オスプレイオスプレイ「安全宣言」許すな

日米安保こそが問題だ沖縄と共に全国で反対を



試験飛行を目前にして

 九月一九日、連合会館で「オスプレイ配備の危険性」みんなで考える9・19集会が開かれた。『オスプレイ配備の危険性』(真喜志好一、 リムピース、非核市民宣言運動・ヨコスカ:著、七つ 森書館発行)の発売記念講演会として開催の予定だった。しかし、一八日の日米防衛相会談で「一定の配慮」をする約束をし、一九日日本政府は「オスプレイの安全」を確認し配備を強行することを明らかにした。そして、九月二一日に岩国基地からオスプレイは試験飛行に飛び立った。岩国や沖縄では反対行動が取り組まれている。こうした緊張した中で集会が開かれた。

 労働情報編集長の浅井さんが司会を行い、藤本泰成さん(平和フォーラム事務局長)が開会のあいさつを行った。

 「共同記者会見を行ったが、何回県民大会を開いたら県民の要求を聞くのか。三つの問題がある。第一、オスプレイは安全ではない。自動車に遊びがないのと同じでちょっと間違ったら事故を起こす。第二、日米安保の事前協議制を一度もやったことがない。誰のための政府か。第三、米政府の姿勢だ。ニューメキシコ州では一六〇〇人の反対があり、訓練を中止した。沖縄では一〇万人集まっているのに声を聞かない。オスプレイは日本を守ると言っているがウソだ。全国の空に飛ばしてはいけない」。

危険きわまる低空飛行訓練

 次に四人によるパネルディスカッションに移った。発言者は頼和太郎さん(リムピース)、新倉裕史さん(非核市民宣言運動・ヨコスカ)、真喜志好一さん(沖縄平和市民連絡会)、コーディネーターは金子登貴男さん(リムピース)。

 頼さんは「フロリダの事故は後方乱気流が起きて、それに巻き込まれて墜落事故が起きた。影響を受け易い翼を持っている。オートローテーションが効くから普天間に安全に帰れると米軍が言うが、それがないといっていいほど不充分だ。アメリカをしばるものがまったくない。最も危険な航空機を飛ばすことになる。許してはならない」と報告した。

 真喜志さんは「エンジンが止まったら、滑空して降りるしかない。それには速度が必要だ。しかしそれがない。時速一〇〇キロメートルで落ちる。それでオートローテーションが必要でゆらゆら降りるものだが、それが機能せず墜落している」と模型を示しながら分かりやすく説明した。そして、SACO合意、ジュゴン訴訟とその成果、アセス法違反の日本政府、高江・ヘリパッド建設について報告した。その中で一九七二年の施政権返還前は米軍政と直接対決し、演習を中止させるなどしてきたが返還後は日本政府がじゃましていると指摘し、日米安保の問題を指摘した。

 新倉さんは次のように発言した。

 「安保問題として考えたい。戦争に巻き込まれないようにするために歯止めとして事前協議がある。しかし一度も使われてこなかった。これが問題だ。低空飛行訓練問題。国内の航空法では五〇〇フィート(一五〇m)以下での飛行を禁止しているが、特例を作って米軍には許している。一九九〇年代に高知県で米軍が訓練を行い、反対運動が起こり、一九九九年に自治体の要望で国内法の一部を守ることになった。固定化して考えないことがすごく大事だ。みんなの力で動かせる」。

 「二〇〇八年、原子力空母ジョージ・ワシントンが横須賀を母港化した。この時、修理はしない、放射性廃棄物は外に出さない、と約束した。しかし、原子炉の修理はしない、船から船に廃棄物を移すのだからと約束が反故にされている。核持込み密約と同じことが行われている」。

 金子さんは「低空飛行訓練ルートをはじめて認めて明らかにした。それは日本全国に六ルートある。普天間に常時置き、訓練の拠点として岩国とキャンプ富士を使う。このルートはすでに米軍の低空飛行訓練で使われている。一九九四年、四国の早明浦ダムサイトを攻撃目標にしていた米軍機がダム湖に墜落するという事故を起こした。全国各地で反対する闘いが重要だ」と報告した。

できることは何でもやろう

 第二部として、今後どう闘うかが話し合われた。

 金子――五〇〇フィート以下は行わないとしているがそんなわけがない。より低く飛ぶことが訓練だ。

 頼――安全高度、安全に着陸できると改めて言い出している。それは今でも決まっていることだ。二〇〇~三〇〇フィートで飛ぶのがざらだ。低いほうに流れていく。実態は低くなる可能性がある。被害が出る可能性がある。今まで奈良県十津川村の材木運搬ロープを切断したり、塩釜の山林の木にぶつかった。

 真喜志――CH40ヘリは二〇〇フィートで飛んでいる。市街地の上空は可能な限り避けるとしているが普天間は避けることができない。ハワイの先住民の墓の上空は飛行禁止になっている。米軍が飛べなくなった状況を調べて、アメリカに直接訴えていく。

 新倉――キャッチピースが低空飛行訓練問題で全国アンケート調査を行った。被害地図が作られた。これから訓練区域の国会議員にアンケートをすることだ。さざ波を作り、自治体へ働きかけることだ。今でも飛行ルートの広島県議会が反対の意見書を採択している。オスプレイ配備反対のはがきを三万枚作った。厚木基地の爆音反対同盟は団扇を作った。米陸軍第一軍団の本体がキャンプ座間に来る計画が発表された時、ラムズフェルズ国防長官あてに一万枚はがきを作った。そのご前方部隊の三人しか配置されていない。ウルトラCはないので、できることを何でもやろう。

 この後、福島みずほ社民党党首の連帯メッセージの紹介の後、沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック木村事務局長が「九月二四日、配備反対署名一四万筆を官邸に届けるために行動を行うので参加してほしい」と閉会のあいさつをした。今後オスプレイ配備反対の実践的な闘いに突入するにあたっての重要な集会であった。 

(M)