IMG_0536 八月一五日午後六時半から、辺野古新基地建設のためのブイとフロート設置に抗議する防衛省緊急行動が、辺野古への基地建設を許さない実行委員会の呼びかけによって行われ二五〇人が参加した。

 

前日から、辺野古沖では辺野古新基地建設のためのボーリング調査に向けてブイとフロートの設置工事が強行された。これに対して、反対派はカヌーや漁船を出して激しく抵抗、キャンプシュワブ基地前でも資材の搬入阻止行動が闘われた。この日の防衛省行動は、沖縄での闘いに連帯する闘いとして取り組まれた。これ以後も連日の工事に対して、海と陸で厳しい闘いが繰り広げられ、工事の予定が遅延している。

 

沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの吉田さんが沖縄現地の報告を行った。
「沖縄防衛局は無理に制限区域を拡大しようとしている。漁民にとって漁場は生活の場だ。それが奪われて困っている。キャンプシュワブゲート前で、連日数百人が抗議している。ギザギザの鉄板を敷いて住民を追い出している。海上でのカヌーでの抗議行動に対して、海上保安庁は以前は警告で終わらせていたものを、今回は積極的に妨害に出ている。中立性をかなぐり捨てて防衛局に加担する海上保安庁を許せない。沖縄で闘っている人たちは抵抗しても基地は作られるのではないかという不安の気持ちを持っているだろう。孤立させることなく、怒りの声を大にして支援しよう」。

 

キリスト者平和ネットの参加者は「キリスト教の教えは『殺すな』である。この行動の前に千鳥ヶ淵に平和の行動を行った。力を合わせよう」と語った。

 


安次富浩さん(ヘリ基地反対協)が沖縄から電話でアピールした。
「昨日、今日と制限水域設置のためのブイ取り付け工事が行われ、カヌーでの抗議行動に対して不当な身体拘束がされた。作業が進んでも抵抗を続けることはあっても弱めることはない。支援の運動は世界に広がっている。国際署名の人たちが支援に訪れた。ジュゴン裁判も保護されていないということで受理され、審理が再開することになった。裁判所の指令で工事がストップすることもあり得る」。

 

「仲井真知事は県外移設から辺野古移設に豹変した。カネで売り渡す知事を引きずり下ろす。知事選に圧勝し、新知事をかついで国際的に闘っていく。苦しい闘いだが闘いに勝利していく。抵抗運動を全国に広げていきたい。現場に派遣してほしい。安倍政権は再び沖縄を戦場(いくさば)にしている。それは沖縄戦の再現だ。大型巡視船、ゴムボートで強権的に弾圧している。戦争準備をしている安倍政権を打倒する。沖縄の闘いを全国化する。様々な闘いを東京でやってほしい。絶対にあきらめない。負けない。ねばり強く、しつこく闘う」。


八月初旬にキャンプシュワブの闘いに参加した平田さんがその様子を報告した。

 


「台風12号が到来していた八月一日~五日まで沖縄の闘いに東京労組の仲間と参加してきた。毎日ゲート前に八〇人~一二〇人で座り込みを行っている。ダンプカー、コンクリートミキサー、大型クレーン車が基地には入っている。それをゲート前をぐるぐる回るデモを行い止める。お年寄りや女の人たち、子どもたちも車の前に立ちはだかる。そうするとガードマンが列をなしてやってくる。おしくらまんじゅうになる。機動隊車が四台止まっていて、機動隊が出てくるとゲートが開かれる。こうした 行動は六月横田基地ゲート前での行動、七月オスプレイ飛来横田抗議行動でもゲートを数十分にわたり、使わせなくさせた。ブイの設置工事は行われているが工事は遅れている。全国から仲間が駆けつけている。支援を強化しよう」。

 

次に日本山妙法寺の武田上人は「八月一五日、安倍首相は死者を追悼するとあいさつした。しかし、彼は人を殺す基地建設を強行している。こんなことは許されない。暴走は毎日行われている。辺野古での闘いは非暴力の運動だ。東京の行動がいっしょになっている。ハッキリと物申していくことが大事だ。先の戦争を許したのは無関心と無知だった。戦争づくりにNOを。県知事選で基地反対候補に勝利を」と訴えた。

 

続いて、辺野古実、日韓ネットが防衛省に申し入れを行い、最後に抗議のシュプレヒコールを防衛省にたたきつけた。次回の防衛省行動は九月一日(月)午後六時半から。辺野古新基地建設をめぐり重大な局面にきている。行動に参加しよう。

 

(M)

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