IMG_11305万人の大結集

平和といのちと人権を!明日を決めるのは私たち
5.3憲法集会


 五月三日午後一時から、有明防災公園(東京臨海広域防災公園)で「平和といのちと人権を!明日を決めるのは私たち5.3憲法集会」が主催:5・3憲法集会実行委員会、協賛:戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会、安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合で開催された。昨年横浜で初めて統一集会が開催され三万七〇〇〇人が集まったが、それを上回る広い会場を埋め尽くす五万人が集まった。

 午前一一時から、会場入り口付近にはたくさんのブースが並べられ、イベント広場ではライブが行われた。本会場では正午から、きたがわてつさんと沖縄出身の古謝美佐子さんのプレコンサートが行われた。きたがわさんの憲法を題材とした歌と古謝さんの琉球民謡や基地・戦争にまつわる語りは会場の参加者の胸をうった。

 午後一時から、齋藤優香彩さん(制服向上委員会)が司会を務め、集会が始まった。高田健さん(解釈で憲法9条壊すな!実行委)が主催者あいさつを行った。

 「二回目の総がかりの集会。巨大な市民運動の幕開けだ。様々な立場を超える。戦争法の成立に反対する運動は新しい市民革命が始まった。戦争法廃止の2000万人署名の開始、野党が廃止法案提出、違憲訴訟の提訴、参院選に向けた野党統一候補運動。戦争法と改憲にする世論調査で、反対が多数である。川内原発再稼働反対、辺野古新基地建設反対、東アジアの人々と共に平和を求める。二〇一六年反安保行動の大高揚を作り出し、戦争法の発動を許すな」。

 次にゲストのあいさつ。白鳥亜美さん(第17代高校生平和大使)。「核兵器廃絶と平和を求める高校生一万人署名運動が二〇〇一年長崎から始まり、昨年までに一三〇万筆を国連などに届けた。一八歳選挙権が認められ、若者ががんばる時だ」。

 山口次郎さん(安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合)。熊本での集会が震災で中止となり、山口さんは急きょ集会発言となった。「戦争のできる国にするために、①国民をだます。熊本震災報道の中で、川内原発のことが報道されない。②個人の自由が否定される。③学問に対する抑圧が進む、というようなことを政府は行っている。広範な市民の結集をもって参院選でこれを押し返す」。

 菅原文子さん(農業生産法人役員・辺野古基金共同代表)がいろいろな価値観、奥行きのある考え方の重要性を語った。翁長沖縄県知事のスピーチをお願いしていたが公務で参加できないことを司会者が報告した。

 むのたけじさん(ジャーナリスト)。一〇一歳になるむのさんはしっかりした口調で語った。「戦争とは何か、従軍記者をしていたので兵隊と同じ心境になった。相手を殺さなければ自分が死ぬ。それで相手を殺す。道徳観が崩れた。そして女性への乱暴や物を盗むこともやる。指揮する軍の上層部は敵をたくさん、速く殺すことを求める。これが戦争の実態だ。戦争は人間の幸福を実現できない。決して許されない。しかし、われわれはその戦争を許した。日清戦争から毎年一〇年ごとの戦争、満州事変からは一五年戦争を始めた。そして無条件降伏」。

 「真実を伝えるべきマスコミは何も抵抗できなかった。戦争を始めたら止められない。臣民・家来だった。治安維持法に違反すれば無期・ないし死刑だ。戦争の結果残ったのが憲法九条だ。交戦権を認めない、戦争をやらせない、軍隊を持たない。七〇年間、戦死者を出さない、他国の人を殺さなかった。いま、若いエネルギー、女性たちが立ち上がっている。新しい歴史が大地から動き始めている。第三次世界大戦は許さない」。会場はわれんばかりの拍手でむのさんの発言に応えた。

 浅倉むつ子さん(市民連合・早稲田大学大学院法務研究科教授)は、「『学問は無力だ』と言われるがそれは違う。水俣学、希望学など学びが生まれている。主流派にはなれないが、民主主義を育て、立憲主義の回復のために闘う」と話した。

 次に政党の代表が連帯のあいさつを行った。岡田克也さん(民進党代表)、志位和夫さん(日本共産党委員長)、吉田忠智さん(社民党党首)、小沢一郎さん(生活の党と山本太郎となかまたち)がそれぞれ「戦争法廃止、立憲主義、改憲は許さない」と発言し、参院選で共闘を組んで、安倍を打ち倒すと力強く発言した。

 続いて、リレートークが行われ、いろんな問題で闘っている仲間が訴えた。発言者と課題のみを記す。国際ボランティアから(市川斉さん:(公社)シャンティ国際ボランティア会)、辺野古新基地建設問題(青木初子さん:沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック)、福島の被災地から(片山遼平さん:NPO法人・原子力情報資料室)、障がい者の原状(家平悟さん:障害者の生活と権利を守る全国連絡協議会)、差別・ヘイトスピーチ(朝鮮高校生徒)、TPP(纐纈美千世さん:日本消費者連盟)、教育・道徳の教科化など(糀谷陽子さん:子どもと教科書全国ネット21)、労働法制改悪(嶋崎量さん:日本労働弁護団)、子どもの貧困(竹内三輪さん:(NPO法人しんぐるまざーず・ふぉーらむ)。

 最後に福山真劫さん(戦争をさせない1000人委員会)が行動提起を行った。

 「参加者は五万人。昨年の三万七〇〇〇人を上回った。①戦争廃止の2000万人署名は一二〇〇万筆を突破した。五月一九日に提出する。六月末まで継続する。②六月五日国会包囲行動、全国統一行動を行う。③参院選での野党共闘は二〇区を超えて成立している。さらに前進させよう」。

 集会終了後、豊洲コースとお台場コースの二つに分かれて、「戦争法廃止、憲法を守ろう」と訴えデモを行った。

(M)