IMG_20180526_1636435月26日、永田町首相官邸前で自衛隊新基地建設が進行する宮古島・奄美大島、次の大規模自衛隊基地建設が狙われる石垣島への連帯行動として、通算13回目の「琉球弧自衛隊配備反対アクション」が行われた。参加者85人。

この日の行動は、辺野古米軍進基地建設に反対する国会包囲行動があり、自衛隊配備反対アクションのメンバーは包囲行動参加者に「自衛隊新基地にも反対を」とチラシ等で訴え、午後4時からの首相官邸前の行動に入った。


全体でシュプレヒコールを上げた後、主催の栗原学さんからアピール。

「現在、朝鮮半島の融和が現実味を帯びた情勢には一定が、それをもたらしたのは北朝鮮の核武装による恫喝ではなくて、韓国民衆の闘いとその民衆運動が生み出したと言える大統領の存在ゆえだ。私たちは韓国民衆の闘いを見習わなければならないし、南西諸島における自衛隊配備反対は東アジアの平和のための活動として重要な意味がある。安倍政権は朝鮮半島和平の動きを陰に日に妨害しているように見える。脅威を煽らなければ軍拡を正当化できないからだ。そして、南西諸島の島々にPAC3などの役に立たない武器をごみ置き場のように置こうとしている。南西諸島はいわば日本の軍拡の捨石だ」

「現在、大河ドラマ『西郷どん』は西郷隆盛が島流しにされた奄美大島を舞台にしている。薩摩藩による島の人々への圧政と搾取をきちんと描いている。薩摩藩は奄美大島や琉球への搾取で大藩となって維新の原動力になった。言わば、日本のアジア侵略戦争は南西諸島への搾取と圧政から開始されたということだ。かつて、奄美大島に軍司令部が置かれた瀬戸内町に再び大規模基地を作るということは、日本帝国主義にとってアジアを見据えた地理的戦略価値の視線が戦前と変わっていないということではないか。自衛隊オスプレイを佐賀に、新設された水陸機動団を長崎に配置するのも朝鮮半島・中国大陸を見据えてのものだろう。自衛隊新基地反対は、日本の侵略国家化反対の闘いだ」とアピールした。

宮古島出身の下地さんから、宮古島での基地建設の様子を写した写真図を示しながらのアピール。

「このように、残念ながら千代田地区では大規模に基地建設工事が進行している。この現実を前に野原地区住民は基地建設反対の決議を撤回してしまった。それを責めることは誰にもできないと思う。また、景勝地の東平安名岬にほど近い保良地区でも弾薬庫および海保の射撃訓練場建設の具体化が進行している。住民生活を破壊しながら日本が作る日本のための基地建設に、日本本土で反対を強めてほしい」と訴えた。

最近、宮古島や石垣島を訪問した仲間や、練馬で米軍・自衛隊基地に反対する運動で進めてきた仲間などからもアピールがあり、「米軍新基地も自衛隊新基地にも反対していこう」と全体で確認して、最後にシュプレヒコールで行動を締めくくった。


(F)