マルクス本19.7アジア連帯講座:公開講座

『マルクス 取扱説明書』
今どきのマルクスがわかるやさしくない入門講座




■日時:9月7日(土)/午後1時30分

■場所:豊島区民センター第6会議室

講師

◆湯川順夫さん(ダニエル・ベンサイド著の『新しいインターナショナリズムの胎動』、『21世紀マルクス主義の模索』(柘植書房新社)など翻訳している。)

◆中村豊美子さん(ジャーナリスト。フランス2のルポルタージュ番組制作ほか、週刊誌、月刊誌の執筆。ベンサイドへのインタビュー(『世界』2006.2)。)



 現在のグローバル資本主義にいかに切り込み、次の指針を提示していくことができるか。このテーマについて簡単に回答することはできないが、いくつかのヒントをカール・マルクスは投げかけていた。それをキャッチしていたフランスの思想家であるベンサイドは、『マルクス 取扱説明書』(ダニエル・ベンサイド/つげ書房新社/2013.5)で「マルクスの思想を駆使して、21世紀に生きる私たちが深く考えていくための重要な問題提起」(訳者あとがき)を行っている。

 講座は、『マルクス 取扱説明書』を翻訳した湯川順夫さん、中村豊美子さんからベンサイドの提起の整理とコメントを行ってもらいます。現代社会を分析していくためのステップにしていきたいと思います。


■ダニエル・ベンサイド略歴

ベンサイド1946年3月25日生まれ

1968年5月 大学・工場占拠の闘い。共産主義者同盟(LC)の結成に参加。

第四インターナショナル・フランス支部である、革命的共産主義者同盟(LCR)の創設に加わる。

政治哲学者としてパリ第八大学教授を務める。

2002年10月、東京恵比寿・日仏会館で行われたシンポジウム「グローバル化時代のフランス政治思想」に参加。

2008年1月 NPA(反資本主義新党)創設に参加。

2010年1月12日死去。63歳没。




■『マルクス 取扱説明書』(ダニエル・ベンサイド/つげ書房新社/2013.5)

目次
/1.どのようにして、ひげ面の男に成長し、共産主義者になったのか
/2.神が死んだとは、どういうことか
/3.なぜ、闘争は、階級的なのか
/4.亡霊は、どのようにして生身の人間になるのか、そして、どうして微笑むのか
/5.なぜ、革命はいつも、定刻と通りにいかないのか
/6.なぜ、政治は、時計の針をくるわせるのか
/7.なぜ、マルクスとエンゲルスは、党のフリーターなのか
/8.だれが、剰余価値を盗んだのか―資本の犯罪小説
/9.なぜ、"ムッシュー資本"には、恐慌という心臓発作のおそれがあるのか
/10.なぜ、マルクスは緑の天使でも、生産力主義の悪魔でもないのか
/11.マルクス博士は、何について、どのように考えたのか
/12.新たな著者を探し求める、所有者なき遺産


■ベンサイド「はじめに」から

 「本書は、マルクスの思想がいかに生きているかを示すことによって、彼の思想の可能な使い方のひとつを提案しようとするものにすぎない。それは、発見への招待であると同時に論争への招待でもある。

 本書は、彼の著作に対する楽しい入門であると同時に、考え行動するための手引き、工具セットでもあるのだが、大激動と試練が迫り、その結末が不確かな時代にあって、本書がわれわれの槌と鎌を新たに研ぎすますのに寄与できれば幸いである。」