国会前


安倍政権打倒へ!共同の闘いを 
今こそ沖縄の闘いに呼応しよう

「天皇代替わり」を利用

 五月一九日、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」と「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」は、衆議院第二議員会館前で「安倍9条改憲NO!憲法審査会に自民党改憲案を『提示』させるな!5・19国会議員会館前行動」を行い、一九〇〇人が参加した。

 安倍晋三首相は、五月三日の憲法改悪をめざす日本会議系で作る「公開憲法フォーラム」においてビデオメッセージで「2020年を新しい憲法が施行される年にしたい。違憲論争に終止符を打つ。私は先頭に立って責任をしっかりと果たしていく」などと宣言した。さらに安倍は、自民党本部会合(一六日)で「憲法審査会で議論するのは国会議員の仕事だ。しっかり参院選で問いたい」と打ち出した。

 下村博文憲法改正推進本部長はこの安倍発言をバネにして、さらに天皇「代替わり」賛美状況を利用しながら「党内で改憲論議の是非について国民に信を問うべきという声が増えている」という言い方で圧力をかけている。自民党内では野党が選挙準備が整えられない状況の前に「衆参ダブル選挙」に打って出て改憲議席数を増大させることが可能だなどと解散ムードを煽っている。

 公明党山口那津男代表(五月二日)は、「加憲」の立場から「新しい価値観が形成されるのであれば、新しい規定を加える形で憲法改正を行うやり方を公明党は訴えてきた」と発言。改憲「慎重」の党内事情に配慮しながらも政権の利権防衛優先などから自民党に擦り寄っていくことは、すでに過去の悪法に加担してきた手法をみれば明らかだ。

 連動して衆院憲法審査会の新藤義孝筆頭理事(自民党)、自民党議員らは、なにがなんでもカネで大量の改憲CMを流すことができる国民投票法改定の審議と議決の強行に向けて策動を強めている。とりあえず野党の審議参加へ取り込もうとして憲法審にCM規制を否定する日本民間放送連盟(民放連)関係者の参考人招致(四月二五日)を行った。また、五月二三日の憲法審でCM規制を取り除いた国民投票法改定案(期日前投票時間、商業施設への共通投票所設置)の採決に踏み込もうとしている。主催者は、このような改憲策動を許さず、安倍政権打倒に向けて国会行動を呼びかけた。

 集会は、参加者全体で憲法審をめぐる緊迫した状況を確認し、国会に向けた「戦争を煽る議員はやめろ!九条守れ、改憲反対!改憲発議をみんなで止めよう!憲法審査会を開かせないぞ!安倍政権の暴走止めよう!」などのシュプレヒコールで始まった。

改憲発議を止めよう

 集会に駆けつけた福島みずほ参議院議員(社民党副党首)、初鹿明博衆院議員(立憲民主党)、田村智子参議院議員(共産党)は、「戦争」発言の丸山穂高衆院議員批判、安倍首相の予算委員会に対する不誠実な対応、米国とイランの軍事的緊張状況、沖縄辺野古新基地反対、野党共闘の推進などをアピール。

 主催者あいさつが福山真劫さん(総がかり行動)から行われ、①憲法審査会審議と憲法改正手続き法案反対②沖縄辺野古新基地反対と普天間基地撤去、5・25沖縄国会包囲へ③朝鮮半島の平和と連帯、6・7~8の日韓・日朝連帯集会へ④野党と連携した国会包囲⑤参議院選挙の取り組み推進、「衆参ダブル選挙」対応の準備、野党と市民共闘態勢の強化について提起した。

沖縄とつながろう!

 集会はリレートークへ。毛利孝雄さん(辺野古土砂搬出反対全国協議会首都圏グループ)は、「沖縄県は、辺野古新基地建設にこだわるならば一三年かかり、試算として事業費は二兆五〇〇〇億円かかることを明らかにした。政府は、工期も事業費も明らかにしていない。税金の無駄づかいを許さない。政府は大浦湾の軟弱地盤の改良に対して環境・生態系を破壊する海底の海砂採取、砂に打ち込む杭の材料に金属の精製過程でできる『スラグ』の使用を検討していることがわかった。こんなことは許せない」と糾弾した。

 林美子さん(メディアで働く女性ネットワーク)は、「国会ではセクハラ法改正法案の審議を行っている。多くの女性たちはセクハラを禁止にしてくれと要求してきたが、法案は禁止を明記せず、『あってはならない』という不十分な内容だ。日本は国連女性差別撤廃条約選択議定書の批准もしていないから、被害者が個人で国連に通報もできない」と抗議した。
 
 大江京子弁護士(改憲問題対策法律家六団体連絡会事務局長)は、憲法審査会の状況について報告し、「公選法をめぐる改憲手続き法について与党は採決したいと言っている。協力してくれればCM規制について論議してもいいなどと取引を行ってきた。野党は拒否している。そもそも国民投票法改定法は、CM規制を前提にして作られた。メディアは、このことを強調せず、審議をしない野党などと言っている。論議は予算委員会でやればいいのだが、安倍首相は逃げまわっている。なんとしてでも安倍政権の暴走を止めよう」と訴えた。
 
 最後に小田川義和さん(憲法共同センター)から行動提起が行われ、「野党と市民の共闘を進め、参議院選挙と『衆参同時選挙』の準備を取り組もう。安倍政権は、天皇の政治利用と自衛隊明記の改憲で正面突破しようとしている。改憲手続き法案を阻止しよう」と強調した。再び、国会に向けてシュプレヒコールを行った。

(Y)