326 3月26日未明、東電柏崎刈羽原発6号機が定期検査のため運転を停止し、ついに稼働している東電の原発はゼロとなった。そして日本全国の原発五四基のうち稼働中の原発も北電泊3号機一基のみとなった。

 この日、午後7時から新橋駅近くの東京電力本店前で「東電の原発ゼロDAYアクション~福島、新潟、もう絶対動かさせない」が行われた。呼びかけは、経産省前テントひろば、原発いらない福島の女たち、再稼働反対!全国アクション、たんぽぽ舎、東電前アクション、福島原発事故緊急会議。行動には130人が集まった。

 栗原学さんの司会で始まった集会では、最初にこの行動を企画した東電前アクションから植松さんが発言。植松さんは「東電の原発がすべて止まったことに喜んでばかりはいられない。福島や柏崎など原発立地の人びとに犠牲を強いながら豊かさを享受し、原発事故を止められなかった首都圏の私たちが、その責任を自覚し、東電との闘いを続けよう」と訴えた。

 eシフトから柏崎刈羽原発に対して「安らかにお眠りください」という「感謝状」が紹介された後、再稼働反対!全国アクションが大飯原発3、4号機再稼働阻止に向けた翌日(3月27日)の首相官邸前行動、4月11日の関電東京支店、経産省、国会に向けたデモを呼びかけた。たんぽぽ舎の柳田真さんは、前日の3月25日に福井市で行われた大飯原発3、4号機再稼働反対集会・デモ、ならびにこの日の福井県知事と県議会議長への申し入れについて報告し、「原発が止まっても電気は足りていることが事実をもって多くの人びとに浸透している」ことの重要な意味を訴えた。そして原発については「まったく素人」である四閣僚(首相、経産相、官房長官、原発担当相)の「政治決断」で大飯原発再稼働が決められようとしていることを厳しく批判した。

 また3月23日の原子力安全委員会では、わずか五分で審議が打ち切られ、原子力安全・保安院の大飯原発3、4号機に関わるストレステスト審査結果が「了承」されたことへの厳しい批判が、傍聴者から語られた。

 集会の前面に掲げられた白いボードに「東電解体」の文字や、前日の福井市でのデモの映像が映し出される中で、原発被災地から避難してきた人びとや福島県の住民が次々に東電に対する怒りをぶつけていった。故郷の双葉町を強制的に去らざるを得なかった住民は「防災訓練もやってきたが、なんの意味もなかった。こんな地獄のような苦しみをもう誰にも味わわせたくない」と切々と訴える。郡山市の住民は「この五月から学校の運動場が全面的に使用され、プールも解禁になる。こんなことで子どもたちを放射能から守ることはできない」と語り、富岡町の住民は「私は家も土地もあきらめた。だから東電は原発から撤退してほしい」と述べ、いわき市民も東電に向かって「責任を取ってほしい」と思いのたけをぶつけた。

 参加者が輪になり「正調・会津磐梯山」を踊るパフォーマンスを行った後、さらに経産省前テントひろばなどからの発言を受け、東京電力への申し入れ文が読み上げられた。130人のアクション参加者たちは、最後に東電本店に向かって抗議のシュプレヒコールをぶつけ、二時間に及ぶ「東電の原発ゼロDAY」アクションをしめくくった。



27日には首相官邸前アクション



 3月27日には、緊急の呼びかけで「首相官邸前アクション」が午後六時から行われた。政府は3月29日にも四閣僚による大飯原発3、4号機再稼働への「政治決断」がなされようとしている、と報じられた。

 一日前の呼びかけにもかかわらず70人の人びとが参加する中で行われた集会では、多くの参加者から、すべての専門家たちが多かれ少なかれ大飯原発再稼働に対して、安全性が担保されていないとの意見を出しているにもかかわらず、原発についてはまったく素人の政治家が「政治決断」を行うことへの批判がだされた。また再稼働反対!全国アクション、福島原発事故緊急会議の連名の要請書、FoE Japanなど
12団体の要請書がそれぞれ官邸に提出された。

 再稼働に向けて突進する野田政権の向う見ずな策動をはねかえし「再稼働阻止」から「原発ゼロ」の実現へ!

(K)