IMG_1860沖縄と全国の力を一つにして辺野古新基地建設を阻止しよう!
戦争法は廃止!共謀罪の新設反対!



 四月一九日午後六時半から、東京・日比谷野外音楽堂で「辺野古の海の埋立て工事強行を許さない!4.19大集会 ―沖縄と全国の力を一つにして辺野古新基地建設を阻止しよう!― ―戦争法は廃止!共謀罪の新設反対!―」が基地の県内移設に反対する県民会議、「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委員会、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会の共催で開かれた。会場に入れなかった人も含めて三五〇〇人が参加した。

 野平晋作さん(「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委員会)が主催者あいさつを行った。

 「うるま市長選の野党候補の『給食費を無料にする』という公約に対して、古屋圭司自民党選対委員長が、『市民への詐欺行為にも等しい沖縄特有のいつもの戦術』だと批判した。こうしたデタラメな批判は沖縄の闘いを弾圧してもよいという世論につながっていく。非暴力の直接行動をあざ笑うことを許せない」。

 「東京MXテレビ問題、共謀罪は運動を弾圧・萎縮させるものだ。山城さん弾圧は共謀罪の先取り。戦争法・共謀罪は戦争につながっている。辺野古埋め立ての護岸工事が強行されようとしている。あきらめることなく、決して屈しない」。

 沖縄からの訴えを山城博治さん(県民会議)が行った。

 「四月二〇日に護岸工事強行があるかもしれない。私の逮捕・勾留に対して、たくさんの激励をもらった。権力の幽閉に打ち勝った。ありがとうございます。不当弾圧は辺野古・高江基地建設にノーを言い続ける県民への弾圧だ。六つの容疑で取り調べがあり、共犯関係を聞かれたが、座り込みに弾圧が及ぶので耐えた」。

 「腹を決して、安倍の暴走、戦争への道を許さない。明日から屈せず、力強くはねのけ前進する。われわれの力で政治を変えよう」。

 発言の最後に大城さんの音頭で「今こそ立ち上がろう」を会場の参加者とともに大合唱した。

 次に立憲野党からのあいさつが行われた。

 近藤昭一さん(民進党、衆議院議員)。「軍事で平和は作れない。辺野古に基地は作ってはいけない」。小池晃さん(共産党、参議院議員)。「護岸工事を強行しようとしている。県民も知事も埋め立てを止めようとしている。断固支持し、固く連帯する。勝つ方法はあきらめないことだ」。

玉城デニーさん(自由党、衆議院議員)。「自民党政府はカネで沖縄を買収してきた。それに打ち勝ってきたのは正義であり真実だ。経済か平和かで、心の中まで闘いを押しつけた。それに対して『命こそ宝』の精神で闘ってきた。それがオール沖縄につながっている」。福島みずほさん(社民党、参議院議員)。「日本全国の機動隊が沖縄に襲いかかっている。沖縄を無法地帯にしている基地建設を許すな」。

糸数慶子さん(沖縄の風、参議院議員)。「自民党は沖縄の闘いを詐欺呼ばわりするが、これまでの沖縄の自民党議員は全員辺野古新基地建設反対だった。それを見事に裏切った。戦争につながるすべてに反対する」。

 次に辺野古問題に取り組んでいる団体からの発言。

 機動隊派遣への住民監査請求裁判について、東京の仲間が「五〇〇人以上機動隊が沖縄に派遣されている。全国で機動隊を派遣しないように住民監査請求を起こしたがすべて却下された。地方自治がちゃんと機能していない。裁判などで闘い、機動隊派遣を何とか止めていきたい」と発言した。

 土砂搬出問題について毛利たかえさんが「辺野古の滑走路は地上一〇メートルの高さになる。そのため大量の土砂が必要。福岡、長崎、熊本、鹿児島、奄美、徳之島などから土砂を削り運んでくる。すでに山が削られ、野積みされている。その土砂が海に流れ出し、海洋汚染を起こしている。埋め戻しに有害物質や核廃棄物を使うのではないかと危ぶまれている。戦争に使う土砂はない」と訴えた。

 共謀罪反対の訴え。共謀罪NO!実行委員会の中森けいさんは「衆院で実質審議が始まった。警察権限がますます強化され、監視社会を作ろうとしている。自由にものが言えなくなる。共謀罪を絶対に成立させてはならない」と話した。

 最後に高田健さんが「辺野古埋め立て反対の署名は一二一万筆になった。五月三日憲法記念日は五万から一〇万人の人が集まる。再び、山城博治さんにあいさつしてもらう。六月一〇日、国会包囲行動を行う」と提起した。そして高田さんは「大規模な米韓軍事訓練を実施し、米空母機動部隊カール・ビンソンが朝鮮半島に向かって航行している。一方北朝鮮は核実験やミサイル発射を行おうとしている。かつてなく朝鮮戦争危機が起きている。安倍政権はこの危機を平和的に解決する努力をするのではなく、トランプを支持している。戦争は沖縄を必ず犠牲にする。軍事的緊張を高める行動に強く反対する」と発言し、しめくくった。集会後、銀座・東京駅方向にむけデモ行進を行った。

(M)