IMG_0241 三月九日、日比谷野外音楽堂、国会議事堂周辺で「3・9 NO NUKES DAY 原発ゼロ☆大統一行動 ~福島を忘れるな!再稼働を許すな!~」が呼びかけ:首都圏反原発連合/さようなら原発1000万人アクション/原発をなくす全国連絡会で第一部が行われ、第二部は首都圏反原発連合の呼びかけで官邸前抗議、国会前集会が行われ、国会議員や海外ゲストも参加した。野音集会には入場制限をして三〇〇〇人が集まり、その周りには人が溢れた。


野音集会は最初に、ミサオ・レッドウルフさん(首都圏反原発連合)が「福島は原発事故や被災者の救済の面でむしろ後退している。それなのに安倍政権は原発推進をしている。原発ゼロの実現のために、わが身のこととして原発のことを考えて行動していく」と主催者あいさつをした。

次に福島から三人が発言した。名木昭(福島県内の全原発の廃炉を求める会・呼びかけ人)、鈴木薫(NPO法人 いわき放射能市民測定室たらちね・事務局長)、早川篤雄(福島県楢葉町宝鏡寺住職/福島原発避難者訴訟原告団・団長)さん。


名木さんは「仮設住宅に一三万七〇〇〇人が住んでいる。今年は雪がたいへん多く厳しい状況に置かれている。政府のエネルギー基本計画が発表されたが、原発の再稼働と輸出をうたっている。これを心から疑う。安倍首相は二日前に福島を訪れ、魚を食べて安全をアピールしたが、残念ながら現実はそうではない。ふるさとへ戻れる保障はまったくない。家族がバラバラになっている。老骨にムチ打ってがんばる」と語った。

鈴木さんは市民測定室たらちねの放射能の測定、検診、子どもたちの保養、カフェ、勉強会と活動を紹介した後、「三年目は節目ではなく、今なお事故は進行形である。原発事故は人災であり、非人間的行為だ。理不尽さ、無念さがある。事故後子どもたちは急性被曝し、鼻血が止まらなかった。取り返しのつかない大きな問題を子どもたちに背負わしてしまった。なかったことにできないことだ。本気で子どもを守る。これが願いだ」と切々と訴えた。

早川さんは山寺の住職をしていたが寺を廃寺にするしかないと話始めた。「原発は人々のすべてを奪った。収束どころか汚染水問題や事故の続発などさらなる大事故が起きる危険がある。さらに問題なのは原発の作業現場で働く労働者の安全が守られているか、手当てが払われているか、と問いかけ、改善されていない現実に注意を喚起した」。そしてチェルノブイリ事故後、何度も日本でも原発事故が起きると訴えがあったにもかかわらず、金儲けのために止めなかった東電や国に責任があると批判し、原発ゼロの実現のために決意を述べると語った。

音楽家の坂本龍一さんがゲストスピーチを行った。「いさましいことはいえない。ここに来ない人にどうやって気持ちを届けるのかが大事」と語り、自らが作曲した曲を披露した。この曲はやさしく、すこやかでそれで力強いものだった。坂本さんは二〇〇一年九・一一テロの時、ニューヨークに住んでいて、一発目の旅客機が高層ビルに突っ込んだ時の音を聞いた。極度の緊張で音楽をつくる気が起きなくなった。一カ月弱経って最初につくった曲だった。それはチェルノブイリ事故後、ベラルーシの小さな村のドキュメンタリー映画「アレクセイと泉」の音楽だった。放射性避難区域なのに村人が残りたいと住んでいた。村の真ん中に泉があり、そこは湧き水で放射能はゼロだった。次の曲は二〇一一年の東日本大震災後一カ月して、心が少しほぐれてきて、追悼の気持ちが表れているものだった。坂本さんは最後に「一番困っている福島の人と寄り添って運動をやっていかないと成功しない。その声をもっと届けよう」と語った。

原発現地から、中村きくえさん(八幡浜・原発から子どもを守る女の会)、石地優(原子力発電に反対する福井県民会議・事務局次長)さんが報告した。

中村さんは伊方原発再稼働反対を次のように語った。「伊方原発1号機は三七年、2号機は三二年、3号機は二〇年経っている。老朽原発だ。今回動かそうとしているのが3号機。原発の近くには中央構造線と南海トラフの震源地があり、いつ大地震が起きてもおかしくない。さらに、空にはオスプレイが飛び交っている。伊方原発の先八〇〇メートルに米軍ヘリが墜落し、七人乗員が死亡する事故も起きている。生活を踏みにじり、破壊する原発再稼働を阻止したい」。

石地さんは「福井の大飯3、4号機、高浜3、4号機の再稼働を申請している。原発事故で琵琶湖が汚染されたら飲料水が困る。風船を飛ばすと岐阜県を通って千葉まで到達する。福井で原発事故が起きれば、西日本から東日本までとてつもない被害が起きる。福井県知事は安倍首相を後押しし、原発再稼働を実現しようとしている。福井県は国道が一本しかなく、事故が起きれば逃げられない」とその危険性を語り、批判した。

集会決議を読み上げた後、国会請願デモが行われ、首相官邸抗議行動、国会包囲の行動に移った。(M)

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