DSCF0540 11月11日、霞が関・経済産業省周りで、「11・11 たそがれの経産省 キャンドル包囲『人間の鎖』アクション」が11・11―12・11再稼働反対!全国アクション実行委の呼びかけで行われた。

 ウソと“やらせ”を駆使して「安全神話」をつくり上げ、東電福島第一原発事故を引き起こした最大の責任官庁である経済産業省と原子力安全・保安院。電力会社と経産省・保安院は「ストレステスト」という名のアリバイテストによる再稼働に動いている。
 9.11の「人間の鎖」行動の成功を引き継いで、再稼働の中止と全原発停止、さらには「自主」避難者への賠償など「避難の権利」の確立を求めるために、11・11アクションは行われた。

 朝から冷たい雨が降り注ぐ中で、午後4時過ぎから、霞が関、東電前、有楽町駅、新橋駅などでいっせい情宣と宣伝カー4台による流しのマイク宣伝を行った。午後6時近くなると人が続々と集まりだし、6時から経産省正門前で訴えが開始された。

 最初に、山口幸夫さん(原子力資料情報室・共同代表)が「福島原発事故でバラまかれた放射能はなくすことはできない。時間が経過して、放射線が出なくなるのを待つしかない。今でも原子炉をコントロール出来ていない。この最大の責任者は経産省で謝罪すべきだ。経産省はストレステストに合格を出し、原発を再稼働させようとしている。その11人の委員のうち反対派は2人だけだ。また海外に原発を売り込んでいる。こうしたことに、見えない人々の怒りがある。原発の息の根を止めよう」と訴えた。

 次に、木村結さん(原発いらない全国の女たちのアクション)が福島の女たちの座り込みと全国の女たちの行動について報告した。笠井亮さん(共産党・衆院議員)が「原発の再稼働、輸出なんてとんでもない。ウソつきは原発の始まりだ。福島原発事故が起きて、原発大国フランスでも七割の人たちが原発に反対している。来年の大統領選の争点にもなっている」と発言した。服部良一(社民党・衆院議員)は「世界一危険だとされる浜岡原発を再稼働させる必要があるのか。新規建設を止めよう」と語った。

 山本太郎さん(俳優)が「今、こうしていても被ばくの可能性がある。われわれはノーの意思表示をしなければならない。子どもの未来を守りたい。高線量地に住む人々を避難させなければならない」と熱く語った。

 吉田明子さん(FoE Japan/原発輸出反対緊急国際署名)は「ベトナム原発輸出反対の署名を24時間で800筆集め、政府に提出した。これからも署名を集め、原発輸出に反対していく」と報告した。

 山城保男さん(横須賀市議/原子力空母反対運動)が「横須賀を母港としようとしている米原子力空母は原子炉を二つ持っている。その意味では日本には55基の原発があると同じだ。もしこれが核事故を起こしたら首都圏は壊滅する」と注意を喚起し、米空母を追い出そうと訴えた。訴えの後に、制服向上委員会という若い女性歌手グループが、福島原発の被害を受け酪農家が自殺した事件をテーマとする反原発歌などを披露した。

 こうした訴えの後、六時半過ぎに司会者が、経産省の周り900㍍あるが1000人が取り囲みつつあると報告した。その後、7時過ぎには1300人で包囲したことを確認した。またこの日、福島から届いた要請書を経産省内の大臣官房で提出した。七時から七時半まで、経産省に向けた「原発やめろ」のシュプレヒコール、ウエーブ、人間の鎖が連続して行われた、冷たい雨の中にもかかわらず、参加者の「ここで原発を止める」という強い思いにより熱気に包まれた。

 9・19六万人集会、福島・全国の女たちによる座り込み行動に引き続き、経産省人間の鎖行動は大きく成功した。これも経産省前「脱原発テント村」があったればこそである。この「テント村」に対して、右翼が深夜などに「討論」と称して入り込み妨害行動を連日起こしている。警察もこうした「トラブル」に付け込み排除をねらっている。「テント村」を防衛し、持続的・連続的な経産省への「原発止めろ」の行動が重要性を帯びている。(M)