_20191101_183432(画像は撤退する米軍にジャガイモを投げて抗議するロジャヴァ・クルド民衆 10月21日)

エルドアンの延命めざす戦争はわれわれにとって貧困と死だ

ソシアリスト・デモクラシ・イジン・イエニヨル

 再びエルドアンは戦争カードを切る決定に出た。

 大統領宮殿の体制は、この国と地域の全住民を惨害に引きずり込むことを再び選択している。彼らにとっては、自身を打ち固めるために、弱体化のあらゆる兆候に対して、あるいはいかなる敗北に対しても、武器を取る以外の代わりになるものが何もないのだ。

 この体制は、ISISがトルコの国境に拠点を据えたときに、またジハーディストが都市の中心部に入り込み、われわれのあちこちの広場で彼らの爆弾で命を奪ったとき、対応をとることができなかった。彼らの支配の考え方がそのすべてに扉を開けたのだ。

 この体制は、彼らの虐殺に対決して彼らの命と共に最も基本的な人間的価値を守ったクルド民衆の最小限度の達成成果にさえも、耐えることができない。体制は、現在の経済的危機、貧困、失業という環境の下で、想像上の脅威を取り去るための動員を宣言し、労働者の何千という子どもたちを、彼らが死へと歩むことになる前線に送ることを躊躇しない。

 大統領宮殿のシリアをめぐる冒険は、国境の安全を提供しようとしているとの主張の下にクルドの人々に対する敵意を強めている。そして、難民は彼らが「立ち退かされた」地域に再定住することになるだろう、との主張を含む信じ難い議論をもって公衆からの支持を追い求めている。しかしその冒険はただ、またもっぱら、この地域の民衆に悲惨をもたらす可能性しかもっていない。

 ホワイトハウスに居座っている混乱に満ちた者からは誰もいかなる良いことも期待できない、ということは理解されているように見えるものの、一方またはっきりしていることは、この地域の他の演者たちの、特にクレムリンとダマスカスの姿勢は、平和の確立に向かうものにはならないだろう、ということだ。シリア軍の先頃の介入もまた、自治と民主的な進展というロジャヴァの経験には有害な作用を及ぼすことが、最もありそうなことになるだろう。

 EUについて言えば、それ自身シニシズムと無責任によって印象深い。特にEUはその無責任を難民たちに対して、トルコとの卑劣な協定を通して示してきたのだ。そしてその協定をエルドアンは今廃止すると脅している。

 他方で、起きたことが「国家の生き延び」にではなく、エルドアンと彼の仲間たちの延命に関わっているということが明白な中で、まさにその国家への脅威と言われることが習わしであった者たちが今日、戦争への呼びかけを支持しつつある。これは、当然部分的ではなく短期的でもないと思われてきた野党がまったく脆弱であり、共有する価値を保持することからはかけ離れている、ということを示している。

この体制は再度、その卑劣な戦争カードをもって、自身の背後に野党を確保することに成功した。大統領宮殿の基礎が腐食を続けている中で、軍国主義的―排外主義的空気を溶かし、パンと平和を求める闘いを引き起こす任務は、再び社会主義者、労働者、さらに民主主義諸勢力の肩に載せられている。その第一歩は、われわれすべての力、信念、そして誠実さを込めてわれわれのスローガンを叫ぶことだ。

戦争ノー!
今こそ平和を!

2019年10月15日。

▼(「インターナショナルビューポイント」二〇一九年一〇月号)