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沖縄・普天間基地に配備されているMV22オスプレイが7月15日15時半、米軍厚木基地に着陸した。

滑走路北端に隣接するふれあいの森・草柳広場では100人以上が怒りのシュプレヒコールをあげ、滑走路南端でも監視行動に数十人が集まった。
 1時の草柳広場の小集会でも、何人かの発言がもたれた。

平和フォーラム・小原さんは「アリバイ的な集団的自衛権国会審議は低調だが、国会座り込みに参加している、海上自衛隊もヘリ空母3隻の海外出張が法制度によって海外派遣がふえるだろう。装備の増強がされていくなか、オスプレイを返上することが大事だ」と訴えた。

厚木爆音期成同盟第4次訴訟団原告団長の藤田栄治さんもかりゆしウエアで登壇した。

「立ち寄りを許せば訓練が始まる。それを許さないための抗議だ。4月の差し止め判決も、より音のうるさい米軍機は不問に付すという矛盾したもので、許してはいけない」と語気を強めた。

東京平和運動センターの仲間も、集団的自衛権閣議決定に触れ、「派兵して死人が出たら、羽田空港にチャーター機が到着し、外務省職員が出迎えるという順序も決まっていると聞く」など軍事に偏重する安倍政権を批判した。
今回の着陸に関して、時間帯の事前通告なく、問い合わせに対し南関東防衛局はまともな対応をしていない。「東日本初のオスプレイ飛行」という触れ込みだけが先行している。

厚木基地着陸時も基地外上空で飛行モードを変換した可能性が強く、沖縄で再三繰り返している約束違反をなんとも考えていない米軍、日本政府に対し、全国でのより集中した抗議が必要だ。

今回は厚木に1時間滞在の後、キャンプ富士、18日に厚木の予定で、19日には別の2機が横田を経由して札幌へ向かう。小野寺防衛大臣は一連の飛行について「沖縄の負担を軽減すると言うことだ」などと発言している。しかし住民の反発を呼ぶオスプレイ訓練を全国に広げようという意図は明らかである。また、2018年度までに自衛隊にオスプレイを17機導入しようという計画の露払いと見ることもできる。

いずれにしろ、軽減という言葉を使うのなら、沖縄から完全に撤去させるのが筋だが、全国展開と共に沖縄の負担もさらに重くなるのではないか。

2012年10月の搬入以来沖縄では、危険な低空飛行訓練、夜間飛行訓練がまかり通り、岩国を拠点とした山間飛行訓練もいつの間にか常態化している。この日はオスプレイの他に、空中給油機KC130の普天間から岩国への「移駐」が始まった。

これらが辺野古の海底ボーリング調査強行をにらんだ日本政府の「軽減策」だと言うのなら、私たちは辺野古新基地着工を広範な世論で包囲して阻止していこう。そして、オスプレイの、沖縄を拠点とした長距離走行をも許さない陣形を全国の仲間と作っていこう。

(海)

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