48249121_cachedパリの大規模テロ事件について、パキスタン・アワミ労働者党書記長のファルーク・タリクからのコメントが送られてきました。

以下、紹介します。

 パリはムスリムの宗教的テロリストによって襲撃された。今日の午前8時までに160人以上が亡くなっている。パリには非常事態と夜間外出禁止令が敷かれている。

 われわれは最愛の人を亡くした家族に心から同情するとともに、フランスの人びとに連帯する。

 とりわけヨーロッパに住む一般のムスリムの生活は、こうした事件の後ではとりわけ困難なものとなるし、労働者階級の間で、レイシズムがさらにその基盤を広げることになる。シリアなどの諸国から欧州に迎えられた難民たちの生活は、さらに厳しいものとなる。

 右翼の思想は、、左翼の多くの新組織によってこの間、その地歩を奪われてきたが、新しい余地を見いだすことになる。

 難民を守り、レイシズムと闘う進歩派は、その機会を維持することが難しくなる。

 宗教的原理主義者は世界のどこでも、人道への最大の脅威となっている。

 宗教的原理主義に対しては、イデオロギー的地盤において闘わなければならない。

 原理主義に対する通常の軍事的解決策は、9・11後に起こったような否定的な結果をもたらすことになる。9・11の後、米国とNATOの軍隊はアフガニスタンを占領したが、宗教的過激派はさらに広がり、新しい国にもその基盤を拡張した。

 他の勢力と闘っている宗教的原理主義への支援は、それがいかなる勢力であろうとも、大きな誤りである。どこでもファナティックな過激派を孤立させなければならないし、あらゆるファナティックなグループとのつながりを終わらせ、宗教的ファナティック派のあらゆる形態を支援してはならない。

ファルーク・タリク
アワミ労働者党書記長