虹とモンスーン

アジア連帯講座のBLOG

報告 : 8.4南西諸島自衛隊配備反対国会前アクション

IMG_20170804_1928516月4日付産経新聞で「宮古島自衛隊基地、8月にも着工へ」の見出しが躍った。くだんの記事によると、「防衛省は宮古島の駐屯地用地となるゴルフ場で測量を終えており、土地の売買契約をした後、8月に敷地造成に着手する」とある。


宮古島住民の自衛隊新基地反対の声の高まりを無視し、押し切ることを許すわけにはいかないと、昨年から南西諸島自衛隊配備反対の行動を続けてきた「琉球弧自衛隊配備反対アクション」が、8月4日に7回目の抗議行動を国会前で行った。


最初に、主催から「共謀罪が成立して、最初の自衛隊配備反対アクションになる。共謀罪が狙っているのは間違いなく、辺野古・高江の運動の弾圧であり、南西諸島の自衛隊基地反対運動へのけん制だ」として、「共謀罪を廃止しろ」「沖縄への弾圧を許さないぞ」「今まで以上に闘うぞ」とシュプレヒコールを上げた。


そして、主催から栗原さんが現状の説明を行った。


「奄美大島に台風が向かっているとニュースで言っていた。現地では自衛隊基地工事が進み、その造成現場や辺野古の基地建設のための土砂掘削現場から赤土が流出していると伝えられるが、この台風でまた大量の赤土が海に流れてしまうのではないか。また、それらの工事が土砂災害を引き起こさないとも限らない。与那国島の自衛隊基地からも赤土流出が続いている。辺野古新基地建設と自衛隊基地建設による南西諸島の軍事要塞化は、大規模な環境破壊であることを再確認したい」と述べた。


また、与那国島の町長選挙で自衛隊基地反対派が候補擁立を断念したことについて、「前回の町長選では自衛隊基地賛成派と反対派の双方が出馬して、たった47票差で賛成派が勝った。それが今回、新たに移住してきた自衛隊員と家族の票が200票増える。反対派にとって選挙になるはずがない。まるで、入植による占領ではないか。沖縄戦後、残存日本兵の乱暴狼藉に対抗するために沖縄各地で住民自治が確立されたが、米軍によってその自治を破壊されて沖縄は基地の島にされた。そのようなことを自衛隊配備は繰り返そうとしている」とした。


一連の政府による自衛隊配備構想について、「いま佐賀ではオスプレイ配備を漁民が先頭になって阻んでいる。このオスプレイ配備と長崎での"殴り込み部隊"水陸機動団の新設は当然、朝鮮半島から中国大陸を睨んでいる。そして、南西諸島に基地を建設することで、長距離移動と精鋭部隊の展開を太平洋から中東まで可能にする侵略軍化と見るべきだ。そして、中国・台湾国境で軍事力を強化すれば、偶発的な戦闘も起きかねない。私たちは"中国脅威論"に反対し、また決して自衛隊配備構想を"アメリカの要請"と矮小化するのも間違いだと思っている。日本の軍事大国化と自衛隊の侵略軍化に反対する運動として、自衛隊配備反対運動を作っていこう」と呼びかけた。

宮古島出身の下地さんから、現地の様子が伝えられた。

「宮古島は、まだ用地買収が済んでおらず、8月着工はないだろうと伝え聞いている。しかし、王手がかかっている状況に変わりはない。市議会の"水質審議会"では、自衛隊配備に批判的な委員が二人、再任を下地市長と推進派によって阻まれた。水源地から少々ずらして基地を作ったところで、島の地形の構造上汚染は免れないだろう。また、今の計画ともう一つ自衛隊基地を平安名岬近くに作ろうという計画も持ち上がっている。環境調査さえやらず、秘密主義で基地建設を強行しようという市長ら推進派の手法も許せないが、何より"本土"で関心をもって声を上げてもらわなければ阻止はできない。辺野古と自衛隊配備の問題を一つのことと考えて、闘ってほしい」と切々と訴えた。

また、西表島に住み石垣島をよく行き来しているという参加者から、7月22日に石垣島現地で「ミサイル基地反対集会」が600人の大結集で結集し、この8月4日から自衛隊新基地建設反対のパンフの全戸配布と署名活動が開始されたことが報告された。

埼玉の杉戸を中心に自衛隊基地建設が狙われている各島々を解説するプラカードを作成して街頭に立つ「島々スタンディング」という活動を行っている石井さんから、「この国会前は、2年前に安保法制反対で人があふれていた。しかし、この自衛隊配備計画に反対しないならば、あの運動はいったい何だったのか、という思いだ。私たちはあの安保法制の闘いを引き継いで、南西諸島の自衛隊配備計画に反対している。それは真に憲法を守り、九条を実現することにつながるはずだ」とアピールがあった。

女性の参加者は「考えてきたシュプレヒコールを唱和してください」と、自衛隊配備反対とともに「武器輸出反対」「自衛隊はジブチから撤退しろ」「天皇の軍隊いらない」と声を上げた。

この日の行動は、これまでで最大の50人の参加。さらに運動を大きくしていこうと主催が訴えて、この日の行動を終えた。

8月8日付産経新聞では、宮古島での用地買収の難航などで着工が10月以降にずれ込むことが報じられている。もちろん、現地の反対の声の高まりによって、推進派が思い通りに事を進めることができていない表れである。ヤマトでも、各地でさらに自衛隊配備反対運動を広げていこう。

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【沖縄報告2017年8月5日】フォトレポート

沖縄報告201785日の本文はこちら

 

2017.8.2 キャンプ・シュワブゲート前座り込み。警察が横断幕を撤去しようとする。官邸の指示、権力の嫌がらせ。
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2017.8.2 キャンプ・シュワブゲート前座り込み。警察官に詰め寄り激しく抗議する参加者

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2017.8.2 キャンプ・シュワブゲート前座り込み。基地の中から警官との攻防の様子をうかがう軍警
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2017.8.2キャンプ・シュワブゲート前座り込み。 木陰に設けられた救護班。この日は鹿児島からの看護士が待機した。

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2017.8.2キャンプ・シュワブゲート前座り込み。日本政府と米軍への怒りを込めて「県警の横暴許さんぞ」
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2017.8.2キャンプ・シュワブゲート前座り込み。わがもの顔に国道を行き来する米軍車両に抗議

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2017.8.2キャンプ・シュワブゲート前座り込み。座り込み排除に基地の中から出てきた機動隊のカマボコ車を止める。

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2017.8.2キャンプ・シュワブゲート前座り込み。最近ますます乱暴になってきた機動隊による座り込み排除
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2017.8.2キャンプ・シュワブゲート前座り込み。囲い込みが続く中でも、トイレ送迎を呼び掛ける

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2017.8.2キャンプ・シュワブゲート前座り込み。資材を下ろして帰るダンプに抗議。

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2017.8.2キャンプ・シュワブゲート前座り込み。ガードマンの背後にいるのが防衛局。基地建設の黒幕だ。

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⑫暴行殺人・死体遺棄現場の献花台には訪れる人が絶えない。(2017721日県道104号線沿い)

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【沖縄報告2017.7.29】フォトレポート

沖縄報告2017.7.29本文はこちら

 

2017.7.25カヌー71艇、抗議船9隻による海上行動。通称ドクロ前の海を占拠。工事はなし。

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2017.7.25カヌー71艇、抗議船9隻による海上行動。汚濁防止膜周辺でプラカードによるアピール。
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2017.7.25カヌー71艇、抗議船9隻による海上行動。汚濁防止膜周辺でプラカードによるアピール。
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2017.7.25カヌー71艇、抗議船9隻による海上行動。「不屈」号の黄色い旗にはハングルで「海軍基地反対カンジョン村」
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2017.7.25カヌー71艇、抗議船9隻による海上行動。「翁長知事の指示に従い違法工事を止めなさい」と訴える平和丸
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2017.7.25カヌー71艇、抗議船9隻による海上行動。通称ドクロ前の海でデモンストレーションするブルーの船
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2017.7.25カヌー71艇、抗議船9隻による海上行動。海外からの連帯メッセージを高く掲げるカヌーメンバー
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2017.7.25海上行動を終えて、浜のテント2で、海外からの連帯メッセージを掲げるカヌーチーム

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2017.7.29キャンプ・シュワブゲート前座り込み。あまりの暑さに場所をテントに移して集会を継続。
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2017.7.29キャンプ・シュワブゲート前座り込み。大城敬人名護市議が稲嶺市政7年間の成果を報告。
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2017.7.29キャンプ・シュワブゲート前座り込み。沖縄市の島ぐるみがあいさつとアピール。

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2017.7.29この日午後、キャンプ・シュワブゲート前座り込みを行うゲートの向かいの基地内に設置された監視カメラ。
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【案内】8.15反「靖国」行動(8月11日金に集会・15日火にデモ)

今年の、8.15反「靖国」行動は、8月11日(金)に集会、15日(火)にデモをします。
天皇制や靖国神社に反対の声をあげましょう!!
ぜひご参加下さい。


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*8.11集会*
*天皇制と戦争**:アキヒトにも責任はある!*
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[講 師] 伊藤 晃さん(日本近現代史研究)
[日 時] 8月11日(金・休) 18:15開場/18:30開始
[会 場] 文京区民センター・2A会議室(地下鉄春日・後楽園駅)
[資料代] 500円


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*8.15 反「靖国」デモ*
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[日 時] 8月15日(火) 15:30集合/16:30デモ出発(予定)
[集合場所] 在日本韓国YMCA3階
     (JR水道橋駅より徒歩9分、地下鉄神保町駅より徒歩7分)


■敗戦以前の天皇は、間違いなく「戦争と植民地支配の顔」を持っていた。

1945年の8月15日をもってそれは急速に「平和の顔」へのモデルチェンジに取り組んだ。しかし、「聖断神話」のでっち上げなどで如何に糊塗しても、「戦争の顔」はぬぐい去ることができずに、ヒロヒトは死(「代替わり」)に臨んでも、戦争責任追及からのがれられなかった。

■今、自らの意思で「生前退位」をスケジュールに載せたその子・アキヒトは、まぎれもなく「平和の顔」である。しかし、みずから「象徴としての行為」として熱心に取り組んだ慰霊巡行は、ヒロヒトによる天皇制の戦争の実相を隠蔽し、犬死としか言えない多くの戦死者(とその遺族)を、靖國神社とは別の形で、国家に再統合するものであった。さらにそれは、対テロ戦争に邁進する日米安保体制強化の中で、近い将来に間違いなく生まれるであろう新たな戦死者をも視野にいれてのことである。

■天皇制の持つ「国民の統合機能」とは、つまるところ、戦争のため(だけ)に必要なものではないのか? 来年「明治150年」を迎える日本国家の中心に君臨しつづける天皇の果たした・果たす役割は何か。「代替わり」を前に考えます。ぜひご参加下さい。!


主催 ●「代替わり」過程で天皇制と戦争を問う8.15反「靖国」行動

【呼びかけ団体】
アジア連帯講座/研究所テオリア/戦時下の現在を考える講座/立川自衛隊監視テント村/反安保実行委員会/反天皇制運動連絡会/「日の丸・君が代」強制に反対の意思表示の会/靖国・天皇制問題情報センター/連帯社/労働運動活動評議会

報告:7.23第7回『日の丸・君が代』問題等全国学習交流集会

配信:日の君 7月23日、「全国から集う!全国で闘う!洗脳『教育』はゴメンだ! 第7回『日の丸・君が代』問題等全国学習交流集会」(主催・実行委員会)が日比谷図書館文化会館で行われ、130人が参加した。

 安倍政権は、グローバル派兵国家建設の一環として新自由主義と国家主義をセットにした教育を押し進め、子どもたちを戦争動員へと導こうとしている。その一つが学習指導要領の改悪だ。とりわけ幼稚園から①「君が代」に親しませる

②小学生の段階で「北方領土」、「竹島」、「尖閣列島」などを教える

③「国威発揚」のために「オリンピック・パラリンピック」への総動員体制の着手

④道徳教育の教科化を通した国家のための人間形成

など国家主義教育の全面化に入りつつある。さらに戦争法を支える人材づくりとして教育現場への自衛隊の浸透を押し進めている。防災教育と称して愛国心と国防意識への「洗脳」アプローチだ。このような教育攻撃とセットで東京都教育委員会による「日の丸・君が代」強制の「10・23通達」(2003年)に抗議する教育労働者に対する大量処分攻撃はさらに悪質化し、同時に全国的に「日の丸・君が代」強制と教育労働者に対する管理・統制が強まっている。実行委員会は、教育攻撃を分析し、様々な闘いを共有化すことを通して反撃に向けたステップを構築していこうと交流集会を取り組んだ。

 開会あいさつが永井栄俊さん(実行委)から行われ、「安倍政権の暴走が続いている。戦争法、共謀罪の強行採決はその現われだ。同時に教育現場でも同様な事態が発生している。教員に対する『日の丸・君が代』強制をはじめ強引な管理・統制が行われてきた。そのうえで今、北朝鮮のミサイル発射を利用し、『緊急避難』訓練などによる戦争動員を行いながら子どもたちに対して『洗脳教育』が行われている。安倍政権の教育改革を許さない取り組みを作り出していこう」と訴えた。

高島伸欣さん講演

 高島伸欣さん(琉球大学名誉教授)は、「蘇る『教育勅語体制』と『日の丸・君が代』強制を迎え撃つ ─洗脳教育を教材にし、無力化と反転攻勢の力量育成をめざす─」をテーマにして講演した。

 高島さんは、冒頭、安倍政権下の「教育勅語体制」による「洗脳教育」の悪影響を払拭するための方針として「主権者教育」の重要性を提起した。つまり、「18歳選挙権の行使準備を兼ねた『請願権』理念の学習と『請願権』行使体験の実践学習の取り組みがあるが、現行の中学『公民』と高校の『現代社会』『政治経済』の教科書の大半が誤った内容、生徒に誤解を与える内容になっている」と批判した。

 そのうえで具体的な取り組みとして、例えば、生徒たちに対して次のようなビラ配布を校門前で行うことも効果的だと紹介した。「『君たちが使わされている教科書は内容に誤りがある。そうした誤りのない教科書を選ぶように学校側に要望しよう! 正しい内容を教えてくれるように学校に要望しよう! 学校も公的な役所の一つであるのだから、そうした要望を文書で提出すると、学校側はそれへの誠実な対応が『請願法』で義務づけられている。中学生・高校生の皆さん、正しい学習ができるように自分でも行動しよう!』。中学・高校生自身に批判力の定着、底力の育成を目指したい」と強調した。

 また、

①「旭日旗」問題に見る加害者「日本(本土)」社会と被害者・近隣諸国(沖縄)社会の落差

②「洗脳教育」の再構築をめざす安倍「教育再生実行」政策

③今こそ安倍政権による「洗脳教育」への反転攻勢、について提起した。

全国の「日の丸・君が代」強制反対の闘い


 東京の闘いの報告は、増田都子さん(都教委を訴える会)、都教委による被処分者、東京「君が代」裁判第四次訴訟、東京「再雇用拒否」原告、河原井さん・根津さんらの「君が代」解雇をさせない会、都教委包囲首都圏ネットから行われた。

 大阪からは、奥野泰孝さん(不起立被処分者)、井前弘幸さん(戒告処分取消し訴訟)、野村尚さん(「君が代」不起立解雇撤回訴訟原告)、松田幹雄さん(大阪市「君が代」不起立戒告処分当該・グループZAZA)などから行われた。

 すでに東京は、「10・23通達」以降、四七八人が処分されている。今年も都教委は、三月の卒業式で「君が代」斉唱時に不起立した都立高校教員二人に対し「懲戒処分」(戒告、減給1ヶ月)を発令し、「服務事故再発防止研修」(思想転向強制研修)を強行している。大阪でも「日の丸・君が代」処分は62人、再任用拒否が9人になっている。報告者は、不当処分に抗議し、「思想・心情・良心・教育の自由」破壊を許さず全国ネットで反撃していくことを呼びかけた。

 闘いの報告(3)では、東京「再雇用拒否」第三次訴訟、石井泉さん(千葉高教組「日の丸・君が代」対策委員会)、「日の丸・君が代」の法制化と強制に反対する神奈川の会、土屋聡さん(「女川から未来をひらく夏の文化祭」実行委員会)、静岡県学校労働者組合メッセージ、小野政美さん(憲法の理念を生かし、子どもと教育を守る愛知の会)、「日の丸・君が代」の強制に反対する阪神連絡会、「日の丸・君が代」新潟被処分者を支える会、「日の丸・君が代」反対の闘いを行う福岡・佐賀の仲間、村上理恵子さん(各種学校専修学校関係労働組合連絡協議会)、片山かおるさん(小金井市議)、保護者の立場から、永井栄俊さん(パンフレット「教育に浸透する自衛隊  『安保法制』下の子どもたち」〈同時代社〉を紹介)、ひのきみ全国ネットなどから行われた。

 最後に集会アピールを採択し、銀座デモに移った。「日の丸・君が代」強制反対・「洗脳教育」ノーをメインスローガンに街頭の人々に訴えた。24日には、「日の丸・君が代」問題等に関する文科省交渉が行われた。

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青年戦線 第191号(2017.8.7)ができました。

YF191表紙青年戦線 第191号(2017.8.7)ができました。

■購読申し込み先
400円
編集発行
日本共産青年同盟「青年戦線」編集委員会
東京都渋谷区初台1-50-4-103 新時代社気付
電話 03-3372-9401
FAX 03-3372-9402



■青年戦線第191号 2017.8.7 誌面案内

共謀罪法制定糾弾!改憲と一体の警察国家を許さない 1P

自由人権協会が反共謀罪で集会 7P

アジア連帯講座報告─
トランプ政権と安倍政権 18P

天皇「生前退位」問題をめぐって 24P 

「労働問題を語り合う」交流会座談会 30P

ミンダナオでの軍による活動家虐殺に抗議/RPM―M(革命的労働者党ミンダ
ナオ)/RPA(人民革命軍)声明/第4インターナショナル声明 39P

4.21~23辺野古ツアー 43P

山谷・野宿者運動 46P

反オリンピック 50P

三里塚闘争 51P

【沖縄報告2017.7.22】フォトレポート

沖縄報告2017.7.22の本文はこちら

2017.7.19水曜日のゲート前座り込み。午前9時前に第1回目の排除。警察機動隊に非暴力で抵抗。
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2017.7.19水曜日のゲート前座り込み。資材搬入のダンプに工事中止をアピール。
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2017.7.19水曜日のゲート前座り込み。資材搬入が終われば、再びゲート前に座り込む。決して屈しない。
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2017.7.19水曜日のゲート前座り込実。テントに移動し座り込みを継続。香ばしいコーヒーを出すカフェも登場。
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2017.7.22キャンプ・シュワブを包囲する人間の鎖。2000人が参加。風船1000個を飛ばし、埋め立て中止、新基地建設反対を訴え。
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2017.7.22キャンプ・シュワブを包囲する人間の鎖。2000人が集まり、思い思いのプラカードで埋め立て中止、新基地建設反対を訴えた。
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2017.7.22キャンプ・シュワブを包囲する人間の鎖。2000人が基地に向かって手をつなぎ、埋め立て中止、新基地建設反対を訴え。
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2017.7.22キャンプ・シュワブを包囲する人間の鎖。2000人参加。メインゲート前には県議、市長村議が集まった。
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2017.7.22キャンプ・シュワブを包囲する人間の鎖。2000人が基地に向かって埋め立て中止、新基地建設反対を訴え。
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2017.7.22キャンプ・シュワブを包囲する人間の鎖に2000人が参加。集会の最後に手をつないでガンバロー三唱。
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2017.7.22高江N1ゲート前。資材搬入もゲート前座り込みもないのに一日中立ちっぱなしの警備員たち (1)
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2017.7.22高江N1ゲート前テントの反対側の斜面に張り出された英語の横断幕。「US Forces Out

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中国型資本主義 二つの最悪の制度の結合か

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區龍宇さんの『台頭する中国 その強靭性と脆弱性』の中国語版『強国危機』が台湾の群学出版社から出版され、出版に合わせて422日に台北市でイベントが行われました。ウェブメディアにその時の様子が掲載されていたので訳してみました。原文はこちら (H

 

 

中国型資本主義 二つの最悪の制度の結合か

 

【編集者注:今年初め、香港の社会運動家の區龍宇が台湾で『強国危機』を出版した。人民の視点から中国の台頭を分析するという、近年の出版業界ではあまり見かけないものである。2017年4月に著者が台湾を訪れ、香港の活動家という立場から、台湾の学者の許家豪と対談を行い、中国というこの「強大な隣人」という帝国の分析と批判的議論を展開した。以下はその対談をまとめたもの】

 

発言者
區龍宇:香港社会運動団体《全球化監察》創設者

許家豪:中山大学アジア太平洋研究所 助理研究員

 

整理:莊孟文

 

 

◎ 中国はけっきょく左なのか右なのか?

 

【區龍宇(以下、區)】:中国についての論述は、だいたい5、6年に一度おおきな転換があります。以前には中国の崩壊を予言する内容の『中国はもうすぐ崩壊する』といった書籍が発行されていました。しかしその後、すぐに台頭する中国についての論述に転換しました。そして最近の西側では「中国は帝国主義か否か」といった論述に転換しています。このような急速な転換の主な原因は、中国の急速な変化が継続しているからです。

 

1979年以降、中国は徐々に最大の人口を持つ国家資本主義になっていきました。そしてそれは中国国家の階級規定の二極化をもたらしました。アメリカの著名な左翼雑誌『Monthly Review』は、中国を左翼政権だと考えました。また別な人は中国は全体主義右翼だと考え、全体主義的資本主義、あるいはクローニー資本主義と呼びました。わたしは中国を官僚資本主義と呼んでいます。これについて、一部の海外の友人からは「腐敗した官僚は世界的な現象であり、中国だけの特例ではない。たとえばエジプトは、軍隊は企業と同じであり、将校や将軍は軍需産業を含むビジネスに従事している」という指摘もされています。

 

その指摘の一部には同意します。しかしエジプトと中国の違いは次のことにあります。エジプトでは官僚がどれほど腐敗していようとも、民間企業が消滅したことはありませんでしたし、市民社会もなくなりはしませんでした。それらは政府に対する圧力となりつづけました。しかし中国では民間企業と地主が完全に消滅しました。1980年代に入ってから民間企業はふたたび発展しはじめましたが、それは官僚に依存したかたちでの復活でした。

 

その他、これら復活したばかりの民間企業は、一方で政府の圧力を受けながら、他方で労働運動を抑えつけるために政府に頼らなければならないという中途半端な境遇にありました。これは他の国にはなかった現象です。1980年代には中国の内外においてこれら民間企業のオーナーが民主化運動の推進者になるだろうと期待されました。しかし30年たった今、そのようなことはおきませんでした。なぜならそれら企業主は政府に依存するという条件のもとで、かりに政治的野心が起こったとしても、それを横に広げて市民社会のほうにむけることはせずに、上に向けて官僚と結託したからです。

 

こうして中国の官僚資本主義の性質は、必然的に極めて保守的、独占的、寄生的、独裁的です。他方、中共官僚はありとあらゆることを統制しようとしていますが、官僚自身の略奪、錯乱、汚職はますます統制不可能になっており、それは必然的に膨張しています。21世紀の中国官僚は歴代政権の官僚のような安穏とした泰平を過ごすことはできません。経済発展、近代化、都市化の必要に迫られているからです。過去2030年の中国において大規模な反対運動が見られませんでしたが、それは民衆が絶対的貧困にあったからです。絶対的貧困はたしかに改善されましたが、相対的貧困の状況は悪化しています。

 

2008年からの世界金融危機で、中国の輸出は減少し、中国の疾風怒濤の近代化はボトルネックに突き当たっています。民衆生活の改善の継続は困難で、中共はさらに潜在的な敵――都市化による農民工の登場に直面しています。これまで分散していた農民が工場労働者として大規模に集中してきました。これは共産党にとって長期的に挑戦となります。現状について言えば、中国は短期的には社会を転覆するような革命は困難でしょう。しかし長期の歴史的視野でみれば、中国のような独裁、官僚化、そして腐敗した資本主義制度は、ひとつの過渡的段階にすぎず、永続することは不可能です。

 

【許家豪(以下、許)】1978年以降の中国は、基本的にある国家が私有化を通じて資本を社会に放出した過程であり、利益を得たのは私的経営者のほかに、これまで大量の財産を蓄積することができなかった官僚が直接あるいは間接に資本を統制することで、まったく新しい官僚と資本家の合体階級を生み出しました。現在の中国のもっとも顕著な問題は、この隅々まで浸透した官僚と資本家の結合システムがあり、この階級が今日の中国の大部分の資源を統制しているということです。この意味において、區先生が官僚資本主義という用語を用いて改革開放後の中国を形容したことはたいへん適切だと思います。しかしここで補足すべきは、ここでいう官僚とは中国的特徴があるということです。中国の「官僚」とは単に政府の役人と言うだけでなく、党の専従という意味合いも含んでいるからです。

 

 

◎ 中国資本の世界輸出はいつまで続く?

 

【許】:中国の市場を語る際に、消費市場と投資市場との区別をわすれがちです。このように区別する理由は、中国が製造業投資の後進市場としての魅力は20年前に比べると落ちているからです。賃金の引き上げ、政府要素を考慮しないといけないビジネス慣行などは、投資意欲を引き下げています。外資は中国の消費市場としての魅力にひかれています。ハリウッド映画は毎年のように中国市場に合致したシナリオの改編を行っていますが、それは中国政府が決める年間34本の外国映画上映枠を獲得したいからです。中国市場は外資にとって魅力があるのかについては、消費市場について言えばそうでしょう。しかし製造業の投資市場にとってはそうだとは断言できません。全体的に言えば、外資にとって中国製造業への投資の魅力は下がり続けています。

 

【區】:実のところ、1980年代以降、中国はずっと世界屈指の資本輸入国でした。それが十数年もたたずに資本輸出国なり、輸出額も資本輸入を超過しています。今我々は中国資本が全世界を買い占めようとするのを目にしているのです。

 

【許】:マクロから見れば、中国の多くの産業はすでに生産能力の過剰問題に突き当たっています。ですから過剰な生産能力を海外に移転する必要があり、それゆえに中国は短期のうちに資本輸出大国となりました。海外で建設しているのは鉄道などのインフラ建設であり、これは中国政府の「一帯一路」計画がまさにこの考えに当たります。

 

【區】:中国市場の内容は変化がはじまっています。成長率は下落し、賃金は上昇し、かつての有利な条件はすでに存在していません。過去20年の高度成長、市場の吸引力は社会的連帯、道徳そして自然環境の破壊によってもたらされたものです。市場は巨大でビジネスチャンスも多いですが、それは内部矛盾を避けることができません。たとえば中堅都市や地方の小都市は「鬼城」(ゴーストタウン。不動産バブルで投資目的で建設された住宅群)には住民はいません。まさに過剰生産の典型です。

 

中国の発展は資本主義と官僚独裁という二つの最悪の制度が結合したものです。北京のひどいスモッグ公害のおかげで空気清浄機が大量に売れており、いま注文しても数年後にしか納品されないのです。これはフーリエが資本主義を批判した「民衆が苦しめば苦しむほど企業家は儲かる」といった状況です。中国は資本主義に官僚独裁が加わることで災難となっています。

 

このことから経済問題を議論する際は、メインストリームで語られる以外の思考が必要になります。たんに経済上の景気拡大、株価の上昇だけでなく、民衆の福祉、しかも全世界の民衆の福祉から見る視点が必要です。しかしこのような考え方は、利益至上主義の中国では失われています。

 

 

◎ 大国のアキレス腱

 

【許】:強大な国家の力の背後にはさらに大きな目標があります。民族の夢、民族の復興とは、イギリスを追い越しアメリカに追いつくということです。このような背景のもと、中国の左派および右派の知識人はどちらも国家の繁栄に期待を寄せており、區先生のいうところの強国左派と強国右派を形成しています。その中間の過程は国家主義の転向、つまり可能な限り権力を国家に付与することで富国強兵を実現し、もっとも効果的に目的を達成するということです。これは大国や強国に関する議論全体が起こる過程であり、これらの議論は目新しいものではなく、清朝末期から存在していましたが、実際にそれを実現したのは共産党だけでした。それゆえ共産党は民衆からの支持を得ることができたのです。

 

今日の中国では左派であれ右派であれ、経済を通じた国家の復興を実現すると考えていますが、これを実現するには、国家の力を強大にする必要があります。これは官僚資本主義の急速な悪化をもたらします。主な弊害は、政府の役人や党官僚が富を蓄積する無数の機会をもたらしたことです。そしてこれもまた中国の国内問題となっています。

 

また他にも注目すべきことがあります。トクビルの『旧体制と大革命』が2013年にベストセラーとなりました。王岐山(政治局常務委員、中央規律検査委員会)が会議でこの本を推薦したからです。その意図は、経済の発展によって今後は民衆からの抗議の声がでるだろうという考えからです。それが意味することは、中国共産党は革命政党であるが、革命の発生は許さない、ということです。ここからも、共産党は国内矛盾にも目を向けていることが分かります。われわれは中国がどのように次の一歩を準備し模索しているかを観察しなければなりません。なぜなら共産党は政策を決定したら煩雑な過程や検証を必要とせず、非常に効率的にそれを行うからです。しかしその決定自体が間違っていれば、それがもたらす結果も悲惨なものになります。それは全世界に悲惨な結果をもたらします。これも中国に関心を持たなければならない理由です。

 

【區】:中国は急速に変化し、急速に現代化し、同時にまた極度の独裁にある国家です。それは強大ですが、アメリカが強大な時期にベトナム戦争での敗北に直面し、また米国内での反戦の声を押さえられなかったという前例と似ています。これまでの強権国家や帝国のなかで破綻しなかったものは一つとしてありません。次にわたしは、民衆の民主的権力をはく奪している国では、その版図の民衆には独立する権利があると考えています。中国共産党は私たちから民主主義を奪い続けていますが、雨傘運動でも垣間見られたように、民衆自身が民主主義を実現しようとし、また一部の青年たちは独立すべきだという考えに達しています。しかし強大な隣人(中国)と対峙するには、敵の強み、そして弱点を分析すべきであり、そうしてこそ希望が持てると思います。

【沖縄報告2017.7.15】フォトレポート

沖縄報告2017.7.15の本文はこちらです。

2017.7.8辺野古コミニティーセンターで開かれた学習会。北上田毅さんが「辺野古新基地建設の現状とこれから」と題して講演。
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2017.7.12キャンプ・シュワブゲート前座り込み。ブルーシートで作られた救急テント内にAEDなどが置かれている。

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2017.7.12キャンプ・シュワブゲート前座り込み。「道交法違反」だとしてテントを撤去する警察機動隊。
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2017.7.12キャンプ・シュワブゲート前座り込み。警官隊は3人がかりで座り込み参加者を排除する。
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2017.7.12キャンプ・シュワブゲート前座り込み。警察車両の囲いに拘束している間に、工事車両が進入。
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2017.7.13海上行動。カヌー14艇、抗議船3隻で防衛局の違法な埋立て工事に対し、終日監視と抗議。抗議船「美ら海」
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2017.7.13海上行動。カヌー14艇、抗議船3隻で防衛局の違法な埋立て工事に対し、終日監視と抗議。取り付け道路をガードレールで囲った。
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2017.7.13海上行動。カヌー14艇、抗議船3隻で防衛局の違法な埋立て工事に対し、終日監視と抗議。取り付け道路を囲い、塩ビ管を設置
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2017.7.13海上行動。カヌー14艇、抗議船3隻で防衛局の違法な埋立て工事に対し、終日監視と抗議。通称「ドクロ」の場所に作られた生コンプラント

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2017.7.14南部島ぐるみ会議合同学習会。海洋環境学が専門の湯浅一郎さん(辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会顧問)が訴え。「生物多様性国家戦略に基づき埋立を止めよう」
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2017.7.156月国連行動報告会に200人。山城博治さん、金高望弁護士、阿部岳記者、星野英一教授、親川裕子さん、島袋純教授が意見交換。
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2017.7.156月国連行動報告会に200人。国連人権理事会特別報告官、デビッド・ケイさんの報告書一部。
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【中国】嬴秦に仁政なく、鬼国に義士あり 劉暁波を追悼する

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嬴秦に仁政なく、鬼国に義士あり
(訳注1)

劉暁波を追悼する

 

區龍宇

 

劉暁波は自由になったが、劉霞はこれまで以上に不自由となった。痛わしきや、劉霞よ。

 

劉暁波を殺したのは中共である。しかし劉暁波はたんに被害者に甘んじたわけではない。かりに劉暁波の全綱領に、すべての人が同意するものではないとしても(訳注2)、彼は専制に反対し、その身を殉じたのだから義士である。罪を犯したのは彼ではなく、中共である。我々は劉霞とともに嘆き悲しむ。

 

◎ 習近平は蒋介石にも及ばない

 

香港本土派の一部は、中国人のことを「鬼国賊民」と形容して喜んでいる。前半の句[鬼国]は真実である。中共統治下の中国は、すでに悪鬼が横行する国となっている。中共が1949年に政権を獲得して以降、自ら好んで「新中国」と称し、「旧中国では人が鬼となった。新中国では鬼が人になった」と主張していた。これも同じようにその前半の句は真実である。旧中国の[政権党の]国民党は、人々から「刮民党」と呼ばれていた。民から刮(け)ずる、つまり奪い取るには、悪鬼[悪党]を雇わなければならない。だから「人が鬼になった」のである。だが「新中国」もそれほど誇れるものではなかった。1949年からほどなくして、新中国も猛スピードで以前の状況に後退したからだ。その結果、革命の幹部らも徐々に人から鬼になってしまった。鬼になることをよしとしない者は、毛主席による闘争で命を奪われ、恨みを抱えた鬼[幽霊]になるしかなかった。共産党も早いうちから重惨党[旧中国時代の共産党に対する中傷的呼称]となっていた。ここで両党のもとでの反対派の運命を比較しても差し支えないだろう。

 

1932年、刮民党統治下の中華民国で名声赫々たる反対派の陳独秀が逮捕された。当初、弾圧に都合の良い軍事法廷で彼を裁こうとした。しかし逮捕のニュースが伝わると、全国で陳独秀救援運動が展開された。国民党の著名人であった宋慶齢、柏文尉、蔡元培らも進んで陳独秀擁護の言論を展開した。蒋介石はしかたなく、陳を公開裁判で裁くことにした。胡適と蔡元培はすぐさま陳のために同じく名声赫々たる「公共知識人」である章士釗を弁護士として選んだ。法廷で検察官は「(陳が)国民党を打倒することを主張して民国に危害を及ぼした」と告発した。章士釗はすぐに立ち上がってこう弁護した。「そんなことはありません。陳独秀はすでに共産党を離脱しています。つまり国民党のためなることをしたのです」。これを聞いた陳独秀は、机をたたいて立ち上がり、自分の声明を読み上げた。「章弁護士の弁護はまったく彼個人の意見であり、当事者の政治主張は当事者の文書を根拠とすべきである!」 つづけて彼は自分で執筆した「弁訴状」を読み上げたのである。

 

「半植民地の中国、経済が立ち遅れた中国は、外からは国際資本帝国主義に、国内では軍閥官僚に苦しめられている。民族の解放、民主政治の成功を求め、血で自由をあがなう大業は、自分の身や妻子のことしか考えない懦弱で妥協的な上層搾取階級の輩に実行できるものではない。…最も抑圧され最も革命的な労農勤労人民[の]革命の怒潮をもって、対外的には帝国主義の支配を排除し、対内的には軍閥官僚の抑圧を一掃」する。(原注)

 

◎ 共産党は国民党にも及ばない

 

ここで注目すべきは、当時の刮民党の党内において、著名人が公然と蒋介石と論争し、蒋介石も若干の譲歩を余儀なくされたということである。そして刮民党は公開裁判を決めれば、本当に公開裁判を行い、原告と被告の双方の主張が新聞で報じられ、そのおかげで、これまで刮民党が抑えてきた陳独秀による刮民党批判が、広範な読者の目に触れることができたのである! もちろん刮民党もお人よしではない。最後には8年間の懲役刑で陳独秀に応えた。刮民党の監獄は居心地のいいものではなく、無数の仁愛の義士が暗闇の監獄の命を落とした。だが陳独秀のような著名な反対派に対してはいくらか丁寧に接した。妻子との毎週の面会を許可するなど、監獄の決まりを大幅に超えた優遇をしたのである。

 

これに比べると、重惨党はまったく刮民党に及ばないし、習近平は蒋介石に及ばない!暁波ひとりの容疑に対して、妻子や友人にまで弾圧を広げている!すべての裁判は事実上の秘密裁判である!そして獄中の待遇は犬小屋以下である!

 

両党が支配した中国はどちらも「鬼の国」であるが、重惨党の鬼はたんなる悪鬼ではなく、厲鬼[凶暴な鬼]である。そうであろう。毛主席が梁漱溟[18931988、思想家、政治家。工業化を唱えた毛沢東を農本主義の立場から批判した]を攻撃した際、「共産党は仁政を敷かない!」と公然と宣言したではないか。刮民党も仁政を敷かなかったが、少なくとも公然とそのようなことを主張したことはなかった。重惨党は本当に惨事を重ねている。恥知らずに平然と厲鬼の政治を敷いていても、党内から誰ひとりの異議も敢えて提起することができないからだ!

 

◎ 市井の義士こそ中国の脊柱

 

だが市井には敢えて提起しようとする人々がまだ存在している。この瞬間も劉暁波のために身を挺して声を上げ奔走する多くの人々が存在している。これはまさに魯迅が言うところの中国の脊柱である。

 

「われわれには古来より、わき目も振らずに一所懸命にやる人、必死でやりぬき通す人、民のために助けを請う人、捨て身で真理を求める人がいた……帝王や将軍、宰相らのために書かれた家譜にも等しいいわゆる『正史』でも、これらの人々の輝きを覆い隠すことはできない。これこそ中国の脊柱なのである。」(訳注3)

 

いまでも中国には脊柱が存在している。だから、いわゆる「鬼国賊民」の後ろ半分はすべて間違いである。もちろん中国国民のなかには「虎の為に倀鬼となる」(悪人のために悪事を働く)ものもごく少数だがいる。しかし少しでも理解力のある人間なら、多数の国民が黙々と悪鬼に抵抗しており、さらにはその中の義士が身を挺して正義のために獄につながれてきたことを知っている――かつての李旺陽(訳注4)や現在の劉暁波のように。暁波の後には、幾千幾万もの暁波が、今後わき起こるであろう滔々たる民衆の波濤を巻き起こすだろう。暁波の死は無駄ではない。中国は鬼の国の歴史を終わらせるだろう。

 

 

2017714

 

 

原注:『陳独秀全伝』、唐宝林、中文大学出版社、2011年、16章から要約抜粋。[日訳は『陳独秀文集3』江田憲治、長堀祐造編訳、156頁より]

 

訳注1:嬴秦は、春秋戦国時代の「秦」の国姓「嬴」をつけた呼称。ここでは苛政を敷いた秦王朝と現在の中国をなぞらえている。

 

訳注2:劉暁波が起草にかかわった〇八憲章など、中国リベラル派に対する綱領的批判は『台頭する中国』(區龍宇ほか著、柘植書房新社、二〇一四年)に収録されている「劉暁波中国の自由主義派」に詳しい。以下のサイトも参照。
社会主義の名において劉暁波氏の逮捕を糾弾する(旧「虹とモンスーン」ブログ、2009年6月)
08憲章が提起する積極性と限界(章泉、かけはし2009518日号)


訳注3:「中国人は自信力を失ったのか」、魯迅、1934925日、『且介亭雑文』に収録

 

訳注4:李旺陽[195020121979年の民主化運動からの労働者活動家。89年民主化運動にも故郷の湖南省邵陽市で労働者組織を結成して参加し、反革命宣伝扇動罪で13年の懲役。さらに2001年に国家政権転覆罪で起訴され20115月まで刑に服した。獄中での肉体的ダメージから両目両耳が不自由となっていた。出獄後も民主化を訴え、香港のインターネットTVの取材が放映された4日後の201266日、入院先の病室で首をつった状態で発見された。当局は自殺と発表した。生前の取材では「斬首されようとも信念を曲げることはない」と力強く答えていた。こちらのサイトも参照。

一人一人の李旺陽(ふるまいよしこ、中国風見鶏便り、2012620日)

中国:労働者民主化活動家・李旺陽の死(虹とモンスーン、2012613日)




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