20140423163120京都・京丹後における米軍Xバンドレーダー基地建設反対行動参加のためのバスの手配が「白バス」行為などとして、関西の市民運動家三人が「道路運送法違反」などとして逮捕されるという弾圧事件が発生した。

集会・デモのためにバスを出して参加者で費用を出し合うことが「営業行為」に当たるはずもなく、また「道路運送法違反」で公安警察(大阪府警公安3課)が乗り出していること自体、この「事件」が恣意的な政治弾圧であることを示している。

これはすべての社会運動に向けられた弾圧だ。全国で連帯して、共に跳ね返していこう!



〔緊急アピール〕                         
2015年6月5日
大阪府警が市民運動活動家3人を不当逮捕

京丹後市での米軍Xバンドレーダー基地建設反対行動参加のためのバスの手配が「白バス」行為?

昨日(6月4日)朝から夕方にかけて大阪府警本部警備部公安三課は、「道路運送法違反」(いわゆる「白バス」行為)なる容疑で、京都・大阪の反戦・市民運動の活動家の自宅・事務所など十数箇所の家宅捜査を行い、3名をその場で逮捕しました。

 京都・大阪の反戦・市民運動は、関西で初の米軍基地としてミサイル防衛のためのXバンドレーダーが京都府京丹後市経ケ岬に建設されるのに対して、地元の人たちと連帯しながら数度にわたって集会、デモに参加してきました。今回の「容疑」は昨年9月の現地闘争の際の大阪からのバスが無許可の営業(利用者から料金を集めた)というものです。このような理由による市民運動団体に対する捜査や逮捕は前代未聞です。

 昼のテレビのニュース(ABCニュース)で、「逮捕 “白バス”運行容疑 有料で集会参加者ら送迎か」という見出しで、関西共同行動の活動家が逮捕される様子が放映されました。つまり、警察はマスコミを同行させ、わざわざ逮捕現場を撮影させ、悪意に満ちた報道をさせたのです。

 産経新聞は、逮捕された3人をそれぞれ「XX」(政治団体)の活動家として書き立て、あたかも政治団体が資金稼ぎのために違法な営業をしていたかのような報道をしました。あたかも私たちの行動が、市民が主体の行動ではないかのようなフレームアップです。

 そもそも、「道路運送法違反」というものは、不当な利益を得たり、合法的に営業している者に不利益を及ぼすような常習的な不法行為を対象とするものであり、しかも通常は警告ですむ事象にすぎません。このような微罪ですらない罪状をでっち上げ、長年にわたって地道に広範な市民の連帯を作り出してきた運動に対し楔を打ち込もうとする今回の不当逮捕・家宅捜査を私たちは決して許しません。このような無茶苦茶な弾圧を行っている大阪府警に強く抗議します。

現在、国会で議論されている「戦争法案」の審議をめぐって、安倍政権は消化試合であるかのごとく放漫な答弁を続けています。しかしそれは決して世論の総意を得ているという自信からではなく、米軍の裏庭を守る番犬と化すことで無常の至福に包まれる安倍の妄想によるにほかなりません。

 まさに沖縄では戦後70年の総括も言うべき圧倒的な沖縄民衆の力で、辺野古に新基地を建設するという安倍政権の野望に立ちふさがっています。関西でも戦争に反対し、日々平和を求めて闘う民衆が、Xバンドレーダー基地配備に見られるような具体的な形での日米軍事一体化に激しい怒りを表すと同時に、自分たちの運動の中から沖縄の闘いに深い連帯の意を表明しつつあります。集団的自衛権と戦争法に対する闘い、そして辺野古に連帯する闘いが重要な局面に入っているこのタイミングでの弾圧をすべての人々の力ではね返すことを訴えます。

仲間を今すぐ返せ!
大阪府警は不当弾圧をやめろ!
姑息な市民運動の分断策を許すな!
我々は闘うぞ!
そして勝利するぞ!

仮称)6.4不当弾圧に抗議し、早期仲間の釈放を求め、共に闘う会

連絡先:関西共同行動
http://www17.plala.or.jp/kyodo/

※3名に対しては、すぐさま弁護士の選任を行い、接見を行っている。今後の弁護費用も必要になります。

そのためのカンパも今後訴えさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。