1_vd-ISIL-408x264イラク情勢の深刻化と米国による「軍事顧問団」300人の派兵をどう考えるべきか。

米国の第四インターナショナル系同志の論評。




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イラク 「悪行の報い」
デービッド・フィンケル


イギリスの元首相トニー・ブレアは、イラクの現在の悲劇について言及し「われわれがこうした事態を引き起こしたのだという考えから解放されなければならない」と語った。この発言が引き起こす最初の疑問は、何者がなぜトニー・ブレアの意見を何であれ求めたのか、ということだ。少なくともジョージ・ブッシュは、賢明にも彼の農場の灌木の茂みに隠れて、何事も語らないだろう。

イギリスに支持された米国による二〇〇三年のイラク侵略が、「この現実をもたらした」のはもちろんのことだ――今やISIS(イラクとシリアのイスラム国)と呼ばれるアルカイダの装備品を作り出し、スンニ派とシーア派が最も入り混じった近隣六カ国に吹き荒れる共同体間戦争を起動させ、サダム・フセインの恐怖に満ちた独裁政治を、ヌリ・アル・マリキの宗派主義的で、腐敗した、不手際きわまる政権に最終的に置き換えることによってである。

次に何が起きるのか? メディアの取り乱した見出しにもかかわらず、ISISはバグダッドやシーア派の拠点を手に入れることはないだろうし、クルド人勢力は北部地域での拡張を止めることもないだろう。ISISがスンニ派の中心地域をどれだけの期間にわたって支配できるかは、主要には、住民たちがどれだけの期間、このテロリストたちの暴政に耐えられるかにかかっている。ISISが、捕虜にした兵士やシーア派の市民を残虐に殺害していることは、報復的殺害を引き起こすことは明らかであり、イラクの圧倒的に多くの人びとが望んでいないスンニ―シーア間内戦を強制することになる。

イラクが一つの国家として生き残れるかを予測することはいっそう困難になるにしても。いずれにせよ米国は実質的に手を引かなければならない。この危機をさらに悪化させ、イラクの分解の機会増大させるものが一つあるとすれば、それは米国による新たな空爆である。イラクへの爆撃は、「この事態を引き起こした」戦争から、ワシントンが何一つ学ばなかったことを示すものとなるだろう。われわれはすでに「悪行の報い」を見てきたし、それを繰り返させてはならない。

二〇一四年六月一八日

(「インターナショナルビューポイント」二〇一四年六月号)


デビッド·フィンケルは、米国社会主義組織ソリダリティが発行する "Against the Current"の編集者(http://www.solidarity-us.org/)です

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