差し迫った米国のシリア軍事介入についての声明

「ソリダリティー」政治委員会


 この声明は、二〇一三年八月二八日に発表された「ソリダリティー」(米国の第四インターナショナル支持組織)の声明である。「ソリダリティー」は、労働者階級と抑圧された民衆の自主的組織による「下からの社会主義」という立場の革命的社会主義者によって一九八六年に創設された。「ソリダリティー」は二〇一一年に第四インターナショナルの支持組織になることを決定した。(「インターナショナルビューポイント」編集部)


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 マケイン、ベイナー、ケリー、バイデン……といった民主、共和両党のタカ派たちの声が、ますます強まっている。もちろんかれらの口実は、シリア内戦による幾万人もの死者、幾百万人もの離散した難民、あらゆる残虐性の現れに付け加えられる、ダマスカス近郊での幾百人もの命を奪った化学兵器攻撃である。

 政府当局者によれば、オバマ大統領は軍事介入に関して「何の決定も行っていない」が、すでに軍用機や軍需物資輸送機が、シリアの沿岸から一〇〇マイルも離れていないキプロス島のアクロチリ英空軍基地に集結している。チャック・ヘーゲル米国防長官は、東地中海からシリアに緊急ロケット攻撃を行う「あらゆる軍事的装備」がすでに準備されている、と発表した。

 軍事介入の支持者たちは、神経ガス攻撃を含む内戦の残虐性を指摘している。それは全くありそうなことであり、シリア政府がそうした犯罪行為を行ったかどうかは完全に明らかというわけではない。しかし米国と英国は、戦争犯罪への関与や化学兵器の使用に関して無関係ではない。第二次大戦においてウインストン・チャーチル(英首相)が命じたドレスデンのじゅうたん爆撃、米国によるヒロシマ、ナガサキへの原爆使用から、ベトナムでの枯葉剤とナパーム弾、イラク・ファルージャでの白燐弾に使用に至るまで、である。

 数日前、雑誌「フォーリン・ポリシー」に掲載された機密解除文書は、一九八〇年代にサダム・フセインがイランとクルド人に対して化学兵器攻撃を行ったのを米国が支持した詳細を明らかにしている。こうした攻撃は、いずれも現代史における最大規模の化学兵器使用である。


 ソリダリティーは、シリアでの米国の軍事介入を非難する。それはわれわれがアサド政権になんらかの形で同情したり、支持を与えたりしているからではない。それは、艦船から発射されようと航空機から発射されようと、ミサイルは確実に市民の犠牲者を出すからである。シリアへの爆撃は、さらなる残虐行為から住民を守ることとはなんの関係もないからである。そして米国には、自分たちが嫌いな諸国を攻撃する正当な権利などないからである。


 米国と同盟国による攻撃は、西側帝国主義者と闘う戦士という装いでアサドの立場を強化する結果すらもたらしかねない。シリアのある社会主義グループは次のように述べている。「われわれの革命は、この地域と世界の民衆的革命、そして無知と隷属と搾取を強制する体制と闘っているすべての戦士たち以外の、真の同盟者など持たない……ワシントン反対! モスクワ反対!」。


 「ソリダリティー」政治委員会は、われわれのメンバーたちに、この明らかになった悲劇をさらに悪化させる可能性が高い米国の危険で不当な軍事介入に反対する集会・デモへの参加、組織化の支援を呼びかける。


二〇一三年八月二八日


(「インターナショナルビューポイント」二〇一三年八月号)