429  4月29日、日本キリスト教会館で「民地支配と日米安保を問う―反「昭和の日」集会が行われ、100人が集まった。

 この日、4月29日は、昭和天皇裕仁の誕生日だ。2005年の祝日法改悪によって欺まん的な「みどりの日」から「昭和の日」へと強引に変え、天皇行事を駆使して天皇制賛美を強めていった。3月11日には政府主催で「東日本大震災一周年追悼式」を天皇夫妻の出席で行い、東京電力福島第一原発事故の責任追及を回避し、震災被災者に我慢を強要した。天皇制が民衆を国家統合する任務を担っていることをあらためて明らかにした。

 同時に政府は、天皇制統合力を利用しながらグローバル派兵国家建設を押し進めてきた。1952年4月28日がサンフランシスコ講和条約発効から60年目であり、沖縄が「本土復帰」してから40年にあたるが、継続する植民地主義と領土ナショナリズム、日米安保・米軍基地被害の中で天皇制の共犯関係を暴きだし、厳しく批判していかなければならない。日本帝国主義と天皇制の犯罪を肯定する「昭和の日」に抗議していこう。

 集会の冒頭、2・9竪川弾圧救援は、被弾圧者の園良太さんの連帯アピール紹介とカンパの訴え、第一回公判(5月18日(金)午前10時/東京地方裁判所429号法廷)の傍聴を呼びかけた。

 次に日本の戦争・戦後責任、植民地支配責任を問い、現在の支配構造の克服をめざして「8分間スピーチ」が各団体から次々と行われた。



諸戦線のスピーチ



 国富建治さん(反安保実行委員会)は、4月28日の「60年目の『沖縄デー』に植民地支配と日米安保を問う」集会を報告した。報告者の新垣誠さん(写真家、沖縄NGOセンター代表理事)の「『本土復帰』40年と沖縄の現在」、太田昌国さん(編集者、民族問題研究者) の「戦後日本国家と継続する植民地主義」の提起を紹介した。

 佐野通夫さん(『高校無償化」からの朝鮮学校排除に反対する連絡会)は、連絡会の取り組みを報告し、「朝鮮高級学校に『高校無償化』制度を即時に適用。朝鮮学校をはじめとした民族学校・外国人学校への制度的な保障を早期の実現。東北地方太平洋沖大地震被災地の朝鮮学校をはじめとした民族学校・外国人学校の再建・授業再開へ向け、激甚災害指定に伴う補助を含む緊急支援を速やかに実施せよ」を訴えた。

 木元茂夫さん(すべての基地にNO!を!ファイト神奈川)は、北朝鮮の「人工衛星」打ち上げ予告に対して「防衛省は、イージス艦、地対空誘導弾パトリオット3(PAC3)を配備した。海上自衛隊は、落下物を回収する北朝鮮艦艇の臨検、拿捕も含めた迎撃態勢をとった。部隊の出動実態も公表せずに軍事作戦を強行した。日米共同軍事体制の強化を許さない反基地運動を取り組んでいこう」と発言した。

 さらにスピーチは、中森圭子さん(盗聴法に反対する市民連絡会)、宮崎俊郎さん(反住基ネット連絡会)、井上森(立川自衛隊監視テント村)、渥美昌純さん(東京にオリンピックはいらないネット)、上原成信さん(沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック)、藤田五郎さん(山谷福祉会館活動委)、田中聡史さん(板橋特別支援学校「君が代」不起立者)、丹羽雅代さん(女たちの戦争と平和資料館)、梶川凉子さん(反改憲運動通信)から取り組みと闘う決意を表明した。

 最後に、天野恵一さん(福島原発事故緊急会議)が大飯原発再稼働阻止と野田政権批判、原発推進に加担している天皇制を糾弾した。

 沖縄を踏みにじるな!緊急アクション実行委員会からの集会カンパアピール。

 危機の時代の天皇制を問う!2・11反「紀元節」行動は、公開質問状「警察―右翼連携した弾圧体制を許さないぞ!」の取り組みを報告し、デモ妨害を許さないスクラムを強化していこうと訴えた。

 集会宣言を採択し、デモに移り、早稲田通り→明治通り→大久保通りのコースで沿道の人々に「『昭和の日』はいらない!天皇制解体!」をアピールした。



右翼街宣車のデモ隊接近ゼロ事態について



 なお街宣右翼は、デモに対して一台も街宣車を接近することができなかった。ここ数年の「恒例」の右翼妨害が繰り返されてきたなかで、初めての事態である。

 国家権力の警備サボタージュ、右翼との事前謀議・なれあいによるデモ破壊の実態が2・11実による公開質問状および警視庁警備部長、戸塚警察署長、新宿警察署長への追及によって社会的に暴露されてしまった。

 さらに三月一八日の「だからこそ、反戦を!」デモに対する右翼のやりたい放題の暴力を「容認」した「警備の失敗」に対して、おそらく警視庁で「問題」となったはずだ。公安政治警察さえも右翼に蹴っ飛ばされ、負傷者がでるほどだった。

 だから今回は、なんとかアリバイ的に警察の警備ポーズを取り繕うために事前の警備・公安・関係の機関会議で「右翼の規制を強化する」ことを決め、デモへの街宣車の接近とデモ突入をやめさせたに違いない。

 だがこの日のデモ解散地点の西大久保公園付近で権力の統制から外れた右翼がデモ撤収隊列に対して襲撃を繰り返してきた。解散地点での待ち伏せ襲撃は、事前にその場所を権力から情報を得ていたのだろう。

 いずれにしても街宣右翼によるデモ妨害を許さないし、警察権力の右翼に便乗したデモ規制も許さない。デモは、表現の自由であり、断固として守り抜いていく。権力と右翼のなれあいに対して厳しく糾弾し続けていく。

(Y)