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 10月20日(土)竪川河川敷公園で芋煮会がおこなわれ、40人ほどの人々が集まった。

 この芋煮会はこの数年、江東区による竪川の野宿者排除が激しさを増して以降、毎年秋に行われてきた。今回で3回目。


 竪川では09年より始まった公園改修工事に伴い、野宿者の排除が行われてきた。特に昨年暮れから今年始めにかけておこなわれた行政代執行では代執行の指定地域外へ引っ越した仲間に対しては不当不法な暴力が行われ、引っ越しを予定しながらも残っていた1名の仲間に対しては、行政代執行が行われ、体調を崩したその仲間を救急車で他区の病院に運んだ後、路上に放置した。

 その後、江東区は公園を封鎖し、「野宿者が占拠しているため公園が使えなくなっている」などというデマ宣伝を行ってきたが、効果が無いと見ると、話し合いに応じてきた。

 これまで江東区との話し合いは3回を数え、地道に行われてきたが、4回目の話し合いの日程を調整中に突然、江東区が話し合いの打ち切りを、通告してきた。

 そして10月11日、テントの仲間たちに、「弁明機会付与通知書」が配布された。これは行政代執行を行うにあたり、弁明の機会を与えるという形式的なもの、この配布により、江東区が竪川の仲間に対して2回目の行政代執行を行うつもりである事が判明する。1年間に同じ場所に2回も代執行を行うとは前代未聞である。

 この事を知って、芋煮会には多くの仲間が参加した。みんなで野菜を切り準備した芋煮を食べながら、参加者が発言。経産省前テントからの仲間や、渋谷のじれん、竪川弾圧救援会、国土交通省による排除と闘う荒川の仲間、などが江東区の非道を多くの人々に伝え、仲間のテントを守るための大きな陣形を作っていこうと話し合った。

 後片付けを終えお開きとなった後、仲間のテント一部の引っ越しが行われた。引っ越し先は「副堤」、竪川河川敷公園は元々河川を暗渠にして、その上に公園が作られている。かつて河川であった時には堤防の外に避難路として幅3メートルほどの土地が確保されていた、それが副堤である。今は避難路の必要性が無くなったため、隣接する民家や企業が、物置をおいたり、植木をおいたり、中には家を増築していたりする。所有は都で、江東区が管理している。今回の代執行の対象地からは外れている。

 竪川の仲間たちは、強制排除ではなく、あくまで話し合いでの解決を望んでいる。そのために、対象地からの引っ越しを選択したのだが、江東区はあくまで強制排除を敢行する構えである。

 25日には公園内に残ったテントに対しての除却命令に職員40名、公安警察5名という陣容でやってきた。除却命令の期日は10月31日、この日までに出て行かないと、「代執行令書」が出され、行政代執行が行われる。

 幅堤に引っ越した小屋には警告書を貼っていった。11月1日までに撤去しろという内容だ。なぜ警告書を貼るのか?どういう事なのか?と聞くと、「河川法に基づく監督行為である」と江東区土木部、それではそれ以外の地域住民による「利用」に対してはなぜ「監督行為」を行わないのか?。

 竪川現地は今、きわめて緊迫した状況におかれているが、同時に野宿の仲間に心を寄せ共に闘おうという仲間の輪も広がりつつある。

 11月7日には江東区役所へ向けてのデモも予定されている。多くの仲間の結集を。(板)

 

 

 


江東区による竪川河川敷公園の野宿の小屋に対する2度目の行政代執行を許さない 

11.7 江東区役所包囲デモ 
午前11時 東陽町公園集合(東西線東陽町下車)、 11時半 集会、 12時デモ出発