虹とモンスーン

アジア連帯講座のBLOG

報告 : 3.16安倍・麻生の国家の私物化糾弾!公文書改ざんを許さない緊急行動

IMG_2374 三月一六日正午から、衆議院議員会館前で「安倍・麻生の国家の私物化糾弾!公文書改ざんを許さない緊急行動」が、総がかり行動などが呼びかけて行われた。雨が降る中ではあったが一二〇〇人が集まった。

 参加した国会議員が次々と安倍退陣を求めて発言した。近藤昭一さん(衆院議員、立憲民主党)は「前川前事務次官が名古屋の公立中学校で講演を行った。それに対して文科省が名古屋市の教育委員会に内容を問いただし、講演録を出せと要求した。これは教育への介入だ。第一次安倍内閣の時、教育基本法を法にそって教育をしろと変えた。みずほの國、教育勅語の見直しなど、国が人を支配していく。そこに根本的な問題がある。森友学園の教育方針に安倍首相らが賛同していた。そこから森友事件が起きた。佐川さん一人が文書の改ざんを指示したわけではなく、組織をあげてやっていた。そうしたことを官邸・総理が知らないわけがない。総理に責任がある」と批判した。

 元総務省の官僚であったという小西ひろゆきさん(参議院議員、民進党)が
「国会の国政調査権に基づき、提出を要求した資料が書き換えられ、偽造されたということは議会政治を否定するもので、最も仕事に厳格であるとされる財務省がそうしたことを単独でするはずはなく、別の所からの強い指示がなければやらない」と自らの経験を通じて、安倍政治を痛烈に批判した。藤野やすふみさん(衆議院議員、共産党)、福島みずほさん(参議院議員、社民党)、糸数慶子さん(参議院議員、沖縄の風)も安倍退陣を要求した。

 公文書のあり方に詳しい右崎正博・独協大名誉教授(憲法・情報法)が安倍政
治の在り方を批判した。

 「二〇一二年、安倍首相が政権に返り咲いてから、秘密保護法、集団的自衛権行使、安保法、共謀罪と立て続けに問題になった法案を成立させてきた。そうした流れの中で今回の意図的な虚偽文書・改ざんがあった。これは国民への冒涜であり、民主主義の破壊だ」。

 「集団的自衛権問題で、内閣法制局の中でどういう討論があったか文章を作成していなかった。いったん作られた想定問答を使わなかった。それの公開を拒否した。公文書管理法では民主主義を支える知的資源であり、文書を作成しなければならないことを義務づけている。それによって政権の活動を監視することができる。今回起こっているのは国民主権の破壊になる。麻生大臣は佐川を擁護し続けている。即刻退陣を」。

 小田川義和さん(憲法共同センター)さんが「高田さんらと韓国に行き、市民団体と交流してきた。国政の私物化をしたチェ・シンスルゲートと同じだと言われた。朝鮮半島の平和をじゃましている安倍政権。アメリカがイラク戦争を始めたのも、イラクが大量破壊兵器を持っているというウソの情報からだった。五〇〇兆円の戦費、ISを生み出し、破壊と貧困を作り出した。自民党の九条改憲案、働き方改革法案も葬り去ろう」と主催者あいさつを行った。

 棗一郎さん(日本労働弁護団)は「たった今、二〇〇人で院内集会を行い、この行動に合流した。裁量労働制でデータをごまかした。いったん法案提出をあきらめたが来年出し直すとしている。そして高度プロフェッショナル制度の導入はあきらめていない。これは労働規制を安全にはずすもので、絶対に容認できない。もっともっと怒りをもとう。安倍内閣の存在自体が許せない」と痛烈に批判した。

 最後に、高田健さんが「安倍政権退陣行動は、三月一七日福島集会、二一日の代々木公園での反原発集会と連帯する行動である」と連帯を表明し、「三月二二日から二三日に佐川国会喚問がある。来週がヤマ場だ。定例の一九日行動も行う」と行動への参加を呼びかけ、全員で国会向けてコールを行った。

(M)


報告 : 3.14辺野古埋立て差し止め訴訟判決、山城博治氏らの裁判判決 不当判決糾弾「首相官邸前行動」

IMG_2364三月一四日午後六時半から、首相官邸前で「辺野古埋立て差し止め訴訟判決、山城博治氏らの裁判判決
不当判決糾弾」行動が沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの呼びかけによって行われた。三月一二日、森友学園データ改ざん問題が明らかになり、安倍内閣退陣行動が官邸前や国会前で連日行われている中で、志をいっしょにする行動としても行われた。午後六時半から一時間を沖縄の枠として明けてもらった。

二〇一七年七月二四日、辺野古の新基地建設で県の岩礁破砕許可を得ずに工事を進めるのは違法だとして、沖縄県が日本政府を那覇地裁に提訴した。あわせて工事の差し止めの仮処分申請をした。この裁判は、漁業権の存否、岩礁破砕許可の要否が争点になる。翁長知事は「国は恣意的に漁業権の見解を変えた」と批判した。三月一三日、那覇地裁は辺野古基地建設問題に踏み込んだ判断をせず、門前払い的に国の言い分を認める不当判決を出した。
そして、山城博治さんらの闘いに対して、基地建設NOの圧倒的な民意を背景にした沖縄の民衆の抵抗に対し威力業務妨害、公務執行妨害、傷害罪などをでっち上げ、不当逮捕と長期勾留の弾圧をかけてきた。三月一四日、那覇地裁は山城博治さんに懲役2年、執行猶予3年を言い渡し、他二人の仲間にも不当な有罪判決を言い渡した。

最初に、沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックが両日の判決を批判し、今後も辺野古新基地建設を許さない闘いをしていくと主催者あいさつを行った。続いて、伊波洋一さん(参議院議員、沖縄の風)が「基地建設による自然破壊に抗議した仲間たちを国が弾圧し、それに追随して裁判所は有罪判決を下した。そして、県の岩礁破砕を認めない決定を却下した。基地建設の中身を問題にすることなく門前払い判決を下した。これを許すことはできない。アメリカで行われているジュゴン裁判が地裁に戻され、重要な局面に来ていて、五月にも判決が出される。都合の悪いことは隠す安倍内閣が窮地に立っている。安倍内閣はいらない。退陣すべきだ」と訴えた。

次に、警視庁機動隊の違法な沖縄派遣に対しての住民訴訟第六回公判が三月一四日にあり、その報告がされた。「都は最初からこの問題で裁判をやる必要がないと、実質審理を拒否してきた。それに対して裁判所は『機動隊派遣の必要性について、都としての説明を次回まで回答しなさい』と要求した。次回は五月二三日、いよいよ実質審理の本番だ。ぜひ傍聴席をいっぱいにして、都の責任を追及し、弾圧のための機動隊派遣を中止させよう」。

日韓ネットの尾沢さんが米韓合同訓練中止を求める三月一八日米大使館行動参加を呼びかけた。昨年一月にMXテレビが「ニュース女子」での沖縄基地建設反対行動をねじ曲げ、ねつ造報道をしたのに対して、謝罪と訂正を求める運動が続けれてきた。運動の仲間が「BPOが問題ある番組であり、是正を求める判断を下したことにより、MXテレビが『ニュース女子』の番組打ち切りを決めた。しかし、MXテレビはこの放送について、謝罪も訂正もしていない。スポンサーのDHC(大手化粧品会社)は地方局で『ニュース女子』で放送することを明らかにしている。地方局での放送を辞めさせるように運動を全国化しよう」と呼びかけ、四月一五日午後六時から、東京・文京区民センターで集会を予定していると発言した。最後に抗議文を読み上げ、今後の予定を提起した。3.24午後2時、新宿駅東口アルタ前集合、その後デモ。4.2午後6時半、防衛省申し入れ行動。5.26国会包囲行動。

IMG_2367「不当判決許さないぞ。山城さんたちは無実、無罪を勝ち取ろう。工事は違法だ。門前払いは許さない。民意は辺野古新基地NO!。海を壊すな、埋め立てるな。不当逮捕繰り返すな。座り込みで阻止しよう」と官邸に向けてコールした。引き続き行われた安倍退陣行動に合流した。この行動は一万人の参加者で官邸前は人で埋め尽くされた。(M)


習の無思想、官僚共和国、魑魅魍魎主義

20180316china


習の無思想、官僚共和国、お化け主義


區龍宇


2018314日 


原文



全人代は、国家主席が連続二期をこえて就任することはできないという憲法の規定をついに削除した。これを聞いて、わたしは毛沢東が1966年に江青に宛てた手紙の一句を思い出した。「事物はいつも反対面に向かうものである。高く飛べば飛ぶほど、墜落した時の衝撃も激しくなる。わたしは墜落して粉々になることに備えている」。習総書記よ、備えは万全であろうか。


◎習総書記の官職思想


もうひとつの重要な改憲内容は、「習近平新時代の中国特色の社会主義思想」を憲法に書き入れたということだ。結局のところ習総書記の思想とは何だろうか?2015年に習総書記が自らの神格化運動をはじめた際、「焦裕禄(訳注1式の県委員会書記」という中央党学校での講演録を発表した(原注1)。講演は語るべきものなきこの人物の無思想性が見事に反映されていた。講演は全篇にわたって、いかにして……官職を全うすべきかを教え諭している。もちろん良き官僚、清廉公正な役人としてである。「民のために官職を全うしないのであれば、故郷に帰ってイモでも売ってろ」ということのようだ(訳注2)

講演は全部で六千字にのぼり、「官」という文字が19か所登場する。読めば読むほど、どうしたことか、厳かにも歴代の官箴(役人への戒め)を読んでいるようである。現代においてこの官箴を知る者はそう多くない。かつての中華帝国では、官僚は必ず腐敗したが、それでもその道の学問があり、官箴といった類の書物が書かれ、まさに習総書記とおなじように、いかにすれば良き役人となることができるのかを教え諭したのである。官箴には多くの金言がある。たとえば「官を務めるための方法は三つしかない。いわく清く、慎ましく、勤勉であること」。さらにはこんな言葉もある。「万民の心を心とし、百官は無心であれ」。この一句は習総書記の「心中に民あらば、重責を引き受けなければならず」よりもはるかに高尚である。習総書記は冷めたチャーハンにも及ばない。どうせなら歴代王朝の官箴を読むべきであろう。そこには、文学的にも名文といえるものも含まれているし、習総書記の講演のような、党文献特有のだらだらとした文章はみられない。


また、習総書記が良き官僚となるべきだと教え諭していることは、無意識のうちにある秘密を暴露している。つまり、彼は幾度となく革命の初心を忘れるべからずと指摘するが、その実、それを忘れているのが彼自身だということである。


◎「人民の公樸」の現実


毛沢東の革命は、ある程度まで易姓革命[社会革命ではなく政権交代]であったが、それでも「人民に奉仕する」という建前はいくらかあった。それゆえ、毛主席は幾度となく、官僚の旦那になるのではなく、人民の奉仕員となるべきだと全党を戒めた。中国共産党は延安時代から全面的に旧時代の官僚制度を全面的に復活させはしたが、それでも中国国内の新聞紙上では(封建時代を彷彿とさせる)「官」という字を忌諱し、「幹部」という呼称をつかうか、「官」を使う時にはカッコに入れて用い、自分たちは「人民の公樸」であることを打ち出していた。だが現在では、習総書記は人々の前で平然と良き官僚となるよう教え諭し、歴代王朝において下部官僚からの選抜を重視していたかを公然かつ積極的に引用している。これは何かの間違いなのか、これではまるで諸君らは「革命幹部」「人民の公樸」ではなく、かつての専制王朝と同じく大小さまざまな官僚であることを認めることになるのではないのか、と。だがこのような疑問については、市井の庶民は早くからわかっていたことだ。いわゆる人民共和国は、とっくの昔に官僚共和国に変質していたのである。しかし実際にそうなっていても口には出せないとは、なぜ習総書記はかくもいい加減なのだろうか。


毛沢東は結局「お山の大将」的な革命を実行したが、それでも「革命の初心」については理解していた。しかし習総書記といえば、半封建半近代的な官僚制度の中で培養されてきたことから、初心など党の昔にわすれてしまい、官僚主義と権謀術数のほかには、凡庸さしか残らない。現代中国の官僚制度は、封建時代のそれと同じメカニズムをもっている。それは劣勝優敗であり、有能だったり独立的思考をもつ官吏を徐々に淘汰し、もっぱらイエス・マン、つまり太鼓持ちや超凡人のみが残るというものである。「無駄口をたたくな、何度も額づけ」とは、道光帝の寵臣で大学士[皇帝の補佐官]の曹振鏞の宮仕えの心得であった。


◎憲法が雑貨店に

 昨年10月の共産党19回大会の記者会見で、なぜ中国共産党の指導思想に指導者の名前を冠するのかという質問を受けたとき、当時の宣伝部副部長の答えは次のようであった。「党の指導者の名前を指導思想に用いるのは国際共産主義運動においてよく見られるやり方である。たとえばマルクス主義やレーニン主義があるし、たとえばわが国には毛沢東思想や鄧小平理論がある。習近平同志は……大いに貢献し……ゆえに彼の名前を用いて命名したが……その名に恥じない。」(原注2)この大官僚は必ず批判しなければならない。基本常識すら間違っているからだ。「マルクス主義」であれ「レーニン主義」であれ、どちらも本人自ら発明したものではなく、まして自身が所属する党派が奉じたものでさえなく、逆に彼らの敵が皮肉を込めて両人に贈った名称なのであり、おべっかを使って紹介するような代物なのだろうか。極度の自惚れだったスターリンでさえも、ソ連共産党の指導的思想として自らの名前を冠した「スターリン主義」を用いることは憚られ、「レーニン主義」を焼き直してその象徴とした。生きた指導者の名前を用いて「党の指導的思想」を命名したのは、ほかでもない毛沢東自身であり、「マルクス主義の中国化」の後の中国由来のやり方なのである。

 この宣伝副部長をあまりあげつらうのは良くないのかもしれない。「あの皇帝にこの家臣あり」だからだ。習総書記の内閣大臣[明清王朝の皇帝補佐職]が発明した「習近平新時代の中国特色の社会主義思想」という名称のなかで、「習近平」と「中国特色」の二言だけが間違いのないもので、それ以外の文言はすべて事実にそぐわないでたらめなものだ。習総書記の思想に何ら「新時代」的なものはなく、最も陳腐な官僚思想と専制思想を継承したものにすぎない。「社会主義」に至っては、あぁ!これまででのさまざまな公式の呼称である「社会主義商品経済」「社会主義初級段階」「社会主義市場経済」等々、これら導入されたものは人民を裏切る密貿易品であり、どれもこれも公共資産の私物化としての官僚資本主義に他ならない。さらに「マルクス・レーニン主義、毛沢東思想、鄧小平理論、三つの代表、科学発展観」などに付け加えて習近平思想が憲法に書き入れられたが、憲法があれやこれやの密貿易品が並べられた雑貨店になってしまった。

こんな笑い話がある。ほら吹きで有名な男が、長さ20丈[約35m]、幅2丈もの大蛇を見たと言った。だが周囲の度重なる疑義に対して、どんどん長さを修正していった。「たしかに20丈はなかったが、15丈はあった!」と。しかし疑義は収まらず、最終的には目撃した蛇の長さを2丈にまで修正した。するとすぐにこう問い詰められた。「大ぼらもいいとこだ!どこにそんなまん丸の蛇がいるもんか!」

 今日の中国共産党の憲法改正は、この大ぼら吹きの男が言ったまん丸の蛇と同じくらいでたらめ極まりないものである。

あれこれと述べてきたが、中国共産党にとって、一つの主義を除いて、すべてはでたらめである。それは「魑魅魍魎主義」である。「魑魅魍魎主義」とは何か?「魑魅魍魎を描くのは簡単だが人間を描くのは難しい」とはよく言ったものだ。お化けなのでどんなふうに描いても間違いではないからだ。だがそれが続けば「正当性の危機」(legitimacy crisis)が訪れることになる。結局のところ、雑貨店なのか、無冠の皇帝なのか、あるいはまん丸の蛇なのか、いったいこれは何なのだ、というわけである。

現在すでにこの状況が訪れている。中国共産党に対して、リベラル派は市場経済から乖離していると非難する。左派は社会主義を裏切ったと批判する。儒家は羊頭狗肉だと憤る。レイオフされた国有企業労働者は労働者への裏切りだと怒りをあらわにする。農民工は低端人口と言われて排除されたと罵る……、こうして中国共産党は人民の公僕から人民の公敵になってしまった。たしかにその批判の多くが公然となされているものではない。だがリベラル派であれ、あれこれの左翼であれ、最近逮捕された8人の毛沢東主義者への支援を公然と行っていることからみれば、事情は確実に変化している。少し前までは、リベラル派と毛沢東主義者はたがいを主要な敵とみなしており、党や政府がその一方を弾圧したときには、もう一方の側はもろ手をあげて歓迎していた。しかし今回は違った。

 中国共産党は、前述の笑い話の男のように批判を受けて自らの主張や振る舞いを後退させることはない。むしろ頑なに「20丈の長さの大蛇」というホラ話を貫き通そうとする。だがここでも問題に突き当たる。ホラ話を貫こうとすると結局は、白黒をつけることができるのは自分だけ、つまり自分の言うことだけが真理ということになる。つまり「朕は国家なり」である。


◎無冠の皇帝の苦悩


ここでもまた問題に突き当たる。今回の憲法改正で実現できるのは、せいぜいのところ習総書記が死ぬまでは法的根拠にもとづいてその地位を享受できるということに過ぎず、皇帝になることはできない。せいぜいなれても無冠の皇帝どまりである。無冠と冠の違いは、習近平にとってはダモクレスの剣[栄華に存在する危険]となる。毛沢東ですら後継者問題を解決することができなかったのに、習総書記がはたして……。この話はこの辺にしておこう。われわれは、冒頭に紹介した毛沢東の手紙のなかの一句を紹介して結論に代えることにしよう。「勝利に酔い痴れていてはならない。自らの弱点、欠点、誤りを常に考えなければならない。」


帝政の長所は、あらかじめ権力継承の方法が、少なくとも制度的に与えられているという事である。だが無冠の皇帝には継承方法が存在しない。これは権力継承の闘争を不断に促進することになる。しかもこの種の制度は高度の不安定さを伴い、正当性の危機に対処する能力に最も欠けるものでもある。習総書記は専制主義と旧官僚制度の全面的復活によって自らの支配を維持できると考えているようだが、この二つの「お化け」こそが、今日の中国の混乱の源なのである。一方、習総書記が直面している今日の中国人民は、識字率の低い農民が大部分を占める1949年のときの人民と全く違った状況にある。かつてのように天下を取り、天下を治めた開国の英雄が、皇帝に即位するとこは当然のことだと考えられていた。だが21世紀の今日、そのような伝統的な考えを信じる者はますます少なくなっている。


さぁ、お立会い。お芝居の見どころは最後に訪れる。

 

2018314


 
【原注】


(原注1)習近平:做焦裕禄式的県委書記(
2015/9/7、学習時報)http://dangjian.people.com.cn/n/2015/0907/c117092-27551158.html

(原注2)王暁暉:用党的領袖来命名理論是国際共産主義運動中的通行做法(2017/10/26、新華網)

http://news.xinhuanet.com/politics/19cpcnc/2017-10/26/c_129727202.htm


【訳注】


(訳注1)焦裕禄(192264):山東省の貧農の家に生まれ1946年入党。196212月、河南省蘭考県書記に就任。防風、治水、土地改良を自ら率先して進めた。64514日肝臓ガンで病死。遺言として「私を蘭考県に送り返して、砂の中に埋めてほしい。生前には砂丘の治理が果たせなかったが、死後も砂丘の治理を見守りたい」という要望を残す。死後、革命烈士に封ぜられ、662月に「人民日報」で紹介。「毛沢東同志のよき学生、焦裕禄同志に学ぶ」という社説も掲載された。

(訳注2)明代の親民聡明な地方役人の活躍を描いた映画「七品芝麻官」の名台詞。

報告 : 3.13森友学園問題徹底追及、安倍退陣へ!国会前行動

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戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委
森友学園疑惑徹底追及! 安倍内閣は総辞職を!
国会前連続行動


 三月一三日正午から、衆院議員会館前で「森友学園疑惑徹底追及! 安倍内閣は総辞職を!」緊急行動が、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委の呼びかけで行われ、労組、市民団体、宗教者など一〇〇〇人が集まった。

 野党議員が多く参加していたが、代表者のみの発言となった。トップをきって、福島みずほさん(参議院議員、社民党)が「三月一二日、改ざん文章が明らかになった。改ざんと大量の偽造が行われていた。写しも公文書偽造罪が成立する場合があり、一〇年以下の懲役刑だ。こんなことを財務省だけでやれるか、佐川一人に責任を押しつけて幕引きはできない。官邸政治であり、麻生・安倍の責任だ。昨年の二月一七日、『森友学園問題に妻や私がかかわっていたとしたら、国会議員・首相もやめる』と国会で安倍首相が発言した後に、昭恵、安倍、日本会議などが全部削除された。昭恵夫人や佐川氏を国会招致しなければならない。安倍内閣の退陣を勝ち取ろう」と訴えた。

 杉尾秀哉さん(参議院議員、民進党)は「改ざん・隠ぺい、こんなひどいこと
が国会で行われていた。いっしょになって安倍を引きずりおろすために闘おう」と熱く語った。糸数慶子さん(参議院議員、沖縄の風)は沖縄の強引な基地建設の手法を批判しながら、「森友学園問題でも政治の関与がなければ書き換えはありえない」と話した。

逢坂誠二さん(衆議院議員、立憲民主党)が安倍のひどい対応を批判し、「われわれも死にものぐるいで闘う」と決意表明した。宮本岳志さん(衆議院議員、共産党)は「森友問題で追及しはじめてから三九一日目になる。もう一歩で安倍内閣を倒せる。NOの審判を突きつけよう」と語った。

 次に、主催者の山本さんが「全容解明すること、責任を明らかにすることを求める。そして麻生・安倍の責任だ。安倍内閣は総辞職・退陣せよ」と訴えた。参加した大衆団体からあいさつが行われた。日韓ネットの渡辺健樹さんは「韓国のパク・クネ大統領を追いつめた状況と似ている。韓国の民衆はキャンドル革命でパクを倒した。日本でも同じようにできる。より多くの人を集めて安倍を倒そう」とあいさつした。宗教者ネットの武田上人(日本山妙法寺)は「安倍内閣の目的は戦争する国にすることだ。平和の声で埋めつくし、安倍を退陣させよう」と話した。

 最後に、金曜日まで連続議員会館前、国会正門での行動、そして、月曜日の19日行動が提起され、この一週間が山場で行動に参加しようと呼びかけた。国会前での抗議行動に参加し、安倍退陣を勝ち取ろう。

(M)

報告 : 3.5 辺野古実 月例 防衛省申し入れ行動

IMG_2320護岸建設を直ちに中止せよ

 三月五日午後六時半から、辺野古への基地建設を許さない実行委員会が月例の防衛省への申し入れ行動を行った。あいにくの雨が降り続く中ではあったが、沖縄現地のすさまじい闘いと連帯する強い絆で結ばれた行動であった。

 最初に防衛省にシュプレヒコールを行い、最近、辺野古に行った仲間が行動の報告をした。

 「二月半ば、二週間行って、もっぱらカヌー隊で活動した。K1、K2護岸は完成し、いまK3、K4護岸を作っている。辺野古側の浅い所に出来ている。六月からそこに土砂を落とすだろう」。

 「一日一〇メートルぐらい護岸が延びている。カヌーでオイルフェンスをくぐり、中に入り工事を止めようと行動している。排除されても一日五~六回入っている。ゲート前では、昼に島ぐるみ会議が行動している。朝・夕は人が少ないのでダンプが二〇〇~三〇〇台入ってくる。海からも運搬船で土砂を運んでいる。現地は人を必要としている。工事が始まってから一年目の四月二五日、カヌー一〇〇艇で工事中止を求める行動を行う。参加しよう」。

 次に花輪伸一さん(環境NGO)が「六月土砂投入が予定される場所は浅い所で、土砂が投入されれば、海草の藻場やサンゴが死んでしまう。大規模な環境破壊が行われる。大浦湾側は何の発表もないが活断層がある。活断層が動けば構造物は壊れてしまう。設計変更が必要で知事に変更申請しなければならない。翁長知事は不許可にするので次の知事選が攻防になる。翁長知事を支え豊かな自然環境を守ろう」と話した。

 練馬の池田五律さんは「二月二二日にオスプレイが練馬上空を飛んだ。宮城県の王城寺原演習場で日米共同訓練を行い、厚木に帰る途中だったのだろう。普天間を拠点とし、岩国、厚木をハブとしてオスプレイは動いている。三月一六日、「与那国は今」という集会を行う。これは三月末に天皇が沖縄・与那国島に行くことについて考えるためだ。与那国島に二年前に自衛隊基地が作られた。天皇の訪沖は今までの「慰霊から慰問へ」と質的に変わっていく動きだ」と提起した。

 沖縄から大城悟さん(沖縄平和運動センター事務局長)が電話でアピールした。


 「名護市民は今でも六割が基地に反対している。必ず辺野古で支持を拡大させ
ながら、基地建設を止める。防衛局は活断層問題の情報開示を拒んでいる。これからも公開を求める」。

 「資材搬入を止める行動は厳しい。しかしあきらめない。護岸工事は始まったばかりで、運動を委縮・後退させるねらいがある。完成する状況にない。沖縄本島へ自衛隊ミサイル部隊を配備すると報道された。石垣・宮古・八重山など先島・離島への自衛隊配備計画が進んでいる。安倍政権は戦争への道を突き進んでいるが決して負けてはならない。共にがんばろう」。

 横田基地との闘いを行っている古荘さん(上映実行委・横田実)が三月三一日「辺野古ゲート前の人々」上映会(八王子・北野市民センター)を紹介した。

 最後に、大仲尊さん(沖縄一坪反戦地主会・関東ブロック)が三月四日、石垣市長選が告示され、自衛隊ミサイル基地建設問題が最大の争点になっていること、オール沖縄の候補を勝たせ、安倍政権の軍事基地強化をしようと訴え、今後の行動提起を行った。3・13沖縄県の埋め立て裁判那覇地裁判決、3・14山城さんらの一審判決、3・14午後6時半、首相官邸前行動、3・24午後2時から新宿駅東口アルタ前、3時デモ。午後6時半、天皇訪沖・与那国島訪問を問う集会、4・25辺野古沖、カヌー海のパレード。今回、ジュゴン保護キャンペーンセンターが申し入れを行った。

(M)


報告 : 2.28 労働時間法制を考える院内学習会

IMG_2296過労死遺族が痛切な訴え

日本弁護士連合会が主催


二月二八日午後六時から、 衆議院第二議員会館多目的会議室で「労働時間法制を考える院内市民学習会」が日弁連主催で開かれ、一四〇人が参加した。日弁連が次のような目的で集会を開いた。

「政府は、二〇一三年六月一四日に、『日本再興戦略』と『規制改革実施計画』
を閣議決定して以来、労働法制全般の規制緩和を進め、本年の通常国会において、労働基準法改正法案を含めた『働き方改革関連法案』が提出される見通しです。労働基準法改正法案は、長時間労働の実効的な抑制策が曖昧なままに、一定の労働者について、使用者による労働時間管理義務を免除し、かつ、いわゆる残業代の支払さえも免除しようとするものであり、経済的負担により長時間労働を間接的に抑制しようとしてきた我が国の労働時間規制の歴史に逆行するものです。労働法制の行き過ぎた規制緩和は、労働者の権利確保の観点から極めて問題が多いと言えます。日本弁護士連合会は、二〇一六年一一月二四日付『あるべき労働時間法制に関する意見書』等を公表し、労働者の命、生活および健康を維持するため、労働時間規制の安易な緩和を進めないよう繰り返し求めてきたところです」。


あらゆる規制をなくす高プロ制

最初に加藤裕さん(日弁連副会長)が「政府が提出しようとしている労働法制の改正は、残業時間の規制ではなく枠をはずし、過労死ラインを容認するものだ。本当に何が必要なのかは当事者の声を聞くことが重要だ。あるべき労働時間規制を考え直す。法案提出を断念させるために全力を尽くす」と開会のあいさつを行った。

次に、星野圭さん(日弁連貧困問題対策本部事務局次長)が日弁連のこれまでの取り組みを報告した。続いて川人博さん(東京弁護士会)が基調講演を行い、今回提出しようとしている「働き方改革」法案の問題点を分かりやすく説明した。

「みなし労働制の対象は、事業場外労働、編集者やシステムエンジニアの専門業務裁量労働、経営の中枢にいる人などの企画業務裁量労働、高度プロフェッショナル制。この企画業務裁量労働を営業職に大幅に拡大する。そうすると対象者は五〇〇万から一〇〇〇万人と言われ、残業規制の対象外になる。高プロ制はあらゆる労働法の規制をなくしてしまう。今まで夜一〇時から翌朝四時までは手当を出しているがそれもなくす。何時間残業しても一日八時間勤務したものとしてしまう」。

「二〇一七年に三六時間連続勤務して一カ月後、くも膜下出血で突然死した二八歳の労働者がいる。現に今も過労死が発生している。三六協定をなくし、裁量労働制にすると徹夜をしやすくする。危険な法律で究極の労働時間規制撤廃法案だ」。

「残業の月の上限一〇〇時間未満の規制の除外業務が多い。建設・運輸・医師・研究開発業務が除外対象だ。これらは長時間労働が問題になっている。現行法の上限四五時間、特列の八〇時間を一〇〇時間に変えてしまう。残業をアップする企業が増える危険がある。例えば、看護師は深夜交替勤務がある。そうした労働をどうするのか、せいぜい二〇~三〇時間規制にすべきだ」。

娘は未来も夢も奪われた!

過労死家族の二人から証言があった。

二〇一五年四月に入社し、一二月二五日、電通社員で過労自殺した高橋まつりさん(当時24歳)の母親幸美さんが娘の過労死について怒りを込めて報告した。

母子家庭で育った。自分の努力で夢を実現し、希望を持っていた。入社九カ月で長時間労働とパワハラで命を落とした。労働時間を記録しないように指示していた。死ぬほど働けと言われた。「この会社はおかしい。東京の夜景は私たちが作っている」と言っていた。連続三日徹夜していた。二四歳だった。夢・未来を奪われ、取り返しがつかない。過労死絶対に許せない。

残業時間の上限規制を一〇〇時間未満とする。これは過労死ラインを超えて、職場に許すものだ。裁量労働の拡大、高プロ制の導入は過労死を助長する。労働法を守らない会社を増やす。電通は労基署の監督を受けていた。成果だけ求められる。企画業務型裁量になる。娘のような長時間労働が合法とされる。一一時間インターバル(以上の休息時間を与える)にしてほしい。娘は五時間程だった。そうすれば眠ることができ、死なずにすんだ。

法律を守らない企業がある。自分自身で身を守るしかない。働くことで命や健康を失っていることが現実だ。法案の見直しを求める。裁量労働などの削除を求める。過労死を二度と起こしてはならない。働く者の命と健康を守る働き方の改善を。

みなし労働制がもたらした死

二〇一三年七月、NHK記者で過労死した佐戸未和さん(当時31歳)の母親恵美
子さんの発言。

未和は四年前に過労死した。かけがえのない宝・夢・支えであった。娘が死に、私はうつ病になった。娘の遺骨を抱いて死ぬことばかりを考えていた。過労死の事実を伝えたい。二〇一三年六~七月、都議選や参院選があり、選挙取材で忙しかった。娘は自宅でひっそりと亡くなった。その時、ラテンアメリカにいて、死後四日目に対面した。深夜残業・土日出勤と長時間労働がなぜ放置されたのか。

止められるはずだった。なぜ上司はチェックができなかったのか。亡くなる前、二〇九時間の残業、前々月は一八八時間。みなし労働制は労働時間が同じとされてしまう。時間管理はなく、個人事業主に
される。制度を濫用し人災だ。裁量労働制は仕事の量を自分で決められない。自己管理になり、制度が濫用されようになる。ズサンな労働管理の言い訳になってしまう。同じ苦しみが二度と起きないようにしてほしい。

長時間・過密労働に抗して

当事者から、株式会社プリントパック社員の中山悠平さんが「長時間・過密労働の改善を求めた闘いの報告を行った。

プリントパックは、二四時間・三六五日ネットで受付して早くて・安いを売りにしている印刷通販だ。二〇〇九年印刷オペレーターとして入社。一日一二時間二交代勤務、月に四~五日休み。七時半に出社し、夜の二二~二三時まで。どこからが残業か分からない。昼夜で印刷機を動かしている。三六協定を結んでいるが労働者代表には経営者側の従業員が立候補し、選挙なしで結んでいた。月の残業八〇時間以内、繁忙期には一〇〇時間まで。

夜勤の連続で、白髪が増え、げっそりしてくる。食事も何を食べても味がしない。辞めることも考えた。全印総連が配ったティシュを妻が持ち帰り、京都地連に相談した。職場を改善したいと入社して四年目、二〇一三年一〇月二〇日に労組を結成した。

そうすると会社は敵対し、不当労働行為を繰り返した。定時であげ、昇給やボーナスなしに、移動させられた。二〇一六年七月、労働委員会が救済命令を出した。

・差額の支給・団交に応じること。会社は中央労働委員会に申し立て。二〇一七年二月一三日、すべて組合と和解で解決した。残業は六〇時間に抑えよう。交代で休憩に行ける。少しずつ改善してきている。

次に東海林智さん(毎日新聞記者・新潟支局長)が取材に基づく現場報告を行っ
た。(別掲)

最低限の規制すら撤廃ねらう

最後に、滝沢香さん(日弁連貧困問題対策副本部長)が「一九九九年、女性労働に対して、一日二時間の残業規制や深夜労働の禁止が解除された。その結果、男性も含めて長時間労働が蔓延するようになった。今回の労働法制の改正案も長時間労働を助長させかねないものだ。最低限の規制もなくしていくことになる。日弁連としてもがんばっていきたい」と閉会のあいさつをした。

この集会には、川田龍平さん(参議院議員、立憲民主党)、福島みずほさん(参議院議員、社会民主党)、山下芳生さん(参議院議員、共産党)、山添拓さん(参議院議員、共産党)が参加し、連帯のあいさつを行った。労働法の抜本的な改悪を阻止しよう。

 (M)


東海林智さんの報告から

私の時間を取り戻すために

「命を守る政治」と逆行する「働き方改革」



働き方改革はどのような背景で主張されるようになったのか

安倍首相は成長戦略として「働き方改革」を出してきているが、命を守る政策でなければならない。一括法案は生産性の向上のためであり、人の命と生産性を天秤にかけている。その考え方が根っこから間違っている。

政府の働き方改革は機能するのか
スローガン先行に踊る企業


誰もが知る大企業。残業をとにかく減らせ、職場単位で厳しく時間を管理するぞ。その方法は、単位職場で一人でも月八〇時間を超える労働者を出してはならない。一人でも八〇時間を超える者が出たら、その職場にはイエローカードを出す。超過者には産業医の面接を経て指導をする。それでも残業が止まらないと、連帯責任でその職場全体のボーナスを一律カットする。

この事例で問題なのは、各職場単位ごとに残業時間を減らすように厳しくしたが、六〇~一〇〇時間の残業が横行する職場にもかかわらず、具体的に残業時間を減らす手立ては何も示さなかった。相互監視が起き、人間関係がギスギスし、記録に残らない残業として地下に潜る。残業時間を減らすには、仕事量の見直し、人員(体制)の見直しが欠かせない。

過労自死。こうした状況の中、同社の関東地区のある事業所で三〇代前半の社員が自殺した。彼の部屋には会社の仕事を持ち込んでいたと見られる大量の資料と酒瓶、雑然とした汚い部屋。明らかな生活破綻。死を聞いて訪れた両親は部屋の様子に絶句。仕事で生活が破綻していたのが一目で分かる。五月納期の仕事を売り上げを計上するために三月内に収めろの指示が最後の引き金か。会社は亡くなったばかりの彼の部屋に入り込み、「部屋を整理する」との名目でパソコン、スマホや会社の資料を回収。同僚は「データ破壊が目的だろう」。両親に対し、上司は「彼は気持ちが弱かった」「十分な休養を与えていた」など責任回避に躍起。業務時間の記録は、残業は月二五時間ぐらいのきれいな記録が示された。

変わらない体質

新潟県教育委員会。今年一月、四〇代の女性職員が職場で倒れ、その後数日で亡くなった。県は一一月九九時間、一二月一二五時間の残業をしていたと公表。過労死の疑いが大きいとメディアが報道。県は第三者委員会の設置、検討を始めた。何が問題か。県はすぐさま残業時間を公表した。残業時間を把握していたのかと思いきや、把握していなかった。パソコンの起動時間から残業時間を計算して公表しただけ。

実際に労働時間を把握していないのだから、一人に仕事が集中する状況の改善など「労働者を守る取り組み」は全く行われていない。県は八〇時間超えた彼女に面接指導を行ったと言うが、面接以外の具体的な長時間労働を改善する取り組みはしていない。過去一〇カ月で半数の月で八〇時間に近い残業をしていたのを見逃していた。

さらに、新潟県教育委員会では、約一〇年前に職員が過労自死している。犠牲者の両親は情報公開請求で手に入れた資料の執念を込めた分析で労働実態を暴き、公務労災を認定させた。責任を取らない県を訴え、過労死防止対策を取ることで和解した。しかし、県が何をやったのかは不明。息子の死はどのように対策に活かされたのかを聞いても、木で鼻を括ったような回答しかしなかった。こうした闘いがあったにもかかわらず、ついに次の犠牲者が出た。

政府の労働時間規制は機能するのか

高度プロフェッショナル制度(残業代ゼロ制度)、裁量労働制の適用拡大。二つに共通するのは、労働時間規制を緩和(裁量労働)あるいは除外(高プロ)するもので、労働時間削減に逆行する。高プロでは、所定労働時間なく働く制度、対象となる年収一〇七五万円が下げられない保障はどこにもなく、経団連は過去に四〇〇万円以上を適用対象にしたいという露骨な要求を明らかにしている。正社員から残業という概念が消えることになる。

二四時間の三分割は、八時間は働き八時間は眠る、そして八時間は私の時間だ、というのが第一回メーデーのスローガンだった。それは、一四時間~一六時間と長時間労働にさらされてきた労働者が人間らしく暮らしたいとの願いを込めた要求。残業時間があるということは寝る時間、私の時間を奪われているということに他ならない。私の時間を取り戻すことが重要。私の時間にフラフラしようが自由なのだ。文化を変えていかなければならない。

(発言とレジュメを元に編集部
でまとめた)

報告 : 大軍拡と基地強化にNO!2・24集会

IMG_2280 二月二四日午後六時半、東京・文京シビックセンターで、「大軍拡と基地強化にNO!2・24集会」が大軍拡と基地強化にNO!アクション2017の主催で開かれ、四〇数人が参加した。

 田村順玄さんが米軍岩国基地問題について講演を行った(別掲載)。田村順玄さんのプロフィール。岩国市議(リベラル岩国)。一九六四年岩国市役所に就職。職場では港湾行政をあゆみ、組合では市職員組合委員長など就任、岩国市職平和研究所を設立し平和運動をになう。一九九五年市議に初当選。基地監視団体「リムピース」運営委員を務める。

 この集会では、自衛隊練馬基地、立川基地、習志野基地に反対するグループが、入間基地での戦闘医療病院の建設問題、陸自総隊司令部が朝霞駐屯地に設置される意味、米軍横田基地の動き、木更津自衛隊基地でのオスプレイ整備問題などが報告された。そして、木元さん(すべての基地にノー ファイト神奈川)が米海軍横須賀基地の大増強問題や米軍と連動する自衛隊の動きを報告した。今回の講演・学習会で、「朝鮮有事」状況の中で、米軍の増強と自衛隊の大軍拡の姿が浮き彫りにされた。

(M)


田村さんの講演から。

極東一の巨大基地に変貌する米軍岩国基地艦載機移転や最新鋭機配備で在日米軍のハブ基地に

 私はひとり会派のリベラル岩国として二二年間市議会議員をやっている。三二人の市議のうち、共産党四人、無所属二人と私の七人が基地に反対している。最近岩国基地はものすごい飛行状況だ。爆音被害も増えている。海兵隊岩国基地から米軍岩国基地へと変貌している。この間のオスプレイやヘリ事故はハブ(拠点)空港の岩国基地がからんでいる。

 海軍、海兵隊、自衛隊、民間(6便)が一本の滑走路を使い激しい飛行をしている。厚木基地から艦載機が昨年一一月二八日半分来て、残りは五月まで、合計六一機移転する。オスプレイ四機が厚木から岩国を経由して普天間に戻った。岩国がハブ空港になっている。P8ポセイドン哨戒機が嘉手納や普天間基地から飛んできて訓練した。最新鋭のステレス戦闘機F35B(垂直離着陸ができる)が岩国に配備される。一月一四日に、強襲揚陸艦ワスプが佐世保に配備された。このワスプ配備は北朝鮮などをにらんだもので、東アジアの軍事緊張をいっそう高めるものだ。ワスプにF35Bが着陸でき、辺野古新基地はヘリ基地用なのでF35Bが使える。こうした連携した運用が考えられる。

 昨年一二月に韓国で実施された米韓合同演習の際には、米軍三沢基地に駐留する米空軍のF16戦闘機が一挙に一八機飛来し、岩国基地を中継しこの訓練に参加した。航空自衛隊のジェット練習機もたびたび飛来し、岩国基地を利用し近傍での訓練に参加している。

 五年前、岩国基地は二五〇〇億円かけ、沖合い一キロメートル先に移転した。基地面積は一・四倍化し、大幅に増強され、在日米軍の「ハブ基地」機能を持った基地となった。五月に、艦載機スーパーホーネットを六一機から一二〇機に増やし配備する。兵士も三八〇〇人増え、軍人・軍属合わせて一万一〇〇〇人となる。そのために米軍住宅がどんどん作られている。日本政府は二〇万円の家賃補助をしている。四〇〇〇戸で収まるのに五四一一戸を準備し、二〇〇〇人が市内に住んでいる。外の方が便利なので基地の中には六〇%しか住んでいない。

 基地から五キロメートル離れた愛宕山の土砂二〇〇〇万立方メートルを削り埋
め立てた。その跡地に二六二戸の米軍住宅を建てた。価格は七〇〇〇万円から八〇〇〇万円。すべてシェルターがついている。しかし、基地から離れているのであまりうまくいっていない。北朝鮮が岩国基地にミサイルを撃つと言ったため、日本人も住宅にシェルターを作ってほしいという要求があがった。見学会があったのでそれを見に行った。一・五メートルのボックスが玄関についている。これで防げるわけがないが精神的なものとして要求しているのだろう。

 米軍住宅は一一〇〇戸作る予定だったが大きな反対運動によって、四五ヘクタールの埋め立て地のうち、一五ヘクタールに二五〇億円かけて野球場や体育館などスポーツ施設を作った。広島カープが春季キャンプをやったり、日米友好マラソン大会をやっている。市民がどっぷりつかるように使われている。

 二〇一八年の岩国市の予算八〇二億円のうち一三八億円が防衛省から出ている。来年度から小中学校給食費の無料化、中学卒業までの医療費の無料化などに使われている。新市庁舎の建設に三五億円の交付金が使われた。基地漬けにするため、補助金を出している。大きな事故が起こらなければと思っている。五月に一二〇機が入り乱れ飛行することになる。これを停止させなければならない。全国の皆さんと監視し続けていかなければならない。来月号の『世界』に報告を書いたので読んでほしい。

(発言要旨、文責編集部)


◆2018年度軍事予算の主なもの

*2018年度予算の主なもの。5兆1911億円で、過去最高。

*陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」関連7億3000万円。1基1000億円で2基を5年かけ導入。

*長距離巡航ミサイルの取得費など約22億円。


*イージス艦に搭載する迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」を440億円で取
得。

*戦闘機F35Aを6機838億円で取得。


*オスプレイ4機(688億円)。


*高出力レーザーシステムの研究に87億円。


*沖縄県の宮古、石垣両島などに配置する部隊の施設整備に553億円。


*新型護衛艦の建造(2隻:922億円)。


*潜水艦の建造(1隻:697億円)。


*滞空型無人機(RQ―4Bグローバルホーク)の取得 (147億円)。


*「島嶼防衛用高速滑空弾」の要素技術の研究(46億円)。


*「島嶼防衛用新対艦誘導弾」の要素技術の研究(54億円)。


*「将来中距離空対空誘導弾」の日英共同研究(69億円)。


報告 : 2.26 雇用共同アクション緊急国会行動

IMG_2281「働き方改革」法案撤回へ
8時間労働で生活できる賃金を

野放し超長時間労働をなくそう

裁量労働許すな過労死なくせ

いのちを守る闘いで安倍政権を倒そう



二月二六日正午から、衆院第二議員会館前で、全労協・全労連などでつくる雇用共同アクションが「働き方改革」一括法の国会提出阻止のために、緊急の国会前行動を行った。労働組合など一五〇人が参加した。

最初に、金澤壽全労協議長が「裁量労働制の議論の中で提出されたデータに不正や不備があった。働き方改革は三年前から財界の要請に基づいて議論されてきた。労働時間が自由と言っても、われわれが決められない。過労死促進法だ。長時間労働の是正と言っているが、長時間労働の実態を調査すれば、その弊害が明らかになる。八時間労働で、生活できる賃金をよこせ。労働と生活を守るために闘う」と訴えた。

次に、山添拓さん(参議院議員、共産党)が発言。「企業のための働き方改革で
改悪だ。裁量型労働によって、労働時間が短くなるというのはデタラメだ。加藤厚労相はデータ資料がなくなったと答弁したが、厚労省の地下倉庫に段ボール箱三二個を保管していた。本当に正しいデータなのか再調査をやっている。原票と突き合わせなければならないので三カ月ぐらいかかる。過労死家族は人の命を危険にさらす法案に反対すると国会で陳述した。長時間労働を合法化する法案を許してはならない」。

全労連の伊藤圭一さんが「厚労省は裁量労働制の方が長時間労働になっているという調査結果を得ていたのに圧力に屈してねつ造したデータを出してきた。普通の感覚でありえない。不払い・長時間労働の実態を調べようとしない。法案を撤回し、一からやり直せ」と発言した。

今回のデータがねつ造であることを調べ、提起した上西充子さん(法政大教授)は語った。「いろんな問題が全部見えてきた。データが歪められて野党をだまして説得しようとした。世論調査では裁量労働制に五六%反対、一七%賛成だ。法案の中身と政策決定のプロセスのへんな動きを知らせよう」。

諸悪の根源は官邸にある!

ネットワークユニオンの寺尾さんの音頭で痛烈に、裁量労働制の導入を批判した。
新村響子さん(日本労働弁護団)は「月に九〇時間残業しているのに、『みなし労働時間』は八時間とされ、残業代が出ない。これを労基署は指導しない。問題は裁量労働制を増やそうとしていることだ」と批判した。

森田進さん(日本医労連)は「医師は三六協定から外され、二〇〇~三〇〇時間の長時間労働をさせられている人もいる。医師や看護師の働き方改革を検討している。それは医師の仕事を看護師に、看護師の仕事を介護職に移せばよいというもので、医療や看護の安全が守れない。残業上限一〇〇時間ぎりぎりを先取りしている病院がいくつもある」と批判した。

福島みずほさん(参議院議員、社民党)は「NHKの記者・佐戸未和さんが過労
死した。裁量労働なので自己責任だと言われた。しかし、自分の裁量で帰れない。働かせ放題を許さない。諸悪の根源は官邸だ。口を出すな、閣議決定するな」とアピールした。

最後に、国会に向かって、一括法案の撤回を求めて緊急行動を終えた。なお三月一日、安倍首相は裁量労働制拡大を切り離すことを表明せざるを得なくなったが、高度プロフェッショナル制度の導入はあきらめていない。裁量労働制拡大問題は労政審からやり直しになった。経団連など経営三団体はそろって、裁量労働制拡大を求める談話を発表し、改悪を安倍政権に求めている。「働き方改革」一括法案そのものを撤回させる運動を強めよう。 

(M)


案内 : 天皇の沖縄・与那国訪問を問う3.24集会

天皇の沖縄・与那国訪問を問う3.24集会

報告「自衛隊配備と天皇の与那国訪問」
    大仲 尊 さん(沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック)
報告 「アキヒト天皇と沖縄」
    天野恵一さん(反天皇制運動連絡会)

[日 時] 3月24日(土)18:00 開始
[会 場] 駒込地域文化創造館 (JR&地下鉄南北線・駒込駅からすぐ)
[資料代]500円

■来る3月27日から29日にかけて、アキヒト天皇が沖縄・与那国を訪問する。

■アキヒトが沖縄入りする3月27日は、139年前(1879年)に内務官僚・松田道之が、軍隊300名と警官160名余を率いて首里城に入り、琉球国王に城の明け渡しを求め廃藩置県を布告した日である。

■また翌28 日にアキヒトは、初めて与那国島を訪問するが、この日は、ちょうど2年前(2016年)に、自衛隊与那国駐屯地が開設され、与那国沿岸監視隊(150名程度)が配備された日にあたる。

■与那国だけでなく、宮古島、石垣島、奄美大島にも自衛隊配備が強行されつつある中での、自衛隊開設記念日の天皇の訪問は何を意図するものなのか。

■「象徴としてのありかた」を模索してきたというアキヒト天皇の今回の沖縄・
与那国訪問の意味を問う。


主催 ●天皇「代替わり」と安保・沖縄を考える4.28-29 連続行動実行委員会
【呼びかけ団体】(2018年3月6日現在)
アジア連帯講座/研究所テオリア/立川自衛隊監視テント村/反安保実行委員会/反天皇制運動連絡会/「日の丸・君が代」の強制反対の意思表示の会/靖国・天皇制問題情報センター/労働運動活動者評議会
【連絡先】090ー3438ー0263

案内 : 天皇「代替わり」と安保・沖縄を考える4.28-29連続行動

天皇「代替わり」と安保・沖縄を考える4.28-29連続行動

●4月28日(土)
明治150年:日本による沖縄差別を問う
——近代天皇制国家形成から日米安保体制のもとで
[お 話]湖南 通 さん(那覇市出身,日本近代法史研究)
[日 時]4月28日(土)18:00開場/18:15開始
[会 場]文京区民センター・3A(地下鉄春日駅・後楽園駅からすぐ)
[資料代] 500円

●4月29日(日・休)
4・29反「昭和の日」デモ
[日 時]4月29日(日)13:00集合/14:00デモ出発
[集合場所]柏木公園(予定)(西新宿7-14 *JR新宿駅西口より徒歩6分)

■武力によって大日本帝国(天皇制国家)の版図へ強制的に組み込まれ,皇民化政策のもとで植民地的支配を自ら被りながらも,侵略・植民地支配の先兵として動員され,さらに,本土防衛の「捨て石」とされ,住民の4人に1人が戦争で殺された沖縄。

■敗戦後も米国軍政下に置かれ,日本(ヤマト)の「主権回復」後も裕仁天皇の
メッセージによって占領状態が継続され,「復帰」後にも米軍基地(日米安保体制)の過重な負担を押しつけ続けられている沖縄。

■日本国家は,「明治」から「昭和」にかけての戦争・植民地支配政策の推進とその破綻(敗戦)の負担も,戦後の平和憲法のもとで併存したアメリカ核軍事力に依存した日米安保体制の負担も,沖縄に押しつけ続けてきた。

■今年政府は,「明治の精神に学び,日本の強みを再認識する」という「明治150年」キャンペーンを展開している。「明治150年」とは近代天皇制の150年である。日本(ヤマト)によって沖縄との間に作り出されてきた関係は,政府の賛美とは逆に,その醜悪な構造を露わにする。この沖縄と日本(ヤマト)の関係をみすえる集会を持ちます(4月28日:沖縄デー)。また,天皇制の戦争責任・植民地支配責任を問い,歴史の改竄を許さない,反「昭和の日」デモも行います(29日:裕仁の誕生日)。ぜひ多くの方のご参加を!

主催 ●天皇「代替わり」と安保・沖縄を考える4.28-29 連続行動実行委員会
【呼びかけ団体】(2018年3月6日現在)
アジア連帯講座/研究所テオリア/立川自衛隊監視テント村/反安保実行委員会/反天皇制運動連絡会/「日の丸・君が代」の強制反対の意思表示の会/靖国・天皇制問題情報センター/労働運動活動者評議会
【連絡先】090ー3438ー0263


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