IMG_2281「働き方改革」法案撤回へ
8時間労働で生活できる賃金を

野放し超長時間労働をなくそう

裁量労働許すな過労死なくせ

いのちを守る闘いで安倍政権を倒そう



二月二六日正午から、衆院第二議員会館前で、全労協・全労連などでつくる雇用共同アクションが「働き方改革」一括法の国会提出阻止のために、緊急の国会前行動を行った。労働組合など一五〇人が参加した。

最初に、金澤壽全労協議長が「裁量労働制の議論の中で提出されたデータに不正や不備があった。働き方改革は三年前から財界の要請に基づいて議論されてきた。労働時間が自由と言っても、われわれが決められない。過労死促進法だ。長時間労働の是正と言っているが、長時間労働の実態を調査すれば、その弊害が明らかになる。八時間労働で、生活できる賃金をよこせ。労働と生活を守るために闘う」と訴えた。

次に、山添拓さん(参議院議員、共産党)が発言。「企業のための働き方改革で
改悪だ。裁量型労働によって、労働時間が短くなるというのはデタラメだ。加藤厚労相はデータ資料がなくなったと答弁したが、厚労省の地下倉庫に段ボール箱三二個を保管していた。本当に正しいデータなのか再調査をやっている。原票と突き合わせなければならないので三カ月ぐらいかかる。過労死家族は人の命を危険にさらす法案に反対すると国会で陳述した。長時間労働を合法化する法案を許してはならない」。

全労連の伊藤圭一さんが「厚労省は裁量労働制の方が長時間労働になっているという調査結果を得ていたのに圧力に屈してねつ造したデータを出してきた。普通の感覚でありえない。不払い・長時間労働の実態を調べようとしない。法案を撤回し、一からやり直せ」と発言した。

今回のデータがねつ造であることを調べ、提起した上西充子さん(法政大教授)は語った。「いろんな問題が全部見えてきた。データが歪められて野党をだまして説得しようとした。世論調査では裁量労働制に五六%反対、一七%賛成だ。法案の中身と政策決定のプロセスのへんな動きを知らせよう」。

諸悪の根源は官邸にある!

ネットワークユニオンの寺尾さんの音頭で痛烈に、裁量労働制の導入を批判した。
新村響子さん(日本労働弁護団)は「月に九〇時間残業しているのに、『みなし労働時間』は八時間とされ、残業代が出ない。これを労基署は指導しない。問題は裁量労働制を増やそうとしていることだ」と批判した。

森田進さん(日本医労連)は「医師は三六協定から外され、二〇〇~三〇〇時間の長時間労働をさせられている人もいる。医師や看護師の働き方改革を検討している。それは医師の仕事を看護師に、看護師の仕事を介護職に移せばよいというもので、医療や看護の安全が守れない。残業上限一〇〇時間ぎりぎりを先取りしている病院がいくつもある」と批判した。

福島みずほさん(参議院議員、社民党)は「NHKの記者・佐戸未和さんが過労
死した。裁量労働なので自己責任だと言われた。しかし、自分の裁量で帰れない。働かせ放題を許さない。諸悪の根源は官邸だ。口を出すな、閣議決定するな」とアピールした。

最後に、国会に向かって、一括法案の撤回を求めて緊急行動を終えた。なお三月一日、安倍首相は裁量労働制拡大を切り離すことを表明せざるを得なくなったが、高度プロフェッショナル制度の導入はあきらめていない。裁量労働制拡大問題は労政審からやり直しになった。経団連など経営三団体はそろって、裁量労働制拡大を求める談話を発表し、改悪を安倍政権に求めている。「働き方改革」一括法案そのものを撤回させる運動を強めよう。 

(M)