虹とモンスーン

アジア連帯講座のBLOG

【報告】都教委包囲・首都圏ネット 『君が代』最高裁判決糾弾!大阪府『君が代起立』条例撤廃!7・24集会

to 7月24日、石原・大原都教委の暴走をとめよう!都教委包囲・首都圏ネットは、「『君が代』最高裁判決糾弾!大阪府『君が代起立』条例撤廃!7・24集会」を行い、160人が参加した。

 ネットは、集会の柱として①10・23通達撤回・処分撤回!「日の丸・君が代」強制反対!②大阪府「君が代起立」条例撤廃!③「つくる会」系教科書採択阻止!④原発反対!子どもを放射能から守れ!⑤石原・橋下は知事をやめろ!――を掲げた。

 集会は、四月の入学式に10・23通達に抗議する不起立闘争を行い、都教委から不当処分を受けた仲間からの報告で始まった。

 藤田勝久さん(東京都立板橋高等学校元教諭)は、最高裁第1小法廷が都立板橋高校卒業式弾圧事件について「威力業務妨害罪」が成立(罰金20万円)とする不当判決(7月7日)を出したことを糾弾。さらに「最高裁には被告席がない。あるのは頭上高くの判事席とそれを仰ぎ見る弁護士、検察官席。憲法37条の被告人の公平かつ迅速な裁判を受ける権利は画餅となっている」と批判した。

 次に、最高裁の10・23通達を合憲とする不当判決を受けた仲間たちから発言。

 申谷雄二さん(南葛定時制嘱託採用拒否裁判/5月30日、最高裁第二小法廷・不当判決)は、「裁判所は一方的に裁く権利を思っているかもしれないが、裁く側もまた裁かれることに気づくべきだ。判決の日は、滑稽さだけが残った」と裁判官たちを批判した。

 「日の丸・君が代」強制反対、嘱託採用拒否撤回を求める会(6月6日、最高裁第一小法廷・不当判決)は、「最高裁は職務命令が個人の思想・良心を『間接的に制約する』と認めながら、式典の円滑な進行を図るには『制約は必要で合理性がある』とし『憲法の番人』という役割を自ら放棄した。最高裁判決に負けず、処分取消や他の裁判でも反対意見を力に諦めず闘っていきます」とアピール。

 「日の丸・君が代」不当解雇撤回を求める被解雇者の会(7月14日、最高裁第一小法廷・不当判決)は、「最高裁は、約一ヶ月半の間に一一件の不当判決を出した。法廷が異なるにもかかわらず主文や判決理由はみな同じであり、最高裁全裁判官による根回し、合意なしにはありえず、実質的な『大法廷判決』だ。このまま引き下がれない」と決意表明した。

 「君が代最高裁判決批判」というテーマで金子潔さん(解雇裁判・予防訴訟原告)が提起した。とりわけ「憲法19条は戦前の反省に基づく日本の独自性強い規範だが、最高裁は『日の丸・君が代』裁判で19条合憲とした。初めて『思想・良心の自由』権の制約する新たな判例となってしまった。今後はバラバラな裁判闘争から全体的な共同体制の確立。『腐った雰囲気』の醸成を許さない市民社会への働きかけが重要だ」と強調した。

 教科書問題の報告が横浜学校労働者組合副委員長の茂呂秀宏さんから行われ、「横浜市教育委員(六人)だけで市立中学校の歴史教科書を天皇制賛美の「つくる会」系を全市一括採択しようと策動している。全市一括採択に反対し、学校現場からの教科書採択を目指していきたい」と訴えた。

 「日の丸・君が代」強制反対ホットライン大阪は、大阪府「君が代起立」条例撤廃と「君が代処分」条例阻止にむけてアピール。9月24日の「『君が代』を起立して歌え!立たないとクビ!? 『君が代』強制大阪府条例はいらん!全国集会」(9月24日<土>午後1時/サーティホール<JR新大阪駅>)への参加を呼びかけた。

 特別アピールとして福島県教職員組合郡山支部書記長の鈴木浩行さんから東電福島原発事故後の組合の放射能調査活動、「わたしたちは忘れない!」を合言葉に連絡・集会を草の根で取り組んでいることなどを報告し、子どもを放射能から守る闘いに支援・連帯を呼びかけた。

 都教委包囲ネットの見城﨣樹さんから基調報告が行われ、「石原と都教委を糾弾し都庁を包囲してきた闘いを継続し、大阪府『君が代条例』反対、不当処分撤回、最高裁判決糾弾、反原発を闘っていこう」と確認した。

 最後に集会決議し、シュプレヒコールを行いスクラムを打ちかめた。

(Y)

【報告】くり返すな!原発震災 つくろう!脱原発社会 7.23新宿デモ

723 7月23日、原発とめよう!東京ネットワークと再処理とめたい!首都圏市民のつどいの共催で「くり返すな!原発震災 つくろう!脱原発社会」新宿デモが行われた。3月27日以来、毎月行われてきた首都圏の反原発市民団体のデモだ。会場となった東京都庁近くの新宿中央公園では、午後七時のデモ出発を前に主催者を代表してふぇみん婦人民主クラブの山口さんがあいさつした。また上関どうするネット、東京全労協などが発言し、また原水禁の井上年弘さんから「脱原発を実現し、自然エネルギー中心の社会を求める」1000万人署名や9月19日に明治公園で開催される五万人集会への取り組みが呼びかけられた。

 会場では、東電を救済し、原発事故の損害賠償に上限を設定して住民被害を見殺しにする「原子力損害賠償機構法案」に反対する呼びかけが繰り広げられた。

 デモには途中から参加した人びとを含めて約500人が参加。週末の人出でにぎあう歌舞伎町など新宿の繁華街をにぎやかに行進し、大きな共感を集めた。警察はデモと通行人を分断し、「デモが迷惑」であることを執拗に指揮官車からがなりたてるという妨害をくりかえしたが、デモ参加者は毅然としてこうした嫌がらせに抗議した。

 「朝日」など大メディアの論調は明らかに「脱原発」にシフトしている。他方、「脱原発」色を明らかにしつつある菅首相に対して、閣内からも、民主党からも、自民党を中心とする野党からも、さらには日本経団連などの財界からも「菅の即時退陣」の圧力が強まっている。「原発延命」のためのこうした危機感にかられたキャンペーンをはね返し、世論を確固たる「脱原発」の要求へと打ち固めていくために全力を上げよう。

 休止中の原発の再稼働を阻止し、全原発の運転停止をかちとろう。9月19日の「五万人集会」を成功させ、原発も核兵器もない世界を実現するうねりを作りだそう。(K)

【フランス】NPA、大統領候補にフィリップ・プトゥー選出

npa

ブザンスノーを引きつぐ者は「労働者である候補者」


ダニエル・マンヴィエル


 5月28日の『リベラシオン』紙の「フィリップ・プトゥー 機械を再起動するための労働者」と題する、プトゥーについて書かれた記事の最後にはブトゥー自身の労働者代表の候補者ではなく、労働者である候補者だ」という彼自身の言葉で締めくくられている。同紙の別の記事には、こう書かれてあった。「問題の機械、それはNPA(反資本主義新党)である。この党は、週末に開催された全国協議会で『あらたな亀裂』を見せた、これは、おそらく、『活動家の資産』をすべて『浪費してしまった』NPAの二年間の過程の結果として『最後の亀裂』であろう。孤立を強いられていた社会運動とその政治的出口との仲介をその当時約束するであろうとされ、多くの人がその結成に託した希望をNPAはこの二年間の過程で無にしてしまった……」。

 同紙は、わが党を今日分岐させている民主的討論によって引き起こされた緊張を強調することに満足を見出したのであった。しかし、真の危機はNPAの内部にあるのではなくて、社会全体を揺り動かしている危機なのである。そして、この危機に直面して、活動家たちは、行動における党の統一を活性化させ、われわれを統一させている思想と綱領を掲げたいと望んでいる。フィリップは、この展望を具体的で信頼できるものとしてくれる。「労働者である候補者」として、彼は、下から、搾取され抑圧された人々に訴え、元気を取り戻し、自らの権利のために闘う必要に応える。この必要性は、オリビエ・ブザンスノーが来るべき大統領選に立候補しない選択を表明した手紙の中で語った点である。今まさに引継ぎはなされた。プトゥー自身が今回の出馬表明で仕事仲間から受けた最初の反応は、皆んな彼の言いたいことは分かったと口々に語ってくれたことであった。

 今回の立候補は、フィリップをよく知る人々にとっては意外なものではない。彼は、青年時代の最初から全生涯にわたってずっと活動家であり、社会の不正義に反対し、もう一つの人間関係、もうひとつの社会を目指す希望を抱いて決起してきた。庶民の家庭出身であり、父親は郵便労働者であったが、今では定年退職している。彼は、ボルドーの「労働者の闘争派」に加盟する前は、アナーキストを自称し、17歳の時から仲間とともに活動を始めた。その彼は、1997年3月に、ボルドーとルーアンの「労働者の闘争派」のほぼすべての活動家とともにこの派から除名される。その当時、「労働者の闘争派」指導部は、そのスポークス・パーソンのアルレット・ラギエが出した一連のアピールを通じて、新しい労働者党の建設を追求するとしていたからである。

 だが、「労働者の闘争派」指導部は、革命勢力派の建設、「労働者の闘争派」とLCRの統一という展望からすぐに後退して自分自身の中に閉じ込もってしまった。プトゥーとその仲間たちはこのアピールを真剣に受け取った。彼はこの時に、この統一の建設に参加し、この政策を追求する「労働者の声」グループの政治生活に参加した。2001年7月、「労働者の声」派とLCRの合同が実現された。その後、フィリップはNPA建設に参加し、新党のジロンド県の指導的メンバーとなった。

 フィリップの政治生活は、最初から社会的闘争と結びついていた。辛い臨時職の数年間を経て、彼は1996年にボルドー近郊、ブランクフォールにあるフォード工場に雇われた。そこで、自らの政治的闘いを否定することなく積極的な組合活動家となった。彼にとっては、社会的活動と政治的活動は密接不可分なのである。彼は、LCRの、その後はNPAのさまざまな選挙での候補者となり、とりわけ先の地域圏選挙ではアキテンヌ地域圏での共同候補者リストのトップに名を連ねた。それと並行して、彼はCGT(労働総同盟)フォード工場支部の書記として、この数年来この工場の労働者による工場閉鎖反対闘争のために活動し、そのためのさまざまなイニシアチブを発揮し、この闘争の永続的な結びつきを作り出して成功させ、他の労働者や他の左翼政治勢力や地区の団体の支持を取り付ける活動を展開してきた。

 そのとおりだ。フィリップは労働者である候補者であり、「社会運動の候補者」であり、政治を実践する労働者である。日常のそれぞれの闘いの機会と同様に、彼は、支配階級によって引き起こされた危機と対決し、もうひとつの展望を掲げるために、再度、われわれの党の内部はもちろんだが、それだけにとどまらずより広範な労働界の勢力や青年の勢力を結集することに貢献できると考えている。 『トゥテタヌー』(109号、2011年6月30日)

【報告】成田空港に囲まれた『木の根』で20年ぶりのプール開き!

kinone 7月17日、三里塚・木の根ペンションで「成田空港に囲まれた『木の根』で20年ぶりのプール開き!」が行われ、80人が集まった。

 木の根ペンションとプールは、成田空港のど真ん中にあり、この土地は反対同盟と全国の一坪共有者によって所有されている。三里塚闘争にとって重要な拠点であり、空港会社の一切の強奪策動をはね返し続けている。この闘争拠点で木の根プール再開作業が2010年7月から始まった。発揮人の大森武徳さん(続・木の根物語プロジェクト)は「木の根は三里塚闘争の原点。東峰・天神峰が騒音問題で厳しい闘いを強いられる中で、木の根は少しほっとできる場所にしたい」という思いから着手。以降、スタッフ参加を呼びかけ「続・木の根物語プロジェクト」が立ち上がり、水抜き~ゴミさらい~泥抜き~プール周辺の整備など約一年かけてたどり着いた。

 すでにプールは注水してから水深100㎝近くになっている。ペンションの庭には中川憲一さんの生ビール・ソフトドリンク店、石井紀子さんたちの野菜料理店、平野靖識さんたちの「らっきょう工場」店、プロジェクト直轄のかき氷・焼きそば店が立ち並ぶ。

 プール開きは、相川陽一さん(地球的課題の実験村)の司会で始まった。

 開催あいさつが大森さんから行われ、「1980年、三里塚・子ども共和国に参加しプールで泳いだ。その後、使われていないプールを知り、なんとか再開しようと思った。仲間たちと泥抜きを始め、ここまでこれた。これからも色々と発信していく。自給自足の生活も含めていろいろと実験していきたい。今後もペンションに注目してください」とアピール。

 柳川秀夫さん(三里塚反対同盟世話人)の音頭で参加者全体で「乾杯」。 さらに「ここは空港の真ん中にある。プールが綺麗になり、多くの人が集まってくれた。空港反対の意志を発し続けていく。福島原発事故が起こり、深刻な事態になっている。空港のような巨大開発、『便利な社会』を目指してきた結果だ。三里塚闘争の結論としてこの社会を見直し、『腹八分目の社会』をめざしていくことだ」と強調した。
 
kinone2 加瀬勉さん(三里塚反対大地共有委員会<Ⅱ>)は、「子どもたちの未来を託して、大人たちが『頑張ったよ』と伝えるために、さらに三里塚を闘いぬいていく。ここは全国の1100人の共有者の土地だ。だから日本人民の土地だ。闘争の楽しさを無限大に広げていく三里塚闘争を闘っていこう」と呼びかけた。

 アピールタイム後、次々とプールに入っていく。飛び込み、水泳、ボールの投げ合い、水鉄砲の打ち合いなど炎天下をはねかえす水しぶきを発散させていった。さらに庭では、ロックバンド、チャンググループ「ウリト」の演奏。歓談交流が続いた。

 「360度空港」のプールが再スタートした。小川源さんの遺志を受け継ぎ、三里塚闘争拠点の「無限大」の可能性を全国の力で開拓していこう。(Y)

【案内】7.30 反「靖国」行動プレ・討論集会 - それぞれの8.15行動 これまでとこれから

 7.30 反「靖国」行動プレ・討論集会へ

それぞれの8.15行動 これまでとこれから
――国家による「慰霊・追悼」を許すな! 8.15反「靖国」行動プレ・討論集会

日時:7月30日(土) 開場18:00(予定)
会場 ECOとしま(豊島区生活産業プラザ)の多目的ホール
 *各線池袋東口下車 徒歩7分

■DVD上映:「靖国中毒」(予定)
■発言・問題提起(予定):
キャンドル行動実行委員会、8.15 東京集会実行委員会(NCC)、靖国解体企画、アンポをつぶせ!ちょうちんデモの会、8.15反「靖国」行動実行委、ほか

●主催:国家による「慰霊・追悼」を許すな!8.15反「靖国」行動

●連絡先090-3438-0265

●呼びかけ団体(確認中):アジア連帯講座、国連憲法問題研究会、立川自衛隊監視テント村、反天皇制運動連絡会、「日の丸・君が代」強制反対の意思表示の会、靖国・天皇制問題情報センター、連帯社、労働運動活動者評議会

〈よびかけ〉

 8.15がやってくる。例年そうであるように、あたりまえのようにやってくる。首相の靖国参拝や右翼の大暴れ。そのことで強化される警察の弾圧。げんなりするような新たな課題を抱えて8.15は毎年やってきた。今年も、3.11以降の東北の人びとの苦難と、この事態に無策と無責任を露呈する政府・東電・マスコミに歯ぎしりする状況のなかで、当たり前のように8.15はやってくるのだ。この事態に国家は何を考えているのだ!?

 一方で、そのように繰り返しやってくる8.15に対して、問題であると声をあげる少なくない人たちが存在し続けている。「玉音放送」なる、天皇(当時)ヒロヒトの「終戦」メッセージをラジオ放送した日を「終戦記念日」とするこの社会の歴史認識を、この日に多くの「日本人」が繰り出す靖国神社の問題を、天皇参列と「お言葉」を欠かさない国家をあげた「全国戦没者追悼式」の問題を、直感的におかしいと感じとる人びと、長年の行動をとおして確信を持ち、そのおかしさを伝えようとする人びと。これらたくさんの人びとがつくり出してきた8.15行動の歴史があるのだ。

 私たちは今年、そんな人びとのほんの一部であるが、毎年アピールの交換をしたり、なんらかの共闘を模索したり、デモですれ違ってエールを交換した人たちと、それぞれの8.15への問題意識や行動の目的、作り方への模索の過程など、交流できるような討論集会を持ちたいと呼びかけあった。それぞれがあたりまえに行動の歴史を持っているにもかかわらず、8.15という限定された日程のために、交流そのものがなかなか実現してこなかったのは無理もない。だがそれはもったいないことである。

 この困難な時代に、それでも8.15を課題として何らかの行動を考える多くの仲間が寄り合い、問題の所在や行動の今後について意見交換をし、またそれぞれのこれからの8.15行動にフィードバックしていく。そんな集まりを参加者ともども作りだすことは、きっと私たちの力につながる。討論への参加とともに、情報や問題意識を共有するための交流の場としてもたくさんの方の参加を呼びかけたい。8.15を迎え撃つための前段討論集会へ、ぜひ!

結党90周年を迎える中国共産党(下)

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中国共産党の結党90年を祝う切り絵「継往開来」(前人の事業を受け継ぎ、将来の発展に道を開く)。上から時計回りに毛沢東、鄧小平、江沢民、胡錦濤。


結党90周年を迎える中国共産党(下)

中国革命と社会主義への回り道

2011年6月14日

朱進佳(マレーシア社会主義党)

 

・結党90周年を迎える中国共産党(上)はこちら

・中国語原文はこちら

 

新しい共和国

 

1919年の五四運動から始まり1949年の国民党政権打倒にいたる闘争を、中国共産党は「新民主主義革命」と称している。新民主主義革命はプロレタリアートが主導する民主主義革命であり、社会主義革命ではないとされた。革命の目標は「三大巨山」(帝国主義、封建主義、官僚資本主義)を打倒することである。民族ブルジョアジーは新民主主義革命の盟友である、とされた。毛沢東の「人民民主主義独裁を論じる」で語られている新民主主義革命の理論は、民主共和国を新たに建設して人民民主主義独裁を実施する、その基盤は労働者階級、農民階級、都市プチブルジョアジー、民族ブルジョアジーの四つの階級の連盟であり、共産党が指導する労農連盟を中心とする、というものである。

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【報告】止めよう!玄海再稼働 7.8九電前アクション!~もう限界原発は廃炉に!~

7月8日、佐賀県玄海町の玄海原発2・3号機を再稼働させようとする政府・九州電力の策動の強まりのなかでグループ「東電前アクション!」は急きょ有楽町駅前にある九州電力東京支社前で「止めよう!玄海再稼働 7.8九電前アクション!~もう限界原発は廃炉に!~」を行った。


 


玄海原発の再稼働をめぐって刻一刻と変わっていく情勢のなかで、佐賀・九州現地の再稼働阻止の闘いの盛り上がりのなかで、菅政権はとうとう「ストレステスト」の導入を唐突に打ち出すという形で、玄海原発の再稼働は当面延期されることになった。それにともなって、玄海の陰に隠れるように「再稼働二番乗り」を目論んでいた愛媛の伊方原発の再稼働も遠のくこととなった。

 

この再稼働の当面延期は、再稼働反対の大きな世論を背景にした反原発運動の浜岡停止に続く大きな勝利であることを確認するべきだろう。また、再稼働をゴリ押しする経産省のお手盛りの「住民説明会」における九州電力の「やらせメール」問題もまた、九電真部社長が「責任は免れない。原子力がアウトになるかもしれない」と語るような窮地に自らを追い込む格好となっている。

 

しかし、急きょ打ち出された「ストレステスト」もまた、玄海原発を優先的に行って、しかも「簡易テスト」で済ますという政府方針が11日に打ち出されている。政府・九電は、玄海再稼働とそれをテコにした、原子力政策の維持方針に変化があるわけではない。東電前アクション!は「玄海原発はテストでなく廃炉にしろ!」と主張して、当日の行動を貫徹した。

 

午後2時から、九電東京支店に「再稼働の断念と廃炉」「やらせメールの責任をとって九電経営陣の総退陣」を求める申し入れを行った。九電側は、当初から申し入れ団は三人、申し入れの最中は外でシュプレヒコールを挙げないことなどの一方的な条件を居丈高につけてきた。この時間は申し入れそのものが目的なので、その条件を呑んで申し入れに臨んだ東電前アクション!側が入室しても担当者二人は名刺も出さないという公的企業としてはありえない対応だった。

 

そして、抗議の申し入れ文を読み上げて渡すと、九電側は「やらせメールは世間の信頼を損ない申し訳なく思っている。しかし、原子力は地球温暖化対策に必要であり…」などとまくしたてて、やりとりをしようとしたら「これでお互いの言い分は言い合った」などとして、一方的に退席してしまった。これが電力会社の「原発反対派対策」のおなじみのやり方だ。かれらは「やらせメール」問題など1ミリも反省していないことを自ら露呈させた。

 

17時半から街頭アピールを予定していた行動であったが、この九電側のデタラメな対応の報告に怒った参加者は、横断幕を広げて早速アピールを開始した。マイクでのアピールとプラカードなどの「玄海原発」の文字にビラはどんどん掃けていく。自分からビラをもらいに来る人も少なくなく、なかには「佐賀出身のものだけど…」あるいは「福島の者だけど…」などと声をかけてくる人もいた。

 

予定の17時半頃には続々と仲間が詰め掛け、最終的には120人を超す参加者となった。よくある「各団体からのアピール」というスタイルはとらずに、参加者でマイクを回しあって一人ひとりが思い思いに「再稼働反対」あるいは「もう原発はいらない」などの思いを語る。マイクアピールの合間合間に様々なリズムで声を出し、あるいは歌を歌い、さながら韓国の路上集会のような熱気に包まれる行動となった。最後には、「九電は佐賀を殺すな」「九州の子どもたちを殺すな」「玄海原発は限界・廃炉にしろ」と声をあげて、この日の行動を終えた。

 

「再稼働阻止闘争」の緒戦は勝利した。しかし、すぐに第2ラウンドはやって来るだろう。陣形を固め、拡大して次の闘いに臨もう。あらゆる原発の再稼働を阻止して来年夏の「実質脱原発状態」を勝ちとろう。

 

(F)

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(東電前アクションの申し入れ書)

 

                            2011年7月8日

九州電力株式会社
代表取締役会長 松尾新吾 様
代表取締役社長 眞部利応 様


                                                            東電前アクション!


              申し入れ書

 

 2011年3月11日の東日本大震災を引き金に起こった福島第一原子力発電所(以下、原発)の大事故発生以降、全国の点検で停止した原発はすべて再稼働することなく止められた状態が続いています。

 

 私たちは、福島第一原発の事故によって、どれだけ多くの人々の平和な日常の営みが破壊されてしまったか、そしてその事故が発生してから三か月経ったいまも収束・収拾される見通しすら立っていないこと、そして原子力安全委員会の「原発の安全指針」そのものが抜本から見直すとされている現状を考えれば、停止している原発が再稼働されないのは至極当然のことと考えています。

 

 しかし、貴社九州電力は、貴社が操業する玄海原発の停止している2号機、3号機の再稼働にあくまでこだわり、玄海町や佐賀県知事、そして政府に再稼働を容認するよう強く働きかけています。私たちは、貴社のそのような態度に抗議します。

 

 玄海原発は、井野博満東京大学名誉教授が指摘しているように、1号機では深刻な老朽化が進み、中性子がもたらす原子炉の劣化による原子炉爆発の危険性すら指摘されています。また、3号機では猛毒で事故も起きやすいと指摘されるプルサーマル燃料が使用されています。

 

 また、貴社は「玄海原発の安全性が確認された」などとしていますが、貴社および原子力安全・保安院が「対策」を施し、確認されたのは「津波対策」の一点であるように見受けられます。すでに報じられているように、福島第一原発では津波到達以前の地震の段階で原子炉と周辺機器が深刻な損傷を負っていたことがあきらかにされています。また、言うまでもなく「老朽化」の問題が数日の点検で解決するとは考えられません。そして、「安全指針」そのものが見直される現状で確認される「安全」に私たちは安心することなどできません。

 

 貴社は、玄海原発の宣伝パンフレットで、原発周辺の豊かな自然や歴史的遺跡を紹介していますが、原発が一度シビアアクシデントを起こしてしまえば、その豊かな自然も歴史的遺跡も一瞬にして破壊されてしまうことは、福島の現状を見ればあきらかなのではないでしょうか。

 

 そして、朝鮮半島に最も近い玄海原発の危険は、日本で生活する人々のみならず、周辺諸国の人々にも多大な影響を及ぼすであろうことを危惧するものです。海に大量の放射能汚染水を投棄して「海洋犯罪国家」になってしまった日本が、これ以上周辺諸国を原発事故に巻き込むことは絶対に許されません。

 

 最後に、貴社九州電力は、6月26日の「県民向け説明会」において、玄海原発関連業者らに一般市民を装って「原発賛成」の意見をメールで集中させるという「やらせ問題」が発覚しました。世論を誘導どころか捏造して「安全」をアピールして、九州から西日本、隣国まで危険に晒す原発を推進しようなどということはまったく許されず、その道義的な責任は重大であると指摘せざるを得ません。

 

 以上のような観点から、私たちは貴社九州電力に以下のように申し入れます。

 

1, 玄海原発の2号機、3号機の再稼働を断念してください。

 

2, 深刻な老朽化が指摘される玄海原発1号機はただちに廃炉の手続きに入ってください。

 

3, 玄海原発の各原子炉や周辺機器の状況について、広くマスメディアや市民を施設内に立ち入れさせることを含めて、情報公開してください。

 

4, 貴社が現在稼働させている全ての原発を即時停止して下さい。

 

5, 九州電力経営陣は、「やらせメール」問題の責任をとって、総退陣してください。

 

以上、私たちは要求します。

【報告】 7.7「玄海原発を再稼働させるな 首相官邸前アクション」に200人

77 7月7日、福島原発事故緊急会議は午後六時半から東京・永田町の首相官邸前で「菅首相は玄海を再稼働させるな! 首相官邸前アクション」を行った。緊急にこの集会が準備されたのは、地元住民の反対の声を押し切り、海江田経産相が「安全宣言」を行い、現在定期検査で停止中の九州電力玄海原発2・3号機に運転再開への圧力をかけていたからである。菅首相も、この動きにゴーサインを出していた。

 玄海原発の再開は、停止中の各地の原発を再稼働する突破口であった。原発推進勢力は「脱原発」に流れを逆転させるために、玄海原発の早期運転開始にかけていた。7月4日、岸本玄海町長は「再稼働容認」を明らかにし、古川佐賀県知事も7月中旬には「再稼働」を認めることが確実と見られていた。地元佐賀県や九州の住民は、玄海再稼働を阻止するための佐賀県庁前座り込み、ハンストを開始し、全国の人びとに支援を呼びかけていた。こうした緊迫した情勢の中で、福島原発事故緊急会議は7月4日の会議で、急きょ7日の官邸前アクションを呼びかけることを決めたのである。

 しかし7月6日から7日にかけて事態は急変した。7月6日、海江田経産相は菅首相の指示に基づき、停止中の原発の運転再開に条件として安全性評価の耐性テスト(ストレステスト)を行うと明らかにした。7月6日に行われた衆議院の審議では、6月26日放送の「玄海原発の安全性」を県民に説明するケーブルTVの番組に対し九州電力が関連各社の社員に対し「再稼働賛成」のやらせメールを送るよう指令していたことが、共産党の笠井亮議員の追及によって明らかにされた。岸本玄海町長は一度は容認した「玄海運転再開」を撤回し、古川佐賀県知事も菅政権のジグザグに強い不信を表明した。こうして玄海原発「運転再開」は大きく遅れることが確実となった。

 この「玄海原発早期運転再開」の目論見が阻止されたことは、現地の住民を先頭にする反対運動の勝利であり、原発推進勢力への大きな打撃である。
 
 7月7日の首相官邸前アクションには、夏の運転再開が不可能になったことを歓迎し、それをたんなる「引き延ばし」に終わらせず、「ストレステスト」後の再稼働への道を断ち、廃炉を実現する熱気をこめて200人を超える人びとが参加した。

 暗くなるにつれてキャンドルに火がつき、官邸前の行動は大きく盛り上がった。佐賀県現地の石丸初美さん(玄海原発プルサ―マル裁判の会)の携帯電話によるアピールもマイクを通じて参加者に届けられた。ツィッターを通じて玄海再稼働阻止の意思を広げてきた長崎国際大学教員の土居智典さんからは「玄海原発の再稼働は、当面は避けられましたが、半年後には再び同じような問題が生じると考えられます。その時には、再び誰もが遠慮することなく声を上げ、日本全国の原発を廃炉にもっていこうではありませんか」という訴えが寄せられ、読み上げられた。

 菅首相への要請文は、福島原発事故緊急会議のほか反原発自治体議員・市民連盟、沖縄の自立・解放闘争に連帯する連続講座、もんじゅ西村裁判原告の西村さんや個人参加者から読み上げられ、提出された。福島みずほ社民党党首、アイリーン・美緒子・スミスさん(グリーン・アクション)、福島原発事故緊急会議・被曝労働問題プロジェクトの天野恵一さん、同電力総連申し入れプロジェクトの岩下雅裕さん、「プルトニウムなんかいらないよ!東京」の高木正次さんなどの発言や、7月8日の九州電力申し入れ行動、七月九日の福島/青森・新潟にリスクを押し付けるなデモ、7月24日の「暗い日曜日」アクションなどの呼びかけも行われた。

 最後に「東電前アクション」の園良太さんの「ショートコール」に参加者全体が声を合わせた。約二時間にわたって首相官邸前で「原発なくせ」の訴えが響き渡ったのである。(K)

【報告】7・1「高江ヘリパッドお断り! 辺野古新基地お断り! 防衛省ど真ん前デモ」

71 7月1日、沖縄を踏みにじるな!緊急アクションは、沖縄・東村高江の米軍ヘリパッド工事再開の動きに反対するために「高江ヘリパッドお断り! 辺野古新基地お断り! 防衛省ど真ん前デモ」を行った。いつもの「新宿ど真ん中デモ」ではなく、住民の暮らしを踏みにじる高江ヘリパッド建設工事強行の元凶である防衛省をターゲットにした行動だ。

 この日午後五時半に飯田橋駅西口に集まった緊急アクションの仲間たちは、飯田橋駅前で「高江にヘリパッドを作るな! 辺野古に新基地を作るな! オスプレイの普天間配備反対!」を訴える宣伝活動の後、大横断幕、ジュゴン・バルーンなどを掲げながら、人出の多い神楽坂の繁華街を練り歩き、外濠通りに出て防衛省へ向かうデモに出発した。

 いつもの「新宿ど真ん中デモ」よりも、警察の規制・挑発・妨害は執拗だ。警察の指揮官車がデモ隊の前に張り付き「車の通行の邪魔だ」など叫びたて、デモ隊と通行人・運転手を分断しようと試みる。しかしデモはそうした妨害に抗してデモの権利・表現の自由を貫いた。

 この日のデモの目標である市ヶ谷の防衛省前に到着した100人以上のデモは、警察の「解散」命令、防衛省正門前の申し入れ行動をやらせまいとする思惑を打ち破って、一時間以上に及ぶ申し入れを実現した。警察はカラーコーンなどを並べてデモ参加者が正門前に集まるのを阻止しようとしたが、無駄だった。緊急アクションはまさに「防衛省ど真ん前」で防衛省の係官に、沖縄の人びとを踏みにじる基地の押しつけを許さない意思を突きつけたのである。

 高江ヘリパッド工事の7月再開は、現地住民とともに闘う沖縄の人びとの怒りによって、これまでのところ阻まれている。しかし予断は許されない。沖縄と結びつき、米軍基地の固定化、自衛隊の南西諸島配備に反対する声を広げよう。(K)

【案内】 7.7 菅首相は玄海を再稼動させるな! 首相官邸前アクション

【7月7日】 菅首相は玄海を再稼動させるな! 首相官邸前アクション

【日程】 7月7日(木) 

【集合時間】 午後6時30分

【集合場所】 国会記者会館前
 (アクセス 地下鉄:丸ノ内線・千代田線「国会議事堂前」下車すぐ)
 ※首相官邸前でアピール行動を行い、内閣府に菅首相あての要請文を
  提出します(要請文の持ち寄りを歓迎します)。

 
 玄海原発の再稼動に向けた動きが加速しています。海江田経産相が6月29日に佐賀県入りして、岸本玄海町長と古川佐賀県知事に再稼動を要請。岸本町長は7月4日、再稼動に正式同意し、古川知事も会談後に「安全性はクリアされた」と表明しています。知事は、7月8日の佐賀県主催の県民説明会、11日の県議会特別委員会での審議を踏まえて、ゴーサインを出すと見られています。さらに、知事が菅首相の佐賀県訪問を要請する中、菅首相の動向が焦点として浮上しています。

 原子力安全委員会は、国による安全審査の基準となる「安全設計審査指針」「耐震設計審査指針」の見直し(完了まで2~3年)に着手したばかりです。また、福島第一原発事故調査・検証委員会も発足したばかりであり、事故原因の解明はこれからです。そもそも、安全審査に失敗した原子力安全・保安院に「安全」を保証する資格はありません。こうした状況で再稼動させるのは言語道断です。さらに、過酷事故の被害が広範囲に及ぶことが明らかになった中で、地元自治体と都道府県の首長の了解のみで再稼動を決定することは、到底許されるものではありません。

 私たちは、地元佐賀県や北九州における再稼動反対の取り組みに呼応して、菅首相に再稼動させないことを迫る緊急の首相官邸前アクションを呼びかけます。要請文やプラカード、横断幕や鳴り物などの持ち寄り大歓迎です。ぜひご参加ください!
 

【呼びかけ】 福島原発事故緊急会議
[連絡先] ピープルズ・プラン研究所
(TEL) 03-6424-5748 (FAX) 03-6424-5749
  (E-mail) contact@2011shinsai.info
      (情報共同デスク) http://2011shinsai.info
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