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10月31日、東電前アクション!は10月に大間原発の工事の再開が強行されたことに対して、電源開発株式会社(Jパワー)本社前で抗議アクションを行った。40人の参加。

 

 

司会の園さんがシュプレヒコールをあげて、主催から栗原さんが「今日の行動の位置付け」を説明。「政府のエネルギー戦略で"すでに建設中の原発の建設は容認する"という発表があって、電源開発は即座に"住民説明会"を行ってその翌日には工事再開を強行している。いかに既成事実を積み上げるかしかない拙速さだ。猛毒プルトニウムを使った発電所を住民をないがしろにしたまま活断層の上に立てるなど、まさに悪魔の所業だ」

 

「函館は市長・行政挙げてこの原発に反対を表明している。私たちは、こういう動きを応援し支持するが、函館30万人の反対に依拠して過疎地で原発を容認せざるを得なかった人々を低く見るような運動をしてはならない。大間原発の供給先は主に関東首都圏だ。なにより、その首都圏で生活する者の責任として、大間原発の建設に反対し阻止しよう。大間の燃料は東電が多額の出資をして東電出身者が社長を務める日本原燃のものが使われる。すなわち東電マネーの燃料で動かし、福島事故で原発を動かせなくなった東電に代わって首都圏に原発の電気を供給しようとしている。電源開発は主に水力発電を担ってきた会社だが、水力発電もまたダム建設によって地域を分断し、故郷を沈めて人々を追い払った歴史がある。私たちは、もうそのような犠牲を生み出さないということも念頭に置いて代替エネルギーを模索しなければならない」とアピールした。

 

途中で合流した官邸前などで抗議行動を続けている「反ACTAチーム」からは「人権侵害救済法案」が反原発運動の弾圧をも狙うものだという説明。「あらゆる社会運動を守るために、反原発運動を守るために、人権侵害救済法案と反対運動に注目してほしい。共に連帯しましょう」とアピール。

 

東電前アクション!の植松さんからアピール。「先週リトアニアへの原発輸出に反対して日立製作所前で抗議行動を行ったが、この大間の原子炉も日立製が使われようとしている。また、核燃サイクルの破たんを繕うものだ。今日の抗議は日立への抗議デモあり、核燃サイクルを未だに推し進めるものたちへの抗議行動だ。下北半島をこれ以上核で踏みにじることは許されない。原発が安全だというなら東京湾に作ってみればいい。しかし、安全な原発などあり得ないことが分かっているから下北半島に作るのだ。もうどこにも原発を作らせない」

 

最後に「大間の工事をやめろ」「もう原発の電気はいらない」とシュプレヒコールをあげて、この日の行動を終えた。

 

(F)