虹とモンスーン

アジア連帯講座のBLOG

エコロジー - 反原発・反温暖化

報告 : 9.18さようなら原発さようなら戦争集会

IMG_2065代々木公園に9500人

沖縄と福島の怒りを一つに


 九月一八日午後から、東京代々木公園・野外ステージで「ともに生きる未来を!さようなら原発さようなら戦争全国集会」が「さようなら原発」一千万署名市民の会主催で開かれ、九五〇〇人が集まった。

第一部はさようなら原発ライブ:路上組、うた・松崎ナオさん。けやき並木ステージで集会が開かれた。第二部が野外ステージで全体集会が開かれた。

 司会を木内みどりさん(俳優)が務め、落合恵子さん(作家)が開会のあいさつを行った。

 「報道によると安倍首相が解散総選挙を決めたようだ。われわれを見くびっている。支持率がアップしたことで勝てるだろうという判断だ。その思惑をはずしていこう。やりたい放題、傲慢な内閣。命と安全を守るのか、ふるさとの福島を離れざるを得なかった。廃炉と補償を求める。九・一一経産省前テント撤去一周年のウォーキングで逮捕者が出た。これは運動への脅迫だ。沖縄の山城さんと同じだ。北朝鮮のミサイル問題で、防衛予算を五兆三〇〇〇億円も要求し、一機八〇〇億円もする陸上設置のイージス・アショアを配備する。安倍のような人たちに負けるわけにはいかない」。

 次に佐藤和良さん(福島原発刑事訴訟支援団団長)が裁判について報告した。

 「原発過酷事故が起こってふるさとを奪われた。誰もが人権が尊重され、今まで通り職場があり、生活があるべきだ。憲法は福島の手前で止まった。この原発事故で東電、保安院、内閣、自民党も責任をとった人はいない。そこで告訴団を立ち上げて、一万四〇〇〇余人が原告となり告訴・告発した。しかし、検察は不起訴にした。検察審査会に申し立てようやく強制起訴になった。東電の経営者三人の起訴を運動の力で勝ち取った。六月から裁判が始まった。多くの証拠が出てきた。一五・七メートルの津波高について二〇〇八年にシミュレーションしていた。一〇メートルの防潮堤を作ることが決まっていた。にもかかわらずその計画をひっくり返してやらなかったことにより、原発の爆発が起きた。だから刑事罰に問える。三人の有罪を勝ち取るまで注目・支援をしてほしい」。

 武藤類子さんも「原発はいらない、戦争はいらない、差別もいらない」と一言述べた。

核被害者を生み出さない世界を

 自主避難者の森松明希子さん(原発賠償関西訴訟原告団団長)が「私は福島から子ども二人連れて大阪に逃れた。私たちには平和に生存する権利がある。ヒロシマ、ナガサキ、フクシマと続く核被害者だ。再稼働に反対する」と思いを切々と語った。

 玄海原発から、徳光清孝さん(原水爆禁止佐賀県協議会会長)が報告した。

 「一月一八日、保安院は玄海3・4号機の再稼働を許可した。県知事は再稼働やむなしの立場で、県民の意見を聞く委員会を三〇人で発足させた。反対七人、賛成一〇人という中味。五カ所で説明会を開いたが質問一人一回、三分間。公開討論会を要求してもそれを認めない。四月一一日から三日間臨時県議会を開いて賛成決議を採択し、四月二四日知事が再稼働に同意した。一方、佐賀地裁も再稼働を認めない仮処分を六月一三日に却下した。来年一月に3号機、三月に4号機を再稼働させる予定になっている。そして、九州電力は再稼働による利益を株主に配当するという。まったく許せない」。

朝鮮半島を戦場にしてはならぬ

 趙博(チョウ・パギ)さんの歌の後、福山真劫さん(総がかり行動共同代表)が行動提起した。

 「①日朝ピョンヤン宣言、六者協議声明の精神に基づいて、米朝の戦争を絶対に阻止しなければならない。そうしないと韓国も日本も破滅する。対話と協議だけが解決方法だ。②戦争法の廃止を求める。③九条改憲、自衛隊の軍隊化、海外派兵、集団的自衛権の行使。衆院選で三分の二を維持し、憲法改正発議をしようとする安倍を絶対に許せない。三〇〇〇万署名を実現しよう。一一月三日国会包囲へ④沖縄闘争をやりぬこう。一〇月四日日比谷野音集会。⑤衆院選で野党共闘を実現しよう。サヨウナラ 安倍晋三」。

 次に、山城博治さん(沖縄平和運動センター議長)が登壇し、激烈なアジテーションと歌を披露した。

 「解散をする、逃げるのか、アベ。ただじゃおかない。怒りを示そう。総選挙、野党は自公とだけぶつかれ。これ以上アベ政治をのさばらせてはいけない。沖縄はアベの圧政にさらされてきた。命をかけて闘う。負けるわけにはいかない。沖縄は真っ先に戦場になる。アベに差し出す命、暮らしはない。本気になって立ち上がろう。弾圧が強まっているが政治は変えられる。政治を私たちの手に取り戻そう。翁長知事を先頭にしたたかに、断固として闘おう」。

 最後に鎌田慧さん(ジャーナリスト)が「ミサイルが降ってくると恐怖を与えて解散する。火事場泥棒と同じやり方で政権を持続しようとしている。野党共闘を実現し、長期持久戦で勝ちぬく。原発を認めない。人間として生きていく」と閉会のあいさつを行った。プラカードを掲げ、シュプレヒコールを行い、渋谷コースと原宿コースでアピールデモを行った。総選挙を勝ち抜き安倍政権を打倒しよう。   

(M)

報告 : 2017原発のない福島を!3.18県民大集会

18福島デモ三月一八日、福島県郡山市・開成山陸上競技場で「2017原発のない福島を!県民大集会」が同実行委主催で開催され、競技場観覧席をいっぱいにする五七〇〇人が県内外から集まった。

原発事故から六年が過ぎても、福島第一原発の廃炉作業は思うように進まず、原発被災者の生活再建も先が見えていない。実行委は以下の訴えをしている。

私たちは訴えます!

●東電福島第二原発を廃炉とし、福島県では原子力発電は将来にわたり行わず、福島県を再生可能エネルギーの研究・開発及び自立的な実施拠点とすること。

●放射能によって奪われた福島県の安全・安心を回復し、県民の健康、とりわけ子どもたちの健やかな成長を長期にわたって保障すること。

●原発事故に伴う被害への賠償、及び被災者の生活再建支援を、国と東京電力の責任において完全に実施すること。

角田政志さん(実行委員長)のあいさつの後、小渕真理さん(呼びかけ人)が「原発はいらない。復興ありきの政策によって権利を安倍政権から奪われている。希望に向かって励まし合おう」と発言し、集会が始められた。

 香山リカさん(精神科医、さようなら原発1000万人アクション賛同者)が特別ゲストとして、連帯の訴えを行った。

「被災地で働く自治体労働者から今でも相談がある。住民への対応でストレスがたまり、うつ病になる人も少なくない。国は終息し、乗り越えたと言い、経産省が一月二六日、福島ツデー『農産物は安心で、若者の被ばくはたいしたものではない』とCMを流した。風評被害を吹き飛ばすのは必要だが明るいイメージだけではだめだ。何が起き、実情は何なのかを明らかにしなければならない。第一原発の廃炉作業の困難さ、第二原発の廃炉問題、被災者への充分な支援問題など」。

「山城さんなど三人の初公判があり、沖縄に行っていた。基地はいらないという沖縄の民意を切り捨てている。これは福島と同じだ。福島を全世界が応援している。福島から始まる脱原発のスタートだ。心から連帯を」。

次に県民の、被災自治体の首長(浪江町長・馬場有さん)、避難を強いられている方(大熊町・渡部千恵子さん)、若者(佐藤さん・DAPPE<ダッペ:Democracy Action to Protect Peace and Equality=平和と平等を守る民主主義アクション>)がそれぞれ訴えた。

馬場浪江町長の訴え。

「六年間の過酷な避難生活に耐えてきた。大震災と原発事故から二二〇〇日になる。長い時間が経過した。八万人がふる里に戻れない。今月末から一部地域を除いて避難指示が解除される。復興の課題が山積している。第一原発の廃炉問題。除染廃棄物の処分問題。数十年数百年もかかる。暗い陰を落としている。長期間に渡り、生命・居住・財産・歴史文化を失う塗炭の苦しみを与えられた。全国・世界に伝えていかなければならない」。

「第一原発の事故は充分に究明されていない。津波による全電源の喪失以前に地震の揺れによって破断が起こっていたのか。そうであれば安全基準を根本から見直さなければならない。一切検証されていない。前橋地裁の判決は津波が予見できたのに対策をとらなかったと国と東電の責任を明確に認定した。それでも原発再稼働が進められている。国や電力会社は信用できない。何を信じて、原発と付き合うのか。信用できない原発とは付き合わない。廃炉実現、第二原発の廃炉を、原発のない社会・日本をめざそう」。

避難者渡辺さんの訴え。

「大熊町から三春に避難した。三月一二日、一斉避難勧告があり、町民はほとんど町を出た。消防士の息子と再会したのは三カ月後だった。みぞれが降る程寒い日だった。孫たちとワゴンを止めて一夜を明かした。国道288号線で郡山方面に向かう。普段なら一時間で着くところが五時間かかった。避難所では助け合った。その後、四月三日まで田村町に避難した。役場は会津若松に移った」。

「六年が経ち、戻ることなく亡くなった人が大勢いる。私の父も亡くなった。戻るために毎日歩いている人、新しい土地に移り住んだ人、県外で福島の新聞をとり死亡欄を見ている人、一次帰宅し家の周りを見ている人、家を作ったが大熊を忘れられない人」。

「電気に頼った生活だと電気が止まると終わり。井戸水を使い、汲み取り式のトレイであっても何の不自由もない。脱原発はもちろんのこと、種もみ、桜、種まき、田植えのふる里を思い出す。人間だけのものではない地球に思いをはせ、自然によりそった生活、優しい生き方が課題だ」。

若者・DAPPEの佐藤さんの訴え。

「第二原発の廃炉に動き始めたと報道されたが、東電は事実ではないと否定した。東電はさっさと決断しろ。政府は被災者が帰還しないことが足かせのように言うがそれがダメだ。一人一人の選択を尊重することが本当の復興につながる。足かせは第二の廃炉が決まらないことだ」。

「昨年一一月原発ゼロ若者ミーティングをやった。三五三人の若者が語ってくれた。電力不足が心配だという人に、原発の問題を話すとだったらない方がよいというふうに変わった。どうしたら原発依存をなくすのか。原発ゼロを可視化することが必要だ。原発に頼らないということは民主主義のテーマだ。一人一人の行動が社会を動かす。政治を人任せにしない。原発ゼロの未来をつくっていこう」。

次に「原発NO!」のプラカードを掲げ、スタンディングオベーション。集会アピール(別掲)を採択し、郡山駅に向かってデモ行進をし、原発のない社会の実現、被災者支援を訴えた。

(M)
        

18 2017原発のない福島を!県民大集会 集会アピール

東京電力福島第一原発の大事故から6年の歳月が流れました。全国的には「記憶の風化」が語られていますが、福島県民にとって原子力災害は、「忘れる」いとまもない目の前の日常です。

 避難を続けている県民は、減ってきているとは言えまだまだ多く、県内避難が39608人、県外避難が39818人、合計79446人(避難先不明を含む:2月現在)にのぼっています。これほど膨大な長期避難者を生んだ産業公害は、この国に前例がありません。

 この3月末を期して飯舘村、浪江町、富岡町、川俣町山木屋地区で帰還困難区域を除き避難指示解除が行われる予定です。ふるさと復興への一歩前進とは言えますが、すでに先行して避難指示が解除された楢葉町や南相馬市小高地区をみると、帰還した住民は高齢者を中心にわずか1割ほどです。将来希望を描こうにもあまりに条件が悪すぎるというのが、被災地域の覆いようもない現実です。

 住民の帰還の足を鈍らせている大きな要因が、第一原発の事故現場への不安です。高線量の放射能のためメルトダウンした核燃料の状況把握もままならず、燃料デブリを取り出すことができるかどうか、見通しは立っていません。昨年12月には、驚くべき初歩的な人為ミスから、冷却水の注水と使用済み核燃料プールの冷却が一時ストップするトラブルが起きました。汚染水漏洩を防ぐ切り札ともいえる凍土遮断壁も、期待されただけの効果をあげていません。

 地域の除染も困難をはらんでいます。里山の除染が試行的に始まっていますが、除染の範囲を広げれば広げるほど、汚染廃棄物の量はふえていきます。すでに県内には1200万個を超えるフレコンバックが積み上がっています。フレコンバッグの耐用年数は3年から5年です。まだ土地の買収も満足に進んでいない中間貯蔵施設に、一体いつになったら運び込めるというのでしょうか。

 県産の食品の安全性をめぐる問題も、生産者や各種協同組合の努力にもかかわらずら、根本的な解決には至らないのが現状です。県産のコメは全量検査の結果、99・995パーセントが検出限界値未満になるところまでこぎ着けましたが、コメの値段は事故前に戻っていません。農林水産物だけではありません。「福島」に対する誤解や歪んだまなざしは、福島県民、そして避難している県民への差別や偏見につながっています。昨年11月以来、避難者家庭の子どもが学校でいじめにあっていた事案がいくつも表面化しました。これらが氷山の一角だという見方に、うなずかざるをえない県民の思いは痛切なものがあります。

 子どもたちの将来にかかわって健康被害への心配も続いています。県民健康調査で子どもの甲状腺がんが多く見つかっていることについては、まだ確たる評価は下されていませんが、検査の結果として現に手術を受けた患者さんの体と心の傷は、簡単に癒えるものではないでしょう。また、慢性疾患の増加や「うつ」傾向の広がり、子どもたちの運動能力の低下など、心身の被害は現に広範囲に及んでいます。

 第一原発の処理費用の負担問題も重要です。廃炉にかかる費用の試算額は当初の2兆円が8兆円にまで膨張し、除染と賠償を加えれば全体で21・5兆円に達すると予想されています。経済産業省は、その少なからぬ部分を託送料に上乗せして電気料金に転嫁することを提案しています。「償い」である賠償金まで国民に負担させようとは、なんと理不尽なやり方でしょうか。

 さて、私たちが声を大にして要求してきた福島第二原発の廃止は実現するのでしょうか。昨年11月22日に発生したやや大きな地震にさいし、第二原発3号機の使用済み燃料プールの冷却機能が一時停止するという、肝の冷える事態が生じました。福島県議会は全会派が一致して意見書をまとめ、あらためて福島第二原発の全基廃炉を強く主張しています。意見書が言うとおり、福島県は「県民の総意として、国へ対して幾度となく廃炉の実現を強く求めて」きましたが、国は「一義的には電気事業者が判断する」ことだという逃げ口上を繰り返すばかりです。しかし東京電力ホールディングスの株式の過半数は、国の設置した「原子力損害賠償・廃炉等支援機構」が保有しています。政府さえその気になれば、廃炉を決めることはすぐにでもできるはずなのです。

 第二原発全基廃炉を求める「オール福島」の声に背を向けながら、政府が何をしているかといえば、各地の再稼働の推進です。福島事故後、5基の原発が再稼働しました。もっともそのうち関西電力高浜3・4号機は、地方裁判所の仮処分命令で再停止になっていますが、原子力規制委員会の審査を通過したもの、および審査中のものは全国で20基以上にのぼっています。政府はあくまでも早期原発回帰への執着を捨てず、福島第二原発の廃止を断じて口にしないのも、そのことの表れにほかならないでしょう。第二原発の廃止は決して「自明のこと」ではないといわなければなりません。

 福島原発事故と放射能災害は、いまなお継続中です。万単位の住民がふるさとを奪われたまま、公的支援や賠償責任は次第に縮小されようとしています。そうした中で多くの人々が、あるいは「被害者訴訟」に打って出、あるいは「脱原発訴訟」の原告となり、人としての権利を声高く主張しています。これらの裁判は近々、結審あるいは判決の日を迎えることと予想されます。また原発の立地県では、性急な再稼働をよしとない知事も生まれています。事態は決して政府の思い通りに進んでいるわけではありません。

 私たち福島県民が全国民の未来のために果たすべき最大の使命は、福島第二原発の廃止です。それは県議会の言うように「県民の総意」であり、政府と東電がこれを受け入れないのは県民の総意を真っ向から踏みにじるものです。立場や利害の違いを乗り越え、力を合わせて、「原発のない福島を!」の声をさらに高くあげていきましょう。

 2017年3月18日
 2017原発のない福島を!県民大集会

報告 12.8さようなら「もんじゅ」さようなら核燃サイクル」東京集会

IMG_1649破綻する核燃料サイクルにとどめを‼


 一二月八日、東京日比谷野音で、破綻する核燃料サイクルにとどめを‼ さようなら「もんじゅ」さようなら核燃サイクル東京集会がさようなら原発1000万人アクション実行委の主催で開かれ、九〇〇人が参加した。

 鎌田慧さん(ルポライター)が主催者あいさつをした。

 「原発政策は破綻だらけ。先がない、未来の展望がない。真珠湾攻撃と同じで、原爆が二発返ってきた。アジアの人々を二〇〇〇万人殺し、日本人も三〇〇万人死んだ。今日はもんじゅを完全に断念させる集会だ。高速炉開発で生き延びようとしているが決着はついている。再処理工場は二〇年動いていない。一兆円の予定が二兆三〇〇〇億円になっている。使用済み燃料は三〇〇〇トンが残っている。再稼働を止める、もんじゅを廃炉に、六ケ所村再処理工場をやめさせる。再処理サイクルの終わりを。断念するまで運動を続けよう」。

 宮下正一さん(原子力発電に反対する福井県民会議事務局長)がもんじゅ現地報告を行った。

 「政府は一二月二〇日、もんじゅの廃炉を閣議決定する。もんじゅはダメだと高木仁三郎さんが提起し、一九七六年に反対組織の敦賀市民の会、福井県民会議が生まれた。五人の代表の中には自民党の敦賀市議が入っていた。一九八二年、第二次公開ヒアリングが開かれ、九三〇〇人が徹夜で反対した。機動隊も一万人
を動員した。すでに原発が九基あった。二一年前の一二月八日にナトリウム漏れが起き、もんじゅは止まった。二〇一〇年に原子炉内で落下事故が起きた。その他火災の発生など様々な事故があいついだ。一六〇〇トンのナトリウムがある。水と反応すると大爆発する。プルトニウムが二・五トンある。これが爆発したら日本の半分は壊滅する。私たちは必ず勝つ。なぜなら勝つまでやめないからだ」。

 新もんじゅ訴訟の海渡雄一さん(弁護士)が発言。「一九八五年にもんじゅ差し止めの提訴をした。もんじゅの廃炉は闘いの成果で、ひとつの勝利だ。しかし、ここ数カ月の動きは焼け太りのように、高速炉を動かすという。それに怒っている。もんじゅは冷却材にナトリウムを使っている。ナトリウムは水のように中を見ることができない。ナトリウムと蒸気で熱交換する。ナトリウムが沸騰したら暴走する。危険だ。異常で根本的な問題だ」。

 「研究炉を作り、常陽を再開する。それまでフランスのアストリット(2030年にできるとされる)に三八〇〇億円のカネを出して、この研究炉を支えデータをもらうというのだ。実験炉、原型炉、実証炉、商業炉と四段階になっている。しかし、実証炉に進めるはずがない。もっと怒ってほしい。なめられている。核燃サイクル、伊方再稼働を止めよう」。

 福武公子さん(弁護士)が技術的、カネがかかりすぎ、フランスの高速増殖実証炉スーパーフェニックスが中止になった経過を報告し、日本の増殖炉計画をやめるように語った。

 浅石紘爾さん(核燃料サイクル阻止1万人訴訟原告団)が核燃料サイクルについて報告した。

 「使用済み燃料のガラス固化に失敗した。東日本大震災にみまわれ、いま適合審査が行われている。六ケ所村の再処理工場は二二回運転が延期されている。二〇一八年に稼働の予定にはなっている。計画から二一年も遅れていて、施設も老朽化している。知事は積極推進。核燃やめるなら廃棄物を入れさせない。貯めてある廃棄物を運び出せと脅迫している。もんじゅの廃炉は要の一角が崩れる。もんじゅでプルトニウム燃料をつくるが使い道がない。プルトニウムはプルサーマルで使う」。

 「闘いの目標は、プルサーマルをつぶすこと。プルサーマルを行っている伊方原発の再稼働をさせない。輪を断ち切る。高速炉開発、悪い冗談だ。原子力の亡霊がひとり歩きしている。毎年プルトニウムが五トン貯まる。再処理工場に今まで七兆三〇〇〇億円が投入されている。一日三億円の維持運営費がかかっている。即刻廃棄すべき。プルトニウムロードはデスロード、死の回廊だ」。

 熊本美弥子さんが福島避難者の実情について訴えた。

 「応急救助の期限が切れた。調査の三八〇〇世帯が避難先に留まりたいと答えている。避難者は苦しい立場に置かれている。アスファルトの上は一時間〇・二マイクロシーベルトなのに庭では五・四マイクロシーベルトだ。帰還か、貧困か、被ばくかの三つの選択が迫られている。都営住宅の優先入居で、七月二〇〇戸、九月一〇〇戸の募集があった。しかし、収入や世帯人数、年齢など募集要件が厳しすぎて、七一二世帯が要望したにも関わらず、一九二世帯しか仮あっせんが受けられなかった。都へ募集の緩和を求めているが明確な回答がない。国として住宅政策をつくるべきだ。交渉したいので力を貸して下さい」。

 川内原発1号機再稼働反対のメッセージが紹介され、「もんじゅ今すぐ廃炉」のプラカードを掲げるパフォーマンスを行い、銀座・東京方面のデモでアピールした。

(M)

報告 : 9.22さようなら原発さようなら戦争大集会

IMG_1424 九月二二日正午から、東京・代々木公園野外ステージで「9・22さようなら原発さようなら戦争大集会」が「さようなら原発」一千万署名市民の会の主催で開かれ、九五〇〇人が参加した。東京は早朝から激しい雨が降り続き、集会中も止むことがなかった。それにもかかわらず、福島や北海道、福井など全国各地から参加者が集まった。会場には多くのテント・ブースも並んだ。

 正午から第一部、福島被災者からの訴え、北海道の運動の報告が行われた。そして、寿の歌が参加者と一体となり披露された。

 まず、福島からの報告が行われた。長谷川健一さん(飯舘村、ひだんれん共同代表)。「飯舘村出身です。汚れた村になった。遅れて避難したので断トツの被ばくをした。八人家族で牛五〇頭を飼っていた。村は悲惨な状況になっている。今年の七月末フレコンバッグが一八〇万個。一カ月で一〇万個増えている。何の保障も確約もなく、来年の三月末に避難解除になる。自己責任で帰れと。限界を超えている」。

 「国に求めていることはヒロシマ・ナガサキで行われているような、健康手帳を交付し医療費を無料にすることだ。いずれは村に帰る。農家がほとんどなので、高齢者だけの村になるだろう。そこで生産・生活しなければならないので、チッソが汚染された魚を買い取ったように、売れないものを買い取ってほしい。チェルノブイリに行ってきた。悲惨であった。二度と原発を再稼働させるな、原発をなくす運動をやっていこう」。

 蛇石育子さん(福島県郡山市議)が八〇〇〇Bq/㎏以下の放射性廃棄物なら安全なので再利用するという国の方針を批判し、「東電が管理すべきである。放射能汚染土壌の処理については、何よりも安全安心対策を最優先すべきで、汚染土壌を再利用することは、放射線被ばくを軽視し許容する言語道断の方針だ」と批判した。そして、具体的に①県中浄化センター②産業廃棄物最終処分場の建設予定③原子力バックエンド推進センターによる焼却灰減容化実証実験について紹介し批判した。

 中手聖一さん(避難の権利を求める全国避難者の会共同代表)は「今、札幌に避難している。自力で避難せざるをえなかった被災者を国は放置してきた。避難者は宙ぶらりんの生活を強いられてきた。今、母子避難者が増えている。避難する権利がある。住宅保障があるべきだ。住宅支援の継続を求めて行動を起こしている」と話した。

 長田秀樹さん(北海道平和運動フォーラム代表)は「三つの課題に取り組んでいる。①泊原発再稼働反対②幌延での高レベル放射能廃棄物地層処分研究反対③大間原発(青森県)建設反対。泊原発3号機(90万kW)の再稼働(2017年)に向けた審査が山場にきている。敷地内の断層が問題になっている。北海道は一月が一番電力を使うが原発の電力がなくても電力不足は起きていない。核の廃棄物は持ち込ませないという県の条例が作られた。二〇〇一年から地層処分研究が始まったが二〇二一年頃には施設を全部撤去して終わらなければならないことになっている。幌延で毎年反対の集会を開いている。今年は三一回目を開く」と報告した。



 午後一時半から、第二部が開かれた。澤地久枝さん(呼びかけ人)が「もんじゅを止めると決めたのに、なぜ国は原発を止めるという勇気をもたないのか。福島原発問題は何一つ解決していない。ふる里を奪われた。戻って行く所がない。今後廃炉代金が電気代に上乗せされる。被ばく問題、患者が増えている。廃炉に向けて働く人の被ばく労働問題、賃金が三万から一万円を切るようにされている。不払い賃金問題で訴訟している労働者もいる」と問題点を指摘し、主催者あいさつを行った。

 武藤類子さん(ひだんれん共同代表)が「避難解除、賠償の打ち切り問題、とても困っている。生活の再建ができない。途方にくれる人もいる。家を奪われた。自力避難者も強制避難者も両方とも救済すべきだ。国や県に交渉・申し入れを行っている。現実は厳しい。一〇月二〇日院内集会などを予定している。帰りたくても帰れない。誰が帰れなくさせたのか。甲状腺ガンの子どもが一七四人に増えた。子ども基金を立ち上げる。雇用を保障する制度が必要だ。命が守られる社会を作ろう」と訴えた。

 アーサー・ビナードさん(詩人)。「この間の台風の大水で地下水が地上に達して地上水になっている。毒水をどうするのか。東電は希望にあふれる対策をとっていると言っているが。凍土壁で汚染水を遮断していると言う。凍らせて止める。凍らない凍土壁。新しい日本語が生まれてくる。『凍土のつまり』」。「東京電力は社名を代えた。東京電力フォールデングス。責任逃れだという人がいる。良い名前だと思う。『ホール』、穴が開いているのだ」。

 「プルトニウムを平和利用すると言っているが本音は核武装したいのだ。オバマ米大統領が核兵器を先制しない宣言をし、核廃絶に向けたアピールをしようとした。安倍はそんな約束はしないで欲しいと要請した。とんでもない話だ。核兵器・原発に終止符を打とう」。

 木内みどりさん(俳優)が落合恵子さんのアピールを代読した後、「キューバ革命がなぜ起きたのか知りたくてキューバに行ってきた。一九五八年の革命成功後の革命広場に一〇〇万人集会が開かれた。六〇〇万人の人口だったので、半分が動いたことになる。今の日本だと六分の一で二〇〇〇万人。私なりに二〇〇〇万人を動かす一人としてやっていく」と語った。布川さん(高校生平和大使)が平和な世界をめざす一万人署名について語った。

 宮下正一さん(原子力発電に反対する福井県民会議事務局長)がもんじゅ問題について発言した。

 「一九九五年八月にもんじゅの運転開始。同年一二月に冷却剤ナトリウム火災事故。二〇一〇年、燃料交換用の炉内中継装置が設計の問題で、原子炉容器内に落下するトラブルを起こす。二〇一二年、九〇〇〇点の点検漏れが発覚。二〇一五年規制委が今までの原子力機構が信用できない。新しい組織でやり直しを勧告したが政府は新しい機構を提起できなかった。こんなにデタラメはない。悪魔の原子炉だ。プルトニウムは茶さじ一杯で一〇〇〇万人もの人がガンになり死んでしまう毒性の強いものだ。原子炉が暴走した場合、制御棒を抜くしか止める方法はない。金属ナトリウムは水など反応すると大爆発する危険なものだ。高温で運転するので配管が破断する可能性がある。爆発すれば大量の放射能が出る。もんじゅを運転させてはならない。県などはカネのことばかり考えて廃炉にするなと言っている。年末までに大きな動きがあるだろう。県民は止めたいと思っている。まだ、生き返るかもしれない。声を集中してほしい。必ず勝つ。勝つまで闘うのをやめない」。

 協力団体から、木村辰彦さん(「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲行動実行委)が高江の攻防、九・一六辺野古埋立て不当判決について報告し、共に闘うように呼びかけた。

 福山真劫さん(戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委)が、「9・19国会包囲集会が二万三〇〇〇人、全国三〇〇カ所で行われたこと、今後、南スーダンで自衛隊が駆けつけ警護を行い、戦争に参加すること、それを阻止するために一〇月三〇日、自衛隊が出発する師団のある青森現地で反対集会を行う、そして、沖縄基地建設反対の統一全国署名を行うこと」を報告し参加するように訴えた。最後に、鎌田慧さん(呼びかけ人)が「原子力船むつを闘いによって廃船にしたことを思い起こし、もんじゅの廃炉という歴史的出来事を記憶し、さらに脱原発・戦争やめろ、沖縄連帯を訴え」閉会のあいさつとした。集会の後、デモが予定されていたが集会の途中では豪雨だったのでデモは中止された。九月二六日から臨時国会が始まる。闘いの秋、安倍政権と対決し、安倍の暴走を止めるようにがんばろう。

(M)

経産省前脱原発テントの撤去糾弾

IMG_2217 八月二一日、日曜日の午前三時すぎ、経産省前の脱原発テントが撤去された。すでに七月二八日、最高裁小法廷(大谷直人裁判長)は経産省前テントの撤去と「損害賠償」(三七〇〇万円支払い)を命じる東京高裁の判決を不当とする被告二人の上告を棄却する決定を下していた(「かけはし」八月一五日号三面記事参照)が、日曜日の深夜午前三時過ぎという時間をねらって、この暴挙が行われたのだ。テントは破壊、撤去され、中にあった私物もすべて持ち去られたという。

 急を聞き、始発電車を待って人びとが駆けつけ、午前九時から抗議の記者会見、抗議の集会・座り込みなどが行われた。しかし午後一時過ぎには、抗議行動を行っていた仲間が丸の内署に逮捕された。この二重の弾圧を許さない。

 九月一一日(日)には、経産省周囲一帯で午後三時から「脱原発怒りのフェスティバル~テント設立五周年」が開催される(主催:経産省前テントひろば)。結集しよう。

(K)

報告 : 3.27「原発を輸出しないで! 〜アジアの人びとの叫び」(反核世界社会フォーラム2016)

IMG_0987反核世界社会フォーラム2016分科会:原発を輸出しないで!
アジアの人びとの叫びに応えて
国際的な連帯闘争が必要だ


輸出される国の民衆の声を聞け

 三月二七日午前中、韓国YMCAスペースYで「原発を輸出しないで! 〜アジアの人びとの叫び」(反核世界社会フォーラム2016の分科会3)が主催:No Nukes Asia Forumで開かれた。

 欧米諸国で行き詰った原子力産業は、生き残りをかけてアジア各国でその動きを強 めている。日本では国内での原発新増設の問題に加えて、原発輸出の問題も深刻さを増している。三菱とアレバが四基輸出予定のトルコ・シノップ、米仏の原子力企業と結んで日立、東芝、三菱が大規模な原発輸出をねらうインドなど、輸出される側の声に耳を傾ける。そして、輸出する側の国に住む者がどうすべきかを明確にし、原発輸出を「挟み撃ち」にして食い止めるための議論のきっかけとしたい。

トルコとインドから切実な訴え

 トルコの報告。プナール・デミルジャンさん (トルコ、脱原発プロジェクトnukleersiz)とメチン・グルブズ(トルコ、シノップ反原発プラットフォーム)が行った。

 「二〇一三年五月に、日トルコ原子力協定が結ばれ、四基の原発を建設する。値段は二二〇億ドルとされていたが一六〇億ドルに値下げされた。しかしこのことをトルコ側は説明していない。建設反対の理由は次の通りだ。建設予定のシノップ市の近くに地震の断層がある。電力は不足していない。トルコは自然の豊かな国で、水力・風力・太陽力を活用できる。発電は天然ガスが四八・七%で、ロシアに依存している。ロシアとも原発協定を結んでいる」。

 「シノップ市は黒海に面し、九九%が森であり、第一級の自然遺産だ。漁港もあり、漁業と観光業が盛んだ。二〇一四年にシノップ市で二万五〇〇〇人が建設反対のデモを行い、二〇一五年には三万人のデモを行った。チェルノブイリ原発事故の影響で三年後にガンが増えた。全世界の原発に反対する」。

 インドの報告。ラリター・ラームダースさん(インド、核廃絶と平和のための連合)、アミルタラージ・スティフェンさん(インド、反核運動全国連合)。

 「一九七四年にインドは最初の核実験を行った。その後核実験をしないとしていたが一九九八年に核実験を再び行った。核兵器と原発をリンクして考えることが大事。インドとパキスタンは一九四七年に分裂した。一九七四年、インドが核実験をした二週間後にパキスタンが核実験をやった。核国家主義になっている。安全保障アイデンティティと結びついていて、スーパーパワー国は核兵器・原発を持っているのに、なぜわれわれが持ってはいけないのか。ここに闘う難しさがある」。

 「日印原子力協定の問題点。非常に危険だ。貧困層へ苦しみを与える。フクシマ、ヒロシマ・ナガサキがあった。日本が原発輸出するのは道徳違反だ。死んでしまいそうな核産業を復活させた。インドには原発が二二基あるがこれを四六基にする計画だ。原発企業は事故の免責を要求しているがこれは絶対に受け入れられない。核拡散反対の願いが打ち切られ、武器レースがエスカレートしていく。軍事主義になり、日本国憲法九条違反になる」。

 「クダンクラム原発反対運動について。父が原発建設関係の仕事をしていた。原発は経済開発のものだと思っていたが福島の原発事故で変わった。情報公開を求めたが安全性は見せない。フクシマの恐怖が起こってきた。二〇一一年八月から、非暴力・平和デモを行った。多くの漁民が参加した。警察は激しい弾圧を行った。一日六億リットルの海水を使い、四〇度になる温水を海に流す。二〇一一年九月、海から抗議した。それに対して国家に対する扇動罪で弾圧した。五人が殺された。核廃棄物の処理計画がまったくない。日印原子力協定を止めたい。再稼働反対、原発ゼロを」。

止めた比国、輸出する韓国

 フィリピンの報告。コラソン・ファブロスさん(フィリピン、非核フィリピン連合)。

 「一九七〇年代にマルコス時代、独裁体制で秘密裏に建設が進められた。最初二三億米ドルで原子炉が二つであったが、三二億米ドルで原子炉一つとなった。マニラから車で三時間のバターンに作られた。電力不足、安い電力ということだった。IMFから大きなカネを借りた。汚職や人権侵害もあった。反対運動は消費者の問題として始まり、反マルコスキャンペーンの一部となった。一九八三年バターン原発は稼働した。しかし反対運動が全国化し、一九八六年にピープルズパワーがあり、原発は止まったままだ。一九九一~二年に米軍基地が閉鎖された。政府は一三カ所の建設計画をあきらめていない。五月に総選挙があるが原発反対の候補者がいない。バターンから原発に反対している。世界中の仲間と共に反対している。『平和・連帯・再稼働反対』」。

 韓国からの報告。イ・ホンソクさん(韓国、エネルギー正義行動)。

 「韓国政府の原発輸出問題について十分な対応ができてこなかった。政府は原発輸出をどんどん進めている。韓国では二五基の原発が稼働しているがこれを二〇年で四六基に増やす計画だ。電力需要は増加しない、核濃縮サイクルがない、再処理はしないのにだ。二〇〇九年、ヨルダンに研究用の原子炉を輸出、二〇一一年三月一五日にUAEと原子力協定を結んだ。韓国にとってフクシマ原発事故は原発輸出のチャンスになった。そしてこの日を原子力の日として制定した。二〇一六年にアラブ首長国連邦(UAE)に輸出。このオプションで韓国の軍隊がUAEに行き、UAEの軍隊を訓練している。これに対して平和団体が反対している。国際金融機関からカネを借りてUAEに貸し付けて原発を作っている。低金利で返してもらう構造になっているので韓国にとって負担だ。また核兵器を持とうという動きが強まっている。韓国インド原子力協定を結んだ。さらに、サウジアラビアにはスマート原子炉の輸出をしようしている。反対する国際的な闘いを」。

原子力マフィアとの闘いへ

 台湾からの報告。王俊秀さん(国立清華大学社会学研究所教授/台湾環境保護連盟)

 「台湾には三基の原発があるが民進党政権ができ、二〇二五年には原発が止まる。日本が輸出する必要はない。今後核廃棄物が問題になる。自転車で発電するなど市民の電力の運動が起きている。日本のデモに参加した。若者が出てこないと運動は成功しない。がんばって」。

 アジアの報告を終え、日本の運動団体が発言した。日印原子力協定反対キャンペーンの福永正明さんは「国際的な原子力マフィアがうごめている。世界中の原発を止める。輸出させない。次の世代に核の被害を受けさせないためにがんばろう」と訴えた。河合弘之さん(脱原発弁護団全国連絡会代表、弁護士)は「原発が稼働していないと輸出はできない。台湾は原発を止めた。『日本と原発』を自費で制作し、一一〇〇回の自主上映を行い、八万人が観ている。高浜原発3、4号機を止めた。稼働しているのは川内原発二基だけだ。四月二日には、差し止めの判決がある。原発なし自然エネルギーでやっていける」と発言した。宇野田陽子さん(ノーニュークス・アジア)が「原発には未来はない。原発や武器を売ってもうけるのは許せない。台湾へ日本企業が原発を二基輸出した。今回、アジアフォーラムとして富岡など福島被災地をアジアの人々に見てもらった。貴重な交流が持てた」と報告した。

アジアで反原発・反核の闘う仲間たちとフクシマの交流の実現は重要な機会だった。原発・核兵器のない世界の実現に向けて奮闘しよう。

(M)
 

報告:3.27「被曝労働問題の現状~フランス・ウクライナ・韓国・日本」( 主催:被ばく労働を考えるネットワーク)

配信用:被ばく労働分科会 3月27日、「核と被ばくをなくす世界社会フォーラム」(主催:実行委)の分科会6「被曝労働問題の現状~フランス・ウクライナ・韓国・日本」( 主催:被ばく労働を考えるネットワーク)が韓国YMCAスペースYで行われた。以下の5人は被曝労働の実態と問題点について報告した。

 フィリップ・ビヤールさん(フランス、原発下請労働者)―1985―2006年、仏電力公社の下請け労働者として保全作業に関わり、複数の原発で働く。

 「原発ロビー、仏政府によって制度化されている犯罪的組織と言える原発の中で働く見えない労働者の1人であり、同じような境遇の仲間たちは仏で3万人以上いる。原発ロビーによってまるで私たち自身が放射性物質の塊であるかのように扱われている。私は22年間、原発で働いてきた。2006年までの間に250ミリシーベルトの放射能を浴びてきた。ある同僚は、仕事を辞めるまで一シーベルトの放射線を浴びてきた人もいる」。

 「私は、CGTというナショナルセンターの組合員です。原発下請け労働者の組合の代表をしている。組合を立ち上げたのは、原発で働く労働者が病気となり、彼等の権利を訴えていくために作った。多くの労働者は亡くなったり、様々なガンや病気で苦しんでいる。仏電力が下請けに労働させる理由は、病気自体を下請けに出し、責任逃れが目的だ。さらに放射線にさらされるプロセスを見えなくさせ、健康診断を的確に受けさせていない。労働組合活動をさせないことも目的に入っている。原発労働者の給料を少なくすることも狙いだ。原発労働者を次ぎ次ぐと変えて、多くの放射線を浴びせている。今後も闘っていくために繋がりを強めていきたい」。

 ムィコラ・ヴォズニュークさん(ウクライナ、チェルノブイリ原発事故処理作業者)―チェルノブイリ原発事故(1986年4月26日)。原発から約1キロに仕事場(資材保管部門長)。関連作業で被曝。チェルノブイリ被災者認定(1992年)。

 「チェルノブイリのショックは、ある程度過ぎ去っている。事故の原因は、事故以来、統一の見解はないが、そもそも原発の構造自体に問題があった。事故時、運転員の対策が不適切であった。4号炉では実験のために安全装置のスイッチが切られていた。実験そのものが事故の原因の一つだ。事故で炉心が破壊され、大量の放射性物質が大気中に放出された」。

 「1986年から89年の間、事故処理作業費用は、100億ドル以上。間接費用が250億ドルと言われている。ウクライナは、事故後の問題を解決するために8億~9億ドルも支出しなければならなかった。10万人以上の人々が避難させられた。チェルノブイリ事故があったにもかかわらず福島原発事故が起きてしまった。人類
は原発を拒否しなければならない」。

 ヴァレンティン・ヘルマンチュクさん(チェルノブイリ原発事故処理作業者)―1985年より原発職員。チェルノブイリ原発事故当日、防衛隊に参加し被曝。キエフ放射能医療研究所から全ての臓器に問題があると言われた。高血圧で心臓に負担過重。

 「原発の運転は慎重でなければならない。原発事故の原因は色々存在している。スリーマイル島事故、チェルノブイリ事故、福島事故を見れば、明らかなように数万人の人々が心も含めて犠牲になった。今後の提案として、原子力発電の構造的欠陥、安全システムの不備について情報交換をすること、原発労働者の採用、訓練をよりよいものにする。末期的な状況でも方策がとれるような訓練が必要だ。人口が密集しているところの原発建設は廃止しなければならない」。

 「世界的な医療プログラムを被災者のために創設することが必要だ。予防的な措置もしなければならない。原発被災者のために訓練センターの設立も必要だ。放射線廃棄物の解決なくして新規に原発建設してはならない。国際的な情報交換を深めていくことは重要だ。だが国の主権の主張によって阻害されている。核兵器の輸出の可能性が存在し続けるかぎり、核を輸出してはならない。太陽光エネルギーにより関心を払うべきだ。核開発のために資金を使うのではなく太陽光エネルギーに使うべきだ。さらに労働者の労働条件改善、事故、病気対策は優先されなければならない」。

 ギム・ヅチョンさん(公共非正規職蔚珍支会水処理分会長&全国の原発水処理連合会長)―2002年8月~2014年10月/ハンウル原子力韓国の整数工業勤務、2014年10月から蔚珍原子力水産インダストリーハンウル推処理事業所。

 「2014年6月、韓国の4箇所〈ハンウル、ウォルソン、コリ、ヨングゥアン〉の原発で労働組合を結成し、私はハンウル原発で働き、全国水処理労働組合連盟の会長をしている。2016年で25基の原発が稼働している。電力生産の30%が原発電力だ。原則的には、国民の安全と核の安全管理のためにすべての従事者は直接雇用とすべきだ。しかし、整備や放射線官吏業務などは、協力業者(下請負)による間接雇用だ。協力業者は入札により、1年から3年単位で韓国水原子力と契約するので、労働者は本人の意志とは無関係で間接雇用の非正規労働者となってしまう。すでに約30%が間接雇用・非正規労働者、新たに稼働する原発では約40%が
非正規だ」。

 「組合は、韓国水力原子力を相手に、間接雇用・非正規労働者の正規・直接雇用などの問題で対政府闘争を開始した。2016年3月11日、世宗市の政府総合庁舎で集会をスタートさせ、核労働者の正当な権利を獲得するために努力している。雇用と賃金の格差は、原子力発電所の安全問題と直結している。世界原子力協会や米国原子力規制委員会などに間接雇用禁止について厳格に規制し、持続的に管理基準を策定していくことが必要だ」。

 池田実さん(元収束作業員〈東電福島第一原発〉、元除染作業員〈浪江町〉)―2014年2月~5月まで福島の帰還困難区域の浪江町で除染作業に従事。14年8月~15年4月末まで東電福島第一原発構内で廃炉に向けた事故収束作業に従事。

 「除染と第一原発で約1年3カ月働き、積算被ばく線量は7・25ミリシーベルトでした。法律では1年50ミリ、5年で100ミリシーベルトが上限と定められ、東電は年20ミリシーベルトを越えないように管理している。それから見れば十分低い値かもしれないが、厚生労働省が原発作業での白血病の労災基準としてあげている年五ミリシーベルトを越えている。昨年初めて福島第一原発で作業し白血病に罹病した労働者の労災が認定されたが、原発作業員の労災認定は狭き門だ」。

 「私のように一度離職したら、その後の保証は全くありません。もし罹病したとしても自費で受診、治療するしかなく、労災申請するには多くのリスクを伴います。劣悪な労働環境の下で保障もなく使い捨てられているのが福島原発作業の実態だ。今後、果てしなく続く廃炉収束作業、東電任せ、下請け任せの組織体制を改め、国が前面に出て、原発作業員の雇用、労働条件、福利厚生の改善、そして被ばく保障にあたるよう望む」。

 各報告者に対して若干の質疑応答が行われた。最後に論議の掘り下げは、翌28日の「被曝労働者の権利を求める 国際連帯シンポジウム」で行っていくことが提案された。(Y)

報告 : 原発のない未来へ!3・26全国大集会

IMG_0943 三月二六日、東京都・代々木公園で「つながろう福島! 守ろういのち!―福島原発事故から5年・チェルノブイリ事故から30年―原発のない未来へ!3・26全国大集会」が開かれ三万五〇〇〇人が集まった。主催はさようなら原発1000万人アクション/原発をなくす全国連絡会/首都圏反原発連合/反原発運動全国連絡会。協賛:脱原発福島県民会議/福島県平和フォーラム/福島原発告訴団/ふくしま復興共同センター/フクシマ原発労働者相談センター/双葉地方原発反対同盟、協力:戦争をさせない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会。第一ステージ(サッカー場)はメインステージ、第二ステージ(野外音楽堂)テーマ:つながろう福島、第三ステージ(ケヤキ並木)テーマ:基地も戦争もいらない。並木通りにはブースが設けられた。

 午後一二時一五分から、オープニングライブを新潟出身のロックバンドNAMBA69が行い、その後メイン集会が始まった。木内みどりさん(女優)が司会を行った。最初に、落合恵子さんのメッセージを紹介した。次にミサオレッドウルフさん(首都圏反原発連合)が「福島原発事故五年の節目に原発を止める、避難者の皆さんの問題を解決するために集まった」と主催者あいさつを行った。

 鎌田慧さん(ルポライター)は「原発輸出と兵器輸出は軍需産業と原発産業と同じ企業が担っていて一体化している。この闘いが日本を変えていくことになる」と訴えた。澤地久枝さん(作家)は、政治が福島原発事故における責任を負っていないことを批判し、戦争法が三月二九日から施行される事態にあり、血が流れる暗雲の下にいる、戦争法と廃止のために闘うと述べた。

 佐藤和良さん(福島原発告訴団)が厳しい原発避難者の実情と政治の無責任さを痛烈に批判した(別掲)。ジャンナ・フィロメンコさん(ベラルーシ)がチェルノブイリ原発事故被害者として証言し、フクシマとの連帯を訴えた(別掲)。

 再稼働現地から:伊方原発反対・中村嘉孝さん(原水禁愛媛県協議会事務局長)、村上達也さん(元東海村村長、脱原発首長会議)、もんじゅ反対・宮下正一さん(原発反対福井県民会議)がそれぞれ発言した。

 中村さん。「伊方原発3号機を今年七月に再稼働しようとしている。原発が建っている下に断層の中央構造線が走っている。瀬戸内海という内海に唯一面している原発だ。事故があれば大変な被害が起きるだろう。世論調査で県民の六五・五%が反対している。4・23in松山集会を計画している。参加してほしい」。

 村上さん。「東海第二原発は一一〇万キロワット。再稼働の審査を出しているが時間がかかっている。村議会では早くやれという決議をあげた。それに対して抗議声明を出した。三〇キロ圏内に一〇〇万人が住んでいる。事故が起きたら福島以上に大変なことになる。首都圏の運動こそが原発を止める発信地にならなけ
ればならない」。

 宮下さん。「三・九大津地裁は高浜原発3号機の稼働を止める仮処分決定を下し、4号機も止まっている。仮処分決定に対する異議審も山本裁判長が担当することになった。判決への批判が集中している。大津地裁への激励はがき行動を行っている、協力を。もんじゅはたくさんの事故を起こしているので、今のままの機構にはまかされないと文科省が言っている。もんじゅはプルトニウム一・五トンを燃料として使う。これは長崎原発の二〇〇倍に相当する。もんじゅを廃炉にするための訴訟が昨年末に起こされた」。

IMG_0952 電力自由化について:吉田明子さん(国際環境NGO「FoE Japan」)が「原発の電力は使わないということで、四月からの電力の自由化を利用しよう。ただし、値段が安いだけではだめで、石炭の火力発電は喘息、CO2排出などの問題を引き起こす。再生可能なエネルギーを使おう」と訴えた。福山真劫さん(戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会)は三・二九の戦争法の施行に反対し、「3・28昼国会行動、3・29夕方国会包囲行動、5・3、6・5に大集会、2000万署名の達成、参院選での野党共闘の実現」を訴えた。 

 高里鈴代(「基地・軍隊を許さない女たちの会」共同代表/「オール沖縄会議」共同代表)と山城博治さん(沖縄平和運動センター議長)が沖縄の基地反対運動とフクシマの反原発運動の連携を訴えた。

 高里さん。「二〇一四年七月一日、集団的自衛権行使を可能とする閣議決定をした。その時、同時に辺野古のボーリング調査を開始した。日米軍事同盟強化と原発再稼働はつながっている。キャンプ・シュワブ所属の米兵が女性への暴行事件を起こした。もう沈黙はしない。座り込みをしている。たくさんの人が辺野古に来てほしい」。

 山城さん。「人生の怒りと苦しみ、安倍を断じて許さない。怒りをあげよう。与那国島、宮古島などに自衛隊基地が作られ、全県が要塞化されようとしている。辺野古に基地が建設されれば戦争に走るだろう。参院選を負けるわけにはいかない。軍国主義政治の復活を許さない。絶望はない。大弾圧をはねかえして、辺野古の埋立て工事の中止を勝ち取った。腐った政治に終止符を」。山城さんはゲート前の座り込みの時、いつも歌われている「いまこそ立ち上がろう、奮い立とう」の歌を会場の仲間たちとともに大合唱した。

 全港湾、全日建連帯、全国一般全国協などが三月一二日の福島県民大集会の郡山からフクシマ連帯キャラバンを組織し、各自治体への要請、駅頭での署名などを行ったことを報告した。「原発のない未来へ」のプラカードを掲げるパフォーマンスを行い、渋谷・明治公園・新宿中央コースと三コースに分かれて、デモを行い、都民に脱原発・原発再稼働反対、被災者を救えと訴えた。

(M)
 

佐藤和良さん(福島原発告訴団)の発言から

 原発事故によって、一〇万人余の人がふるさとを奪われ、なりわいを奪われ、今も避難している。原発のない核のない未来のために共に手をつなごう。政府は年間被ばく線量二〇mSv以下の所の住民を帰還させ、オリンピックの前には事故などなかったことにしようとしている。汚染地に帰れと強制しようとしている。明日はわが身だ。誤った原発政策が被害を起こした。地震大国の日本、今はわずかの休息の時かもしれない。そんな危ない日本にこれ以上原発の再稼働を許してはいけない。

 原発関連死が直接死を超えている。自主避難者に来年には帰れと言われている。被ばくを避けて生活することはできないのか。耐え忍んできたがあきらめるわけにはいかない。二〇一七年三月の無償住宅の打ち切り、二〇一八年の賠償打ち切りをさせるな。住宅保障、賠償打ち切り反対の一〇〇万人署名が始まっている。協力してほしい。

 福島第二原発の廃炉を東電や政府は言っていない。原発再稼働を許さない。七月参院選で、脱原発が争点になっていない。力を合わせて立ち上がろう。(発言要旨、文責編集部)

ジャンナ・フィロメンコさんの報告から

 チェルノブイリ原発事故の被ばく者で、ベラルーシからやってきた。広島・長崎の原爆、被爆少女のサダコのことは知っていた。どこの国でも核兵器は使用されないようにと思っていた。私は二人の子どもがいる。一九八六年のチェルノブイリ原発事故で被害を受けた。ソ連政府は危険を知らせなかったので、おとなは仕事をし、子どもは外で遊んでいた。放射線量は高かった。一九八六年春以降、春が好きになれなかった。子どもたちは被ばくを理解できないので外で遊べないのに不満を持っていた。おとなは隠しているのを感じていた。

 その後、生存をかけて移住を求めて、デモや集会をして闘った。立ち上がった人々は医者、先生、労働者、子どもたちの母親だった。闘いの結果、五年後に移住できた。移住した後、政府は責任を放棄した。ミンスクで被害者の会をつくった。移住先ではゼロから生活を始めるしかなかった。都市では以前のような職はなかった。平和の核・原発が人生に大きな傷を残した。故郷を訪れる住む権利を奪われた。病気になるのではないかと不安を抱えている。バラバラに移住させられたためにコミュニティが壊された。

 福島の事故のことを知った。遠い国の日本の被害者の気持ちが分かる。住んでいた所を捨てる、健康の不安、新しい場所での困難。原発をやめ、他のエネルギーにすべきだ。核の被害者の声を聞き、権利を守れ。被災者のことを忘れてはいけない。

 ベラルーシへの支援に感謝する。他人の痛みを理解してくれる人々、平和を守る人々に感謝したい。(発言要旨、文責編集部)

報告:3.12原発のない福島を県民大集会に6000人

IMG_0905原発再稼働阻止・被害補償打ち切るな
風化させない事故責任追及を
全国から継続的支援の強化を




脱原発を全国全世界に発信

 三月一二日、福島県郡山市・開成山陸上競技場で「2016原発のない福島を!県民大集会」が同実行委主催で開催され、競技場観覧席をいっぱいにする六〇〇〇人が県内外から集まった。

 3・11福島原発事故から五年が経つ中で、原発事故は収束せず、長期避難が現在も続くなど問題はいっこうに解決していない。集会は福島原発事故被災者の救済、
原状回復を求め、国や東電の責任を追及し、脱原発を日本・世界に発信するものとなった。集会では次のことが訴えられた。

私たちは訴えます!

◦福島県では原子力発電は将来にわたり行わず、福島県を再生可能エネルギーの研究・開発及び自立的な実施拠点とすること。

◦放射能によって奪われた福島県の安全・安心を回復し、県民の健康、とりわけ子どもたちの健やかな成長を長期にわたって保障すること。

◦原発事故に伴う被害への賠償、及び被災者の生活再建支援を、国と東京電力の責任において完全に実施すること。

 ・ 代々木へキャラバン出発

 集会は3・11東日本大地震による犠牲者に対する黙とうから始められた。角田政志さん(実行委員長)が開会あいさつをした。

 「五年が経過したが困難を抱えて、その克服に努力している。福島で生き続ける。三つの確認をしている。現実を声にして発信する。除染しても放射能は動くので完全に除けない。健康不安を感じている。放射能廃棄物は学校・公園・家庭の敷地内に置いたままだ。中間貯蔵所・最終処分場について何も決まっていない。一〇万人が避難を余儀なくされている。すぐに帰還できない、風評被害も大きい。原発事故が根本原因だ。汚染水・廃炉問題も解決していない。そんな中で原発再稼働が全国で進んでいる。許せない。3・9大津地裁は高浜3号機、4号機の運転差し止めを認めた。福島県・市町村は県内原発の廃炉、福島第2原発の廃炉を要求している。国・東電は責任を認め、原発施策の見直しを。第2原発廃炉の署名運動を起こす。原発のない福島の実現を」。

 特別ゲストの鎌田慧さん(さようなら原発一千万人署名市民の会呼びかけ人)があいさつした。

 「もう原発はいやだという機運が全国を覆っている。大津地裁の稼働している原発を止めるという仮処分が出されたが初めのことだ。いかに無理な稼働だったのかを明らかにしている。鹿児島・川内原発は再稼働の前提として、免震重要棟を作るとしていたが稼働してしまったら作らないと言っている。違法な操業は停止すべきだ」。

 「これまでの運動は福島とともに歩むという力が足りなかった。『ひだんれん、刑事訴訟、被ばく者健康被害問題』など運動が広がっている。足尾鉱毒事件の時、鉱毒農民たちが東京に押し出した。われわれもキャラバンを組み、3・26代々木公園集会に向けて本日から押し出す。沖縄は県知事選で『沖縄の誇りある経済』を主張した。同じように『誇りある福島の創造』。時代の転機、どう未来を創っていくのか。原発は人類と共存できない」。

故郷の原状回復と「人間の尊厳」

 次に呼びかけ人、県民・県外からの訴えが行われた。

 呼びかけ人の武藤類子さん(ハイロアクション福島)が、二月二九日に東電社長(当時)ら三人が業務上過失致死傷で強制起訴された経緯を報告した後、次のように語った。

 「起訴の理由は三つ。一、原発事故で被害を被ることに注意をむけていたか。二、一五・七メートルの津波を予見していたか。三、防潮堤を作る計画を予定していたか。やろうとすればできたことだ。犯罪であり、理不尽なことだ。最近になって事故の事実が明らかになってきた。今後、隠された真実が明らかになるだろう。裁判は法廷の中ではない。裁判支援団を発足させた。多くの市民たちの力で支えていこう。たくさんの被害補償の裁判が起きている。昨年二一団体で、ひだんれんを結成した。被害者の切り捨ては許さない。原発社会に終止符を」。

 今野秀則さん(浪江町津島被害者原告団団長)。「私のふるさと浪江町津島地区は四五〇世帯、一四〇〇人が住んでいた。長い歴史と文化がありまとまっていた。しかし、原発事故で帰還困難地域になり離散した。人生を奪われ、今は漂流感に溢れている。町は劣化し荒廃している。猿・猪の大集団に出合った。このまま滅び去っていいのか。断じて許せない。国・東電の責任を追及する」。「夏までに指定区域を除染するというが地区の八割を占める山林はしないという。これでは戻れない。責任を問い、被害の回復を求めて二四四世帯、六六三人で原告団を結成した。ふるさとの原状回復、人間の尊厳の回復を求める」。

 あいばまなぶさん(大熊町住民)は「原発事故によって、妻と子たちは県外に避難し、生活がバラバラにされた。週末に数時間かけて子どもたちの所に帰る単身生活をしている。すべてを失ってしまった。原発再稼働を許せない。多くの人がおびえ、不安を抱えている。廃炉を願う。いつか大熊に戻り、自分の仕事をまっとうしたい」と話した。

 鈴木まなみさん(第一八代高校生平和大使)は八月にジュネーブの国連に行き、様々な団体と交流して、核兵器廃絶・平和を求める運動について深く考えるようになった経緯を語り、「福島では天気予報といっしょに放射線予報が出るが、原発情報が少なくなり、慣らされてきてしまっている。忘れてはいけない。現状を伝えていかなければならない。世界平和と核の廃絶を訴え、フクシマを発信していく」と訴えた。

 向原(むこはら)祥隆さん(ストップ川内原発!鹿児島県実行委員会)が「昨年川内原発1号機、2号機の再稼働が強行された。認めていないからガッカリしていない。近くには火山があり、噴火は予知できないと専門家も認めている。避難なんかできない。近隣地方自治体は反対決議を上げている。原発から出る温排水によって海藻は死に、魚は五分の一になっている。事故は必ず起き、そうすれば西日本は壊滅する」と警告し、フクシマとの連帯を訴えた。

 全体で「原発NO! 原発はイヤ! ふくしま」のプラカードを掲げアピールを行った。最後にアピール採択し、郡山市内をデモ行進した。

(M)

報告:3.2「ひだんれん」全国集会に800人

IMG_0857全国の原発事故被害者はつながろう
福島原発事故から5年
被害者を切り捨てるな! の叫び


私たちは絶対負けられない

 三月二日午後二時から、「福島原発事故から5年 被害者を切り捨てるな!全国集会」が原発事故被害者団体連絡会(ひだんれん)主催で開催され、日比谷野外音楽堂に福島を中心とした全国各地の告訴団が集まった。参加者は約八〇〇人。

 最初に司会者が午前中に緊急要求を提出し政府と交渉してきたことを報告した。そして長谷川健一さん(ひだれん共同代表、飯舘村)が「全国に避難して裁判を起こしている。横のつながりが弱かった。東電、国に立ち向かう。子ども被災者支援法は今まで通りで何の進展もない。これに負けてはいけない。力を合わせていこう」とあいさつした。次に、ひだれんの統一要求、緊急要請を読み上げた
(別掲)。

各地から怒りの訴えが続く

 続いて参加した団体が次々と報告した。

 宇野さん(京都訴訟団)。「個別立証に入っている。国にあざむかれ、苦しい日々を送っている。高浜4号炉が再稼働した。おとな・こどもに健康異変が起きている。五年はほんの序章だ。政府は避難者の数さえ把握していない。避難の権利が認められない。そんなことがあってはたまらない。被ばくの強要を許さない。第三期の署名を始める。三月九日に政府交渉を行う」。

 豊村さん、菅野さん(関西訴訟団)。「公判は第八回。告訴人は八七世帯、二四〇人。半数は子どもたち。自分たちの未来のために闘っている。命より大切なものがあるのか。安心して暮らしていくためにも声をあげよう。二度と帰れない。二〇〇年耕した田畑が原野に戻っている。国を断固追及していく」。

 キビタキの会(双葉郡葛尾村)の小島さん。「福島県の子ども一六六人が甲状腺がんにかかっていることが分かった。国は因果関係を認めようとしない。これからも病気は出るだろう。復興、復興の声だけだ。被害救済法を作れ」。

 賠償フォーラム山形・福島。「山形には三千余人が避難している。来年三月いっぱいで住宅支援が打ち切られる。やっと慣れたところだ。実態を調査し施策しろ」。

 鴨下さん(避難生活を守る会、いわき市)。「避難住宅の期限を撤回すべきだ。コミュニティの破壊だ。打ち切り対象一万八〇〇〇人に対して充分な補償をしろ」。

 くまもとさん(東京訴訟団)。「訴訟団、八九世帯、二八〇人。一五回裁判やっている。一一月に証拠調べ、本人尋問に入る。自主避難者の住宅の無償提供をやめ、延長しないと言っている。セシウム137は半減期が三〇年もあるのにだ」。

 武藤さん、佐藤さん(子ども脱被ばくの会)。「五月二六日に第五回。外で満足に遊ぶことができない。子どもは福島の生活が恐いと言っている。子どもたちを被ばくから守らなければならない」。

厚労省・東電に向けてデモ行進

 南相馬二〇mSv撤回訴訟団。「二〇一四年、二〇mSvに下がって規制が解除された。全国的には年一mSvに設定している。土壌汚染では四万ベクレルの所もある。どこでも高い所がある。五年後東京オリンピックがある。参加国を減らさないためだし、あるいは原発輸出のためだ。全世界の原発をすべてなくすべきだ」。

 村田さん(神奈川訴訟団)。「避難者三〇〇〇人いる。六一家族、一七四人の訴訟団。一三回終わり六合目だ。南相馬小高区、四月に解除。誰一人納得していない。家の周り除染が九割しか終わっていなし、畑・田んぼの除染始まったばかり。汚染物質を詰めたフレコンバッグがいたる所にあり、黒い山に沈んでいる。富士山より高い苦しみの山だ」。

 赤石沢さん(飯舘村民救済申立団)。「三〇〇〇人で申し立てた。村の存続が大事として情報が出されず、初期被ばく者がたくさん出た。山林の近くでは放射線が高く、再除染せざるをえなくなっている。土壌は高いままだ。被害者はがまんの避難生活をしている。限界を感じている。絶対に許してはならない」。

 武藤類子さん(福島原告団)。「告訴してから四年。当時の東電社長ら三人が強制起訴された。当たり前のことだ。われわれはつぐなえと言っている。ひだんれんは闘う被害者だ」。

 宮城訴訟団も参加していることが紹介された。小宮山泰子衆院議員(民主党)、玉城デニー衆院議員(生活の党と山本太郎と仲間たち)が参加した。

 集会宣言を読み上げ、「原発事故被害者の声を聞け!」「原発事故被害者を切り捨てるな!」のプラカードを掲げ、「謝れ」「償え」「補償せよ」とシュプレヒコールをあげ、厚労省・東電に向けてデモを行った。        
(M)
 
 
 ひだんれん統一要求
 
 基本要求


I、責任の明確化と謝罪


1.日本政府
 日本政府は、福島第一原発事故による原子力災害の法的・政治的責任を認め、被害者に謝罪をし、以下の要求について実行せよ

 (1)エネルギー政策を転換し、原子力発電から撤退すること

 (2)事故原因や事故対応の経緯、被害の調査を行い、原因の特定、責任の所在、被害の全容を究明し、速やかに公表すること

 (3)全ての被害者の詳細な健康調査、土壌を含む詳細な汚染調査を行い、速やかに公表すること

2.東京電力

 東京電力は、福島第一原発事故による原子力災害の法的・社会的責任を認め、被害者に対し明確に謝罪をし、以下の要求について実行すること。

 (1)情報開示を徹底し、刑事・民事訴訟等においても関係資料や情報を進んで提供すること

 (2)自死遺族らの訴訟等において求められた謝罪に応じること

 (3)損害賠償訴訟等においては原告の要求に従い、判決に対して被告側から控訴・上告は行わないこと

 (4)ADRにおいて、原子力損害賠償紛争解決センターの和解案等を拒否しないこと

Ⅱ.賠償

 日本政府及び東京電力は、連帯して、福島第一原発事故による原子力災害で発生した全ての被害及び今後発生する全ての被害について、被害者全員に、完全に賠償せよ。政府は、賠償が完了するまでの間に生じる被害及び完了後に生じた被害について、必要な立法を含む万全の措置を講じ、憲法11条・13条及び25条に定める全被害者の人格権、生存権を保障せよ

1.福島第一原発事故による原子力災害発生時に生じた被害への賠償

 (1)避難、退避、帰還、往来などによって生じた損害の全額を賠償すること

 (2)生活破壊による経済的負担の増加、医療費の発生・増加、営業損害、地域社会の破壊による損害などの全額を賠償すること

 (3)家屋、家財、土地、生産物などの被害に対し、事故発生前と同水準への回復を可能とする賠償をすること

2.福島第一原発事故による原子力災害発生後に生した被害への賠償

 (1)「生活破壊」「ふる言と破壊_等に関して生じた精神的苦痛に対して、全ての被害者に相当の慰謝料を支払うこと

 (2)事故発生後の不作為等によって拡大した被害及び精神的苦痛に対して、全ての被害者に相当の賠償及び慰謝料を支払うこと

 (3)情報隠匿・歪曲・意図的情報の流布などにより与えた精神的苦痛に対して、全ての被害者に相当の懲罰的慰謝料を支払うこと

3.今後発生する被害への賠償

 (1)今後発生する健康被害に対し万全の賠償を確約すること

 (2)今後発生する地域社会、地域産業の衰退・消滅に伴う被害に対する万全の賠償を確約すること

 (3)自然・生態系に生じた被害に対する万全の賠償を確約すること

Ⅲ.保障

1.被ばく防止
 (1)〈汚染調査〉政府は、詳細な空間線量及び土壌汚染濃度の測定を早急に実施し、結果を速やかに公表すること

 (2)〈原状回復〉政府は、前項調査に基づき、空間線量、土壌汚染濃度とも事故以前に復する措置を行うこと

 (3)〈被ばく回避〉前項原状回復がなされるまでの間、政府は、住民に避難、居住、帰還の選択の自由を保障し、いずれの場合も憲法25条に保障される生活を維持するに必要な支援を行うこと

 (4)〈子どもの転地保養〉特に子供の生活、教育環境における被ばく回避を徹底し、年間空間線量が1乱ジーベルトを下回ったことが科学的に立証されていない地域に住む18歳以下の子どもに対し、年間30日以上の転地保養を保障すること

2.健康調査・健康手帳

 (1)〈健康診断の拡充と疫学調査の実施〉少なくとも福島県内全域と「汚染状況重点調査地域」に指定されている全市町村を対象に、子どもの甲状腺に限らず、全ての年齢層のあらゆる疾患に対する健康診断と疫学調査を政府の責任で実施し、予防と治療体制を確立すること

 (2)〈健康手帳の交付〉少なくとも前項の住民(事故後の移動を含む)に対し、「健康手帳」を交付して事故後の健康状態を把握するとともに、一定線量以上の地域に居住して健康を阻害された住民については、少なくとも原爆被爆者と同等の援護を行うこと

3.事故収束作業の確実な促進と作業員の安全確保

 (1)現行の「廃炉行程表」を見直し、「確実な事故収束」を第一とする工程を示すこと

 (2)徹底した情報開示の下で、住民の安全を確保するとともに、政府が責任をもって作業員の労働環境と健康維持・管理にあたる体制を早急に確立すること

 (3)作業員に健康被害が生じた場合は、治療、生活維持のための万全な保障策を講じること
 
 緊急要求
 

 以上の基本要求を踏まえ、日本政府と福島県の政策提示によって生じている当面の問題について、以下の点を要求する

1.住宅無償提供に関して

 (1)福島県が2015年6月15日に発表した「避難指示区域外避難者に対する住宅無償提供2017年3月打ち切り」の方針を撤回し被害者への完全賠償が完了するか、または新たな法的保障措置が発効するまで従来通り無償提供を継続するよう、福島県に働きかけること

 (2)仮設住宅からみなし仮設住宅への転居、生活条件の変化に応じた転居など、住み替えを柔軟に認めること

 (3)放射能汚染地域からの新たな避難者への無償提供を再開すること

2.避難指示区域の解除・賠償打ち切りに関して

 (1)政府が2015年6月12日に閣議決定した「福島復美加道化指針・改訂版」で示した居住制限区域と避難指示解除準備区域の「2017年3月までの避難指示解除及び1年後の賠償打ち切り」の方針を撤回すること

 (2)年間追加被ばく線量が1 mSVを下回ったことが科学的に実証され、原発サイトにおける事故再発の危険性が完全に除去されるまでは現行の避難指示を維持レ帰還を強要しないこと

3.「原発事故子ども・被災者支援法」(支援法)に関して

 (1)政府が2015年8月25日に閣議決定した「支援法・基本方針改定」を撤回すること

 (2)支援法に定める避難・帰還・居住の選択の自由を認め、「被ばくを避けて生きる権利」を保障する施策を早急に確立すること

【フランスCOP21】反資本主義新党声明-非常事態宣言反対 デモの権利を!




非常事態宣言反対 デモの権利を!

NPA(反資本主義新党)



 フランス政府が布告した非常事態宣言によって、COP21の開始にあたってクライメート・ジャスティス(気候正義)を求める11月29日のデモは禁止された。一部の組織はデモ呼びかけを維持し、レプブリュク広場からナシオン広場に至る街路でヒューマンチェーンを登場させた。このデモには警察発表で五〇〇〇人、主催者発表で一万人が参加した。

 デモ禁止に抗議するデモの呼びかけもあった。警察はこのデモに対して、はるかに厳しい弾圧を行った。以下の声明は11月29日にNPA(反資本主義新党)が発したものである。



COP21に反対するすべてのデモ参加者をただちに釈放せよ! 警察国家反対!



 五〇〇〇人が参加した公正を求めるデモは、警察によって暴力的弾圧を受けた。催涙ガスや警棒を使って何十人もの人びとを暴力的に逮捕した政府は、COP21に反対するデモを阻止するためあらゆる手段を取ることに何のためらいも感じなかった。政府は、11月13日の犠牲者たちの追悼に際しては、スポーツイベント、コンサートなどの開催を許容したが、デモは弾圧するのだ。政府はデモ参加者を守ることについては関心をもたず、その政策を実施することにだけ関心があるのだ。

 EDF(以前の国営電力会社)、BNPパリバ(大手銀行の一つ)、GDFスエズ(以前の国営ガス会社)はいずれもCOP21のスポンサーであり、世界的な最大の汚染排出企業である。全世界の独裁者たちがファビウス(外相)とオランドから名誉ある歓迎を受けているが、よりよい世界のために抗議しようという人びとは弾圧されている。11月13日の攻撃は世界の腐朽をあからさまに示した。気候ではなく、システムを変えよう! デモ参加者ではなく、汚染をまき散らす者たちを止めよう!

 現在、パリのレプブリュク(共和国)広場では、COP21に反対する数百人のデモ参加者が包囲されており、警察による大量逮捕が行われている。その中には、NPAスポークスパースンのクリスティーヌ・プパンとオリビエ・ブザンスノー、そしてNPA、オルタナティブ・リベルテール、アンサンブルの数十人の同志たちが含まれている。こうした逮捕は、国家緊急事態から発する特別措置が、ISISのテロリズムに対してではなく、最も基本的なデモの権利を行使する人びとに対して効果を発揮していることの証拠である。

 明日パリのCOP21会議で国家元首たちが会合を持つが、かれらにこの地球と人類の運命を決定させることを望まないすべての人びとは、弾圧されている。昨日、一昨日と環境活動家をターゲットにした自宅監禁と家宅捜索が行われたが、今日、彼らはデモ中に逮捕された。ノーモア警察国家! パリで逮捕されたデモ参加者を釈放せよ。



 NPA 11月29日午後6時 パリ

報告:2015原発のない福島を!3.14県民大集会

譁ー遖丞ウカ2 3月14日、福島市あづま総合体育館で「2015原発のない福島を!3.14県民大集会」(主催:実行委員会)が行なわれ、県内各地、全国から6500人が集まった。田村市、南相馬市、川俣町、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、浪江町、葛尾村、飯舘村などが後援した。


集会前段のアトラクションとして計画的避難地域に指定されている川俣町山木屋地区の皆さんによる「山木屋太鼓」の演奏、グループ「ハッピーアイランド」
の創作ダンスが行なわれた。


開会あいさつが実行委員会を代表し、角田政志実行委員長(福島県平和フォーラム代表)が行い、「震災と原発事故による複合災害のダメージによって県民は大変な困難な生活を強いられている。12万人が避難生活を余儀なくされている。福島で生き続けることを原点にし、県民が手をたずさえて取り戻していく。そのために国と東京電力に対して原発の廃炉、被害の賠償、被災者の生活再建支援の一層の取り組みを求めていこう」と訴えた。


落合恵子さんの訴え

連帯あいさつが落合恵子さん(作家/「さようなら原発1000万署名市民の会」呼びかけ人)から行なわれた。


「原発はなぜ問題なのか。差別の構造そのままだからだ。沖縄にも言える。キャンプシュワブのゲート前で二人の方が拘束された。次の日には解放されたが、なにをやっているのだ。誰の命令かは、はっきりしている。この国のトップは『汚染水はアンダーコントロールされている』と言った。予想はしていたが、先月、汚染水が流出していることが明らかになった。だからこそもっと素朴な質問をぶつけていきたい。忘れさせていく装置の一つが東京オリンピック招致だった。私は、再度自分に問いかける。誰も犠牲にしない社会、生き方とは何か。一過性で終わることなく問い続けていきたい」。


「福島の方にお願いがある。福島に来るたび、どうにもならない後ろめたさに自分がうちのめされる。理由はひとつ。私は最後は帰るからだ。帰る私と留まる方々、留まらない形を選んで出ていった方々も含めた福島の方々と背負うものが違いすぎる。だから心からお願いすることは一つ。そばにいさせてください。ずーっと一緒に歩かせてください」。

トークリレー

トークリレーが、県内の仲間たちから行なわれた。


武藤類子さん(ハイロアクション福島)は、「原発サイト内では、一日七〇〇〇人の作業員が過酷な被ばく労働をしている。多重な下請け構造の中で賃金搾取や死亡事故も起きている。高濃度の汚染水が海に漏れ出し、海洋汚染が深刻だ。漁業関係者は怒っている。東電と国の隠蔽体質は変わっていない。線量が下がっていないのに帰還政策を進めている。除染廃棄物が生活空間に山積みだ。除染労働も深刻な被ばく労働だ。不安や苦しさを声に出せない雰囲気もある。日本という国家が見えてくる。単に事故前の福島に戻すのではなく、なぜこんなことが起きたのかを検証し、原発をなくす新しい道を考えていかなければならない」と訴えた。


菅野孝志さん(JA新ふくしま農協)は、「一番の不幸なことは、生産者と消費者の分断、家族、県民の分断、都市と農村の分断だ。多くの困難を乗り越え、農作物の安全検査などを徹底して行なっていきたい。TPP問題も含めて豊かな土と自然を守っていきたい」と発言した。


遠藤和則さん(JF相馬双葉漁協)は、「試験操業、二万五〇〇〇を超える検体調査をやりながら再開をめざしてきた。二重三重の安全チェックを行なってきた。三二種の出荷制限が続き、再び汚染水問題が起きた。廃炉のプロセスが見えないなか漁業者は東電に振り回されている。不安は消えない。福島の漁業、未来のためにも原発はいらない」と強調した。


続いて檜澤京太さん(ひめさゆりの宿ゆもとや)、石井凛さん(第一七代高校生平和大使)、本田歩さん(第一七代高校生平和大使)、吉岡棟憲さん(曹洞宗円通寺住職)が東電と国を厳しく糾弾し、原発廃炉をアピールした。


私たちは訴えます!

集会アピールを採択。さらに「私たちは訴えます!」(①福島県では原子力発電は将来にわたり行なわず、福島県を再生可能エネルギーの研究・開発及び自立的な実施拠点とすること ②放射能によって奪われた福島県の安全・安心を回復し、県民の健康、とりわけ子どもたちの健やかな成長を長期にわたって保障すること ③原発事故に伴う被害への賠償、及び被災者の生活再建支援を、国と東京電力の責任において完全に実施すること)を確認した。


最後に呼びかけ人の清水修二(福島大学特任教授)は、安倍政権の原発再稼働路線が強化されていることを許さず、共にスクラムを強めていくことを呼びかけた。



(Y)

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報告:3.11東電前アクション!

東電本店前1

3月11日、東電前アクション!は、「原発事故から満4年・3・11東電本店前アクション 東電と国の二次的加害=責任逃れと賠償遅延を許さない!」が行なわれ、100人が参加した。

 

 

東電前アクション!は、「抗議の最前線にいるのは、本来は私たち首都圏の人間ではないはずだ」という問題意識を持ち続けながら、事故直後から東電本店前や東電株主総会会場で、毎年3月11日に東電本店前で抗議アクションを行ってきた。

 

この日の行動は、①東電の意図的な賠償遅延②被ばく量が基準を超えた労働者は使い捨て③国の被害者救援の放棄と過剰なまでの東電救済④「原発事故子ども・被災者支援法」を骨抜き⑤「事態はコントロールされている」と国際社会に嘘をつき、東京でのお祭り=オリンピックを招致した安倍首相⑥汚染水の海洋投棄を漁業関係者に隠し続けた安倍政権を厳しく糾弾し、「東電と国の二次加害を許さない。許してはならない。3・11を加害者追及の日に!」として取り組んだ。

 

前段行動として午後五時から安倍首相あてに「放射能ブロック発言を撤回せよ」などの申し入れ行動を首相官邸前で行なった。

 

北海道の改憲阻止市民行動は、「3・11天皇出席の震災追悼式典―全国一斉黙祷反対!集会・デモに参加し、ここにきた。泊原発があり、大間原発が作られる。さらに日本原子力研究開発機構・幌延深地層研究センターがある。3つをテーマに反対原発運動を取り組んでいる。安倍政権の原発・戦争政策に厳しく弾劾していこう」と訴えた。

 

筑波の仲間は、「3・11以降、体調不良になった。病院のたらい回しの結果、甲状腺機能、副腎ホルモン機能が低下していた。放射能が原因と言い切れない社会的雰囲気がある。個人の責任へと追い込まれている。原発事故と体調不良について言い続けていく。原発はいらない」と発言。

 

つくば脱原発テントは、筑波駅前でテントを張って署名活動を取り組んでいることを報告し、「テントを出すと、何人も署名しにくる。関心が薄くなってきたと言われるが、そんなことはない」と強調した。

 

子ども脱被ばく裁判は、「昨年8月29日に提訴した。原発事故によって浪江町から避難しているが、4年たっても帰れない。100万人に1人の甲状腺ガンが38万人で117人がガン、ガンの疑いのある人数だ。これで原発事故と因果関係ないといえるのか。責任をとれ」と批判した。

 

栗原学さん(東電前アクション!)は、原発再稼働反対など「安倍首相および日本政府に対する要請文」(別掲)を読み上げ、内閣府に申し入れを行なった。

 

木幡ますみさん(原発いらない福島の女たち、事故後に大熊町から会津若松市に避難中)は、「復興だ、復興だと言って、何も解決していない。原発事故や放射能のことを何も言えない雰囲気がある。東電の賠償金が打ち切られた人は、ローンを抱えながら困難な生活が続いている。復興住宅にしても財政負担が多くて入れない人もいる。自主避難した人たちも必死に生きている。ともに頑張ろうと訴えた。人間は幸せに生きる権利があるはずだ。生きててよかったと実感できる生活をする権利があるはずだ」と発言した。

 

首相官邸に向けて抗議のシュプレヒコール後、東電本店前に移動。途中、経産省前テントに立ち寄り、エールの交換。不当判決を許さずテントを守り抜く決意を打ち固めた。

 

午後7時、東電本店前で「東電と国の二次的加害=責任逃れと賠償遅延を許さない!」をメインに次々と東電に向けた抗議アピール。その後、参加者は東電に対する申し入れ(別掲)を行なった。

 

さらに発言が続き、東電本店に向けた抗議のシュプレヒコールをたたきつけた。

 

(Y)


●安倍晋三首相および日本政府への要請文
2015年3月11日
内閣総理大臣 安倍晋三 殿

東電前アクション!
原発いらない福島の女たち・木幡ますみ

2011年3月11日に発生した東日本大震災と福島原発事故から丸四年を迎える今日、私たちはあらためて安倍晋三首相に以下のことを申し入れる。

一、 安倍首相がオリンピックの東京誘致のプレゼンテーションの際に行ったスピーチにおける「汚染水の影響はブロックされている」発言は、現状をまったく反映されていないどころか、汚染水が漏れ続けている現状を虚偽で糊塗するものだと考える。
この2月にほぼ1年に渡って漏れ続けていた超高濃度汚染水について、菅官房長官があらためて「ブロック」発言を繰り返していることも許し難いものだと考える。
この「ブロック」は発言は、根拠のない「新しい安全神話」であり、この発言によって被災地住民に無理な帰還を促し、放射能被害の賠償打ち切りの根拠となり、「収束」作業に携わる現場労働者に過重な負担を強いる結果となっている。

したがって、安倍首相はただちに「ブロック」発言を撤回して、あらためて全世界に向けて放射能を拡散し続けている事態を謝罪すること。そして、民間の有識者も含めた「委員会」で十年先を見越した被害予測マップを作成すること。

一、 福島第一原発の「収束」の現場は、労働環境の劣悪化こそが作業をさらに困難にさせていると言わざるを得ない。政府は、自らを「収束」の事業主体とし、労働環境から現場管理まで責任を持つこと。

一、 多重下請け構造を一掃して、すべての作業員を「準公務員」扱いにして、政府が賃金・労働環境・健康管理を行うこと。とりわけ、健康管理は原発事故前に従事した労働者も含めてさかのぼって調査し、補償すること。

一、 放射能が依然として漏れ、拡散し続ける現状において、福島および東日本全域の住民の健康被害への恐れは充分に根拠のあるものだと政府は考えなければならない。
したがって、福島県民を優先的に東日本全域の希望するものの健康調査を政府として実施すること。また、調査のデータ隠ぺい・改ざんは許されるものではなく、結果を公正に発表すること。
福島および東日本全域において「避難を希望するものの避難する権利」を政府として保障すること。このことは、避難先の衣食職住を政府として保障することにほかならない。

一、 文部省管轄の「原子力損害賠償紛争解決センター」(ADR)は、東電ではなく住民・被害者の立場に寄り添った調停を行うこと。そして、放射能が依然として拡散し続けている現状から出発した調停を行い、訴えを足げにした打ち切りなどは行うな。2012年に超党派の議員立法で成立した「原発事故子ども・被災者支援法」の趣旨の骨抜きをやめ、住民・被害者本位の支援を政府として誠実に実施すること。

一、 福島原発事故の第一の加害当事者である東京電力を解体・破たん処理し、資産を売却して被害者賠償に充てること。そして、東電管轄の電力供給事業を非営利の国有事業体とすること。

一、 福島原発事故の影響がさらに拡大している状況において、他の原発の再稼働を目論む安倍政権の姿勢は絶対に容認できない。川内、高浜、およびあらゆる原発の再稼働に向けた動きをただちにやめること。すべての核施設の閉鎖と原子力艦船の日本寄港の禁止をただちに実施すること。

以上の項目の実施を安倍首相、および日本政府に求めるものである。


●東電への申し入れ書


東京電力株式会社
取締役会長 數土文夫 殿
取締役 廣瀬直己 殿
2015年3月11日

東電前アクション!
原発いらない福島の女たち・木幡ますみ

私たちは3・11原発直後から貴社の本店前で責任追及を続けてきた。私たちは貴社が、事故後さらなる加害、「二次加害」を行っていると認識している。私たちは二次加害を直ちにやめるよう要求する。具体的には、以下の5点を要求する。

1 汚染水の海洋流出を隠してきたことを、周辺地域に、そして世界に謝罪すること。

汚染水の海洋流出は、周辺の水産業等への加害行為であるだけでなく、地球環境に対する加害行為である。これを隠ぺいしてきたことは世界に対する、地球に対する侮辱行為である。私たちは貴社に対し、真摯な謝罪を要求する。

2 「収束」作業員を使い捨てにする多重下請構造を直ちにやめること。多重下請構造による責任逃れをやめ、「収束」事業主体として、全ての作業員の安全と健康に対する責任を持つことを、私たちは貴社に要求する。

3 被害者への賠償「出し渋り」、賠償の遅延をやめること。
困窮する被害者に対して賠償を遅らせることで、早期解決を求める被害者を低額妥結に追い込む貴社の手口は、まさに二次加害と言って過言ではない。貴社はいつまで加害行為を続けるのか。直ちに賠償の遅延をやめよ。

4 被害者への賠償の「打ち切り工作」をやめること。
先日貴社は営業賠償打ち切りの延期を決定したが、そもそも事故後5年で賠償を打ち切ろうとする態度が不誠実である。貴社は周辺地域の人々に「絶対安全」と言い続けてきた。そうやって地域の人々を騙してきたことへの責任をとことん取るべきだ。

5 資産を売却して賠償に充てること。
本来、3・11事故への被害者賠償は、貴社の資産から支払われるべきである。
その不足分を国が、つまり私たちが納めた税金から支払うとしても、それに先立って貴社が全ての資産を売却処分し賠償に充てるべきである。
ましてや、賠償用の財源を得るために柏崎刈羽原発を再稼働させたい、などと経営陣が口にするのは、破廉恥ですらある。
経営陣全員でこの申し入れを共有し、直ちに対応に着手することを求める。
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【案内】原発事故から満4年・3.11東電本店前アクション

◎◎◎

原発事故から満4年・3.11東電本店前アクション
東電と国の二次的加害=責任逃れと賠償遅延を許さない!


3月11日(水)
19時~東電本店前(新橋駅5分)
(17時に安倍首相あてに「放射能ブロック発言を撤回せよ」などの申し入れ行動を首相官邸前で行います。こちらもぜひ参加を)

★福島から木幡ますみさん(原発いらない福島の女たち、事故後に大熊町から会津若松市に避難中)をお呼びして、ともに首相官邸と東京電力に申し入れします。

呼びかけ=東電前アクション!
BLOG: http://antitepco.ldblog
TWIT: https://twitter.com/antitepco1
MAIL: antitepco1@yahoo.co.jp
090-1219-4519 栗原



3.11福島原発事故から4年、深刻な被害を受けた人々に対し、東電と国は現在進行形で「二次加害」を重ねています。

また、「収束」作業で働く人々に多くの犠牲を強いています。

しかも、深刻な被害を受けた方々や現場で働く方々が東電本店前へ抗議に来るのは、時間的・経済的に容易ではありません。
このような構造的暴力を前に、私たちは何をすべきでしょうか。

私たち=首都圏に住む有志のグループ「東電前アクション!」は、「抗議の最前線にいるのは、本来は私たち首都圏の人間ではないはずだ」という問題意識を持ち続けながら、事故直後から東電本店前や東電株主総会会場で、そして
毎年3月11日に東電本店前で抗議アクションを行ってきました。

今年の3.11はぜひ、東電と国の「二次加害」をみんなで告発しましょう。
たとえば、東電の意図的な賠償遅延。

賠償交渉を遅らせることで、生活再建を急ぐ被害者の妥協を引き出し、低額の賠償額で妥結するという、卑劣なやり口。数あまたの賠償訴訟で見せる、露骨な責任逃れの姿勢。

「収束」現場は事故前と同じ多重下請け構造のままで、被ばく量が基準を超えた労働者は使い捨て、その後の生活の支援なども東電は一切行わない。
あるいは、国の被害者救援の放棄と、過剰なまでの東電救済。

事故当日から避難を余儀なくされた人たちが4年経ってもプレハブの仮設住宅に暮らすいっぽうで、国は東電に兆単位の資金支援を行う。。

自主的に避難した人たちへの支援を半ば放棄し、「原発事故子ども・被災は支援法」を骨抜きにし、避難対象の地域を縮小し、帰還しない人たちを自主避難者と扱い、支援を打ち切り、事故被害を小さく見せ続ける復興庁や環境省。

「事態はコントロールされている」と国際社会に嘘をつき、東京でのお祭り=オリンピックを招致した安倍首相。

汚染水の海洋投棄を漁業関係者に隠し続けた安倍政権。

そして、福島第一の収束現場で働く毎日7000人とも言われる人々の半数以上が、被害者でもある福島の人々であるという現実も、構造的暴力が生み出したものです。

「このような東電と国の姿勢は、多くの被害者を諦めの境地に追いやり、抗議のエネルギーを奪う戦略ではないか」という指摘も、いたるとこころでなされています。

私たちは自問自答します。このような不正義を見過ごしでよいのか。他人事として扱うことができるのか。

私たちは東電と国の二次加害を許さない。許してはならない。
3.11を加害者追及の日に!

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【報告】川内原発再稼働するな!フクシマを忘れない!9.23さようなら原発全国大集会

IMG_0601 (1) 九月二三日、東京・亀戸中央公園で「川内原発再稼働するな!フクシマを忘れない!9・23さようなら原発全国大集会」が「さようなら原発」一千万人署名市民の会の主催で開かれ、一万六〇〇〇人が集まった。当初予定されていた代々木公園での開催が同公園で蚊によりデング熱が発生したことにより、急きょ会場が変更になったにもかかわらず、天候にも恵まれ、予想をはるかに超える人々が全国から集まった。

 第一ステージと第二ステージで音楽ライブとトークが繰り広げられ、会場には三〇以上のブースが設けられ、それぞれ展示や販売で宣伝した。

 第一ステージでは、正午過ぎからエセタイマーズのライブがあり、午後一時からトークが始まった。司会は木内みどりさん(女優)。最初に、反原発企業を支える城南信用金庫の吉原理事長、脱原発市長の三上湖西市長、当初共催が予定されていた首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフさんが紹介された。福島原発の象徴として扱われてきた「原発は明るい 未来のエネルギー」の標語を小学六年の時つくった大沼さんも紹介された。大沼さんは原発事故以後、その言葉を「原子力破壊 未来のエネルギー」に変えた、という。


 トークの最初は呼びかけ人の鎌田慧さん。「安倍内閣は亡国内閣だ。福島第一原発から一日四〇〇トンも放射能を含んだ汚染水が海に流されている。何のためか。カネもうけのためだ。吉田所長の調書の件で朝日新聞が攻撃されている。原発爆発後九五〇人が第二原発に退避した。これを吉田さんは把握していなかった。これほど収拾がつかなかったのだ。朝日バッシングによって『東電社員は逃げていない。がんばった』と、再稼働に向けて神話をつくろうとしている。原発ペテンははっきりしている。さようなら原発、未来を守る」。

 大石又七さん(第五福竜丸元乗組員)がビキニ被ばくと福島原発について語った。

 「九月二三日は被ばくした無線長の久保山さんの命日だ。福島と水爆実験はつながっている。六〇年前、ビキニ環礁で水爆実験が行われた。その海域には一〇〇〇隻の漁船がいて、放射能被害にあい、世界中で反対運動が起きた。米政府はマグロを食べても身体に影響がないと圧力をかけ、日本政府は八カ月で安全宣言
をした。現在、核兵器は一万七〇〇〇発あり、原発は四二七基(2010年)ある。半世紀間、内部被ばく研究はストップされた。原発と核兵器は同じ核であり、絶対反対だ」。



 橋本あきさん(原発いらない福島の女たち)は「あまり政治などに関心がなかったが、子どものアトピー皮膚炎により、原発に行き着き、沖縄・憲法集会などに参加するようになった。大飯原発差止判決で、豊かな国富(こくふ)という言い方がされているが、福島はその国富を喪失した。原発は怖いものだ。このことをもっともっと広げ、再稼働なんてとんでもない。つながっていこう」と訴えた。

 次に、向原祥隆さん(反原発・かごしまネット代表)が川内原発をめぐる状況を報告し、全国的な闘いで川内原発再稼働を止めようと訴えた(別掲)。

 続いて広瀬隆さん(作家)が発言した。「こっちが勝っている。安倍がやっているのは人事をあやつることだ。世論調査で再稼働に賛成二三%、反対五九%だ。二〇一六年、電力の完全自由化をひかえ、電力会社は崖っ渕に立たされている。稼働していない原発のために電気を使って核燃料棒を冷やしている。それに一兆二〇〇〇億円かけている。九電は再稼働のために三〇〇〇億円を使っている。北海道電力は新たに個人一七%、企業二二%の電気料金値上げを申請した。昨年の値上げと合わせると個人二六%、企業三六%の値上げになる。七五%が反対している」。

 「どうやって止めるか。原発立地の三〇㎞圏内の現地での運動で止めていく。それには福島の手を借りる。危険性、本音を伝えていく。そうすれば必ず変わる。福島原発の近くで牛に斑点が出来ている。国道6号線が開通したが二〇マイクロシーベルもある。ムザムザ殺されてたまるか」。



 韓国の反原発運動についてパク・ヘリョンさん(韓国・脱原発新聞共同代表)が「韓国で二四基の原発が稼働中、五基が建設中、四基が計画中だ。二〇三五年には四一基にする計画だ。一〇月九日、サンチョクで住民投票がある。脱原発に向けて日韓民衆運動で共に歩む」と語った。

 大江健三郎さん(作家)は「川内原発は避難計画など何もできていない。危険な再稼働に反対する。安倍政権の戦争や原発政策に対して大きな批判が起きているが、国民の抵抗はまだ弱い。ペシミズムに陥るのではなく、アメリカの戦争、原発政策に反対し、断固として進まなければならない」と語った。

 澤地久枝さん(作家)は「ある新聞が九月二三日は中止になりましたと報道した。ひとつになって、やらなければならない。『ただちに原発を即刻止める』と安倍に言わしたい。釜山の原発事故があれば日本でもただではすまれさない。世界中が原発を止めるようにすべきだ。東電などを『これでも罪を問えないのですか』と刑事告訴した。その責任ある役員らが現在電力関連会社の社長などになっている。こんなことは許せない。生き生きとして笑って闘っていこう」と訴えた。

 チェ・スーシン(台湾・台湾緑色公民行動連盟事務局長)は「福島原発事故後、台湾では台湾の原発に反対し二二万人がデモをした。最近、五万人が台北駅道路を占拠した。その翌日、政府は第四原発工事停止を発表した。全世界の人と団結して原発をゼロに」と台湾で大衆的に原発建設を阻止している運動を紹介した。

 最後に落合恵子さん(作家)が「根っこには命がある。猛暑でも原発ゼロで暮らしに何の問題もない。吉田調書問題、川内原発での火山の噴火の無視、もう一度怒りなおそう。こんな国を残してはいけない。動き続ける。声を上げ続ける。デング熱よりも天狗になった政権の方が恐い。再稼働しない。フクシマを忘れない」と檄を飛ばした。

IMG_0617 集会後、デモの先頭は午後二時半から出発したが、最後のグループが出発したのは、すでに午後五時半を過ぎてからだった。亀戸中央公園からJR錦糸町駅を通るコースを「再稼働反対、原発はいらない、フクシマを忘れない」と元気よくコールしながら道行く人々に訴えた。(M)

向原祥隆さん(反原発・かごしまネット代表)のアピール

 川内原発の問題点を明らかにしたい。第一に、事故がなくてもひどいものだ。川内1、2号機は建設から三〇年が過ぎている。毎日、七度高い温排水を川内川に流している。二〇〇九年、死んだ魚が二九尾打ち上げられた。海藻も絶滅し生えない。海の漁獲高は五分の一になった。放射能はごく微量だというが、一八〇〇億ベクレルの放射能を薄めて海に流している。大気中に一〇万倍の放射能を出している。薩摩川内市の医療費は他に比べて一〇倍も高い。もし、大規模事故が起きれば鹿児島、九州そして日本中が終わりだ。

 去年の七月八日、九電は再稼働の申請をした。政府、規制委員会は一体となり、再稼働を推進している。地震や火山の噴火の問題がある。ふざけるなと言いたい。七月一八日、九電会長と安倍が会食した。その席で安倍首相は「(再稼働に向けて)なんとかします」と話している。一〇月五~一九日、住民説明会が行われ、一一月中旬市議会、一二月県議会、一月再稼働のスケジュールが組まれている。むざむざ見ているわけにはいかない。五月の世論調査で五九%が反対だ。反対の比率はどんどん上がっている。近隣市町村を含めて全戸署名活動を行っている。

 三万人の過半数が署名してくれている。そのうちの八割が反対だ。姶良市議会では圧倒的多数で再稼働反対、廃炉の決議を上げた。薩摩川内市の自治会でも反対運動が広がっている。再稼働を断念させる。

 未来を開く。閉ざすわけにはいかない。奄美徳之島で再処理工場建設計画をやめさせたことがある。九月二八日、史上最大の集会を準備している。一歩も引かない。(発言要旨、文責編集部)

報告:6.28 NO NUKES DAY 川内原発を再稼働させるな! さようなら原発★首都

28 6月28日、「6.28 NO NUKES DAY 川内原発を再稼働させるな! さようなら原発★首都大行進」が明治公園で首都圏反原発連合/さようなら原発一〇〇〇万人アクション/原発をなくす全国連絡会の主催、脱原発世界会議/経産省前テントひろば/再稼働阻止全国ネットワークの協力で行われ、5500人が参加した。

 


司会は木内みどりさん(俳優)。

呼びかけ団体あいさつが鎌田慧さん(さようなら原発一〇〇〇万人アクション)から行われ、「福島の皆さんが苦しんでいる今、絶対に集団的自衛権を認めない、再稼働をさせないという思いで集会とデモを行っていこう。大飯原発差止判決を出した裁判官は、経済よりも命だと明確に言っている。これは私たちが主張してきたことを裁判所が認めたということだ。私たちの運動によって勇気づけられて歴史的な判断をした。しかし、公明党はそういう勇気がない。ただ権力にしがみついてるだけだ。こういうことは許せない。未来を考える市民の力で運動を盛り上げていこう」と発言した。

 

続いて伊東達也さん(原発をなくす全国連絡会)、ミサオ・レッドウルフさん(首都圏反原発連合)があいさつした。


呼びかけ人のスピーチ。 内橋克人さん(評論家)は、「来週、集団的自衛権について閣議決定する。戦争にルールはないし、先制攻撃でやられるから抑止力が必要だとなる。さらに核も保有すべきだとなるだろう。集団的自衛権の行使は、そのための第一歩だ。安倍政権は、国民の命・安全を何度も言うが嘘だ。原発を止めることは核武装を止めることだ。皆さんとともに闘っていきたい」と訴えた。

 

中山千夏さん(作家)は、「ひどい世の中になればなるほど労働組合が大切だ。組合運動がやられてきたから世の中がおかしくなっている。組合頑張れ、残業代ゼロなんてだめだ。臨時雇いなんてとんでもない。これまで女性解放、死刑制度廃止、原発反対を訴えてきた。これからも怒っていきたい。元気にやっていこう」と発言した。

 

「大飯原発の裁判から」について海渡雄一弁護士、小野有五さん(脱原原告団全国連絡会共同代表)が活動報告した。

 

「川内原発現地報告」を野呂正和さん(川内原発増設反対鹿児島県共闘会議事務局長)は、「6月13日に鹿児島県庁前で集会を行った。事前に県会議員に再稼働にあたって避難計画などの対策が十分に行われているのかなど公開質問状を送った。自民党、公明党は『わからない』をくり返してきた。実際にまともな対策をたてていない。ずさんな対策のまま再稼働を許してはならない」と強く抗議した。

 

「福島からの報告」を人見やよいさん(原発いらない福島の女たち)は、「福島は、復興の名のもとに風評被害、福島差別という言葉にすりかえられている。90人の子どもたちの甲状腺に悪性、疑いのガンが発症しても、放射能の影響は少ないとされている。こうして実際に起きている被害を認めず、被曝を強いることこそ福島差別だ。健康被害は、これから確実に起こってくる問題だ。認めるべきは認めて、被害と保養に重点をおいてください」。

 

「安倍政権に変わって原発再稼働になってしまった。しかし、大飯原発判決は、私たちに勇気を与えた。判決を読み返し、何度も涙を流した。この判決を理解できない人は、人の上に立ってはいけない。『金目でしょ』という大臣の発言は、安倍政権の本音だ。安倍政権は退陣だ。世直しをしていこう」と呼びかけた。

 

集会後、原宿に向けてデモを行い、沿道の人々に「川内原発再稼働反対!脱原発!安倍政権退陣!」を訴えた。(Y)

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【案内】川内原発再稼働反対!6.4九電前アクション

<拡散歓迎>

~「差別」を燃料とする原発は動かしてはならない~
  川内原発再稼働反対!6.4九電前アクション


◆よびかけ:東電前アクション!
BLOG:http://antitepco.ldblog.jp/
  TWIT:https://twitter.com/antitepco1
  MAIL:antitepco1@yahoo.co.jp

6月4日(水)19時~

場所:九州電力東京支社前(千代田区有楽町1-7-1)
JR有楽町駅日比谷駅口改札から徒歩1分

★再稼働反対!「原発がなくても誰も困らない社会」を!

マンガ『美味しんぼ』の「鼻血描写」が社会問題になっているけれど、
事故がなくても、労働者や地域に病気を多発させるのが原子力発電。

「大飯原発差し止め訴訟」の地裁判決は、
“豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活していることが国富であり、
これを取り戻すことができなくなることが国富の喪失”と稼働差し止めを命じた。

だけど、海沿いの日本の端っこに作られた原発群が一つや二つダウンしても
「日本はやっていける」とソロバンを弾く安倍政権と各電力。

「事故」で真っ先に故郷を取り戻せなくなるのは立地地域の人たちで、
原発は作られる時点から地域の「絆」を破壊してきた。

福島原発事故による世界的な放射能汚染が止められない状態で、
東京より韓国や上海のほうが近い鹿児島の川内原発が再稼働させられようとしている。

福島第一原発事故が起きる以前の最後の労働者死亡事故を引き起こしていた川内原発で、
九州電力は度々起きる震度6以上の地震でも稼働を止めず「通常運転」を続けていた。
安全軽視・地元軽視の政府と九州電力のために、恐怖にさらされ続けてきたのは地元の人たちだ。

貧困と地域格差という差別を「燃料」とする原発はもう動かしてはならない。
そして、原発がなければ当面経済的に困る立地地域の人々とどうつながって、
「原発がなくても誰も困らない社会」を私たちがどうデザインするのか

そんなことも考えながら、6月4日に「再稼働反対」の声を上げませんか。


::::ここまで:::::::::                        

報告: 「フクシマを忘れない!さようなら原発3・15脱原発集会」

DSCN1665 3月15日、「さようなら原発」一千万人署名 市民の会」は、日比谷野音で「フクシマを忘れない!さようなら原発3・15脱原発集会」を行い、5500人が参加した。



集会は、木内みどりさん(女優)の司会あいさつで始まった。


武藤類子さん(ハイロアクション福島)は、「福島からの報告」を行った。


「春の風は放射性物質を空中にまわす。楽しみにしていた山菜が今年は食べることがでるかどうか。ささやかな喜びが悲しみにかわって三年の月日が流れた。原発事故の収束はほど遠く、被害は形を変えて拡大している。今でも空へ海に放射性物質が大量に流れている。汚染水は手のほどこしようがない。原発事故現場は、90万シーベルト。作業員の被ばくと賃金搾取が深刻な問題になっている」。


「放射性廃棄物が袋に入れられて道ばた、庭などに捨てられている。18歳以下の子どもたちの甲状腺検査は、26万人中74人が甲状腺ガン、またはガンの疑いだ。危険な状態は続いている」と訴えた。



さらに「3・11は、けっして記念日ではなく、今も続いている。忘れたい、忘れぬものかのせめぎあいのなかにある。現実から目をそむけたら、うわっつらの復興に踊されるだけだ。福島で起こっている人権侵害は、日本のどこにも起こりうる。生きることを喜びながら闘っていきたい」と決意を述べた。

「呼びかけ人アピール」では、大江健三郎さん(作家)が原子力規制委員会が川内原発の再稼働を認めようとしていることを厳しく批判した。

澤地久江さん(作家)は、冒頭、「福島を救えないで、なんで東京オリンピックなのか」と糾弾し、「うそつき安倍首相が今度は国会で『河野談話を否定するものではない』などと表明した。安倍首相に対する批判が強まってしまつたため、このような発言をせざるをえなかった。同じように原発をやめるという国家的声明を出させよう」と呼びかけた。


賛同アピールを秋山豊寛さん(元宇宙飛行士)が行った。


「福島で18年シイタケ農家をやっていた。福島第一原発から32キロだ。しかし、原発事故によって福島ではシイタケ栽培はできなくなった。原木には放射性物質が濃縮されており、セシウムに汚染されたシイタケしかできないからだ。友人から『体内のセシウムのベクレル値が高くなった』という電話をもらった。このように福島は現在進行形で被害が拡大している。東京も関東もとても危険な状態にある。だからこそ原発再稼働を許してはならない」。



「こんな不正義が許されているのは、私たちが認めているからではないか。責任がとれない社会を変えよう。原子力村を許してはならない。これらは私たちの未来に対する責任だ。不当なことを強いる人々に対する怒り、くやしさ、つぶやきを大きな声にし、行動にしていこう。川内原発、伊方原発の再稼働を止めよう」と強調した。


なすびさん(被ばく労働を考えるネットワーク)は、「被ばく労働者春闘として各争議、東電と除染会社の前田建設、関連省庁に対して要請、抗議行動を行ったきた」ことを報告した。

そのうえで「被ばく労働は非人間的な労働だが、そういう犠牲のうえで社会が成り立っている。一人一人の責任だ。皆さんにお願いしたい。『収束作業を急げ』『廃炉作業を加速しろ』『汚染水を回収しろ』など、そういう言い方をしないでほしい。『労働者の安全を第一として慎重に汚染水を回収しろ、作業しろ』と要求していただきたい。収束作業と除染作業の七割が福島の人々だ。脱原発エネルギー政策の転換だけではなく、延々と被ばく労働と向き合っていかなければならない。犠牲のうえで成り立つ社会を拒否する。その意思と努力が脱原発だ」とアピールした。

三・八福島県民集会後からキャラバンを行ってきた仲間たちが到着し、参加した仲間たちの脱原発アピールを全体で確認した。


再稼働問題について松下照幸さん(原子力発電に反対する福井県民会議幹事)は、原発立地における生活・経済問題で引き裂かれる住民の苦闘を報告し、全国とつながりながら脱原発を広げていくことを発言した。

 


最後に呼びかけ人の鎌田慧さん(ルポライター)が閉会あいさつを行い、原子力規制委員会が3月下旬に川内原発再稼働を認めようとしていることに対して緊急国会包囲行動を呼びかけた。


集会後、デモに移り、銀座一帯にわたって「脱原発!再稼働やめろ!」のシュプレヒコールを響かせた。

(Y)

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【報告】3・9 NO NUKES DAY 原発ゼロ☆大統一行動 ~福島を忘れるな!再稼働を許すな!~

IMG_0241 三月九日、日比谷野外音楽堂、国会議事堂周辺で「3・9 NO NUKES DAY 原発ゼロ☆大統一行動 ~福島を忘れるな!再稼働を許すな!~」が呼びかけ:首都圏反原発連合/さようなら原発1000万人アクション/原発をなくす全国連絡会で第一部が行われ、第二部は首都圏反原発連合の呼びかけで官邸前抗議、国会前集会が行われ、国会議員や海外ゲストも参加した。野音集会には入場制限をして三〇〇〇人が集まり、その周りには人が溢れた。


野音集会は最初に、ミサオ・レッドウルフさん(首都圏反原発連合)が「福島は原発事故や被災者の救済の面でむしろ後退している。それなのに安倍政権は原発推進をしている。原発ゼロの実現のために、わが身のこととして原発のことを考えて行動していく」と主催者あいさつをした。

次に福島から三人が発言した。名木昭(福島県内の全原発の廃炉を求める会・呼びかけ人)、鈴木薫(NPO法人 いわき放射能市民測定室たらちね・事務局長)、早川篤雄(福島県楢葉町宝鏡寺住職/福島原発避難者訴訟原告団・団長)さん。


名木さんは「仮設住宅に一三万七〇〇〇人が住んでいる。今年は雪がたいへん多く厳しい状況に置かれている。政府のエネルギー基本計画が発表されたが、原発の再稼働と輸出をうたっている。これを心から疑う。安倍首相は二日前に福島を訪れ、魚を食べて安全をアピールしたが、残念ながら現実はそうではない。ふるさとへ戻れる保障はまったくない。家族がバラバラになっている。老骨にムチ打ってがんばる」と語った。

鈴木さんは市民測定室たらちねの放射能の測定、検診、子どもたちの保養、カフェ、勉強会と活動を紹介した後、「三年目は節目ではなく、今なお事故は進行形である。原発事故は人災であり、非人間的行為だ。理不尽さ、無念さがある。事故後子どもたちは急性被曝し、鼻血が止まらなかった。取り返しのつかない大きな問題を子どもたちに背負わしてしまった。なかったことにできないことだ。本気で子どもを守る。これが願いだ」と切々と訴えた。

早川さんは山寺の住職をしていたが寺を廃寺にするしかないと話始めた。「原発は人々のすべてを奪った。収束どころか汚染水問題や事故の続発などさらなる大事故が起きる危険がある。さらに問題なのは原発の作業現場で働く労働者の安全が守られているか、手当てが払われているか、と問いかけ、改善されていない現実に注意を喚起した」。そしてチェルノブイリ事故後、何度も日本でも原発事故が起きると訴えがあったにもかかわらず、金儲けのために止めなかった東電や国に責任があると批判し、原発ゼロの実現のために決意を述べると語った。

音楽家の坂本龍一さんがゲストスピーチを行った。「いさましいことはいえない。ここに来ない人にどうやって気持ちを届けるのかが大事」と語り、自らが作曲した曲を披露した。この曲はやさしく、すこやかでそれで力強いものだった。坂本さんは二〇〇一年九・一一テロの時、ニューヨークに住んでいて、一発目の旅客機が高層ビルに突っ込んだ時の音を聞いた。極度の緊張で音楽をつくる気が起きなくなった。一カ月弱経って最初につくった曲だった。それはチェルノブイリ事故後、ベラルーシの小さな村のドキュメンタリー映画「アレクセイと泉」の音楽だった。放射性避難区域なのに村人が残りたいと住んでいた。村の真ん中に泉があり、そこは湧き水で放射能はゼロだった。次の曲は二〇一一年の東日本大震災後一カ月して、心が少しほぐれてきて、追悼の気持ちが表れているものだった。坂本さんは最後に「一番困っている福島の人と寄り添って運動をやっていかないと成功しない。その声をもっと届けよう」と語った。

原発現地から、中村きくえさん(八幡浜・原発から子どもを守る女の会)、石地優(原子力発電に反対する福井県民会議・事務局次長)さんが報告した。

中村さんは伊方原発再稼働反対を次のように語った。「伊方原発1号機は三七年、2号機は三二年、3号機は二〇年経っている。老朽原発だ。今回動かそうとしているのが3号機。原発の近くには中央構造線と南海トラフの震源地があり、いつ大地震が起きてもおかしくない。さらに、空にはオスプレイが飛び交っている。伊方原発の先八〇〇メートルに米軍ヘリが墜落し、七人乗員が死亡する事故も起きている。生活を踏みにじり、破壊する原発再稼働を阻止したい」。

石地さんは「福井の大飯3、4号機、高浜3、4号機の再稼働を申請している。原発事故で琵琶湖が汚染されたら飲料水が困る。風船を飛ばすと岐阜県を通って千葉まで到達する。福井で原発事故が起きれば、西日本から東日本までとてつもない被害が起きる。福井県知事は安倍首相を後押しし、原発再稼働を実現しようとしている。福井県は国道が一本しかなく、事故が起きれば逃げられない」とその危険性を語り、批判した。

集会決議を読み上げた後、国会請願デモが行われ、首相官邸抗議行動、国会包囲の行動に移った。(M)

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【案内】原発事故から3年・3.11東電前アクション

【転載歓迎】
原発事故から3年・3.11東電前アクション

東電を加害責任から逃がさない

☆福島の被害者、被ばく労働者にとことん償え

★柏崎刈羽再稼働ありえない

☆破たん処理して賠償に充てよ


呼びかけ: 東電前アクション!
BLOG: http://antitepco.ldblog
TWIT: https://twitter.com/antitepco1
MAIL: antitepco1@yahoo.co.jp


3月11日(火)
18時~東電本店前


☆プラカード持参・鳴り物持ち込み歓迎。
☆非暴力・反差別の行動として呼びかけます。
★趣旨に賛同されるグループ・団体は、以下のアドレスにメールをお願いします。

antitepco1@yahoo.co.jp


★賛同団体(3月2日現在)
・大阪此花発!STOPがれき 近畿ネットワーク
 http://osakakonohana.tumblr.com/
・原発イヤだ!府中
 http://nonukefuchu.hatenablog.com/
・STOP原子力★関電包囲行動
 http://stopkanden.tumblr.com/
・竹内佑馬法律事務所
 http://www.bengo4.com/search/264411/
・東電を破綻させよう!市民の会
 http://citizen-and-tepco.hatenadiary.jp/
・反戦反天皇制労働者ネットワーク・関東
 hantennet@yahoo.co.jp
・被ばく労働を考えるネットワーク
 http://www.hibakurodo.net/
・福島原発事故緊急会議
 http://2011shinsai.info/
・ふくしま集団疎開裁判
 http://fukusima-sokai.blogspot.jp/
・フリーター全般労働組合
 http://freeter-union.org/
・みらくる∞未来を創るにんげんアクション
 https://twitter.com/mirai_tukuru


◉私たちは自らに問いかけます。

311事故から3年、私たちはまだまだ、東京電力を追い詰めきれていないのでは、と。

原発は暴力です。3.11事故は巨大な「暴力」でした。

そして事故後も、東電は「暴力」の行使を止めようとしません。


◉私たちは東電に突きつけます。「暴力をやめろ」と。

これ以上人々を傷つけるな。人々を踏みにじるな。

放射能汚染の加害責任をとことん取れ。被ばく労働の責任をとことん取れ。

 

◉私たちは東電を許しません。

事業計画から被害者/労働者対応に至るまで、あらゆる次元で倫理を欠落させ続ける、その醜い態度を許しません。

3.11事故の加害責任から逃れ続け、

収束作業労働者の使い捨て構造を放置し、

再稼働によって新潟に危険を押し付け、

「分社化」構想を通じて、原発部門の存続を計り、原発輸出にも関与しようとする東電を。

その背後に居る国とメガバンクなど金融機関に対しても。


◉思いを同じくする方、ぜひ「私たち」の一人になって、意見表明、情報の拡散などを通じて、一緒に東電を追いつめていきましょう。

そして3.11(火)の夜に東京・新橋に来れる方、ぜひ東電本店前に集まり、東電を追いつめていきましょう。

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