IMG_2320護岸建設を直ちに中止せよ

 三月五日午後六時半から、辺野古への基地建設を許さない実行委員会が月例の防衛省への申し入れ行動を行った。あいにくの雨が降り続く中ではあったが、沖縄現地のすさまじい闘いと連帯する強い絆で結ばれた行動であった。

 最初に防衛省にシュプレヒコールを行い、最近、辺野古に行った仲間が行動の報告をした。

 「二月半ば、二週間行って、もっぱらカヌー隊で活動した。K1、K2護岸は完成し、いまK3、K4護岸を作っている。辺野古側の浅い所に出来ている。六月からそこに土砂を落とすだろう」。

 「一日一〇メートルぐらい護岸が延びている。カヌーでオイルフェンスをくぐり、中に入り工事を止めようと行動している。排除されても一日五~六回入っている。ゲート前では、昼に島ぐるみ会議が行動している。朝・夕は人が少ないのでダンプが二〇〇~三〇〇台入ってくる。海からも運搬船で土砂を運んでいる。現地は人を必要としている。工事が始まってから一年目の四月二五日、カヌー一〇〇艇で工事中止を求める行動を行う。参加しよう」。

 次に花輪伸一さん(環境NGO)が「六月土砂投入が予定される場所は浅い所で、土砂が投入されれば、海草の藻場やサンゴが死んでしまう。大規模な環境破壊が行われる。大浦湾側は何の発表もないが活断層がある。活断層が動けば構造物は壊れてしまう。設計変更が必要で知事に変更申請しなければならない。翁長知事は不許可にするので次の知事選が攻防になる。翁長知事を支え豊かな自然環境を守ろう」と話した。

 練馬の池田五律さんは「二月二二日にオスプレイが練馬上空を飛んだ。宮城県の王城寺原演習場で日米共同訓練を行い、厚木に帰る途中だったのだろう。普天間を拠点とし、岩国、厚木をハブとしてオスプレイは動いている。三月一六日、「与那国は今」という集会を行う。これは三月末に天皇が沖縄・与那国島に行くことについて考えるためだ。与那国島に二年前に自衛隊基地が作られた。天皇の訪沖は今までの「慰霊から慰問へ」と質的に変わっていく動きだ」と提起した。

 沖縄から大城悟さん(沖縄平和運動センター事務局長)が電話でアピールした。


 「名護市民は今でも六割が基地に反対している。必ず辺野古で支持を拡大させ
ながら、基地建設を止める。防衛局は活断層問題の情報開示を拒んでいる。これからも公開を求める」。

 「資材搬入を止める行動は厳しい。しかしあきらめない。護岸工事は始まったばかりで、運動を委縮・後退させるねらいがある。完成する状況にない。沖縄本島へ自衛隊ミサイル部隊を配備すると報道された。石垣・宮古・八重山など先島・離島への自衛隊配備計画が進んでいる。安倍政権は戦争への道を突き進んでいるが決して負けてはならない。共にがんばろう」。

 横田基地との闘いを行っている古荘さん(上映実行委・横田実)が三月三一日「辺野古ゲート前の人々」上映会(八王子・北野市民センター)を紹介した。

 最後に、大仲尊さん(沖縄一坪反戦地主会・関東ブロック)が三月四日、石垣市長選が告示され、自衛隊ミサイル基地建設問題が最大の争点になっていること、オール沖縄の候補を勝たせ、安倍政権の軍事基地強化をしようと訴え、今後の行動提起を行った。3・13沖縄県の埋め立て裁判那覇地裁判決、3・14山城さんらの一審判決、3・14午後6時半、首相官邸前行動、3・24午後2時から新宿駅東口アルタ前、3時デモ。午後6時半、天皇訪沖・与那国島訪問を問う集会、4・25辺野古沖、カヌー海のパレード。今回、ジュゴン保護キャンペーンセンターが申し入れを行った。

(M)