IMG_2573 さる3月4日午後4時ごろ、フィリピン・ミンダナオ島北西部のラナオ・デル・ノルテ州で、第四インターナショナル・フィリピン支部の革命的労働者党・ミンダナオ(RPM―M)の中心的活動家で、同党が組織するパルチザン部隊である人民革命軍(RPA)のリーダーでもあった同志ルベンが虐殺された。

□参照
【フィリピン】ドゥテルテ政府軍による革命派活動家虐殺糾弾 RPM-M/RPA声明

【フィリピン】ドゥテルテ政府軍による革命派活動家虐殺糾弾 第四インターナショナル声明


 フィリピンの仲間たちは、アロヨ前政権以来、フィリピン政府との間で続けてきた停戦合意を忠実に履行し、ドゥテルテ新政権との間でも合意に向けた交渉を行う努力を続けてきた。しかし今回の虐殺事件は、非武装で友人の家族を訪問しようとしていたルベン同志に対して、フィリピン国軍の部隊の計画的・組織的犯行として準備、実行されたものだった。こうした国軍部隊の計画的殺人行為を、われわれは絶対にゆるすことはできない。

 アジア連帯講座は、四月五日、東京・六本木五丁目のフィリピン大使館に向けて、フィリピン国軍によるこうした殺人行為に抗議し、不法な計画的虐殺の責任者・実行行為者を逮捕し、裁判にかけて処罰するよう求める英文の申し入れ文書を大使館職員書簡に手渡した。大使館職員は、確実に大使に届けると約束した。申し入れ行動の参加者は、「仲間の虐殺を許さない」「殺人の首謀者・実行者を裁判にかけて処罰せよ」とシュプレヒコールをあげた。

(K)

申し入れ:在日本フィリピン大使館御中

 私たちは「アジア連帯講座」という日本の市民組織です。貴国の市民グループ・民衆組織の活動家とも連絡を持って連帯活動を行ってきました。例えば二〇一三年に中部フィリピンを襲った台風ヨランダによって甚大な被害を受けた住民たちを支援する、フィリピンの仲間たちの要請にこたえるカンパ活動を呼びかけて、仲間たちに届けてきました。

 私たちはミンダナオの民衆組織とも連帯する活動を行っています。ところが一カ月前、ミンダナオの私たちの友人からきわめて悲しいニュースが届きました。三月四日の午後四時頃、私たちの仲間が加わっている組織である革命的労働者党・ミンダナオ(RPM-M)の中心的活動家であるルベンが、フィリピン国軍の部隊によってラナオ・デル・ノルテ州のカパタガンで虐殺されたというのです。

 虐殺されたルベンは、いかなる武器も持っていませんでした。彼を逮捕しようとするならそれはs容易なことでした。しかし彼は、重武装の兵士たちによって虐殺されたのです。彼は、貧しい農民のために献身的に活動し、大地主やギャングたちの暴力に反対してきました。

 私たちは丸腰の活動家に対する、軍部隊による不法な虐殺に抗議します。この不法な殺害事件を調査し、責任者を裁判にかけることを求めます。この殺害行為を処罰すべきです。

 以上、駐日フィリピン大使館を通じてフィリピン政府に申し入れます。

 二〇一七年四月五日
 アジア連帯講座