IMG_2864 五月三日午前一一時から、有明防災公園(東京臨海広域防災公園)で「平和といのちと人権を!5・3憲法集会 ―許すな!安倍改憲発議―」が平和といのちと人権を!5・3憲法集会実行委員会の主催で開かれ、晴天に恵まれる中、昨年の六万人を上回る六万五千人が集まった。

 一一時からはサブステージで、政治的課題のトークイベントやライブステージなどが行われ、出店も多く出された。正午からオープニングコンサート。☆獄友イノセンスバンド(谷川賢作さん・小室等さん・こむろゆいさん・河野俊二さん)、☆子供団(うじきつよしさん・内田勘太郎さん)。

 午後一時からメイン集会が始まった。司会は神田香織さん(講談師)。最初に高田健さん(集会実行委)が「安倍首相は二〇一七年五月三日に、九条改憲を発表し二〇二〇年に施行すると表明した。しかし、与党改憲案を提示することもできていない。しかし今後、改憲の動きを速めようとしている。改憲発議を阻止し、参院選勝利しよう」と主催者あいさつをした。

 次に、メインスピーチが行われた。湯川れい子さん(音楽評論・作詞家)は「私は八三歳で戦争を体験している。九条を守るために残りの時間をかけたい。人間を殺すことを恥じなければならない」。と話した。元山仁士郎さん(「辺野古」県民投票の会)は辺野古新基地建設の是非を問う県民投票が圧倒的多数で基地建設を拒否する結果であったことを報告し、「政府がその結果を無視して、基地建設を進めている」ことを批判した。

 高山佳奈子さん(京都大教授)は「二〇一七年の参院選で自民党は二六〇〇万票を獲得したが、投票しなかった有権者は四九一四万人。この人たちが政権を支えている。民主主義を否定し、独裁制を支持し、奴隷として生きている。自民党の改憲案は一章の天皇制、二章の自衛隊が並ぶことになる。これを許してはならない」と話した。永田浩三さん(ジャーナリスト、武蔵大教授)は元NHKプロデューサーで、二〇〇一年日本軍慰安婦問題の番組を作った。その時、安倍によって番組を変えさせられたことを紹介し、さらに東京新聞の望月記者への官邸の圧力・規制を批判し、言論の自由の重要性を訴え「リセットすべきは今の政権だ」と訴えた。

 次に政党あいさつが行われた。枝野幸男さん(立憲民主党)、「表現の自由が後退させられ、最低限の生活者が増えている。しっかりと野党が連携してアベを倒していく」。玉木雄一郎さん(国民・民主党)、「九条に自衛隊を明記することは自衛権の範囲を無制限に広げるものだ。日米地位協定の改定こそ真っ先に取り組め」。志位和夫さん(共産党)、「九条に自衛隊を書き込めば、九条二項の制限が及ばなくなる。自衛隊の行動を法律で定めるとすれば、現憲法が制限している海外派兵、集団的自衛権の行使、徴兵制などがはずれ、無制限に行動できることになる」。

 又市征治さん(社民党)、「安倍政権は秋の臨時国会、来年の通常国会で、憲法改正を発議する可能性がある。自衛隊の明記は軍事組織を内閣と同じにするものだ。小異を捨て大同につけ」。伊波洋一さん(沖縄の風)、「南西諸島への自衛隊配備、辺野古新基地建設を阻止しよう」。社会保障を立て直す国民会議(衆議院会派)と玉城デ二―沖縄県知事の連帯メッセージが紹介された。

 広渡清吾さん(東京大名誉教授)が「足し算だけではダメだ。もっと大きくならなければならない。市民と政党でアベを打倒しよう」と市民連合からの訴えを行った。次に、リレートーク。東京朝鮮中高級学校合唱団が「二〇一〇年から高校無償化から排除され学ぶ権利を奪われている。昨年不当判決を受けた。尊厳を守る闘いは負けない、勝利する」と訴え、アリラン・赤とんぼの歌を合唱し、朝鮮と日本のかけはしになるという思いを伝えた。会場から暖かい拍手で連帯が表された。

 本田由紀さん(東京大学教授)は貧国格差の問題が戦後の歴史の中で、どのようになってきたのか、を明らかにした。「ミーツーやヘイトスピーチへのカウンターデモが起きている。新しい社会の循環をつくり出していくしかない。憎悪と侮蔑の社会から信頼の社会を築こう」と語った。

 武藤類子さん(福島原発原告団団長)は「東電の責任を問う刑事裁判が三月一二日に結審し、九月一九日に判決がある。巨大津波の可能性があることについて、二〇〇二年から指摘し、その対策の検討も始められたにもかかわらず、東電幹部はそれを拒否して、原発大事故を起こした。裁判で、東電の経営者の三人は責任は現場にあると責任逃れをしている。責任を取らせる」と語った。そして、区域外避難者が借りて住んでいた公務員住宅を三月末まで退去せよ、退去しない場合家賃の二倍を払えとする福島県のやり方を痛烈に批判した。「原発被害がなかったようにする二〇二〇年オリンピックはいらない」と訴えた。

 鳥居一平さん(移住者と連帯する全国ネットワーク代表理事)は「移民問題は社会の弱点を表現している。除染労働、妊娠した女性は強制帰国、時給三〇〇円、これが奴隷の実態だ。国民から排除されてしまう人がいる。この現実に耳を傾ける政治を。労働に対して対等報酬が担保される社会を。多民族多文化の共生社会を。これは私たちの問題だ。六月一~二日に全国フォーラム(日本教育会館)を開くので参加してほしい」と訴えた。

 植田あゆみさんのコンサート。うた声合唱団も加わり、「翼をください」の大合唱。最後に、福山真劫さん(集会実行委)が「①憲法審査会に発議をさせない国会行動②辺野古新基地建設阻止5・25午後二時から国会包囲行動③朝鮮半島と日本に非核・平和の確立を!市民連帯行動6・7日比谷野音集会④参院選の勝利」の行動提起を行った。その後、豊洲、台場コースに向けてパレードへ出発した。

憲法改悪を絶対阻止しよう。

(M)