DSCF1487 一一月一一日、霞が関一帯で「反原発100万人大占拠」行動が首都圏反原発連合の主催、協力:さようなら原発1000万人アクション、脱原発世界会議、原発をなくす全国連絡会、経産省前テントひろばで行われた。この行動は午後一時から日比谷公園出発のデモの後、午後三時から経産省、外務省、文科省、財務省そしてJパワーに対して抗議行動を行い、午後五時から首相官邸前、国会正門前大集会すると計画された。しかし、不当にも東京都が日比谷公園をデモの出発地として貸さないことを通告したので、裁判に訴えた。これが却下されたので結局デモは中止となり、午後三時からの行動が行われた。

 大間原発(青森県・下北半島)の建設を行っている東銀座にあるJパワー(電源開発株式会社)前に五〇〇人の仲間が集まった。大間原発はJパワーが初めて手がける原発であり、出力一三八万kwで国内最大規模、世界でも例のないフルMOX燃料を使うものだ。民主党政府は二〇三〇年代には原発ゼロをめざし、新規原発は認めないとしたが、枝野経産相はすでに建設を許可した原発については建設続行を認めると表明した。それを受けて一〇月に、大間原発の建設が再開した。

 この集会に北海道から参加した二人が「大間原発から函館は三〇㎞圏内にあり、市長をはじめ建設に反対し、差止め訴訟も行われている。本日北海道では函館をはじめ一五カ所で反原発集会が開かれている。泊原発も大間原発もいらない」と報告した。

 大阪からの参加者は「大飯原発再稼働は動かしてはいけないものを動かしている。関西電力はさらに他の原発の再稼働もねらって新燃料を五〇〇本も購入している」と暴露し批判した。神奈川の仲間は「横須賀にある核燃料工場で、大間原発で使うMOX燃料を作っている。しかしプルトニウムを国内で加工できないので、フランスとイギリスに頼んだ。それが両方で三五トンにもなる。大間では年間一トンも使う予定だ。もんじゅが動かないのでプルトニウムは溜まってしまう。余ったプルトニウムを引き受けるところはどこもないので、結局はJパワーしかないだろう。Jパワーはこうした役割をとっとと降りてほしい」と訴えた。

 大間原発を建設しているのは日立であり、リトアニアに原発輸出するのも日立製だ。リトアニアは先ごろの国民投票で原発反対が上回り、計画がストップしている。大間原発反対の闘いはリトアニアの人々とつながっているという報告もあった。

 これ以外に大飯原発が多くの反対を押し切って再稼働したが、原発の下を活断層があるかどうかをめぐり調査が行われている。活断層だと確認されれば、大飯原発の稼働は止められる。関電は活断層ではないと発表したが、原子力規制委員会が調査しているが活断層とする意見と地すべりだとする意見が対立し、もっと原子炉に近い所の調査をすることになり、結論が先送りされた。こうした状況、規制委員会が国会の承認なしにスタートしていることなどに鋭い批判がされた。

 Jパワー前の行動は四時に終わり、銀座の歩行者天国を元気いっぱいに「原発反対」のコールをしながら、国会に向かった。

 冷たい雨が降り始める最悪のコンディションであったが、国会正門前にはすでに多くの仲間が埋め尽くしていた。正門前ではスピーチとラップ、シュプレヒコールが繰り返された。社民党福島党首、共産党志位委員長、亀井静香衆院議員、新党大地、民主党、新党きずな、国民の生活が第一などの会派・国会議員が次々と連帯のあいさつを行った。また、反原発1000万人アクションの鎌田慧さん、落合恵子さんのスピーチ、宇都宮健児さん(前日弁連会長、都知事予定候補者)のあいさつ、坂本竜一さんからのメッセージが紹介された。反原発首都圏連合は今後も金曜日官邸前アクションを継続することを発表した。

 警察は正門前の交差点付近にたくさんの人が押しかけていたが、「交差点を渡らせない、道路を開放しない」という行動のジャマをしたのみならず、機動隊の指揮官車から大音量で「参加者にあっちへ行け、道路に出るな」などの指示をして、妨害行動を繰り返した。参加者から「警察は集会のジャマをするな。道路を開放しろ」とコールや野次が飛んだ。

 国会周辺は雨にも関わらず、数万人の反原発の熱気が渦巻いた。(M)