虹とモンスーン

アジア連帯講座のBLOG

報告 : 9.18さようなら原発さようなら戦争集会

IMG_2065代々木公園に9500人

沖縄と福島の怒りを一つに


 九月一八日午後から、東京代々木公園・野外ステージで「ともに生きる未来を!さようなら原発さようなら戦争全国集会」が「さようなら原発」一千万署名市民の会主催で開かれ、九五〇〇人が集まった。

第一部はさようなら原発ライブ:路上組、うた・松崎ナオさん。けやき並木ステージで集会が開かれた。第二部が野外ステージで全体集会が開かれた。

 司会を木内みどりさん(俳優)が務め、落合恵子さん(作家)が開会のあいさつを行った。

 「報道によると安倍首相が解散総選挙を決めたようだ。われわれを見くびっている。支持率がアップしたことで勝てるだろうという判断だ。その思惑をはずしていこう。やりたい放題、傲慢な内閣。命と安全を守るのか、ふるさとの福島を離れざるを得なかった。廃炉と補償を求める。九・一一経産省前テント撤去一周年のウォーキングで逮捕者が出た。これは運動への脅迫だ。沖縄の山城さんと同じだ。北朝鮮のミサイル問題で、防衛予算を五兆三〇〇〇億円も要求し、一機八〇〇億円もする陸上設置のイージス・アショアを配備する。安倍のような人たちに負けるわけにはいかない」。

 次に佐藤和良さん(福島原発刑事訴訟支援団団長)が裁判について報告した。

 「原発過酷事故が起こってふるさとを奪われた。誰もが人権が尊重され、今まで通り職場があり、生活があるべきだ。憲法は福島の手前で止まった。この原発事故で東電、保安院、内閣、自民党も責任をとった人はいない。そこで告訴団を立ち上げて、一万四〇〇〇余人が原告となり告訴・告発した。しかし、検察は不起訴にした。検察審査会に申し立てようやく強制起訴になった。東電の経営者三人の起訴を運動の力で勝ち取った。六月から裁判が始まった。多くの証拠が出てきた。一五・七メートルの津波高について二〇〇八年にシミュレーションしていた。一〇メートルの防潮堤を作ることが決まっていた。にもかかわらずその計画をひっくり返してやらなかったことにより、原発の爆発が起きた。だから刑事罰に問える。三人の有罪を勝ち取るまで注目・支援をしてほしい」。

 武藤類子さんも「原発はいらない、戦争はいらない、差別もいらない」と一言述べた。

核被害者を生み出さない世界を

 自主避難者の森松明希子さん(原発賠償関西訴訟原告団団長)が「私は福島から子ども二人連れて大阪に逃れた。私たちには平和に生存する権利がある。ヒロシマ、ナガサキ、フクシマと続く核被害者だ。再稼働に反対する」と思いを切々と語った。

 玄海原発から、徳光清孝さん(原水爆禁止佐賀県協議会会長)が報告した。

 「一月一八日、保安院は玄海3・4号機の再稼働を許可した。県知事は再稼働やむなしの立場で、県民の意見を聞く委員会を三〇人で発足させた。反対七人、賛成一〇人という中味。五カ所で説明会を開いたが質問一人一回、三分間。公開討論会を要求してもそれを認めない。四月一一日から三日間臨時県議会を開いて賛成決議を採択し、四月二四日知事が再稼働に同意した。一方、佐賀地裁も再稼働を認めない仮処分を六月一三日に却下した。来年一月に3号機、三月に4号機を再稼働させる予定になっている。そして、九州電力は再稼働による利益を株主に配当するという。まったく許せない」。

朝鮮半島を戦場にしてはならぬ

 趙博(チョウ・パギ)さんの歌の後、福山真劫さん(総がかり行動共同代表)が行動提起した。

 「①日朝ピョンヤン宣言、六者協議声明の精神に基づいて、米朝の戦争を絶対に阻止しなければならない。そうしないと韓国も日本も破滅する。対話と協議だけが解決方法だ。②戦争法の廃止を求める。③九条改憲、自衛隊の軍隊化、海外派兵、集団的自衛権の行使。衆院選で三分の二を維持し、憲法改正発議をしようとする安倍を絶対に許せない。三〇〇〇万署名を実現しよう。一一月三日国会包囲へ④沖縄闘争をやりぬこう。一〇月四日日比谷野音集会。⑤衆院選で野党共闘を実現しよう。サヨウナラ 安倍晋三」。

 次に、山城博治さん(沖縄平和運動センター議長)が登壇し、激烈なアジテーションと歌を披露した。

 「解散をする、逃げるのか、アベ。ただじゃおかない。怒りを示そう。総選挙、野党は自公とだけぶつかれ。これ以上アベ政治をのさばらせてはいけない。沖縄はアベの圧政にさらされてきた。命をかけて闘う。負けるわけにはいかない。沖縄は真っ先に戦場になる。アベに差し出す命、暮らしはない。本気になって立ち上がろう。弾圧が強まっているが政治は変えられる。政治を私たちの手に取り戻そう。翁長知事を先頭にしたたかに、断固として闘おう」。

 最後に鎌田慧さん(ジャーナリスト)が「ミサイルが降ってくると恐怖を与えて解散する。火事場泥棒と同じやり方で政権を持続しようとしている。野党共闘を実現し、長期持久戦で勝ちぬく。原発を認めない。人間として生きていく」と閉会のあいさつを行った。プラカードを掲げ、シュプレヒコールを行い、渋谷コースと原宿コースでアピールデモを行った。総選挙を勝ち抜き安倍政権を打倒しよう。   

(M)

【沖縄報告2017年9月9日】フォトレポート

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2017.9.7沖縄戦の日本軍「降伏調印式」の日に合わせて開催された「命どぅ宝うまんちゅコンサート」

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2017.9.7沖縄戦の日本軍「降伏調印式」の日に合わせて開催された「命どぅ宝うまんちゅコンサート」 。歌うよっしー&どぅしんちゃー

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2017.9.9キャンプ・シュワブゲート横のフェンスに取り付けられた横断幕。

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2017.9.9キャンプ・シュワブゲート前の米海兵隊の掲示。

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2017.9.9キャンプ・シュワブゲート前のテントでの座り込み集会。うるま島ぐるみの伊波義安さんがスピーチ

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2017.9.9キャンプ・シュワブゲート前の闘い。メインゲート前で、不法な埋立て工事に抗議してデモ。

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2017.9.9キャンプ・シュワブのメインゲート前。新基地建設阻止をアピール

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2017.9.9キャンプ・シュワブゲート前の「百拝」の祈り。チェジュのキム・ソンファン神父がリードして全員で「海を守れ」と訴え

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2017.9.9キャンプ・シュワブ第1ゲート前。米軍人・軍属の車の前に立ちはだかり、新基地NO!をアピール。
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【沖縄報告2017年9月2日】フォトレポート

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2017.8.1620 石垣島でのアジア平和の海キャンプ。韓国チームが持参した横断幕

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2017.8.16~20石垣島でのアジア平和の海キャンプ。台湾チームが原発に反対する運動を報告。
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2017.8.16~20石垣島でのアジア平和の海キャンプ。沖縄戦当時の海軍平得飛行場の航空機掩体

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2017.8.16~20石垣島でのアジア平和の海キャンプ。日本軍の強制移住により3600人以上が死亡した「戦争マラリア」の碑

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2017.8.16~20石垣島でのアジア平和の海キャンプ。手書きの絵を説明しながら戦争体験を語る潮平正道さん。
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2017.8.16~20石垣島でのアジア平和の海キャンプ。自衛隊のミサイル基地の候補地とされる於茂登(おもと)岳の麓一帯
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2017.8.30キャンプ・シュワブゲート前。資材搬入を終えてゲートから出てくるダンプの列に、埋め立て工事反対を訴え。
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2017.8.30キャンプ・シュワブゲート前テント。兵庫県尼崎市から参加の21人が沖縄との連帯をアピール。

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2017.8.31高江。HGゲート(旧揚水発電所ゲート)を封鎖し、ヘリパッド工事の中止を訴え。

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2017.8.31高江。HGゲートを封鎖する車列。やんばるの森をこれ以上破壊するな!

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2017.8.31高江。HGゲートの車両バリケードの前で座り込む作業員たち
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2017.8.31高江N1ゲート前。警備員が立ち並ぶゲート前で抗議が続く。
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【沖縄報告2017年8月23日】フォトレポート

沖縄報告20178月23日の報告を含む8月26日沖縄報告の本文はこちら

8月23日、朝のシュワブ工事ゲート前での座り込み工事阻止
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8月23日、キャンプ・シュワブのメインゲート前までの抗議デモ
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8月23日午後、キャンプシュワブ工事ゲート。警察権力によるごぼう抜きと不当な路上拘束で県民を排除してしか工事車両が出入りできない。
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8月23日午後、キャンプシュワブ工事ゲート。この後、警察による暴力で座り込み参加者に怪我人と「ころび公妨」で逮捕者(翌日釈放)。沖縄の民意を無視する安倍政権の本質が垣間見える。
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【香港】核兵器ヤクザらの恫喝――朝鮮の核実験から語る

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朝鮮の核実験について、香港の左派ウェブサイト無國界社運 Borderless movementが短い論評を掲載したので翻訳して掲載する。原文はこちらから。


核兵器ヤクザらの恫喝――朝鮮の核実験から語る


本立

93日、アモイのBRICSサミット開催直前、朝鮮がさらなる核実験を行い、政府メディアの中央通信社は水素爆弾の実験を行ったと発表した。

 

その日おそく、中国の新華社は「断固反対するとともに強く非難する」としたが、中国国内ではインターネット上の報道や議論は「調和」(政府による規制・削除を揶揄した用語:訳注)されてしまった。

 

核兵器は破滅的な武器であり、多大な破壊威力と後世につづく放射能被害をもたらすものであり、それは民衆に大きな被害をもたらすことは、広島と長崎の生々しい苦痛によっても明らかである。それゆえに核兵器は通常兵器以上に禁止されなければならないのである。

 

核実験は、核兵器の製造にとって不可欠であるだけでなく、それ自体が環境と生態系に問題をもたらす。ゆえに民衆はすべての核実験に反対しなければならない。だがおかしなことに、中国の国家核安全局は、中朝国境からわずか100キロほどしか離れていない今回の核実験が中国の環境と市民に影響はなかったと発表している。

 

朝鮮の政権は、スターリニズムのもっとも醜悪な生ける化石であり、人類にとってまったく同情する余地のない体制である。だが左翼を自称する一部の愚か者たちは、朝鮮を防衛せよと騒ぎ立て、核爆弾は帝国主義に抵抗する「人民爆弾」であるとさえ主張しており、ほんどまともな考えとはいえない。

 

だが、われわれは朝鮮の核兵器を批判するが、ではそれほど「邪悪」ではないとみられる国家の核兵器については批判しなくてもいいのだろうか?

 

BRICS5か国のうち、ロシア、中国、インドの3カ国が核兵器を保有している(南アフリカもかつては保有していたが、90年代初頭にアパルトヘイトを廃止したのち黒人政権が核兵器を保有することを恐れて廃棄した)。古くからの帝国主義であるイギリス、フランス、アメリカも核兵器を保有し、なかでもアメリカは唯一、核兵器を実戦で使用した。

 

これらの国家は朝鮮の核実験を批判しているが、その主張は「地域の戦略的均衡を破壊する」といったたぐいのものである。これは言外に「わしら親分同士がたがいに事を構えることで『均衡』を保っているんだから、おまえのようなチンピラが親分にたてつくために『ハジキ』なんかを持つんじゃない」という意味が込められている。

 

だがいったい誰がこれらの親分連中らの持つハジキが暴発しないと保障できるのか? 核爆弾の発射ボタンはすべて支配者の手に握られている。いわゆる「民主国家」でも核爆弾のボタンを押すかどうかを住民投票で決めたりはしないだろう――もちろん仮にそうなれば私はこれら諸国の民衆は反対に票を投じることを信じてはいるが。

 

それゆえ核兵器というシロモノはすべて廃棄するしかないのだ!

 

真の左翼にあっては、朝鮮の核実験だけを批判するのではなく、核兵器を研究開発し、製造し、保有し、武装するすべての政権を批判しなければならない。平和を愛する世界の人々は、一切の核兵器の廃絶を目標とする社会運動のために引き続き前進しなければならない。核大国の武器庫を完全にからっぽにしてしまわなければ、朝鮮だけでなく、さらに多くの国々においてダモクレスの剣が鍛えられかねない。

 

【沖縄報告2017年8月19日】フォトレポート

沖縄報告20178月19日の本文はこちら

2017.8.12 翁長知事を支え辺野古に新基地を造らせない県民大会。45000人参加。

那覇市奥武山陸上競技場。

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オール沖縄会議共同代表の玉城愛さん。

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山城博治議長。
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2017.8.12 壇上に並んだ訪米団。
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2017.8.12 ピースアクションのポール・マーティンさん
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2017.8.12 辺野古海上行動チーム。
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2017.8.12 翁長雄志知事。
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2017.8.12 NO辺野古新基地」
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2017.8.12 「我われはあきらめない」
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2017.8.12 結んだ手を高く掲げて「ガンバロー三唱」
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2017.8.9辺野古・高江写真展(主催=沖縄平和サポート、県庁前広場)3日間で500人来場した。
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2017.8.9辺野古・高江写真展(主催=沖縄平和サポート、県庁前広場)3日間で500人来場した。
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案内 : 南西諸島自衛隊配備反対9.7アクション

【9月7日、沖縄戦'"真の"戦闘終結の日】
~日本軍の琉球での乱暴狼藉・虐殺を忘れない~
  南西諸島自衛隊配備反対9.7アクション


9月7日(木)19時 国会正門前北庭(国会向かって右岸)

呼びかけ: 琉球弧自衛隊配備反対アクション
TWITTER : https://twitter.com/nobase_ryukyuko
TEL 090-1219-4519?栗原

8回目の自衛隊の南西諸島への配備=派兵に反対アクション。
私たちは、琉球弧での自衛隊配備に反対するということは"「沖縄戦」にこだわる"という姿勢が必要だと思っています。沖縄本島での地上戦開始の4月1日に続いて、今回は「沖縄戦'"真の"戦闘終結の日」である9月7日に行動します。


通常、「沖縄戦」が終結した日は、「6月23日」とされ、沖縄現地でも「慰霊の日」とされています。
しかし、6月23日は、「沖縄防衛」の任についた第32軍司令官牛島満が切腹した日にすぎません。

その後も戦闘は断続的に続き、散り散りになった残存兵たちは沖縄-琉球各地で住民に対する略奪やレイプ・虐殺を繰り返し ていました。

そもそも、この「第32軍」は沖縄に到着するなり住民への略奪とレイプを繰り返し、軍令で「強姦は 厳罰」と繰り返し発せられるほどでした。
しかし、レイプは収まることはなく、その「予防策」として、琉球各地に判明しているだけで146カ所の「慰安所」が設置されました。
「慰安婦」にされた女性は1600人、そのうちほぼ千人が朝鮮の女性、五百人が沖縄出身の女性とされています。

そして、日本軍による住民に対する協力の強制、物資の強制的徴発、「集団自決の強要」、スパイ視による虐殺、強制移住によるマラリアの大量死...
これらのことが琉球各地で引き起こされました。ようやく日米両軍の「停戦」が合意されたのが「9月7日」です。

しかし、米軍の進駐が各島々に及ぶ1945年の12月に至るまで、日本軍の残存兵たちが住民に横暴・乱暴のかぎ りをつくし、琉球各地で住民の日本兵に対する自警団が結成されたほどです。

この恥ずべき歴史について、日本軍の最高責任者だった天皇と日本政府は一度として沖縄-琉球の人々に謝罪もしていません。
そして、この「沖縄戦」の事態を引き起こした後継政府が、今またかつて乱暴狼藉のかぎりを働いた島々に自衛隊という軍隊を送ろうとしています。

「軍隊は住民を守らない」...このことこそが「沖縄戦の最大の教訓」です。
自衛隊新基地計画は、ミサイル基地を作り、基地の司令部は地中奥深くに設置されると伝えられています。

また、この自衛隊の「新基地」は、「隣国の脅威」と「島しょ防衛」を口実にして住民の生活と環境を破 壊しながら、近隣諸国から中東までをうかがう「 侵略の前線基地」として活用されようとしています。

アジアへの侵略戦争で多大な惨禍を与えた日本が、またも「配備」という名の占領によって琉球の人々を踏みにじりながら国境沿いに軍備を増強しようなどと言う計画そのものを許すことはできません。

日本軍の所業を日本政府は琉球の人々に謝罪しろ!
自衛隊配備を許さない!琉球-アジアへの侵略の歴史を繰り返すな!

ともに声をあげましょう!


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報告 : 警視庁機動隊の沖縄への派遣は違法8・25住民訴訟大集会

IMG_2043都民が働いて納めた税金が、沖縄で弾圧を行う警察官への給与に

警視庁機動隊 沖縄への派遣は違法 住民訴訟大集会


 八月二五日午後六時半から、東京・文京区民センターで「警視庁機動隊の沖縄への派遣は違法8・25住民訴訟大集会」が警視庁機動隊の沖縄への派遣中止を求める住民監査請求実行委員会の主催で開かれ、一八八人が参加した。主催者あいさつに続き住民訴訟の経過報告が高木一彦弁護士によって行われた。



 警視庁機動隊など全国から機動隊が高江のヘリパッド建設阻止行動を弾圧するために派遣され、反対運動をする人たちへ暴力的に襲いかかり、工事を強行した。これに対して、東京で何ができるかということで、「派遣された機動隊への給与支払いは、違法・不当な公金の支出に当たる」として、二〇一六年一〇月東京都に住民監査請求を行った。しかし、何の審理もすることなく、一一月に却下した。それに対して一二月に一八四人の原告と弁護士代理人六二人で住民訴訟を起こした。

 最初に立ちはだかる壁は、派遣決定が違法だとしても、給与の支給に財務会計法規違反がなければ、警視総監に損害賠償責任はないということになる。これに対して、第二回裁判で、裁判長は「警察法六〇条を見ても、誰が警察官の派遣決定をするのかがよく分からない。法的な権限だけでなく、その運用においても警視総監が機動隊の派遣について事前・事後にどのように関与するのかを明らかにせよ」と都にせまった。このことから門前払い判決はしないのではないか。次に、問われるのが、機動隊派遣が違法なのか、どれほど重大な違法なのかについての実態審理である。

 この裁判は闘う沖縄県民への連帯であると同時に、警察の暴走との闘い、本来自治体警察であるはずの警視庁を、都議会や都民のコントロールの下に置く、東京の住民自治を取り戻す闘いである。



 諸見力さん(全国港湾労働組合連合会、辺野古新基地建設反対対策委員会事務局長)が連帯のあいさつを行った。「二〇一五年九月、辺野古での米軍新基地建設工事は違法であり加担できない。辺野古を埋め立てる土砂の運搬作業を拒否することを決めた。業界に対して、作業を行わないよう求めて労使協定の締結も働きかけている。この闘いは土砂搬出の阻止につながる」。

 次に、高江の闘争で長期勾留された山城博治さんがあいさつした。

 「北朝鮮のミサイル問題で武力と武力の対立をやめさせるべきなのに、安倍は北朝鮮に圧力一辺倒の態度だ。マッハの速度のミサイルをミサイルで撃ち落とせない。戦争をしてはならない。対話で平和をつくるべきだ。安倍は中国の力添えが欲しいと言うが、中国包囲網のため、石垣島、宮古、徳之島、佐賀、佐世保と自衛隊を新たに配備する。中国からすればふざけるなとなる。力と力で封じることはできない。辺野古・高江の基地建設をやめるべきだ。沖縄は今、一千万人の観光客が来て、成り立っている。核弾頭が撃ち込まれ、戦争になれば観光産業が壊滅する。軍事基地は抑止力にならないし、いらない」。

 「昨年、高江の工事を強行するため、全国から五〇〇人の機動隊が派遣された。逮捕されたが闘いはくじけずだ。機動隊を派遣した地元で派遣反対の声が出て来たことが重要だ。これが広がれば警察は自分の仕事のペースが崩れる、プライドがつぶされることを最も嫌う。今後の機動隊の派遣を止めるためにもこの闘いに大きな期待をもつ。高江では補修工事を止める闘いそして、オスプレイの全面飛行を許さない闘いに入る」。

 「今後私の裁判は私の主尋問が始まる。暴力によって民主主義を奪う国家の権力行使が問われる。これでめげない。屈するわけにはいかない。平和を守り、自らの未来をかけて闘う。安倍をくたばらすまでがんばろう」。

 宮里邦雄弁護士が本住民訴訟の意義について話した。

 「住民自治が形骸化している。自治をよみがえらせ、違法な行為を抑止する。法廷の中と外の連携が必要だ。安倍首相は憲法改正をして自衛隊を憲法上の存在にしようとしている。今は法律で決められているにすぎないので憲法の制限が課せられている。加憲して九条に自衛隊が加えられれば、単に現状の追認ではなく、時の政権の思うままに自衛隊が使えるようになる。安倍政権の反憲法的なやり方との闘いとして今回の住民訴訟もある」。



 続いて、山城さんと宮里さんのトークセッションが行われた。

 宮里さん。「宮古島出身。キセンバル闘争の弁護団の一人。一九七六年九月、国道104号線を止めての米軍の実弾演習に対して、一五〇人が基地内に立ち入り阻止行動を起こし、着弾地点で狼煙をあげた。決死的闘いで四人が逮捕・起訴された。立川基地拡張反対の砂川事件で初めて刑特法が適用され七人が有罪になったが、一審で無罪判決(伊達判決)が出された。その伊達さんがキセンバル裁判の弁護団長になった。伊達さんは裁判の最初に、『憲法を忘れてはならない』と発言した。この時は、本土の支持はなく、沖縄だけの闘いであり、今と違い安保反対闘争としての基地反対闘争だった」。

 「一九九六年、大田昌秀知事の時、基地の土地を地主と契約しなければならなかった。しかし、反戦地主が契約を拒否し、土地収用がかけられた。この時、大田知事は署名を拒否した。結局、大田・橋本会談によって基地の縮小に取り組むことになった。大田さんは意見陳述で、『私は被告とされているが、政府が被告になるべきだ。あたな方こそ被告だ』と何回も言われたので、政府側がつい、私たち被告がと言ってしまったというエピソードが残っている。この大田知事の闘いが日本全国に沖縄の基地闘争を広げたきっかけになったのではないか」。

 山城さん。「キセンバルの闘いを原点として闘っている。それまでは沖縄県警とは話し合いができていたが、二〇一五年一一月、警視庁機動隊一〇〇人が高江にきてから様変わりした。命と暮らしを脅かす機動隊になり、私に指揮をとらせないようにした。二〇〇七年から私は高江に入ったがその頃から全国からも支援者が来始めた」。

 「今の状況は辺野古・高江を超えて、与那国、石垣、宮古…と基地建設が進められている。東京に核弾頭が飛んでくるかもしれない。そういう意味ではみんな当事者だ。安倍のスタンスによっては戦争が起こるかもしれない。沖縄で戦争させない」。

 宮里さん。「支持・連帯ではなく、自ら当事者だ。宮古島に基地が作られる。沖縄の世論を全国化することが重要だ。あきらめない。息長く闘う」。

 続いて、原告の二人がなぜ、原告になり訴訟を起こして闘っているのかを思いを込めて語った。九月二〇日午前一一時半、東京地裁103号法廷への傍聴などの行動提起があった。山城さんのここに座り込め、キセンバル闘争の歌など三曲が披露され、とても盛り上がった集会であった。

(M)

報告 : 「やんばるの森と高江 のいまを知ろう オスプレイ運用開始で壊されたものは?」8.21集会

IMG_2039 八月二一日午後六時半から、東京・文京区民センターで「やんばるの森と高江のいまを知ろう オスプレイ運用開始で壊されたものは?」の集会が辺野古・高江を守ろう!NGOネットワーク、FeO Japan、美ら海にもやんばるにも基地はいらない市民の会の主催で開かれた。ヘリパッドはいらない住民の会、島ぐるみ会議・国頭、島ぐるみ会議・東、島ぐるみ会議・大宜味、高江現地行動連絡会が八月二二日に、「北部訓練ヘリパッド問題に関する要請書」をもって防衛省との交渉に臨むために、東京にやってきた。



 最初に、北上田毅さん(沖縄平和市民連絡会)が高江の現状と申し入れの中身について報告した。申し入れ項目。一、北部訓練場の全面返還に向けた計画を明らかにすること。二、米軍に対して、北部訓練場でのオスプレイ運用の中止を求めること。三、米軍に対して、新しく造成されたヘリパッドの運用禁止を求めること。四、米軍に対して、夜間訓練の禁止、集落上空の飛行禁止を求めること。五、今回のヘリパッド造成工事で不具合が生じた原因を明らかにすること。六、ヘリパッド造成現場周辺を完全に原状回復すること。七、米軍に部分返還地の土地の使用履歴を公開させ、枯葉剤などの調査も行うこと。

 「高江での闘いは歴史に残る画期的闘いだった。七月一日から工事が再開され、七月一一日から、N1、Hヘリパッドでオスプレイの離発着が始まった。ずさんな工事でやり直しや騒音被害がすごく、これに対する闘いを始めている」。

 伊佐育子さん(「ヘリパッドいらない」住民の会)。「オスプレイの運用開始には三村に連絡するとしていたが約束を破った。オーストラリアでオスプレイが墜落事故を起こした。基地のない自然遺産のために毎日座り込みをしている」。

 大田博信さん(島ぐるみ国頭)は「沖縄を返せ」などの歌を披露した。當山全伸さん(島ぐるみ東)。「東村の四一%が軍用地。ノグチゲラなどが棲息している。一九八八年にダムにヘリが墜落し四人の米兵が死亡した。六ケ所の水源地ダムがあり、本島の六割分を供給している。ダムの安全性を確保し、自然を生かした観光業の発展こそを。高江基地の撤去、北部訓練場の閉鎖」。

 島袋義久さん(島ぐるみ大宜味)。「大宜味には基地はない。国有地がなくすべて村有地になっている。毎月定例会を開き、毎週月曜高江へ、水曜辺野古へと行動している。村には四つのスローガンを書いた旗を立てている。世界恒久平和のために沖縄の基地に反対している」。

 間島孝彦さん(高江連絡会)。「九月末が補修工事の最終。少しでも遅らせるために闘う」。奥間政則さん(土木技術者)。「私は技術者なので、オスプレイの工事がいかにずさんであったのかが分かる」と話し、「オスプレイの離着陸で芝生が焼けてしまう。爆風除けの琉球竹が枯れている。ノリ面が崩れている」と指摘した。



 花輪伸一さん(沖縄環境ネットワーク)が日本政府の「沖縄島北部の世界自然遺産推薦地」に関して、世界遺産委員会の諮問機関であるIUCN(国際自然保護連合)の事務局長、世界遺産プログラム・ディレクター、世界保護地域委員会議長、種の保存委員会議長名宛に、意見書を送付したことを報告した。主旨は次のとおり。

 「日本政府による沖縄島北部の推薦地は、最も生物多様性が豊かな核心地域を含まず、隣接する米軍北部訓練場ではオスプレイ用ヘリパッドや道路を建設して森林・淡水生態系を破壊しています。推薦された自然遺産の範囲が不適切であり、核心地域や緩衝地帯の範囲を再検討し、やんばるの森全域へ拡大するべきです。地域住民や環境NGO、自然科学者等からヒアリングを行い、IUCNの勧告に反映されることを要請します」。

 沖縄から六人を迎えた集会はとても充実し、この問題を取り組む息吹に燃えていた。

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報告:連続講座「永続革命としてのロシア革命――マルクス・エンゲルスからトロツキー・グラムシまで」第1回「マルクス・エンゲルスの後進国革命論の変遷」

配信:第1回ロシア革命講座写真 7月21日、トロツキー研究所とアジア連帯講座の共催で森田成也さん(大学非常勤講師)を講師に連続講座「永続革命としてのロシア革命――マルクス・エンゲルスからトロツキー・グラムシまで」 をテーマに第1回「マルクス・エンゲルスの後進国革命論の変遷」が行われた。

 講座は、「今年は1917年のロシア革命100周年に当たります。言うまでもなく、 1917年ロシア革命は、歴史上初めて成功したプロレタリア社会主義革命 であるというだけでなく、この革命の10年以上前からその発展力学が主要 な参加者によって予見されていた世界で最初の革命でもあります。マルクス主義はその際、最も重要な理論的ツールとなりました。『永続革命』として成功したロシア革命の発展力学を理解するために、マルクスとエンゲ ルスのロシア革命論から始まって、プレハーノフとレーニンを経て、トロツ キーとグラムシに至るまでのマルクス主義革命論の歴史を四回にわたって改めてきっちりと振り返ります。それによって、ロシア革命の歴史的意義とその限界とを理解し、21世紀における反資本主義革命を展望するための理論的基礎を学びます」 という位置づけのもとに開催した。

 森田さんは、講座開始にあたって冒頭、「今年はロシア革命100年ということですが、さまざまな切り口からロシア革命を論ずることができると思います。ロシア革命そのものの意義であるとか、今日におけるその教訓であるとか、あるいは世界史におけるロシア革命の位置づけなど、いろんな視角から検討できると思います。そうした中で今回の講座は、より理論的にロシア革命の問題にアプローチしたい。マルクスとエンゲルスから始まってさまざまなマルクス主義者によってロシア革命あるいは後進国革命というものがどのように理解され、解釈され、概念化されていったの か、そういう切り口からじっくりと分析したいというのが講座の目的です」と述べた。

 そのうえで「マルクス・エンゲルスとロシア革命との関係と言っても、二つの論点、二つの基軸がそこには絡み合っています。第一の基軸は、マルクス・エンゲルスの後進国革命論、もっと限定すれば、ドイツ革命論です。今日は第1の機軸についてのみお話し、 次回にマルクスとエンゲルスのロシア像、ロシア革命像についてお話します」と説明した。

 第1回講座で森田さんは、①革命論の弁証法的発展モデル②ドイツ革命論の最初の出発点③史的唯物論の確立と革命論の転換④1848年革命の衝撃とドイツ革命論の再転換⑤反動期におけるマルクスとエンゲルスのドイツ革命像⑥『経済学批判』序言と『資本論』初版序文⑦晩年のマルクスとエンゲルスにおけるドイツ革命論─について提起した。

 なお第1回講座全文は「かけはし」HPに掲載予定です。

(Y)

◦第3回講座/9月22日(金)18:30~21:00文京区民センター3D
◦第4回講座/10月13日(金)18:30~21:00/文京区民センター3D  

★シンポジウム★
「世界を揺るがした100年間 ~ 世界史からみたロシア革命」

◦日時:11月4日(土)13時半~18時(13時会場)
◦会場:亀戸文化センター 第1・第2研修室(JR総武線「亀戸」駅 北口)
◦資料代 1000円


★報告★
・森田成也
 世界革命としてのロシア革命――ヨーロッパ、ロシア、アジア
・中村勝己(大学非常勤講師)
 ヨーロッパから見たロシア革命
・江田憲治(京都大学教授、中国現代政治思想史、中国共産党史)
 中国革命をロシア革命の延長線上で考える―陳独秀の場合
★コメント★
・長堀祐造(慶應義塾大学教授、中国近現代文学-魯迅及びその周辺)

◦主 催:ロシア革命100周年シンポジウム実行委員会
共 催:トロツキー研究所、アジア連帯講座、東アジア研究会
連絡先:東京都渋谷区初台1─50─4─103 新時代社気付



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