虹とモンスーン

アジア連帯講座のBLOG

エコロジー - 反原発・反温暖化

【第四インター声明】われわれの未来を取りもどせ、気候変動ではなくシステムの変革を

_20191005_231405(アフガニスタンでの金曜気候ストライキ運動 9月20日)

声明

われわれの未来を取りもどせ、気候変動ではなくシステムの変革を

2019年9月26日 第四インターナショナル執行ビューロー

 九月二〇日の金曜日に始まった動員の一週間は、歴史的な規模を持つものだった。すでに一五六カ国で四〇〇万人がデモに参加し、五〇〇〇以上のイベントが行われている。数十万人の若者たちが何か月にもわたって学校や大学の外に出て、気候ストライキを行っていたが、今週はさらに大規模なものとなった。それは多くの場合、グレタ・トゥンベリの呼びかけに応えたものだった。現に進行中の気候破局を回避しようとする新しい世代が、地球上のすべての大陸で広がっている。

 二〇一九年七月は、これまでの記録の中で最も暑い七月だった。何ものにも代えがたい何十万ヘクタールものアマゾン流域の森林が灰燼に帰し、かつてなかった森林火災がグリーンランド、シベリア、アラスカで猛威をふるった。ハリケーン「ドリアン」がバハマを、台風ファクサイ(日本での呼称は台風15号)が日本を襲い、スペイン南部では滝のような豪雨が降り注いだ……。このリストはさらに長く続き、この一世紀半をかけた平均気温の一・五℃上昇の劇的な影響を示すものとなっている。

 摂氏二度は、安全のリミットだなどとは全く言えない。最大限でも一・五℃以下にとどめることがパリ協定で示されている。それは気候問題での大衆運動と、最初に海面水位上昇に脅かされる諸国からの圧力によるものだった。しかし二〇一五年以後、温暖化ガスの排出は増え続け、摂氏七度上昇にも達するという予測も出されている。

 今週、ニューヨークで国連気候行動サミットが開催されている。すでに四年前になされた極めて不適切な約束にも達していないにもかかわらず、国連事務総長は、これら諸国に「二〇五〇年までの炭素ガス排出ゼロを達成する計画」「化石燃料に代わるエネルギー源をどうするか」、「炭素税」、「二〇二〇年以後、新しい石炭火力発電所を稼働させない方法」を問うている。われわれは、この何度目か分からないサミットからは何ものも生まれないこと、資本主義は気候犯罪を続けるだろうことを、すでに知っている。

 気候を変動させないためには、システムを変えなければならない。われわれの希望は、変わったことの中にある。それは若者たちが主導するグローバルな結集である。われわれは労働者運動、女性運動、LGBTQ運動、略奪的資本主義によって直接虐殺された先住民族、グローバルな反レイシスト・反ホモフォビア(同性愛忌避に対する闘い)運動に、すべての人が生きることのできる惑星をめざす、この根本的な闘いに結集することを呼びかける。

 ストライキや気候行進が九月二七日、二八日の週末に、再度行われる。この行動を強化し、社会的公正と気候正義をめざす国際的で大規模のラディカルな運動を共に作り出そう。

報告:9.20 グローバル気候マーチ 私たちの未来を奪うな

配信:気候マーチ 9月23日から始まる国連気候行動サミットを前に、9月20日、全世界で地球温暖化を止める「グローバル気候マーチ」の取り組みが行われた。スウェーデンの高校生グレタさんが「地球温暖化」の危機を訴えて開始したこの行動は、全世界に波及した。今年も全世界で約400万人が参加する、文字通り「グローバル環境アクション」となった。「グローバル・ストライキ」というスローガンは、文字通り環境危機に対する直接行動を示すものだ。

 日本でも26都市で5000人が参加したと報じられている。

 この日の夕方、東京・渋谷の国連大学前には約2800人が集まり、温暖化の危機を止める意思を明らかにした。高校生など若い人たちの姿が目立ち、外国人の参加者が半数近い、フレッシュでジェンダーバランスの取れたユニークな行動となった。

 全労協系の各労組も、宣伝カーの手配などで協力していた。若者たち、女性た
ちの発言と、行動への参加は、新しい社会的・政治的アクションへの可能性をはっきりと示すものとなっている。

 日本では諸外国に比べて地球温暖化への関心が低いと報じられている。確かにそうだろう。しかし、この日の行動を契機に、温暖化STOP!の意識が広がることを期待したい。 

(K)

報告 : 3.11を反原発と責任追及の日に!デモ

配信:反天3.11 3月11日、日比谷図書館文化館で「今こそ被害者・労働者と連帯し、加害者責任の追及、原発廃止を!3・11を反原発と責任追及の日に!」(3・11行動実行委)が行われた。

 福島第一原発事故から8年目を迎える3月11日、安倍政権は国立劇場で秋篠宮が出席して、「東日本大震災八周年追悼式」を行う。地震が発生した午後2時46分に一斉黙祷を強要し、官公庁、学校、企業など「弔旗掲揚、一斉黙祷」の指示を出している。このプロセスを通して天皇制民衆統合の強化とともに、原発事故を引き起こした国家責任・原発企業責任を後景化させ、被害者も加害者もともに「日本国家の再興」「経済復興」「原発推進」へとからめとるものだ。実行委は、「皇族出席の追悼式典」・一斉黙祷反対を掲げて集会とデモを行った。

 集会は基調報告から始まった。とりわけ「皇族出席の追悼式典」に対して「天皇明仁と安倍極右政権が共同してつくった『天皇退位のための皇室典範特例法』の最大の目的が、天皇の『象徴としての務め』を法的に謳いあげ天皇と国家のもとに人民の『統合』、つまり人心の収らん、階級対立の融和を図ることにあります。今回の『皇族出席の追悼式典』もまさにその目的がある。『上皇・天皇・皇嗣皇太子』体制のもとで、今後の日本の原子力政策と電力・独占資本を支える『国民』をつくるための天皇制への統合(奴隷状態)を強めるものです」と暴き出し、批判した。

 藤田康元さん(戦時下の現在を考える講座)は、「原発・国体・不安定労働~茨城の現場から~」をテーマに講演。

 冒頭、藤田さんは、「原発震災の始まりからまる八年。東電原発事故は収束していない。東京電力福島第一原子力発電からの新たな放射性物質の放出は続いている。汚染水は敷地内で増え続けていると同時に、敷地外の外洋への流出も続いている」と指摘した。

 そのうえで「廃炉計画が順調に進んでいない。私見では、燃料デブリを取り出して、原子炉を解体して、という廃炉作業を進めることが必要なのか、そもそも疑問だ。事故原因の究明と汚染水問題の解決(軽減)と被ばく労働の最小化を同時に追求する必要があるのではないか。あらゆるデータの公開と敷地内調査を受け入れるべきである」と問題提起した。

 さらに放射能汚染の実態を取り上げ、「政府や研究機関は、福島県の超高汚染地に関しては比較的詳しい調査を行ったが、他地域の調査は全く手薄だ。特に、福島県(会津地方を除く)以外のまともな土壌放射能汚染調査を実施していない」ことを批判し、市民による自主的な土壌汚染調査の取り組み(「みんなのデータサイト)を紹介した。

 今後の方向性として①東海第二原発再稼動阻止運動 ②茨城国体(今年九月)反対運動 ③5月1日、新天皇即位を祝わない「反奉祝メーデー」の取り組みについて報告した。

 連帯発言が「終わりにしよう天皇制!『代替わり』反対ネットワーク」、「オリンピック災害」おことわり連絡会などから行われた。

 日比谷公園霞門からデモに移り、「追悼式典」反対と天皇制解体に向けたシュプレヒコールを千代田区一帯にわたって響かせた。デモの途中、東京電力本店前で抗議の申し入れ行動も行った。

(Y)



報告 : 報告:2019原発のない福島を!3.16県民大集会

配信:3.16福島3月16日、福島県教育会館で「2019原発のない福島を!県民大集会」(主催:実行委)が行われ、1700人が参加した。

 2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所の事故の翌年から開催してきた県民大集会は今回で8回目となる。

今回も集会は「私たちは訴えます」を掲げ、

「◦東
電福島第二原発を廃炉とし、福島県では原子力発電は将来にわたり行わず、福島県を再生可能エネルギーの研究・開発及び自立的な実施拠点とすること。

◦放射能
によって奪われた福島県の安全・安心を回復し、県民の健康、とりわけ子どもたちの健やかな成長を長期にわたって保障すること。

◦原発事故に伴う被害への賠償、
及び被災者の生活再建支援を、国と東京電力の責任において完全に実施すること」をアピールしている。

 集会は角田政志実行委員長のあいさつから始まった。

 「昨年6月、東京電力は福島第二原発について、『廃炉の方向で検討する』と表明した。まだ正式決定にまでは至っていないものの。もはや後戻りのできない段階に踏み込んだものと言える。集会の第1目標である原発全基廃炉はおおむね達成されたが、3つの指標のすべてが実現したわけではない。関連死者数は、昨年九月末現在で2267人にのぼり、依然として増え続けている。ふるさとを奪われ、避難
している人は今年2月現在、県内外に約4万2000人もいる。第一原発は使用済み核燃料の取り出しすらスムーズに進んでおらず、溜まる一方の汚染水はトリチウム以外の放射性核種の存在が指摘され、海への放出の方針に強い不信感と批判が巻き起こっている。裁判所における東電幹部の責任追及、および損害賠償をめぐる紛争解決も途上の段階だ」。

 さらに「原発事故から8年が経過し、全国的に記憶と意識の風化が進んでいる。今回の集会は、これまでの活動の歴史的な意義を振り返るとともに、県民がこれからも立ち向かっていかねばならない諸課題を確認し、その解決に向けた道筋についてともに考える集会と位置付けて開催した。立場や意見の違いを乗り越え、一致する点で協同するというこの県民集会の基本的精神を堅持しながら、新たな段階にまた一歩踏み出していきましょう」と訴えた。

 特別ゲストの香山リカさん(さようなら原発1000万人署名・市民の会賛同人/精神科医)は、「福島から東京にお子さんとともに避難生活をしている母親たちの心の悩みを聞く機会がある。原発事故によって家族の中で見解が異なり、家族同士で分断され、その苦しみを引きずっている人たちの話も聞く機会がある。それにもかかわらず大震災、原発事故から八年が経過したということで政府は原発事故を終ったこと、あるいはなかったことにしているようにみえる。意図的に、実態とは違うのに、すんだことだという雰囲気作りをしているようだ。その一例として、この一月に放射能の被害を過小評価した東大名誉教授の論文に不正があったことが明らかになっている。福島第一原発事故収束したとはとても言えない状況だ」と発言。

 とりわけ「復興にむけた取り組みの中で、『あなたたちがあまり騒ぎすると福島の人は迷惑なんじゃないか。福島の人も、もうそっとしておいてほしいんじゃないか』とよく言われる。福島の実情をよく知らないと言い返せないことになる。だからこそ今日の集会のように福島第一原発事故、被災者の復興、第二原発の廃炉などを語り続けていくことが重要だ」と強調した。

 集会呼びかけ人の大原尚子さん(県女性団体連絡協議会会長)、小渕真理さん(アウシュヴィッツ平和博物館館長)、清水修二さん(福島大学特任教授)、藤野美都子さん(福島県立医科大学教授)、武藤類子さん(ハイロアクション福島)、吉川毅一さん(福島県生活協同組合連合会会長)、後援団体が紹介された。

 「県民の訴え」では、浪江町避難者、双葉郡の教育関係者、第二〇代高校生平
和大使、福島県生活協同組合連合会から福島第一原発事故後の「怒り、悲しみ、苦しみを耐えてきた」ことなどを語った。

 最後に「集会アピール」が提起され、参加者全体で採択した。

(Y)




報告: 3.21さようなら原発 全国集会

L1030434 三月二一日、東京・代々木公園野外音楽堂で「3・21さようなら原発 全国集会」が主催:「さようなら原発」一千万署名 市民の会、協力:戦争させない・9 条壊すな!総がかり行動実行委員会で開かれ、全国から一万人が集まった。雨にはならなかったが春の嵐で土ほこりが舞い上がるというあいにくのコンディションだった。

 そんな中、歌手の李政美さんがさようなら原発ライブを行った。透き通るような歌声で韓国の軍事独裁下で歌われた抵抗歌「朝露」などを披露した。

 鎌田慧さん(ルポライター・呼びかけ人)が「原発をつぶす、廃炉にする、原発のない社会を作る」と決意を述べ、安倍政権による大間原発などを建設していることを批判し、「東海第2原発の再稼働を許さない」と主催者あいさつを行った。

 フクシマから人見やよいさん(福島原発告訴団・フリーライター) と熊本美彌子さん(避難の協同センター世話人)が発言した。

 人見さんは「福島原発事故は何一つ解決していない。放射能物質が出ているのに帰還が進められている。そして、モニタリングポスト三〇〇〇台のうち、二四〇〇台を撤去するとしている。汚染水は海洋へ流そうとしているし、汚染土・焼却灰を全国で使おうとしている。何でこんなことが起きているのか。それは事故の責任を誰も取っていないからだ。東電の刑事裁判で九月有罪判決を勝ちとろう」と話した。

 熊本さんは「政府は放射線の数値をいじり、旧来の規制値から高くしても避難などするなという方針だ。自主避難者に対して、住宅支援を打ち切り、出て行かざるをえなくさせている。避難者で元の住宅に戻っているのは二〇%しかいない。原発のない新しい世の中にしていきたい」と語った。

 阿部功志さん(東海村村議会議員)が東海第2原発再稼働について発言した。

 「四〇年過ぎた東海第2原発をさらに二〇年稼働させる計画を原子力規制委員会が認めた。日本原電は毎年一七億円の純利益を上げているが、再稼働に向けた工事に三〇〇〇億円、廃炉費用に一八四〇億円かかる。この費用をどうねん出するのか。東電と東北電力がカネを出す。東電は被災者支援を打ち切る一方で一九〇〇億円出す。新しい制度が作られ、一kwに対して一万円を補助する。東海原発は一一〇万kwなので毎年何をしなくても一一〇億円が入ることになる。結局電気料金の上乗せによるものだ」と明らかにし、さらに「周辺三〇キロ圏内に九六万人も住んでいる。避難は不可能だ」と避難計画もずさんだと批判した。

 山崎誠さん(立憲民主、衆院議員)が昨年提出された原発ゼロ法案が自公の審議拒否によって棚ざらしになっていることを報告し、「原発は終わっている。きちんとケジメをつける必要がある」と話した。高校生平和大使の高校生たちが「戦争、原発、原爆はたくさんの命を奪うものであり、傷が深く残る。死ななくてもよい命を奪ってはならない」と訴えた。

 外間三枝子さん(沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック)は「さよなら、ニッポンと言いたい。ジュゴンを翁長知事を殺した。なんでこんなひどい目に沖縄は合わなければならないのか」と問い、三月二五日から新たな区画に土砂投入を予定している政府を批判し、首都圏での行動への参加を訴えた。

 福山真劫さん(戦争させない・9条壊すな総がかり行動実行委員会)「5・3憲法集会への参加、辺野古新基地絶対阻止、東アジアに平和を」と訴えた。全港湾など労組と市民団体の若者によって組織されたフクシマ連帯キャラバンが、いわきから新潟柏崎原発、省庁要請行動を行ったことを元気よく報告した。落合恵子さん(作家・呼びかけ人)も発言した。

 平和フォーラムの藤本さんが閉会あいさつを行い、集会アピールが採択された。原宿コース・渋谷コースに分かれてデモを行い、「さよなら、原発」と訴えた。

(M)


【ヨーロッパ】高校生を中心に気候ストライキ運動が広がる

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子どもたちが気候のためにストライキ!

ダニエル・タヌロ

若者の危機感は大げさではない

 今年に入り特に欧州各国で、気候変動への真剣な行動を求める高校生のデモが続いている。気候変動がもたらす破壊的結果に対する危機感が若者の間に高まっていることが示されている。この状況を前に、ベルギーのタヌロ同志が、環境の課題と社会的課題を一体として闘うことの不可欠さと緊急性を、あらためて呼びかけている。内容からは、特に立ち上がった若者への訴えを意識していることがうかがえる。(「かけはし」編集部)

 世界中で、多くの若者たちが自然発生的に、気候のための出発を始めようとしている。一月一七日ブリュッセルでは、一五歳のスウェーデンの高校生、グレタ・トゥンベリによりCOP24に合わせて行われた格調高いアピールに応えて、一万二〇〇〇人以上の人々がストライキとデモを行った。彼らは一週間後三万五〇〇〇人以上になり、運動は継続している。 「わたしたちの世界が明日破壊されるのであれば、学校に行く利点とは何なのか?」、先の若者たちはこう問いかけている。それは常識そのものだ! これらの若者たちは誇張しているわけではない。情勢は実際深刻だ。平均気温は一八〇〇年以後で一度Cしか上昇していない。しかし結果はすでに懸念を呼んでいる。つまり、熱波、寒波、より厳しい干ばつ、溶けつつある氷河と氷冠、より暴力的になったサイクロン、巨大な山火事……と。

 上昇が二度Cで、影響は破局的になるだろう。われわれはその点から、地球温暖化の雪だるま効果(坂を転がる雪玉が自動的にひたすら大きくなることにたとえられた加速的昂進の作用:訳者)を経験する危険を犯す。地球は、「乾燥した衛星」になるだろう、そして気温は、極めて急速に四度Cも上昇する可能性があるだろう。全地域が居住不可能になると思われ、何億人もの人びとが気候難民になるだろう。そして生物多様性は崩壊し、海面はやがては三メートルから四メートル上昇するだろう。それはもはや惨害というようなものではなく、激変となるだろう!

 パリのCOP21で決定された地球温暖化の閾値、一・五度Cを確実に超えないようにするために、あらゆることが行われなければならない。それが不可避の結論だ。しかし諸政府は、これを行おうとはしていない。諸政府の「気候計画」を基礎とした場合として、専門家たちは、二・七度Cから三・七度Cの温暖化を予想している……。それは最低の場合だ。ドナルド・トランプやブラジルのファシスト、ボルソナロのように、ますます多くの指導者が真実否認に引きつけられているからだ!

 欧州では、ベルギー政府がもっとも偽善的な政府の一つだ。実際この政府は昨年一二月二日、気候に関する七万五〇〇〇人のデモ行進に祝意を表したが、翌日になると、EUの気候に関する二つの指令を支持することを拒絶したのだ。これらの偽善者はまさに恥知らずだ! しかし人々は、まがいものの約束と開き直りにうんざりしている。一月二七日のブリュッセルには、もっと多くのデモ参加者がいた。

暮らしと地球を資本が破壊


 科学者たちは二五年以上警報を鳴らし続けてきた。排出はなぜ増え続けているのか? 諸政府はなぜ(ほとんど)何もしないのか? 彼らが資本主義に奉仕しているからであり、資本主義のただ一つの目的が利潤であるからであり、利潤は成長を必要とし、この成長は歴史的に化石燃料エネルギー(石油、石炭、天然ガス)に基づいているからだ。

 再生可能エネルギーはどうか? それらも環境のためではなく、利潤のために生産されている。われわれがより少なく生産し、より多くを分かち合うならば、人間の真の必要を満たす上では、それで十分となるだろう。

 しかし多国籍企業は彼らが確保している埋蔵化石燃料と設備の放棄を拒否し、銀行はそれらの埋蔵と設備に投資された彼らの資本の放棄を拒絶している。そしてあらゆる部門の経営者が心中に抱える考えは一つしかない。つまり、むしろもっと多くを生産し、彼らの競争相手よりも多くの利潤を上げる目的で、さらに多くの労働者と自然を搾取する、ということだ。

 われわれは、あらゆること、われわれの仕事、賃金、社会保障、公共サービス、生活水準にとっては成長が条件だ、と告げられている。こうしてわれわれの暮らしは、われわれの搾取と自然の搾取次第になっている。現実には、この生産力主義のシステムがわれわれの暮らしと自然両者を破壊しているのだ。

われわれは今、奈落の縁にいる


 今日われわれは、崩壊の瀬戸際にある。地球温暖化一・五度Cを超えない可能性が半々になるためには、世界全体のCO2純排出が、二〇二〇年から二〇三〇年の間で五八%減らなければならない。それらはその後、二〇五〇年までにゼロにならなければならない。そしてその後、地球がCO2を排出以上に確実に吸収するようにすることが必要になるだろう。

 そうでなければ、用済みに成り果てた地球に自らを任せるか、大気中から炭素を人工的に取り除く技術(「マイナス排出テクノロジー」)の利用、あるいは太陽放射の一部を宇宙空間へ戻す技術(「ジオエンジニアリング」)の利用か、が必要になるだろう。

 しかし警告がある。つまり、こうした魔法使いの弟子的技術が機能する保証はまったくないのだ。それは、地球の上での、そこに住む生き物を使った、直接の実物大規模の実験を経ることが必須となるだろう……。

 いわば死を招く危険を前に、自己保存本能は一〇〇〇倍も正統化される。高校生にはそれゆえに、ストライキに打って出る権利が一〇〇〇倍もあるのだ。ぼうっと傍観しないようにしよう。それがどこから来ようが、親トランプ右翼や権益回復のもくろみからの攻撃に立ち向かい彼らを支援しよう。そして彼らの模範に続こう!

社会と環境の闘争一体化を


 地球温暖化の主な犠牲者は、諸政権や雇用主から変わることなく攻撃を受けている者たち、つまり労働者、小農民、子どもたち、女性、年金生活者、病人……そして移民だ!

 金持ち連中は自らに、それが億万長者のために用意された人工島上での暮らしを意味しているとしても、自分たちはいつであれ何とかやっていけるだろう、と言い聞かせている。彼らの特権を救い出し、われわれの社会と民主的達成成果を破壊するために、彼らはますます、レイシストであり、性差別主義者であり、気候変動否定派である極右に引きつけられている。したがって、社会的課題と環境の課題が同じ民主的な大闘争の両面だということは明確だ。

 この戦闘は始まったばかりにすぎない。そこには労働の世界が現れなければならない。黄色のベストから若者まで、今こそ闘争と要求を結集する時だ。今日われわれの子どもたちは、この地球上に彼らが存在する権利を、また彼らの子どもたちが存在する権利を守るために、ストライキを行い、そして街頭にいる。われわれ大人はどうなのか? われわれは何をするのか? われわれは彼らを支援しなければならない。それはわれわれの義務であり責任だ。

 あらゆる手段で決起しよう。われわれもストライキに決起しよう。自宅にとどまるストライキではなく、能動的なストライキに、それこそ、あらゆる不公正、あらゆる破壊、社会的なまた環境上双方の現在の窮状に終止符を打つ方法、それらを徹底的に討論するためのストライキに、だ。

エコ社会主義の緊急計画を


気候の惨害を回避することはまだ可能だろうか? 必要な努力は巨大だ。それは、民主主義と公正の中で社会的課題と環境上の課題を組み合わせることで、はじめて成功できる。一つのエコ社会主義的移行が基本だ。これは緊急計画を必要とする。以下に一〇項目の提案を示したい。

1.不必要かつ危険な製造品(武器を始めに)、および不必要な商品輸送の廃止、製品品質を最高度に高め、計画的な陳腐化と闘うこと。

2.あらゆる建物を断熱化し刷新する(住民の超過費用負担ゼロで)公的企業の創出。

3.自家用車の使用を思いとどまらせる公共交通に対する大規模な投資。航空移動を合理的に見直すこと。

4.化石燃料を地中にとどめること。再生可能エネルギーを一〇〇%基礎にする(核エネルギーのない!)経済への急速な移行を組織するために、エネルギーと金融部門を収用し社会化すること。

5.富の再配分、課税における平等性、および世界化された所得に関する課税の累進性の回復。公的部門、教育、医療・介護への資金再充当。

6.クライメートジャスティスの尊重。全員のための持続可能な発展に必要な技術と財源の、南への移転。

7.アグリビジネスの放棄。可能な限り多くの炭素を土中に隔離するために必要なことを行う、環境調和的な農業の推進。

8.賃金を下げることなく、全員の間で必要な仕事を分かち合うこと。廃止されるべき部門の労働者を、新たな活動に転換すること(所得の維持と社会的成果と一体的に)。

9.市場からの取り出し。つまり、無料の教育、交通、医療だ。基本的必要に対応する水と電力の無料消費。この水準を超える消費に対しては急激な累進的価格設定。

10.「思いやり」、透明性かつ説明責任の文化の発展。民衆とエコシステムに対するケア活動の強化と社会化。全員に対する投票権容認。被選出代表に対するリコールを含む、市民と民衆の統制と主導性に関わる諸権利の容認。


 これはユートピアだろうか? 一九四〇年から同四四年まで、米政府は緊急計画を実施した。軍事生産はGDPの四%から四〇%まで上昇するにいたった。そしてあらゆる種類の制約が課された。ナチスを打ち破り、米国の多国籍企業の世界的優位性を確保するために行われたことは、社会的公正に基づき気候を救い出すためにも行うことが可能だ。それは政治的意志の問題だ。それを迫ることはわれわれにかかっている。

▼筆者は実績を積んだ農学者かつエコ社会主義の活動家であり、「ラ・ゴーシュ」(第四インターナショナルベルギー支部、LCR/SAPの月刊機関誌)記者。(「インターナショナルビューポイント」二〇一九年二月号)  


報告 : いのちをつなぎ くらしを守れ フクシマと共に 9.17さようなら原発全国集会

IMG_2705 九月一七日一二時半から、東京・代々木公園B地区野外ステージで「いのちをつなぎ くらしを守れ フクシマと共に 9・17さようなら原発全国集会」が主催:「さようなら原発」一千万署名市民の会、協力:戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会で開かれ、八〇〇〇人が参加した。

 木内みどりさんの司会で集会は始められた。最初の一時間はゼロノミックスと
うじきつよしのコンサートが行われた。鎌田慧さん(ルポライター)と澤地久枝さん(作家)が主催者あいさつを行った。

 鎌田さんは「原発いやの声は広がっている。原発推進派はカネもうけのために再稼働している。これを許さないためには政権を代えるしかない。東海原発再稼働するかどうかが問題になっている。青森県の下北・大間原発、再処理場は核センターとしてやられている。原発は絶対に認められない」とあいさつした。澤地さんは「自民党の総裁選では足をひっぱったり、おどしをかけている。こんなひどい政治があるか。フクシマを切り捨てているばかりか、原発を輸出しようとしている。私たちは原発稼働を許さない。被害者といっしょになって闘う。沖縄で
も勝ちましょう。NO!原発」と発言した。

 フクシマから、村田弘さん(福島原発訴訟かながわ原告団)と佐藤和良さん
(福島原発刑事裁判支援団)が報告した。

 村田さんは「原発関連自殺者が今年でも三人、通算一〇二人にのぼる。事故はおわっていないのだ。三週間前、内堀福島県知事は帰還困難区域の避難者への住宅提供を再来年の三月で打ち切ると発表した。二万数千人の住宅が奪われる。家がなかったらどう生きていけというのか。二〇二〇年のオリンピックで、もう福島は終わったと言いたいのだろう。三〇近い集団訴訟で、七つの判決が出て、その内の四つの裁判で東電と政府の責任を認めた。静かに怒るのではなく、赤鬼になっても立ち上がる。むしろ旗、座り込み、署名などあらゆる行動を起こす」と語った。

 佐藤さんは「二五回の公判の中で、東電の津波は想定外であり、法的責任はな
いという主張がいかにでたらめか分かってきた。二〇〇六年に耐震審査があり、二〇〇七年、吉田所長が部として計画を立てて地震対策をするとなった。二〇〇八年六月の東電の常務会で決めたにもかかわらず、七月三一日にそれを中止した。それは津波対策に四年と数百億円の費用がかかること、当時、新潟地震の影響で柏崎原発が停まっていたことがあり、福島原発が停まったら経営が成り立たないと、経営を優先させたからだ。九月五日に、この内容の証拠が採用された。これでほぼ有罪が決まった。一〇万余人が避難している民事裁判にも大きな影響が出るだろう。一〇月に被告人尋問が行われ、年内に論告求刑、来年には一審判決が予想される。裁判の支援を」と訴えた。

 東海第二原発再稼働について、大石光伸さん(東海第二原発訴訟原告団)が
「一一月末に、四〇年ルールを骨抜きにし、二〇年の延長を決め再稼働を目論んでいる。東海原発は首都圏の人口三〇〇〇万から五〇〇〇万人から一一〇キロの地点にある。東海原発を運営する日本原電は国策民営会社だが、資産の一四一億円の内、八〇億円を差し押さえられている。そのため、再稼働に必要な一七四〇億円を東電が肩代わりするとしている。こんなことを許してはいけない」と発言した。

 原発ゼロ法案について、吉原毅さん(原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟)が
「原発はコンクリートで出来ているので、普通の民間戸建て住宅よりも地震に弱いことを示し、原発を止めよう」と話した。

与儀睦美さん(辺野古の海を土砂で
埋めるな!首都圏連絡会)が首都圏における集会などの取り組みの報告をし、知事選で玉城デ二―さんの勝利に向けて支援を訴えた。

福山真劫さん(戦争させな
い・9条壊すな!総がかり行動実行委員会)が、①憲法改悪の発議を阻止すること②沖縄県知事選勝利で、辺野古新基地建設を阻止すること③東アジアで、非核・平和の確立を、と訴えた。

 最後に落合恵子さん(作家)が安倍政治を批判し、原発、沖縄そして自衛隊と問題点をあげ、命以外に大事なものはない、政権に命と人生を左右させない」と閉会のあいさつをした。その後、渋谷コースと原宿コースに分かれてデモ行進を行った。

(M)


報告:2018原発のない福島を!3.17県民大集会

配信:福島 3月17日、福島県楢葉町天神岬スポーツ公園で「2018原発のない福島を!県民大集会」(主催:実行委)が行われ、3300人が参加した。

 角田政志実行委員長が主催者あいさつを行った。

 「原発事故から八度目の春を迎えた。被災地の復興が進んでいるとはいえ、住民の帰還には多くの課題がある。亡くなられた方々のご冥福をお祈りしたい。今年は被災地の楢葉町を会場に準備を進めてきた。被災地で集会を行うことについては、『第一原発事故の収束にいたっていない中で大規模集会をやるべきではない』『被災地に多くの人を集めることは福島は安全だという国の復興政策と同じにみえる』など様々な意見がなげかけられた。昨年は多くの地域で避難指示が解除された。しかし、住民帰還に関しては、一人一人様々な思いがあり、選択が迫られ、新たな課題が生まれ、人々の分断も生まれている。これが福島の現状であり、実態だ。どの意見がよい、悪いということではなく、この事実をしっかりと押さえておかなければならない」。

 「被災地で県民集会を行うことの意義について、議論を重ねてきた。元の生業を取り戻したいと帰還した人の今の生活の姿がある。しかしそれを簡単に取り戻すことはできない。古里の帰還を諦めた人、今も思い悩んでいる人もいる。これが原発事故をもたらした事実です。原発事故の風化が進む中で皆さんに原発事故によって奪われた暮らしと人々の人権、原発災害の苛酷さを実際に見ていただきたい。福島の事実を多くの人々に広めていただくことがなにより重要だと結論を出した。県民集会の大きな目標は、東電第二原発の全基即時廃炉を実現することだ。福島に原発はいらない。原発のない社会を作っていこう」。

 連帯あいさつが鎌田慧さん(さようなら原発1000万人署名市民の会)から行われ、「安倍政権を打倒できないわれわれの力不足を感じている。原発事故がなかったように川内、伊方、高浜と続き、これから玄海、大飯原発の再稼働が進められている。使用済み燃料を処置できない出口がないにもかかわらず突進している。歴史的な教訓を生かせず安倍政権に引き継がれている。森友・加計学園問題に見られるように政治が私物化されている。原発政策が破たんしているにもかかわらず推進し、輸出しようとしている。国会内外の闘いでこのような政権は打倒するしかない」とアピール。

 武藤類子さん(ハイロアクション福島)が呼びかけ人の訴えを行った。

 「今、福島では帰還、復興、再生、未来などのポジティブな言葉が飛び交っている。2020年のオリンピックを控え、莫大な復興予算が投入され、沿岸地域を中心にイノベーション構想が進められている。福島県は、できるだけ早く避難者をゼロにしたいと考えている。しかし、その影で苦しんでいる人が多くいる。避難住宅の無償提供が打ち切られ、生活は困窮し、追い詰められて望まない帰還をする人、ホームレス、自死する人も出ている。この帰還政策は、本当に妥当だったのでしょうか。安全、暮らしが保障される施策がなかったのか。国連は原発事故被害者の人権状況を是正するように政府に勧告した」。

 「福島沖の海は、原発事故によって大量の放射性物質が流されたのに、さらに人為的に流すのか。許し難いことだ。甲状腺ガンの疑いが一九六人となった。さらに増えていることが発覚した。甲状腺ガン検査を縮小する動きさえある。裁判では東電の責任を認める判決が出ている。刑事裁判も始まっている。原発事故は被害者の人権を侵害し、生きる尊厳を傷つける。分断されず、なにが力をあわせることができるのか。この時代を生きる有り様が、次の時代を作っていくことを忘れずに今を誠実に生きていきたい」。

 三瓶春江さん(浪江町津島地区の原発訴訟原告団)は、「古里を返せと裁判を行っている。被害者は全国に避難を強いられている。原発の被害者を出してはならない、将来の子どもや孫たちに後始末をさせてはいけないという思いで一杯だ。残酷な状況になったのも原発事故のせいだ。何事もなかったかのようになぜ原発を再稼働するのか」と糾弾した。

 高校生平和大使の二人は、核兵器廃絶運動の取り組みや原発廃止に向けて発言
した。

 最後に「原発NO!」のプラカードアピール、集会アピールを採択した。


 また集会は、「私たちは訴えます!」―①東電福島第二原発を廃炉とし、福島
県では原子力発電は将来にわたり行わず、福島県を再生エネルギーの研究・開発及び自立的な実施拠点とすること。②放射能によって奪われた福島県の安全・安心を回復し、県民の健康、とりわけ子どもたちの健やかな成長を長期にわたって保障すること。③原発事故に伴う被害の賠償、及び被災者の生活再建支援を、国と東京電力の責任において完全に実施すること。―を確認した。


(Y)



報告 : 3.21さようなら原発全国集会

FB_IMG_1521613979022いのちを守れ
くらしを守れ
フクシマと共に
3.21さようなら原発全国集会


 三月二一日午後一二時半から、東京代々木公園で「いのちを守れ くらしを守れ フクシマと共に3・21さようなら原発全国集会が雨とみぞれ混じりの中でも全国から熱い想いの一万二〇〇〇人が集まった。主催は「さようなら原発」一千万人署名 市民の会、協力:戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会。

 集会の前に、さようなら原発ライブがゼロノミックスとMILK(弥勒)の歌
によって行われた。本集会は午後一時半から開始された。

 落合恵子さん(作家・呼びかけ人)が「雨が雪になっているが怒っているから寒さを感じない。安倍政治によって、耐えることを強いられてきた。福島の孤立感と苦しみを誰が作ったのか。原発をなくす、在日米軍をなくす、改憲を許さない。何としても安倍政治をストップさせよう」と主催者あいさつをした。

 フクシマから、片岡輝美さん(脱ひばく子ども裁判の会共同代表)、この間の損害賠償裁判で国と当然の責任を認める判決が相次いでいる。低線量被曝が争点で、東京地裁がこれを認める判決を出した。われわれは都合のいい、無力の市民ではない」と闘いを宣言した。

あらかぶさん(被曝労働者)は「原発を早く収束
させたいと思い、家族の反対を押して、福島原発事故現場で働いた。現場はズサンな管理が行われていた。二〇一三年熱が出て、風邪のような症状になり、調べたら白血病だと分かった。骨髄輸血五〇回などつらい治療を受けた。敗血病やうつ病にもなった。その後労災認定を受けた。裁判を起こしたのは、東電に責任を認めさせ、二度とこのような事故を繰り返させないためだ」と話した。

長谷川克己さん(自主避難者)は「原発事故五カ月後に郡山市から静岡県の富士宮市に家族四人で避難した。悔しい思いをしながら福島を離れた。被曝がなかったように、原発はコントロールされている錯覚を作り出している。絶対にこのまま終わらせるわけにはいかない。必ずけじめはつけさせる」と強く訴えた。

村上達也さん(元東海村村長)が東海第二原発再稼働について報告した。

「原発発祥の地で六〇年原発推進の旗を振ってきた。一九九九年のJCO臨界事故の時、安全だと言われたが、住民を避難させた。政府は想定外の事故だとして依然として安全神話を作っていた。二〇一一年福島原発事故の三カ月後に脱原発を表明した。脱原発をめざす首長会議を立ち上げた。東海第二原発は四〇年経た原発を二〇年延長させるモデルとして再稼働しようとしている。これを何としても阻止しなければならない」。

韓国のイ・キョンジャさん(核再処理実験阻止30キロ連帯実行委員長、労働党副委員長)が連帯のあいさつをした。

「すべての原発に反対し、平和を願っている。朝鮮半島の南北対話、米朝会談は
平和の春が本当に来ているのか。平和協定だけでは平和はこない。サード追加配備、GM工場の閉鎖、権力型の差別、ムン・ジェイン大統領は脱原発を表明したが五基の原発が建設されている。日本で原発再稼働、安倍による改憲の動きが出ている。こうした問題を解決していかないと非核化・平和協定は本当に実現しない。韓国では二四基の原発が稼働している。一万六〇〇〇トンの核のゴミが溜まっており、一年で七五〇トンが新たに生まれる。一五〇万人の大都市の真ん中に核のゴミが運ばれている。すべての核兵器の廃棄、原発をなくせ。日韓連帯が大事だ。安倍をやめさせるまで連帯する」。

イさんらはソウルで行進した時、核廃棄物の脅威を訴えるために作った廃棄物の
ドラム缶二個をプレゼントした。フクシマ連帯キャラバン隊の報告の後、河合弘之さん(原発ゼロ自然エネルギー推進連盟事務局長)が「原発の即時ゼロ、再稼働の禁止の原発ゼロ法案を作り、野党が国会に提出した。世界が地球温暖化対策のために自然エネルギーへ切り替えつつある。原発ゼロは必ず勝つ。自信を持って闘おう」と話した。

逢坂誠二さん(立憲民主党エネルギー調査会会長)が「三
月九日原発ゼロ法案を国会に提出した。この法案を作るために二〇カ所でタウンミーティングを行い、二〇〇〇人が参加した。安倍首相は方案は無責任だと言ったが、四七トンもプルトニウムをため込み、廃棄物処理場も見つからない。こんな状態で原発を推進する方が無責任だ。海外への原発輸出を許してはならない」と話した。

福山真劫さん(総がかり実行委)は「安倍政権の矛盾が吹き出ている。三月二七日に佐川証人喚問が決まったがしっぽ切りを許さない」と安倍内閣総辞職をせまった。鎌田慧さん(ルポライター)が閉会のあいさつを行い、全員でシュプレヒコールで傘をふり、闘いを盛り上げた。デモが予定されていたが雪のため、集会のみとなった。寒い中、最後まで脱原発・福島の被災者を支援する決意に満ちた
集会となった。

(M)


報告 : 9.18さようなら原発さようなら戦争集会

IMG_2065代々木公園に9500人

沖縄と福島の怒りを一つに


 九月一八日午後から、東京代々木公園・野外ステージで「ともに生きる未来を!さようなら原発さようなら戦争全国集会」が「さようなら原発」一千万署名市民の会主催で開かれ、九五〇〇人が集まった。

第一部はさようなら原発ライブ:路上組、うた・松崎ナオさん。けやき並木ステージで集会が開かれた。第二部が野外ステージで全体集会が開かれた。

 司会を木内みどりさん(俳優)が務め、落合恵子さん(作家)が開会のあいさつを行った。

 「報道によると安倍首相が解散総選挙を決めたようだ。われわれを見くびっている。支持率がアップしたことで勝てるだろうという判断だ。その思惑をはずしていこう。やりたい放題、傲慢な内閣。命と安全を守るのか、ふるさとの福島を離れざるを得なかった。廃炉と補償を求める。九・一一経産省前テント撤去一周年のウォーキングで逮捕者が出た。これは運動への脅迫だ。沖縄の山城さんと同じだ。北朝鮮のミサイル問題で、防衛予算を五兆三〇〇〇億円も要求し、一機八〇〇億円もする陸上設置のイージス・アショアを配備する。安倍のような人たちに負けるわけにはいかない」。

 次に佐藤和良さん(福島原発刑事訴訟支援団団長)が裁判について報告した。

 「原発過酷事故が起こってふるさとを奪われた。誰もが人権が尊重され、今まで通り職場があり、生活があるべきだ。憲法は福島の手前で止まった。この原発事故で東電、保安院、内閣、自民党も責任をとった人はいない。そこで告訴団を立ち上げて、一万四〇〇〇余人が原告となり告訴・告発した。しかし、検察は不起訴にした。検察審査会に申し立てようやく強制起訴になった。東電の経営者三人の起訴を運動の力で勝ち取った。六月から裁判が始まった。多くの証拠が出てきた。一五・七メートルの津波高について二〇〇八年にシミュレーションしていた。一〇メートルの防潮堤を作ることが決まっていた。にもかかわらずその計画をひっくり返してやらなかったことにより、原発の爆発が起きた。だから刑事罰に問える。三人の有罪を勝ち取るまで注目・支援をしてほしい」。

 武藤類子さんも「原発はいらない、戦争はいらない、差別もいらない」と一言述べた。

核被害者を生み出さない世界を

 自主避難者の森松明希子さん(原発賠償関西訴訟原告団団長)が「私は福島から子ども二人連れて大阪に逃れた。私たちには平和に生存する権利がある。ヒロシマ、ナガサキ、フクシマと続く核被害者だ。再稼働に反対する」と思いを切々と語った。

 玄海原発から、徳光清孝さん(原水爆禁止佐賀県協議会会長)が報告した。

 「一月一八日、保安院は玄海3・4号機の再稼働を許可した。県知事は再稼働やむなしの立場で、県民の意見を聞く委員会を三〇人で発足させた。反対七人、賛成一〇人という中味。五カ所で説明会を開いたが質問一人一回、三分間。公開討論会を要求してもそれを認めない。四月一一日から三日間臨時県議会を開いて賛成決議を採択し、四月二四日知事が再稼働に同意した。一方、佐賀地裁も再稼働を認めない仮処分を六月一三日に却下した。来年一月に3号機、三月に4号機を再稼働させる予定になっている。そして、九州電力は再稼働による利益を株主に配当するという。まったく許せない」。

朝鮮半島を戦場にしてはならぬ

 趙博(チョウ・パギ)さんの歌の後、福山真劫さん(総がかり行動共同代表)が行動提起した。

 「①日朝ピョンヤン宣言、六者協議声明の精神に基づいて、米朝の戦争を絶対に阻止しなければならない。そうしないと韓国も日本も破滅する。対話と協議だけが解決方法だ。②戦争法の廃止を求める。③九条改憲、自衛隊の軍隊化、海外派兵、集団的自衛権の行使。衆院選で三分の二を維持し、憲法改正発議をしようとする安倍を絶対に許せない。三〇〇〇万署名を実現しよう。一一月三日国会包囲へ④沖縄闘争をやりぬこう。一〇月四日日比谷野音集会。⑤衆院選で野党共闘を実現しよう。サヨウナラ 安倍晋三」。

 次に、山城博治さん(沖縄平和運動センター議長)が登壇し、激烈なアジテーションと歌を披露した。

 「解散をする、逃げるのか、アベ。ただじゃおかない。怒りを示そう。総選挙、野党は自公とだけぶつかれ。これ以上アベ政治をのさばらせてはいけない。沖縄はアベの圧政にさらされてきた。命をかけて闘う。負けるわけにはいかない。沖縄は真っ先に戦場になる。アベに差し出す命、暮らしはない。本気になって立ち上がろう。弾圧が強まっているが政治は変えられる。政治を私たちの手に取り戻そう。翁長知事を先頭にしたたかに、断固として闘おう」。

 最後に鎌田慧さん(ジャーナリスト)が「ミサイルが降ってくると恐怖を与えて解散する。火事場泥棒と同じやり方で政権を持続しようとしている。野党共闘を実現し、長期持久戦で勝ちぬく。原発を認めない。人間として生きていく」と閉会のあいさつを行った。プラカードを掲げ、シュプレヒコールを行い、渋谷コースと原宿コースでアピールデモを行った。総選挙を勝ち抜き安倍政権を打倒しよう。   

(M)

報告 : 2017原発のない福島を!3.18県民大集会

18福島デモ三月一八日、福島県郡山市・開成山陸上競技場で「2017原発のない福島を!県民大集会」が同実行委主催で開催され、競技場観覧席をいっぱいにする五七〇〇人が県内外から集まった。

原発事故から六年が過ぎても、福島第一原発の廃炉作業は思うように進まず、原発被災者の生活再建も先が見えていない。実行委は以下の訴えをしている。

私たちは訴えます!

●東電福島第二原発を廃炉とし、福島県では原子力発電は将来にわたり行わず、福島県を再生可能エネルギーの研究・開発及び自立的な実施拠点とすること。

●放射能によって奪われた福島県の安全・安心を回復し、県民の健康、とりわけ子どもたちの健やかな成長を長期にわたって保障すること。

●原発事故に伴う被害への賠償、及び被災者の生活再建支援を、国と東京電力の責任において完全に実施すること。

角田政志さん(実行委員長)のあいさつの後、小渕真理さん(呼びかけ人)が「原発はいらない。復興ありきの政策によって権利を安倍政権から奪われている。希望に向かって励まし合おう」と発言し、集会が始められた。

 香山リカさん(精神科医、さようなら原発1000万人アクション賛同者)が特別ゲストとして、連帯の訴えを行った。

「被災地で働く自治体労働者から今でも相談がある。住民への対応でストレスがたまり、うつ病になる人も少なくない。国は終息し、乗り越えたと言い、経産省が一月二六日、福島ツデー『農産物は安心で、若者の被ばくはたいしたものではない』とCMを流した。風評被害を吹き飛ばすのは必要だが明るいイメージだけではだめだ。何が起き、実情は何なのかを明らかにしなければならない。第一原発の廃炉作業の困難さ、第二原発の廃炉問題、被災者への充分な支援問題など」。

「山城さんなど三人の初公判があり、沖縄に行っていた。基地はいらないという沖縄の民意を切り捨てている。これは福島と同じだ。福島を全世界が応援している。福島から始まる脱原発のスタートだ。心から連帯を」。

次に県民の、被災自治体の首長(浪江町長・馬場有さん)、避難を強いられている方(大熊町・渡部千恵子さん)、若者(佐藤さん・DAPPE<ダッペ:Democracy Action to Protect Peace and Equality=平和と平等を守る民主主義アクション>)がそれぞれ訴えた。

馬場浪江町長の訴え。

「六年間の過酷な避難生活に耐えてきた。大震災と原発事故から二二〇〇日になる。長い時間が経過した。八万人がふる里に戻れない。今月末から一部地域を除いて避難指示が解除される。復興の課題が山積している。第一原発の廃炉問題。除染廃棄物の処分問題。数十年数百年もかかる。暗い陰を落としている。長期間に渡り、生命・居住・財産・歴史文化を失う塗炭の苦しみを与えられた。全国・世界に伝えていかなければならない」。

「第一原発の事故は充分に究明されていない。津波による全電源の喪失以前に地震の揺れによって破断が起こっていたのか。そうであれば安全基準を根本から見直さなければならない。一切検証されていない。前橋地裁の判決は津波が予見できたのに対策をとらなかったと国と東電の責任を明確に認定した。それでも原発再稼働が進められている。国や電力会社は信用できない。何を信じて、原発と付き合うのか。信用できない原発とは付き合わない。廃炉実現、第二原発の廃炉を、原発のない社会・日本をめざそう」。

避難者渡辺さんの訴え。

「大熊町から三春に避難した。三月一二日、一斉避難勧告があり、町民はほとんど町を出た。消防士の息子と再会したのは三カ月後だった。みぞれが降る程寒い日だった。孫たちとワゴンを止めて一夜を明かした。国道288号線で郡山方面に向かう。普段なら一時間で着くところが五時間かかった。避難所では助け合った。その後、四月三日まで田村町に避難した。役場は会津若松に移った」。

「六年が経ち、戻ることなく亡くなった人が大勢いる。私の父も亡くなった。戻るために毎日歩いている人、新しい土地に移り住んだ人、県外で福島の新聞をとり死亡欄を見ている人、一次帰宅し家の周りを見ている人、家を作ったが大熊を忘れられない人」。

「電気に頼った生活だと電気が止まると終わり。井戸水を使い、汲み取り式のトレイであっても何の不自由もない。脱原発はもちろんのこと、種もみ、桜、種まき、田植えのふる里を思い出す。人間だけのものではない地球に思いをはせ、自然によりそった生活、優しい生き方が課題だ」。

若者・DAPPEの佐藤さんの訴え。

「第二原発の廃炉に動き始めたと報道されたが、東電は事実ではないと否定した。東電はさっさと決断しろ。政府は被災者が帰還しないことが足かせのように言うがそれがダメだ。一人一人の選択を尊重することが本当の復興につながる。足かせは第二の廃炉が決まらないことだ」。

「昨年一一月原発ゼロ若者ミーティングをやった。三五三人の若者が語ってくれた。電力不足が心配だという人に、原発の問題を話すとだったらない方がよいというふうに変わった。どうしたら原発依存をなくすのか。原発ゼロを可視化することが必要だ。原発に頼らないということは民主主義のテーマだ。一人一人の行動が社会を動かす。政治を人任せにしない。原発ゼロの未来をつくっていこう」。

次に「原発NO!」のプラカードを掲げ、スタンディングオベーション。集会アピール(別掲)を採択し、郡山駅に向かってデモ行進をし、原発のない社会の実現、被災者支援を訴えた。

(M)
        

18 2017原発のない福島を!県民大集会 集会アピール

東京電力福島第一原発の大事故から6年の歳月が流れました。全国的には「記憶の風化」が語られていますが、福島県民にとって原子力災害は、「忘れる」いとまもない目の前の日常です。

 避難を続けている県民は、減ってきているとは言えまだまだ多く、県内避難が39608人、県外避難が39818人、合計79446人(避難先不明を含む:2月現在)にのぼっています。これほど膨大な長期避難者を生んだ産業公害は、この国に前例がありません。

 この3月末を期して飯舘村、浪江町、富岡町、川俣町山木屋地区で帰還困難区域を除き避難指示解除が行われる予定です。ふるさと復興への一歩前進とは言えますが、すでに先行して避難指示が解除された楢葉町や南相馬市小高地区をみると、帰還した住民は高齢者を中心にわずか1割ほどです。将来希望を描こうにもあまりに条件が悪すぎるというのが、被災地域の覆いようもない現実です。

 住民の帰還の足を鈍らせている大きな要因が、第一原発の事故現場への不安です。高線量の放射能のためメルトダウンした核燃料の状況把握もままならず、燃料デブリを取り出すことができるかどうか、見通しは立っていません。昨年12月には、驚くべき初歩的な人為ミスから、冷却水の注水と使用済み核燃料プールの冷却が一時ストップするトラブルが起きました。汚染水漏洩を防ぐ切り札ともいえる凍土遮断壁も、期待されただけの効果をあげていません。

 地域の除染も困難をはらんでいます。里山の除染が試行的に始まっていますが、除染の範囲を広げれば広げるほど、汚染廃棄物の量はふえていきます。すでに県内には1200万個を超えるフレコンバックが積み上がっています。フレコンバッグの耐用年数は3年から5年です。まだ土地の買収も満足に進んでいない中間貯蔵施設に、一体いつになったら運び込めるというのでしょうか。

 県産の食品の安全性をめぐる問題も、生産者や各種協同組合の努力にもかかわらずら、根本的な解決には至らないのが現状です。県産のコメは全量検査の結果、99・995パーセントが検出限界値未満になるところまでこぎ着けましたが、コメの値段は事故前に戻っていません。農林水産物だけではありません。「福島」に対する誤解や歪んだまなざしは、福島県民、そして避難している県民への差別や偏見につながっています。昨年11月以来、避難者家庭の子どもが学校でいじめにあっていた事案がいくつも表面化しました。これらが氷山の一角だという見方に、うなずかざるをえない県民の思いは痛切なものがあります。

 子どもたちの将来にかかわって健康被害への心配も続いています。県民健康調査で子どもの甲状腺がんが多く見つかっていることについては、まだ確たる評価は下されていませんが、検査の結果として現に手術を受けた患者さんの体と心の傷は、簡単に癒えるものではないでしょう。また、慢性疾患の増加や「うつ」傾向の広がり、子どもたちの運動能力の低下など、心身の被害は現に広範囲に及んでいます。

 第一原発の処理費用の負担問題も重要です。廃炉にかかる費用の試算額は当初の2兆円が8兆円にまで膨張し、除染と賠償を加えれば全体で21・5兆円に達すると予想されています。経済産業省は、その少なからぬ部分を託送料に上乗せして電気料金に転嫁することを提案しています。「償い」である賠償金まで国民に負担させようとは、なんと理不尽なやり方でしょうか。

 さて、私たちが声を大にして要求してきた福島第二原発の廃止は実現するのでしょうか。昨年11月22日に発生したやや大きな地震にさいし、第二原発3号機の使用済み燃料プールの冷却機能が一時停止するという、肝の冷える事態が生じました。福島県議会は全会派が一致して意見書をまとめ、あらためて福島第二原発の全基廃炉を強く主張しています。意見書が言うとおり、福島県は「県民の総意として、国へ対して幾度となく廃炉の実現を強く求めて」きましたが、国は「一義的には電気事業者が判断する」ことだという逃げ口上を繰り返すばかりです。しかし東京電力ホールディングスの株式の過半数は、国の設置した「原子力損害賠償・廃炉等支援機構」が保有しています。政府さえその気になれば、廃炉を決めることはすぐにでもできるはずなのです。

 第二原発全基廃炉を求める「オール福島」の声に背を向けながら、政府が何をしているかといえば、各地の再稼働の推進です。福島事故後、5基の原発が再稼働しました。もっともそのうち関西電力高浜3・4号機は、地方裁判所の仮処分命令で再停止になっていますが、原子力規制委員会の審査を通過したもの、および審査中のものは全国で20基以上にのぼっています。政府はあくまでも早期原発回帰への執着を捨てず、福島第二原発の廃止を断じて口にしないのも、そのことの表れにほかならないでしょう。第二原発の廃止は決して「自明のこと」ではないといわなければなりません。

 福島原発事故と放射能災害は、いまなお継続中です。万単位の住民がふるさとを奪われたまま、公的支援や賠償責任は次第に縮小されようとしています。そうした中で多くの人々が、あるいは「被害者訴訟」に打って出、あるいは「脱原発訴訟」の原告となり、人としての権利を声高く主張しています。これらの裁判は近々、結審あるいは判決の日を迎えることと予想されます。また原発の立地県では、性急な再稼働をよしとない知事も生まれています。事態は決して政府の思い通りに進んでいるわけではありません。

 私たち福島県民が全国民の未来のために果たすべき最大の使命は、福島第二原発の廃止です。それは県議会の言うように「県民の総意」であり、政府と東電がこれを受け入れないのは県民の総意を真っ向から踏みにじるものです。立場や利害の違いを乗り越え、力を合わせて、「原発のない福島を!」の声をさらに高くあげていきましょう。

 2017年3月18日
 2017原発のない福島を!県民大集会

報告 12.8さようなら「もんじゅ」さようなら核燃サイクル」東京集会

IMG_1649破綻する核燃料サイクルにとどめを‼


 一二月八日、東京日比谷野音で、破綻する核燃料サイクルにとどめを‼ さようなら「もんじゅ」さようなら核燃サイクル東京集会がさようなら原発1000万人アクション実行委の主催で開かれ、九〇〇人が参加した。

 鎌田慧さん(ルポライター)が主催者あいさつをした。

 「原発政策は破綻だらけ。先がない、未来の展望がない。真珠湾攻撃と同じで、原爆が二発返ってきた。アジアの人々を二〇〇〇万人殺し、日本人も三〇〇万人死んだ。今日はもんじゅを完全に断念させる集会だ。高速炉開発で生き延びようとしているが決着はついている。再処理工場は二〇年動いていない。一兆円の予定が二兆三〇〇〇億円になっている。使用済み燃料は三〇〇〇トンが残っている。再稼働を止める、もんじゅを廃炉に、六ケ所村再処理工場をやめさせる。再処理サイクルの終わりを。断念するまで運動を続けよう」。

 宮下正一さん(原子力発電に反対する福井県民会議事務局長)がもんじゅ現地報告を行った。

 「政府は一二月二〇日、もんじゅの廃炉を閣議決定する。もんじゅはダメだと高木仁三郎さんが提起し、一九七六年に反対組織の敦賀市民の会、福井県民会議が生まれた。五人の代表の中には自民党の敦賀市議が入っていた。一九八二年、第二次公開ヒアリングが開かれ、九三〇〇人が徹夜で反対した。機動隊も一万人
を動員した。すでに原発が九基あった。二一年前の一二月八日にナトリウム漏れが起き、もんじゅは止まった。二〇一〇年に原子炉内で落下事故が起きた。その他火災の発生など様々な事故があいついだ。一六〇〇トンのナトリウムがある。水と反応すると大爆発する。プルトニウムが二・五トンある。これが爆発したら日本の半分は壊滅する。私たちは必ず勝つ。なぜなら勝つまでやめないからだ」。

 新もんじゅ訴訟の海渡雄一さん(弁護士)が発言。「一九八五年にもんじゅ差し止めの提訴をした。もんじゅの廃炉は闘いの成果で、ひとつの勝利だ。しかし、ここ数カ月の動きは焼け太りのように、高速炉を動かすという。それに怒っている。もんじゅは冷却材にナトリウムを使っている。ナトリウムは水のように中を見ることができない。ナトリウムと蒸気で熱交換する。ナトリウムが沸騰したら暴走する。危険だ。異常で根本的な問題だ」。

 「研究炉を作り、常陽を再開する。それまでフランスのアストリット(2030年にできるとされる)に三八〇〇億円のカネを出して、この研究炉を支えデータをもらうというのだ。実験炉、原型炉、実証炉、商業炉と四段階になっている。しかし、実証炉に進めるはずがない。もっと怒ってほしい。なめられている。核燃サイクル、伊方再稼働を止めよう」。

 福武公子さん(弁護士)が技術的、カネがかかりすぎ、フランスの高速増殖実証炉スーパーフェニックスが中止になった経過を報告し、日本の増殖炉計画をやめるように語った。

 浅石紘爾さん(核燃料サイクル阻止1万人訴訟原告団)が核燃料サイクルについて報告した。

 「使用済み燃料のガラス固化に失敗した。東日本大震災にみまわれ、いま適合審査が行われている。六ケ所村の再処理工場は二二回運転が延期されている。二〇一八年に稼働の予定にはなっている。計画から二一年も遅れていて、施設も老朽化している。知事は積極推進。核燃やめるなら廃棄物を入れさせない。貯めてある廃棄物を運び出せと脅迫している。もんじゅの廃炉は要の一角が崩れる。もんじゅでプルトニウム燃料をつくるが使い道がない。プルトニウムはプルサーマルで使う」。

 「闘いの目標は、プルサーマルをつぶすこと。プルサーマルを行っている伊方原発の再稼働をさせない。輪を断ち切る。高速炉開発、悪い冗談だ。原子力の亡霊がひとり歩きしている。毎年プルトニウムが五トン貯まる。再処理工場に今まで七兆三〇〇〇億円が投入されている。一日三億円の維持運営費がかかっている。即刻廃棄すべき。プルトニウムロードはデスロード、死の回廊だ」。

 熊本美弥子さんが福島避難者の実情について訴えた。

 「応急救助の期限が切れた。調査の三八〇〇世帯が避難先に留まりたいと答えている。避難者は苦しい立場に置かれている。アスファルトの上は一時間〇・二マイクロシーベルトなのに庭では五・四マイクロシーベルトだ。帰還か、貧困か、被ばくかの三つの選択が迫られている。都営住宅の優先入居で、七月二〇〇戸、九月一〇〇戸の募集があった。しかし、収入や世帯人数、年齢など募集要件が厳しすぎて、七一二世帯が要望したにも関わらず、一九二世帯しか仮あっせんが受けられなかった。都へ募集の緩和を求めているが明確な回答がない。国として住宅政策をつくるべきだ。交渉したいので力を貸して下さい」。

 川内原発1号機再稼働反対のメッセージが紹介され、「もんじゅ今すぐ廃炉」のプラカードを掲げるパフォーマンスを行い、銀座・東京方面のデモでアピールした。

(M)

報告 : 9.22さようなら原発さようなら戦争大集会

IMG_1424 九月二二日正午から、東京・代々木公園野外ステージで「9・22さようなら原発さようなら戦争大集会」が「さようなら原発」一千万署名市民の会の主催で開かれ、九五〇〇人が参加した。東京は早朝から激しい雨が降り続き、集会中も止むことがなかった。それにもかかわらず、福島や北海道、福井など全国各地から参加者が集まった。会場には多くのテント・ブースも並んだ。

 正午から第一部、福島被災者からの訴え、北海道の運動の報告が行われた。そして、寿の歌が参加者と一体となり披露された。

 まず、福島からの報告が行われた。長谷川健一さん(飯舘村、ひだんれん共同代表)。「飯舘村出身です。汚れた村になった。遅れて避難したので断トツの被ばくをした。八人家族で牛五〇頭を飼っていた。村は悲惨な状況になっている。今年の七月末フレコンバッグが一八〇万個。一カ月で一〇万個増えている。何の保障も確約もなく、来年の三月末に避難解除になる。自己責任で帰れと。限界を超えている」。

 「国に求めていることはヒロシマ・ナガサキで行われているような、健康手帳を交付し医療費を無料にすることだ。いずれは村に帰る。農家がほとんどなので、高齢者だけの村になるだろう。そこで生産・生活しなければならないので、チッソが汚染された魚を買い取ったように、売れないものを買い取ってほしい。チェルノブイリに行ってきた。悲惨であった。二度と原発を再稼働させるな、原発をなくす運動をやっていこう」。

 蛇石育子さん(福島県郡山市議)が八〇〇〇Bq/㎏以下の放射性廃棄物なら安全なので再利用するという国の方針を批判し、「東電が管理すべきである。放射能汚染土壌の処理については、何よりも安全安心対策を最優先すべきで、汚染土壌を再利用することは、放射線被ばくを軽視し許容する言語道断の方針だ」と批判した。そして、具体的に①県中浄化センター②産業廃棄物最終処分場の建設予定③原子力バックエンド推進センターによる焼却灰減容化実証実験について紹介し批判した。

 中手聖一さん(避難の権利を求める全国避難者の会共同代表)は「今、札幌に避難している。自力で避難せざるをえなかった被災者を国は放置してきた。避難者は宙ぶらりんの生活を強いられてきた。今、母子避難者が増えている。避難する権利がある。住宅保障があるべきだ。住宅支援の継続を求めて行動を起こしている」と話した。

 長田秀樹さん(北海道平和運動フォーラム代表)は「三つの課題に取り組んでいる。①泊原発再稼働反対②幌延での高レベル放射能廃棄物地層処分研究反対③大間原発(青森県)建設反対。泊原発3号機(90万kW)の再稼働(2017年)に向けた審査が山場にきている。敷地内の断層が問題になっている。北海道は一月が一番電力を使うが原発の電力がなくても電力不足は起きていない。核の廃棄物は持ち込ませないという県の条例が作られた。二〇〇一年から地層処分研究が始まったが二〇二一年頃には施設を全部撤去して終わらなければならないことになっている。幌延で毎年反対の集会を開いている。今年は三一回目を開く」と報告した。



 午後一時半から、第二部が開かれた。澤地久枝さん(呼びかけ人)が「もんじゅを止めると決めたのに、なぜ国は原発を止めるという勇気をもたないのか。福島原発問題は何一つ解決していない。ふる里を奪われた。戻って行く所がない。今後廃炉代金が電気代に上乗せされる。被ばく問題、患者が増えている。廃炉に向けて働く人の被ばく労働問題、賃金が三万から一万円を切るようにされている。不払い賃金問題で訴訟している労働者もいる」と問題点を指摘し、主催者あいさつを行った。

 武藤類子さん(ひだんれん共同代表)が「避難解除、賠償の打ち切り問題、とても困っている。生活の再建ができない。途方にくれる人もいる。家を奪われた。自力避難者も強制避難者も両方とも救済すべきだ。国や県に交渉・申し入れを行っている。現実は厳しい。一〇月二〇日院内集会などを予定している。帰りたくても帰れない。誰が帰れなくさせたのか。甲状腺ガンの子どもが一七四人に増えた。子ども基金を立ち上げる。雇用を保障する制度が必要だ。命が守られる社会を作ろう」と訴えた。

 アーサー・ビナードさん(詩人)。「この間の台風の大水で地下水が地上に達して地上水になっている。毒水をどうするのか。東電は希望にあふれる対策をとっていると言っているが。凍土壁で汚染水を遮断していると言う。凍らせて止める。凍らない凍土壁。新しい日本語が生まれてくる。『凍土のつまり』」。「東京電力は社名を代えた。東京電力フォールデングス。責任逃れだという人がいる。良い名前だと思う。『ホール』、穴が開いているのだ」。

 「プルトニウムを平和利用すると言っているが本音は核武装したいのだ。オバマ米大統領が核兵器を先制しない宣言をし、核廃絶に向けたアピールをしようとした。安倍はそんな約束はしないで欲しいと要請した。とんでもない話だ。核兵器・原発に終止符を打とう」。

 木内みどりさん(俳優)が落合恵子さんのアピールを代読した後、「キューバ革命がなぜ起きたのか知りたくてキューバに行ってきた。一九五八年の革命成功後の革命広場に一〇〇万人集会が開かれた。六〇〇万人の人口だったので、半分が動いたことになる。今の日本だと六分の一で二〇〇〇万人。私なりに二〇〇〇万人を動かす一人としてやっていく」と語った。布川さん(高校生平和大使)が平和な世界をめざす一万人署名について語った。

 宮下正一さん(原子力発電に反対する福井県民会議事務局長)がもんじゅ問題について発言した。

 「一九九五年八月にもんじゅの運転開始。同年一二月に冷却剤ナトリウム火災事故。二〇一〇年、燃料交換用の炉内中継装置が設計の問題で、原子炉容器内に落下するトラブルを起こす。二〇一二年、九〇〇〇点の点検漏れが発覚。二〇一五年規制委が今までの原子力機構が信用できない。新しい組織でやり直しを勧告したが政府は新しい機構を提起できなかった。こんなにデタラメはない。悪魔の原子炉だ。プルトニウムは茶さじ一杯で一〇〇〇万人もの人がガンになり死んでしまう毒性の強いものだ。原子炉が暴走した場合、制御棒を抜くしか止める方法はない。金属ナトリウムは水など反応すると大爆発する危険なものだ。高温で運転するので配管が破断する可能性がある。爆発すれば大量の放射能が出る。もんじゅを運転させてはならない。県などはカネのことばかり考えて廃炉にするなと言っている。年末までに大きな動きがあるだろう。県民は止めたいと思っている。まだ、生き返るかもしれない。声を集中してほしい。必ず勝つ。勝つまで闘うのをやめない」。

 協力団体から、木村辰彦さん(「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲行動実行委)が高江の攻防、九・一六辺野古埋立て不当判決について報告し、共に闘うように呼びかけた。

 福山真劫さん(戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委)が、「9・19国会包囲集会が二万三〇〇〇人、全国三〇〇カ所で行われたこと、今後、南スーダンで自衛隊が駆けつけ警護を行い、戦争に参加すること、それを阻止するために一〇月三〇日、自衛隊が出発する師団のある青森現地で反対集会を行う、そして、沖縄基地建設反対の統一全国署名を行うこと」を報告し参加するように訴えた。最後に、鎌田慧さん(呼びかけ人)が「原子力船むつを闘いによって廃船にしたことを思い起こし、もんじゅの廃炉という歴史的出来事を記憶し、さらに脱原発・戦争やめろ、沖縄連帯を訴え」閉会のあいさつとした。集会の後、デモが予定されていたが集会の途中では豪雨だったのでデモは中止された。九月二六日から臨時国会が始まる。闘いの秋、安倍政権と対決し、安倍の暴走を止めるようにがんばろう。

(M)

経産省前脱原発テントの撤去糾弾

IMG_2217 八月二一日、日曜日の午前三時すぎ、経産省前の脱原発テントが撤去された。すでに七月二八日、最高裁小法廷(大谷直人裁判長)は経産省前テントの撤去と「損害賠償」(三七〇〇万円支払い)を命じる東京高裁の判決を不当とする被告二人の上告を棄却する決定を下していた(「かけはし」八月一五日号三面記事参照)が、日曜日の深夜午前三時過ぎという時間をねらって、この暴挙が行われたのだ。テントは破壊、撤去され、中にあった私物もすべて持ち去られたという。

 急を聞き、始発電車を待って人びとが駆けつけ、午前九時から抗議の記者会見、抗議の集会・座り込みなどが行われた。しかし午後一時過ぎには、抗議行動を行っていた仲間が丸の内署に逮捕された。この二重の弾圧を許さない。

 九月一一日(日)には、経産省周囲一帯で午後三時から「脱原発怒りのフェスティバル~テント設立五周年」が開催される(主催:経産省前テントひろば)。結集しよう。

(K)

報告 : 3.27「原発を輸出しないで! 〜アジアの人びとの叫び」(反核世界社会フォーラム2016)

IMG_0987反核世界社会フォーラム2016分科会:原発を輸出しないで!
アジアの人びとの叫びに応えて
国際的な連帯闘争が必要だ


輸出される国の民衆の声を聞け

 三月二七日午前中、韓国YMCAスペースYで「原発を輸出しないで! 〜アジアの人びとの叫び」(反核世界社会フォーラム2016の分科会3)が主催:No Nukes Asia Forumで開かれた。

 欧米諸国で行き詰った原子力産業は、生き残りをかけてアジア各国でその動きを強 めている。日本では国内での原発新増設の問題に加えて、原発輸出の問題も深刻さを増している。三菱とアレバが四基輸出予定のトルコ・シノップ、米仏の原子力企業と結んで日立、東芝、三菱が大規模な原発輸出をねらうインドなど、輸出される側の声に耳を傾ける。そして、輸出する側の国に住む者がどうすべきかを明確にし、原発輸出を「挟み撃ち」にして食い止めるための議論のきっかけとしたい。

トルコとインドから切実な訴え

 トルコの報告。プナール・デミルジャンさん (トルコ、脱原発プロジェクトnukleersiz)とメチン・グルブズ(トルコ、シノップ反原発プラットフォーム)が行った。

 「二〇一三年五月に、日トルコ原子力協定が結ばれ、四基の原発を建設する。値段は二二〇億ドルとされていたが一六〇億ドルに値下げされた。しかしこのことをトルコ側は説明していない。建設反対の理由は次の通りだ。建設予定のシノップ市の近くに地震の断層がある。電力は不足していない。トルコは自然の豊かな国で、水力・風力・太陽力を活用できる。発電は天然ガスが四八・七%で、ロシアに依存している。ロシアとも原発協定を結んでいる」。

 「シノップ市は黒海に面し、九九%が森であり、第一級の自然遺産だ。漁港もあり、漁業と観光業が盛んだ。二〇一四年にシノップ市で二万五〇〇〇人が建設反対のデモを行い、二〇一五年には三万人のデモを行った。チェルノブイリ原発事故の影響で三年後にガンが増えた。全世界の原発に反対する」。

 インドの報告。ラリター・ラームダースさん(インド、核廃絶と平和のための連合)、アミルタラージ・スティフェンさん(インド、反核運動全国連合)。

 「一九七四年にインドは最初の核実験を行った。その後核実験をしないとしていたが一九九八年に核実験を再び行った。核兵器と原発をリンクして考えることが大事。インドとパキスタンは一九四七年に分裂した。一九七四年、インドが核実験をした二週間後にパキスタンが核実験をやった。核国家主義になっている。安全保障アイデンティティと結びついていて、スーパーパワー国は核兵器・原発を持っているのに、なぜわれわれが持ってはいけないのか。ここに闘う難しさがある」。

 「日印原子力協定の問題点。非常に危険だ。貧困層へ苦しみを与える。フクシマ、ヒロシマ・ナガサキがあった。日本が原発輸出するのは道徳違反だ。死んでしまいそうな核産業を復活させた。インドには原発が二二基あるがこれを四六基にする計画だ。原発企業は事故の免責を要求しているがこれは絶対に受け入れられない。核拡散反対の願いが打ち切られ、武器レースがエスカレートしていく。軍事主義になり、日本国憲法九条違反になる」。

 「クダンクラム原発反対運動について。父が原発建設関係の仕事をしていた。原発は経済開発のものだと思っていたが福島の原発事故で変わった。情報公開を求めたが安全性は見せない。フクシマの恐怖が起こってきた。二〇一一年八月から、非暴力・平和デモを行った。多くの漁民が参加した。警察は激しい弾圧を行った。一日六億リットルの海水を使い、四〇度になる温水を海に流す。二〇一一年九月、海から抗議した。それに対して国家に対する扇動罪で弾圧した。五人が殺された。核廃棄物の処理計画がまったくない。日印原子力協定を止めたい。再稼働反対、原発ゼロを」。

止めた比国、輸出する韓国

 フィリピンの報告。コラソン・ファブロスさん(フィリピン、非核フィリピン連合)。

 「一九七〇年代にマルコス時代、独裁体制で秘密裏に建設が進められた。最初二三億米ドルで原子炉が二つであったが、三二億米ドルで原子炉一つとなった。マニラから車で三時間のバターンに作られた。電力不足、安い電力ということだった。IMFから大きなカネを借りた。汚職や人権侵害もあった。反対運動は消費者の問題として始まり、反マルコスキャンペーンの一部となった。一九八三年バターン原発は稼働した。しかし反対運動が全国化し、一九八六年にピープルズパワーがあり、原発は止まったままだ。一九九一~二年に米軍基地が閉鎖された。政府は一三カ所の建設計画をあきらめていない。五月に総選挙があるが原発反対の候補者がいない。バターンから原発に反対している。世界中の仲間と共に反対している。『平和・連帯・再稼働反対』」。

 韓国からの報告。イ・ホンソクさん(韓国、エネルギー正義行動)。

 「韓国政府の原発輸出問題について十分な対応ができてこなかった。政府は原発輸出をどんどん進めている。韓国では二五基の原発が稼働しているがこれを二〇年で四六基に増やす計画だ。電力需要は増加しない、核濃縮サイクルがない、再処理はしないのにだ。二〇〇九年、ヨルダンに研究用の原子炉を輸出、二〇一一年三月一五日にUAEと原子力協定を結んだ。韓国にとってフクシマ原発事故は原発輸出のチャンスになった。そしてこの日を原子力の日として制定した。二〇一六年にアラブ首長国連邦(UAE)に輸出。このオプションで韓国の軍隊がUAEに行き、UAEの軍隊を訓練している。これに対して平和団体が反対している。国際金融機関からカネを借りてUAEに貸し付けて原発を作っている。低金利で返してもらう構造になっているので韓国にとって負担だ。また核兵器を持とうという動きが強まっている。韓国インド原子力協定を結んだ。さらに、サウジアラビアにはスマート原子炉の輸出をしようしている。反対する国際的な闘いを」。

原子力マフィアとの闘いへ

 台湾からの報告。王俊秀さん(国立清華大学社会学研究所教授/台湾環境保護連盟)

 「台湾には三基の原発があるが民進党政権ができ、二〇二五年には原発が止まる。日本が輸出する必要はない。今後核廃棄物が問題になる。自転車で発電するなど市民の電力の運動が起きている。日本のデモに参加した。若者が出てこないと運動は成功しない。がんばって」。

 アジアの報告を終え、日本の運動団体が発言した。日印原子力協定反対キャンペーンの福永正明さんは「国際的な原子力マフィアがうごめている。世界中の原発を止める。輸出させない。次の世代に核の被害を受けさせないためにがんばろう」と訴えた。河合弘之さん(脱原発弁護団全国連絡会代表、弁護士)は「原発が稼働していないと輸出はできない。台湾は原発を止めた。『日本と原発』を自費で制作し、一一〇〇回の自主上映を行い、八万人が観ている。高浜原発3、4号機を止めた。稼働しているのは川内原発二基だけだ。四月二日には、差し止めの判決がある。原発なし自然エネルギーでやっていける」と発言した。宇野田陽子さん(ノーニュークス・アジア)が「原発には未来はない。原発や武器を売ってもうけるのは許せない。台湾へ日本企業が原発を二基輸出した。今回、アジアフォーラムとして富岡など福島被災地をアジアの人々に見てもらった。貴重な交流が持てた」と報告した。

アジアで反原発・反核の闘う仲間たちとフクシマの交流の実現は重要な機会だった。原発・核兵器のない世界の実現に向けて奮闘しよう。

(M)
 

報告:3.27「被曝労働問題の現状~フランス・ウクライナ・韓国・日本」( 主催:被ばく労働を考えるネットワーク)

配信用:被ばく労働分科会 3月27日、「核と被ばくをなくす世界社会フォーラム」(主催:実行委)の分科会6「被曝労働問題の現状~フランス・ウクライナ・韓国・日本」( 主催:被ばく労働を考えるネットワーク)が韓国YMCAスペースYで行われた。以下の5人は被曝労働の実態と問題点について報告した。

 フィリップ・ビヤールさん(フランス、原発下請労働者)―1985―2006年、仏電力公社の下請け労働者として保全作業に関わり、複数の原発で働く。

 「原発ロビー、仏政府によって制度化されている犯罪的組織と言える原発の中で働く見えない労働者の1人であり、同じような境遇の仲間たちは仏で3万人以上いる。原発ロビーによってまるで私たち自身が放射性物質の塊であるかのように扱われている。私は22年間、原発で働いてきた。2006年までの間に250ミリシーベルトの放射能を浴びてきた。ある同僚は、仕事を辞めるまで一シーベルトの放射線を浴びてきた人もいる」。

 「私は、CGTというナショナルセンターの組合員です。原発下請け労働者の組合の代表をしている。組合を立ち上げたのは、原発で働く労働者が病気となり、彼等の権利を訴えていくために作った。多くの労働者は亡くなったり、様々なガンや病気で苦しんでいる。仏電力が下請けに労働させる理由は、病気自体を下請けに出し、責任逃れが目的だ。さらに放射線にさらされるプロセスを見えなくさせ、健康診断を的確に受けさせていない。労働組合活動をさせないことも目的に入っている。原発労働者の給料を少なくすることも狙いだ。原発労働者を次ぎ次ぐと変えて、多くの放射線を浴びせている。今後も闘っていくために繋がりを強めていきたい」。

 ムィコラ・ヴォズニュークさん(ウクライナ、チェルノブイリ原発事故処理作業者)―チェルノブイリ原発事故(1986年4月26日)。原発から約1キロに仕事場(資材保管部門長)。関連作業で被曝。チェルノブイリ被災者認定(1992年)。

 「チェルノブイリのショックは、ある程度過ぎ去っている。事故の原因は、事故以来、統一の見解はないが、そもそも原発の構造自体に問題があった。事故時、運転員の対策が不適切であった。4号炉では実験のために安全装置のスイッチが切られていた。実験そのものが事故の原因の一つだ。事故で炉心が破壊され、大量の放射性物質が大気中に放出された」。

 「1986年から89年の間、事故処理作業費用は、100億ドル以上。間接費用が250億ドルと言われている。ウクライナは、事故後の問題を解決するために8億~9億ドルも支出しなければならなかった。10万人以上の人々が避難させられた。チェルノブイリ事故があったにもかかわらず福島原発事故が起きてしまった。人類
は原発を拒否しなければならない」。

 ヴァレンティン・ヘルマンチュクさん(チェルノブイリ原発事故処理作業者)―1985年より原発職員。チェルノブイリ原発事故当日、防衛隊に参加し被曝。キエフ放射能医療研究所から全ての臓器に問題があると言われた。高血圧で心臓に負担過重。

 「原発の運転は慎重でなければならない。原発事故の原因は色々存在している。スリーマイル島事故、チェルノブイリ事故、福島事故を見れば、明らかなように数万人の人々が心も含めて犠牲になった。今後の提案として、原子力発電の構造的欠陥、安全システムの不備について情報交換をすること、原発労働者の採用、訓練をよりよいものにする。末期的な状況でも方策がとれるような訓練が必要だ。人口が密集しているところの原発建設は廃止しなければならない」。

 「世界的な医療プログラムを被災者のために創設することが必要だ。予防的な措置もしなければならない。原発被災者のために訓練センターの設立も必要だ。放射線廃棄物の解決なくして新規に原発建設してはならない。国際的な情報交換を深めていくことは重要だ。だが国の主権の主張によって阻害されている。核兵器の輸出の可能性が存在し続けるかぎり、核を輸出してはならない。太陽光エネルギーにより関心を払うべきだ。核開発のために資金を使うのではなく太陽光エネルギーに使うべきだ。さらに労働者の労働条件改善、事故、病気対策は優先されなければならない」。

 ギム・ヅチョンさん(公共非正規職蔚珍支会水処理分会長&全国の原発水処理連合会長)―2002年8月~2014年10月/ハンウル原子力韓国の整数工業勤務、2014年10月から蔚珍原子力水産インダストリーハンウル推処理事業所。

 「2014年6月、韓国の4箇所〈ハンウル、ウォルソン、コリ、ヨングゥアン〉の原発で労働組合を結成し、私はハンウル原発で働き、全国水処理労働組合連盟の会長をしている。2016年で25基の原発が稼働している。電力生産の30%が原発電力だ。原則的には、国民の安全と核の安全管理のためにすべての従事者は直接雇用とすべきだ。しかし、整備や放射線官吏業務などは、協力業者(下請負)による間接雇用だ。協力業者は入札により、1年から3年単位で韓国水原子力と契約するので、労働者は本人の意志とは無関係で間接雇用の非正規労働者となってしまう。すでに約30%が間接雇用・非正規労働者、新たに稼働する原発では約40%が
非正規だ」。

 「組合は、韓国水力原子力を相手に、間接雇用・非正規労働者の正規・直接雇用などの問題で対政府闘争を開始した。2016年3月11日、世宗市の政府総合庁舎で集会をスタートさせ、核労働者の正当な権利を獲得するために努力している。雇用と賃金の格差は、原子力発電所の安全問題と直結している。世界原子力協会や米国原子力規制委員会などに間接雇用禁止について厳格に規制し、持続的に管理基準を策定していくことが必要だ」。

 池田実さん(元収束作業員〈東電福島第一原発〉、元除染作業員〈浪江町〉)―2014年2月~5月まで福島の帰還困難区域の浪江町で除染作業に従事。14年8月~15年4月末まで東電福島第一原発構内で廃炉に向けた事故収束作業に従事。

 「除染と第一原発で約1年3カ月働き、積算被ばく線量は7・25ミリシーベルトでした。法律では1年50ミリ、5年で100ミリシーベルトが上限と定められ、東電は年20ミリシーベルトを越えないように管理している。それから見れば十分低い値かもしれないが、厚生労働省が原発作業での白血病の労災基準としてあげている年五ミリシーベルトを越えている。昨年初めて福島第一原発で作業し白血病に罹病した労働者の労災が認定されたが、原発作業員の労災認定は狭き門だ」。

 「私のように一度離職したら、その後の保証は全くありません。もし罹病したとしても自費で受診、治療するしかなく、労災申請するには多くのリスクを伴います。劣悪な労働環境の下で保障もなく使い捨てられているのが福島原発作業の実態だ。今後、果てしなく続く廃炉収束作業、東電任せ、下請け任せの組織体制を改め、国が前面に出て、原発作業員の雇用、労働条件、福利厚生の改善、そして被ばく保障にあたるよう望む」。

 各報告者に対して若干の質疑応答が行われた。最後に論議の掘り下げは、翌28日の「被曝労働者の権利を求める 国際連帯シンポジウム」で行っていくことが提案された。(Y)

報告 : 原発のない未来へ!3・26全国大集会

IMG_0943 三月二六日、東京都・代々木公園で「つながろう福島! 守ろういのち!―福島原発事故から5年・チェルノブイリ事故から30年―原発のない未来へ!3・26全国大集会」が開かれ三万五〇〇〇人が集まった。主催はさようなら原発1000万人アクション/原発をなくす全国連絡会/首都圏反原発連合/反原発運動全国連絡会。協賛:脱原発福島県民会議/福島県平和フォーラム/福島原発告訴団/ふくしま復興共同センター/フクシマ原発労働者相談センター/双葉地方原発反対同盟、協力:戦争をさせない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会。第一ステージ(サッカー場)はメインステージ、第二ステージ(野外音楽堂)テーマ:つながろう福島、第三ステージ(ケヤキ並木)テーマ:基地も戦争もいらない。並木通りにはブースが設けられた。

 午後一二時一五分から、オープニングライブを新潟出身のロックバンドNAMBA69が行い、その後メイン集会が始まった。木内みどりさん(女優)が司会を行った。最初に、落合恵子さんのメッセージを紹介した。次にミサオレッドウルフさん(首都圏反原発連合)が「福島原発事故五年の節目に原発を止める、避難者の皆さんの問題を解決するために集まった」と主催者あいさつを行った。

 鎌田慧さん(ルポライター)は「原発輸出と兵器輸出は軍需産業と原発産業と同じ企業が担っていて一体化している。この闘いが日本を変えていくことになる」と訴えた。澤地久枝さん(作家)は、政治が福島原発事故における責任を負っていないことを批判し、戦争法が三月二九日から施行される事態にあり、血が流れる暗雲の下にいる、戦争法と廃止のために闘うと述べた。

 佐藤和良さん(福島原発告訴団)が厳しい原発避難者の実情と政治の無責任さを痛烈に批判した(別掲)。ジャンナ・フィロメンコさん(ベラルーシ)がチェルノブイリ原発事故被害者として証言し、フクシマとの連帯を訴えた(別掲)。

 再稼働現地から:伊方原発反対・中村嘉孝さん(原水禁愛媛県協議会事務局長)、村上達也さん(元東海村村長、脱原発首長会議)、もんじゅ反対・宮下正一さん(原発反対福井県民会議)がそれぞれ発言した。

 中村さん。「伊方原発3号機を今年七月に再稼働しようとしている。原発が建っている下に断層の中央構造線が走っている。瀬戸内海という内海に唯一面している原発だ。事故があれば大変な被害が起きるだろう。世論調査で県民の六五・五%が反対している。4・23in松山集会を計画している。参加してほしい」。

 村上さん。「東海第二原発は一一〇万キロワット。再稼働の審査を出しているが時間がかかっている。村議会では早くやれという決議をあげた。それに対して抗議声明を出した。三〇キロ圏内に一〇〇万人が住んでいる。事故が起きたら福島以上に大変なことになる。首都圏の運動こそが原発を止める発信地にならなけ
ればならない」。

 宮下さん。「三・九大津地裁は高浜原発3号機の稼働を止める仮処分決定を下し、4号機も止まっている。仮処分決定に対する異議審も山本裁判長が担当することになった。判決への批判が集中している。大津地裁への激励はがき行動を行っている、協力を。もんじゅはたくさんの事故を起こしているので、今のままの機構にはまかされないと文科省が言っている。もんじゅはプルトニウム一・五トンを燃料として使う。これは長崎原発の二〇〇倍に相当する。もんじゅを廃炉にするための訴訟が昨年末に起こされた」。

IMG_0952 電力自由化について:吉田明子さん(国際環境NGO「FoE Japan」)が「原発の電力は使わないということで、四月からの電力の自由化を利用しよう。ただし、値段が安いだけではだめで、石炭の火力発電は喘息、CO2排出などの問題を引き起こす。再生可能なエネルギーを使おう」と訴えた。福山真劫さん(戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会)は三・二九の戦争法の施行に反対し、「3・28昼国会行動、3・29夕方国会包囲行動、5・3、6・5に大集会、2000万署名の達成、参院選での野党共闘の実現」を訴えた。 

 高里鈴代(「基地・軍隊を許さない女たちの会」共同代表/「オール沖縄会議」共同代表)と山城博治さん(沖縄平和運動センター議長)が沖縄の基地反対運動とフクシマの反原発運動の連携を訴えた。

 高里さん。「二〇一四年七月一日、集団的自衛権行使を可能とする閣議決定をした。その時、同時に辺野古のボーリング調査を開始した。日米軍事同盟強化と原発再稼働はつながっている。キャンプ・シュワブ所属の米兵が女性への暴行事件を起こした。もう沈黙はしない。座り込みをしている。たくさんの人が辺野古に来てほしい」。

 山城さん。「人生の怒りと苦しみ、安倍を断じて許さない。怒りをあげよう。与那国島、宮古島などに自衛隊基地が作られ、全県が要塞化されようとしている。辺野古に基地が建設されれば戦争に走るだろう。参院選を負けるわけにはいかない。軍国主義政治の復活を許さない。絶望はない。大弾圧をはねかえして、辺野古の埋立て工事の中止を勝ち取った。腐った政治に終止符を」。山城さんはゲート前の座り込みの時、いつも歌われている「いまこそ立ち上がろう、奮い立とう」の歌を会場の仲間たちとともに大合唱した。

 全港湾、全日建連帯、全国一般全国協などが三月一二日の福島県民大集会の郡山からフクシマ連帯キャラバンを組織し、各自治体への要請、駅頭での署名などを行ったことを報告した。「原発のない未来へ」のプラカードを掲げるパフォーマンスを行い、渋谷・明治公園・新宿中央コースと三コースに分かれて、デモを行い、都民に脱原発・原発再稼働反対、被災者を救えと訴えた。

(M)
 

佐藤和良さん(福島原発告訴団)の発言から

 原発事故によって、一〇万人余の人がふるさとを奪われ、なりわいを奪われ、今も避難している。原発のない核のない未来のために共に手をつなごう。政府は年間被ばく線量二〇mSv以下の所の住民を帰還させ、オリンピックの前には事故などなかったことにしようとしている。汚染地に帰れと強制しようとしている。明日はわが身だ。誤った原発政策が被害を起こした。地震大国の日本、今はわずかの休息の時かもしれない。そんな危ない日本にこれ以上原発の再稼働を許してはいけない。

 原発関連死が直接死を超えている。自主避難者に来年には帰れと言われている。被ばくを避けて生活することはできないのか。耐え忍んできたがあきらめるわけにはいかない。二〇一七年三月の無償住宅の打ち切り、二〇一八年の賠償打ち切りをさせるな。住宅保障、賠償打ち切り反対の一〇〇万人署名が始まっている。協力してほしい。

 福島第二原発の廃炉を東電や政府は言っていない。原発再稼働を許さない。七月参院選で、脱原発が争点になっていない。力を合わせて立ち上がろう。(発言要旨、文責編集部)

ジャンナ・フィロメンコさんの報告から

 チェルノブイリ原発事故の被ばく者で、ベラルーシからやってきた。広島・長崎の原爆、被爆少女のサダコのことは知っていた。どこの国でも核兵器は使用されないようにと思っていた。私は二人の子どもがいる。一九八六年のチェルノブイリ原発事故で被害を受けた。ソ連政府は危険を知らせなかったので、おとなは仕事をし、子どもは外で遊んでいた。放射線量は高かった。一九八六年春以降、春が好きになれなかった。子どもたちは被ばくを理解できないので外で遊べないのに不満を持っていた。おとなは隠しているのを感じていた。

 その後、生存をかけて移住を求めて、デモや集会をして闘った。立ち上がった人々は医者、先生、労働者、子どもたちの母親だった。闘いの結果、五年後に移住できた。移住した後、政府は責任を放棄した。ミンスクで被害者の会をつくった。移住先ではゼロから生活を始めるしかなかった。都市では以前のような職はなかった。平和の核・原発が人生に大きな傷を残した。故郷を訪れる住む権利を奪われた。病気になるのではないかと不安を抱えている。バラバラに移住させられたためにコミュニティが壊された。

 福島の事故のことを知った。遠い国の日本の被害者の気持ちが分かる。住んでいた所を捨てる、健康の不安、新しい場所での困難。原発をやめ、他のエネルギーにすべきだ。核の被害者の声を聞き、権利を守れ。被災者のことを忘れてはいけない。

 ベラルーシへの支援に感謝する。他人の痛みを理解してくれる人々、平和を守る人々に感謝したい。(発言要旨、文責編集部)

報告:3.12原発のない福島を県民大集会に6000人

IMG_0905原発再稼働阻止・被害補償打ち切るな
風化させない事故責任追及を
全国から継続的支援の強化を




脱原発を全国全世界に発信

 三月一二日、福島県郡山市・開成山陸上競技場で「2016原発のない福島を!県民大集会」が同実行委主催で開催され、競技場観覧席をいっぱいにする六〇〇〇人が県内外から集まった。

 3・11福島原発事故から五年が経つ中で、原発事故は収束せず、長期避難が現在も続くなど問題はいっこうに解決していない。集会は福島原発事故被災者の救済、
原状回復を求め、国や東電の責任を追及し、脱原発を日本・世界に発信するものとなった。集会では次のことが訴えられた。

私たちは訴えます!

◦福島県では原子力発電は将来にわたり行わず、福島県を再生可能エネルギーの研究・開発及び自立的な実施拠点とすること。

◦放射能によって奪われた福島県の安全・安心を回復し、県民の健康、とりわけ子どもたちの健やかな成長を長期にわたって保障すること。

◦原発事故に伴う被害への賠償、及び被災者の生活再建支援を、国と東京電力の責任において完全に実施すること。

 ・ 代々木へキャラバン出発

 集会は3・11東日本大地震による犠牲者に対する黙とうから始められた。角田政志さん(実行委員長)が開会あいさつをした。

 「五年が経過したが困難を抱えて、その克服に努力している。福島で生き続ける。三つの確認をしている。現実を声にして発信する。除染しても放射能は動くので完全に除けない。健康不安を感じている。放射能廃棄物は学校・公園・家庭の敷地内に置いたままだ。中間貯蔵所・最終処分場について何も決まっていない。一〇万人が避難を余儀なくされている。すぐに帰還できない、風評被害も大きい。原発事故が根本原因だ。汚染水・廃炉問題も解決していない。そんな中で原発再稼働が全国で進んでいる。許せない。3・9大津地裁は高浜3号機、4号機の運転差し止めを認めた。福島県・市町村は県内原発の廃炉、福島第2原発の廃炉を要求している。国・東電は責任を認め、原発施策の見直しを。第2原発廃炉の署名運動を起こす。原発のない福島の実現を」。

 特別ゲストの鎌田慧さん(さようなら原発一千万人署名市民の会呼びかけ人)があいさつした。

 「もう原発はいやだという機運が全国を覆っている。大津地裁の稼働している原発を止めるという仮処分が出されたが初めのことだ。いかに無理な稼働だったのかを明らかにしている。鹿児島・川内原発は再稼働の前提として、免震重要棟を作るとしていたが稼働してしまったら作らないと言っている。違法な操業は停止すべきだ」。

 「これまでの運動は福島とともに歩むという力が足りなかった。『ひだんれん、刑事訴訟、被ばく者健康被害問題』など運動が広がっている。足尾鉱毒事件の時、鉱毒農民たちが東京に押し出した。われわれもキャラバンを組み、3・26代々木公園集会に向けて本日から押し出す。沖縄は県知事選で『沖縄の誇りある経済』を主張した。同じように『誇りある福島の創造』。時代の転機、どう未来を創っていくのか。原発は人類と共存できない」。

故郷の原状回復と「人間の尊厳」

 次に呼びかけ人、県民・県外からの訴えが行われた。

 呼びかけ人の武藤類子さん(ハイロアクション福島)が、二月二九日に東電社長(当時)ら三人が業務上過失致死傷で強制起訴された経緯を報告した後、次のように語った。

 「起訴の理由は三つ。一、原発事故で被害を被ることに注意をむけていたか。二、一五・七メートルの津波を予見していたか。三、防潮堤を作る計画を予定していたか。やろうとすればできたことだ。犯罪であり、理不尽なことだ。最近になって事故の事実が明らかになってきた。今後、隠された真実が明らかになるだろう。裁判は法廷の中ではない。裁判支援団を発足させた。多くの市民たちの力で支えていこう。たくさんの被害補償の裁判が起きている。昨年二一団体で、ひだんれんを結成した。被害者の切り捨ては許さない。原発社会に終止符を」。

 今野秀則さん(浪江町津島被害者原告団団長)。「私のふるさと浪江町津島地区は四五〇世帯、一四〇〇人が住んでいた。長い歴史と文化がありまとまっていた。しかし、原発事故で帰還困難地域になり離散した。人生を奪われ、今は漂流感に溢れている。町は劣化し荒廃している。猿・猪の大集団に出合った。このまま滅び去っていいのか。断じて許せない。国・東電の責任を追及する」。「夏までに指定区域を除染するというが地区の八割を占める山林はしないという。これでは戻れない。責任を問い、被害の回復を求めて二四四世帯、六六三人で原告団を結成した。ふるさとの原状回復、人間の尊厳の回復を求める」。

 あいばまなぶさん(大熊町住民)は「原発事故によって、妻と子たちは県外に避難し、生活がバラバラにされた。週末に数時間かけて子どもたちの所に帰る単身生活をしている。すべてを失ってしまった。原発再稼働を許せない。多くの人がおびえ、不安を抱えている。廃炉を願う。いつか大熊に戻り、自分の仕事をまっとうしたい」と話した。

 鈴木まなみさん(第一八代高校生平和大使)は八月にジュネーブの国連に行き、様々な団体と交流して、核兵器廃絶・平和を求める運動について深く考えるようになった経緯を語り、「福島では天気予報といっしょに放射線予報が出るが、原発情報が少なくなり、慣らされてきてしまっている。忘れてはいけない。現状を伝えていかなければならない。世界平和と核の廃絶を訴え、フクシマを発信していく」と訴えた。

 向原(むこはら)祥隆さん(ストップ川内原発!鹿児島県実行委員会)が「昨年川内原発1号機、2号機の再稼働が強行された。認めていないからガッカリしていない。近くには火山があり、噴火は予知できないと専門家も認めている。避難なんかできない。近隣地方自治体は反対決議を上げている。原発から出る温排水によって海藻は死に、魚は五分の一になっている。事故は必ず起き、そうすれば西日本は壊滅する」と警告し、フクシマとの連帯を訴えた。

 全体で「原発NO! 原発はイヤ! ふくしま」のプラカードを掲げアピールを行った。最後にアピール採択し、郡山市内をデモ行進した。

(M)

報告:3.2「ひだんれん」全国集会に800人

IMG_0857全国の原発事故被害者はつながろう
福島原発事故から5年
被害者を切り捨てるな! の叫び


私たちは絶対負けられない

 三月二日午後二時から、「福島原発事故から5年 被害者を切り捨てるな!全国集会」が原発事故被害者団体連絡会(ひだんれん)主催で開催され、日比谷野外音楽堂に福島を中心とした全国各地の告訴団が集まった。参加者は約八〇〇人。

 最初に司会者が午前中に緊急要求を提出し政府と交渉してきたことを報告した。そして長谷川健一さん(ひだれん共同代表、飯舘村)が「全国に避難して裁判を起こしている。横のつながりが弱かった。東電、国に立ち向かう。子ども被災者支援法は今まで通りで何の進展もない。これに負けてはいけない。力を合わせていこう」とあいさつした。次に、ひだれんの統一要求、緊急要請を読み上げた
(別掲)。

各地から怒りの訴えが続く

 続いて参加した団体が次々と報告した。

 宇野さん(京都訴訟団)。「個別立証に入っている。国にあざむかれ、苦しい日々を送っている。高浜4号炉が再稼働した。おとな・こどもに健康異変が起きている。五年はほんの序章だ。政府は避難者の数さえ把握していない。避難の権利が認められない。そんなことがあってはたまらない。被ばくの強要を許さない。第三期の署名を始める。三月九日に政府交渉を行う」。

 豊村さん、菅野さん(関西訴訟団)。「公判は第八回。告訴人は八七世帯、二四〇人。半数は子どもたち。自分たちの未来のために闘っている。命より大切なものがあるのか。安心して暮らしていくためにも声をあげよう。二度と帰れない。二〇〇年耕した田畑が原野に戻っている。国を断固追及していく」。

 キビタキの会(双葉郡葛尾村)の小島さん。「福島県の子ども一六六人が甲状腺がんにかかっていることが分かった。国は因果関係を認めようとしない。これからも病気は出るだろう。復興、復興の声だけだ。被害救済法を作れ」。

 賠償フォーラム山形・福島。「山形には三千余人が避難している。来年三月いっぱいで住宅支援が打ち切られる。やっと慣れたところだ。実態を調査し施策しろ」。

 鴨下さん(避難生活を守る会、いわき市)。「避難住宅の期限を撤回すべきだ。コミュニティの破壊だ。打ち切り対象一万八〇〇〇人に対して充分な補償をしろ」。

 くまもとさん(東京訴訟団)。「訴訟団、八九世帯、二八〇人。一五回裁判やっている。一一月に証拠調べ、本人尋問に入る。自主避難者の住宅の無償提供をやめ、延長しないと言っている。セシウム137は半減期が三〇年もあるのにだ」。

 武藤さん、佐藤さん(子ども脱被ばくの会)。「五月二六日に第五回。外で満足に遊ぶことができない。子どもは福島の生活が恐いと言っている。子どもたちを被ばくから守らなければならない」。

厚労省・東電に向けてデモ行進

 南相馬二〇mSv撤回訴訟団。「二〇一四年、二〇mSvに下がって規制が解除された。全国的には年一mSvに設定している。土壌汚染では四万ベクレルの所もある。どこでも高い所がある。五年後東京オリンピックがある。参加国を減らさないためだし、あるいは原発輸出のためだ。全世界の原発をすべてなくすべきだ」。

 村田さん(神奈川訴訟団)。「避難者三〇〇〇人いる。六一家族、一七四人の訴訟団。一三回終わり六合目だ。南相馬小高区、四月に解除。誰一人納得していない。家の周り除染が九割しか終わっていなし、畑・田んぼの除染始まったばかり。汚染物質を詰めたフレコンバッグがいたる所にあり、黒い山に沈んでいる。富士山より高い苦しみの山だ」。

 赤石沢さん(飯舘村民救済申立団)。「三〇〇〇人で申し立てた。村の存続が大事として情報が出されず、初期被ばく者がたくさん出た。山林の近くでは放射線が高く、再除染せざるをえなくなっている。土壌は高いままだ。被害者はがまんの避難生活をしている。限界を感じている。絶対に許してはならない」。

 武藤類子さん(福島原告団)。「告訴してから四年。当時の東電社長ら三人が強制起訴された。当たり前のことだ。われわれはつぐなえと言っている。ひだんれんは闘う被害者だ」。

 宮城訴訟団も参加していることが紹介された。小宮山泰子衆院議員(民主党)、玉城デニー衆院議員(生活の党と山本太郎と仲間たち)が参加した。

 集会宣言を読み上げ、「原発事故被害者の声を聞け!」「原発事故被害者を切り捨てるな!」のプラカードを掲げ、「謝れ」「償え」「補償せよ」とシュプレヒコールをあげ、厚労省・東電に向けてデモを行った。        
(M)
 
 
 ひだんれん統一要求
 
 基本要求


I、責任の明確化と謝罪


1.日本政府
 日本政府は、福島第一原発事故による原子力災害の法的・政治的責任を認め、被害者に謝罪をし、以下の要求について実行せよ

 (1)エネルギー政策を転換し、原子力発電から撤退すること

 (2)事故原因や事故対応の経緯、被害の調査を行い、原因の特定、責任の所在、被害の全容を究明し、速やかに公表すること

 (3)全ての被害者の詳細な健康調査、土壌を含む詳細な汚染調査を行い、速やかに公表すること

2.東京電力

 東京電力は、福島第一原発事故による原子力災害の法的・社会的責任を認め、被害者に対し明確に謝罪をし、以下の要求について実行すること。

 (1)情報開示を徹底し、刑事・民事訴訟等においても関係資料や情報を進んで提供すること

 (2)自死遺族らの訴訟等において求められた謝罪に応じること

 (3)損害賠償訴訟等においては原告の要求に従い、判決に対して被告側から控訴・上告は行わないこと

 (4)ADRにおいて、原子力損害賠償紛争解決センターの和解案等を拒否しないこと

Ⅱ.賠償

 日本政府及び東京電力は、連帯して、福島第一原発事故による原子力災害で発生した全ての被害及び今後発生する全ての被害について、被害者全員に、完全に賠償せよ。政府は、賠償が完了するまでの間に生じる被害及び完了後に生じた被害について、必要な立法を含む万全の措置を講じ、憲法11条・13条及び25条に定める全被害者の人格権、生存権を保障せよ

1.福島第一原発事故による原子力災害発生時に生じた被害への賠償

 (1)避難、退避、帰還、往来などによって生じた損害の全額を賠償すること

 (2)生活破壊による経済的負担の増加、医療費の発生・増加、営業損害、地域社会の破壊による損害などの全額を賠償すること

 (3)家屋、家財、土地、生産物などの被害に対し、事故発生前と同水準への回復を可能とする賠償をすること

2.福島第一原発事故による原子力災害発生後に生した被害への賠償

 (1)「生活破壊」「ふる言と破壊_等に関して生じた精神的苦痛に対して、全ての被害者に相当の慰謝料を支払うこと

 (2)事故発生後の不作為等によって拡大した被害及び精神的苦痛に対して、全ての被害者に相当の賠償及び慰謝料を支払うこと

 (3)情報隠匿・歪曲・意図的情報の流布などにより与えた精神的苦痛に対して、全ての被害者に相当の懲罰的慰謝料を支払うこと

3.今後発生する被害への賠償

 (1)今後発生する健康被害に対し万全の賠償を確約すること

 (2)今後発生する地域社会、地域産業の衰退・消滅に伴う被害に対する万全の賠償を確約すること

 (3)自然・生態系に生じた被害に対する万全の賠償を確約すること

Ⅲ.保障

1.被ばく防止
 (1)〈汚染調査〉政府は、詳細な空間線量及び土壌汚染濃度の測定を早急に実施し、結果を速やかに公表すること

 (2)〈原状回復〉政府は、前項調査に基づき、空間線量、土壌汚染濃度とも事故以前に復する措置を行うこと

 (3)〈被ばく回避〉前項原状回復がなされるまでの間、政府は、住民に避難、居住、帰還の選択の自由を保障し、いずれの場合も憲法25条に保障される生活を維持するに必要な支援を行うこと

 (4)〈子どもの転地保養〉特に子供の生活、教育環境における被ばく回避を徹底し、年間空間線量が1乱ジーベルトを下回ったことが科学的に立証されていない地域に住む18歳以下の子どもに対し、年間30日以上の転地保養を保障すること

2.健康調査・健康手帳

 (1)〈健康診断の拡充と疫学調査の実施〉少なくとも福島県内全域と「汚染状況重点調査地域」に指定されている全市町村を対象に、子どもの甲状腺に限らず、全ての年齢層のあらゆる疾患に対する健康診断と疫学調査を政府の責任で実施し、予防と治療体制を確立すること

 (2)〈健康手帳の交付〉少なくとも前項の住民(事故後の移動を含む)に対し、「健康手帳」を交付して事故後の健康状態を把握するとともに、一定線量以上の地域に居住して健康を阻害された住民については、少なくとも原爆被爆者と同等の援護を行うこと

3.事故収束作業の確実な促進と作業員の安全確保

 (1)現行の「廃炉行程表」を見直し、「確実な事故収束」を第一とする工程を示すこと

 (2)徹底した情報開示の下で、住民の安全を確保するとともに、政府が責任をもって作業員の労働環境と健康維持・管理にあたる体制を早急に確立すること

 (3)作業員に健康被害が生じた場合は、治療、生活維持のための万全な保障策を講じること
 
 緊急要求
 

 以上の基本要求を踏まえ、日本政府と福島県の政策提示によって生じている当面の問題について、以下の点を要求する

1.住宅無償提供に関して

 (1)福島県が2015年6月15日に発表した「避難指示区域外避難者に対する住宅無償提供2017年3月打ち切り」の方針を撤回し被害者への完全賠償が完了するか、または新たな法的保障措置が発効するまで従来通り無償提供を継続するよう、福島県に働きかけること

 (2)仮設住宅からみなし仮設住宅への転居、生活条件の変化に応じた転居など、住み替えを柔軟に認めること

 (3)放射能汚染地域からの新たな避難者への無償提供を再開すること

2.避難指示区域の解除・賠償打ち切りに関して

 (1)政府が2015年6月12日に閣議決定した「福島復美加道化指針・改訂版」で示した居住制限区域と避難指示解除準備区域の「2017年3月までの避難指示解除及び1年後の賠償打ち切り」の方針を撤回すること

 (2)年間追加被ばく線量が1 mSVを下回ったことが科学的に実証され、原発サイトにおける事故再発の危険性が完全に除去されるまでは現行の避難指示を維持レ帰還を強要しないこと

3.「原発事故子ども・被災者支援法」(支援法)に関して

 (1)政府が2015年8月25日に閣議決定した「支援法・基本方針改定」を撤回すること

 (2)支援法に定める避難・帰還・居住の選択の自由を認め、「被ばくを避けて生きる権利」を保障する施策を早急に確立すること

【フランスCOP21】反資本主義新党声明-非常事態宣言反対 デモの権利を!




非常事態宣言反対 デモの権利を!

NPA(反資本主義新党)



 フランス政府が布告した非常事態宣言によって、COP21の開始にあたってクライメート・ジャスティス(気候正義)を求める11月29日のデモは禁止された。一部の組織はデモ呼びかけを維持し、レプブリュク広場からナシオン広場に至る街路でヒューマンチェーンを登場させた。このデモには警察発表で五〇〇〇人、主催者発表で一万人が参加した。

 デモ禁止に抗議するデモの呼びかけもあった。警察はこのデモに対して、はるかに厳しい弾圧を行った。以下の声明は11月29日にNPA(反資本主義新党)が発したものである。



COP21に反対するすべてのデモ参加者をただちに釈放せよ! 警察国家反対!



 五〇〇〇人が参加した公正を求めるデモは、警察によって暴力的弾圧を受けた。催涙ガスや警棒を使って何十人もの人びとを暴力的に逮捕した政府は、COP21に反対するデモを阻止するためあらゆる手段を取ることに何のためらいも感じなかった。政府は、11月13日の犠牲者たちの追悼に際しては、スポーツイベント、コンサートなどの開催を許容したが、デモは弾圧するのだ。政府はデモ参加者を守ることについては関心をもたず、その政策を実施することにだけ関心があるのだ。

 EDF(以前の国営電力会社)、BNPパリバ(大手銀行の一つ)、GDFスエズ(以前の国営ガス会社)はいずれもCOP21のスポンサーであり、世界的な最大の汚染排出企業である。全世界の独裁者たちがファビウス(外相)とオランドから名誉ある歓迎を受けているが、よりよい世界のために抗議しようという人びとは弾圧されている。11月13日の攻撃は世界の腐朽をあからさまに示した。気候ではなく、システムを変えよう! デモ参加者ではなく、汚染をまき散らす者たちを止めよう!

 現在、パリのレプブリュク(共和国)広場では、COP21に反対する数百人のデモ参加者が包囲されており、警察による大量逮捕が行われている。その中には、NPAスポークスパースンのクリスティーヌ・プパンとオリビエ・ブザンスノー、そしてNPA、オルタナティブ・リベルテール、アンサンブルの数十人の同志たちが含まれている。こうした逮捕は、国家緊急事態から発する特別措置が、ISISのテロリズムに対してではなく、最も基本的なデモの権利を行使する人びとに対して効果を発揮していることの証拠である。

 明日パリのCOP21会議で国家元首たちが会合を持つが、かれらにこの地球と人類の運命を決定させることを望まないすべての人びとは、弾圧されている。昨日、一昨日と環境活動家をターゲットにした自宅監禁と家宅捜索が行われたが、今日、彼らはデモ中に逮捕された。ノーモア警察国家! パリで逮捕されたデモ参加者を釈放せよ。



 NPA 11月29日午後6時 パリ

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