IMG_1924当逮捕54年! いまこそ事実調べ・再審開始を!


 五月二三日午後一時から、東京・日比谷野外音楽堂で「不当逮捕54年! いまこそ事実調べ・再審開始を!狭山事件の再審を求める市民集会」が市民集会実行委主催で開かれた。真夏のような太陽が照りつけるなか、全国から部落解放同盟を先頭に労働者・市民が参加した。

 中川五郎さんの歌によるプレイベントの後、本集会が始まった。組坂繁之さん(部落解放同盟中央本部委員長)の開会のあいさつ、民進党、社民党のあいさつの後、石川一雄さんと早智子さんがアピールした。

 石川さんは看守から送られた曽我兄弟の仇討の本の話を紹介し、そこから不屈の精神を培ったことを話した。そして「被害者の万年筆が私の家にあるはずがないことを下山鑑定が明らかにした。この新証拠をもって再審を勝ち取る」と決意を語った。連れ合いの早智子さんは「闘いが最終段階に入っている。裁判所は検察に対して、全証拠の開示を命令すべきだ。東京高裁に対して、何年間も訴え、全国でも闘いを続けている。希望は閉ざされていない。新しい世界がある。確信を持って進もう」と訴えた。

 次に弁護団が報告した。中山武敏さん(主任弁護人)は「石川さんが自分に弁護人を依頼した時、中山さんは部落出身者だから、部落問題に根本的にメスを入れて欲しいと言ってきた。これが私の狭山闘争を取り組む原点だ」と語った。続いて中北龍太郎弁護団事務局長が「①国語能力が小学一年生にも達していないので脅迫状を書けるはずがない。②取り調べのテープは、自白が強要・誘導されたものであることを明らかにした。③五つの秘密の暴露のなかで、石川さん宅から発見された万年筆が下山鑑定によって明らかになった」と石川さんの無実を新証拠から明らかにした。



 基調提案の後に、袴田事件の袴田巌さんの姉の秀子さんが「弟は最近、ジョギングをするようになり、体重が一一キログラム減り、食事もきちんと取り元気である」と報告した。支援者が「検察主張のDNA再鑑定が行われたが結論が出せないでいること」を報告し、いったん決定した再審を取り消す動きを批判した。足利事件の菅家利和さんと布川事件の桜井昌司さんが、えん罪をつくり出す検察と裁判所、社会のあり方を厳しく批判し、石川さんとの固い連帯、石川さんの無罪を勝ち取るように力強く語った。

 雨宮処凛さんがえん罪事件、狭山集会に初めて参加したことを明らかにし、貧困問題をテーマに取り組んできたが、現在起こっているのは新しい貧困・差別であり、共謀罪が成立すればえん罪が増えると話した。集会アピールの採択・閉会のあいさつ、団結がんばろうで集会をしめくくり、数寄屋橋・東京駅方向に向けてデモ行進し、狭山再審・部落完全解放を訴えた。

(M)