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 11月6日、東京・常盤橋公園から、銀座・東電前を通り経産省正門前までの「もうアッタマにきた ふざけんな東電」パレードが東電前アクション!の主催で行われ、160人が参加した。


 パレード出発前に訴えたが行われた。主催者の栗原さんが「東電は自主避難者に賠償金を出さない。茨城のタケノコ農家の風評被害者に333円しか補償金を払わない。一方で清水前社長の退職金は五億円が支払われた。政府は当面の東電の賠償金のために一兆円を出すことを決めた。政府は東電の責任を追及していない。これ以上、原発を動かすのに耐えられない。本気で東電を解体しよう。今日はその第一歩だ」と訴えた。


 次に、たんぽぽ舎の渡辺さんが「東電追及がおざなりとなっているが、東電はつぶすべきだ。東電は希望をつぶし、自殺者を出させた。牛や豚など家畜を殺し、大量の住民を避難民化させ、苦しい生活をひいている。こんな企業は普通なら倒産し、経営責任が追及され、破たん処理が行われる。それなのに東電には行われていない。警察や検察に捜査するような運動を起こすべきだ。そして株主にも責任を負わせるべきだ。政府が東電を救うための税金や電気料金の値上げには絶対に応じられない」と提起した。




 埼玉デモをやってきた田中さんが埼玉での運動を紹介した後、経産省前女たちの座り込みをやった仲間が「福島の女たちの座り込みは福島から200人に達し、それを支えた人たちも2000人を超えた。それを引き継いだ10月30日から11月5日の全国の女たちの座り込みには北海道から沖縄まで1000人が参加した。思いをつなぐために編み物をしたり、布にアピールを書きバナーをつくり、経産省の周りを取り囲むために使った。デモはできないが、座り込みならできるといった人たちも含めて、ひとりひとりの力か小さいがみんなが集まれば大きな力になることを実感した。みんな芸達者で、音楽や英語での発信などを行った。原発推進派の牙城の経産省にこだわりまた行動したい」と報告した。


 園さんが「反原発テント村はずっと続く。震災でばらばらにされたが、どのような存在であり、つながっていくか座り込みは示した。女たちの座り込みに引き続き11月7日から10日まで座り込みを行う。支援をしてほしい」と呼びかけた。


 その後、歌と東電を風刺する寸劇、枝野前官房長官のお面を被った白装束の踊り子たちが「安全、安全」と繰り返す枝野を演じるパフォーマンスを行った。パレードも替え歌やさまざまなバージョンのシュプレヒコールなど、沿道の人々が分かるように工夫を行った。途中で右翼の街宣車と遭遇したがひるむことなくパレードは経産省正門前の「反原発テント村」に合流した。テント前では「原発賊石棺」の「墓」が建てられ、焼香するパフォーマンスが行われていた。最後に全体で経産省に向けたシュプレヒコールを行った。


(M)