反映されていないどころか、汚染水が漏れ続けている現状を虚偽で糊塗するものだと考える。
この2月にほぼ1年に渡って漏れ続けていた超高濃度汚染水について、菅官房長官があらためて「ブロック」発言を繰り返していることも許し難いものだと考える。
この「ブロック」は発言は、根拠のない「新しい安全神話」であり、この発言によって被災地住民に無理な帰還を促し、放射能被害の賠償打ち切りの根拠となり、「収束」作業に携わる現場労働者に過重な負担を強いる結果となっている。

したがって、安倍首相はただちに「ブロック」発言を撤回して、あらためて全世界に向けて放射能を拡散し続けている事態を謝罪すること。そして、民間の有識者も含めた「委員会」で十年先を見越した被害予測マップを作成すること。

一、 福島第一原発の「収束」の現場は、労働環境の劣悪化こそが作業をさらに困難にさせていると言わざるを得ない。政府は、自らを「収束」の事業主体とし、労働環境から現場管理まで責任を持つこと。

一、 多重下請け構造を一掃して、すべての作業員を「準公務員」扱いにして、政府が賃金・労働環境・健康管理を行うこと。とりわけ、健康管理は原発事故前に従事した労働者も含めてさかのぼって調査し、補償すること。

一、 放射能が依然として漏れ、拡散し続ける現状において、福島および東日本全域の住民の健康被害への恐れは充分に根拠のあるものだと政府は考えなければならない。
したがって、福島県民を優先的に東日本全域の希望するものの健康調査を政府として実施すること。また、調査のデータ隠ぺい・改ざんは許されるものではなく、結果を公正に発表すること。
福島および東日本全域において「避難を希望するものの避難する権利」を政府として保障すること。このことは、避難先の衣食職住を政府として保障することにほかならない。

一、 文部省管轄の「原子力損害賠償紛争解決センター」(ADR)は、東電ではなく住民・被害者の立場に寄り添った調停を行うこと。そして、放射能が依然として拡散し続けている現状から出発した調停を行い、訴えを足げにした打ち切りなどは行うな。2012年に超党派の議員立法で成立した「原発事故子ども・被災者支援法」の趣旨の骨抜きをやめ、住民・被害者本位の支援を政府として誠実に実施すること。

一、 福島原発事故の第一の加害当事者である東京電力を解体・破たん処理し、資産を売却して被害者賠償に充てること。そして、東電管轄の電力供給事業を非営利の国有事業体とすること。

一、 福島原発事故の影響がさらに拡大している状況において、他の原発の再稼働を目論む安倍政権の姿勢は絶対に容認できない。川内、高浜、およびあらゆる原発の再稼働に向けた動きをただちにやめること。すべての核施設の閉鎖と原子力艦船の日本寄港の禁止をただちに実施すること。

以上の項目の実施を安倍首相、および日本政府に求めるものである。


●東電への申し入れ書


東京電力株式会社
取締役会長 數土文夫 殿
取締役 廣瀬直己 殿
2015年3月11日

東電前アクション!
原発いらない福島の女たち・木幡ますみ

私たちは3・11原発直後から貴社の本店前で責任追及を続けてきた。私たちは貴社が、事故後さらなる加害、「二次加害」を行っていると認識している。私たちは二次加害を直ちにやめるよう要求する。具体的には、以下の5点を要求する。

1 汚染水の海洋流出を隠してきたことを、周辺地域に、そして世界に謝罪すること。

汚染水の海洋流出は、周辺の水産業等への加害行為であるだけでなく、地球環境に対する加害行為である。これを隠ぺいしてきたことは世界に対する、地球に対する侮辱行為である。私たちは貴社に対し、真摯な謝罪を要求する。

2 「収束」作業員を使い捨てにする多重下請構造を直ちにやめること。多重下請構造による責任逃れをやめ、「収束」事業主体として、全ての作業員の安全と健康に対する責任を持つことを、私たちは貴社に要求する。

3 被害者への賠償「出し渋り」、賠償の遅延をやめること。
困窮する被害者に対して賠償を遅らせることで、早期解決を求める被害者を低額妥結に追い込む貴社の手口は、まさに二次加害と言って過言ではない。貴社はいつまで加害行為を続けるのか。直ちに賠償の遅延をやめよ。

4 被害者への賠償の「打ち切り工作」をやめること。
先日貴社は営業賠償打ち切りの延期を決定したが、そもそも事故後5年で賠償を打ち切ろうとする態度が不誠実である。貴社は周辺地域の人々に「絶対安全」と言い続けてきた。そうやって地域の人々を騙してきたことへの責任をとことん取るべきだ。

5 資産を売却して賠償に充てること。
本来、3・11事故への被害者賠償は、貴社の資産から支払われるべきである。
その不足分を国が、つまり私たちが納めた税金から支払うとしても、それに先立って貴社が全ての資産を売却処分し賠償に充てるべきである。
ましてや、賠償用の財源を得るために柏崎刈羽原発を再稼働させたい、などと経営陣が口にするのは、破廉恥ですらある。
経営陣全員でこの申し入れを共有し、直ちに対応に着手することを求める。
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【案内】原発事故から満4年・3.11東電本店前アクション

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原発事故から満4年・3.11東電本店前アクション
東電と国の二次的加害=責任逃れと賠償遅延を許さない!


3月11日(水)
19時~東電本店前(新橋駅5分)
(17時に安倍首相あてに「放射能ブロック発言を撤回せよ」などの申し入れ行動を首相官邸前で行います。こちらもぜひ参加を)

★福島から木幡ますみさん(原発いらない福島の女たち、事故後に大熊町から会津若松市に避難中)をお呼びして、ともに首相官邸と東京電力に申し入れします。

呼びかけ=東電前アクション!
BLOG: http://antitepco.ldblog
TWIT: https://twitter.com/antitepco1
MAIL: antitepco1@yahoo.co.jp
090-1219-4519 栗原



3.11福島原発事故から4年、深刻な被害を受けた人々に対し、東電と国は現在進行形で「二次加害」を重ねています。

また、「収束」作業で働く人々に多くの犠牲を強いています。

しかも、深刻な被害を受けた方々や現場で働く方々が東電本店前へ抗議に来るのは、時間的・経済的に容易ではありません。
このような構造的暴力を前に、私たちは何をすべきでしょうか。

私たち=首都圏に住む有志のグループ「東電前アクション!」は、「抗議の最前線にいるのは、本来は私たち首都圏の人間ではないはずだ」という問題意識を持ち続けながら、事故直後から東電本店前や東電株主総会会場で、そして
毎年3月11日に東電本店前で抗議アクションを行ってきました。

今年の3.11はぜひ、東電と国の「二次加害」をみんなで告発しましょう。
たとえば、東電の意図的な賠償遅延。

賠償交渉を遅らせることで、生活再建を急ぐ被害者の妥協を引き出し、低額の賠償額で妥結するという、卑劣なやり口。数あまたの賠償訴訟で見せる、露骨な責任逃れの姿勢。

「収束」現場は事故前と同じ多重下請け構造のままで、被ばく量が基準を超えた労働者は使い捨て、その後の生活の支援なども東電は一切行わない。
あるいは、国の被害者救援の放棄と、過剰なまでの東電救済。

事故当日から避難を余儀なくされた人たちが4年経ってもプレハブの仮設住宅に暮らすいっぽうで、国は東電に兆単位の資金支援を行う。。

自主的に避難した人たちへの支援を半ば放棄し、「原発事故子ども・被災は支援法」を骨抜きにし、避難対象の地域を縮小し、帰還しない人たちを自主避難者と扱い、支援を打ち切り、事故被害を小さく見せ続ける復興庁や環境省。

「事態はコントロールされている」と国際社会に嘘をつき、東京でのお祭り=オリンピックを招致した安倍首相。

汚染水の海洋投棄を漁業関係者に隠し続けた安倍政権。

そして、福島第一の収束現場で働く毎日7000人とも言われる人々の半数以上が、被害者でもある福島の人々であるという現実も、構造的暴力が生み出したものです。

「このような東電と国の姿勢は、多くの被害者を諦めの境地に追いやり、抗議のエネルギーを奪う戦略ではないか」という指摘も、いたるとこころでなされています。

私たちは自問自答します。このような不正義を見過ごしでよいのか。他人事として扱うことができるのか。

私たちは東電と国の二次加害を許さない。許してはならない。
3.11を加害者追及の日に!

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【報告】川内原発再稼働するな!フクシマを忘れない!9.23さようなら原発全国大集会

IMG_0601 (1) 九月二三日、東京・亀戸中央公園で「川内原発再稼働するな!フクシマを忘れない!9・23さようなら原発全国大集会」が「さようなら原発」一千万人署名市民の会の主催で開かれ、一万六〇〇〇人が集まった。当初予定されていた代々木公園での開催が同公園で蚊によりデング熱が発生したことにより、急きょ会場が変更になったにもかかわらず、天候にも恵まれ、予想をはるかに超える人々が全国から集まった。

 第一ステージと第二ステージで音楽ライブとトークが繰り広げられ、会場には三〇以上のブースが設けられ、それぞれ展示や販売で宣伝した。

 第一ステージでは、正午過ぎからエセタイマーズのライブがあり、午後一時からトークが始まった。司会は木内みどりさん(女優)。最初に、反原発企業を支える城南信用金庫の吉原理事長、脱原発市長の三上湖西市長、当初共催が予定されていた首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフさんが紹介された。福島原発の象徴として扱われてきた「原発は明るい 未来のエネルギー」の標語を小学六年の時つくった大沼さんも紹介された。大沼さんは原発事故以後、その言葉を「原子力破壊 未来のエネルギー」に変えた、という。


 トークの最初は呼びかけ人の鎌田慧さん。「安倍内閣は亡国内閣だ。福島第一原発から一日四〇〇トンも放射能を含んだ汚染水が海に流されている。何のためか。カネもうけのためだ。吉田所長の調書の件で朝日新聞が攻撃されている。原発爆発後九五〇人が第二原発に退避した。これを吉田さんは把握していなかった。これほど収拾がつかなかったのだ。朝日バッシングによって『東電社員は逃げていない。がんばった』と、再稼働に向けて神話をつくろうとしている。原発ペテンははっきりしている。さようなら原発、未来を守る」。

 大石又七さん(第五福竜丸元乗組員)がビキニ被ばくと福島原発について語った。

 「九月二三日は被ばくした無線長の久保山さんの命日だ。福島と水爆実験はつながっている。六〇年前、ビキニ環礁で水爆実験が行われた。その海域には一〇〇〇隻の漁船がいて、放射能被害にあい、世界中で反対運動が起きた。米政府はマグロを食べても身体に影響がないと圧力をかけ、日本政府は八カ月で安全宣言
をした。現在、核兵器は一万七〇〇〇発あり、原発は四二七基(2010年)ある。半世紀間、内部被ばく研究はストップされた。原発と核兵器は同じ核であり、絶対反対だ」。



 橋本あきさん(原発いらない福島の女たち)は「あまり政治などに関心がなかったが、子どものアトピー皮膚炎により、原発に行き着き、沖縄・憲法集会などに参加するようになった。大飯原発差止判決で、豊かな国富(こくふ)という言い方がされているが、福島はその国富を喪失した。原発は怖いものだ。このことをもっともっと広げ、再稼働なんてとんでもない。つながっていこう」と訴えた。

 次に、向原祥隆さん(反原発・かごしまネット代表)が川内原発をめぐる状況を報告し、全国的な闘いで川内原発再稼働を止めようと訴えた(別掲)。

 続いて広瀬隆さん(作家)が発言した。「こっちが勝っている。安倍がやっているのは人事をあやつることだ。世論調査で再稼働に賛成二三%、反対五九%だ。二〇一六年、電力の完全自由化をひかえ、電力会社は崖っ渕に立たされている。稼働していない原発のために電気を使って核燃料棒を冷やしている。それに一兆二〇〇〇億円かけている。九電は再稼働のために三〇〇〇億円を使っている。北海道電力は新たに個人一七%、企業二二%の電気料金値上げを申請した。昨年の値上げと合わせると個人二六%、企業三六%の値上げになる。七五%が反対している」。

 「どうやって止めるか。原発立地の三〇㎞圏内の現地での運動で止めていく。それには福島の手を借りる。危険性、本音を伝えていく。そうすれば必ず変わる。福島原発の近くで牛に斑点が出来ている。国道6号線が開通したが二〇マイクロシーベルもある。ムザムザ殺されてたまるか」。



 韓国の反原発運動についてパク・ヘリョンさん(韓国・脱原発新聞共同代表)が「韓国で二四基の原発が稼働中、五基が建設中、四基が計画中だ。二〇三五年には四一基にする計画だ。一〇月九日、サンチョクで住民投票がある。脱原発に向けて日韓民衆運動で共に歩む」と語った。

 大江健三郎さん(作家)は「川内原発は避難計画など何もできていない。危険な再稼働に反対する。安倍政権の戦争や原発政策に対して大きな批判が起きているが、国民の抵抗はまだ弱い。ペシミズムに陥るのではなく、アメリカの戦争、原発政策に反対し、断固として進まなければならない」と語った。

 澤地久枝さん(作家)は「ある新聞が九月二三日は中止になりましたと報道した。ひとつになって、やらなければならない。『ただちに原発を即刻止める』と安倍に言わしたい。釜山の原発事故があれば日本でもただではすまれさない。世界中が原発を止めるようにすべきだ。東電などを『これでも罪を問えないのですか』と刑事告訴した。その責任ある役員らが現在電力関連会社の社長などになっている。こんなことは許せない。生き生きとして笑って闘っていこう」と訴えた。

 チェ・スーシン(台湾・台湾緑色公民行動連盟事務局長)は「福島原発事故後、台湾では台湾の原発に反対し二二万人がデモをした。最近、五万人が台北駅道路を占拠した。その翌日、政府は第四原発工事停止を発表した。全世界の人と団結して原発をゼロに」と台湾で大衆的に原発建設を阻止している運動を紹介した。

 最後に落合恵子さん(作家)が「根っこには命がある。猛暑でも原発ゼロで暮らしに何の問題もない。吉田調書問題、川内原発での火山の噴火の無視、もう一度怒りなおそう。こんな国を残してはいけない。動き続ける。声を上げ続ける。デング熱よりも天狗になった政権の方が恐い。再稼働しない。フクシマを忘れない」と檄を飛ばした。

IMG_0617 集会後、デモの先頭は午後二時半から出発したが、最後のグループが出発したのは、すでに午後五時半を過ぎてからだった。亀戸中央公園からJR錦糸町駅を通るコースを「再稼働反対、原発はいらない、フクシマを忘れない」と元気よくコールしながら道行く人々に訴えた。(M)

向原祥隆さん(反原発・かごしまネット代表)のアピール

 川内原発の問題点を明らかにしたい。第一に、事故がなくてもひどいものだ。川内1、2号機は建設から三〇年が過ぎている。毎日、七度高い温排水を川内川に流している。二〇〇九年、死んだ魚が二九尾打ち上げられた。海藻も絶滅し生えない。海の漁獲高は五分の一になった。放射能はごく微量だというが、一八〇〇億ベクレルの放射能を薄めて海に流している。大気中に一〇万倍の放射能を出している。薩摩川内市の医療費は他に比べて一〇倍も高い。もし、大規模事故が起きれば鹿児島、九州そして日本中が終わりだ。

 去年の七月八日、九電は再稼働の申請をした。政府、規制委員会は一体となり、再稼働を推進している。地震や火山の噴火の問題がある。ふざけるなと言いたい。七月一八日、九電会長と安倍が会食した。その席で安倍首相は「(再稼働に向けて)なんとかします」と話している。一〇月五~一九日、住民説明会が行われ、一一月中旬市議会、一二月県議会、一月再稼働のスケジュールが組まれている。むざむざ見ているわけにはいかない。五月の世論調査で五九%が反対だ。反対の比率はどんどん上がっている。近隣市町村を含めて全戸署名活動を行っている。

 三万人の過半数が署名してくれている。そのうちの八割が反対だ。姶良市議会では圧倒的多数で再稼働反対、廃炉の決議を上げた。薩摩川内市の自治会でも反対運動が広がっている。再稼働を断念させる。

 未来を開く。閉ざすわけにはいかない。奄美徳之島で再処理工場建設計画をやめさせたことがある。九月二八日、史上最大の集会を準備している。一歩も引かない。(発言要旨、文責編集部)

報告:6.28 NO NUKES DAY 川内原発を再稼働させるな! さようなら原発★首都

28 6月28日、「6.28 NO NUKES DAY 川内原発を再稼働させるな! さようなら原発★首都大行進」が明治公園で首都圏反原発連合/さようなら原発一〇〇〇万人アクション/原発をなくす全国連絡会の主催、脱原発世界会議/経産省前テントひろば/再稼働阻止全国ネットワークの協力で行われ、5500人が参加した。

 


司会は木内みどりさん(俳優)。

呼びかけ団体あいさつが鎌田慧さん(さようなら原発一〇〇〇万人アクション)から行われ、「福島の皆さんが苦しんでいる今、絶対に集団的自衛権を認めない、再稼働をさせないという思いで集会とデモを行っていこう。大飯原発差止判決を出した裁判官は、経済よりも命だと明確に言っている。これは私たちが主張してきたことを裁判所が認めたということだ。私たちの運動によって勇気づけられて歴史的な判断をした。しかし、公明党はそういう勇気がない。ただ権力にしがみついてるだけだ。こういうことは許せない。未来を考える市民の力で運動を盛り上げていこう」と発言した。

 

続いて伊東達也さん(原発をなくす全国連絡会)、ミサオ・レッドウルフさん(首都圏反原発連合)があいさつした。


呼びかけ人のスピーチ。 内橋克人さん(評論家)は、「来週、集団的自衛権について閣議決定する。戦争にルールはないし、先制攻撃でやられるから抑止力が必要だとなる。さらに核も保有すべきだとなるだろう。集団的自衛権の行使は、そのための第一歩だ。安倍政権は、国民の命・安全を何度も言うが嘘だ。原発を止めることは核武装を止めることだ。皆さんとともに闘っていきたい」と訴えた。

 

中山千夏さん(作家)は、「ひどい世の中になればなるほど労働組合が大切だ。組合運動がやられてきたから世の中がおかしくなっている。組合頑張れ、残業代ゼロなんてだめだ。臨時雇いなんてとんでもない。これまで女性解放、死刑制度廃止、原発反対を訴えてきた。これからも怒っていきたい。元気にやっていこう」と発言した。

 

「大飯原発の裁判から」について海渡雄一弁護士、小野有五さん(脱原原告団全国連絡会共同代表)が活動報告した。

 

「川内原発現地報告」を野呂正和さん(川内原発増設反対鹿児島県共闘会議事務局長)は、「6月13日に鹿児島県庁前で集会を行った。事前に県会議員に再稼働にあたって避難計画などの対策が十分に行われているのかなど公開質問状を送った。自民党、公明党は『わからない』をくり返してきた。実際にまともな対策をたてていない。ずさんな対策のまま再稼働を許してはならない」と強く抗議した。

 

「福島からの報告」を人見やよいさん(原発いらない福島の女たち)は、「福島は、復興の名のもとに風評被害、福島差別という言葉にすりかえられている。90人の子どもたちの甲状腺に悪性、疑いのガンが発症しても、放射能の影響は少ないとされている。こうして実際に起きている被害を認めず、被曝を強いることこそ福島差別だ。健康被害は、これから確実に起こってくる問題だ。認めるべきは認めて、被害と保養に重点をおいてください」。

 

「安倍政権に変わって原発再稼働になってしまった。しかし、大飯原発判決は、私たちに勇気を与えた。判決を読み返し、何度も涙を流した。この判決を理解できない人は、人の上に立ってはいけない。『金目でしょ』という大臣の発言は、安倍政権の本音だ。安倍政権は退陣だ。世直しをしていこう」と呼びかけた。

 

集会後、原宿に向けてデモを行い、沿道の人々に「川内原発再稼働反対!脱原発!安倍政権退陣!」を訴えた。(Y)

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【案内】川内原発再稼働反対!6.4九電前アクション

<拡散歓迎>

~「差別」を燃料とする原発は動かしてはならない~
  川内原発再稼働反対!6.4九電前アクション


◆よびかけ:東電前アクション!
BLOG:http://antitepco.ldblog.jp/
  TWIT:https://twitter.com/antitepco1
  MAIL:antitepco1@yahoo.co.jp

6月4日(水)19時~

場所:九州電力東京支社前(千代田区有楽町1-7-1)
JR有楽町駅日比谷駅口改札から徒歩1分

★再稼働反対!「原発がなくても誰も困らない社会」を!

マンガ『美味しんぼ』の「鼻血描写」が社会問題になっているけれど、
事故がなくても、労働者や地域に病気を多発させるのが原子力発電。

「大飯原発差し止め訴訟」の地裁判決は、
“豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活していることが国富であり、
これを取り戻すことができなくなることが国富の喪失”と稼働差し止めを命じた。

だけど、海沿いの日本の端っこに作られた原発群が一つや二つダウンしても
「日本はやっていける」とソロバンを弾く安倍政権と各電力。

「事故」で真っ先に故郷を取り戻せなくなるのは立地地域の人たちで、
原発は作られる時点から地域の「絆」を破壊してきた。

福島原発事故による世界的な放射能汚染が止められない状態で、
東京より韓国や上海のほうが近い鹿児島の川内原発が再稼働させられようとしている。

福島第一原発事故が起きる以前の最後の労働者死亡事故を引き起こしていた川内原発で、
九州電力は度々起きる震度6以上の地震でも稼働を止めず「通常運転」を続けていた。
安全軽視・地元軽視の政府と九州電力のために、恐怖にさらされ続けてきたのは地元の人たちだ。

貧困と地域格差という差別を「燃料」とする原発はもう動かしてはならない。
そして、原発がなければ当面経済的に困る立地地域の人々とどうつながって、
「原発がなくても誰も困らない社会」を私たちがどうデザインするのか

そんなことも考えながら、6月4日に「再稼働反対」の声を上げませんか。


::::ここまで:::::::::                        

報告: 「フクシマを忘れない!さようなら原発3・15脱原発集会」

DSCN1665 3月15日、「さようなら原発」一千万人署名 市民の会」は、日比谷野音で「フクシマを忘れない!さようなら原発3・15脱原発集会」を行い、5500人が参加した。



集会は、木内みどりさん(女優)の司会あいさつで始まった。


武藤類子さん(ハイロアクション福島)は、「福島からの報告」を行った。


「春の風は放射性物質を空中にまわす。楽しみにしていた山菜が今年は食べることがでるかどうか。ささやかな喜びが悲しみにかわって三年の月日が流れた。原発事故の収束はほど遠く、被害は形を変えて拡大している。今でも空へ海に放射性物質が大量に流れている。汚染水は手のほどこしようがない。原発事故現場は、90万シーベルト。作業員の被ばくと賃金搾取が深刻な問題になっている」。


「放射性廃棄物が袋に入れられて道ばた、庭などに捨てられている。18歳以下の子どもたちの甲状腺検査は、26万人中74人が甲状腺ガン、またはガンの疑いだ。危険な状態は続いている」と訴えた。



さらに「3・11は、けっして記念日ではなく、今も続いている。忘れたい、忘れぬものかのせめぎあいのなかにある。現実から目をそむけたら、うわっつらの復興に踊されるだけだ。福島で起こっている人権侵害は、日本のどこにも起こりうる。生きることを喜びながら闘っていきたい」と決意を述べた。

「呼びかけ人アピール」では、大江健三郎さん(作家)が原子力規制委員会が川内原発の再稼働を認めようとしていることを厳しく批判した。

澤地久江さん(作家)は、冒頭、「福島を救えないで、なんで東京オリンピックなのか」と糾弾し、「うそつき安倍首相が今度は国会で『河野談話を否定するものではない』などと表明した。安倍首相に対する批判が強まってしまつたため、このような発言をせざるをえなかった。同じように原発をやめるという国家的声明を出させよう」と呼びかけた。


賛同アピールを秋山豊寛さん(元宇宙飛行士)が行った。


「福島で18年シイタケ農家をやっていた。福島第一原発から32キロだ。しかし、原発事故によって福島ではシイタケ栽培はできなくなった。原木には放射性物質が濃縮されており、セシウムに汚染されたシイタケしかできないからだ。友人から『体内のセシウムのベクレル値が高くなった』という電話をもらった。このように福島は現在進行形で被害が拡大している。東京も関東もとても危険な状態にある。だからこそ原発再稼働を許してはならない」。



「こんな不正義が許されているのは、私たちが認めているからではないか。責任がとれない社会を変えよう。原子力村を許してはならない。これらは私たちの未来に対する責任だ。不当なことを強いる人々に対する怒り、くやしさ、つぶやきを大きな声にし、行動にしていこう。川内原発、伊方原発の再稼働を止めよう」と強調した。


なすびさん(被ばく労働を考えるネットワーク)は、「被ばく労働者春闘として各争議、東電と除染会社の前田建設、関連省庁に対して要請、抗議行動を行ったきた」ことを報告した。

そのうえで「被ばく労働は非人間的な労働だが、そういう犠牲のうえで社会が成り立っている。一人一人の責任だ。皆さんにお願いしたい。『収束作業を急げ』『廃炉作業を加速しろ』『汚染水を回収しろ』など、そういう言い方をしないでほしい。『労働者の安全を第一として慎重に汚染水を回収しろ、作業しろ』と要求していただきたい。収束作業と除染作業の七割が福島の人々だ。脱原発エネルギー政策の転換だけではなく、延々と被ばく労働と向き合っていかなければならない。犠牲のうえで成り立つ社会を拒否する。その意思と努力が脱原発だ」とアピールした。

三・八福島県民集会後からキャラバンを行ってきた仲間たちが到着し、参加した仲間たちの脱原発アピールを全体で確認した。


再稼働問題について松下照幸さん(原子力発電に反対する福井県民会議幹事)は、原発立地における生活・経済問題で引き裂かれる住民の苦闘を報告し、全国とつながりながら脱原発を広げていくことを発言した。

 


最後に呼びかけ人の鎌田慧さん(ルポライター)が閉会あいさつを行い、原子力規制委員会が3月下旬に川内原発再稼働を認めようとしていることに対して緊急国会包囲行動を呼びかけた。


集会後、デモに移り、銀座一帯にわたって「脱原発!再稼働やめろ!」のシュプレヒコールを響かせた。

(Y)

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【報告】3・9 NO NUKES DAY 原発ゼロ☆大統一行動 ~福島を忘れるな!再稼働を許すな!~

IMG_0241 三月九日、日比谷野外音楽堂、国会議事堂周辺で「3・9 NO NUKES DAY 原発ゼロ☆大統一行動 ~福島を忘れるな!再稼働を許すな!~」が呼びかけ:首都圏反原発連合/さようなら原発1000万人アクション/原発をなくす全国連絡会で第一部が行われ、第二部は首都圏反原発連合の呼びかけで官邸前抗議、国会前集会が行われ、国会議員や海外ゲストも参加した。野音集会には入場制限をして三〇〇〇人が集まり、その周りには人が溢れた。


野音集会は最初に、ミサオ・レッドウルフさん(首都圏反原発連合)が「福島は原発事故や被災者の救済の面でむしろ後退している。それなのに安倍政権は原発推進をしている。原発ゼロの実現のために、わが身のこととして原発のことを考えて行動していく」と主催者あいさつをした。

次に福島から三人が発言した。名木昭(福島県内の全原発の廃炉を求める会・呼びかけ人)、鈴木薫(NPO法人 いわき放射能市民測定室たらちね・事務局長)、早川篤雄(福島県楢葉町宝鏡寺住職/福島原発避難者訴訟原告団・団長)さん。


名木さんは「仮設住宅に一三万七〇〇〇人が住んでいる。今年は雪がたいへん多く厳しい状況に置かれている。政府のエネルギー基本計画が発表されたが、原発の再稼働と輸出をうたっている。これを心から疑う。安倍首相は二日前に福島を訪れ、魚を食べて安全をアピールしたが、残念ながら現実はそうではない。ふるさとへ戻れる保障はまったくない。家族がバラバラになっている。老骨にムチ打ってがんばる」と語った。

鈴木さんは市民測定室たらちねの放射能の測定、検診、子どもたちの保養、カフェ、勉強会と活動を紹介した後、「三年目は節目ではなく、今なお事故は進行形である。原発事故は人災であり、非人間的行為だ。理不尽さ、無念さがある。事故後子どもたちは急性被曝し、鼻血が止まらなかった。取り返しのつかない大きな問題を子どもたちに背負わしてしまった。なかったことにできないことだ。本気で子どもを守る。これが願いだ」と切々と訴えた。

早川さんは山寺の住職をしていたが寺を廃寺にするしかないと話始めた。「原発は人々のすべてを奪った。収束どころか汚染水問題や事故の続発などさらなる大事故が起きる危険がある。さらに問題なのは原発の作業現場で働く労働者の安全が守られているか、手当てが払われているか、と問いかけ、改善されていない現実に注意を喚起した」。そしてチェルノブイリ事故後、何度も日本でも原発事故が起きると訴えがあったにもかかわらず、金儲けのために止めなかった東電や国に責任があると批判し、原発ゼロの実現のために決意を述べると語った。

音楽家の坂本龍一さんがゲストスピーチを行った。「いさましいことはいえない。ここに来ない人にどうやって気持ちを届けるのかが大事」と語り、自らが作曲した曲を披露した。この曲はやさしく、すこやかでそれで力強いものだった。坂本さんは二〇〇一年九・一一テロの時、ニューヨークに住んでいて、一発目の旅客機が高層ビルに突っ込んだ時の音を聞いた。極度の緊張で音楽をつくる気が起きなくなった。一カ月弱経って最初につくった曲だった。それはチェルノブイリ事故後、ベラルーシの小さな村のドキュメンタリー映画「アレクセイと泉」の音楽だった。放射性避難区域なのに村人が残りたいと住んでいた。村の真ん中に泉があり、そこは湧き水で放射能はゼロだった。次の曲は二〇一一年の東日本大震災後一カ月して、心が少しほぐれてきて、追悼の気持ちが表れているものだった。坂本さんは最後に「一番困っている福島の人と寄り添って運動をやっていかないと成功しない。その声をもっと届けよう」と語った。

原発現地から、中村きくえさん(八幡浜・原発から子どもを守る女の会)、石地優(原子力発電に反対する福井県民会議・事務局次長)さんが報告した。

中村さんは伊方原発再稼働反対を次のように語った。「伊方原発1号機は三七年、2号機は三二年、3号機は二〇年経っている。老朽原発だ。今回動かそうとしているのが3号機。原発の近くには中央構造線と南海トラフの震源地があり、いつ大地震が起きてもおかしくない。さらに、空にはオスプレイが飛び交っている。伊方原発の先八〇〇メートルに米軍ヘリが墜落し、七人乗員が死亡する事故も起きている。生活を踏みにじり、破壊する原発再稼働を阻止したい」。

石地さんは「福井の大飯3、4号機、高浜3、4号機の再稼働を申請している。原発事故で琵琶湖が汚染されたら飲料水が困る。風船を飛ばすと岐阜県を通って千葉まで到達する。福井で原発事故が起きれば、西日本から東日本までとてつもない被害が起きる。福井県知事は安倍首相を後押しし、原発再稼働を実現しようとしている。福井県は国道が一本しかなく、事故が起きれば逃げられない」とその危険性を語り、批判した。

集会決議を読み上げた後、国会請願デモが行われ、首相官邸抗議行動、国会包囲の行動に移った。(M)

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【案内】原発事故から3年・3.11東電前アクション

【転載歓迎】
原発事故から3年・3.11東電前アクション

東電を加害責任から逃がさない

☆福島の被害者、被ばく労働者にとことん償え

★柏崎刈羽再稼働ありえない

☆破たん処理して賠償に充てよ


呼びかけ: 東電前アクション!
BLOG: http://antitepco.ldblog
TWIT: https://twitter.com/antitepco1
MAIL: antitepco1@yahoo.co.jp


3月11日(火)
18時~東電本店前


☆プラカード持参・鳴り物持ち込み歓迎。
☆非暴力・反差別の行動として呼びかけます。
★趣旨に賛同されるグループ・団体は、以下のアドレスにメールをお願いします。

antitepco1@yahoo.co.jp


★賛同団体(3月2日現在)
・大阪此花発!STOPがれき 近畿ネットワーク
 http://osakakonohana.tumblr.com/
・原発イヤだ!府中
 http://nonukefuchu.hatenablog.com/
・STOP原子力★関電包囲行動
 http://stopkanden.tumblr.com/
・竹内佑馬法律事務所
 http://www.bengo4.com/search/264411/
・東電を破綻させよう!市民の会
 http://citizen-and-tepco.hatenadiary.jp/
・反戦反天皇制労働者ネットワーク・関東
 hantennet@yahoo.co.jp
・被ばく労働を考えるネットワーク
 http://www.hibakurodo.net/
・福島原発事故緊急会議
 http://2011shinsai.info/
・ふくしま集団疎開裁判
 http://fukusima-sokai.blogspot.jp/
・フリーター全般労働組合
 http://freeter-union.org/
・みらくる∞未来を創るにんげんアクション
 https://twitter.com/mirai_tukuru


◉私たちは自らに問いかけます。

311事故から3年、私たちはまだまだ、東京電力を追い詰めきれていないのでは、と。

原発は暴力です。3.11事故は巨大な「暴力」でした。

そして事故後も、東電は「暴力」の行使を止めようとしません。


◉私たちは東電に突きつけます。「暴力をやめろ」と。

これ以上人々を傷つけるな。人々を踏みにじるな。

放射能汚染の加害責任をとことん取れ。被ばく労働の責任をとことん取れ。

 

◉私たちは東電を許しません。

事業計画から被害者/労働者対応に至るまで、あらゆる次元で倫理を欠落させ続ける、その醜い態度を許しません。

3.11事故の加害責任から逃れ続け、

収束作業労働者の使い捨て構造を放置し、

再稼働によって新潟に危険を押し付け、

「分社化」構想を通じて、原発部門の存続を計り、原発輸出にも関与しようとする東電を。

その背後に居る国とメガバンクなど金融機関に対しても。


◉思いを同じくする方、ぜひ「私たち」の一人になって、意見表明、情報の拡散などを通じて、一緒に東電を追いつめていきましょう。

そして3.11(火)の夜に東京・新橋に来れる方、ぜひ東電本店前に集まり、東電を追いつめていきましょう。

【報告】「原発を遠隔地に押し付ける」暴力~福島・浜通り、そしてベトナム、トルコ―映像&討論集会

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二月二三日、渋谷区隠田区民会館で「原発を遠隔地に押し付ける」暴力~福島・浜通り、そしてベトナム、トルコ―映像&討論集会が東電前アクション!の主催で開かれた。去年の九月から福島からの話を聞くということで始め、今回で三回目になる。原発を押しつけた構造的暴力の問題は事故前からあったのではないか、そしてそのことはいま原発輸出という形で外国に押しつけられようとしているのではないかという問題意識で討論会を開催した、と主催があいさつをした。


大熊町出身で原発被災者として、会津で運動を行っている木幡ますみさん(大熊町の明日を考える女性の会)がゲストとして紹介された。「日本人は何をめざしてきたのか 第5回『福島・浜通り 原発と生きた町』」(NHK Eテレ 1月4日放送)を上映しながら、木幡さんの報告を受けた。

 最初に司会者が、毎日新聞(2月23日付)のトップに、「東電 賠償打ち切り」と大きく掲載されている「毎月一〇万円払われている避難者への支援金を移住を決めると打ち切るという」記事を紹介し、東電とそれを容認している国の姿勢を批判した。


Eテレで放送された内容は①福島浜通りに原発が立地されていった経過②反対運動③反対運動が切り崩されていった経緯。


原発立地地域には戦前陸軍の飛行場があった。戦後は塩田がつくられた。その塩が自由販売から統制になり、塩田では生活が成り立たなくなった。土方や木こりをやったり、農業をやりながら出稼ぎに出るようになった。それは貧しかった。そんな時代、木村守江知事は一早く、原発誘致しかないと動きだした。東電も最初は神奈川、東京湾、房総地区などで原発立地を探していた。
 
木幡さんの話。
不正に土地の買い占めが行われているとムシロバタを担いで押しかけて反対した。父は原発で何かあったらたいへんだと、町長選に立候補したが五〇〇票差で負けた。この当時、町は賛成反対で二分していた。その後町議選に立候補したが交通事故で亡くなってしまった。


最初は反対運動が強かったが招待旅行をするなどして切り崩しが行われた。反対同盟の委員長の岩本忠夫さんは酒屋をやっていたが、酒に毒が入っていると誹謗されたり、娘さんが襲われたりした。残念ながら、岩本さんは双葉町長になり、原発増設を推進する側にまわってしまった。自分の夫も反対運動をやっていた。役場からは反対運動をやっている人は相手にしないと言われていた。

双葉町は城下町で上下関係が厳しく保守的だった。馬追いはおれは士族だったという意識を持つものだった。大熊町は開拓者が多く、何でも受け入れるという雰囲気があった。プルサーマル反対の時も反対運動が起きた。大熊町は山と海とその真ん中に平地がある。山の仕事が多く、梨や炭焼きで原発に頼らなくてもよいという展望があった。平地と海岸の人たちは原発で働いている人が多かった。
 
映像。
東電と知事の思惑が一致した。原爆のこともあり、放射能が大丈夫かという声があったが、「漏れなくする。出ない」と東電は説明。「大きな工場が誘致できる。ショッピングセンターもできる、すごい地域になる」とバラ色の世界を描いて見せた。出稼ぎしなくてすむようになった。原発建設で潤う。原発建設は「神様仏様」だった。


福島第二原発の予定地の地権者は全員が反対。「土地の買収に行くと、みんな戸を閉められた。絶対安全という証拠がない」。敦賀原発に連れて行き、安全性を見せた。帰りに大阪万博で、敦賀原発で発電した電気で灯っている「原子の灯」を見せた。そうすると反対の態度が変った。
 
木幡さん。
佐藤栄佐久知事が原発に対して重い重量税をかけた。東電は困った。そんな時、得体の知れない力が起きた。それはおカネであり、縁故だったりした。家族が東電に働くようになり、反対できなくさせた。
 
映像。
双葉地方原発反対同盟が「核と人間は共存できない」と作られた。岩本忠夫さん(社会党県会議員)が議会で建設作業員が2・5レントゲンの被曝をしていると告発した。一九七三年福島で公聴会反対闘争が起きた。この当時伊方原発反対など全国的に運動が広がった。福島県はどう対応したのか。国に支援策を求めた。大熊での切り崩しが起きた。
 
木幡さん。
原発に反対する人を原発作業には雇用しない。札束で顔をたたく。被曝していると分かると札束を持っていく。白血病が多かった。原発で働く人の葬式には東電の社員が制服で来て、「かってなことを言うな」という圧力をかけるために札束の香典を置いていった。いっさい文句を言わさないようにさせた。東電は地元に工業高校があるのに、その卒業生を雇うのではなく、町長や議会の家族を優先して雇っていた。下請けが国立高専や工業高校生を受け入れた。


採用されると反対しない作業員になっていった。絆が切られた。パチンコ屋や飲み屋がいっぱいつくられた。「カネさえもらえればよい」という風潮が広がり、子どもたちは「勉強しなくてもコネを使える」と考えるようになっていった。
一二~一三年前に原発のモニターをやった。原発の状態を見ることができた。賛成反対は半々。双葉活断層があるではないかと質問したら、所長は否定した。自家発電電源を底に置くのではなく、上に上げてくれ、と要望したら、「カネがかかる。ゆくゆくやっていく」と答えた。配管には錆がいっぱいついていた。
七次下請けの洗濯屋さんがいて、その人は「死ぬから」とよく言っていた。防護服を洗濯して放射能を浴びていたからだ。なぜかこの地域は肺がんが多かった。


東電は「家を作れ」と従業員に言っていた。東電の関連会社からカネを借りさせ、家を建て、東電に絶対に逆らえないようにした。


吉田所長はがんで死んでいる。吉田さんはいっぱい書き残したが全部東電に没収された。

原発立地地域は豊かになったが代償が大きかった。悲惨な思いは我々だけでたくさんだ。

質疑応答の中で、いま必要なことはという問いに、木幡さんは①町長を取り替えること②中間貯蔵所を線量の高く、戻れない地域に作る。ただし、最終処分場をそこに作るのには反対③大熊町がカギだ。東電、国に従うのではなく、住民のための政策をつくる、と答えた。
 
木幡さんのお話の後、東電前アクションから「今国会で原子力協定を結び、原発輸出を推進する。輸出された国の中でも環境破壊が起こる。ヨルダン、UAE、トルコ、インド、ベトナム。そしてサウジアラビア、ポーランド、リトアニアと続く。国境を越えた闘いが必要だ」と訴え、インド、ベトナム、トルコの現状が報告された。最後に3・11(午後6時)東電前アクション、3・13(午後7時)経産省前原発輸出反対行動への参加が呼びかけられた。
(M)
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【フィリピン】台風被害後の民衆の生活再建のために

haiyan7(写真は東部ビサヤ地区)

ハイエン/ヨランダ後のフィリピンと「再建の政治」



リチャード・ソリス



 フィリピンの災害から四〇日という、公的で伝統的な服喪期間(二〇一三年一一月八日から一二月一八日まで)が終わったところだ。それは、愛する人びとの喪失を苦痛に満ちて受け入れ、人びとの感情的・心理的傷をいやす期間であるべきだ。それはまた、かれらに残された家屋と暮らしの何を再建するのかを、自ら見つめる時間でもあるべきだ。

 しかしこのつながりの中で、人びとは次の問いを発せざるをえない。再建、あるいは回復すべき何ものがあるのか、と。それは、災害以前の時期に戻ることを意味するのか、と。次の事実を思い返すべきだ。超大型台風ヨランダ/ハイエン(STYH)が最大の猛威をふるった東サマールとレイテ、あるいは東部ビサヤ(訳注:ビサヤ地方はフィリピン北部のルソン島と南部のミンダナオ島の間の諸島を指す)は、この国で三番目に貧しい地域なのだ。四二〇万人の人口の約半数は、低収入のコプラ(ココヤシの実を乾燥させたものでヤシ油の原料)労働者と漁民である。地域経済として、持続可能な枠組みは全くと言っていいほど欠如しており、鉱山や木材伐採といった、超大型台風の惨劇への自然のバリアーとなるエコシステムの脆弱性を直接に引き起こす自然破壊的産業によって、政治が操縦されてきた。

 こうした状況は、住民全体に慢性的貧困をもたらした。例えば東部ビサヤの事例は、貧困がますます悪化する状況をくっきりと描き出している。二〇〇九年には住民の四七%が貧困ライン以下で生活していた。二〇一二年にはそれは六〇%に急上昇した。この地域(東部ビサヤ)は、全国で収入の格差が最も大きく、勤労住民の上位三〇%が底辺の三〇%の住民の八倍の収入を得ている。

 東部ビサヤの住民の悪化する貧困状況(この国の他の地域と同様に)のため、幾百万人の人びとが自然災害(あるいは人工的災害)から自らを守る力や、災害後に損害を埋め合わせる手段を奪われている。

 超大型台風ヨランダ/ハイエン(STYH)によって最もひどい被害を受けた人びとの九〇%近くが貧しい住民であり、死者の四〇%がこうした最悪の災害から自らを救うことができない六〇歳以上の人びとだったということを知っても驚くにはあたらない。

 こうした状況は、STYHに直撃された地域の住民にとって災害前からの条件だった。ヨランダから生きのびた人びとは、かれらの生活の再建・再構築について語るとき、こうしたありかたに戻ることを望まないだろう。それは過去の過ちの再建であるべきではない。



生活の再建と過去の是正



 ベニグノ・「プノイ」・アキノ大統領(プノイはベニグノ・アキノの愛称)と彼の政府は、ヨランダによる被害総額を一二〇億ドル、再建と復興に必要な総額は一三〇〇億ドルと見積もっている。プノイは、二日前のヨランダ被害からの再建支援国際援助機関(RAY)会合の席上で、そのように言及した。プノイ政権は再建・復興活動の異なった局面についても定義した。この六カ月が決定的に重要であり、短期的には一年、中期的には四年がめどとなる。

 二〇一三年一二月二四日は、タクロバン(レイテ島の中心都市)の仮設住宅の入れ替えの期限であり、この時までにエネルギー庁長官(ペティラ長官はサマール島出身)の約束では、都市部と他の市街地中心部の電力は一〇〇%復旧することになっている。プノイ政権と地域のエリート階層は、採掘産業と開発の枠組みに突き動かされてきた政治は不可侵であり、したがって再建・復興期間中に電力が復旧されることを明らかにしているのだ。

 こうした中でヨランダの被災者たちは、この荒廃状況から生き延びるだけの生活を送っており、国内・国外のNGO機関・組織や食料配給に日々依存している」。政府からの食料パッケージは、最終的には対象とされる受領者に届いているのだが、全くというわけではないにしても、かなりの腐敗段階に入っている。

 被災地域で人身売買の被害者が出ているという証言がある。そこでは、若い女性が売春行為に引き込まれている。フィリピン人海外出稼ぎ労働者(OFWs)となる候補者を求める非合法のリクルーターたちがうろついている。そこで彼らは、OFWsとなるヨランダの生き残りたちを搾取してカネもうけをすることができるのだ。

 復興・再建計画は、過去のあやまちを繰り返すべきではない。それは採掘・伐採活動と事業の完全な停止から始めるべきである。一〇年以上前(二〇〇一年)にオルモック市(レイテ島西海岸にある都市)で大災害が起きた。せきを切ったような洪水で五千人以上が亡くなった。悪評判をかきたてる採活動の禁止に言及した当初の反応を別にすれば、その災害は意図的に忘れ去られた。政治的・経済的エリートたちが、伐採・採掘事業の背後にいたことは誰もが知っていることだ。

 再建という考え方は実際には過去のあやまちを「再建」するものだということが、はっきりと示されている。ヨランダのような最悪の災害に人びとがさらされ、より傷を受けやすくなるような条件が作りだされるだろう。

 経済的・社会的不平等が根本的に問題とされるべきであり、貧しい人びとや、そのコミュニティーが自然災害や人工の災害に対してきわめて弱いものになってしまうような抑圧的メカニズムを作り出すシステムは解体されるべきだ、という枠組みの中に、再建は位置づけられるべきだ。

 再建はたんにシェルターや橋といったインフラを建設することではない。それは民主主義的ガバナンス(自己統治)と民衆の主体的力量の向上(エンパワーメント)であるべきだ。したがってそれはまず何よりも、気候変動への弾力性がある住居の建築であれ、長期的な生計プログラムであれ、あるいは沿岸地域のマングローブの再生であれ、再建を実施するあらゆる段階において自己自身を再建するための基本的権利を尊重することである。こうしたすべての局面で、災害から生き残った人びとがまず最前線に立つべきだ。それは、かれらが自分たちの生活とコミュニティーを再建するのだという単純な理由によるものである。

 人びとは、発展のための施設を伴ったかれら自身の組織を通じて、戦略的計画を主導し、災害への脆弱性を長期的に削減するプログラムを実施し、災害後の時期の補償プロセスのためのメカニズムを打ち立てるべきである。

 しかしそうした活動には、解放的メカニズム、農民のための真の土地改革、漁民の漁獲権の擁護が必要となる。言い換えれば、さまざまなプログラムを採用する前にシステムを変革するような多くのことを成し遂げるべきである。気候変動による災害に対する貧しい人びとの、とてつもないほどの無力さを生み出す構造を除去しなければ、被害を最小限にとどめることはできない。

 これは住民の多数が、台風や洪水の破滅的影響を回避するための長い、曲がりくねった道である。しかしこの温暖化した世界に近道はない。



何が必要か?



 先に述べたように、超大型台風ヨランダで最大の被害を受けた東部ビサヤは、この国で三番目に貧しい地域でもある。この地域をモンスター的台風が襲う前には、四二〇万人の人口の五〇%以上が貧困レベル以下で生活していた。この地域の慢性的な貧困は、貧困線以下の人口が二〇〇九年の四七%から、二〇一二年には六〇%になったことに現わされており、さらに今年、とりわけヨランダ襲来以後は、想像を絶するレベルとなっている。

 経済的周縁化状況の悪化と、住民の多くが政治から疎外されていることにより、この地域は暴動・反乱の豊饒な基盤になっていった。フィリピン共産党(CPP――いわゆるシソン派)とその武装組織である新人民軍(NPA)への徴募はきわめてたやすいことだった。この地域を支配する経済的・政治的エリートたちのあからさまな腐敗に不満をつのらせ、絶望的になっていた民衆は、CPP―NPAの接触を受けてかれらの隊列への参加を促された時、考え直す必要などなかったのである。

 したがって東部ビサヤ、とりわけサマール島が、活動家たちの発展のレベルとNPA組織の規模において、CPPの軍事部隊が最も前進した地域としてよく知られてきたのは驚くようなことではない。NPAの最初の大部隊が、この地域で組織されたことを記憶しておくべきである。そして、NPAの急速な拡大によって、この地域がかれらの武装ゲリラ戦術の攻勢を強化する試験的地域になったことも知られてきた。この地域の自然資源、人的資源は、こうした実験を促すことになった。

CPPが率いる武装闘争の強化がもたらした結果は、この地域の貧しい人びとの多くにとってさらに重荷を背負わせることになった。四〇年以上に及ぶこうしたタイプの革命運動が、民衆にとって積極的成果をもたらさなかったこと、民衆の生活の悲惨さをやわらげるものとはならなかったことは明らかになっている。

さらに、市民社会組織の発展とオープンな大衆運動との間には、とりわけ町や都市センターにおいて大きなギャップが存在してきたことに容易に気づくことができる。民衆生活のさまざまな側面で意味のある改革を推し進めるオープンな大衆運動の発展は、民衆の大衆的組織・機関の発展とからみあったものである。明らかに、ここでの民衆の選択は闘争の武装的形態に限定されている。この地域における(他の地域と同様に)CPP―NPAの力点は武装闘争の発展と強化であり、それは農村から都市を包囲する政治路線を持った持久的人民戦争のために活動する毛沢東主義的戦略路線の適用である。

真の土地改革と漁業権の擁護のための、農民と漁民それぞれの権利の防衛は無視されてきた。このような無視は政治的エンパワーメントにとって直接の影響をもたらし、援助は、少数の政治的エリートと貧しい民衆の多数との間の力の配置に変化を作り出している。こうしたあからさまな無視こそ、ヨランダのような超大型台風に対してと同様に、過去の災害に対しても基盤的民衆が「自らを守る/損害を埋め合わせる」準備ができなかったことの、決定的理由だったのである。

したがって救援チームがヨランダの犠牲者や生存者の間に入ろうとした時、まったく組織化されていない民衆や生存者を相手にすることになったのは、なにも驚くべきことではない。この地域と住民の間での、CPP/NPAの存在と影響力のトレードマークだった「オリエンタル・メディスン(東洋医学)」の活動さえも、明らかに存在しなかった。

建設と復興の段階で、ヨランダからの生存者がかれら自身の立ち直りの効果的推進者となるために、自己組織化を助けるべきだということは、きわめて重要である。被災地で活動する民衆組織がないことは活動を困難なものにするだろうが、否定的経験の重荷が少ない中で組織化を開始するために複雑な問題は少なくてすむのだ。

生き残った被災者の組織の建設と強化は、感情面・物質面でのダメージからの復活・再建という課題を直視して取り組む上で、最初になされるべきことである。それは、われわれが過去の誤りを繰り返さないための保障でもある。

民衆組織の建設と強化という方針は、具体的な民主主義的要求を実現する民衆の大衆的運動の発展を支援するものであるべきだ。このプロセスは、明らかに気候変動や、つねに民衆に降りかかる災害に対する日々の闘争の中で、民衆のエンパワーメントの強化に資するものとなるだろう。土地を手に入れるための農民の公然たる大衆運動の積極的成果は、地球温暖化の否定的諸結果を緩和するために、自分たちの耕地で有機農法を利用する仲間たちの隊伍を強化していることである。さらに自らをエリートたちの政治的疎外から解放するために、かれら(農民)の権力をも作り出していることである。つまりかれらの経済的活動は政治的解放をもたらし、したがって、かれらは災害にも、災害後の補償プロセスにも、よりいっそうの準備をすることができるのである。

 その中で、災害地域においてCPP/NPAのような左翼が従ってきたパラダイムとその転換の可能性について、深刻に考えなければならない。社会を再建・再構築する中で、気候変動の破滅的影響の激化という文脈を要因として取り込むべきである。この段階で、数十年の経験で立証されたように、戦略としての長期人民戦争(PPW)は、貧しい人びとの多くにとって、気候変動による災害への度合いを少なくさせるかといえば、そんなことは絶対にない。こうした戦略の適切性についての真剣な再考がなされるべきである。そうでなければ、どのような立派な人が主張しているかにかかわりなく革命的目標を追求するこうした戦略的方針は、実際のところはわれわれが奉仕を誓う民衆にさらなる重荷と困難を加えることになるのだ。さらに、気候変動の現実に直面した政府の枠組、そして現存の搾取と抑圧のシステムを永続化させる至高の利害について考察しなければならない。

 この点で、気候変動の結果に直面する上での最善かつ効果的な方法は、システム変革と右翼と左翼双方の既存パラダイムを大きく方向づけ直すために活動することである。



 二〇一三年一二月一九日。



 ▼リチャード・ソリスはミンダナオをベースにした政治アナリスト。彼はIIREマニラの常任研究員である。

(ESSF[国境なき欧州連帯]のサイトより)


【報告】双葉町の人々の2年7か月を知る11.2集会

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11月2日、東電前アクション!が、飯田橋しごとセンターで「双葉町の人々の2年7か月を知る11.2集会」を開催した。参加者は60人。

集会ではまず、堀切さとみさんが12年7月に完成させたドキュメンタリー映画『原発の町を追われて~避難民・双葉町の記録』を上映。堀切さんはアマチュアとして、3.11以前から祝島の原発建設反対運動を撮影していたりしたが、自宅近くの加須に双葉町の人々が集団避難してきたことから、その様子をカメラに収めることにしたいう。

映画は原発事故直後の雪の中で避難する車の渋滞から、最初の集団避難先であるさいたまスーパーアリーナ、そして埼玉県加須市の旧騎西高校跡で生活する双葉町の人々の姿を映し出す。「家を失った。自殺したくなる気分だ」、「生まれたところで死にたい。でも出来ないだろう」、「アリーナでの生活は惨めだった。ボランティアの人が来るが上から見下ろされているようで、何とも言えない屈辱だった」などの切実な訴えが続く。

上映のあと、堀切さとみさんと前双葉町町長の井戸川克隆さんとのトーク。双葉町の事故から現在までの状況について、それぞれの思いを語った。

井戸川さんは「私は、事故前から原発の危険について考えていた。だからこそ、集団避難を実現させることができた。しかし、最終的には町議会に理解されなかった。私が県知事なら県民を避難させる。県は放射能の海に県民を置いている。アウシュヴィッツとどれだけ違うと言えるのか。ゼオトライト(一定の放射性物質除去効果があるとされる鉱石)を撒いて稲作なんてさせない。牛肉や米の安全宣言など出しているがダメだ。『風評被害』ではなく実害なんだ。県のやっていることは歴史に残る愚行だ」と自らの体験から、現在の県行政を批判した。

また、政府の避難者に対する施策について「旧騎西高校も閉鎖が決められ、避難民に対する『分散作戦』が始まっている。避難暮しをしていると人間が小さくなる。文句も言わなくなる。国にとっては都合がいい。『復興災害公営住宅』をあっちこっちに作るという考えもあるようだが、失敗するだろうし、さらに分散されることになる」と批判して「必要なのは『仮の町』だ。『仮の町』を作るのに何兆円もかからない。立派な前例が作れるようにしたい。」と語った。

井戸川さんは政府に対して「現在、政府が前に出てきて東電を出さない・逃がすやり方をしている。そんなやり方だから福島で中間貯蔵施設を作ると言われても話にならない。汚染水問題はいろいろ言われるが、収束現場は今がマックス・ベスト、いっぱいいっぱいの状態だ。政府が出てきたところで何もできないだろう」と語った。 

堀切さんは「遠くに避難させたチェルノブイリと福島は逆のやり方をして住民に戻ることばかり言っている。条件は決まっているのだから、住民に選択させるやり方がおかしい。国は『ご自由に』というやり方だ」と国を批判。そして旧加須高校の閉鎖について「今では『加須が第二の故郷でいい』と言う人が結構いる。旧騎西高校は現在90人が生活している。お年寄りが多いが、いい共同体に見える。旧騎西高校なら周囲に人がいるが、アパートの借り上げでは一人暮らしになり、老人は『私は孤独死するしかない』と言っている。これは原発事故や立地地域の問題というだけでなく、高齢化社会などの私たちの問題につながる」と訴えた。

そして、堀切さんは「双葉町の人々を『かわいそうな避難民』と考えるのではなく、自分ならどうするかを考えてほしい。当事者意識から始めるしかない。政府は、これだけの事故を起こして再稼働や原発輸出など、許されるものではない。」とした。

最後に井戸川さんは、自民党がこれまでの「避難者を全員帰還させる」という政府方針を「帰還断念」に変更させる検討に入ったことについて「唐突で受け入れられるわけがない。政府・自民党には被ばく量年間1msvを守りなさい、被害者を政府の会議に出席させなさい、と言いたい。『帰還断念』など決めるのは住民でなければならない。それが民主主義だ。私たちは政府にも自民党にも頼んでいない。当事者に語らせろ」と語った。そして、「除染に関して、国は指針で『国民の責務』などと記している。今回の事故に、たとえば沖縄の人に責任があるのか。こんなことを許してはいけない。東電前会長の勝俣は悠々としているだろう。私は、こういう不条理に怒り続けているのだ。」と締めくくった。

司会が「福島とつながる運動を首都圏で模索し続けよう。そのための知る努力から始めることを自分たち自身位置づけていきたい」とまとめて、集会を終えた。

(F) 

フィリピンの破局的台風被害

1113-Philippines-Typhoon-Haiyan_full_600フィリピン;「ハイヤン」の襲撃 政治家の無能と連帯の緊急性



ピエール・ルッセ




 ワルシャワで第一九回気候変動国際会議(COP19)が始まったまさにその時、超大型台風の「ハイヤン」(注)がフィリピン諸島の中央に位置するビサヤ地方を荒廃させた。この気候変動国際会議がドーハで開催された昨年(COP18)にも、別の猛烈なサイクロンがフィリピンを直撃していた。この会議の終了前に、各国政府の代表たちは犠牲者に哀悼の意を表したが、緊急になすべきことについては何も決められなかった。今年もきっと同じに違いない。シェールガスの問題で山盛りだ。エネルギーロビーがこの取り決めを一元的に取り仕切っている。

こうして、欧州産業家円卓会議にとっては、「競争力」は「二酸化炭素排出削減」と同程度に重要であるべきだ、ということになる。なにものも彼らの利益と権力を脅かすべきではない、ということだ。



気候変動ぬきであれこれのサイクロンが起こったということを「証明」するのは不可能だ。しかしそのことが問題なのではない(注1)。「ハイヤン」は、上陸した台風の中でこれまで記録された最大のものである。フィリピンは不幸にも、太平洋で発生した例外的なまでの気象現象の暴力を、最大限のかたちでこうむってきた。この恐るべき台風のリストを上げれば、さらに長いものとなる。「フランク」(フェンシェン、二〇〇八年)、「オンドイ」(ケツナ、二〇〇九年)、「センドン」(ワシ、二〇一一年)、「パブロ」(ボパ、二〇一一年)、そして今回の「ヨランダ」(ハイヤン、二〇一三年)である。最悪のものは、まだこれからだろう。サイクロンの数はますます増え、その進路は変化している。

 「ハイヤン」のメッセージは鮮明だ。世界の人びと、とりわけ危険地域に住むことが多い最下層の人びとにとって、気象のカオスとは、洪水、土砂くずれ、高潮に脅かされることを意味する。こうした緊急事態では、行政の腐敗ならびに新自由主義のドグマと私的利易の名の下での公共サービズの破壊が、国家の無能さの上にのしかかってくる。

 豊かな国際社会の側の無関心に加えて、フィリピン大統領府の側にも犯罪的な無関心が見られる。この惨害は予測されていた。しかし、最も危険にさらされた地域の住民を避難させるための措置は、なにもなされなかった。固く防護された必需品や医療物資のストックは、使用できる状態になかった。当局が危険の到来を知り、通報がまだ容易だった時に、緊急センターは前もって設置されていなかった。フィリピンのエリートたちは、災害予防政策を完全に無視していたようだ。確かに金持ちは脅威にさらされた地域から引き上げることができるが、貧しい人びとにはそのための手段が何もないのだ。地方の当局者は、ほとんどの何の手段もないまま残されて、この状況に直面することになった。



 テレビ放送、ならびに現場にいるジャーナリストや「サイクロン・ハンター」の報告で、われわれは被害の規模を測ることができる。レイテ島の沿岸都市タクロバン(人口二二万)は文字通り徹底的に破壊され、タクロバンだけで死者は一万人に達するという恐れがある。病院は荒廃し、病院スタッフにももはや薬品はない。生存者は水、食料、衣料品、シェルターを建てるための資材を見つけるために廃墟をさまよっているが、ベニグノ・アキノ大統領は「略奪」を非難し、「秩序の再建」を誓っている。

配布されない食料支援よりも先に早く来たのは軍の戦車だった! アキノは被災者を犯罪者として名ざすよりも、民衆を守れず、災害を予防できなかった自分の無能さから結論を引き出したほうがよい。



typhoon-haiyan-philippines-aftermath-2-111413 災害に襲われた地域はタクロバンだけではない。台風「ハイヤン」はメディアが言及したサマール島やレイテ島に加え、ビサヤ地方の多くの島を通り抜けた。四一の州が、多かれ少なかれ台風により重大な被害を受けた。依然として通信はきわめて難しい。現在のところ、犠牲者の数と破壊の規模を見つもるのは不可能だ。国連は、被害の最終的結果については「最悪を予測する」ことが必要だ、と警告している。

 こうした災害に直面すれば、怒りを抑えることは不可能だ。しかし今は連帯の時である。国際的援助部隊が設立されている。よいことである。不可欠のことだが、それには限界があることを経験が示している。実際ハイチにおける劇的状況に見られる、国際援助隊の果たした倒錯した影響を、われわれは思い起こし続ける。

 援助は、被災住民の実際上の意思決定力を再建するものとして認識されるべきだ。被害者を、慈善を待ち望んでいる寄る辺のない人びととして扱うべきではない! 被災者が大きな混乱に陥り、非常な弱さと依存性を抱えている時に、被災者が自らの利益を守ることができるように、住民の自己組織化を促進するべきである。そうでなければ、最も恵まれない人びとが、自然災害、援助の不平等な配分、カネ持ちの利益となる不平等な再建のために、何回も何倍も犠牲になってしまうだろう。

 また緊急援助(水、食料、医薬品など)と復興、再建が結び付けられるべきである。援助は短期的活動に切り縮められるべきではなく、長期に継続されるべきである。

 この精神とこの展望を持って「国境なき欧州連帯」(ESSF)は、とりわけ大量の国際援助が届かない地域の被災者を救援する、フィリピンにおけるわれわれの仲間の活動を支える財政的支援のアピールを発した。(インターナショナル・ビューポイント誌2013年11月号)

(注)台風の名前は、国際的には2000年からアジア名で呼ばれているようです。

今回の台風の名前は中国名「Haiyan」(海燕)で、日本語表記では「ハイエン」となるようです。

下記、気象庁のページの44番目にあります。
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-5.html

【案内】双葉町の人々の2年7か月を知る11.2集会

☆★☆★☆★☆(転送・転載大歓迎★☆★☆★☆★☆★☆★☆

≪上映会&トーク≫ 

東電/国/福島県は311事故後、何をしなかったのか 
  双葉町の人々の2年7か月を知る11.2集会

 

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◆11月2日(土)17時45分開場 18時開始

 

◆場所:東京しごとセンター 5階セミナー室
(住所:東京都千代田区飯田橋3丁目10番3号、最寄駅:飯田橋)
http://bit.ly/sYOuTZ

 

◆資料代:500円

◆内容 
・映画「原発の地を追われて 避難民、双葉町の記録」(制作;堀切さとみさん、56分)
※作品公式サイト http://genpatufutaba.com/
※堀切さんは、今年の「やよりジャーナリスト賞 期待賞」の受賞が決定しました。 
 
・対談 井戸川克隆さん(前・双葉町町長)&堀切さとみさん

◆主催:東電前アクション! 
BLOG: http://antitepco.ldblog.jp/

TWIT: https://twitter.com/antitepco1

MAIL: antitepco1@yahoo.co.jp



9/28に行った「東電は福島に何をしてしまったのか」の続編です。今回は東電や国、そして福島県が「何をしなかったのか」に着目します。 

実は、私たちがこのテーマを考えるに至ったきっかけは、前回9/28にご参加された井戸川克隆さん(前・双葉町町長)の「皆さんがまだ議論されていない点があります。福島県の問題です」というご発言でした。
今回、その井戸川さんをお招きして、じっくりお話を伺いたいと思います。 

前半は、映画「原発の町を追われて 避難民・双葉町の記録」を上映します。これは旧騎西高校の避難所に暮らす双葉町の人々の姿と声を、制作者の堀切さとみさんが丁寧に拾い上げた作品です。


「『俺たちはどうせ忘れさられていくのさ』という避難民のつぶやき」
「2011年11月、ついに騎西高校で、町民自身が思いのたけをぶつけ合う集会を開いた(略)。ほったらかしにされた人々は『このままでは、国と東電に殺される』とさけぶ」(以上「原発の町を追われて」公式サイト
http://genpatufutaba.com/ より) 

後半は、井戸川さんと堀切さんに対談いただき、県当局の問題や、双葉町の人々のこれまでとこれからについてお話をお聴きしたいと思います。 

ぜひ、お集まりください。

 

◆ ~東電は福島に何をしてしまったのか?~ 福島の”いま”を知る9.28集会 記録

http://antitepco.ldblog.jp/archives/32868655.html

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報告:9.24 原子力空母はいらない!米大使館前行動

P10107069月24日、東電前アクションが、米軍原子力空母ジョージ・ワシントンの横須賀母港化から5年の日になる前日のこの日に、アメリカ大使館近くの路上で抗議行動を行った。東電前アクション!としては3年連続の取り組み。昨年に続いて、原子力空母だけでなく、オスプレイの撤去も行動の趣旨に加えられている。

9月15日の大飯原発の停止をもって、現在稼働している原発の原子炉はない。しかし、米軍の原子力空母の原子炉だけが、東京湾で二基稼働しているという異常な現実を終わらせよう、と行動が呼びかけられた。

最初にシュプレヒコールをあげて、主催の東電前アクションの栗原さんからのアピール。

「Gワシントンは『危険だから』反対という論理だけじゃダメだ。Gワシントンは90年代には、ボスニア紛争に介入し、そしてクリントン時代にイラクで800回のピンポイント爆撃を繰り返した。イラク戦争にも参加して、2004年にはイラク北部キルクークでGワシントンから発進した爆撃機が大規模空爆を実施している。私たちは、侵略の艦船であるからGワシントンに反対だ。」

「沖縄の『オスプレイ反対』の声も、単に「危険だから」というだけではない。元々撤去が前提であるはずの普天間基地にあらためて新型ヘリが配備されるという欺まんに怒りを表明している。そして、米本土では絶対に市街地の上を飛ぶことのないオスプレイは、沖縄でだけ人口密集地を自由に飛んでいる。オスプレイの腹を見ることができるのは沖縄だけだ。こういう人間性に対する侮辱こそが、基地と原発の問題がつながっているということではないか。」

「また、沖縄の米軍基地で排出された猛毒PCBを福島のいわき市で最終処分するという計画が、3億円で落札されて手続き上は『決定』された。今後、核廃棄物を含めて福島を『汚染地』として処分場にされようとする可能性もある。日米原子力協定で福島にGE社の粗悪原子炉を売りつけたアメリカが、福島事故をそのように利用することは絶対に許されない。アメリカ政府もまた、福島事故について謝罪すべき存在だ。」

また、シリアでのアメリカの軍事介入に反対するとともに、民主化を求める民衆の声を武力で弾圧するアサド政権にも反対し、「民衆同士のつながりで核や大量破壊兵器をなくしていく闘いを国境を超えて作っていこう」とアピールした。

参加者からは、「まず日米地位協定の破棄を日本政府は行なえ」などのアピールや教育労働者から平和教育が後退している現場の実情の報告などが続いた。最後に翌日の現地デモへも参加することを呼びかけ、「原子力空母もオスプレイも撤去しろ」、「基地も原発もいらない」、「日米安保はいらない」などのシュプレヒコールをあげて行動は終了した。

(K)

報告:再稼働反対!9・14さようなら原発大集会 『さようなら原発』一千万署名 市民の会

亀戸脱原発6再び全原発が停止する!

 唯一稼働していた関西電力大飯原発4号機が定期点検で停止し、日本が再び稼動原発ゼロとなる日の前日の9月14日、亀戸中央公園を会場に「再稼働反対! 9・14さようなら原発大集会」が開かれた。主催は「『さようなら原発』一千万署名 市民の会」。

 「汚染水は完全にコントロールされている」、一向に先の見えない福島の現実を切り捨てて一週間前に世界に向けて放った安倍首相のこの大嘘、それと一体となってすべてを覆い隠すようなオリンピック一色報道は、それらと正面から対決し、脱原発の広範な要求を再度強大な波として浮上させる起点として、この日の行動に改めて大きな意味を与えた。そして蒸し暑さの募るこの日会場には、汗をぬぐいながら9000人(主催者発表)の人々がつめかけ、再びめぐってきた原発ゼロを、今度こそ永続化させるために力を尽くそうと今後への行動を確認した。



次世代の生存を奪ってはならぬ



 広い公園のあちこちには午前11時から3つの出店エリアと一つの展示エリアが配置されそれぞれの活動が続く中、メインステージの集会は二部構成で午後12時50分から始まった。第一部は、福島、東海村、柏崎刈羽、横須賀、福井、青森の現地からの訴え。福島原発の大事故の真相に向き合おうともしない日本政府や原発村への怒りが直截に表明され、このような状態のまま原発再稼働などあり得ない、と強く訴えられた。

 午後二時からの第二部では、落合恵子さんの開会あいさつ、大江健三郎さんの主催者あいさつに続いて、福島の長谷川克己さん、泊原発について小野有五さん、伊方原発について門田鈴枝さん、川内原発について下馬場学さんが現地からの訴えを行った。

 落合恵子さんは、事故の責任を誰もとっていないにもかかわらず再稼働に突き進もうとする日本の現実に対決しよう、そのような者たちに少しは存在をかけさせる民衆の行動を作り上げよう、と呼びかけ、大江健三郎さんは、原発に反対する理由は単純であり、次の世代が生きる世界を破壊しないということ、それと対極の安倍首相の嘘を許す風潮を、あらゆる世論調査が広範な脱原発意志を繰り返し示すという現実にしっかり根を下ろすことで打ち返そう、と訴えた。

 福島の長谷川さんは郡山から静岡へ夫婦と子どもで自主避難したというが、行政からは「勝手に逃げた人」と扱われ、親類関係を含め多くを福島に置き去りにさせられた、福島は戻るわけには行かない場所になってしまった、とつらい思いを語った。しかしだからこそ、それには必ず片を付けると決意を語り、人としての名誉と子どもたちの未来を、取り戻さなければならないものとして挙げた。そしてその観点から、政府が実のない方針で御茶を濁そうとしている「子ども被災者支援法」の趣旨通りの実施を求める全国運動として、五〇〇万人署名運動を紹介し協力を呼びかけた。自作の詩を読み上げて訴えを終えた長谷川さんには、会場から感動を込めた大きな拍手が送られた。

 これらの訴えをまとめ上げる形で、鎌田慧さんが閉会あいさつ。鎌田さんはまず、大飯原発を再稼働させた論理はすべて完全に破綻していることをしっかり確認し、この日を再稼働を認めさせない決意の日にしようと呼びかけた。そして小泉純一郎が原発ゼロを言い出すまで脱原発の世論が広がっていることを指摘しつつ、敵の中に中間派、味方をつくり出すような、再稼働を絶対に認めない巨大な行進への一歩をこの時から踏みだそうと檄を飛ばした。



庶民感覚と向きあって



 集会は直ちに浅草方面と錦糸町方面の二コースに分かれたパレードに。東京を代表する下町に、色とりどりの旗やデコレーションを連ねた人波が繰り出し、脱原発、再稼働許さず、の声が大きく響いた。

 周辺は言わずとしれた庶民の町。通りかかる人たちはちょいと家から出てきたという風情だ。東京中心部のデモの沿道で見かける人々の、少し気取った感じとはだいぶ違う。自転車を押しながら歩いてきた日に焼けた年配のおっさんが、デモにカメラを向けていた筆者に気軽に話しかけてきた。「すごい数だけど、みんな日当もらってんのか」。デモをやるヤツは日当もらってる、とは保守派がしつこく流してきたデマの一つだが、それがあっけらかんと出てくるのも下町ならではか。こうしたデマが思いのほか浸透度が高いことに少し驚きながら「いや、みんな手弁当だよ」と答える。件のおっさんはまだ完全に納得したわけではなさそうだったが、「でも本当に止めれんのかなー」とデモを見つめながら別の疑問を口にする。

 原発は止めたい、しかし敵は強い、長いものには勝てない、おそらくかなりの人の体に染みついた感覚に違いない。鎌田さんの呼びかけを現実のものとするためには、何としてもこの感覚を打ち砕くことにも挑まなければならない。

 なおこの日の亀戸駅前(北口)には順路として逆向きを指定した集会案内掲示が出ていたことを付け加えておきたい。手書きではない立派なもので、駅前掲示地図で確かめると、指定順路の先には亀戸運動公園がある、という手の込んだもの。集会参加のためこれを見た人の中には、携帯電話で、会場変更があったのか、と確かめる人もいた。ある種の嫌がらせか、今後こうしたことが増える可能性があることも心に留める必要がありそうだ。(神谷)

報告:9.11<テント三年目 怒りのヒューマンチェーン>

jpg原発やめぬならテントも撤去せず

 9月11日、経産省前テントひろばの呼びかけで「<テント三年目 怒りのヒューマンチェーン>オリンピックよりも被災者の支援を!原発再稼動よりも福島第一原発の収束を!」が取り組まれた。2011年9月11日の「経産省包囲ヒューマンチェーン」後にテントを建設してから二年。安倍政権は、脱原発の多くの声を無視して原発再稼動に突き進もうとしている。福島第一原発の汚染水垂れ流し状況は、いっこうに止まることなく泥沼の事態だ。そして安倍首相は、東京オリンピックを射止めるために「汚染水はブロックしている。コントロールもしている」などと大嘘をついた。脱原発運動は、安倍発言に煮えたぎる怒りをもって行動を取り組んだ。

 前段の経産省申し入れと経産省前抗議行動の後、抗議集会が始まった。

 開催あいさつをテントひろば代表の淵上太郎さんが行った。

 「東京でオリンピックをやるカネがあるならば、福島の15万人を超える避難者につぎ込むべきだ。福島を中心とする放射能問題はなにも解決していない。福島の人々などの生活、健康、命の問題もなんら解決していない。さらに放射能で汚染された水は、34万トンも溜まりに溜まっている。海に流れている。世界の人々は、日本は危なくないのかと心配している。安倍首相は、堂々と放射能を港湾にとじこめているなどと国際的にウソを言った。自信があったから言ったというが、内心は自信はないはずだ。汚染水問題を解決できる人は誰もいない。すでに福島第一原発の事故による関連死が3400人にもおよんでいる。だが経産省は大手を振って原発推進のままだ。今日、原発立地で反対運動を取り組む仲間が申し入れを行ったが、不誠実な態度を繰り返していた。原発をやめないならテントは撤去しない」。

 

全国の原発立地からアピール



 続いて発言は、原発立地で反対運動を取り組む仲間から発言が行われた。

 北海道・泊原発に反対する仲間は、「北海道は食料地帯だが、泊原発が事故になれば大変な事態になる。韓国は、日本の八県からの食料輸入を禁止した。品目として北海道が一番多い。経済活動に被害がおよんでいる。泊原発の再稼動をやめてもらいたい」と訴えた。

 福井県若狭で原発反対を取り組む仲間は、「経産省は、原発推進の西川一誠知事の言うことだけを聞くな。原発のおカネで生活の仕組みができあがっているために原発がいやでも言えない人々の気持がわかるか。みんな言いたいんです。原発ではなく新しいエネルギーと補償のためにおカネを使え。経産省は一人一人の声をちゃんと聞け」と糾弾した。

 愛媛県の伊方原発に反対する仲間は、「9月13日に原子力規制委員は、再稼働にむけて伊方原発の立ち入り調査にくる。ゲート前で抗議活動を続けているが、この日にも抗議を行う。人が生きていくためには農業、水産業を守っていかなければならない。自然環境を大事にしなければ経済活動も成り立たない。瀬戸内海の破壊につながる原発の再稼働を許さない」と強調した。

 鹿児島県の川内原発に反対する仲間は、「川内原発がある土地は、火山灰で脆弱だ。阿蘇山、桜島、新燃岳という活火山があり、今も噴火を続けている。六つも活断層がある。もし事故が起これば偏西風に乗り日本列島は放射能まみれになる。おカネだけ儲けてもおカネはたべられない。生活を守るのが、安倍首相、経産省の仕事だろ。再稼働をやめろ」と厳しく批判した。

 

すべての原発をなくす日まで



 制服向上委員会の反原発唄に続いて、脱原発テント裁判弁護団、原発いらない福島の女たちの会、福島の男性、テントひろば応援団、ミサオ・レッドウルフさん(首都圏反原発連合)、 柳田真さん(たんぽぽ舎)、反
原発自治体議員・市民連盟、さよなら原発神奈川、テントひろば応援団・関西からアピールが行われた。

 参加者全体で「原発再稼動を許さないぞ!川内原発を動かすな!玄海原発を動かすな!伊方原発を動かすな!大飯・高浜原発を動かすな!泊原発を動かすな!すべての原発をなくせ!」などシュプレヒコールを経産省にたたきつけた後、さらにヒューマンチェーンで包囲しぬいた。   (Y)
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