11紀元節 2月11日、日本キリスト教会館で「天皇制はいらない!「代替わり」を問う 2・11反「紀元節」行動」(主催:実行委)が行なわれ、100人が参加した。

 安倍政権は、8月の明仁天皇の天皇制延命・強化に向けた憲法違反である「生前退位表明」(2018年をメドに新天皇に「譲位」するために皇室典範と関連法規の改定を要求)強行に対して、「有識者会議」(天皇の公務負担軽減等に関する有識者会議)を設置し、明仁天皇一代限りの「生前退位」を認める「特例法」で対応しながらグローバル派兵国家建設と憲法改悪プロセスに組み込もうとしている。2018年に天皇制統合装置の一環のイベント「即位・大嘗祭」を設定し、天皇賛美ショーを演出する。

 「天皇代替わり」状況の始まりの中で安倍首相は、デッチ上げの「紀元節」(初代神武天皇の即位)を「祝日」とした「建国記念の日」において4年連続でメッセージを出し、「日本、そして、世界の平和と繁栄のために能う限りの力を尽していく大きな責任があります」、「伝統を守りながら、同時に、変化を恐れることなくより良い未来を切り開く。その決意を新たにしている」などと居直った。つまり、米軍との共同実戦体制を構築しグローバル派兵国家へと民衆をナショナリズム的に統合していくことを強調した。連動して神社本庁など天皇主義右翼らは「日本の建国を祝う会」(明治神宮会館)を行ない、「あたらしい憲法の制定を目指して、この機にさらなる努力を積み重ねていく」と意志一致している。自民党の高村正彦副総裁も「党是である憲法改正に向けて議論を深める」と述べ、自民党改憲草案を軸にした改憲勢力の組織化を推し進めていくことを呼びかけている。

 安倍政権と天皇主義右翼勢力が一体となった改憲、戦争国家作りを支える天皇制の延命強化を許さず、天皇制賛美の「建国記念の日」(紀元節)反対行動を取り組んだ。

 前半の闘いは、反「紀元節」行動のデモだ。日本キリスト教会館をスタートに早稲田・高田馬場など一帯にわたって「紀元節反対」「天皇も天皇制もやめちまえ」「元号はいらない」「天皇制いらない」のシュプレヒコールを響かせた。途中で右翼らがデモに対するいやがらせを行なってきたが、挑発に乗らず毅然とデモを貫徹した。なお警察機動隊は、不当なデモ規制を行ない、抗議する仲間たちに対して公安政治警察らは「警告 警察官の指示に従え」などのプラカードを提示しながら不当逮捕の機会をねらっていた。警察権力の不当弾圧を糾弾する。

 後半は討論集会。

 主催者から集会基調が行なわれ、①天皇「代替わり」過程のなかで②2・11と右派の動向③新天皇即位・「大嘗祭」に反対しよう④反天皇制運動の大衆化について提起。

 さらに「2020東京オリンピック・反テロを口実とした共謀罪の国会審議が進んでいる。東京オリンピックの名誉総裁には新しい天皇が就任し、一連の儀式を終え、新天皇として国際舞台にデビューするイベントの場としても使われる。その意味で、オリンピック警備と天皇警備も連動するだろう。本格的な天皇『代替わり』に反対する運動陣形・そのためのことばと表現を展望していこう」と呼びかけた

 5人の仲間から問題提起が行なわれた。

 井上森さん(立川自衛隊監視テント村)は、「平成Xデー状況の襲来 『11・20天皇制いらないデモ』襲撃事件から考える」をテーマに、「まったく惨めな、まったくの無権利状況の再原始湯津状況の再現出と再認識こそ、この日のデモの最大の成果だ。まさにその場所に反天皇制の共同性を打ち立てることだ。破られても破られても、いくつもの旗を掲げていくことだ。平成Xデー闘争の入口にして、最大の成果になるだろう」と集約した。

 京極紀子さん(「日の丸・君が代」の法制化と強制に反対する神奈川の会)は、一九八九年一月七日の天皇裕仁死去前後からの天皇漬け状況に抗して「天皇のいない社会を選択する神奈川共同声明」、「天皇代替わりに対するネットワーク」などを総括的に紹介し、「日の丸・君が代」強制を許さない神奈川の会の闘いの成果と「すでに始まっているアキヒトのXデーと日常的に対決する」ための諸課題を提起した。

 酒田芳人さん(安倍靖国参拝違憲訴訟弁護団)は、冒頭、違憲訴訟が2月6日の第12回口頭弁論(東京地方裁判所103号法廷/午後14時)で結審することを報告し、傍聴等さらなる支援を訴えた。

 さらに、靖国神社職員有志の『自衛隊の殉職者も靖国神社に合祀すべきだ。憲法改正されて正規軍が組織されれば、日本軍戦死者も出てくる。戦死者本人の宗教に係わりなく平等に扱うべきだ』という主張が靖国ホームページで掲載されていることを紹介し、自衛隊員の戦死と靖国神社の新たな繋がりを準備していることを批判した。

 桜井大子さん(女性と天皇制研究会)は、「天皇メッセージと天皇制の家父長制・血統主義家制度」をテーマに①天皇メッセージで天皇の家父長制的資質が露呈したことを批判②憲法24条改悪問題と自民党改正草案を取り上げ、家族国家論の強化を許さず、「女性・女系天皇、女性宮家問題に絡んで天皇制の『民主化』と称する傾向がある。いったいどのような社会を変えようというのか。天皇制廃止しかない」と強調した。

 藤岡正雄さん(はんてんの会・兵庫〈兵庫反天皇制連続講座〉)は、「『おことば』をめぐる『平和・護憲天皇』論を批判する」というテーマから、「生前退位」問題後のマスコミ等の天皇制賛美キャンペーン状況に触れながら批判論者として横田耕一(憲法学者)、中嶋啓明(通信社記者)、伊藤晃(元千葉工業大学教授)、纐纈厚(元山口大学副学長)、反天皇制運動連絡会の主張を紹介した。「『おことば』をめぐる論争が始まった今、私たちも全国の労働者・市民の力を合わせ、『天皇制廃止』の共同の作業を進めたい」と述べた。

 提起後、討論に入る検証詐欺用に入った。最後に今後の取り組みと方向性を確認した。

(Y)