IMG_0786 二月二一日午後二時から、「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲行動が「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委/戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委の共催によって行われ、二万七〇〇〇人が参加した。

 司会者が一昨日、野党五党によって戦争法廃止法が衆院に提出された。そうしたことを受けて今日の行動は全国一四カ所で行われていると紹介した。主催者あいさつを野平晋作さん(「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委)と鎌田慧さん(戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委)が行った。

野平さんは「野党五党の四点合意の中には辺野古は明文化されてはいないが、一月二六日民主党岡田代表が本会議で辺野古の工事をただちに止めろと発言したように、野党の合意はできる。今日の行動は総かがり行動と共催している。キャンプ・シュワブ基地前での工事阻止行動が拡大していけば、工事が一〇年から二〇年に延びる。そうなれば業者は悲鳴を上げてできない。工事を進めさせないために、全国の市民が辺野古へ行こう」とあいさつした。

鎌田さんは「苦しい闘いを強いられているが、国会包囲の行動の人数は増えている。犠牲を沖縄に押しつけている。その現実を見る時、人間の感性が問われている。苦しみを共にしなければならない。沖縄でいっしょにピケをはろう」とあいさつした。

 沖縄からの報告を稲嶺名護市長、沖縄選出国会議員、宜野湾市議が行った。

 稲嶺さんは次のように語った。

 「辺野古しかないということで埋立て工事をしようとしている。その件で三つの裁判闘争が行われている。県と国が争うという異常な事態が起きている。埋立て承認を県知事は法的瑕疵があると取り消したのに対して、国は取り消し代執行も行おうとしている。プレイヤーと審判が同じというやり方を国交省はやってきた。こんなことがあるか! 代執行裁判で二月二九日、被告席に立たされる。正義と道理は我々にある。私は不誠実さと法律の乱用をせめたい。法廷外の応援団があることでしっかり審理しろ、どこが法律を守っているか訴える」。

 「憲法を解釈で変えてしまうような政権があってはならない。断じて許されない。機動隊や海保は暴力をふるい、弾圧している。それでもめげず支援が広がっている。沖縄ではその勇気をもらいがんばっている。これからも力を貸してください」。

 「闘いは日本中、世界に広がっている。届かないのは国会だけだ。ドアを開けて声を聞いてほしい。野党五党の新しい動きが始まった。それをしっかりと支え、参院選では全国に輪を広げよう。辺野古NO! 美ら海埋め立てるな」。

 安次富浩さん(ヘリ基地反対協議会・共同代表)は「唯一の解決策は普天間基地の即時閉鎖であり、基地は米国本土に持ち帰れ。沖縄は野党共闘ができている。参院選一人区で共闘ができるかだ。戦争法、原発再稼働、反TPPで共闘を拡大しよう。私たちの手で安倍を倒すことができる」と訴えた。

 玉城健一郎さん(宜野湾市議)は宜野湾市長選では敗北したが六月県議選、参院選では勝利をと、話した。

沖縄選出の五人の衆参国会議員がそろって決意を述べた。

赤嶺政賢さん(衆院議員、共産党)。「世界一危険な普天間基地を撤去しよう。オール沖縄の闘いをオールジャパンとし安倍を追いつめよう」。

照屋寛徳さん(衆院議員、社民党)。「誇りと尊厳をかけ絶対に負けられない」。

玉城デニーさん(生活の党と山本太郎と仲間たち)。「怒る時は怒りましょう。怒りの声は連帯の声となる」。

仲里利信さん(衆院議員、無所属)。「沖縄の自民党を代表して発言したい。四一市町村長が建白書を出した。保守革新ではなく沖縄の声だ。辺野古移設に屈服するわけにはいかない。北海道から佐賀まで演説して回っている。いっしょにがんばろう」。

糸数慶子さん(参議院議員)。「日本は人権で三流国と言われている。沖縄の問題だけではない。沖縄の民意を無視させない。安倍に断念させる。参院選の勝利を」。

 次に白藤専修大教授が辺野古代執行裁判での国のやり方を批判し、地方自治の大切さ、沖縄にはそれが適用されていないと批判した。続いて野党の代表たち(民主党、共産党、社民党)が決意を語った。続いてフォーラム・平和・人権、全労協、安保破棄中央実行委が発言し、地域の闘いを船橋市議会で、辺野古推進決議をあげようとしたのを本会議で不採択にしたと報告があった。

 愛媛から土砂運搬を止める闘いを行っている阿部悦子さんが報告した。「辺野古への埋立て土砂の搬入を止めさせる全国協議会が昨年結成され、現在八県・一七団体がそれに参加している。小豆島、山口県黒髪島、熊本県天草などから土砂を運んでこようとしている。二一一〇万立粒のうち一七〇〇立粒が沖縄県外から運ばれることになっている。こうした島では過疎が進み、そこに放射能廃棄物や自衛隊の基地を作ったりしようとしている。加害者になりたくない。環境破壊、ふるさとの破壊を許さない。二つの署名運動をしている。戦争する砂は一粒たりともない」とアピールした。

沖縄シールズのコールと三線の元気のよい音頭にのり、沖縄から参加した名護市長や国会議員らと参加者が国会専門前の横断歩道で、沖縄辺野古基地建設反対の訴えを繰り返した。歌と踊り、コールと大いに盛り上
がった行動だった。

司会者が参加者二万七〇〇〇人を発表すると大きな歓声と拍手が上がった。辺野古現地に行こう。沖縄・全国での闘いに参加しよう。

(M)