14国会デモ17日委員会採決許すな!
18日参院本会議強行採決反対!


 9月14日、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会は、国会正門前で「戦争法案廃案!国会包囲行動」が行われ、45000人が参加した。

 参院平和安全法制特別委員会(14日)で安倍首相は、「熟議ののちに『決めるべきときは決めなければならない』というのが民主主義のルールだ」と居直り、戦争法案を強行採決で成立させることを表明した。与党は15日に中央公聴会、16日に地方公聴会、17日に特別委員会採決強行、18日参院本会議での強行採決というスケジュールで押し進めていくつもりだ。民主党、共産党、社民党、生活の党と山本太郎となかまたちは、与党の暴挙を許さず徹底抗戦していくことを確認している。

 国会の緊迫した状況を反映して、集会には続々と抗議する仲間たちが結集した。すでに午後六時過ぎには、車道は参加者であふれかえり、ペンライト、怒りのコールが繰り返され熱気に満ちている。ところが警察権力は、機動隊バスを大量に移動させ配置し、過剰な集会破壊・規制に乗り出してきた。それでも人々が押し寄せ、バリケードを排除し、午後7時ごろには警察の規制線は決壊してしまった。正門前は多くの人々で埋め尽された。国会前車道の機動隊バス配置に抗議し、集会に参加していった。

 集会は、安倍政権と与党による法案強行採決策動を許さず、「戦争法案廃案!強行採決絶対反対!安倍政権即時退陣!」のコールを国会議事堂に向けて繰り返しながら始まった。

 岡田克也衆院議員(民主党代表)は、「今日の委員会審議観ましたか。議論すればするほど法案の疑問が深まる。国会は残すところ二週間、1日1日を全力で闘っていこう。野党全員が力を合わせ、皆さんとともに廃案に追い込んでいく」と発言した。

 志位和夫衆院議員(日本共産党委員長)は、「野党共闘を強め、皆さんの闘いと連帯して戦争法案を廃案にむけて頑張ります。特別委員会の審議で法案が憲法違反であり、国民の理解が得られていないことだ。さらに法案を先取り的に米軍に追随する自衛隊中枢の暴走も明らかになった。日本の歴史を決める二週間だ。強行採決は絶対に許されない、廃案にするしかない。安倍政権を打ち倒していこう」とアピールした。

 吉田忠智参議院議員(社民党党首)は、「安倍晋三総理は、史上最悪の総理大臣だ。戦争法案の強行採決、原発再稼働、労働法制改悪、辺野古基地建設強行など民意に背いている政権を1日も早く打倒しよう。法案を何時間議論しても集団的自衛権行使、武力行使の一体化の憲法違反はなんら変わらない。政府は、不誠実な答弁の姿勢、はぐらかし、開き直り、ごまかしだらけだ。国民に丁寧な説明をすると言っているが、全く逆だ。16日の地方公聴会から何が起こるかわからない。野党は一致結束して戦争法案廃案を確認している。全力で闘っていこう」と訴えた。

 玉城デニー衆院議員(生活の党と山本太郎となかまたち幹事長) は、「民意を受け止め政府に対して戦争法案廃案を確認しよう。沖縄は70年間、米軍基地とともに戦争の臭いがする島として、この法案の怖さについて肌でひしひしと感じています。ベトナム北爆ためのB52は沖縄から飛んでいった。まさか日本全体が悪魔の国と呼ばれるような法案を出すとは思わなかった。今日、翁長県知事は、辺野古埋め立て承認取り消しを表明した。県民は翁長さんとともに生きよう、あんたを支えるよという民意があったからだ。安倍政権に堂々と民意を突きつけ、戦争法案廃案に追い込んでいこう」と発言した。

 連帯あいさつが大江健三郎さん(作家)から行われ、「戦争法案が成立してしまったら、七〇年間の平和憲法の下の日本がなくなってしまう。しかし今、力強い集まりをみなさんが続けており、それがあすも続く」と檄を飛ばした。

 さらに神田香織さん(講談師)安全保障関連法案に反対する学者の会、立憲デモクラシーの会、安保関連法案に反対するママの会、SEALDs、佐高信さん(評論家)、落合恵子さん(作家)などから抗議のアピールが続いた。

 最後に明日からの公聴会闘争、国会包囲集会にむけた行動提起が行われた。コールは繰返し、続いていった。

(Y)