JPG 反「昭和の日」実行委員会は、4月29日、天皇制への統合に向けて昭和天皇裕仁の誕生日を「国民の祝日」とする「昭和の日」に抗議する集会(110人)を新宿・柏木公園で行い、渋谷一帯にわたって「天皇制解体!『昭和の日』反対!」デモを貫徹した。実行委は、反安保実とともに連続闘争として4・28「主権回復の日」記念式典抗議集会・デモ(主催・沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック)に参加し、午後の「誤った戦後国家のスタート『主権回復の日』を今こそ問う」集会を取り組んだ。憲法改悪攻撃を強化する安倍政権と対決する陣形を強化していかなければならない。



『主権回復の日』式典糾弾!



 集会は実行委のあいさつから始まり、「昨日の政府主催の『主権回復の日』式典で安倍首相など参加者は、『天皇陛下万歳』の三唱を行った。式典に天皇が参加することによって、式典の政治性格がよりいっそう鮮明になった。沖縄民衆の怒りと連帯し、反天皇の闘いを取り組んでいこう」と呼びかけた。

 「高校無償化」からの朝鮮学校排除に反対する連絡会は、「安倍政権が真っ先にやったのは朝鮮学校無償化適応を認定しないと通知してきたことだ。この不当な決定に抗議して大阪、名古屋で裁判となり、東京も裁判に入る。みなさんの支援を訴える」とアピールした。

 反安保実は、「政府の『主権回復の日』が戦後国家を規定した象徴天皇制と日米安保を前提にした沖縄の切り離しと米軍の直接支配の強化を再確認するものとして強行した。同時に憲法改悪攻撃と一体のものとして打ち出してきている。この攻撃に対して沖縄民衆は、『主権回復の日』反対集会を1万人を越える結集で取り組み、東京でも沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックが呼びかけるデモに400人が参加した。午後の集会には、新崎盛暉さんを招き、140人の参加者があった。沖縄連帯・憲法改悪反対をともに闘っていこう」と報告した。

 東京国体・銃剣道問題を考える会は、「1980年代から銃剣道が国体競技として行われてきたことがあまり知られてない。銃剣道は、自衛隊で行われてきた『戦技』であり、選手も自衛隊員が多い。子どもたちを動員するだけでなく、『少年の部』を設定し、子どもたちに銃剣道を押しつけている。障害者スポーツ大会も行われるが、障がい者を健常者並みに能力主義で分断し、取り込んでいこうとしている。天皇行事の国体の問題点を広く知らせ、反対していこう」と発言した。

 「日の丸・君が代」の法制化と強制に反対する神奈川の会は、「第一次安倍政権で教育基本法を改悪し、このときにやれなかった『道徳の教科化』、教育委員会の改変を通した統制強化、『近隣諸国条項』の見直しをねらった教科書、教員の政治活動禁止などを教育再生実行会議で今回やろうとしている。極右派を委員にして、矢継ぎ早の提言をして教育破壊を強行しようとしている。神奈川では君が代不起立個人情報保護裁判を取り組んできたが、最高裁で上告棄却となったが今後も『日の丸・君が代』強制反対の声を上げていきたい」と訴えた。

 園良太さん(2・9竪川被弾圧者)は、野宿者排除の自治体行政とそれを防衛する東京地裁を糾弾し、4・18不当判決を許さず闘っていくと決意表明した。さらに、右翼の挑発を利用した権力の嫌がらせが準備されていることが報告され、仲間たちとともに反撃していくとアピールした。

 やってる場合か!「スポーツ祭東京」実行委員会は、「安倍政権によるナショナリズムの煽りに天皇制が寄り添いながら強化していくシステムが成立している。三月三一日、国体を推進している日本体育協会に対して抗議デモをやった。権力は300人も動員してきた。不当な圧力をはねかえし、国体に抗議していこう」と発言した。

 自由と生存のメーデー実行委員会から五月四日の「自由と生存のメーデー2013 気をつけろ!雑民の敵がいる」への参加が呼びかけられた。



権力と右翼の闘争破壊をはねかせ!



 集会終了後、渋谷デモに移った。権力は、機動隊、公安政治警察、刑事らを大量配置し、天皇主義右翼、在特会の妨害に便乗して不当なデモ規制を繰り返してきた。さらに数10台におよぶ右翼街宣車の違法駐車、交通妨害を容認し、騒音規制も捨て去り、やりたい放題を黙認する始末だ。まさに権力と右翼が一体となった反天皇闘争敵対を強行してきたが、デモ隊は力強く抗議のシュプレヒコールをたたきつけていった。(Y)