2・11代々木12・11
さようなら原発一〇〇〇万人アクション全国一斉行動in東京

ウソはもう沢山!再稼働策動を止め今すぐ原発を止めろ!

一万二〇〇〇人寒さ吹き飛ばし力強く行進

 三・一一から一一カ月を迎えた二月一一日「太陽と風、大地、自然の恵みをエネルギーに!再稼働を許すな!さようなら原発一〇〇〇万人アクション全国一斉行動」が各地で行われた。

野田政権、原発推進勢力によるなし崩し的原発再稼働のもくろみに民衆による痛打を浴びせその野望を打ち砕くと共に、原発のない社会への踏み出しを民衆の意志としてはっきりさせること、そのために広範に広がる「原発ノー」の声を、また嘘にまみれ無能かつ無責任なマスメディアを含むいわゆる「原発村」への不信と怒りを、巨大な形として止むことなく登場させる行動の一環だ。

そしてそこでは、さようなら原発一〇〇〇万人署名必達への行動をさらに加速すること、およびこの日は特に、三月一一日に福島県郡山市で開催予定の「原発いらない!福島県民集会」の成功をめざすことが呼びかけられた。東京ではその「in東京」が、午後一時三〇分からの代々木公園を会場とした集会、その後のパレードとして展開された。

 東京はこの日も最高気温が一〇℃に届かず真冬の寒さが続いていた。しかしその中でも、集会に向かう人並みは開会時刻が近づくにつれどんどん数を増し、開会のアナウンスが流れる頃には、会場は中を歩くことも困難なほど、人そして色とりどりの旗やデコレーションで埋め尽くされていた。集会の最後の方で、参加人数は一万二〇〇〇人と発表された。

 まだ続々と人波がつめかける中で進められた四五分の集会では、一〇〇〇万人アクションの呼びかけ人から、大江健三郎さん、澤地久枝さん、落合恵子さん、福島の当事者から、永山信義さん(福島県平和フォーラム)、増子理香さん(つながろう!放射能から避難したママネット@東京)、菅野正寿さん(NPO法人福島県有機農業ネットワーク理事長)、特別発言として、山本太郎さん(俳優)、藤波心さん(タレント)が、それぞれの個性がにじみ出る思いを、飾りのない率直な語り口で訴えた。

 大江さんは、すべてをあいまいにしたまま原発再開をめざす者たちの倫理性の崩壊を指摘し、そこへの抵抗が不可欠であること、そして希望は原発をまだ止めたままであることだとし、今ならこどもたちに原発を私たちは止めたと言えるチャンスがある、止める決意が決定的だ、と力説した。

 澤地さんは、もうすぐ原発ゼロの日が来る、それは確かに国の仕組みから来る日だとしてもそうさせているのは人々の「原発ノー」の声であり、集会に参加したりデモをする意味ははっきり示されていると、会場を行動に向け奮い立たせた。

 永山さんは、「ゴーストタウン」発言で元国交相の責任を追及する一方で、「ゴーストタウン」の原因をつくった者たちの責任に頬被りするマスメディアに率直に憤りを向けつつふるさとを返せと訴え、三月一一日の郡山集会への結集を呼びかけた。

 増子さんは、子どもと共に転々と避難する不安な思い、生業を捨てざるを得ない喪失感を、声をつまらせながら語った。

 菅野さんは、再生に向けて持続可能な社会へ変えなければならない、その中核に一次産業を据えよう、と訴えた。

 山本さんは、マスメディアを信じる人はまだまだ多い、原発ゼロへもっと声を、もっと怒りをと力を込め、この集会を取材していたアルジャジーラのカメラを通して世界へ声を届けようと、自ら音頭を取り会場全体を大シュプレヒコールへと導いた。

 藤原さんはまだ中学生だという。しかし、三・一一で価値観が変わった、原発がないと経済がおかしくなると言う人がいるが、原発があるから経済がダメになるのではないか、未来を守ってほしいとの彼女の訴えは、実に堂々と、しかも鋭く凛としていた。

 落合さんが最後に登壇した。そしてまず、常連である鎌田慧さんは上越市の行動に参加していること、東京と同時刻にパレードに出る手はずだと携帯電話で連絡を取り合ったと紹介し、収束宣言、原発輸出、人権を奪うもの、命を奪うものに真っ直ぐノーを突き付けよう、そして私たちの中にもある原発体質を変える一歩にしよう、と呼びかけた。

 短いながら一つ一つが胸に響くもののある発言だった。ただ、主催者の要請に従い多くののぼり旗が倒されたにもかかわらず、会場の後ろの方では発言が聞き取りにくかったことが惜しまれる。おそらく、会場の音響装置が集会の規模に追いついていなかったのだと思われる。

 集会はこの後直ちに、二コースに分かれたパレードに移った。気温が急速に下がる中会場を出るまで相当に待たされた部隊も多かった。しかし参加者は沿道の人々に、再稼働を止めさせよう、原発のない社会に舵を切らせよう、共に声を上げようと、さまざまなプラカードを振りつつ力強く呼びかけ行進を続けた。

 大阪、東京の住民投票条例請求署名運動の成功が示すように、「原発ノー」の声は確実に広がっている。再稼働阻止、そして原発の完全放棄へ、一〇〇〇万人署名の達成、七月一六日一〇万人集会の実現など、さらに多彩に行動を重ねよう。(谷)