20170609kokkai


報告:6.8森友学園疑惑、加計学園疑惑の徹底追及!『共謀罪』の絶対廃案!

安倍改憲ストップ!安倍政権今すぐ退陣を求める木曜行動

 

 68日、「森友学園疑惑、加計学園疑惑の徹底追及!『共謀罪』の絶対廃案!安倍改憲ストップ!安倍政権今すぐ退陣を求める木曜行動」(共催:共謀罪NO!実行委員会/戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会)が国会議員会館前で行われ、800人が参加した。

 

 自民、公明、維新の会は、523日、民衆監視と対テロ治安弾圧体制強化に向けた共謀罪を新設する組織犯罪処罰法改正案を衆院本会議で強行採決した。法案は、29日から参議院審議入りしたが、法務委員会では衆議院審議と同様に金田勝年法相の答弁不能に代わって林真琴法務省刑事局長が常時出席し答弁させる議決を与党・維新の賛成で強行決定した。

 この居直り姿勢は、審議の中でも繰り返し現れ、法案のテロリズム、犯罪組織、準備行為などの具体的な定義、実際の運用における矛盾、整合性がない欠陥について野党が批判するが、金田、林はまともに答えず、論点ずらしを行い、強行採決に向けた「30時間審議」に向けて時間稼ぎをしているにすぎない。

 

 野党は、委員会で徹底審議を求めつつ、強引な審議運営に抗議して秋野公造法務委員長(公明)の解任決議を提出(67日、本会議否決)したり、国会攻防は激しくなりつつある。政府・与党は、18日までの会期内に成立させることにしていたが、延長して強行採決を目論んでいる。

 

 共謀罪法案に対しては、国連のプライバシー権に関する特別報告者ジョセフ・ケナタッチさんの批判、ジェニファー・クレメント国際ペン会長の反対声明、共謀罪反対NGО・市民団体声明(国内外14カ国142団体)など国際的な批判も広がっている。政府は、「ケナタッチ特別報告者は個人の資格であり、一方的だ」と言い返すことしかできない。共謀罪法案は国際組織犯罪防止条約批准のために必要だなどと主張し、他方で国連人権理事会を批判するというダブルスタンダードを繰り広げる始末だ。

 

 さらに森友学園問題、加計学園問題においても新たな疑惑が次々と発覚しているにもかかわらず、与党は、安倍昭恵の証人喚問拒否、前川喜平前文科省事務次官、官僚らの告発封殺を繰り返し、なんとか逃げ切ろうと必死だ。安倍政権と与党は、社会的批判の高まりに追い込まれている。共謀罪廃案、森友学園問題、加計学園問題徹底追及の闘いの重大な局面下、抗議行動が取り組まれた。

 

 小川敏夫参議院議員(民進党)参議院法務委員会の審議状況を報告し、「法務委員会は、審議になっていない。質問に答えない。刑事局長は、質問をはぐらかすために官僚答弁を行っているだけだ。安倍首相は、『国民を不安に陥れる論議を延々とやっている』と言った。共謀罪が成立しないと東京オリンピックができないと不安を煽っているのは首相だ。政権は森友学園と加計学園問題を封じ込めるために早く国会を閉じ、ついでに共謀罪法案を強行採決したがっている。共謀罪廃案、安倍政権を倒そう」と発言。

 

 辰巳孝太郎議院議員(共産党)、吉田忠智社民党党首も闘う決意表明を行った。 長尾ゆりさん(憲法共同センター)の主催者あいさつ、共謀罪NO!実行委員会から参議院法務委員会傍聴報告、服部良一さん(共謀罪あかんやろオール大阪)が大阪の市民運動に対する弾圧と共謀罪反対運動を報告。

 

 俵義文さん(子どもと教科書全国ネット21)は、「前川前文科省事務次官の発言によって文科省の状況が変わってきた。文科省の中に安倍政権の教育政策に対する抵抗勢力が存在し、官僚たちが発言し始めた。文科省内の加計学園に関連文書に対して菅義偉官房長官は、『怪文書だ』『すでに辞めた人の発言だ』などと言って無視したが、現職官僚が文書が存在していると証言した。安倍政権による道徳教科化は、森友学園にみられる教育勅語にもとづく教育だ。安倍政権を許さず、共謀罪は廃案しかない」とアピール。

 

 近藤恵子さん(女性の人権全国ネットワーク)は、「女性や子どもたちへの暴力を根絶するための取り組みをしている。今日、『なかったことにはできない』緊急院内集会を行った。①学校法人「森友学園」への国有地売買に、行政をゆがめる圧力は働いていたのか②国家戦略特区の獣医学部新設の認可過程に、行政をゆがめる圧力は働いていたのか③詩織さんの被害の逮捕状はなぜ執行中止となったのか─に対する不公正・疑問を感じた人々が集まった。とりわけ安倍首相と親しいジャーナリストによる性暴力に対して詩織さんが訴えたにもかかわらず警察になんらかの力が働いて加害者を逮捕しなかった。犯罪がなかったことにしようとしている。絶対に許せない!共謀罪を廃案にしよう」と訴えた。

 

 最後に主催者から行動提起、国会に向けてシュプレヒコールを行った。(Y)