BzYbqkgCEAQlL-5(ISISの侵攻に備えて武装したコバネの女性たち)

 

【シリア-クルディスタン】

コバニとの連帯:緊急の課題

サラー・パーカー(英ソーシャリスト・レジスタンス)




ISISの部隊はコバニに侵入している



コバニ(訳注:シリア・トルコ国境地帯のシリア側、クルド人が多く住む都市)の情勢は時間を追って厳しくなっている。市街の外と周辺部でのクルドの町の守備隊とISIS(イスラム国)部隊との恐ろしい戦闘が展開されている。抵抗者たちはトルコ軍が保持している国境をめぐって争っており、クルド人指導部は幾百万人ものクルド人同胞に、トルコから国境地帯に向かうよう呼びかけている。クルド人は全欧州に向かって抗議している。

ネット上で人びとはコバニの陥落を予想し続けている――もちろんコバニは早晩、陥落するかもしれない。しかしレジスタンス勢力はこれまでのところ驚くべき闘いを展開している。そこでは数千人の戦士が戦っており、それに加えて残った全住民たちがこの闘いに動員されている。かれらは街路から街路へと移動する闘いを準備しており、ISISが彼らを発見するのは、たやすいことではない。

したがってわれわれにとってきわめて重要なことは、コバニの陥落を既定の結論として取り扱うのではなく、抗議活動を継続しコバニ防衛部隊への武器を要求し続けることだ。トルコを抑制するために、もっと多くの抗議活動、もっと多くの圧力を連合諸国にかけ、コバニへの効果的軍事援助を準備させることだ。その闘いが長く続くほど、より多くの人びとがクルド人を支持するようになり、連合国のトルコへの寛大な振る舞いがどれほど嫌悪感を催すようなものであるかを理解させ、コバニが結局のところどうなろうとも、連合諸国が支払う代価は高くつくことになるだろう。

トルコのダウトオール外相は、コバニの陥落を望んではいないと述べたが、しかし陥落を押しとどめるためにトルコやその同盟諸国はなにもしていない。事実はそれとは逆だ。トルコはますますまぎれもなくISISを支持しており、新しい武器を流し、トルコの病院で負傷兵を治療している。

Bzf-6E0CEAAdhIK幾百万もの人びとが戦闘をTVで観ている。ホットバード衛星テレビを持っている人びとは、その戦闘を観ることができる。恐るべき虐殺があったなら、それは連合諸国が容認したからだ、なぜならかれら連合諸国は独立を望んでいる人びとに敵対しているトルコを政治的に支持しているから、ということを知るだろう。

六カ月前にはコバニという町のことなど誰も知らなかった。しかし今や世界の半数は、ISISに対して闘うコバニを支えるために連合諸国が何もしていないことを見ている。クルド人もそれ以外の人びとも、この事実を忘れないだろう。ホットバードがなくても、クルドのTVウエブサイト――グーグル・メド・ニュース、スターク、ロナヒ、ニューロズ――で観ることができる。BBCとアルジャジーラは、かりに外国通信員がその場にいなくとも、その現場にいるクルド語のチャンネルでライブ放送や映像を観ることができる。

あなたがそうしているように、人びとはクルド人のデモに参加し、可能な限り国会議員や自治体議員に手紙を書くべきである。コバニには幾千人もの住民がおり、もしこの町が陥落すれば、トルコもまた少し退却するということではすまなくなり、トルコ国内の国境から遠く離れてはいない場所にいる避難民や難民の中で、ISISに好き勝手な振る舞いをさせるようなことになる。それが彼らにとって都合がよければトルコ軍の行動はすべて正当化される。

今日のニュースではPYD(クルド民主統一党)のリーダー、サリハ・ムスリムがアンカラで治安当局と会談し、クルドの戦士と武器をコバニに届けるためにトルコが国境を開放することを要求した。これはとても良い動きだ。トルコと連合諸国、そして南クルディスタンのペシュメルガ(クルド人民兵組織)が、現場に投入されることになるからだ。おそらく彼はPKK(クルド労働党)、KDP(クルド民主党)、PUK(クルディスタン愛国者同盟)が国境を通過するのを認めるように求めたのだろう。PKKについてトルコが認めると考えるのは難しいが、KDPとPUKについては人員を送れるが治安状態のために不可能、と弱々しく語ることになるのだろう。

それは彼らがカネを私物化するチャンスであり、KDPにとってはシャンガル(シンジャール、イラク北部ニーナワー県の都市)とモスル平野の人びとに自分たちが保護すると語りながら、後になって見捨ててISISに引き渡してしまったという不面目を取り戻す機会でもある。

最後に、もしコバニが陥落すればISISはシリアとイラクのより多くの土地を手に入れる自由を拡大するだろう。そしてシリアのアサド政権がアレッポの再掌握をほしいままにすることは疑いない。(英ソーシャリスト・レジスタンス 一〇月六日)

これより先はプライベートモードに設定されています。閲覧するには許可ユーザーでログインが必要です。