DSCF1774 (1) 六月二日、東京・芝公園23号地で「つながろうフクシマ!さようなら原発集会」が「さようなら原発一千万署名」市民の会の主催で開かれ、会場を一杯にする七五〇〇人が参加した。雨模様という週間天気予報がはずれ、初夏の強い日差しの中での集会となった。

 本集会前に李政美さんのコンサートが開かれ、心をうつすばらしい歌と「会津磐梯山」「相馬の歌」など福島にちなんだ歌が披露されると福島出身者が「かんしょ」踊りをステージ前で踊った。

 集会は呼びかけ人の落合恵子さんの発言から始まった。

 落合さんは短いフレーズで「原発事故がなかったように、原発輸出や福島の復興を語る昨今の流れ」を厳しく批判した。そして「テーマを決めて柔軟に運動のつながりを強化すること、参院選で脱原発派の流れを呼び戻そう。痛みへの想像力と共感で結びつこう」と訴えた。

 大江健三郎さんは原発再稼働の動き、核保有国インドへの原発輸出問題の新聞記事を紹介し、「これはヒロシマ・ナガサキへの裏切りであり、原発ゼロへの侮辱だ」と語った。またドイツが脱原発へ転換した理由は「次の世代が生きるための環境をなくさない」という根本の倫理によるものだ。「自分もデモに出る。しっかりやりましょう」と呼びかけた。

 福島第一原発から二五㎞の所に住んでいたが今は田村市に避難している渡辺ミヨ子さん(農業)が語った。

 「原発は絶対安全、事故は起きない、大きな地震は襲わないと言われてきた。原発誘致で町は豊かになった。しかし、今回の事故でヒロシマの何百倍もの放射能が撒き散らされ、豊かな自然が汚された。復興予算、除染作業に莫大な予算がつけられ、除染が行われているが元通りになることはない。山菜から一万何千ベクレルというセシウムが出てもいる。知らない人はそれを食べている。原発事故被害を隠したい強い力が働いている」と現状を批判した。その上で、三歳の時に受けた戦争の体験と重ね合わせ、「原発を輸出することは、戦争を起こしたことを反省せずまた同じ誤りを繰り返すことだ。日本の使命は知性と愛情と調和のある地球を守っていくことだ」と福島の真実を語り、脱原発をめざそうと語った。

 東井怜さん(静岡/原発震災を防ぐ全国署名連絡会事務局長)が「浜岡原発は津波以上に恐いことがある。それは直下型地震により岩盤が一から二メートル上がって激しく揺れると制御棒が入れられなくなり、核暴走が起こり、チェルノブイリのような爆発事故が起きる。東日本大震災の一〇倍の被害が予想されている。原発震災という考え方でものごとをきちんと把握しよう。そして、脱原発派の議員を応援する緑茶会をやっている。選挙に棄権はキケンだ」と訴えた。

 原発立地点の泊(北海道)、福井、伊方(愛媛県)、川内(鹿児島県)から訴えが行われた。泊からは「今年の一二月、来年一月、六月に再稼働を目論んでいる。原発の下には一一本の活断層があり、津波対策など安全対策はまったくなっていない。七月に電力料金を値上げし、さらに原発が再稼働しなければさらに値上げすると北海道電力は言う。許せない」と報告した。福井からは「大井原発が唯一稼働している。次に高浜原発を再稼働しようとしている。とてもがまんできない。阻止したい」。伊方。「僻地に建てられ、その犠牲の上に原発を動かしている。伊方が次の再稼働に一番近いと言われている。許せない、がんばる」と訴えた。鹿児島の川内からは「原発に頼り切った町になってしまい、商工会では3号機の増設をしたいと要望している。原発に頼らない町づくりをしたい」と話した。

 原発ゼロノミクスをめざしてゼロノミクマさん(熊のぬいぐるみ)によるキャンペーン活動が紹介された。次にMisao Redwolfさん(首都圏反原連)が、本日の行動は芝公園、明治公園そして、午後五時から国会正門前大集会と三つが脱原発デーとして取り組まれていることを紹介し、首都圏反原連主催の国会前集会への参加を呼びかけた。

 最後に鎌田慧さんが「昨年の五月五日、全部の原発が止まった日に芝公園で集会を開いた。今年の八月になるとまた原発ゼロの日がやってくる。ずっと再稼働させない。被曝におののいている福島を忘れない。それとつながっていく」とまとめの発言をした。この後、新橋~東電前を通り日比谷公園まで、元気にデモを行った。(M)